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編み図とは?記号やルール、読み方!

編み物をする際に欠かせないツールの一つが「編み図」です。
編み図は、編み物の手順を視覚的に示すもので、初心者から経験者まで、作品をスムーズに完成させるために非常に役立ちます。
しかし、編み図にはさまざまな記号やルールが存在し、初めて触れる方にとっては少し複雑に感じられることもあります。
編み物の本を参考に作品を作る場合、欠かせないのが編み図を読むことです。といっても、自信を持って編み図を正しく読めるという人は意外に少ないもの。今回は編み図の記号や読み方についてご紹介します。

編み図ってなに?編み図 記号と読み方について
目次

01編み図の基本概念を理解する

編み物をする上で、編み図は非常に重要なツールです。 初心者から経験者まで、編み図を正しく理解することで、編み物の製作がスムーズに進み、思い通りの作品を完成させられます。 編み図には、編み物の手順や細かい作業を視覚的に表現した情報が詰め込まれており、記号やシンボルによって編み方が示されています。 まずは、編み図の基本的な概念を理解し、編み物の全体像を把握することが重要です。

1-1編み物の手順図とは何か

編み図は、編み物の手順を視覚的に示した図解です。 これにより、編み方の順序や各ステップがわかりやすく表示され、初心者でも作品を作れるようになります。 一般的に、編み図は上から下へ、または左から右へ進むように設計されており、編むべき箇所が矢印や線で示されています。 編み物を進める際、手順を文字だけで説明されると混乱することがありますが、編み図を使うことで視覚的にどこをどう進めるのかの確認が可能です。 例えば、スカーフやセーターなどの大きな作品でも、編み図を参照することで全体の流れや編み目の配置が一目で把握できるため、複雑な作品にも挑戦しやすくなります。

編み図における矢印と進行方向

編み図には、作品をどの方向に編んでいくかを示す矢印が付けられています。 この矢印は、編み始めの位置と編み進む方向を指し示しており、編み手が間違った方向に進まないように導いてくれます。 また、編み図の多くは、編み目が完成した状態を表側から見た図になっているため、編み手は常に作品がどのように見えるかを意識しながら作業を進めることが可能です。 これにより、完成形をイメージしやすくなり、編み物の途中で間違いに気づきやすくなります。

1-1編み図記号のルールと役割

編み図には、編み方や編み目の種類を示すさまざまな記号が使用されています。 これらの記号は、国や地域によって多少の違いはありますが、基本的なルールは共通しており、編み物の世界で広く使われています。 記号を理解することで、編み図をスムーズに読み取ることができ、作品作りの効率が大幅に向上します。 編み図記号は、一つ一つの編み目やステッチを表すものです。 例えば、鎖編み目や細編み目、バック細編み目など、編み方ごとに対応する記号が存在し、それぞれ異なる形やシンボルで表示されます。 これらの記号を見ただけで、次に何をすべきか、どのように針を動かすべきかが分かるため、特に複雑な模様編みや編み込み柄を作成する際に非常に役立ちます。

鎖編み目の記号とその編み方

鎖編み目は、編み物の基本となる編み方の一つで、多くの作品で最初に行うステッチです。 この編み目は、鎖のような形状を作り出すことからその名前が付けられています。 編み図では、鎖編み目は一般的に楕円形や縦長の楕円で表され、これが続いて表示されることで鎖編みが続くという意味です。 鎖編み目を作る際は、まず針に糸をかけ、次にその糸を引っ掛けてループを作り出します。 この動作を繰り返すことで、長い鎖状の編み目が完成します。 鎖編みは、作品の土台を作るために使用されることが多く、細編みや長編みなど他のステッチに移行する前に行われます。

細編み目の記号とその編み方

細編み目は、作品にしっかりとした厚みと安定感を与える編み方です。 この編み目は、編み図では小さな「x」や「+」で表されることが多く、編み目の幅や高さがほとんど変わらないため、均一な仕上がりを得ることができます。 細編み目を作るには、まず編み目に針を通し、糸をかけてそのまま引き抜きます。 その後、もう一度糸をかけて2つのループを一緒に引き抜くことで、一つの細編み目が完成します。 細編みは、小物からセーターまでさまざまな作品で使用されるため、編み物を学び始めたばかりの人でもすぐに習得できるでしょう。

バック細編み目の記号と編む際のポイント

バック細編み目は、通常の細編みとは異なり、編み目の裏側から針を通して編む技法です。 この編み方は、作品に立体感や模様を加える際に使われることが多く、編み図では一般的に矢印が付いた記号で示されます。 編み手は、この記号を見て通常の編み方と異なるステップを踏むことを理解しなければなりません。 バック細編み目を編む際は、通常の細編みと同様に針を使いますが、針を編み目の裏側から通し、前方に向かって糸を引き抜くことで編み目を作ります。 この技法により、作品に立体的な模様が浮かび上がり、見た目に独特な質感を与えられます。

01編み図から得られる情報とその活用方法

編み物を行う上で、編み図は非常に重要な役割です。 編み図を理解することで、作品の全体像や必要な手順が明確になり、作業効率が大幅に向上します。 また、編み図には初心者向けのシンプルなものから、中級者以上向けの複雑なものまで、さまざまな種類が存在し、各種の編み物プロジェクトに適した情報を提供しています。 ここでは、編み図で得られる情報とその活用方法について詳しく見ていきます。

1-1編み図で読み取れる編み物の全体像

編み図は、作品の全体像を視覚的に示すものであり、どのようなステップで編み物を進めるべきかを詳細に伝えます。 通常、編み図には作品の構造や模様が図形や記号で表され、編むべき順序や使用する技法が一目でわかるようになっています。 編み手は、編み図を通じて、どの部分をどの順番で編むのか、どのような編み目が使われるのか、そして作品がどのように仕上がるのかを把握することが可能です。 例えば、セーターを編む場合、編み図には前身頃や後ろ身頃、袖の部分がそれぞれ分かれて表示され、どのパーツを先に作るか、どのタイミングでパーツを結合するかが示されています。 また、模様編みの場合、編み図によって模様の繰り返しパターンや位置が明確になるため、編み手が模様のバランスを保ちながら編み進められます。 こうした全体像を事前に把握することは、特に初心者にとって大きな助けとなります。

1-1編み図の種類とそれぞれの特徴

編み図には、使用される編み物の種類や目的に応じて、いくつかの異なる形式があります。 編み図の形式や詳細さは、作品の難易度や目的に応じて異なり、それぞれの特徴を理解して使いこなすことが大切です。

詳細な編み図の特徴

詳細な編み図は、特に初心者や中級者向けの作品に多く使用されます。 このタイプの編み図は、編み物の全ステップや編み目の配置を細かく説明しており、編み手が迷うことなく進められるように設計されています。 例えば、編み図には、どの編み目を何回繰り返すかや、どのタイミングで技法を変えるべきかが明確に記されています。 また、詳細な編み図には編み目の数や使用する糸の色も記載されていることが多く、色使いや模様の配置を間違えることなく編むことが可能です。 これにより、完成品がデザイン通りに仕上がることが保証されるため、初心者が初めて挑戦する作品にも適しています。

簡易編み図の利用シーン

一方、簡易編み図は、主に簡単な小物や単純な模様を編む際に使用されます。 このタイプの編み図は、細かい手順を省略し、基本的な編み方や模様の繰り返しだけを示すことが多いため、編み手にある程度の自由度が求められます。 簡易編み図は、編み物に慣れている人や、基本的な技術をすでに習得している人に向いています。 簡易編み図は、小物作りやプレゼントなど、短時間で仕上げたいプロジェクトに最適です。 必要最小限の情報しか提供されないため、編み手が自分の裁量で編み目を調整したり、アレンジを加えたりできるため、クリエイティビティを発揮しやすいのも特徴です。

中級者以上向けの編み図に見られる省略

中級者以上向けの編み図では、詳細な説明が省略されていることがよくあります。 これは、編み物に慣れた編み手が基本的な技術や記号の意味をすでに理解していることが前提となっているからです。 そのため、こうした編み図では、基本的なステップや繰り返し部分が簡潔に記され、重要なポイントだけが強調されています。 例えば、細かい編み目の指示が省略され、「模様を繰り返す」とだけ書かれていることもあります。 編み手は、自分の判断で模様を繰り返したり、パターンを調整したりする必要があり、そのための経験が求められます。 このような省略があることで、編み手は自分のペースで進められ、作品に個性を加えられるようになります。 中級者以上向けの編み図は、経験豊富な編み手にとってはスムーズに進められる反面、初心者にとっては難解に感じることもあるため、難易度に応じた編み図の選択が重要です。

01編み図の正しい読み方とコツ

編み図を正確に読み取ることは、編み物を成功させるために欠かせないスキルです。 編み図は、作品の完成までの手順や方向を示す地図のようなもので、正しく読み取ることで、スムーズに編み進められます。 しかし、特に初心者にとっては、編み図が複雑に感じられることもあります。 ここでは、編み図の読み方の基本やコツを学び、作品を効率的に仕上げる方法について詳しく解説します。

1-1編み始めと進行方向を確認する方法

編み図の中でまず重要なポイントは、編み始めの位置と進行方向を確認することです。 編み物は作品によって編み始める場所や進む方向が異なるため、これを間違えると、思い通りの形にならない可能性があります。 編み始めと進行方向を正確に把握するためのいくつかの基本的なポイントを紹介します。

編み始めの位置を見つける

編み図では、通常、編み始めの位置が矢印やマークで示されています。 編み図によっては、中央から編み始めるものや、端からスタートするものがありますが、どの場合も、最初の編み目がどこにあるのかを明確に確認することが重要です。 編み図の中には、編み始めを明確に指示しない場合もありますが、その場合でも、作品全体を見渡して自分で適切なスタート位置を見つけることが求められます。 特に円形や四角形の作品を編む場合、どこから編み始めるかによって、模様のバランスや形状が大きく影響されます。 編み図に記載された矢印や番号に注意を払い、正しい位置から編み始めることで、作品が美しく仕上がります。

矢印や記号で進行方向を把握する

編み物の進行方向は、編み図に描かれている矢印や線によって示されます。 この進行方向をしっかりと把握することは、間違いなく作品を仕上げるために重要な要素です。 例えば、模様編みや立体的な編み物では、方向が変わることもあるため、矢印や編み図上のその他の指示をしっかりと確認して進める必要があります。 また、進行方向は作品のデザインにも影響を与えるため、特に模様が複雑な場合、どの方向に進むべきかを確認しながら編むことで、最終的な作品の見た目が大きく変わります。 最初に進行方向を理解しておくと、途中で迷うことがなくなり、スムーズに編み進められます。

1-1作品の完成形を意識した編み図の見方

編み図を正しく理解し、スムーズに作品を仕上げるためには、最終的な完成形を常に意識しておくことが重要です。 編み図は、通常、作品の表側から見た図が描かれており、編み目がどのように配置されるか、どのような模様が浮かび上がるのかが示されています。 ここでは、完成形を意識しながら編み図を読み進めるためのコツについて解説します。

表側から見た編み図の解釈

ほとんどの編み図は、作品が完成したときにどのように見えるかを表側から描いています。 これは、編み手が作品の最終的な仕上がりを視覚的にイメージしやすくするためです。 このため、編んでいる最中に裏返して作業をしている場合でも、編み図を見て表側の見た目を常に意識することが大切です。 編み目が裏表でどのように見えるかを理解しながら作業を進めることで、完成した作品が編み図の通りに仕上がります。 たとえば、編み図における模様編みは、編み物が表からどのように見えるかを示しています。 編み物が進むにつれて、模様がきれいに浮き出てくるかどうかを確認しながら進めると、途中でミスに気づきやすくなります。 また、編み物の表側が常に見た目の基準となるため、裏表を逆にしてしまわないように気をつけることも重要です。

完成形をイメージするためのコツ

編み図を見ながら作業を進める際には、最終的な作品の完成形を常に頭に描いておくことが必要です。 これにより、編み目の配置や模様のバランスがどうなるかを想像しながら編むことができ、仕上がりが予想と一致するかどうかを随時確認できます。 例えば、スカーフやセーターを編む場合、最終的な形やサイズが自分のイメージ通りになるかを確認するために、編み進める途中で作品を広げて全体像をチェックすることが有効です。 また、模様編みやカラー変更のタイミングなども、編み図を確認しつつ、完成形をイメージしながら進めることで、よりスムーズに作業が進みます。 編み図を理解しながら作業を進めるには、時々全体を見直すことがポイントです。 局部的な作業に集中しすぎると、全体のバランスが崩れてしまうこともあるため、常に作品全体を意識しながら進めることが、成功する編み物の秘訣となります。

01編み図記号の詳細解説

編み図は、記号を使って編み物の手順や編み方を視覚的に示すツールであり、記号を正しく理解することが、編み物をスムーズに進めるための基本です。 編み図記号には、編み目の種類や技法を表すシンボルが数多く存在し、それぞれが具体的な操作方法を意味しています。 ここでは、基本的な編み図記号の意味を解説し、それに基づいた編み方を詳しく解説します。

1-1基本的な編み図記号の理解

編み図には、さまざまな記号が使用されていますが、基本的な編み図記号を理解することは、編み物の基礎を押さえるために欠かせません。 編み図は、目の種類や編み進め方を示す図形やシンボルを使って、編み手に次のステップを視覚的に伝えます。 記号が表す具体的な意味を正しく理解することで、迷うことなく作品を編み進めることが可能です。 例えば、鎖編み目や細編み目など、基本的な編み方にはそれぞれ特定の記号があり、それらを読み取ることで、どの技法を使用すべきかが分かります。 以下では、代表的な編み図記号の中でも特に頻繁に使われる3つの基本記号について、詳細に解説します。

鎖編み目の記号とその編み方

鎖編み目は、編み物の最も基本的な編み目であり、多くの作品で最初に編むことが求められます。 編み図では、鎖編み目は一般的に楕円形や縦長の楕円として描かれ、これが編み目の形を象徴しています。 この記号が複数連続して描かれている場合、鎖編みが連続して行われることを意味し、作品の基礎となる鎖を作ることが指示されていることになります。 鎖編み目を編む方法は非常にシンプルです。 まず、編み針に糸をかけてループを作り、それを引き抜いて新しい鎖目を作ります。 このプロセスを繰り返すことで、長い鎖状の編み目が完成します。 鎖編み目は、多くの編み物プロジェクトの土台となるため、正確かつ均一に編むことが重要です。 鎖編みは、スカーフやショールなどの平面作品の基礎を形成するだけでなく、立体作品や装飾品の最初の部分としても活用されます。 鎖編みの記号を理解することで、複雑な編み物でも基礎をしっかりと固められるでしょう。

細編み目の記号とその編み方

細編み目は、編み物にしっかりとした厚みを持たせるための基本的な編み方です。 細編みは、編み図において「x」や「+」のような記号で表されることが一般的で、編み目の密度が高く、作品に安定感を与えるために使用されます。 細編みは、スカーフや帽子、バッグなど、さまざまな用途に適した技法です。 細編み目を編む際は、まず編み目に針を差し込み、糸をかけてループを作ります。 その後、もう一度糸をかけて、2つのループを一緒に引き抜くことで、一つの細編み目が完成します。 この編み方は、簡単でありながら、しっかりとした編み地を作ることができるため、初心者でも取り組みやすい技法です。 細編み目は、平らな作品だけでなく、立体的な作品にも使用されます。 例えば、ぬいぐるみや小物入れなど、形を維持するためにしっかりとした編み地が求められる場合に最適です。 細編みの記号を理解することで、編み手はさまざまな作品に応用できる技法を習得できます。

バック細編み目の記号と編む際のポイント

バック細編み目は、通常の細編みとは異なり、編み目の裏側から針を通して編む技法です。 編み図では、バック細編み目は矢印付きの「x」や「+」として示されることが多く、編み手が通常とは異なる方向から編む必要があることを示しています。 バック細編み目を取り入れることで、作品に立体感や独特のテクスチャーを加えることが可能です。 バック細編み目を編む際は、針を通常とは逆の方向から編み目に差し込みます。 この動作により、編み目が浮き上がり、表面に立体的なラインが形成されます。 特に、模様編みや縁取りの装飾として使用されることが多く、作品全体にメリハリを与える効果があります。 この技法を使う際のポイントは、編み目の裏側に針を通す際に糸のテンションを均一に保つことです。 テンションが緩んでしまうと、編み目が不均一になり、作品の仕上がりが雑になる可能性があります。 そのため、バック細編み目を編む際には、しっかりと糸をコントロールしながら作業を進めることが重要です。 バック細編み目は、特に装飾的な役割を果たすことが多いため、デザイン性を高めたい作品や、部分的に強調したい箇所に効果的に使用できます。

01編み図を使った効率的な編み物の進め方

編み物の効率を上げるためには、編み図を効果的に活用することが重要です。 編み図は、単に作品の完成までの手順を示すだけでなく、編み進め方を視覚的に理解するための道しるべとなります。 編み図を正しく使うことで、時間の無駄を減らし、途中で間違えるリスクを軽減できます。 ここでは、編み図を使って効率的に作品を仕上げるためのテクニックと、初心者が編み図を選び活用する方法について詳しく解説します。

1-1編み図を活用して作品を仕上げるためのテクニック

編み図を効率よく使いこなすためには、いくつかの基本的なテクニックを理解し、それを実践に取り入れることが大切です。 ここでは、編み図を活用してスムーズに作品を進めるための具体的な方法を紹介します。

全体像を把握してから作業を始める

まず、編み図を使用する際に重要なのは、全体の構成を事前に把握することです。 編み物を始める前に、編み図全体をざっと確認し、どの部分から編み始めるべきか、どの段階で模様や形が変わるかなどを理解しておくと、途中で混乱せずに作業が進みます。 編み物を始めた後で編み図の内容を確認するのではなく、スタート前にしっかり計画を立てることが、効率を高める鍵です。 特に、大きな作品や複雑な模様編みでは、事前に模様の繰り返しやパーツの接合点などを確認しておくことで、編み目を間違えることなく、無駄な修正作業を減らせます。 全体像を理解していないと、編み物の途中で方向性を見失うことがあり、結果的に時間を無駄にする可能性が高まります。

目印を活用して作業を進める

編み図を活用する際には、目印を効果的に使うことも大切です。 編み物の中で目印(ステッチマーカー)を利用することで、模様の切り替えや増減目のタイミングを見逃すことなく進められます。 特に、模様編みやパターンが複雑な場合、編み目を正確に数えるのは容易ではありません。 目印を使うことで、どの段階まで進んだのかを視覚的に確認できるため、作業がスムーズに進みます。 目印は、模様の繰り返しの開始点や、特定の編み目に差し込んでおくことで、途中で確認しながら作業を進めるのに役立ちます。 目印を使うことで、編み図に集中しつつも、編み物全体を見渡すことができ、間違いを減らしながら効率的に進行できるのです。

段ごとに進行をチェックする

編み図を使った編み物の進行を効率化するためには、段ごとに進行状況をチェックする習慣をつけることも効果的です。 編み物を進める際に、何段目まで進んだのかを記録しておくと、途中で混乱せずに作業を進められます。 特に、大きな作品や細かい模様を編む場合は、どの段まで完了したかをメモやアプリを使って記録しておくと良いでしょう。 段ごとにチェックを入れることで、間違いに気付いた時点で修正がしやすくなります。 また、作業を一旦中断する際にも、どこまで進めたかを明確に把握しておくことで、再開した際にスムーズに編み物に戻ることができます。

1-1初心者向けの編み図の選び方と活用方法

初心者が編み物を始める際には、編み図の選び方も非常に重要です。 初心者にとって適切な難易度の編み図を選ぶことで、無理なくスキルを習得し、成功体験を積むことができます。 ここでは、初心者におすすめの編み図の選び方と、それをどのように活用すれば良いかについて解説します。

シンプルで分かりやすい編み図を選ぶ

初心者が最初に取り組むべき編み図は、シンプルでわかりやすいものが理想的です。 細かい模様や複雑な技法を含む編み図は、最初のうちは混乱する原因となるため、最初は鎖編みや細編みといった基本的な編み方が中心の簡単な作品から始めることが望ましいです。 たとえば、スカーフや小さなポーチなど、平面の編み物で簡単な模様が繰り返される作品は、初心者にとって良い練習材料となります。 シンプルな編み図であれば、記号や指示をスムーズに読み取る練習にもなり、徐々に難易度を上げていく際の土台を築くことができます。

編み図の記号をしっかり確認する

編み図を使いこなすためには、記号の意味を正しく理解することが欠かせません。 初心者向けの編み図には、基本的な編み目記号が多く使われており、それぞれがどのような編み方を指示しているかを把握しておくことが重要です。 最初のうちは、編み図を見ながら実際に編み目を試してみることで、記号と編み方の関係を覚えられます。 また、編み図には一部省略が含まれることもあります。 例えば、同じ編み目が繰り返される場合には、繰り返し記号が使用されます。 初心者は、こうした省略部分を読み解くスキルを徐々に身につけることが大切です。 繰り返しの回数や段数などをしっかり理解して編むことで、編み物がスムーズに進行しやすくなります。

初心者向けの編み図を活用したスムーズな練習方法

初心者向けの編み図を活用する際には、焦らずに段階を踏んで練習することが大切です。 最初は小さな作品や簡単な模様から始め、少しずつ技術を向上させていくことが、編み物のスキルアップにつながります。 例えば、最初は鎖編みや細編みをマスターし、次に模様編みや増減目のテクニックに挑戦することで、無理なくステップアップできます。 編み図を見ながら、実際に手を動かして編み進める中で、次第に編み図の理解が深まり、自信を持ってより複雑な作品にも挑戦できるようになるでしょう。 初心者は、焦らず楽しみながら編み物を進めることが、長続きするコツです。

01編み図とは?

編み物をしていると耳にする機会が多い「編み図」。ではそもそも編み図とはどのようなものなのでしょうか。

1-1編み物を製作するための手順図

編み図とは、簡単に言えば「編み物を作るための手順図」です。これは編み物の設計図のようなもので、編み図に書いてあるように通りに編むことができれば、誰でも正しく作品を作れます。
この編み図は「パターン」とも呼ばれていて、編み上がりの形だけでなく、どれぐらいの毛糸の量が必要かなどなど、作品を作るための情報を知ることができます。

1-2ルールを持つ編み図記号で表現

この編み図は、一定のルールを持った「編み記号」を使って書かれています。文字によって編み方や注意点などの指示が書いてあることはありません。逆に言えば、特に何も書いていない場合であっても、記号さえ理解できればその部分をどう編んでいけばよいのか分かるのが編み図のメリットです。
最近ではインターネットで編み図をダウンロードできるホームページなども増加、編み物を趣味にしている人にとって、編み図を読む機会はますます広がっています。
ただし、編み図の書き方には統一されたルールはありません。ある程度はJIS規定の共通のものが使用されていますが、出版社や編集者、ニット作家など、編み図を書く人によっても細かい部分が異なることがあり、上級者であっても編み図を読むときには注意が必要です。

02編み図からわかること

それでは、編み図を読むことができればどのようなことが分かるのでしょうか。

2-1全体の形

編み物から分かるのは、まずは全体の形です。これは記号の詳しい知識がなくても、編み図をぱっと見ただけで理解することができます。そのため、編み図を見るときには全体を見て、これからどのようなものを作ろうとしているのかを知ることが重要となります。
さらに編み図を細かく見ていくと、○や×、+、T字のような形が見つかるはず。
これらは編み方を示す編み目の記号です。編み物をするときには、一種類の編み方だけでなく、場所やデザインなどによって様々な編み方が用いられるもの。その編み方をどこでどう変えるのかを教えてくれるのが編み方の記号です。編み図において、この編み方の記号がもっとも重要な存在です。

2-2寸法・目数・段数

さらに編み図は、寸法や目数、段数などが記してあります。寸法は完成品のサイズを知ることができるもの。目数や段数はどこから始めていくつの目を編むのかという編み物づくりの道筋を示しているものです。
編み物では特に重要なのが目の増減ですが、これも編み図にはしっかりと書いてあり、編み図通りに編むことができれば失敗することはありません。
また編み図には、使用する針のサイズや毛糸の量なども記載されています。もちろん、編み図通りに編みたいというときには、きちんと針のサイズなどを守る必要があります。

03編み図の種類

初心者の頃は、同じ編み図でも細かいものと大雑把なものと、種類の違いがあることに戸惑ってしまうこともあります。そのため、読み方に困ることもしばしば。では編み図の種類にはどのようなものがあるのでしょうか。

3-1詳細編み図

一口に編み図といっても、その中には「詳細編み図」「簡易編み図」という二つの種類があります。
詳細編み図は、編み目をひとつずつ四角で表したものです。非常に細かい編み図を見た場合、それは詳細編み図と呼ばれるものだと考えるとよいでしょう。
詳細編み図の特徴は、一目一目の編み方がきちんと記載されているもの。そのため、ごちゃごちゃしている、複雑だと感じることも少なくありません。それを避けるため、頻出する編み目の記号を省略するタイプの詳細編み図が使わることがあります。
また、詳細編み図で注意しなければいけないのが伏せ目の記載。編み物は編み針を外すときに最終的に伏せ目をすることが必要ですが、伏せ目を一番上で行う場合、編み目としては表現されることがありません。
言い換えれば、通常の場合であれば伏せ目は編み図の段数に含まれないということ。
そのため、伏せ目をするかどうかは編み図ではなく、編み方の説明に書かれているものが多いもの。詳細編み図の中でも、伏せ目には注意が必要です。

3-2簡易編み図

簡易編み図は、詳細編み図を簡易的に表現したもの。
先ほど説明したように、編み図を詳細に記載するとどうしても細かく、読みづらくなってしまうもの。それを避けるため、ある程度の目をまとめて記載したのが簡易編み図です。
特に中級者以上に向けた編み図は省略されていることも多く、詳細編み図に比べるとシンプルな印象を受けます。
といっても製作に必要な情報はすべて記載されていて、省略部分についても、細かい編み方が別に記載されているケースも多いため、見逃さないように気を付けることが重要です。

04編み図の読み方

慣れていない間は、なかなか編み図を読み取ることも難しいもの。では、編み図はどのように読んでいけばよいのでしょうか。

4-1編み始め

編み図を読むときに、まず大切なのは、編み図は下の段から読んでいくということ。
編み図のもっとも下には「1」という数字がありますが、これは「一段目」という意味。まずそこからスタートするのが編み図の基本となります。
ただし、編み図によっては下を見ても数字が見つからないことや、遠景の作品で上下が存在しないことも。
その場合には、図の中心に注目しましょう。
特にかぎ針編みの場合には、中心からスタートする場合があります。

4-2矢印(→←)が編み進んでいく方向

編み図には数字と共に矢印が書いてありますが、これは編み進んでいく方向を意味しています。
例えば「→」の場合には左から右にという意味。
ただし、このときに注意が必要なのは、編み図はできあがりを表から見た図だということ。
実際に編んでいくときには、右から左と編んでいくのが基本になりますが、編み図を読むときは右から左、左から右と往復することを考えることが必要。つまり、奇数段は右から左、偶数段は左から右ということ。
ただし、偶数が裏編みだけの編み図に慣れてしまうと、うっかり編み図を読み飛ばしてしまい、いつも通り右から左に読んでしまうことがあります。
また、注意しなければいけないのはそれだけでありません。
それが「輪編み」の場合。輪編みを行うときは往復で編むときとは異なり、編み図はいつも右から左に読んでいく必要があります。これは輪編みのときは常に表から見た状態になることによるもの。
これらは編み図を読み慣れていないうちには失敗しがちなものですが、編み図をきちんとみることによって、失敗を防ぐことができます。

05編み図記号の見方

編み図で難しいのが、編み図記号です。編み図記号には様々な種類があります。

5-1棒針編みの記号

表目
表目は棒針編みの基本となる記号です。メリヤス編みとも呼ばれ、棒針編みの編み図の中でももっとも頻繁に使用されるものです。
裏目
裏目も棒針編みの中で表目同様に使われる記号です。裏メリヤス編みと呼ばれることもあります。
かけ目
かけ目は増し目や透かし模様を作るときに使われるもので、中級者以上にとってはお馴染みの記号です。

5-2かぎ針編みの記号

鎖編み
鎖編み目はかぎ針編みの基礎になる編み方で、編み図の中でももっとも多く使われます。
細編み
細編みは立ち上がりに前段編み目の頭鎖に針を入れて鎖一目分の糸を引き出します。
引き抜き編み目
引き抜き編み目は針に糸をかけて一度に引き抜く編み目です。

01まとめ

編み図は、編み物の手順や編み方を視覚的に示す便利なツールであり、初心者から経験者まで幅広く利用されています。 正しく編み図を理解することで、作品の全体像を把握し、効率的に作業を進めることが可能です。 編み図には、鎖編み目や細編み目など、さまざまな記号があり、それぞれが具体的な編み方を示しています。 これらの記号やルールを覚えることで、複雑なデザインや模様編みにも挑戦しやすくなり、編み物のスキルを向上させられます。 編み図を活用して、楽しく作品を作り上げるためには、まずは基本的な記号を理解し、実践しながら経験を積むことが大切です。

この講座は!プロの監修を受けています!

講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
めんま 先生
棒針編み監修者
1993年生まれ、東京都出身。
学生の頃に編み物の自由な世界観に魅了され独学で編み物を始める。
その後、めんまとしてSNSで活動を開始。
輪針を使って編む手編...
中尾結美 先生
かぎ針編み監修者
1983年生まれ。愛知県出身。
幼い頃から手芸と芸術が好きで小中学で絵画教室に通い、高校で家政科、ジュエリーの専門学校でデザインを学び、百貨店での販売員勤務をしながら編み物小物の委託販売...
my floret 先生
アフガン編み監修者
育児休業中にかぎ針編みを始める。
minne、Creemaでかぎ針編み専門店「my floret~マイフローレット~」を運営。
新しい表現方法を模索する中でアフガン編みに出...

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