編み物の毛糸の種類とは?種類から選び方!
編み物に使われる毛糸の種類は、作品の完成度や使用感に大きな影響を与えます。
どの毛糸を選ぶかは、デザインの美しさや耐久性に関わるため、慎重に考える必要があります。
編み物に欠かせないものと言えば毛糸です。ところが一口に毛糸といっても太さや素材などは様々。そのため、初心者にとって毛糸選びは悩んでしまうポイントかもしれません。今回は、太さや素材などによる毛糸の違いやラベルの見方、毛糸選びのポイントなどについてご紹介します。
- 目次
- 1. 編み物に使われる毛糸の基本概念
- 1-1. 毛糸の種類とは?
- 1-2. タイプによる特徴と違い
- 1-3. 編み物に最適な毛糸の選び方
- 2. 毛糸の太さによる違いと選び方
- 2-1. 太さの種類とその特徴
- 2-2. 細めの毛糸の利点と用途
- 2-3. 厚手の毛糸の特徴と編みやすさ
- 2-4. メーカーごとの分類の違い
- 3. 素材による毛糸の違いを知る
- 3-1. 動物繊維の特徴と魅力
- 3-2. 羊毛やアルパカの特徴
- 3-3. 植物繊維の毛糸とその用途
- 3-4. コットンや麻を使用した毛糸の利点
- 3-5. 人工繊維・化学繊維のメリット
- 3-6. アクリルやポリエステルの特徴
- 4. 毛糸の紡績方法とその種類
- 4-1. ストレートとツィードの違い
- 4-2. ストレート毛糸の利点
- 4-3. ツィード毛糸の魅力
- 4-4. モヘア毛糸の特徴と使い方
- 4-5. モヘア毛糸の使い方とコツ
- 5. 毛糸のラベルの読み方と理解
- 5-1. ラベルに記載される情報
- 5-2. 繊維の種類や重量
- 5-3. お手入れ方法や使用針のサイズ
- 6. 編み物に最適な毛糸を選ぶためのポイント
- 6-1. プロジェクトに合わせた毛糸の選定方法
- 6-2. 編む作品に合う毛糸の特性を見極める
- 7. 編み物に使用する毛糸とは?
- 7-1. さまざまなタイプと特徴がある
- 7-2. 素材や紡績法で肌触りや通気性、編み心地が変わる
- 8. 毛糸の太さ
- 8-1. 正確な太さを把握するには番手
- 9. 毛糸の素材
- 9-1. 動物繊維
- 9-2. 植物繊維
- 9-3. 化学繊維・人工繊維
- 10. 毛糸の紡績法
- 10-1. ストレート
- 10-2. ツィード
- 10-3. スラブ・ネップ入り
- 10-4. モヘア
- 10-5. ループ
- 10-6. ラメ入り
- 11. 毛糸のラベルの見方
- 12. 毛糸の選び方
- 13. まとめ
01編み物に使われる毛糸の基本概念
1-1毛糸の種類とは?
毛糸にはさまざまな種類が存在し、それぞれが異なる質感や用途に適しています。 基本的な違いとして、毛糸は素材、太さ、撚り方などの要素によって分類されます。 これらの要素は、最終的な作品の仕上がりや、編みやすさに大きな影響を与えます。 では、具体的にどのようなタイプの毛糸があるのか、特徴と違いを見ていきましょう。
タイプによる特徴と違い
毛糸は大きく分けて、天然繊維と化学繊維に分類されます。 天然繊維には、羊毛、アルパカ、カシミヤなどの動物繊維や、コットンやリネンといった植物繊維があります。 一方、化学繊維は、アクリルやポリエステルなどです。 これらの素材は、それぞれ異なる特徴を持ち、選ぶ毛糸の種類によって、作品の手触りや見た目、耐久性に大きな違いが生じます。 例えば、羊毛は保温性が高く、柔らかな質感が特徴ですが、洗濯に気をつけないと縮みやすいという欠点もあります。 コットンは、軽くて肌触りが良く、通気性が高いため、春夏の衣類に最適です。 アクリルは価格が手頃で、色のバリエーションが豊富であり、耐久性も高いため、初心者でも扱いやすい素材です。 これらの違いを理解し、編みたい作品に合った毛糸を選ぶことが重要です。
編み物に最適な毛糸の選び方
編み物に最適な毛糸を選ぶためには、編みたい作品や用途に応じて素材や太さ、撚り方を考慮する必要があります。 まず、素材については、作品の季節や目的に合ったものを選びましょう。 例えば、冬の暖かいセーターを編む場合は保温性の高い羊毛が適していますが、夏の軽いカーディガンには通気性の良いコットンやリネンが向いています。 次に、毛糸の太さも作品の仕上がりに影響を与えます。 細い毛糸は繊細で軽やかな作品を作るのに適しており、レース編みなどでよく使用されます。 一方で、太い毛糸はボリューム感があり、編み目が大きくなるため、短時間で編めることが利点です。 クッションやスローなどの大きなアイテムには太い毛糸が向いているでしょう。 さらに、毛糸の撚り方も重要な要素です。撚りがしっかりしている毛糸は、編み目が整いやすく、初心者にも扱いやすいです。 一方で、モヘアのようなふわふわとした毛糸は、独特の風合いを持つ反面、編み目が見えにくく、少し難易度が高いとされています。 編み物の経験や作りたい作品の雰囲気に合わせて、適切な撚り方の毛糸を選ぶこともポイントです。 このように、毛糸の種類や特徴を理解し、作品に最適な毛糸を選ぶことは、編み物の楽しさを倍増させる鍵となります。
01毛糸の太さによる違いと選び方
1-1太さの種類とその特徴
毛糸にはさまざまな太さがあり、それぞれの太さによって編み物の表現方法や使い勝手が変わります。 一般的に、毛糸は細いものから太いものまで幅広く展開されており、編み目の大きさや風合いに影響を与えます。 太さの違いによって、作品のデザインや用途も異なるため、編む際のプロジェクトに最適な太さを選ぶことが大切です。 では、細めの毛糸と厚手の毛糸の利点と用途について見ていきましょう。
細めの毛糸の利点と用途
細めの毛糸は、その繊細さから軽やかでエレガントな作品を作り出すのに適しています。 例えば、レース編みや軽量のショール、カーディガンなどに使用されることが多いです。 細かい編み目を作りやすく、デリケートなデザインや複雑な模様を編む際には特に役立ちます。 また、細めの毛糸は涼しげな印象を与えるため、春や夏の軽やかな衣類に最適です。 コットンやリネンなどの植物繊維で作られた細い毛糸は、通気性が良く、肌触りも柔らかいので、敏感肌の方や赤ちゃん用の衣類を編む際にも向いています。 さらに、編み目が小さくなるため、耐久性があり、長持ちする作品を作れるのも細い毛糸の魅力です。
厚手の毛糸の特徴と編みやすさ
一方、厚手の毛糸は、編み目が大きく、作品にボリューム感を与えるのに適しています。 特に冬用のセーターやブランケット、スカーフなど、暖かさを求めるアイテムに使われることが多いです。 厚手の毛糸は、ボリュームがあり、編み目が目立つため、シンプルなデザインでもインパクトのある仕上がりになります。 さらに、厚手の毛糸は編む速度が速いという利点もあります。 毛糸が太い分、1つの編み目が大きくなるため、短時間で大きな作品を完成させられます。 初心者でも扱いやすく、編み物を始めたばかりの人でも達成感を味わいやすいのが特徴です。 また、目がはっきりと見えるので、編み目の確認がしやすく、ミスが起きにくいという点も編みやすさに寄与しています。
1-1メーカーごとの分類の違い
毛糸の太さには、メーカーごとに異なる分類や表記が用いられることがあります。 例えば、アメリカやイギリス、日本などの国によっても基準が異なり、同じ太さの毛糸であっても表記方法が異なる場合があります。 これにより、同じ「中細」や「極太」といった名前の毛糸でも、メーカーによっては実際の太さに違いが生じることがあるため、注意が必要です。 編み物に使う毛糸を選ぶ際には、パッケージに記載された太さ表記や、サンプルを編んでみた感触などを参考にしながら、自分のプロジェクトに最適なものを選ぶことが大切です。 さらに、使用する編み針のサイズも、太さに合ったものを選ぶことで、よりスムーズに編むことができます。 毛糸の選び方は、最終的な作品の完成度に大きく関わりますので、メーカーの分類の違いを理解し、プロジェクトに最適な太さの毛糸を見つけることが、編み物の成功の鍵となるでしょう。
01素材による毛糸の違いを知る
1-1動物繊維の特徴と魅力
動物繊維から作られる毛糸は、保温性と柔らかさが特徴です。 羊毛やアルパカなど、動物由来の繊維は、寒い季節の衣類やアクセサリーに最適で、その自然な暖かさが多くの編み物愛好家に支持されています。 次に、代表的な動物繊維である羊毛とアルパカの特徴を見ていきましょう。
羊毛やアルパカの特徴
羊毛は、編み物において最も一般的に使用される素材の一つです。 その主な特徴は、優れた保温性と柔軟性にあります。 特にメリノウールは、その滑らかさと快適さで高い評価を得ており、セーターやスカーフなどに理想的です。 さらに、羊毛は自然に撥水性があるため、多少の湿気にも強く、冬の外出着としても適しています。 アルパカの毛糸は、羊毛に比べてさらに軽く、柔らかく、そして光沢があります。 寒冷地に住むアルパカの毛は、特に保温性が高く、寒さに強いアイテムを編むのに最適です。 また、アルパカはアレルギー反応を引き起こしにくい繊維としても知られており、敏感肌の方でも快適に使用できるのが魅力です。
1-1植物繊維の毛糸とその用途
植物繊維を使用した毛糸は、通気性が良く、軽やかな仕上がりが特徴です。 特に春や夏の作品に適しており、軽くて爽やかなアイテムを作りたいときに最適です。 次に、代表的な植物繊維であるコットンや麻について詳しく見ていきます。
コットンや麻を使用した毛糸の利点
コットンは、通気性が良く、肌に優しいため、暖かい季節の衣類やベビー服に最適な素材です。 また、洗濯が容易で、型崩れしにくいという点も大きなメリットです。 編みやすく、初心者でも扱いやすい素材として、多くの編み物プロジェクトに利用されています。 コットンの毛糸は、特にアミグルミや夏用の軽いショールに人気があります。 麻(リネン)は、耐久性と軽やかさが特徴で、特に夏向けのアイテムに適しています。 涼しげな風合いが魅力で、麻の毛糸で編むバッグや帽子は、通気性が良く、暑い季節でも快適に使えます。 また、使い込むほどに柔らかくなる性質があり、長く愛用できる作品に仕上がるのが麻の利点です。
1-1人工繊維・化学繊維のメリット
人工繊維や化学繊維を使った毛糸は、耐久性が高く、価格が手頃な点が特徴です。 これらの繊維は、天然素材では得られない独自の利点を持っており、特に多くの色や質感を楽しむことができます。 代表的な人工繊維であるアクリルやポリエステルについて、その特徴を見ていきましょう。
アクリルやポリエステルの特徴
アクリルは、初心者にとって最も使いやすい毛糸の一つです。 その理由は、価格が手頃で、さまざまな色や太さのバリエーションが豊富であることにあります。 さらに、アクリルは耐久性があり、洗濯機での洗濯が可能で、メンテナンスが簡単です。 特に、セーターやブランケット、カラフルなスカーフなど、日常使いのアイテムに最適です。 ポリエステルは、速乾性が高く、軽量であり、特にスポーツウェアやアウトドアアイテムに適しています。 さらに、ポリエステルは撥水性があるため、湿気の多い環境でも快適に使用できます。 また、ポリエステルを使用した毛糸は、他の素材との混紡も多く、独特の質感や光沢感を楽しめるため、装飾的なアイテムにも使われることが多いです。 このように、素材によって毛糸の特性や用途は大きく異なります。 それぞれの素材の特徴を理解し、作品に最適な毛糸を選ぶことで、より完成度の高い編み物が楽しめるでしょう。
01毛糸の紡績方法とその種類
1-1ストレートとツィードの違い
ストレート(単糸)は、毛糸がまっすぐに撚られたもので、最も一般的な紡績方法です。 このタイプの毛糸は均一で、編み目が揃いやすく、シンプルで滑らかな仕上がりを求めるプロジェクトに適しています。 対して、ツィードは、異なる色や素材の小さな斑点が織り交ぜられた毛糸で、独特の風合いを持っています。 ツィードの特徴的な見た目は、編み地に深みと個性を与え、クラシカルで味わいのある仕上がりを楽しむことができます。
ストレート毛糸の利点
ストレートの毛糸は、滑らかで均一な質感を持つため、編みやすさが際立ちます。 編み目が揃いやすく、編み物初心者にも扱いやすいのが特徴です。 ストレート毛糸で編んだ作品は、洗練されたシンプルな仕上がりとなり、特にセーターやショールなど、日常的に使用するアイテムに適しています。 また、均一な太さのため、模様編みやケーブル編みなど、複雑なデザインも美しく引き立てられます。
ツィード毛糸の魅力
一方、ツィードの毛糸は、その独特の風合いが魅力です。 ツィードは異なる色や素材が混ざり合った糸で、自然な模様が生まれるため、シンプルな編み地でも深みのある作品に仕上がります。 伝統的なアイルランドやスコットランドの編み物に見られるように、ツィードは歴史的に暖かいセーターやジャケットに使われてきました。 現代でも、ツィードの毛糸を使用した作品は、洗練されたカジュアルな雰囲気を醸し出し、冬のアクセサリーや衣類に最適です。
1-1モヘア毛糸の特徴と使い方
モヘアは、高級感のあるふわふわとした毛糸で、アンゴラヤギの毛から作られています。 その軽さと光沢感が特徴で、柔らかくエアリーな仕上がりが魅力です。 モヘアは、他の毛糸と合わせて使うことが多く、作品に軽さと柔らかさを加えます。 モヘアの特性と、どのように活用すれば良いかを詳しく見ていきましょう。
モヘア毛糸の使い方とコツ
モヘアは、その軽やかさから、ショールやストール、フェミニンなセーターなどに使われることが多いです。 単独で使うと非常に軽い作品が出来上がりますが、モヘアの毛糸は滑りやすく、編み目が見づらいことがあります。 特に初心者には少し扱いにくいかもしれませんが、上級者にはその柔らかさと光沢が、作品を一層美しく仕上げる材料となるでしょう。 モヘアを他の毛糸と引き揃えて使用することで、作品に厚みを持たせつつ、ふんわりとした質感を楽しめます。 例えば、ウールやシルクと組み合わせると、柔らかさを保ちながらしっかりとした編み地を作れます。 また、モヘアは軽く、空気を含んでいるため、保温性が高いのも特徴です。 冬のアイテムには最適で、ふんわりとした見た目と保温性を兼ね備えた作品に仕上がります。 このように、毛糸の紡績方法や素材の違いを理解することで、編み物に適した毛糸を選び、作品のクオリティを向上させられます。
01毛糸のラベルの読み方と理解
1-1ラベルに記載される情報
毛糸のラベルには、さまざまな情報が記載されています。 これには、毛糸の素材や重量、必要な針のサイズ、洗濯方法などが含まれます。 これらの情報を理解することで、編み物のプロジェクトがスムーズに進み、適切な手入れができるようになります。 次に、ラベルに記載される主要な項目についてさらに詳しく解説します。
繊維の種類や重量
まず、ラベルには毛糸の繊維の種類が記載されています。 これは、毛糸がどのような素材で作られているかを示しており、動物繊維(例えば羊毛やアルパカ)、植物繊維(コットンやリネン)、または人工繊維(アクリルやポリエステル)などが含まれます。 繊維の種類を理解することは、作品の仕上がりや質感、さらに洗濯や保管の方法に影響を与えるため非常に重要です。 次に、毛糸の重量についてです。 重量は、編み物のサイズや厚み、さらには使用する針のサイズに影響を与えます。 ラベルには、通常「極細」「中細」「並太」などのカテゴリーで重量が表示されます。 これは、プロジェクトに最適な毛糸を選ぶ際の重要な指標です。 特にパターンに推奨されている毛糸の重量を守ることで、仕上がりがイメージ通りになることが期待できます。
お手入れ方法や使用針のサイズ
ラベルには、毛糸の手入れ方法も明記されています。 これは、完成した作品の洗濯や乾燥方法に関する情報です。 例えば、ウールの毛糸の場合、縮みやすいため手洗いが推奨されることが多いです。 一方、アクリルやポリエステルは洗濯機で洗えることが多く、メンテナンスが簡単です。 この情報をしっかりと確認しておけば、完成後のケアが楽になります。 また、ラベルには使用する編み針やかぎ針の推奨サイズも記載されています。 これにより、毛糸に適した針のサイズがわかり、編み目が美しく仕上がるようになります。 針のサイズが合わないと、編み目が緩すぎたり、きつすぎたりしてしまうため、適切なサイズの針を選ぶことは非常に重要です。 特に、パターンに基づいてプロジェクトを進める場合、この情報をしっかりと確認することが成功への鍵となります。 このように、毛糸のラベルに記載された情報を理解することは、編み物のプロジェクトを計画し、実行する上で非常に重要です。 ラベルの情報を元に、最適な毛糸と道具を選び、完成後も長く愛用できる作品を作り上げましょう。
01編み物に最適な毛糸を選ぶためのポイント
1-1プロジェクトに合わせた毛糸の選定方法
編み物のプロジェクトによって、選ぶべき毛糸は大きく変わります。 例えば、冬の暖かいセーターを編むのか、軽やかなショールを編むのかによって、毛糸の素材や太さ、手触りが異なる必要があります。 適切な毛糸を選定することは、作品が見た目だけでなく、使用感や耐久性においても満足のいく仕上がりとなるための鍵です。 それでは、具体的にどのような特性に注目して毛糸を選ぶべきかを解説していきます。
編む作品に合う毛糸の特性を見極める
編む作品に合った毛糸を選ぶためには、まずその作品がどのような使用目的で、どんな環境で使われるのかを考慮することが大切です。 例えば、毎日使うセーターやカーディガンを編む場合、耐久性があり、かつ肌触りが良い毛糸を選ぶことが求められます。 この場合、羊毛やアルパカといった動物繊維の毛糸が保温性に優れており、冬の衣類に適しています。 一方で、軽やかで通気性が良く、夏向けの作品を編む際には、コットンやリネンなどの植物繊維の毛糸が最適です。 これらの繊維は涼しげな風合いを持ち、肌に優しいため、ベビーアイテムや夏の軽いカーディガンに向いています。 また、植物繊維は洗濯や手入れがしやすいため、日常的に使用するアイテムにもおすすめです。 さらに、装飾的な作品やデリケートな風合いを出したい場合は、シルクやモヘアのような高級感のある素材が適しています。 これらの毛糸は作品に光沢と滑らかさを与え、特別なイベントやギフトにぴったりの仕上がりを提供します。 モヘアは特に軽く、空気を含んだふんわりとした質感が特徴で、ショールやストールなどに使用すると優雅な仕上がりになります。 このように、編む作品に応じて毛糸の特性を見極めることが、理想的な仕上がりを実現するためのポイントです。
01編み物に使用する毛糸とは?
手芸店などに行くと、様々な毛糸が販売されています。ではそれらの毛糸には、どのような違いがあるのでしょうか。
1-1さまざまなタイプと特徴がある
実は毛糸には様々なタイプと特徴があります。まず大きな違いが太さ。太さは超極太やから極細まで、バラエティに富んでいて、どの太さの糸を使うかによって編み心地も変わってきます。
また、毛糸にはウールやシルク、コットンなど素材と原料による違いや、紡績法によっても毛糸の質感が異なります。
1-2素材や紡績法で肌触りや通気性、編み心地が変わる
初心者の場合、毛糸といえばどれも同じように思えるかもしれませんが、毛糸は種類によって大きな違いがあります。編み心地はもちろん、衣類やファッション小物など身につけるものを作る場合、肌ざわりや通気性、肌との相性なども考える必要があります。
02毛糸の太さ
毛糸を選ぶとき、まず参考にしたいのが太さによる違いです。
毛糸には、太さはもちろん、番手や号数などで表記されることもあります。
もっとも太いのは「超極太」と呼ばれるもので、(8ミリ、0.3番手くらい以上)、その後は「極々太」(4~5ミリ、1.2番手くらい以上)、「極太」(3~4ミリ、1.0~1.9番手くらい)、「並太」(2.5~3ミリ、1.9~2.9番手くらい)、「太」(3~3.5ミリくらい、1.5~2番手くらい)、「合太」(2ミリくらい、2.5~3.8番手くらい)「中細」(1.5~1.6ミリ、3.5~5番手くらい)、「合細」(1.2~1.3ミリ、4.8~8番手くらい)「極細」(1ミリ、8~12番手くらい)の順番で細くなっていきます。
ただし、これらの太さには統一の基準がなく、メーカーによって6~12段階と分類も異なります。
2-1正確な太さを把握するには番手
毛糸の太さはぱっと見ただけでは判断しづらいもの。もし正確な太さが知りたいという場合、「番手」を基準にするのがおすすめです。
番手は小数点以下から100桁を使って表示される単位で、どこの国でも共通して使用されているため、かなり正確な太さを知ることができます。
また、毛番手はラベル記載から計算することも可能。ラベルに表示されている「メーター」を「グラム」で割ることで、正しい番手の数値を計算できます。
03毛糸の素材
毛糸には太さだけでなく、素材によっても異なります。代表的なものは、「動物繊維」「植物繊維」「化学繊維・人工繊維」の三種類です。
3-1動物繊維
動物繊維とは、動物の毛を使った繊維のこと。羊やアルパカ、カシミアなどが代表的です。保温・保湿に優れているため、セーターなどに使われることが多い素材ですが、長い毛で皮膚が刺激されることもあるので、首などに触れるマフラーを作るときには、単なる羊よりもアルパカやカシミアなどがよいでしょう。
また動物繊維には蚕のマユから作るシルクも含まれています。
3-2植物繊維
植物繊維は植物性の原料から作られるもので、コットンや麻などが代表的な存在です。コットンは吸湿効果が高く、春夏の毛糸として用いられます。
麻もコットンと同じように春夏の毛糸に用いられ、特に高い通気性と清涼感で人気の高い素材。
植物繊維は編み物でも使われることの多い毛糸ですが、すべりが悪いのが欠点とも言われています。
3-3化学繊維・人工繊維
化学繊維や人工繊維は、石油などの原料を化学的に合成して作られる素材です。
アクリルやレーヨン、ポリエステルなどがこの化学繊維・人工繊維に当たります。
アクリルは染色性が高くカラフルなのが魅力。ポリエステルは速乾性があり、水に強く保管が容易などのメリットがあります。
04毛糸の紡績法
毛糸は糸を作るときの紡績の方法によっても風合いの違いが生まれます。
4-1ストレート
ストレートは太さやより方が均一で、まっすぐな毛糸です。初心者にとってもっとも扱いやすい素材なので、まず編み物を始めるときはストレートを選びましょう。
4-2ツィード
ツィードは節やかたまりが混ざった糸で、独特の風合いが人気。ただし初心者にはやや扱いにくい面があります。
4-3スラブ・ネップ入り
スラブとは節があり、太さが均一ではないもの。ネップとは節や固まりのことを言います。これらも風合いに魅力があります。
4-4モヘア
モヘアはアンゴラの毛が入った毛足の長い毛糸です。冬場の素材として魅力的ですが、間違えたときほどきにくいのが欠点です。
4-5ループ
ループは糸の表面に輪の加工を施した毛糸です。表情豊かな素材ですが、編み目がわかりづらいという欠点があります。
4-6ラメ入り
毛糸の中には、ラメが入ったものもあります。ワンポイントとして使用すると、作品を個性的に仕上げることができます。
05毛糸のラベルの見方
毛糸を選ぶときに参考になるのがラベルです。しかし、ラベルには様々な情報が記載されているため、初心者にはなかなか読み取りにくいもの。
ではラベルを見るときにはどのような点に注意すればよいのでしょうか。
ラベルを見るときには、まずは素材や組成を確認しましょう。素材や組成でその毛糸が何で出来ているか知ることができます。
次に重要なのが「参考使用針・ゲージ」。これは、その毛糸にはどんな太さの棒針、かぎ針が合っているかということ。
また、「色番」は色を指しています。
特にラベル表記の中で分かりにくいのが「ロット」です。
ロットは、簡単に言うと、「どの釜で糸を染めたか」ということ。ロットが異なる場合、微妙に色に差が出ることもあり、注意が必要。
小さな作品ではそれほど気にならないかもしれませんが、セーターや大きなストールなど、面積が大きい場合には色の違いが気になることもあります。
そのため、大きな作品の場合には同じロットで揃えたほうがよいでしょう。
もしどうしてもロットの違うものを使う場合には、襟や裾、袖口など目立たない場所で使用することをおすすめします。
06毛糸の選び方
このように、毛糸を選ぶときには様々な基準があるもの。
もし、覚えなければいけないことが多くて何を選んでいいか分からないというときには、最低限「原料」と「肌ざわり」をチェックしてみましょう。
編み物の毛糸の中でも代表的なものが「ウール」ですが、実は同じウールと記載されている場合でも、専門店以外のお店では他の動物の毛が混ざっていることもあります。
また、羊の種類や年齢などによって、毛糸の感触も異なります。
その他にも、ふんわりエアリーな「紡毛糸」、毛羽立ちが少なくクールな「梳毛糸」といった種類があります。
そのため、まずは自分の手で触って感触を確かめてみるのが確実な方法です。
特にセーターやマフラーなど、肌に触れる場合には感触が重要です。
また、仕上げたいイメージがある場合には、それに近い紡績法の糸を選びましょう。
サイズやゲージなどは、レシピや編み図がある場合にはそれを参考にするとよいでしょう。
01まとめ
編み物に最適な毛糸を選ぶことは、作品の仕上がりや使用感に大きな影響を与えます。
毛糸の素材、太さ、撚り方などを理解し、自分のプロジェクトに合ったものを選ぶことが大切です。
当記事で紹介した基本的な選び方やポイントを参考にすることで、作品がより美しく、使いやすいものに仕上がるでしょう。
ぜひ、さまざまな毛糸を試しながら、自分だけのオリジナル作品を作り上げてください。
この講座は!プロの監修を受けています!
講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
めんま 先生
棒針編み監修者
1993年生まれ、東京都出身。
学生の頃に編み物の自由な世界観に魅了され独学で編み物を始める。
その後、めんまとしてSNSで活動を開始。
輪針を使って編む手編...
中尾結美 先生
かぎ針編み監修者
1983年生まれ。愛知県出身。
幼い頃から手芸と芸術が好きで小中学で絵画教室に通い、高校で家政科、ジュエリーの専門学校でデザインを学び、百貨店での販売員勤務をしながら編み物小物の委託販売...
my floret 先生
アフガン編み監修者
育児休業中にかぎ針編みを始める。
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1-1さまざまなタイプと特徴がある
実は毛糸には様々なタイプと特徴があります。まず大きな違いが太さ。太さは超極太やから極細まで、バラエティに富んでいて、どの太さの糸を使うかによって編み心地も変わってきます。
また、毛糸にはウールやシルク、コットンなど素材と原料による違いや、紡績法によっても毛糸の質感が異なります。
1-2素材や紡績法で肌触りや通気性、編み心地が変わる
初心者の場合、毛糸といえばどれも同じように思えるかもしれませんが、毛糸は種類によって大きな違いがあります。編み心地はもちろん、衣類やファッション小物など身につけるものを作る場合、肌ざわりや通気性、肌との相性なども考える必要があります。
毛糸には、太さはもちろん、番手や号数などで表記されることもあります。
もっとも太いのは「超極太」と呼ばれるもので、(8ミリ、0.3番手くらい以上)、その後は「極々太」(4~5ミリ、1.2番手くらい以上)、「極太」(3~4ミリ、1.0~1.9番手くらい)、「並太」(2.5~3ミリ、1.9~2.9番手くらい)、「太」(3~3.5ミリくらい、1.5~2番手くらい)、「合太」(2ミリくらい、2.5~3.8番手くらい)「中細」(1.5~1.6ミリ、3.5~5番手くらい)、「合細」(1.2~1.3ミリ、4.8~8番手くらい)「極細」(1ミリ、8~12番手くらい)の順番で細くなっていきます。
ただし、これらの太さには統一の基準がなく、メーカーによって6~12段階と分類も異なります。
2-1正確な太さを把握するには番手
毛糸の太さはぱっと見ただけでは判断しづらいもの。もし正確な太さが知りたいという場合、「番手」を基準にするのがおすすめです。
番手は小数点以下から100桁を使って表示される単位で、どこの国でも共通して使用されているため、かなり正確な太さを知ることができます。
また、毛番手はラベル記載から計算することも可能。ラベルに表示されている「メーター」を「グラム」で割ることで、正しい番手の数値を計算できます。
03毛糸の素材
毛糸には太さだけでなく、素材によっても異なります。代表的なものは、「動物繊維」「植物繊維」「化学繊維・人工繊維」の三種類です。
3-1動物繊維
動物繊維とは、動物の毛を使った繊維のこと。羊やアルパカ、カシミアなどが代表的です。保温・保湿に優れているため、セーターなどに使われることが多い素材ですが、長い毛で皮膚が刺激されることもあるので、首などに触れるマフラーを作るときには、単なる羊よりもアルパカやカシミアなどがよいでしょう。
また動物繊維には蚕のマユから作るシルクも含まれています。
3-2植物繊維
植物繊維は植物性の原料から作られるもので、コットンや麻などが代表的な存在です。コットンは吸湿効果が高く、春夏の毛糸として用いられます。
麻もコットンと同じように春夏の毛糸に用いられ、特に高い通気性と清涼感で人気の高い素材。
植物繊維は編み物でも使われることの多い毛糸ですが、すべりが悪いのが欠点とも言われています。
3-3化学繊維・人工繊維
化学繊維や人工繊維は、石油などの原料を化学的に合成して作られる素材です。
アクリルやレーヨン、ポリエステルなどがこの化学繊維・人工繊維に当たります。
アクリルは染色性が高くカラフルなのが魅力。ポリエステルは速乾性があり、水に強く保管が容易などのメリットがあります。
04毛糸の紡績法
毛糸は糸を作るときの紡績の方法によっても風合いの違いが生まれます。
4-1ストレート
ストレートは太さやより方が均一で、まっすぐな毛糸です。初心者にとってもっとも扱いやすい素材なので、まず編み物を始めるときはストレートを選びましょう。
4-2ツィード
ツィードは節やかたまりが混ざった糸で、独特の風合いが人気。ただし初心者にはやや扱いにくい面があります。
4-3スラブ・ネップ入り
スラブとは節があり、太さが均一ではないもの。ネップとは節や固まりのことを言います。これらも風合いに魅力があります。
4-4モヘア
モヘアはアンゴラの毛が入った毛足の長い毛糸です。冬場の素材として魅力的ですが、間違えたときほどきにくいのが欠点です。
4-5ループ
ループは糸の表面に輪の加工を施した毛糸です。表情豊かな素材ですが、編み目がわかりづらいという欠点があります。
4-6ラメ入り
毛糸の中には、ラメが入ったものもあります。ワンポイントとして使用すると、作品を個性的に仕上げることができます。
05毛糸のラベルの見方
毛糸を選ぶときに参考になるのがラベルです。しかし、ラベルには様々な情報が記載されているため、初心者にはなかなか読み取りにくいもの。
ではラベルを見るときにはどのような点に注意すればよいのでしょうか。
ラベルを見るときには、まずは素材や組成を確認しましょう。素材や組成でその毛糸が何で出来ているか知ることができます。
次に重要なのが「参考使用針・ゲージ」。これは、その毛糸にはどんな太さの棒針、かぎ針が合っているかということ。
また、「色番」は色を指しています。
特にラベル表記の中で分かりにくいのが「ロット」です。
ロットは、簡単に言うと、「どの釜で糸を染めたか」ということ。ロットが異なる場合、微妙に色に差が出ることもあり、注意が必要。
小さな作品ではそれほど気にならないかもしれませんが、セーターや大きなストールなど、面積が大きい場合には色の違いが気になることもあります。
そのため、大きな作品の場合には同じロットで揃えたほうがよいでしょう。
もしどうしてもロットの違うものを使う場合には、襟や裾、袖口など目立たない場所で使用することをおすすめします。
06毛糸の選び方
このように、毛糸を選ぶときには様々な基準があるもの。
もし、覚えなければいけないことが多くて何を選んでいいか分からないというときには、最低限「原料」と「肌ざわり」をチェックしてみましょう。
編み物の毛糸の中でも代表的なものが「ウール」ですが、実は同じウールと記載されている場合でも、専門店以外のお店では他の動物の毛が混ざっていることもあります。
また、羊の種類や年齢などによって、毛糸の感触も異なります。
その他にも、ふんわりエアリーな「紡毛糸」、毛羽立ちが少なくクールな「梳毛糸」といった種類があります。
そのため、まずは自分の手で触って感触を確かめてみるのが確実な方法です。
特にセーターやマフラーなど、肌に触れる場合には感触が重要です。
また、仕上げたいイメージがある場合には、それに近い紡績法の糸を選びましょう。
サイズやゲージなどは、レシピや編み図がある場合にはそれを参考にするとよいでしょう。
01まとめ
編み物に最適な毛糸を選ぶことは、作品の仕上がりや使用感に大きな影響を与えます。
毛糸の素材、太さ、撚り方などを理解し、自分のプロジェクトに合ったものを選ぶことが大切です。
当記事で紹介した基本的な選び方やポイントを参考にすることで、作品がより美しく、使いやすいものに仕上がるでしょう。
ぜひ、さまざまな毛糸を試しながら、自分だけのオリジナル作品を作り上げてください。
この講座は!プロの監修を受けています!
講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
めんま 先生
棒針編み監修者
1993年生まれ、東京都出身。
学生の頃に編み物の自由な世界観に魅了され独学で編み物を始める。
その後、めんまとしてSNSで活動を開始。
輪針を使って編む手編...
中尾結美 先生
かぎ針編み監修者
1983年生まれ。愛知県出身。
幼い頃から手芸と芸術が好きで小中学で絵画教室に通い、高校で家政科、ジュエリーの専門学校でデザインを学び、百貨店での販売員勤務をしながら編み物小物の委託販売...
my floret 先生
アフガン編み監修者
育児休業中にかぎ針編みを始める。
minne、Creemaでかぎ針編み専門店「my floret~マイフローレット~」を運営。
新しい表現方法を模索する中でアフガン編みに出...
70,000人以上が受講申し込みしている諒設計アーキテクトラーニングの通信講座
あなたも早速受講して、資格を取得しましょう!
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3-1動物繊維
動物繊維とは、動物の毛を使った繊維のこと。羊やアルパカ、カシミアなどが代表的です。保温・保湿に優れているため、セーターなどに使われることが多い素材ですが、長い毛で皮膚が刺激されることもあるので、首などに触れるマフラーを作るときには、単なる羊よりもアルパカやカシミアなどがよいでしょう。
また動物繊維には蚕のマユから作るシルクも含まれています。
3-2植物繊維
植物繊維は植物性の原料から作られるもので、コットンや麻などが代表的な存在です。コットンは吸湿効果が高く、春夏の毛糸として用いられます。
麻もコットンと同じように春夏の毛糸に用いられ、特に高い通気性と清涼感で人気の高い素材。
植物繊維は編み物でも使われることの多い毛糸ですが、すべりが悪いのが欠点とも言われています。
3-3化学繊維・人工繊維
化学繊維や人工繊維は、石油などの原料を化学的に合成して作られる素材です。
アクリルやレーヨン、ポリエステルなどがこの化学繊維・人工繊維に当たります。
アクリルは染色性が高くカラフルなのが魅力。ポリエステルは速乾性があり、水に強く保管が容易などのメリットがあります。
4-1ストレート
ストレートは太さやより方が均一で、まっすぐな毛糸です。初心者にとってもっとも扱いやすい素材なので、まず編み物を始めるときはストレートを選びましょう。
4-2ツィード
ツィードは節やかたまりが混ざった糸で、独特の風合いが人気。ただし初心者にはやや扱いにくい面があります。
4-3スラブ・ネップ入り
スラブとは節があり、太さが均一ではないもの。ネップとは節や固まりのことを言います。これらも風合いに魅力があります。
4-4モヘア
モヘアはアンゴラの毛が入った毛足の長い毛糸です。冬場の素材として魅力的ですが、間違えたときほどきにくいのが欠点です。
4-5ループ
ループは糸の表面に輪の加工を施した毛糸です。表情豊かな素材ですが、編み目がわかりづらいという欠点があります。
4-6ラメ入り
毛糸の中には、ラメが入ったものもあります。ワンポイントとして使用すると、作品を個性的に仕上げることができます。
05毛糸のラベルの見方
毛糸を選ぶときに参考になるのがラベルです。しかし、ラベルには様々な情報が記載されているため、初心者にはなかなか読み取りにくいもの。
ではラベルを見るときにはどのような点に注意すればよいのでしょうか。
ラベルを見るときには、まずは素材や組成を確認しましょう。素材や組成でその毛糸が何で出来ているか知ることができます。
次に重要なのが「参考使用針・ゲージ」。これは、その毛糸にはどんな太さの棒針、かぎ針が合っているかということ。
また、「色番」は色を指しています。
特にラベル表記の中で分かりにくいのが「ロット」です。
ロットは、簡単に言うと、「どの釜で糸を染めたか」ということ。ロットが異なる場合、微妙に色に差が出ることもあり、注意が必要。
小さな作品ではそれほど気にならないかもしれませんが、セーターや大きなストールなど、面積が大きい場合には色の違いが気になることもあります。
そのため、大きな作品の場合には同じロットで揃えたほうがよいでしょう。
もしどうしてもロットの違うものを使う場合には、襟や裾、袖口など目立たない場所で使用することをおすすめします。
06毛糸の選び方
このように、毛糸を選ぶときには様々な基準があるもの。
もし、覚えなければいけないことが多くて何を選んでいいか分からないというときには、最低限「原料」と「肌ざわり」をチェックしてみましょう。
編み物の毛糸の中でも代表的なものが「ウール」ですが、実は同じウールと記載されている場合でも、専門店以外のお店では他の動物の毛が混ざっていることもあります。
また、羊の種類や年齢などによって、毛糸の感触も異なります。
その他にも、ふんわりエアリーな「紡毛糸」、毛羽立ちが少なくクールな「梳毛糸」といった種類があります。
そのため、まずは自分の手で触って感触を確かめてみるのが確実な方法です。
特にセーターやマフラーなど、肌に触れる場合には感触が重要です。
また、仕上げたいイメージがある場合には、それに近い紡績法の糸を選びましょう。
サイズやゲージなどは、レシピや編み図がある場合にはそれを参考にするとよいでしょう。
01まとめ
編み物に最適な毛糸を選ぶことは、作品の仕上がりや使用感に大きな影響を与えます。
毛糸の素材、太さ、撚り方などを理解し、自分のプロジェクトに合ったものを選ぶことが大切です。
当記事で紹介した基本的な選び方やポイントを参考にすることで、作品がより美しく、使いやすいものに仕上がるでしょう。
ぜひ、さまざまな毛糸を試しながら、自分だけのオリジナル作品を作り上げてください。
この講座は!プロの監修を受けています!
講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
めんま 先生
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そのため、大きな作品の場合には同じロットで揃えたほうがよいでしょう。
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