猫のブラッシングのやり方は？メリットや嫌がる場合の対処法について解説！

1-1皮膚の健康維持と被毛の質を向上させる理由

猫の皮膚と被毛の健康を保つためには、定期的なブラッシングが不可欠です。 皮膚は外部環境と直接接触するため、さまざまな刺激や汚れから守られる必要がありますが、ブラッシングはその保護機能をサポートします。

皮膚の刺激と血行促進

ブラッシングすることで皮膚に適度な刺激を与え、血行が促進されます。 これにより、皮膚の新陳代謝が活発になり、皮膚の再生がスムーズに行われるのです。 健康な皮膚は、被毛の質を向上させ、抜け毛や毛玉の発生を抑える効果もあります。 特に、冬場の乾燥時期には皮膚が乾燥しやすくなりますが、ブラッシングによる血行促進が乾燥を防ぎ、皮膚の健康を保つ助けとなります。

皮膚の汚れやフケの除去

また、ブラッシングは皮膚表面の汚れやフケを取り除く効果もあります。 猫は自分自身でグルーミングをしますが、全身をくまなくケアするのは難しいため、飼い主が適切にブラッシングを行うことで、より効率的に皮膚の清潔を保つことができます。 これにより、皮膚トラブルを未然に防ぎ、猫の快適な生活をサポートします。

1-1抜け毛のコントロールと新陳代謝の促進

猫の被毛は、定期的に生え変わるため、適切な抜け毛の管理が重要です。 特に、季節の変わり目には大量の毛が抜けることがあり、そのままにしておくと毛玉や汚れが溜まりやすくなります。 ブラッシングをすることで、抜け毛を効果的に除去し、新しい毛の成長を促進できます。

古い被毛の除去と新しい毛の成長を助ける

ブラッシングは古い被毛や死んだ毛を取り除く役割を果たします。 これにより、新しい毛が生えるスペースが確保され、被毛の新陳代謝が促されます。 特に長毛種の猫は、被毛が絡まりやすく、抜け毛が皮膚に残ることで、毛玉や皮膚トラブルを引き起こす可能性があります。 定期的なブラッシングを行うことで、これらの問題を未然に防ぎ、健やかな毛並みを保つことが可能です。

換毛期のブラッシングによるメリット

猫の換毛期には、通常より多くの毛が抜けるため、この時期には特にブラッシングが重要になります。 適切なブラッシングを行うことで、毛の抜け落ちを効果的にコントロールし、猫の被毛を健康的に保つことができます。 また、換毛期にしっかりと毛を取り除くことで、家中に毛が散らばることを防ぐこともでき、飼い主にとっても利点があります。

1-1毛玉防止とツヤのある被毛作り

ブラッシングは、毛玉を防ぎ、猫の被毛にツヤを与える重要なケア方法です。 特に長毛種の猫は毛が絡まりやすく、毛玉ができやすい傾向にありますが、ブラッシングによってそのリスクを大幅に軽減できます。 また、ツヤのある被毛は、猫の健康状態を示すバロメーターでもあります。

毛玉の形成を防ぐための効果的なブラッシング

毛玉は、猫が自分の毛を舐めることでできやすくなりますが、ブラッシングによってこれを防ぐことができます。 特に長毛種の猫では、毎日のブラッシングが毛玉の形成を防ぎ、健康な被毛を保つために必要です。 毛玉ができてしまうと、猫自身がそれを取り除くのは難しく、場合によっては動物病院での治療が必要になることもあります。 日常的にブラッシングを行うことで、このようなトラブルを未然に防ぎましょう。

被毛にツヤを与えるためのブラッシング技術

ブラッシングは単に毛を整えるだけでなく、被毛に自然なツヤを与える効果もあります。 毛並みに沿って優しくブラッシングすることで、皮膚から分泌される天然のオイルが被毛全体に行き渡り、ツヤを引き出せます。 これは見た目だけでなく、猫自身の健康を保つためにも非常に重要です。 特に、ツヤのある被毛は外部からの刺激に対して強く、健康な状態を維持する助けとなります。

01効果的なブラッシングのやり方

3-1猫が喜ぶブラシ選びのコツ

ブラッシングを行うとき、まず大切なのがブラシ選びです。
猫のブラシには、獣毛ブラシ、ラバーブラシ、コーム、ピンブラシ、スリッカーなど様々な種類があり、用途や特徴もそれぞれ異なります。
また、ブラシを選ぶときに大切なのが、猫が長毛種なのか短毛種なのかということ。長毛種か短毛種かによっても選ぶべきブラシは異なります。
もし飼っている猫が短毛の場合、獣毛ブラシやコーム、ラバーブラシがよいでしょう。
その場合、ブラシは毛先の柔らかいソフトなものを選ぶこと。
というのも、短毛種は被毛が短くブラッシングの際にブラシの先端が直接皮膚に当たってしまいます。もし毛先が固いブラシを選ぶと、身体が傷つく可能性も。猫が嫌がる場合には、さらに柔らかいラバーブラシや手袋型のブラシを使うのもおすすめです。
逆に長毛種の場合には、ハードタイプの獣毛ブラシやピンブラシ、スリッカーがよいでしょう。
長毛種は毛が長いため、柔らかいブラシを使っても毛の表面しかなでることができません。
また、抜け毛を処理するときにはコームが便利。コームを使うと、被毛に絡まった毛をほぐすことができます。
さらにスリッカーを使うと、絡まった毛玉をほぐすことができます。獣毛ブラシを使う前にピンブラシで毛並みを整えるとさらに効果的にブラッシングを行うことができます。

3-2体の状態をチェックする

ブラッシングを行う前には、まずは身体の状態をチェックしましょう。毛で隠れたケガや皮膚の異常がある場合、ブラシが当たることで痛みを感じて猫が暴れてしまうことがあります。
まずは身体をなでながら、触られるのを嫌がる部分はないかをチェックしてみましょう。

3-3猫が好きな場所から始める

ブラッシングを行うときには、まず猫が好きな場所から始めるのがよいでしょう。
またその際には、毛並みに沿ってブラッシングを行うこと。
顔の場合、毛並みは鼻を真ん中にして外側に広がっています。胴体は首から背中、お尻に向かって、お腹は外から中心に向かっているもの。しっぽの場合は付け根から先端が毛の向きです。
もし尻尾をブラッシングするときには、手は軽く尻尾に添えるだけ。強く握ると猫が暴れてしまうことがあります。
また、一度に広い範囲をブラッシングしようとすると、どうしても毛並みを逆さまにしてしまうことがあります。
もし不安な場合には、一度に広い範囲を行わず、細かくブラシを通してあげるのがよいでしょう。
もしこのときに静電気が発生するようであれば水分を加えましょう。

3-4やりすぎない（短時間で済ませ、嫌がる前に切り上げる）

すでに説明したように、猫のブラッシングを行うときは短時間が基本。猫が嫌がる前に切り上げるのがベストです。
目安となる時間は約三分程度。もし三分以内でも猫が嫌がる様子を見せたら、すぐに中断するのがよいでしょう。

3-5掃除

猫のブラッシングを行ったあとは、床に猫の毛が散らばっているもの。そのため掃除は欠かせません。
そのため、ブラッシングを行うときには掃除がしやすいように、フローリングの場所やリビングの窓際、玄関などがおすすめです。
特に窓際の日当たりの良い場所だと猫がリラックスしやすいもの。ブラッシングが苦手な猫でもリラックスしてブラシを掛けさせてくれることがあります。
逆に掃除がしやすいといっても、ベランダや玄関の外などはNG。猫が暴れて脱走してしまうことがあります。

4-1長毛種は毎日

もし飼っている猫が長毛種の場合、ブラッシングは毎日行うのが理想的。というのも、長毛種の猫は毛が汚れやすいだけでなく、毛が絡まって毛玉になることも多いもの。さらにそれを放置しておくと、ますます毛玉が絡まって素人では対処できなくなります。
一度そうなってしまうと、動物病院などで処置してもらわなければいけません。それを避けるためにも、できれば家庭で毎日ブラッシングを行いましょう。

4-2短毛種は1週間に3回～毎日

短毛種の場合、長毛種よりもブラッシングは少なめでOKですが、それでも1週間に3回は行うべき。もし可能な場合には、毎日ブラッシングをしてあげましょう。
短毛種は長毛種ほど毛玉ができることはありませんが、毛づくろいをしているときに飲み込んだ毛が身体の中で毛玉になる毛球症を起こすことがあります。

4-3換毛期はよりこまめなブラッシング

猫には換毛期という毛が生え変わる時期があり、この時期には普段よりもこまめにブラッシングを行うことが必要です。換毛期には特に毛球症が起きやすくなるので、ブラッシングの間にも体調をチェックしてあげるのがよいでしょう。