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パーコレーターからみる「珈琲でやってはいけない事」

最近ではアウトドアを趣味にしている人くらいしか「パーコレーター」は使われませんが、かつてアメリカの家庭では非常に人気が有る商品でした。
一昔前のドラマなどを見ていると、これでコーヒーを入れるシーンをよく見かけます。
しかし現在となっては、「懐かしの道具」的な扱いとなっており、家庭で見かける事はほとんどありません。
それは何故でしょうか?

パーコレーターからみる「珈琲でやってはいけない事」
目次

01コーヒーで「やってはいけない事」

パーコレタ―が使われなくなった理由を考える前に「珈琲に対してやってはいけない事」を上げる必要が有ります。
コーヒーで絶対にやってはいけない事というのは「再加熱する」と「コーヒーで抽出をする」「同じ豆で何度も抽出する」の三つです。
一度抽出したコーヒーを再加熱すると酸化が起こり、酸っぱく不味いコーヒーになってしまいます。そしてコーヒーでコーヒー豆を抽出するというのも、同じ豆で何度も抽出を行うというのも繰り返すたびに味や風味が劣化し、逆に豆のえぐみなどが残ってしまう結果になります。
なので、冷めても温めなおさずに淹れなおすのが基本ですし、一度お湯をとおした豆はもったいなくても使わないようにするのが大切です。

02パーコレタ―の仕組みと問題点

パーコレーターの仕組みというのは、ヤカンの中に運動会の玉入れのような籠がありその真ん中の筒に穴が開いていると物です。
この籠の中に粗く挽いた豆をセットして、水を入れたヤカンに入れます。そして直火や内蔵された電熱線などで温めてお湯を沸かすのです。
そうすると夜間の下の部分の圧力が上がり中央の筒から水がかけあがります。その筒からでた水が籠の上から温泉の要領で飛び出し豆にお湯がかかって抽出されたコーヒーが下に落ちます。
それを繰り返しながら好きな濃さまで調整したら火を止めて完成という物です。
この仕組みを聞いて察しの言い方であれば気づいたと思いますが、パーコレタ―はコーヒーでやってはいけない事を三つともやっているのです。
ヤカンの中で何回もコーヒーを温めますし、そのコーヒー豆を何回もコーヒーで抽出するという問題の塊で、パーコレタ―で淹れたコーヒーはどうお世辞を言ってもおいしくはないのです。
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03パーコレタ―が使われた理由

それではなぜそんなパーコレタ―が家庭で使われたのでしょうか?
その理由は「手軽」だからです。
まだコーヒーメーカーが高く、インスタントコーヒーも無い時代において朝の忙しい時間などヤカンに火をかけるだけでコーヒーが出来ているというのは魅力的でした。
その手軽さは他にない物でそれゆえアメリカで広く使われていたのですが、手軽さで優るインスタントコーヒーが登場しその役目を終えてしまったのです。
ただ、手軽で特殊な器具もいらないパーコレタ―はアウトドアの世界では生き残っており、有名メーカーなどが販売している事があります。
味が悪くても手軽だったパーコレタ―は、手軽で味もそれなりなインスタントコーヒーの登場によって懐かしのアイテムになってしまいました。
今は個人でも本格的なドリップを行うコーヒーメーカーが手軽に購入できる時代ですので家庭では使う事はまずないでしょうが、キャンプやアウトドアなどでが好きな方などは現地でお湯を沸かす道具も兼ねて一つ購入してみるのも面白いでしょう。。

この講座は!プロの監修を受けています!

講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
satsuki 先生
バリスタ
札幌市出身。バーテンダースクール卒業後、沖縄に移住。カフェ巡りにハマる。北海道に帰郷後、外国文化が盛んなニセコエリアでバリスタとして働き始め、本格的にコーヒーを学ぶ。現在、オーガニックイタリアンバルで、バリスタとして奮闘中。

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