見た目もバツグン!ハーブの寄せ植え
プランターを使ったベランダ菜園では様々な野菜を育てることができますが、中でもおすすめなのがハーブです。特にハーブ栽培で楽しみたいのがいくつかの種類を組み合わせた寄せ植え。今回はハーブの寄せ植えのコツや、ハーブの組み合わせなどについてご紹介します。
- 目次
01ハーブの寄せ植えのコツ
素敵な寄せ植えを見かけると、自分でもやってみたくなるもの。でも寄せ植えというと難しいというイメージを持っている方も多いかもしれません。では寄せ植えにはどのようなコツがあるのでしょうか。
1-1相性のいいハーブを選ぶ
ハーブの寄せ植えを成功させる最大のコツは、相性のいいハーブを選ぶということです。ハーブには乾燥を好むものや寒さや暑さに強いもの、多湿が苦手なものなど様々な種類があります。もし好みが対立するハーブを植えてしまうと、どちらかのハーブが弱ってしまうという結果に。また、ハーブは生育の速度にも大きな違いがあります。もし生育の速度がまったく違うハーブを一緒に植えてしまうと、最初に育つハーブがすべての栄養を奪ってしまうため、あとから育つハーブがきちんと成長することができません。
まずはハーブの相性を見て、似た性質を持ったものを組み合わせるのがよいでしょう。
1-2繁殖力が強いものは、鉢を分けるなど工夫する
ハーブの中には非常に繁殖量の強いものがあります。そういったハーブは寄せ植えに不向き。というのも繁殖力の強いハーブは、一緒に植えた植物の栄養を吸い取るだけでなく、相手を枯らしてしまうこともあります。
繁殖力が強いハーブは鉢やプランターを分けて植えたほうがよいでしょう。どうしてもそのハーブを寄せ植えに加えたいという場合には、鉢ごと土に植えて、根が隣の株に絡まないようにするなどの工夫が必要になります。
1-3目的別に植えると便利
ハーブの寄せ植えを行うときには、目的別に植えるという方法もあります。たとえば料理に使うもの、ハーブティに使うものといったように、用途によって寄せ植えを作ると、収穫して使用するときに非常に便利。また、洋のハーブ、和のハーブといったように、使用する料理ごとに寄せ植えを作るのも良い方法です。
1-4寄せ植えに向かない・難しいもの
ハーブの中にはどうしても寄せ植えに向いていないものや、寄せ植えが難しいものがあります。たとえば、根が大きく広がってしまうタイプのハーブ。このハーブは一種類を育てるときにも大きな鉢やプランターが必要で、一緒に他のハーブを植えてもきちんと育たないことがあります。
また、成長すると横に広がっていくタイプのハーブも不向きです。横に広がるタイプのハーブは大きな鉢が必要で、さらに一緒に植えたハーブの上に成長すると日照を奪ってしまうこともあります。
02相性のいいハーブの選び方
すでに説明したように、ハーブの寄せ植えにはハーブ同士の相性に注目することが重要です。特に似た環境を好むハーブを組み合わせることが重要です。
2-1乾燥を好むタイプ
ハーブの中には、乾燥した地中海を原産とするものが少なくありません。これらのハーブは二本で育てた場合でも乾燥した環境を好みます。このハーブの代表的な存在がセージやオレガノなど。これらのハーブは似た環境を好むため、寄せ植えに最適です。
また、使用される料理も共通するものが多いため、一緒に植えると収穫して調理するときにも役立ちます。ただしこれらのハーブは生命力が強いものが多いため、種類を増やしすぎると株が枯れてしまうことがあります。
2-2湿気を好むタイプ
海外を原産地とするハーブの多くは多湿を嫌いますが、日本のハーブであるシソや三つ葉は湿った土を好む性質を持っています。
この二つは和のハーブとして活躍する機会も多いため、寄せ植えにはぴったりです。特にシソには様々な種類がありますが、同じシソの仲間は寄せ植えにも最適。たとえば赤しそや青しそを組み合わせると、似た環境を好むだけでなく、お互いの株を強く成長させる働きもあります。
2-3寒さに強いタイプ
寒さに強い耐寒性に優れたハーブといえばローズマリー。ローズマリーは特にケアをせずにも冬越しをすることができます。このローズマリーと組み合わせる場合にはローリエやタイム、セージなどがおすすめ。これらは用途も似ているため、様々な料理に用いるのに便利です。
ローズマリーは上に伸びるタイプや下に垂れ下がるもの、二つのタイプの中間のもといった様々な種類がありますが、寄せ植えには上に伸びるタイプの品種が向いています。
2-4暑さに強いタイプ
ベランダはコンクリートの輻射熱やエアコンの室外機などによって気温が上がりがち。そんな場合には東南アジアやインドが原産のハーブを組み合わせるのがよいでしょう。おすすめはコリアンダーとレモンバーム。コリアンダーはタイ語でパクチーとも呼ばれるもので、最近非常に人気の高いハーブです。
この組み合わせは同じ環境を好むだけでなく、それぞれの成分によって害虫防止にも効果があります。
ただし、日当たりのよい場所を好むものの乾燥には弱いという特徴があるため、土が乾いたらしっかり水やりを行うようにしましょう。
2-5日陰を好むタイプ
直射日光よりも柔らかい日差しや反日陰を好むハーブと言えば、チャイブやチャービル。特にチャイブとチャービルの組み合わせは、お互いをサポートする関係にあります。
チャイブの根からは病害虫の予防や土を浄化する成分が含まれ、チャービルはチャイブの成長を促します。つまり、二つを一緒に植えるとそれぞれにメリットがあるということ。この組み合わせは室内でも栽培できるため、初心者やマンションのベランダの日当たりが悪いという場合にもおすすめです。
03寄せ植えの仕方
ハーブの寄せ植えをするときには事前の準備も大切です。さらに、ちょっとしたポイントを押さえることで、簡単に寄せ植えを楽しむことができます。
3-1寄せ植えのために準備するもの
└ハーブの苗
ハーブの寄せ植えにまず必要なものは苗。ハーブは種から育てることもできますが、発芽させるのが難しい種類もあり、初心者にとってはある程度成長している苗から育てたほうが簡単です。特に寄せ植えの場合には土にじかに種をまくとハーブの場所などを決めるのが難しいもの
どうしても種を使いたいというときには、ポットなどに種をまいて成長させてからプランターに移植するとよいでしょう。
└鉢やプランター
寄せ植え用の鉢やプランターを選ぶときにはまず大きさに注意しましょう。寄せ植えはきっちりと植えたほうが見栄えが良くなりますが、根が張る種類のハーブの場合にはどうしても根詰まりが起きやすくなります。
その場合には鉢ごと植えるという方法もありますが、それに備えて余裕がある大き目の鉢やプランターを使用しましょう。
└鉢底ネット・鉢底石
単体でハーブを植えるときと同様に、鉢底ネットや鉢底石も必要です。プランターによっては鉢底ネットが一体化しているものもあります。鉢底石は発泡スチロールなどでも代用できますが、根などを傷つけないように専用のものを購入するとよいでしょう。
└培養土
ハーブを育てるときには、それぞれの種類にあった土を用いることが必要です。土は自分でブレンドすることもできますが、寄せ植えのすべての植物の好みに合った土を選ぶのは初心者にはなかなか難しいもの。
その場合には、ハーブ用の培養土を用意しましょう。培養土はすでに複数の種類がブレンドされた土で、肥料も混ぜ込まれているため非常に便利。また、きちんと処理が行われているため雑菌による病気の心配もありません。
└はさみ
園芸を行うときに役立つのが園芸用のはさみです。家庭用のはさみで代用することもできますが、家庭用のものは切れ味が悪く、枝や茎を痛めてしまうことも。また、切った部分から雑菌に感染することもあります。できれば切れ味のよく、使いやすいはさみを用意しておくとよいでしょう。
└じょうろ
寄せ植えの場合、植え替えを行った直後はたくさん水を上げる必要があります。じょうろを選ぶときは、できるだけ穴の多いものを選ぶと土がえぐれて根が露出することを防げます。
容量が小さすぎると何度も水を足さなければいけませんが、多すぎると重くなり扱いづらくなるため、自分に合ったものを選ぶとよいでしょう。
3-2やり方
└鉢底ネット、鉢底石を入れる
寄せ植えを行うときは、まずプランターや鉢の底にネットを指揮、その上に鉢底石を入れていきます。鉢底石はプランターの底が隠れる程度と言われていますが、ハーブの場合には通気性を高く保つ必要がある品種も多いため、心持ち多めに鉢底石を使うのがよいでしょう。
└鉢の半分ほどまで土入れ
鉢底ネットと鉢底石を入れ終わったら、次に培養土を入れていきます。このとき、土の量に注意。一種類の野菜やハーブを植えるときはやや土を高めに入れて穴をあけて、そこに苗を入れるという方法もありますが、寄せ植えの場合は複数の苗が入ります。
そのため、苗を配置しやすいように、まずは半分程度の高さに抑えておくのがよいでしょう。
└苗を仮置きして配置を決める
土が入ったら、次に苗を入れていきます。ただし、いきなりポットを外して植えないこと。寄せ植えを行うときはどこにどの苗を入れるかが重要になります。まずは苗をポットのまま土の上に置いて、どのような寄せ植えにしたいのかを考えましょう。このとき、どちら向きに鉢を置くかということも忘れないようにしましょう。
どこにどのハーブを置くかという配置が決まったら、苗からポットを外していきます。もしポットの中で苗が絡まっている場合や、土が締まっている場合にはハサミで根っこに十字の切り目を入れたり、軽くほぐしておくとよいでしょう。ただし、パセリやコリアンダーなど、土や環境に適応するための時間がかかる品種は、土をほぐさずそのまま植えるとよいでしょう。
苗を植えていくときには後ろ側から植えていきましょう。
寄せ植えの後ろ側は背景に当たるもの。後ろ側をしっかり決めると、バランスのよい寄せ植えになります。
すべての苗を売れ終えたら。苗と苗の隙間に残った土を入れていきます。土を入れるときは手で軽く叩きながら土を詰めておくのがよいでしょう。ただし、あまり強く押さえすぎないように注意しましょう。
また、中心の苗と苗の間にも土を入れることを忘れないようにしましょう。しっかりと土が入っていないと、苗が傾いてバランスが崩れてしまいます。
└たっぷり水やりする
土を入れたら、たっぷり水やりを行います。目安は鉢底から水が流れる程度。ハーブは寄せ植えを行った直後は元気がなくなるもの。また、水が切れると枯れる株も出てきます。そのため、最初の水やりは意識してしっかり与えるのがよいでしょう。
04ベランダでハーブを育てる際の注意点
ちょっとしたポイントを押さえておけば、初心者にも簡単に楽しめるハーブの寄せ植え。ただし、ベランダでハーブを育てるときには、注意したい点があります。
4-1避難経路をふさがない
マンションのベランダは実は共有スペース。そのため、地震や火災などが発生した場合には、ベランダが避難経路となります。そのため、プランターを置く場合には避難経路を塞がないように注意しましょう。
特に隣の部屋との仕切りの前にプランターや大きな鉢を置くと、万が一の場合に避難ができなくなってしまいます。
4-2排水溝を詰まらせない
マンションなどのベランダは風が通りやすく乾燥しやすい場所です。特にハーブの場合、水切れに弱い種類が多く、どうしても水やりの回数も増えてしまいがち。
しかし、鉢の底から土を含んだ水が流れるとベランダの排水口が詰まってしまうことも。また、ベランダ菜園では枝や葉が落ちてしまうことがありますが、それらも排水口を詰まらせる原因となります。
鉢の底にはネットを敷き、排水口はこまめに掃除を行いましょう。
4-3落下しないようにする
ベランダ菜園でもっとも気を付けたいのが鉢やプランターの落下です。鉢が落下して人に当たってケガをすることがないように、高い台に鉢を置いたり、鉢を吊ったりするのは避けたほうがよいでしょう。
05まとめ
ハーブの寄せ植えは実用的で見た目もきれいなもの。いつものベランダ菜園をワンランクアップさせたいという方は、ぜひ寄せ植えにチャレンジしてみるのはいかがでしょうか
1-1相性のいいハーブを選ぶ
ハーブの寄せ植えを成功させる最大のコツは、相性のいいハーブを選ぶということです。ハーブには乾燥を好むものや寒さや暑さに強いもの、多湿が苦手なものなど様々な種類があります。もし好みが対立するハーブを植えてしまうと、どちらかのハーブが弱ってしまうという結果に。また、ハーブは生育の速度にも大きな違いがあります。もし生育の速度がまったく違うハーブを一緒に植えてしまうと、最初に育つハーブがすべての栄養を奪ってしまうため、あとから育つハーブがきちんと成長することができません。
まずはハーブの相性を見て、似た性質を持ったものを組み合わせるのがよいでしょう。
1-2繁殖力が強いものは、鉢を分けるなど工夫する
ハーブの中には非常に繁殖量の強いものがあります。そういったハーブは寄せ植えに不向き。というのも繁殖力の強いハーブは、一緒に植えた植物の栄養を吸い取るだけでなく、相手を枯らしてしまうこともあります。
繁殖力が強いハーブは鉢やプランターを分けて植えたほうがよいでしょう。どうしてもそのハーブを寄せ植えに加えたいという場合には、鉢ごと土に植えて、根が隣の株に絡まないようにするなどの工夫が必要になります。
1-3目的別に植えると便利
ハーブの寄せ植えを行うときには、目的別に植えるという方法もあります。たとえば料理に使うもの、ハーブティに使うものといったように、用途によって寄せ植えを作ると、収穫して使用するときに非常に便利。また、洋のハーブ、和のハーブといったように、使用する料理ごとに寄せ植えを作るのも良い方法です。
1-4寄せ植えに向かない・難しいもの
ハーブの中にはどうしても寄せ植えに向いていないものや、寄せ植えが難しいものがあります。たとえば、根が大きく広がってしまうタイプのハーブ。このハーブは一種類を育てるときにも大きな鉢やプランターが必要で、一緒に他のハーブを植えてもきちんと育たないことがあります。
また、成長すると横に広がっていくタイプのハーブも不向きです。横に広がるタイプのハーブは大きな鉢が必要で、さらに一緒に植えたハーブの上に成長すると日照を奪ってしまうこともあります。
2-1乾燥を好むタイプ
ハーブの中には、乾燥した地中海を原産とするものが少なくありません。これらのハーブは二本で育てた場合でも乾燥した環境を好みます。このハーブの代表的な存在がセージやオレガノなど。これらのハーブは似た環境を好むため、寄せ植えに最適です。
また、使用される料理も共通するものが多いため、一緒に植えると収穫して調理するときにも役立ちます。ただしこれらのハーブは生命力が強いものが多いため、種類を増やしすぎると株が枯れてしまうことがあります。
2-2湿気を好むタイプ
海外を原産地とするハーブの多くは多湿を嫌いますが、日本のハーブであるシソや三つ葉は湿った土を好む性質を持っています。
この二つは和のハーブとして活躍する機会も多いため、寄せ植えにはぴったりです。特にシソには様々な種類がありますが、同じシソの仲間は寄せ植えにも最適。たとえば赤しそや青しそを組み合わせると、似た環境を好むだけでなく、お互いの株を強く成長させる働きもあります。
2-3寒さに強いタイプ
寒さに強い耐寒性に優れたハーブといえばローズマリー。ローズマリーは特にケアをせずにも冬越しをすることができます。このローズマリーと組み合わせる場合にはローリエやタイム、セージなどがおすすめ。これらは用途も似ているため、様々な料理に用いるのに便利です。
ローズマリーは上に伸びるタイプや下に垂れ下がるもの、二つのタイプの中間のもといった様々な種類がありますが、寄せ植えには上に伸びるタイプの品種が向いています。
2-4暑さに強いタイプ
ベランダはコンクリートの輻射熱やエアコンの室外機などによって気温が上がりがち。そんな場合には東南アジアやインドが原産のハーブを組み合わせるのがよいでしょう。おすすめはコリアンダーとレモンバーム。コリアンダーはタイ語でパクチーとも呼ばれるもので、最近非常に人気の高いハーブです。
この組み合わせは同じ環境を好むだけでなく、それぞれの成分によって害虫防止にも効果があります。
ただし、日当たりのよい場所を好むものの乾燥には弱いという特徴があるため、土が乾いたらしっかり水やりを行うようにしましょう。
2-5日陰を好むタイプ
直射日光よりも柔らかい日差しや反日陰を好むハーブと言えば、チャイブやチャービル。特にチャイブとチャービルの組み合わせは、お互いをサポートする関係にあります。
チャイブの根からは病害虫の予防や土を浄化する成分が含まれ、チャービルはチャイブの成長を促します。つまり、二つを一緒に植えるとそれぞれにメリットがあるということ。この組み合わせは室内でも栽培できるため、初心者やマンションのベランダの日当たりが悪いという場合にもおすすめです。
03寄せ植えの仕方
ハーブの寄せ植えをするときには事前の準備も大切です。さらに、ちょっとしたポイントを押さえることで、簡単に寄せ植えを楽しむことができます。
3-1寄せ植えのために準備するもの
└ハーブの苗
ハーブの寄せ植えにまず必要なものは苗。ハーブは種から育てることもできますが、発芽させるのが難しい種類もあり、初心者にとってはある程度成長している苗から育てたほうが簡単です。特に寄せ植えの場合には土にじかに種をまくとハーブの場所などを決めるのが難しいもの
どうしても種を使いたいというときには、ポットなどに種をまいて成長させてからプランターに移植するとよいでしょう。
└鉢やプランター
寄せ植え用の鉢やプランターを選ぶときにはまず大きさに注意しましょう。寄せ植えはきっちりと植えたほうが見栄えが良くなりますが、根が張る種類のハーブの場合にはどうしても根詰まりが起きやすくなります。
その場合には鉢ごと植えるという方法もありますが、それに備えて余裕がある大き目の鉢やプランターを使用しましょう。
└鉢底ネット・鉢底石
単体でハーブを植えるときと同様に、鉢底ネットや鉢底石も必要です。プランターによっては鉢底ネットが一体化しているものもあります。鉢底石は発泡スチロールなどでも代用できますが、根などを傷つけないように専用のものを購入するとよいでしょう。
└培養土
ハーブを育てるときには、それぞれの種類にあった土を用いることが必要です。土は自分でブレンドすることもできますが、寄せ植えのすべての植物の好みに合った土を選ぶのは初心者にはなかなか難しいもの。
その場合には、ハーブ用の培養土を用意しましょう。培養土はすでに複数の種類がブレンドされた土で、肥料も混ぜ込まれているため非常に便利。また、きちんと処理が行われているため雑菌による病気の心配もありません。
└はさみ
園芸を行うときに役立つのが園芸用のはさみです。家庭用のはさみで代用することもできますが、家庭用のものは切れ味が悪く、枝や茎を痛めてしまうことも。また、切った部分から雑菌に感染することもあります。できれば切れ味のよく、使いやすいはさみを用意しておくとよいでしょう。
└じょうろ
寄せ植えの場合、植え替えを行った直後はたくさん水を上げる必要があります。じょうろを選ぶときは、できるだけ穴の多いものを選ぶと土がえぐれて根が露出することを防げます。
容量が小さすぎると何度も水を足さなければいけませんが、多すぎると重くなり扱いづらくなるため、自分に合ったものを選ぶとよいでしょう。
3-2やり方
└鉢底ネット、鉢底石を入れる
寄せ植えを行うときは、まずプランターや鉢の底にネットを指揮、その上に鉢底石を入れていきます。鉢底石はプランターの底が隠れる程度と言われていますが、ハーブの場合には通気性を高く保つ必要がある品種も多いため、心持ち多めに鉢底石を使うのがよいでしょう。
└鉢の半分ほどまで土入れ
鉢底ネットと鉢底石を入れ終わったら、次に培養土を入れていきます。このとき、土の量に注意。一種類の野菜やハーブを植えるときはやや土を高めに入れて穴をあけて、そこに苗を入れるという方法もありますが、寄せ植えの場合は複数の苗が入ります。
そのため、苗を配置しやすいように、まずは半分程度の高さに抑えておくのがよいでしょう。
└苗を仮置きして配置を決める
土が入ったら、次に苗を入れていきます。ただし、いきなりポットを外して植えないこと。寄せ植えを行うときはどこにどの苗を入れるかが重要になります。まずは苗をポットのまま土の上に置いて、どのような寄せ植えにしたいのかを考えましょう。このとき、どちら向きに鉢を置くかということも忘れないようにしましょう。
どこにどのハーブを置くかという配置が決まったら、苗からポットを外していきます。もしポットの中で苗が絡まっている場合や、土が締まっている場合にはハサミで根っこに十字の切り目を入れたり、軽くほぐしておくとよいでしょう。ただし、パセリやコリアンダーなど、土や環境に適応するための時間がかかる品種は、土をほぐさずそのまま植えるとよいでしょう。
苗を植えていくときには後ろ側から植えていきましょう。
寄せ植えの後ろ側は背景に当たるもの。後ろ側をしっかり決めると、バランスのよい寄せ植えになります。
すべての苗を売れ終えたら。苗と苗の隙間に残った土を入れていきます。土を入れるときは手で軽く叩きながら土を詰めておくのがよいでしょう。ただし、あまり強く押さえすぎないように注意しましょう。
また、中心の苗と苗の間にも土を入れることを忘れないようにしましょう。しっかりと土が入っていないと、苗が傾いてバランスが崩れてしまいます。
└たっぷり水やりする
土を入れたら、たっぷり水やりを行います。目安は鉢底から水が流れる程度。ハーブは寄せ植えを行った直後は元気がなくなるもの。また、水が切れると枯れる株も出てきます。そのため、最初の水やりは意識してしっかり与えるのがよいでしょう。
04ベランダでハーブを育てる際の注意点
ちょっとしたポイントを押さえておけば、初心者にも簡単に楽しめるハーブの寄せ植え。ただし、ベランダでハーブを育てるときには、注意したい点があります。
4-1避難経路をふさがない
マンションのベランダは実は共有スペース。そのため、地震や火災などが発生した場合には、ベランダが避難経路となります。そのため、プランターを置く場合には避難経路を塞がないように注意しましょう。
特に隣の部屋との仕切りの前にプランターや大きな鉢を置くと、万が一の場合に避難ができなくなってしまいます。
4-2排水溝を詰まらせない
マンションなどのベランダは風が通りやすく乾燥しやすい場所です。特にハーブの場合、水切れに弱い種類が多く、どうしても水やりの回数も増えてしまいがち。
しかし、鉢の底から土を含んだ水が流れるとベランダの排水口が詰まってしまうことも。また、ベランダ菜園では枝や葉が落ちてしまうことがありますが、それらも排水口を詰まらせる原因となります。
鉢の底にはネットを敷き、排水口はこまめに掃除を行いましょう。
4-3落下しないようにする
ベランダ菜園でもっとも気を付けたいのが鉢やプランターの落下です。鉢が落下して人に当たってケガをすることがないように、高い台に鉢を置いたり、鉢を吊ったりするのは避けたほうがよいでしょう。
05まとめ
ハーブの寄せ植えは実用的で見た目もきれいなもの。いつものベランダ菜園をワンランクアップさせたいという方は、ぜひ寄せ植えにチャレンジしてみるのはいかがでしょうか
3-1寄せ植えのために準備するもの
└ハーブの苗
ハーブの寄せ植えにまず必要なものは苗。ハーブは種から育てることもできますが、発芽させるのが難しい種類もあり、初心者にとってはある程度成長している苗から育てたほうが簡単です。特に寄せ植えの場合には土にじかに種をまくとハーブの場所などを決めるのが難しいもの
どうしても種を使いたいというときには、ポットなどに種をまいて成長させてからプランターに移植するとよいでしょう。
└鉢やプランター
寄せ植え用の鉢やプランターを選ぶときにはまず大きさに注意しましょう。寄せ植えはきっちりと植えたほうが見栄えが良くなりますが、根が張る種類のハーブの場合にはどうしても根詰まりが起きやすくなります。
その場合には鉢ごと植えるという方法もありますが、それに備えて余裕がある大き目の鉢やプランターを使用しましょう。
└鉢底ネット・鉢底石
単体でハーブを植えるときと同様に、鉢底ネットや鉢底石も必要です。プランターによっては鉢底ネットが一体化しているものもあります。鉢底石は発泡スチロールなどでも代用できますが、根などを傷つけないように専用のものを購入するとよいでしょう。
└培養土
ハーブを育てるときには、それぞれの種類にあった土を用いることが必要です。土は自分でブレンドすることもできますが、寄せ植えのすべての植物の好みに合った土を選ぶのは初心者にはなかなか難しいもの。
その場合には、ハーブ用の培養土を用意しましょう。培養土はすでに複数の種類がブレンドされた土で、肥料も混ぜ込まれているため非常に便利。また、きちんと処理が行われているため雑菌による病気の心配もありません。
└はさみ
園芸を行うときに役立つのが園芸用のはさみです。家庭用のはさみで代用することもできますが、家庭用のものは切れ味が悪く、枝や茎を痛めてしまうことも。また、切った部分から雑菌に感染することもあります。できれば切れ味のよく、使いやすいはさみを用意しておくとよいでしょう。
└じょうろ
寄せ植えの場合、植え替えを行った直後はたくさん水を上げる必要があります。じょうろを選ぶときは、できるだけ穴の多いものを選ぶと土がえぐれて根が露出することを防げます。
容量が小さすぎると何度も水を足さなければいけませんが、多すぎると重くなり扱いづらくなるため、自分に合ったものを選ぶとよいでしょう。
3-2やり方
└鉢底ネット、鉢底石を入れる
寄せ植えを行うときは、まずプランターや鉢の底にネットを指揮、その上に鉢底石を入れていきます。鉢底石はプランターの底が隠れる程度と言われていますが、ハーブの場合には通気性を高く保つ必要がある品種も多いため、心持ち多めに鉢底石を使うのがよいでしょう。
└鉢の半分ほどまで土入れ
鉢底ネットと鉢底石を入れ終わったら、次に培養土を入れていきます。このとき、土の量に注意。一種類の野菜やハーブを植えるときはやや土を高めに入れて穴をあけて、そこに苗を入れるという方法もありますが、寄せ植えの場合は複数の苗が入ります。
そのため、苗を配置しやすいように、まずは半分程度の高さに抑えておくのがよいでしょう。
└苗を仮置きして配置を決める
土が入ったら、次に苗を入れていきます。ただし、いきなりポットを外して植えないこと。寄せ植えを行うときはどこにどの苗を入れるかが重要になります。まずは苗をポットのまま土の上に置いて、どのような寄せ植えにしたいのかを考えましょう。このとき、どちら向きに鉢を置くかということも忘れないようにしましょう。
どこにどのハーブを置くかという配置が決まったら、苗からポットを外していきます。もしポットの中で苗が絡まっている場合や、土が締まっている場合にはハサミで根っこに十字の切り目を入れたり、軽くほぐしておくとよいでしょう。ただし、パセリやコリアンダーなど、土や環境に適応するための時間がかかる品種は、土をほぐさずそのまま植えるとよいでしょう。
苗を植えていくときには後ろ側から植えていきましょう。
寄せ植えの後ろ側は背景に当たるもの。後ろ側をしっかり決めると、バランスのよい寄せ植えになります。
すべての苗を売れ終えたら。苗と苗の隙間に残った土を入れていきます。土を入れるときは手で軽く叩きながら土を詰めておくのがよいでしょう。ただし、あまり強く押さえすぎないように注意しましょう。
また、中心の苗と苗の間にも土を入れることを忘れないようにしましょう。しっかりと土が入っていないと、苗が傾いてバランスが崩れてしまいます。
└たっぷり水やりする
土を入れたら、たっぷり水やりを行います。目安は鉢底から水が流れる程度。ハーブは寄せ植えを行った直後は元気がなくなるもの。また、水が切れると枯れる株も出てきます。そのため、最初の水やりは意識してしっかり与えるのがよいでしょう。
4-1避難経路をふさがない
マンションのベランダは実は共有スペース。そのため、地震や火災などが発生した場合には、ベランダが避難経路となります。そのため、プランターを置く場合には避難経路を塞がないように注意しましょう。
特に隣の部屋との仕切りの前にプランターや大きな鉢を置くと、万が一の場合に避難ができなくなってしまいます。
4-2排水溝を詰まらせない
マンションなどのベランダは風が通りやすく乾燥しやすい場所です。特にハーブの場合、水切れに弱い種類が多く、どうしても水やりの回数も増えてしまいがち。
しかし、鉢の底から土を含んだ水が流れるとベランダの排水口が詰まってしまうことも。また、ベランダ菜園では枝や葉が落ちてしまうことがありますが、それらも排水口を詰まらせる原因となります。
鉢の底にはネットを敷き、排水口はこまめに掃除を行いましょう。
4-3落下しないようにする
ベランダ菜園でもっとも気を付けたいのが鉢やプランターの落下です。鉢が落下して人に当たってケガをすることがないように、高い台に鉢を置いたり、鉢を吊ったりするのは避けたほうがよいでしょう。
05まとめ
ハーブの寄せ植えは実用的で見た目もきれいなもの。いつものベランダ菜園をワンランクアップさせたいという方は、ぜひ寄せ植えにチャレンジしてみるのはいかがでしょうか
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元・航空会社勤務。
海外での出産、育児の中でオーガニック、無農薬野菜の大切さに目覚める。
帰国後、当時海外ほど無農薬食材が普及していない日本の現状に気付き、自ら栽培を始める。