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犬の血統書とは?記載されている内容や役割、取得方法・登録方法!

犬の血統書は、犬が純血種であることを示すだけでなく、健康管理や繁殖計画においても大きな役割を果たしています。
血統書には、犬の親や祖先に関する情報が詳細に記録されており、この情報は、遺伝的リスクの回避や適切な繁殖を行うために欠かせないものです。
犬に興味がない人でも「血統書」という言葉を聞いたことはあるはず。なんとなく「血統書があるほうがいい」というイメージを抱いている人も多いはずですが、実際にこの血統書というのはどのようなものなのでしょうか。今回は血統書について解説します。

どこを読めばいい?犬の血統書を解説
目次

01犬の血統書とは

犬の血統書は、純血種の犬を飼う上で非常に重要な書類です。 この証明書は、犬がどのような血統であるかを証明し、その出自や遺伝情報を正確に把握するための公的な記録となります。 特に繁殖や健康管理において、非常に大切な役割です。

1-1血統書の定義・重要性

犬が特定の血統に属していることを証明するための公式な書類です。 これにより、犬が純血種であるかどうかを確認でき、犬の育成や繁殖においても非常に重要な役割を果たします。 名前をはじめ、生年月日や性別、識別情報(チップ番号など)、そして両親や祖先に関する詳細な情報が記載されています。 この書類は、信頼性のある繁殖を行うために不可欠であり、適正な繁殖計画を立てる際の重要な基準です。 特に、犬の健康状態や品種の特徴を把握するための指針としても機能し、将来的な繁殖におけるリスク管理にもつながります。

犬種の保存

犬種の保存にも大きな役割を果たします。 犬種ごとの特性を維持し、健康な個体を次世代に引き継ぐためにも管理が重要です。 遺伝的な健康リスクを把握しやすく、計画的な繁殖を行うことで、犬種の保存や改良が進められるのです。

犬種特性と健康管理

犬種の特性や健康管理において非常に重要な役割を果たします。 血統書には、その犬がどのような遺伝的背景を持っているかが記録されているため、特定の犬種に固有の特徴や健康問題を把握するのに役立ちます。 例えば、一部の犬種では特定の遺伝病や健康リスクが存在することがあります。 血統書を通じてこれらのリスクを事前に把握することで、飼い主は適切な予防策や健康管理を行えるのです。 さらに、繁殖においても、遺伝的多様性を確保しつつ、健康で健全な個体を育てるために血統書は活用されます。

健康管理での使い方

犬種特有の病気やリスクを把握するだけでなく、適切な健康管理計画を立てる際にも役立ちます。 特に、遺伝的に健康な個体を選び、次世代に健康を引き継ぐための基準として使用されます。 これにより、遺伝性疾患の発症リスクを減らし、犬全体の健康を守ることが可能になります。

1-1出自と正統性

犬が正統な出自を持っていることを証明する非常に重要な書類です。 親、祖父母、曾祖父母など、複数世代にわたる血統情報が明確に記録されており、その正統性が保証されます。 これにより、犬の信頼性と価値が確立され、特に繁殖や競技会での評価にも影響を与えます。 出自が明確なため、信頼性のある繁殖計画を立てる際にも重宝されます。 また、特定の犬種を飼育する際には、純血種であることが重要視されることが多く、その保証の役割もあるのです。

正統性を証明することの意義

血統書が証明する正統性は、繁殖の質を保証するだけでなく、犬の価値を高める要素にもなります。 特に、繁殖家やブリーダーにとっては、血統書を通じて適正な繁殖を行うことができ、優良な血統を次世代に引き継ぐことが可能になります。 このように、血統書は単なる書類以上の意味を持ち、犬の生涯にわたって重要な役割を果たします。

01犬の血統書に記載される主な情報

犬の血統書には、その犬に関する詳細な情報が記載されており、これによって犬の身元や出自が正確に証明されます。 犬の個体の識別における重要な書類であり、犬の健康管理や繁殖計画においても大きな役割を果たします。 ここでは、犬の個体情報や家系図に焦点を当て、具体的に見ていきましょう。

1-1 犬の個体情報の詳細

血統書には、その犬自体に関する個体情報が詳しく記載されています。 この情報は、犬の正確な識別を行うために非常に重要です。名前や登録番号などの情報が含まれることで、犬がどのような出自を持ち、どのような遺伝的背景を持つかを正確に把握できます。

名前と登録番号

まず、血統書に記載される最も基本的な情報は、犬の名前とその登録番号です。 これらの情報は、その犬が特定の個体であることを証明するための識別手段として機能します。 犬の名前は通常、ブリーダーや飼い主によって決められますが、繁殖犬の場合、登録団体によっても一定の命名ルールが設けられていることがあります。 登録番号は、犬が正式に登録された際に与えられる一意の番号であり、この番号を使って血統書を照会することが可能です。

生年月日・性別

個体の生年月日と性別も記載されています。 生年月日は、犬の年齢を正確に把握するために重要な情報です。 特に、繁殖や健康管理においては、犬の年齢に応じたケアが必要となるため、この情報は欠かせません。 また、性別に関する情報は、繁殖計画を立てる際に極めて重要です。 繁殖に適した時期やペアリングを計画する際に、性別の情報は必要不可欠です。

1-1家系図

犬自身の情報だけでなく、その両親や祖先に関する情報も詳しく記載されています。 これにより、その犬がどのような血統に属しているか、遺伝的背景がどのようになっているかを確認できます。 家系図の役割があるため、犬の出自の信頼性を高め、将来的な繁殖計画にも役立ちます。

両親の情報

血統書には、その犬の両親に関する情報が明記されています。 両親の名前や登録番号、さらにはそれぞれの血統に関する情報が含まれており、この情報をもとに、犬の遺伝的な特徴や健康状態を把握することが可能です。 両親の健康状態や遺伝的な特性は、子犬に引き継がれる可能性があるため、繁殖においてはこの情報が極めて重要です。

詳しい血統情報

両親に限らず、祖父母や曾祖父母といったさらに上の世代に関する情報も記載されています。 これにより、どのように犬の血統が形成されてきたかを詳しく追跡できます。 特に、数世代にわたる遺伝情報を把握することで、特定の遺伝病や健康リスクを回避するための重要な指針となります。 繁殖においては、血統が健全であるかどうかを確認するために、これらの世代に関する情報が欠かせません。

01犬の血統書を取得する方法と流れ

犬の血統書を取得するには、いくつかの手順を踏む必要があります。 犬が純血種ということを証明する重要な書類であり、特にブリーダーや繁殖を行う際には不可欠です。 ここでは、登録時の申請手続きや申請手順について詳しく解説します。

1-1登録時の申請手続きと必要条件

取得するには、最初に登録時の申請手続きを行う必要があります。 この手続きは、主にブリーダーや犬の所有者が行うもので、犬の出自や血統を証明するための重要なステップです。 まず、犬を正式に血統登録するためには、いくつかの基本的な必要条件を満たす必要があります。 これには、犬の両親が登録済であることが前提になります。 両親の情報がしっかりと記録されている場合、その犬にも発行資格が与えられます。 また、申請時には、出生証明書や健康証明書などの書類が求められることがあり、これにより犬の健康状態や血統の正確性が確認されるのです。

申請書類の準備と提出

申請時に必要な書類では、両親の情報、出生証明書、健康診断書が含まれます。 これらの書類を揃えた後、申請書とともに登録機関に提出します。 提出後、書類が審査され、条件が満たされている場合には、血統書が発行されます。 登録機関の処理状況によっては時間がかかることもあるため、余裕を持って申請するようにしましょう。

1-1出生後の血統書取得プロセス

犬が生まれた後に血統書を取得する場合も、いくつかの手続きが必要です。 出生後の血統書申請は、特にブリーダーにとって重要なプロセスであり、適切な時期に申請を行わなければなりません。 犬が生まれてから、一定の期間内に申請する必要があります。 通常、子犬の出生から数週間以内に申請を行い、両親の情報とともに血統書の発行を依頼します。 このプロセスでは、犬が健康であり、適切な血統を持つことが確認される必要があります。 また、血統書の申請時には、DNAテストや健康検査が行われることもあり、これにより血統の正確性が保証されているのです。

出生後の申請に必要な書類

出生後に血統書を申請する際には、出生証明書とともに、両親の登録情報やDNA検査の結果などが必要です。 これらの書類を揃え、指定された機関に提出することで、子犬の血統書が発行されます。 順調に手続きが進めば、数週間以内に受け取れるでしょう。

1-1犬を購入した際にもらう方法

血統書を犬の購入時に一緒にもらうこともあります。 この場合、購入時に発行するか、後日送付されるかが確認されます。 購入した犬が確かな血統であることが保証され、特に繁殖を考えている飼い主にとっては重要な要素となります。

引き継ぎ

血統書が前オーナー、ブリーダーから直接もらうことがあります。 このような際は、購入した際に血統書に記載されている内容をしっかり確認し、犬の情報が正確であることを確認することが重要です。 また、血統書がまだ発行されていない場合は、後日郵送されることもあります。 購入契約書には、血統書の受け取りに関する条項が含まれていることが一般的です。

1-1申請手順

品種団体や登録機関に直接申請を行うことが可能です。 これらの団体は、特定の犬種の血統管理や登録を行っており、信頼性のある情報を提供しています。 申請手順は団体によって異なる場合がありますが、基本的な流れは共通しています。 まず、申請者は登録団体の会員になる必要があることが多く、登録した後に申請できるようになります。 申請書に必要事項を記入し、犬の情報とともに提出することで、血統書が発行される流れです。

手数料と発行にかかる期間

血統書の申請には手数料がかかることが一般的です。 この手数料は、登録団体や品種団体によって異なり、また、発行までの期間も申請先によって異なります。 通常、数週間から数カ月の時間がかかることが多いため、繁殖やコンテストへの参加を計画している場合は、早めに申請しましょう。

01血統書の管理と活用法

血統書は、適切に管理し、正しく活用することで、犬の売買や繁殖において大きな価値を発揮します。 また、血統書の情報を用いて犬の品質を維持し、遺伝的改良を行うことが可能です。 しかし、血統書を無くしてしまったり、改ざんされたりするリスクもあるため、注意が必要です。

1-1犬の売買や繁殖

犬の売買や繁殖において非常に重要な役割を果たします。 特に、純血種の犬を取り扱う際には、その犬が確かな血統を持っていることを証明するための手段として使われます。 犬の売買においては、純血種の場合に血統書がその価値を大きく左右します。 犬の祖先や両親に関わる詳しい情報が記載されているため、買い手はその犬の遺伝的背景を確認することが可能です。 特に、優れた血統を持つ犬は、高い価格で取引されることが一般的です。

売買契約における血統書の確認

購入者は、販売者と契約を結ぶ前に、血統に関する疑問がないか確認することが重要です。 また、繁殖目的で購入する場合は、遺伝情報が記載された繁殖計画に適しているか慎重に見極めることが大切になります。

管理および改良

ただ出自の証明ができるだけでなく、犬の血統書は犬種の品質管理および遺伝的改良でも活躍します。 犬の繁殖においては、記載された情報を活用し、健康で優れた特性を持つ個体を選び出し、次世代に引き継ぐことができます。 繁殖家やブリーダーにとって、血統書は適切な繁殖計画を立てるための指針となります。 記載されている情報を活かし、特定の遺伝病や欠陥を回避できることで、健康な子犬を生み出すことが可能です。 さらに、犬種の改良や特性の強化が図られます。

健全な繁殖に向けた血統書の活用

健全な繁殖を行うためには、両親の遺伝情報を細かく分析する必要があります。 これにより、特定の遺伝病の発生リスクを低減し、犬種全体の品質を維持・向上させられます。 ブリーダーは、この情報を活用して、繁殖計画を慎重に立てる必要があります。

1-1注意点

血統書は、犬の出自や血統を証明する非常に重要な書類であるため、紛失および改ざんには注意しなければなりません。 血統書が失われたり、偽造されたりすると、その犬の価値が下がるだけでなく、繁殖や売買においても問題が生じる可能性があります。 血統書を管理する際には、まずその書類が安全に保管されていることを確認することが重要です。 例えば、重要書類を保管する場所や、デジタルコピーを作成しておくことが有効です。 また、血統書の内容が改ざんされるリスクを回避するためにも、信頼できる機関で発行された血統書を保持し、血統書の正確性を第三者に対して証明できるように準備しておくことが求められます。

紛失時の対処法

万が一、血統書を紛失した場合には、すぐに発行元の団体や機関に連絡を取り、再発行の手続きを行う必要があります。 再発行には時間がかかることがあるため、早めの対応が重要です。 また、再発行を依頼する際には、必要な書類や情報を事前に準備しておくことがスムーズな手続きにつながります。

01犬の血統書制度が持つ意義とその未来

犬の血統書制度は、単に犬の出自や血統を証明するための手段にとどまらず、犬種の健康や遺伝的多様性を保つための重要な仕組みです。 現代において、犬の取引や飼育における責任を促す役割を果たしています。 将来にわたってこの制度がどのように進化し、どのような役割を担っていくのか、その意義について詳しく見ていきましょう。

1-1犬の健康に与える影響

親の健康状態や祖先、特定の遺伝病に関する情報が記録されており、この情報をもとに繁殖計画を立てられます。 これにより、特定の遺伝病や健康リスクを避け、健康な犬を繁殖させることが可能になります。 血統書を活用した繁殖は、犬の健康を管理する上で予防的な役割を果たします。 例えば、遺伝的に病気のリスクが高い犬を交配させることを避けることで、子犬に健康上の問題が引き継がれる可能性を減らすことが可能です。 また、血統書は繁殖家や獣医師にとって、犬種特有の健康問題を把握し、適切な治療や予防策を講じるための情報源となります。

繁殖家

血統書を用いて、繁殖家は計画的な繁殖を行う責任があります。 適切な情報を活用し、健康な犬を次世代に引き継ぐことで、犬種全体の健康を守る役割を担っています。 これにより、血統書は犬の健康管理の基礎として機能し続けています。

1-1遺伝的多様性を保つために

血統書制度は、犬種の遺伝的多様性を保つための重要な仕組みでもあります。 繁殖の際に記載されている情報を使うことによって、近親交配を避け、遺伝的な多様性を確保することが可能です。 これは、犬種の健康を維持し、長期的に健全な犬を育てるために欠かせない要素です。 遺伝的多様性が失われると、特定の遺伝病が広がりやすくなり、犬種全体に健康問題が生じるリスクが高まります。 血統書を利用して、異なる遺伝的背景を持つ犬を交配させることで、これらのリスクを回避し、健全な個体を育てられます。 また、繁殖家は、血統書をもとに遺伝的に優れた犬を選び、次世代の犬に多様な遺伝子を受け継がせることができます。

遺伝的多様性を保つための繁殖管理

繁殖家は、遺伝的多様性を守るために血統書を活用し、適切な交配計画を立てる必要があります。 これにより、遺伝的な病気や健康問題を減らし、犬種全体の健全性を維持することが可能です。 長期的な視点で、犬種の未来を考えた繁殖が求められます。

1-1犬の取引および飼育の責任性確保

血統書は、犬の取引や飼育において、責任を果たすための重要な基準として使われます。 犬の出自や遺伝的背景が明確になり、購入者はその犬がどのような血統に属しているか、どのような健康リスクがあるかを事前に把握できます。 これにより、無責任な取引や繁殖が減り、犬の飼育環境が改善されます。

飼育責任確保

血統書は、飼い主が犬の健康と福祉に対して責任を持つための一助となります。 血統書に記載された情報を活用し、適切な飼育と健康管理を行うことが、長期的に犬の健康と幸せを守るための鍵となります。

01犬の血統書とは?

血統書とは、正式には「血統証明書」と呼ばれているもので、その犬がどのような親から生まれたかを示す書類。人間で言えば家系図や戸籍に当たるものです。
両親だけでなく先祖までさかのぼってもすべて同一の犬種から生まれた子犬に対してのみ発行されるもので、犬が犬種標準(スタンダード)を満たしているという証明書にもなります。犬種標準とは、犬種の理想の体格や性格、特徴などを定めたもので、つまり血統書は、その犬が犬種の正しい特徴を受け継いでいるという証明にもなります。
そのため、犬種標準を満たしていない場合や、親が血統書に登録されていない場合、ミックス犬など同じ犬種ではない両親を持っている場合には血統書が発行されない場合があります。たとえば、小さな身体が人気の「豆柴」や「ティーカッププードル」は、正式な犬種として認定されていないため、「柴犬」「トイプードル」として血統書が発行されています。
血統書を発行するのは「犬籍団体」と呼ばれる組織です。犬籍団体は純粋な犬種を管理し、より質が高く、純粋な犬を繁殖するように血統書を管理し、発行を行います。犬籍団体には様々なものがありますが、日本国内の血統書発行についてはJKC(一般社団法人ジャパケネルクラブ)が90%を占めています。
ただし、犬籍団体は複数存在しているため、それぞれが血統書を発行するため、一つの犬籍団体が血統書を発行しない場合でも、他の団体によって血統書が発行される場合もあります。
たとえば、先ほどの豆柴の例でいうと、JKCでは豆柴という品種を認めていないため、血統書は「柴犬」として発行されますが、「KCジャパン(特定非営利活動法人日本社会福祉愛犬協会)」という団体では、豆柴を犬種として認定しているため、血統書も「豆柴」として発行されます。

02血統書に書かれている内容とは?

犬の「戸籍」「家系図」と呼ぶべき血統書。では血統書には、具体的にはどんなことが書かれているのでしょうか。
まず、血統書には犬の名前が書かれています。といっても、この名前は飼い主が呼ぶものとは異なり、「母犬を所有しているブリーダーの屋号である犬舎名」「その犬の固有名」の組み合わせた「犬名」です。
また血統書には、犬についての基本データが書かれています。この基本データは、生まれた日や、犬種といったものが含まれます。
犬種については、血統書がある以上まちがいは起こりにくいものですが、ペットショップなどで購入した犬の場合、正確な誕生日を知るのは意外に難しいものなので、誕生日を知りたいという場合、血統書が利用されることもあります。
血統書で最も重視されるのがDNA登録番号です。DNA登録番号とは、犬から採取したDNAのデータを記録したもので、血統書の信頼性を高めるため、メスにはDNAの登録が義務付けられています。このDNA登録番号があることにより、血統書に記載されている血統が正しいことの証明にもなります。
さらに、血統書にはマイクロチップなどによる個体識別番号も記載されています。マイクロチップは犬の首に埋め込むもので、一匹一匹異なる番号が割り振られているのが特徴。このマイクロチップで個体を識別することによって、血統書と実際の犬が不正に入れ替えられるといった事態を防ぐために役立ちます。
このほか、血統書には股関節やひじ関節の状態を専門機関が評価した示した「股関節評価、肘関節評価」が記載されていることもあります。この股関節やひじ関節は、生まれつきの関節異常が発生しやすい場所で、もし故障がある場合には、早期に発見して他の犬よりも関節に気を配る必要があります。また遺伝的な問題から、繁殖には向いていないということをしることができます。
また、血統書には所有者の名義が書かれていますが、最初に発行される血統書には、母犬の持ち主であるブリーダーの名前が記載されています。その場合、血統書の「所有者名義変更届」を利用して名義変更を行うことが必要です。これは団体によって方法が異なることもあり、まずは電話で問い合わせることが確実でしょう。

03血統書が必要な人とは?

血統書は、あくまでも犬の先祖を示す書類。犬種や純血種にこだわらない人にとって、あまり意味はありません。ではどのような人にとって、血統書は必要なのでしょうか。

3-1特定の犬種を飼いたい

発行する団体によっても異なりますが、血統書がその犬が先祖をさかのぼっても純血種であることを示していることに変わりはありません。つまり、血統書が発行されるということは、その犬には別の犬種の血が混じっていない証明になります。そのため、特定の犬種を飼いたい、特定の犬種にこだわりがあるという人にとって血統書は非常に重要です。

3-2競技会に参加したい

ドッグショーをはじめ、コンテストや競技会に参加したいと思った場合、血統書が必要になることがあります。というのも、ショーや競技では、犬種ごとの部門分けが重要。犬種によって、大きさや能力が異なるため当然の措置ですが、もし外見ではわからなくても、別の犬種の血を引いている場合、その犬が有利になってしまうこともあります。そのため、コンテストや競技会の主催者は血統書の提出を義務付けて、できるだけフェアな状態で競技を行うことがあります。

3-3犬の繁殖を行いたい

もし特定の犬種を繁殖させたいという場合、血統書があればその犬種の血統が特定できるだけでなく、近い血縁と交配させるのか、遠い血縁と交配させるのかといった判断材料になります。近い血縁と交配させた場合、犬の形態は犬種本来のものに近くなりますが、反対に遺伝子異常や身体が弱くなるといったリスクを生むことにもなるため、交配について判断するとき、血統書があるとその判断を行いやすくなります。

04血統書を発行するには?

それでは、実際に血統書を発行するときには、どのような手続きが必要なのでしょうか。
血統書を発行する団体によっても異なりますが、代表的な団体であるJKCの場合、まず近隣の愛犬クラブを通して登録申請を行う必要があります。その際、JKCへの入会登録が必要になることもあります。
また、登録には「一胎子登録料」と呼ばれるものが必要です。一胎子登録料とは、生まれた子犬を兄弟や姉妹でまとめて登録するために必要な料金で、生後90日以内の場合には1頭当たり2,100円、生後91日以上が経過し、2年以内の場合には1頭当たり5,300円と定められています。
なお、一胎子登録が可能なのは生後2年までと定められていますが、血統書が必要な場合、料金の安い生後90日の間に登録されることが多いようです。
さらに、将来繁殖を考えているというときなど、以前の先祖にさかのぼった血統書が発行されることもあります。これは、四世代までさかのぼった先祖を記録した「四代祖血統証明書」と呼ばれるもので、追加料金を支払うことで、この証明書を発行することもできます。

01まとめ

犬の血統書は、その犬の血統や遺伝的背景を証明するだけでなく、健康管理や繁殖においても重要な役割を果たします。 正確な血統情報を基にすることで、犬種の特性を維持し、遺伝病を避けながら計画的な繁殖を行うことが可能です。 また、血統書は犬の取引における信頼性を高め、飼い主やブリーダーが責任を持って犬を管理するための基準となります。 犬の健康と未来を守るため、血統書の適切な管理・活用が欠かせません。

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ほしのたかき
ほしのたかき 先生
犬の飼育に関する記事執筆・監修
1994年生まれ。北海道出身。高等学校卒業後に消防職員として8年間勤務。その後Webライターとして活動。
ほしのたかき

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