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カリグラフィーデザイナー

カリグラフィーとは?歴史や使われ方について

パソコンやスマホが普及しても、意外と手書きで文字を書く機会は多いものです。特に大切な人に送るメッセージや招待状、パーティのウェルカムボードなどは特に美しい文字を書くことが必要になります。そんなときに知っておきたいのが「カリグラフィー」。今回はカリグラフィーの歴史や使われ方についてご紹介します。

カリグラフィーとは?歴史や使われ方について
目次

01カリグラフィーとは?

カリグラフィーは誰もが一度は目にしたことのある独特の雰囲気のアルファベットです。カリグラフィーとは、ギリシア語で「美しい書き物」を意味する言葉で、文字を美しく書き、美しくみせる手法を意味しています。英語のスペルは「Calligraphy」で、「calli」が「美しい」、「graphein」が「書く」ということを意味しています。
カリグラフィーは西洋や中東で盛んに行われるもので、日本でいう「書道」に近いもの。
実際に書道とも共通する部分が多く、書道を英語で表すと「Japanese Calligraphy(ジャパニーズ・カリグラフィー)」となります。カリグラフィーには、ゴシック体やイタリック体、カッパープレート体といった文字の種類があり、その点でも、「行書」「草書」「隷書」などがある書道に似ています。
カリグラフィーはアートの一種と考えることもできますが、重要なのはきちんと「意味のある言葉」「意味の伝わる文字」であるという点。
そのため、様々な用途に用いられることがあります。

02カリグラフィーの歴史

カリグラフィーは実は非常に古い歴史のあるもの。現在広く知られているカリグラフィーの原型となっているのは、二千年以上さかのぼったローマ時代に生まれたものだと言われています。
そのときに使われた「ローマンキャピタル体」という文字の形式が最初のカリグラフィー。
ローマンキャピタル体は主に記念碑は墓碑銘に刻まれていた書体で、ローマ皇帝であったトラヤヌス帝がダキア戦争で勝利したことを記念した「トラヤヌスの戦勝記念日」にも、ローマンキャピタル体での文章が刻まれています。
また、同じころに使われていた文体が「ラスティック体」と呼ばれるもの。
ラスティック体は記念碑などに刻まれる文字としてだけでなく、書籍の文章としても使用されてきました。
当時は活版印刷が発明される前の時代で、書籍はすべて手書き。そのため、現代に比べるとはるかに価値の高いもので、使用される文字にも装飾が施され、装丁には宝石が使われるなど、非常に高価なものでした。
その後、四世紀ごろになると、アンシャル体が誕生。アンシャル体はローマでキリスト教が認められたあとに広がり、宗教関係の書籍などでも用いられるようになりました。さらに、キリスト教が広がるに従って、装飾性を抑えて実用的で書きやすいハーフアンシャル体が生まれるなど、カリグラフィーは時代と地域によって様々な広がりを見せるようになります。
やがてローマ教会の力が衰えるようになると、カリグラフィーでもローマの影響が小さくなり、逆にそれぞれの地域の特徴を持ったカリグラフィーが生まれていきます。
また、フランク王国のカール大帝がヨーロッパを統一すると、各国の書籍を翻訳した書籍が誕生、ここではカロリンジャン体が使用されます。
さらに時代が進み、ヨーロッパ各地に大学が設立されるようになると、多くの本が必要になったため、本を書き写して写本を作る仕事が増加。当時は紙も貴重であったため、できるだけスペースを小さくして早く文字を書き写せる書体が生まれました。それが現在でも使用されている「ゴシック体」。
その後も歴史や文化の移り変わりによって新しい書体が生まれては消えていきます。印刷技術の発展により、一時は手書きの文字の必要性も低下、カリグラフィーは衰退した時期もありましたが、十九世紀後半のイギリスでカリグラフィーは復活、現代ではデザイン性の高いモダンカリグラフィーが人気を集めるなど、今でも世界各地に大きなファンを持っています。

03カリグラフィーの基本

様々な書体を手書きで描くカリグラフィー。では、実際にはカリグラフィーはどのような方法で描かれるのでしょうか。

3-1カリグラフィー用のペンやインクを使用するのが一般的

カリグラフィーに使われるのはペンやインク。といっても、一般的なペンではなく、カリグラフィー専用のものを使用します。
カリグラフィー用のペンはペン先が金属製で平らな形に加工されていて、家庭用のペンでは代用することができません。
また、カリグラフィーには様々な書体がありますが、書体によってはペン先を変えることが必要です。

3-2細い線と太い線のコントラストを用いて書く

カリグラフィーの基本となるのが、線のコントラストです。線の細い部分と太い部分を使い分けて、美しい文字を描きます。さらにカリグラフィーでは、書体ごとに文字の高低差や角度も決められています。
その基準となるのがペンの幅。高さや幅などはペン先の幅がひとつの単位となっています。
また、カリグラフィーに欠かせないのがインク。インクにも様々な種類があり、用途によっては墨や絵の具などが用いられることもあります。
最近では、ペン先にインクを含ませる必要がなく、リーズナブルな価格で購入できるマーカーなども販売されているため、誰でも気軽に楽しめる趣味として注目を集めています。

04カリグラフィーの用途

カリグラフィーは基本的には文字で構成されているもの。実はカリグラフィーは様々な用途に用いられます。

4-1ウェディングボード、ウェルカムボード

カリグラフィーが使われる機会が多いのが、結婚式のウェディングボードやウェルカムボードです。
結婚式は特に華やかな雰囲気を演出したいものですが、エレガントなムードを持っているカリグラフィーなら、これらのボードに使う文字としては最適です。

4-2メッセージカード、招待状

カリグラフィーは結婚式だけでなく、ちょっとしたイベントや記念日のグリーティングカードにも便利なもの。
グリーティングカードは市販されているものも多く簡単に購入できますが、手作りのカリグラフィーを使ったグリーティングカードはオリジナリティたっぷり。相手の名前や、それぞれに合ったメッセージを入れることで特別感の高いグリーティングカードを作ることができます。もちろん、ホームパーティなどの招待状としても活躍します。

4-3DIYの装飾

最近人気の趣味といえばDIYですが、DIYには文字を入れる機会も多いもの。そんなときにはスタンプなどを使って文字を入れる方も少なくありませんが、どうしても納得できないことがあるもの。
せっかく一生懸命作ったオリジナル家具なら、文字にもこだわってカリグラフィーを活用するというのもよい方法です

4-4ロゴ、看板

実はカリグラフィーの需要の中で、特に急増しているのがロゴや看板です。というのも、趣味のハンドクラフトをネットで販売する場合など、ロゴや看板が必要になるもの。もちろんデザイナーにお願いすることもできますが、どうしても費用が掛かってしまいます。もしネットショップなどで自分のブランドを作りたいという場合、カリグラフィーを身につければ自分でロゴのデザインを行うことも可能になります。

05まとめ

カリグラフィーは、美しさはもちろん、手書き文字ならではの温もりや個性を表現できる方法。カリグラフィーを身につけておくと、趣味として楽しめるだけでなく、意外な場面で重宝するかもしれませんね。

この講座は!プロの監修を受けています!

講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
成瀬真弓 先生
カリグラフィー教室TIARAを開講
東京都出身 1996年よりカリグラフィーを始める 海外カリグラファー等による本格カリグラフィーも習得 2003年よりカリグラフィー教室TIARAを開講 主催 都内5か所にて講師を務める

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