今人気の猫の育て方資格を通信講座で自宅にいながら簡単に最短で資格取得できます
猫の育て方アドバイザー

猫の爪の切り方は?方法や手順、頻度、注意点について解説!

猫は爪をとぐ習性のある生き物。そのため、爪を切る必要があるのかどうか迷うことも少なくありません。では、猫には爪切りは必要なのでしょうか。もし爪切りをするならどんな方法があるのでしょうか。今回は猫の爪を切る方法と頻度についてご紹介します。

自宅でケアできる!猫の爪を切る方法と頻度について
目次

01猫の爪切りの基本とその重要性

猫の爪切りは、ペットとして飼われている猫にとって重要なケアの一環です。 自然界では、木登りや狩りを通じて爪が自然に削れる猫ですが、室内飼いの猫の場合、適切な管理が必要になります。 爪を適度に整えることは、猫の健康と人間との安全な共生に大きく貢献します。 ここでは、猫の爪切りの必要性とその重要な理由について詳しく見ていきます。

1-1猫の爪切りが必要な理由

猫の爪切りは、ただ見た目を整えるためだけではありません。 健康管理や家族との調和を図るためにも重要な役割を果たします。 爪を定期的に切らないと、猫自身にも周囲の人間にもさまざまなリスクが生じる可能性があります。

健康維持と引っ掻き行動の管理

爪が長くなりすぎると、猫にとってさまざまな健康問題が発生します。 特に、爪が巻き込まれたり、肉球に食い込んでしまったりすることもあります。 これは痛みや感染症の原因となるため、適切な爪切りが必要です。 加えて、長い爪は引っ掻き行動を助長し、家具や壁、さらには人間に傷をつけるリスクも高まります。 引っ掻き行動は猫の本能であり、完全に抑えることはできませんが、爪を整えることでそのダメージを最小限に抑えることが可能です。 爪が短く整えられていると、猫は安全に遊び回ることができ、爪の引っ掛かりによるけがのリスクも低減します。

人間との共生と安全性の向上

猫との生活において、爪切りは人間にとっても非常に重要です。 猫が元気に走り回る中で、長い爪は不意に人間の肌に触れ、傷をつけることがあります。 特に小さな子どもや高齢者にとっては、引っ掻き傷が感染症の原因となる可能性もあるため、定期的な爪切りは欠かせません。 さらに、猫が他のペットや家族と遊ぶ際も、爪が短いことでトラブルを防ぐことができます。 爪切りによって、猫との生活がより安心で快適なものとなり、家族全員が安全に過ごせるのです。 猫の爪切りは、猫自身の健康と家族全体の安全を確保するための重要なケアです。 これを定期的に行うことで、猫と人間がともに快適な生活を送ることができます。

01安全で正確な爪切りの方法

猫の爪切りを安全かつ正確に行うためには、猫のストレスを最小限にし、正しい方法で進めることが非常に重要です。 猫は爪切りに敏感であり、強い抵抗を示す場合もあります。 そのため、まず猫をリラックスさせ、時間をかけて少しずつ慣れさせるアプローチが効果的です。 さらに、爪の血管部分を避けて切る技術も必要です。 ここでは、猫の爪切りをスムーズに行うためのステップとコツを詳しく紹介します。

1-1猫をリラックスさせるためのアプローチ

緊張している猫に無理に爪切りを行うと、猫が不安やストレスを感じ、次回以降の爪切りがさらに難しくなることがあります。 そのため、猫がリラックスできる環境を整えることが大切です。

ゆっくりと爪切りに慣れさせるコツ

まず、猫がリラックスした状態で爪切りを始めるためには、急がず、少しずつ慣れさせることが重要です。 猫に爪切りの道具を見せ、爪切りの音を聞かせたり、足を触らせたりすることから始めましょう。 このような手順を通じて、猫が爪切りに対する恐怖心を徐々に和らげることができます。 また、猫を慣れさせるためには、日常的に足や爪に触れる習慣をつけることも有効です。 短い時間であれば、猫も徐々に不安を感じなくなり、爪切りの際に抵抗が少なくなります。

無理をせず少しずつ進める重要性

一度にすべての爪を切る必要はありません。 猫がリラックスしていない場合は無理に進めず、数本の爪を切るだけで終えるのもよいでしょう。 無理に進めると猫が逃げようとすることがあり、怪我をするリスクも高まります。 そのため、猫の様子を見ながら少しずつ進めることが安全な爪切りの基本です。 猫が落ち着いているタイミングを見計らい、リラックスした状態で続けるよう心がけましょう。

1-1血管を避ける切り方

爪の中心部に血管が通っているため、爪切りの際にはこの血管部分を避けて切ることが重要です。 血管を誤って切ってしまうと、猫に痛みを与え、出血の原因にもなります。 これを避けるためには、爪の構造を理解し、正しい位置で切る技術が求められます。 まず、猫の爪は半透明な部分があり、その中にピンク色の血管が見えることが多いです。 特に爪が白っぽい猫の場合は、この血管が視認しやすいので、切る際に血管の手前までに留めることが大切です。 黒い爪の猫の場合は血管が見えにくいため、慎重に少しずつ爪を切ることが求められます。

血管の位置を確認しながら切る方法

爪を切る際は、明るい場所で血管の位置を確認しながら進めましょう。 もし血管がはっきりと見えない場合は、一度に大きく切らず、少しずつ慎重に切り進めることが安全です。 また、専用の爪切りを使い、角度や力加減にも気をつけることで、猫に負担をかけずに爪を整えられます。 血管を切ってしまった場合、出血を止めるための止血剤や布を用意しておくと安心です。 しかし、できる限り血管を避けて切ることが最優先です。 切り方に慣れてくると、猫も安心して爪切りを受け入れやすくなります。

01爪切りの適切な頻度とタイミング

猫の爪切りは、猫自身の健康や生活環境に大きく影響を与えるため、適切な頻度とタイミングで行うことが重要です。 爪が伸びすぎると、家具に引っかかったり、肉球に食い込んだりなどのトラブルが発生する可能性があります。 また、爪切りを適切に行うことで、猫の快適な生活を維持し、人間との安全な共生も図れます。 ここでは、猫の爪切りの頻度とタイミングについて、具体的な理由やサインを詳しく解説します。

1-1月に一度がおすすめな理由

猫の爪は、自然に成長し続けるため、定期的な爪切りが必要です。 一般的に、月に一度の爪切りが推奨されていますが、その頻度は猫の活動量や生活環境によって異なることがあります。 特に室内で飼われている猫は、自然に爪を削る機会が少ないため、定期的なケアが欠かせません。 では、なぜ月に一度が良い頻度とされるのか、その理由を見ていきましょう。

爪が伸びすぎた時のサインを見極める

猫の爪が長くなりすぎると、いくつかの明確なサインが現れます。 例えば、歩くときに爪が床に引っかかる音が聞こえる場合や、猫が頻繁に家具やカーペットに爪を引っ掛けてしまう場合は、爪が伸びすぎている可能性があります。 また、猫が爪とぎをしても効果が薄い場合も、爪が過度に長くなっているサインです。 猫がこれらのサインを見せた場合は、爪切りを行うタイミングが来ていると判断できます。 爪が適度な長さに保たれていれば、引っ掛かりによる事故やケガを防ぐことができます。 また、爪が肉球に食い込む前にケアを行うことで、痛みや感染症のリスクも回避できます。

季節ごとの爪の成長に合わせたケア

猫の爪の成長速度は、季節によっても変わることがあります。 特に、春から夏にかけての換毛期や、気温の上昇する季節には爪が早く成長する傾向があるのです。 このため、夏場は月に一度以上の頻度で爪切りを行う必要が出てくることもあります。 一方、冬場は活動量が減少し、爪の成長が遅くなることがあるため、その頻度を少し下げても問題ない場合があります。 ただし、爪の長さに変化が見られたら、季節に関わらず適宜ケアを行うことが重要です。 爪切りのタイミングを見極め、猫の健康や快適さを維持するためには、季節や猫自身の活動に合わせた柔軟な対応が求められます。 このように、猫の爪の成長に合わせてケアを行うことで、猫も飼い主も安心して過ごせるでしょう。 定期的な爪切りを習慣化することで、猫の生活がより快適になり、人間との良好な関係も維持できます。 爪が伸びすぎた際のサインに注意し、季節に応じたケアを心がけることが、猫にとっても飼い主にとっても理想的なケア方法です。

01猫の爪切りに適した道具選び

猫の爪切りを安全かつ正確に行うためには、適切な道具を選ぶことが非常に重要です。 猫の爪は人間とは異なる構造をしているため、専用の爪切り道具を使用することが推奨されています。 道具選びによって、猫への負担を軽減し、爪切りをスムーズに行うことが可能になります。 ここでは、猫に適した爪切り道具を選ぶポイントと、道具ごとの特徴について詳しく解説します。

1-1専用の道具で安全に爪を切るためのポイント

猫の爪切りには、いくつかの専用の道具が存在します。 一般的に使用されるのは、ギロチンタイプやはさみタイプの爪切り、そしてグラインダーです。 それぞれの道具には、猫の安全を確保しながら爪を切るための特徴があり、猫の性格や爪の硬さに応じて選ぶことが大切です。

ギロチンタイプとはさみタイプの違い

ギロチンタイプの爪切りは、刃が輪のようになっていて、その中に猫の爪を通して切る仕組みです。 このタイプは、爪を挟み込んで一気に切れるため、切れ味が良く、スムーズに爪切りを行えます。 特に硬めの爪を持つ猫には、このギロチンタイプが適しています。 ただし、刃が鈍くなると爪が割れる可能性があるため、定期的なメンテナンスが必要です。 一方、はさみタイプの爪切りは、名前の通りはさみのような形状をしており、通常のはさみを使う感覚で爪を切ることができます。 はさみタイプは、ギロチンタイプに比べて力の加減がしやすく、細かい調整が可能なため、猫が初めて爪切りに挑戦する場合や、敏感な猫には適しています。 さらに、はさみタイプは軽量で扱いやすい点も利点です。 これらの道具を選ぶ際には、猫の爪の太さや硬さ、そして性格を考慮することが大切です。 ギロチンタイプのように一気に切ることができる道具は、短時間で済ませたい場合に適していますが、はさみタイプは細かい調整が必要な猫に向いています。 どちらのタイプも安全に使用するためには、猫の爪の構造を理解し、無理に力を加えないことが重要です。

グラインダーの使い方とメリット

最近では、グラインダーと呼ばれる電動の爪研ぎ器具も猫の爪切りに使用されるようになっています。 グラインダーは、回転するやすりのような部分を使って爪を削り、形を整える道具です。 爪を切るのではなく、少しずつ削って短くするため、猫にとって爪切りが苦手な場合や、切る際の圧力で不快感を感じる猫にとっては、グラインダーが有効な選択肢となります。 グラインダーの最大のメリットは、爪を徐々に削るため、血管に近い部分を誤って切るリスクが少ない点です。 また、削る音が比較的静かなものも多く、音に敏感な猫にとってもストレスを軽減できます。 さらに、爪が滑らかに整えられるため、引っかかりや爪の割れを防げる点も利点です。 ただし、グラインダーを使用する際は、猫が回転するやすりの音や振動に慣れるまで時間がかかることがあります。 そのため、少しずつ猫を慣れさせながら使用し、無理に長時間使用しないことが大切です。 また、爪が短すぎると削りすぎるリスクがあるため、適切なタイミングで使用を中止するよう心がけましょう。 グラインダーは、特に爪が柔らかい猫や、爪切りに対して敏感な猫に向いています。 時間をかけて爪を整えられるため、猫の負担を最小限に抑えながら安全にケアができるのが大きな魅力です。 猫の爪切り道具を選ぶ際には、猫の個性やニーズに応じた道具を選ぶことが大切です。 ギロチンタイプ、はさみタイプ、そしてグラインダーなど、それぞれの道具の特性を理解し、最適なケア方法を見つけることが、猫との生活をより快適にするためのポイントです。

01嫌がる猫への対処法と注意点

猫は一般的に爪切りを嫌がることが多いです。 爪切りは猫にとってストレスの原因となる場合があり、無理に行おうとすると、かえって爪切りに対する抵抗感が強くなることがあります。 猫が爪切りを嫌がる理由を理解し、対策を講じることで、爪切りの時間をよりスムーズにし、猫にとっても飼い主にとっても快適な体験にすることが可能です。 ここでは、猫が爪切りを嫌がる理由と、その対策について詳しく解説していきます。

1-1猫が爪切りを嫌がる理由とその対策

猫が爪切りを嫌がる主な理由は、爪に触れられること自体が苦手であることや、過去に爪切りで痛みを経験したこと、あるいは爪切りの道具の音や感覚が怖いと感じることなどが挙げられます。 これらの要因が複合的に作用し、猫は爪切りを避けようとします。 そこで、猫が感じるストレスを最小限に抑えるための対策が重要です。

報酬を使ったポジティブなアプローチ

猫に爪切りをさせる際に最も有効な方法の一つが、報酬を使ったポジティブなアプローチです。 猫にとって、爪切りが嫌なものではなく、良いことが起きる体験であると感じさせることが大切です。 報酬としては、おやつや好物の食べ物を用意し、爪切りを終えるごとにそれを与えることで、猫は爪切りと良い体験を結びつけるようになります。 このアプローチを効果的に行うためには、爪切りの前後だけでなく、爪切り中にも猫に少しずつ報酬を与えることが大切です。 例えば、一本の爪を切るごとにおやつをあげるなど、段階的に報酬を与えることで、猫は少しずつ爪切りに対する恐怖心を克服していくでしょう。 加えて、優しい声かけや撫でるといった身体的な報酬も効果的です。 これにより、猫は飼い主の優しさを感じ、爪切りへの抵抗感が次第に薄れていきます。 また、報酬を使ったアプローチでは、猫がリラックスできる環境も重要です。 静かな場所で、猫が落ち着いているタイミングを選んで爪切りを始めると、猫も受け入れやすくなります。 この方法は時間がかかるかもしれませんが、長期的には爪切りが猫にとって自然な行為になるため、飼い主にとっても負担が軽減されます。

複数人での協力や専門家の力を借りる

爪切りを行う際に、猫がどうしても強い抵抗を示す場合、一人で行うことは困難になることがあります。 特に大型の猫や力の強い猫の場合、飼い主一人では安全に爪切りを行うことが難しくなります。 そんなときは、複数人で協力して行うことで、爪切りがスムーズに進む可能性が高いです。 二人で協力する場合、一人が猫を優しく抱きかかえて固定し、もう一人が爪を切る役割を担います。 抱きかかえる際には、猫を強く押さえつけるのではなく、できるだけリラックスさせるよう心がけ、適度に動きを制限する程度にしましょう。 この方法であれば、猫が動き回ることによる怪我のリスクも減り、飼い主も安全に作業を進められます。 さらに、どうしても爪切りが難しい場合や、猫が過度に嫌がっている場合は、獣医師やプロのグルーマーの力を借りるのも一つの方法です。 専門家は、猫の爪切りに慣れており、適切な技術や道具を使って安全に処置を行えます。 また、獣医師に相談すれば、爪切りを行う際のコツや家庭での対策方法についてアドバイスをもらえるため、次回以降の爪切りに向けて参考にできます。 猫が嫌がる理由を理解し、適切な対策を講じることで、爪切りの時間が猫にとってストレスの少ないものになります。 報酬を使ったアプローチや、複数人での協力、専門家の力を借りるなど、さまざまな方法を試してみることで、猫の爪切りがよりスムーズに行えるでしょう。

01猫に負担をかけない爪切りの準備

猫にとって爪切りは、時にストレスや不安を引き起こす体験になることがあります。 そのため、爪切りを成功させるには、猫がリラックスできる環境を整えることが欠かせません。 爪切りの準備をしっかり行い、猫にできる限り負担をかけないように配慮することで、飼い主にとっても猫にとってもよりスムーズな爪切りが可能になります。 ここでは、猫が快適に感じる環境を整えるためのポイントを詳しく解説します。

1-1快適な爪切り環境を整えるためのポイント

猫がリラックスして爪切りを受け入れるためには、適切な環境づくりが重要です。 猫は環境の変化に敏感な動物であり、不安を感じやすい性質があります。 そこで、爪切りの際には猫が落ち着ける場所を選び、リラックスできるように工夫することが大切です。 また、爪切り前にはスキンシップを通じて、猫との信頼関係を深めることも効果的です。

静かで落ち着ける場所の選び方

爪切りをする場所選びは非常に重要です。 猫が普段から慣れている静かな場所を選ぶと、猫はリラックスしやすくなります。 テレビやラジオの音、家族の話し声などが気にならない、静かで落ち着いた環境が理想的です。 また、明るすぎる場所や、風通しが強い場所は避けたほうがよいでしょう。 猫にとって安心感が得られる、居心地の良い場所を選ぶことで、猫はリラックスしやすくなります。 特に、猫がよく昼寝をしている場所や、お気に入りのベッドのそばなど、猫が普段から安心して過ごしているエリアを選ぶと良いでしょう。 そこでは猫がリラックスしやすく、爪切りの際に余計なストレスを感じることが少なくなります。 また、猫が逃げ出すことを防ぐために、扉を閉められる部屋で爪切りを行うのも有効です。 開放的すぎる空間だと、猫が緊張したときに逃げようとしてしまうことがあります。 狭すぎず、適度に閉じた空間が、猫にとって安心できる環境と言えます。

爪切り前のスキンシップやリラックス方法

爪切りを始める前に、猫とのスキンシップをしっかりと行うことが大切です。 猫は、飼い主との触れ合いを通じて安心感を得ることができ、その後の爪切り作業にも協力的になる可能性が高まります。 爪切りの前に、優しく撫でたりブラッシングをしたりして、猫をリラックスさせましょう。 このスキンシップの時間は、猫との絆を深めるとともに、爪切りを嫌がらないようにするための準備段階でもあります。 特に、爪や足の周りを触られることに慣れていない猫の場合、日頃から足を触る練習をしておくことも有効です。 爪切りに慣れていない猫は、足に触れられるだけで緊張することがあるため、日常的に足元を触ることで、爪切り時の抵抗感を減らせます。 リラックスさせるために、猫が好きなおやつを使うことも効果的です。 爪切り前に少量のおやつを与えることで、猫の気持ちを落ち着かせ、爪切りに対するポジティブなイメージを持たせることができます。 ただし、与えすぎには注意が必要です。 少しだけおやつを与えることで、猫が爪切り後にも報酬を期待し、次回以降の爪切りに対しても協力的になるでしょう。 このように、爪切りの前に猫をリラックスさせる時間を作り、安心感を与えることが大切です。 スキンシップを通じて猫との信頼関係を強化し、爪切りをスムーズに行えるように準備を整えることで、猫に負担をかけないケアが可能になります。

01猫の爪切りの必要性

猫を飼っていると、爪とぎを防ぐために爪を切っておけばいいと思うこともありますが、実際には猫の爪切りと爪とぎはまったく別のものです。

1-1爪切りと爪とぎとの違い

それでは猫の爪切りと爪とぎはどのような違いがあるのでしょうか。
それを知るためには、なぜ猫が爪とぎをするのかを理解する必要があります。
猫が爪とぎをする理由としては、本能的なものが挙げられます。猫は縄張り意識の強い生き物ですが、猫同士での縄張りを知らせるのが自分のにおい。特に肉球の「臭腺」という場所から出るにおいによって自分の縄張りを主張しています。
この臭腺を刺激する方法が爪とぎです。また、猫は縦方向の移動を好むものですが、そのときに爪に登りやすいよう、固くなった外側の爪を取り除くためにも爪とぎを行います。
一方の爪切りは、文字通り爪を切る行為。
猫も人間と同様、爪が長すぎるとそれがどこかに引っかかり、爪が剥がれるなど危険な目に遭うことも。
もし野良猫の場合なら、獲物を捕まえたり、他の猫と争ったりするときのためにある程度爪を伸ばしておくことも必要ですが、家で飼っている場合には、一緒に暮らしている犬や猫を傷つけたり、飼い主さんがケガをしてしまったりといった事故も考えられるため、できるだけ爪は短くしておいたほうが安全です。

1-2爪を切らないとどうなる?

それでは、もし猫の爪切りをせず、伸ばしっぱなしにしておくとどんなことが起きるのでしょうか。
まず心配なのは猫の巻き爪。猫の爪は伸ばし続けるとそのうち、内側に向かって曲がり始めます。そのときに危険になるのが肉球。伸びた爪が肉球に刺さってしまい、ひどい場合には出血、歩けなくなってしまうこともあります。
また、猫はカーテンなどにじゃれつく習性がありますが、爪が長いとカーテンの布地に引っかかり、爪が剥がれてしまうことも。
爪が長すぎる場合には、飼い主さんが引っかかれてケガや細菌感染などのリスクが高くなるほか、爪とぎによって家具や床の傷がひどくなるため、爪はできるだけ短い状態にしておくのがよいでしょう。

02猫の爪切りのやり方

猫の健康のためにも重要な爪切り。では猫の爪切りは具体的にはどのように行えばよいのでしょうか。

2-1足先を触られるのに慣れさせる

猫によっては爪切りを嫌がる子も多いもの。その原因の多くは爪切りに慣れないというものです。まずはスキンシップを通じて、手先や足先を触られるのに慣れさせておきましょう。

2-2爪の構造と切る場所

次に、爪のどの部分を切るのかを知っておきましょう。
猫の爪は、普段は隠れていて、肉球を押すと爪が飛び出します。このとき、猫の肉球を強く押さないこと。猫は強く手足の先を握られるのが苦手です。優しく押しても爪は出て来るので、力を抜いて、ソフトに触るようにしましょう。
爪の中でも指に近い部分には血管と神経が通っていて、この部分を傷つけると出血、猫に痛い思いをさせてしまいます。
そのため、爪切りを行うのは先の部分だけ。
人間と同じような感覚で爪切りをするとついつい深爪になってしまうので、あくまでも先端だけを少し切るようにしましょう。

2-3猫の爪を切る頻度

爪切りの頻度は、成猫の場合には二週間に一度程度がよいでしょう。子猫の場合には爪が伸びやすいので、一週間に一度は猫の爪を触って伸びていないか確認しましょう。
といってもこれらの頻度はあくまでも目安。普段から猫の爪を触って、気になるときにその都度カットしてあげるのがよいでしょう。

2-4爪を切るときの猫の押さえ方

爪を切るときに大切なのが猫の押さえ方です。もし無理やり押さえつけると、猫が嫌がって逃げてしまいます。
爪切りで猫を押さえるときには、まず椅子などに座って猫を後ろから抱きかかえましょう。猫は正面から見られるのを嫌がるため、後ろから優しく抱っこしてあげるのがよいでしょう。飼い主の身体に猫の背中を密着させると猫の不安も和らぎます。
また、猫によってはバスタオルなどで身体全体を包むと大人しくなることもあります。
もし暴れてしまうときや、じっとしていられない場合には、「猫袋」など猫用の保定袋などを使うという方法もあります。

2-5猫の爪を切るときの注意点

猫の爪を切るときには、とにかく爪を切りすぎないこと。爪の内側がピンクになっている部分は切ってはいけない部分です。外側の透明な部分だけをカットしましょう。
もし暴れたり、逃げようとした場合、無理に爪切りを進めず、日を改めて行うのがよいでしょう。

03猫の爪切りに適した道具と使い方

爪切りには様々な道具があります。それぞれの道具には猫の性格や年齢、使い心地などメリットとデメリットがあります。

3-1ギロチンタイプ

病院などでよく使用されているのがギロチンタイプの爪切りです。このタイプは切れ味がよく、爪切りの振動が伝わらないため猫にとっても安心。ただし簡単に爪が切れるので深爪にならないように注意しましょう。

3-2はさみタイプ

はさみタイプの爪切りは子猫におすすめ。はさみタイプの場合、猫の爪を確認してから切れるので、使いやすいというメリットもあります。また、爪が伸びて巻いている場合はギロチンタイプが使えないため、ひとつは持っておくとよいでしょう。

3-3電動やすりタイプ

電動やすりタイプの爪切りのメリットは、切ったあとの爪が飛び散らないこと。仕上がりもキレイになるので、見た目にこだわるときにもおすすめです。電動やすりタイプの爪切りを探すときには、猫が怖がらないように音の静かなものや振動の少ないものを選ぶとよいでしょう。

3-4人間用の爪切りは猫の爪の形と異なるため猫には向かない

猫の爪切りに人間用の爪切りを使う人もいますが、これは避けたほうがよいでしょう。というのも、人間の爪と猫の爪はそもそも形が違うもの。そのため、方向を間違うと爪が割れることがあります。
また、猫の爪は年齢とともに固くなるもの。そのため、爪切りの刃が欠けてしまうこともあります。

04猫が爪切りを嫌がる理由と対処法

爪切りが苦手な猫は少なくないもの。では、なぜ猫は爪切りを嫌うのでしょう。また、猫が爪切りを嫌がる場合にはどう対処すればよいのでしょうか。

4-1爪切りを嫌がる理由

猫にとって爪は生きるために大切な武器。もし爪がなければ生きることができません。そのため、猫が大切な爪を守ろうとするのは本能的な行動です。
また、猫は手足を触られるのが非常に苦手な生き物。そのため、手足を触られるだけでも逃げたくなってしまいます。さらにそのときに、爪を切ろうとして押さえつけられると爪切り自体が猫のトラウマになってしまいます。
特に猫の爪は神経や血管が通っている場所。もし爪を切りそこなった場合、出血したり激しい痛みを感じることも。一度そうなってしまうと、なかなか爪切りをすることができなくなってしまいます。

4-2猫が嫌がらない爪切りのコツ

それでは、猫が爪切りを嫌がらないためにはどうすればよいのでしょうか。
猫の爪切りで大切なのは、とにかく素早く済ませてしまうこと。最初はおとなしくしている猫でも、時間が経つと退屈してそこから逃げようとすることがあります。
また、爪切りは猫がリラックスしているときに行いましょう。食後や寝起きの状態で時間をかけずに行うと、初心者でも比較的簡単です。
そのときに重要なのが、無理に全部の爪を切ろうとしないこと。
もし一度にすべての爪切りを済ませようとすると、時間がかかり、猫が暴れる原因になります。
一本か二本でも切れればラッキーという程度の気持ちで爪切りをすると成功率が高くなります。

4-3嫌がるときの対処法

猫の中には、何をしても爪切りから逃げようとする子も珍しくはないもの。そんなときには、おもちゃやおやつなどを使うのも効果的。
まずおもちゃやおやつで猫の気を引いて、その間に猫の爪をカットすれば、猫が暴れたり逃げたりするのを防ぐことができます。
また、猫の手や足にタオルを巻くという方法もあります。猫の手や足の先だけを巻くようにタオルを巻き付けるとうまく猫の手足を固定できるため、比較的簡単に爪切りを進めることができます。その際、頭にもタオルをかけると大人しくなる子もいますが、逆に暴れる子もいるため、爪切りをする前に試してみるのがよいでしょう。
このような工夫をしてもどうしても爪切りをさせてくれないというときには、動物病院やトリミングサロンにお願いするのが無難です。
暴れる猫の爪切りをしようとすると、どうしても深爪になったり、猫をケガさせたりすることがあります。
どうしても無理だと思ったら、プロの手を借りましょう。

01まとめ

猫の爪切りは、猫の健康を守り、飼い主との安全な生活を確保するために欠かせないケアです。 正しい手順と適切な道具を使うことで、猫にとっても飼い主にとっても爪切りがスムーズに行えるようになります。 また、猫が爪切りを嫌がらないように、リラックスできる環境やスキンシップの工夫も重要です。 定期的な爪切りを習慣化することで、猫の健康と人間との快適な共生が実現できます。

この講座は!プロの監修を受けています!

講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
ねこもり
ねこもり 先生
1976年生まれ。
ホテルエステサロン勤務後、三宮・北野でプライベートサロンを開業して16年。
幼少期から動物と共に暮らしてきたことから、念願の動物のお仕事もスタート。
猫さんがストレスなく過ごせる猫専門ホテルを2023年神戸にOPEN。猫専門のペットシッター「ねこもり」としても活動中。
ねこもり

70,000人以上が受講申し込みしている諒設計アーキテクトラーニングの通信講座
あなたも早速受講して、資格を取得しましょう!
関連記事を見る
無料資料請求
受講お申し込み
通信講座で資格が取れる!
猫の育て方アドバイザーの講座を詳しくみる

トップ
に戻る