コーヒーの種類や特徴！おいしい飲み方とアレンジ法を紹介

3-1ドリップコーヒー

ドリップコーヒーは、コーヒー好きの間で最も一般的な飲み方の1つで、フィルターを使ってゆっくりとコーヒー抽出を行うため、豊かな香りと滑らかな口当たりが特徴的です。
ドリップ式のコーヒーメーカーを使うのが一般的な作り方ですが、手動のドリッパーを使ってハンドドリップで淹れることもできます。手動の場合は、抽出時間やお湯の温度、豆の挽き具合など、コントロールが細かくできるため、より好みの味わいに仕上げられます。
豆の選び方ですが、ドリップコーヒーには上質なアラビカ種が適し、ロブスタ種は苦味が強めなので、ドリップには向いていません。
また、焙煎の度合いも中深煎りから深煎りが良いでしょう。
抽出時の温度は、93-96度前後が最適とされ、お湯の温度が低すぎるとコーヒーの旨みが十分に抽出されず、高すぎると苦味が強くなってしまいます。
ドリップコーヒーは、豆の品質と淹れ方によってその風味は大きく変わり、好みの濃さや味わいを見つけるために、様々な豆や淹れ方を試してみるのがおもしろいでしょう。
手軽にコーヒーの深い世界を堪能できる、定番の飲み方だといえます。

3-2エスプレッソコーヒー

エスプレッソコーヒーは、コーヒー愛好家の間で最も人気の高い飲み方の1つで、短時間で高圧の蒸気を使って抽出するため、コーヒーの強さと濃厚な味わいが特徴的です。
エスプレッソは、15-30mlほどの少量のコーヒー液を抽出したもので、高圧でコーヒー豆から旨みを引き出すので、通常のドリップコーヒーと比べて圧倒的な濃厚さと複雑な風味が楽しめます。
エスプレッソを抽出する際のコツは、適切な粉砕度と抽出時間を見つけることで、豆を非常に細かく挽く必要があり、さらに15-30秒という短時間で高圧抽出を行い、粉砕度や抽出時間が適切でないと、苦味が強くなったり酸味が目立ってしまったりします。
エスプレッソマシンには様々な種類がありますが、家庭用としては手動式やカプセル式が一般的で、プロ仕様のものと比べると少し劣りますが、手軽に本格的なエスプレッソが楽しめます。
エスプレッソは単体で飲むほか、カフェラテやカプチーノなどのベースとしても使われ、コーヒーの際立った風味を味わえるため、エスプレッソ愛好家からも高い支持を集めています。
コーヒーの奥深い世界を知るための入門編として、ぜひエスプレッソにも挑戦してみてください。

3-3フレンチプレス

フレンチプレスは、コーヒーのシンプルな淹れ方の代表格で、コーヒーと熱湯を容器に入れ、プランジャーを使ってゆっくりと押し下げることで、濃厚な一杯を楽しめます。
フレンチプレスの特徴は、コーヒー粉と熱湯を直接接触させて抽出するところにあり、ペーパーフィルターを使わないため、コーヒーオイルやミネラル分も余すことなく抽出できます。この結果、深い味わいと香りが楽しめるのが魅力です。
抽出時の温度は91-96度前後が最適とされ、温度が低すぎるとコーヒーの旨みが十分に引き出せず、高すぎると苦味が強くなってしまいます。
また、豆の挽き具合も重要で、フレンチプレスには中挽きくらいの粗めの粉が適しています。粉が細かすぎると、プランジャーを押し下げた際にこぼれ出てしまう可能性があるので注意しましょう。
抽出時間は4-5分が一般的ですが、好みに合わせて調整するのがよいでしょう。時間が短すぎると酸味が強く、長すぎると渋みが目立ってきます。
フレンチプレスは手軽に本格的なコーヒーを楽しめる道具ですが、抽出方法やタイミングなど、少し試行錯誤が必要です。自分好みの味わいを見つけるのが醍醐味といえるでしょう。

3-4ブレンドコーヒー

ブレンドコーヒーとは、2種類以上のコーヒー豆を適切に配合して混ぜ合わせたもので、単一原産地のコーヒーとは異なる、複雑で豊かな風味を楽しめるのが特徴です。
ブレンドの目的は、コーヒー本来の魅力を最大限に引き出すことにあり、たとえば酸味の強い豆と苦味の強い豆を組み合わせることで、バランスの取れた味わいを実現できます。
また、産地の異なる豆を組み合わせることで、より複雑な風味を表現することもでき、アフリカ産とラテンアメリカ産のコーヒーを合わせると、フルーティーな香りと深いコクのある1杯を楽しめるでしょう。
ブレンドの比率は、お店や銘柄によって様々です。豆の特性をうまく生かすために、慎重に調整されていて、一般的には酸味や甘味の強い豆を多めに加え、苦味の強い豆を少量取り入れる構成が多いようです。
ブレンドコーヒーは、単一原産地のコーヒーと比べてより複雑な香りと味わいが特徴なので、コーヒーの世界を探求するうえで、重要な位置付けにあると言えるでしょう。
特に、ハウスブレンドやオリジナルブレンドは、店舗やロースター独自の個性を表現したものと考えられ、自分好みのブレンドを探し当てるのも、コーヒー愛好家ならではの醍醐味かもしれません。

3-5アメリカンコーヒー

アメリカンコーヒーは、コーヒーの淹れ方の一種で、主にアメリカ合衆国を中心に広く親しまれているスタイルです。
その特徴は、コーヒー豆から抽出した濃いめのコーヒーに、熱湯を加えてうすめて飲むというもので、具体的には、エスプレッソマシンやドリップ式コーヒーメーカーで抽出したコーヒーに、約2倍量の熱湯を注ぐのが一般的な作り方です。
このようにアメリカンコーヒーは、濃厚なエスプレッソベースに、適量の熱湯を加えることで、より飲みやすい柔らかな口当たりに仕上げたものです。
コーヒー本来の深い味わいを残しつつ、水分を足すことで、スッキリとした後味が特徴となります。
アメリカンコーヒーが生まれたのは、第二次世界大戦中のアメリカ軍の兵士たちが、濃厚なエスプレッソに馴染めず、水で薄めて飲んでいたことに端を発しています。
その後、一般市民の間にも広まり、現在では世界中で定番の飲み方の一つとなっています。
エスプレッソに比べてマイルドな味わいなので、コーヒー初心者から愛好家まで、幅広い層に愛され、カフェインの量も控えめなので、カフェインが気になる方にも適しています。
アメリカンコーヒーは、気軽に楽しめるコーヒーの代表格として、今もなお世界中で愛され続けているスタイルと言えるでしょう。

3-6その他の飲み方

コーヒーには、さまざまな飲み方が存在します。
カフェラテは、温かいミルクをエスプレッソに加えた飲み物で、ミルクの甘さとコーヒーの苦みのバランスが良く、クリーミーな口当たりが魅力的です。
カプチーノは、エスプレッソにフォームドミルクを加えたもので、ミルクの泡立ちが特徴的です。コーヒーとミルクのバランスが取れた味わいが楽しめるでしょう。
アイスコーヒーは、コーヒー液を冷やして提供するスタイルで、暑い季節に最適です。氷を入れて飲む爽快感と、濃厚な味わいのコントラストが魅力的ですよ。
コーヒーゼリーは、コーヒー液を冷やしてゼリー状にしたもので、食べ応えのある質感と、コーヒー本来の深い味わいを楽しめます。
このように、コーヒーには多彩な飲み方が存在し、それぞれの特徴を理解し、好みに合わせて選ぶのが楽しみの一つといえるでしょう。
また、砂糖やクリーム、シロップなどを加えることで、さらに味わいを変化させることもできます。自分好みのカスタマイズを見つけるのも、コーヒー愛好家ならではの醍醐味かもしれません。

04コーヒーの味わいの違い