猫にケージが必要な理由とは?選び方や設置場所、メリットについて解説!
猫にとってケージは、生活空間を守るための大切な場所です。
外出時や病気、怪我をした時など、猫の安全と快適さを守るためにケージがどれだけ重要かご存じでしょうか?
また、適切なケージの選び方や設置場所によって、猫がより安心して過ごせる環境を整えられます。
猫というと、自由に歩き回る生き物というイメージがあるもの。そのため猫を飼うときにケージを購入するかどうか迷う方も多いかもしれません。しかし、実は猫にとってケージは非常に重要なもの。今回はケージの必要性や正しい使い方についてご紹介します。
- 目次
- 1. 猫のケージ利用が重要な理由
- 1-1. 行動範囲を制限することで得られる安全性
- 1-2. 安全な空間を提供するための工夫
- 1-3. 病気や手術後の回復に役立つ管理手段
- 1-4. 回復環境の整備と注意点
- 1-5. 移動や輸送時の安全なキャリアとしての役割
- 1-6. 移動中の快適さと安全性を確保する方法
- 2. 子猫の育成とケージの役割
- 2-1. 子猫の躾と社会化のための効果的なツール
- 2-2. 社会化と安心感の確立
- 2-3. 健康的な生活習慣の確立に役立つケージ
- 2-4. ケージを利用した生活リズムの管理
- 3. 最適な猫のケージサイズの選び方
- 3-1. 猫の体格に合わせたケージ選定の基準
- 3-2. 猫の成長に合わせたケージのアップグレード
- 3-3. 高さと広さのバランスが重要
- 3-4. ケージのレイアウトと猫の運動スペース
- 3-5. 多層構造や拡張性を考慮した設計
- 3-6. ケージの素材と耐久性の選び方
- 4. ケージの設置場所と快適な環境の整え方
- 4-1. 猫に適した明るく風通しの良い場所の選定
- 4-2. 通気性と温度管理の重要性
- 4-3. 静かでリラックスできるスペース作り
- 4-4. ストレスを減らすための工夫
- 4-5. 飼い主の見守りやすい位置の選び方
- 4-6. 見守りやすい場所のメリット
- 5. ケージ内の快適なレイアウトと使い方
- 5-1. 柔らかい寝床や隠れ場所の配置
- 5-2. 寝床と隠れ場所の選び方
- 5-3. 遊び道具やストレス解消用アイテムの設置
- 5-4. 遊び道具の配置と選び方
- 5-5. 定期的な水や餌の提供の重要性
- 5-6. 水や餌の配置と管理のポイント
- 6. 猫にケージを使う際の注意点とメリット
- 6-1. 猫にケージを慣れさせるための方法
- 6-2. ポジティブな経験を与える工夫
- 6-3. ケージを縄張りとして活用させるメリット
- 6-4. 縄張り意識を強めるアイテムの配置
- 6-5. 猫の事故防止とケージの役割
- 6-6. ケージを使った安全管理のポイント
- 7. ケージが必要な特定のシチュエーション
- 7-1. 子猫や新しい環境に慣れる期間
- 7-2. ケージを使った慣れさせ方
- 7-3. 留守番中や来客時に活躍するケース
- 7-4. 来客時のケージ利用のコツ
- 7-5. ケガや体調不良時、安静が必要な場合
- 7-6. 安静を保つためのケージ内環境
- 8. 猫のケージ選びと設置におけるポイント
- 8-1. 2~3段のケージと1段のケージの違い
- 8-2. 複数段のケージでの運動効果
- 8-3. 素材の違いが猫に与える影響
- 8-4. 適材適所のケージ選び
- 8-5. ケージ内のレイアウト例と注意点
- 8-6. レイアウトの工夫で快適さを向上
- 9. ケージを使うメリット
- 9-1. ケージを縄張りと認識すれば、安心できる場所に
- 9-2. 猫の安全確保、事故防止
- 9-3. ケージトレーニング
- 10. ケージが必要な具体的なケース
- 10-1. 子猫を迎え入れる時
- 10-2. 来客などで猫が落ち着かないとき
- 10-3. 先住猫と新参猫の対面時
- 10-4. ケガ・体調不良・術後などで安静が必要な時
- 10-5. 災害時
- 11. ケージを使う注意点
- 11-1. 長時間の使用は避ける
- 11-2. 閉じ込められていると認識するとストレス
- 12. ケージの種類と選び方
- 12-1. 2段、3段など高さのあるもの
- 12-2. 1段のもの
- 12-3. 素材
- 13. ケージ内のレイアウト
- 13-1. ポイント
- 13-2. 3段ケージのレイアウト例
- 14. ケージの置き場所
- 14-1. 壁際や部屋のコーナーなど落ち着ける場所が好ましい
- 14-2. 人の出入りで落ち着かない場所は避ける
- 14-3. 夏場は熱中症、冬は寒さ対策を
- 15. まとめ
01猫のケージ利用が重要な理由
1-1行動範囲を制限することで得られる安全性
猫は本来、好奇心が強く自由に動き回る動物ですが、時にはその自由さが危険を伴うこともあります。 特に家の中には、電気コードや家電製品、誤って飲み込んでしまう小さな物など、猫にとっての潜在的なリスクが多く存在します。 そこで、ケージを使用して猫の行動範囲を一時的に制限することが、安全確保のために重要です。 行動範囲を制限することで、猫が誤って危険なものに触れたり、ケガをしたりするリスクを大幅に減らせます。 特に留守中や夜間、猫が予期せぬ行動を取る可能性がある場面では、ケージが役立ちます。 これにより、飼い主は安心して日常生活を送ることができ、猫も安全な空間で過ごすことができます。
安全な空間を提供するための工夫
ケージを効果的に活用するためには、その内部環境を整えることが大切です。 例えば、柔らかなマットやベッドを敷くことで、猫が快適に過ごせるスペースを提供できます。 また、ケージ内には危険な物を置かないことも重要です。 電源コードや小さなオブジェクトは避け、清潔な水や餌を適切に配置しましょう。
1-1病気や手術後の回復に役立つ管理手段
猫が病気や手術を受けた後は、十分な休養と回復が必要です。 このような時期には、猫が無理な動きをして体に負担をかけないよう、行動を制限することが重要です。 ケージは、猫が適切な環境で静養できるようサポートする役割を果たします。 特に、手術後の猫は、運動を控える必要がある場合が多く、傷口が治癒するまで無理をさせないようにするためにも、ケージが活用されます。 また、猫が自分で回復を妨げるような行動を取らないように、ケージで一定期間管理することが推奨されます。
回復環境の整備と注意点
病後や手術後の猫にとって快適なケージ環境を整えることは、回復を助けるために非常に重要です。 適度な温度管理や清潔な空間を維持することで、猫がストレスなく休むことができます。 また、獣医師の指示に従い、ケージ内に置くものや猫の動きを適切に制限することが重要です。 さらに、定期的に猫の様子を確認し、異常があればすぐに対応できるようにしておきましょう。
1-1移動や輸送時の安全なキャリアとしての役割
猫を外出先に連れて行く際、例えば動物病院や引っ越し、旅行など、移動が必要な場合においても、ケージやキャリアは非常に重要な役割を果たします。 猫は環境の変化に敏感であり、ストレスを感じやすい動物です。 そのため、移動時には安全で快適な空間を提供することが求められます。 ケージやキャリアを使用することで、猫が外部の刺激から守られ、移動中も落ち着いて過ごせます。 特に車や公共交通機関を利用する際、猫がパニックに陥ったり、急な動きをしたりすることでケガをするリスクを回避できます。 また、しっかりと閉じられるキャリアを使うことで、猫が脱走する心配もありません。
移動中の快適さと安全性を確保する方法
移動時のケージ内環境も、快適さと安全性を考慮して整える必要があります。 例えば、長時間の移動の場合は、猫がリラックスできるように、柔らかいタオルやお気に入りの毛布を敷いてあげるとよいでしょう。 また、途中で水分補給ができるよう、簡単に水を与えられる工夫も重要です。 さらに、キャリアをしっかり固定して、揺れや振動を最小限に抑えることも大切です。 これらのポイントを踏まえれば、猫にとって移動や輸送時も安全かつ快適な環境を提供できます。
01子猫の育成とケージの役割
1-1子猫の躾と社会化のための効果的なツール
子猫の初期の育成期は、躾や社会化が非常に重要な課題です。 この時期に適切な環境を整えることで、子猫は安心して成長し、良い行動を身に付けることができます。 ケージはそのための効果的なツールとして機能し、子猫が新しい環境や家族に慣れるのをサポートします。 ケージを使用することで、子猫は自分の安全なスペースを持つことができ、家庭内でのルールを学ぶ機会を与えることが可能です。 例えば、ケージ内で過ごす時間を定期的に設けることで、トイレの場所や食事の時間、寝る場所などの基本的な生活習慣を自然に身につけられます。 また、ケージは新しい環境に順応する際のストレスを軽減し、落ち着いた状態で社会化を進めるための助けにもなります。
社会化と安心感の確立
子猫が他の動物や人間と接触する際、ケージは安全で落ち着ける空間を提供する役割を果たします。 これにより、子猫は新しい刺激を少しずつ受け入れ、慣れていくことが可能です。 また、ケージ内での生活リズムが安定することで、飼い主や他の家族と良好な関係を築くための基礎が作られます。 ケージは子猫にとって、自分だけの安心できる場所であるため、ストレスを感じた時に避難できる安全地帯としても機能します。
1-1健康的な生活習慣の確立に役立つケージ
健康的な生活習慣の確立も、子猫の成長において非常に重要です。 ケージは、子猫が規則正しい生活を送るための環境を提供し、食事、睡眠、遊びのリズムを整える手助けをします。 特に、活動的な子猫にとって、適度な休息時間を確保することは成長に不可欠です。 ケージを使って子猫の生活を管理することで、食事の時間を一定に保ち、過度な遊びや疲労を防ぐことができます。 また、睡眠のリズムを整えることも、健康な体作りに大きく寄与します。 ケージは、子猫が安全で快適に休む場所を提供し、十分な睡眠をとれる環境を作り出します。
ケージを利用した生活リズムの管理
子猫の生活リズムを整えるためには、ケージの使い方が重要です。 例えば、食事後や遊びの後にケージ内で休む習慣をつけることで、適度な休息を取るよう促せます。 また、ケージ内に柔らかい寝床やお気に入りの毛布を配置し、子猫がリラックスできるように環境を整えることも大切です。 このような配慮が、子猫の健全な成長を支えることになります。 ケージはただの制限具ではなく、子猫の健康的な生活習慣をサポートするための重要なツールです。
01最適な猫のケージサイズの選び方
1-1猫の体格に合わせたケージ選定の基準
猫の体格に合わせたケージ選びは、猫の健康と快適さを維持するための重要な要素です。 成猫と子猫では必要なスペースが異なり、さらに猫の品種や個体差によっても適切なサイズが変わります。 例えば、大型の品種であるメインクーンやラグドールは、小さな猫よりも広い空間が必要になります。 まず、猫がケージ内で自由に立ち上がり、方向転換できるスペースを確保することが大切です。 猫が立ち上がった時に頭がケージの天井にぶつからないよう、十分な高さを持つケージを選ぶことが理想的です。 また、猫の体重に合わせてケージの強度も考慮しましょう。 体重が重い猫の場合、ケージの構造がしっかりしていないと、移動中や静止時に破損するリスクが高まります。
猫の成長に合わせたケージのアップグレード
子猫を迎える場合、成長に伴ってケージのサイズをアップグレードすることも重要です。 子猫の頃は小さなケージでも十分ですが、成長するにつれて狭く感じることがあります。 猫がストレスを感じずに快適に過ごせるよう、成長に合わせて適切なケージサイズを選んでいくことが大切です。
1-1高さと広さのバランスが重要
ケージを選ぶ際には、猫が自由に動き回れる広さと、高さのバランスが非常に重要です。 特に猫は高いところに登る習性があるため、垂直方向に動ける空間を確保することが求められます。 単に広いだけでなく、猫が上下に移動できる構造を持ったケージは、猫にとって理想的な生活空間を提供します。 広さについても、猫がケージ内を歩き回れるスペースを確保することが重要です。 猫は活動的な動物であり、狭い空間に閉じ込められるとストレスが溜まることがあります。 適切な広さを持つケージを選ぶことで、猫が自分のペースで移動できる環境を整えましょう。
ケージのレイアウトと猫の運動スペース
広さを確保するだけでなく、ケージ内のレイアウトも重要なポイントです。 ベッドやトイレ、餌場などのスペースをバランスよく配置し、猫が無理なく移動できるように工夫しましょう。 また、猫が上下に移動するための段差や階段を設けることで、運動量を増やせます。 これにより、猫がケージ内で快適に過ごすことができるだけでなく、適度な運動も可能になります。
1-1多層構造や拡張性を考慮した設計
猫は本能的に高い場所を好むため、ケージに複数の段があると、猫がよりリラックスできる空間を提供できます。 多層構造のケージは、猫が上下に移動する自由を持ち、運動不足を防ぐ効果も期待できます。 また、複数の猫を飼っている場合、各猫が自分の居場所を確保できるため、多層構造は非常に有効です。 さらに、ケージの拡張性も重要なポイントです。 猫が成長するにつれて、あるいは新しい猫を迎える際に、ケージを拡張できる設計であれば、追加のスペースが必要になったときに柔軟に対応できます。 このような拡張可能なケージは、長期的に見ても経済的であり、猫にとっても快適な環境を提供できます。
ケージの素材と耐久性の選び方
多層構造や拡張性を考慮する際には、ケージの素材と耐久性も重要な要素となります。 特に金属製やプラスチック製のケージは、軽量でありながら耐久性に優れています。 一方で、木製のケージはデザイン性に優れていますが、猫が爪で傷つける可能性があるため、耐久性を確認する必要があります。 また、拡張性が高いケージは、追加のパーツを購入することでスペースを増やすことができるため、猫の成長や家族構成に応じた柔軟な対応が可能です。 最適な猫のケージは、猫の体格や行動パターンに合わせて選び、快適さと安全性を両立させることが大切です。
01ケージの設置場所と快適な環境の整え方
1-1猫に適した明るく風通しの良い場所の選定
猫は自然光や新鮮な空気を好むため、ケージを置く場所は明るく風通しの良い場所が理想です。 しかし、直射日光が当たる場所は避けるべきです。 強い日差しは猫にとって過度のストレスや熱中症の原因となる可能性があります。 そのため、適度な自然光が入り、風通しの良い場所を選びましょう。 窓際など、外の景色が見える場所も猫にとっては刺激的であり、外を眺めることで退屈を紛らわせることができます。 しかし、外部からの騒音や過剰な刺激を受けないよう、必要に応じてカーテンやブラインドで遮光し、猫が安心できるよう配慮することが大切です。
通気性と温度管理の重要性
ケージを設置する場所の通気性も考慮に入れる必要があります。 風通しの良い場所は、空気の循環が良く、猫が新鮮な空気を取り入れられるため、健康維持に役立ちます。 また、温度管理も重要で、特に夏場は直射日光を避けつつ、適切な冷房や扇風機を使って快適な温度を保つように心がけましょう。
1-1静かでリラックスできるスペース作り
猫は静かで落ち着いた環境を好むため、ケージを置く場所もできるだけ静かなスペースが適しています。 テレビやラジオの音、人の話し声が頻繁に聞こえる場所は、猫にとってストレスとなることがあります。 特に、騒がしい音や振動が頻繁にある場所では、猫が不安を感じてしまう可能性が高まります。 猫が安心してリラックスできるよう、静かで人の通りが少ない場所を選びましょう。 例えば、リビングルームの隅や寝室など、日常的にあまり騒がしくないスペースが理想的です。 また、リラックスできる空間を作るために、ケージの中には柔らかいベッドや毛布を敷き、快適な居場所を整えてあげると良いでしょう。
ストレスを減らすための工夫
リラックスできる空間作りには、環境音や香りにも配慮することが大切です。 例えば、リラックス効果のある音楽やアロマを使うことで、猫のストレスを軽減させられます。 ただし、香りが強すぎると猫にとって不快に感じることがあるため、控えめな香りを選ぶようにしましょう。 猫が心地よく過ごせる環境を整えることが、長期的な健康と幸福につながります。
1-1飼い主の見守りやすい位置の選び方
ケージの設置場所を決める際、飼い主が猫を簡単に見守れる位置に配置することも大切です。 特に子猫や高齢の猫の場合、体調の変化をすぐに察知できるように、飼い主が目を離さずに見守れる場所が望ましいです。 例えば、リビングルームやキッチンなど、家族が頻繁に通る場所にケージを設置することで、猫の行動をすぐにチェックできます。 これは、異常行動や体調不良を早期に発見するためにも重要なポイントです。 また、飼い主が頻繁に目にする場所にケージを置くことで、猫も安心感を覚え、飼い主との絆が深まるでしょう。
見守りやすい場所のメリット
見守りやすい場所にケージを設置することで、猫の健康管理が容易になるだけでなく、猫にとっても安心感を得ることができます。 飼い主の姿が見えることで、猫は不安を感じにくくなり、安心してケージ内で過ごすことが可能です。 また、頻繁に目にすることで、猫の行動パターンや体調の変化に敏感になり、必要に応じて迅速に対応できるメリットがあります。 猫が安全かつ快適に過ごせるケージ設置場所の選定は、猫のストレス軽減と健康維持に直結します。 適切な場所を選び、快適な環境を整えることで、猫の生活の質を向上させましょう。
01ケージ内の快適なレイアウトと使い方
1-1柔らかい寝床や隠れ場所の配置
ケージの中に柔らかい寝床や隠れ場所を設けることで、猫は自分だけの安心できる空間を持つことができます。 猫は静かな場所で眠ることが好きで、柔らかく快適な寝床は、猫にリラックスと安心感を与えます。 ふわふわのクッションや毛布を敷いたり、ベッドを置いたりすることで、猫は身体を休められ、心地よい睡眠を得ることが可能です。 また、猫は時折隠れたくなる動物です。 ストレスを感じた時や、一人で静かに過ごしたい時に隠れ場所があると、猫は自分のペースでリラックスできます。 ケージ内にキャットハウスや小さなテント型の隠れ場所を設置することで、猫にとって安心できる避難場所を提供できます。
寝床と隠れ場所の選び方
寝床や隠れ場所を選ぶ際には、猫の体格に合った大きさと、柔らかさを考慮することが大切です。 小さすぎるベッドや隠れ場所は猫に窮屈さを感じさせるため、十分な広さがあるものを選びましょう。 また、猫が安心して使えるよう、静かな素材で作られたものや、洗いやすい素材のものを選ぶこともポイントです。
1-1遊び道具やストレス解消用アイテムの設置
猫は自然と狩猟本能を持っており、遊ぶことでストレスを発散します。 ケージ内に遊び道具やストレス解消用のアイテムを配置することは、猫の精神的・肉体的な健康を維持するために非常に効果的です。 遊び道具をケージに入れることで、猫が活動的になり、暇を持て余すことなく楽しく過ごせます。 特におすすめなのが、キャットボールや猫じゃらしなど、猫の好奇心を刺激するアイテムです。 また、爪とぎ用のポストやマットをケージ内に設置することで、猫が爪を研ぐためのスペースを確保し、家具を傷つけるリスクも減らせます。
遊び道具の配置と選び方
遊び道具はケージ内に無造作に置くのではなく、猫が自由に遊べるよう工夫して配置することが重要です。 狭いケージ内であまり多くの道具を置くと、猫が動きにくくなるため、適度なスペースを確保しつつ、バランスよく配置しましょう。 また、猫の好みに合わせて定期的におもちゃを入れ替えることで、猫の興味を持続させ、飽きさせない工夫も大切です。
1-1定期的な水や餌の提供の重要性
猫がケージ内で快適に過ごすためには、定期的に新鮮な水と餌を提供することが不可欠です。 特に長時間ケージ内にいる場合は、猫が常にアクセスできる場所に水を置くことが重要になります。 水分補給が十分でないと、猫の健康に悪影響を与えることがあるため、ケージ内にウォーターボウルや自動給水器を設置しておくと安心です。 また、食事の時間も規則正しく行うことが、猫の健康維持にとって大切です。 猫は基本的に定時に食事をとる習慣があるため、ケージ内で過ごす時間が長くなる場合でも、決まった時間に餌を与えることで、生活リズムを整えられます。
水や餌の配置と管理のポイント
ケージ内での水や餌の配置には工夫が必要です。 特に餌と水を隣接させると、餌が水に浸かってしまうことがあるため、少し離れた場所に配置することが望ましいです。 また、定期的に器を洗い、清潔に保つことで、猫の健康を守ることができます。 猫が水をこぼさないよう、重みのある器やこぼれにくいデザインの器を選ぶのも良い方法です。 猫が快適に過ごすためには、ケージ内の環境を整えることが大切です。 寝床、遊び道具、そして水や餌の配置に気を配ることで、猫にとって安全でリラックスできる空間を提供できます。
01猫にケージを使う際の注意点とメリット
1-1猫にケージを慣れさせるための方法
ケージを猫に使う際、最初から無理に閉じ込めることは避けるべきです。 猫は自由を愛する動物であり、突然ケージに入れられるとストレスを感じることがあります。 したがって、徐々にケージに慣れさせるプロセスが重要です。 まず、ケージを猫の生活空間の一部として自然に取り入れることから始めましょう。 ケージのドアを常に開けた状態にしておき、猫が自由に出入りできるようにします。 中には猫が好きなベッドやおもちゃ、そしておやつを置き、猫が自らケージに入るように促しましょう。 ケージを閉める時間は、最初は短く設定し、猫が慣れてきたら徐々に長くしていくことがポイントです。
ポジティブな経験を与える工夫
ケージを猫にとってポジティブな場所にするために、ケージ内での良い経験を増やすことが大切です。 例えば、食事をケージ内で与える、安心できる寝床を設けるなど、ケージに入ることが心地よいと感じさせる工夫が必要です。 猫が自らケージに入って休むようになれば、ケージが猫にとっての安全な場所として認識されるでしょう。
1-1ケージを縄張りとして活用させるメリット
猫は縄張り意識が強い動物であり、自分のテリトリーを持つことが安心感につながります。 ケージをその縄張りの一部として猫に認識させることで、ケージは猫にとって「安全な避難場所」となり、リラックスできる空間になります。 ケージを縄張りとして活用することで、猫が自分のペースで安心して休むことが可能です。 また、来客時や他の動物との接触が避けたい場合にも、ケージは猫が自分のテリトリーを守るための役割を果たします。 ケージ内に猫専用の寝床やおもちゃを置き、猫がその中で過ごす時間を楽しめるように工夫すると、自然とケージを縄張りとして受け入れてくれるでしょう。
縄張り意識を強めるアイテムの配置
ケージを猫の縄張りとして認識させるためには、ケージ内に猫が好むアイテムを配置することが効果的です。 柔らかい寝床や隠れ家、お気に入りのおもちゃなどを揃えることで、猫はケージを自分の安心できるスペースと感じるようになります。 さらに、定期的にアイテムを入れ替えることで、猫に新鮮な刺激を与え、ケージ内での生活を楽しめるようにするのも良い方法です。
1-1猫の事故防止とケージの役割
猫は家の中でも思わぬ事故に巻き込まれることがあります。 特に、家を留守にする際や夜間、目が届かない時には、猫が安全な場所にいることが求められます。 そこで、ケージが事故防止の役割を果たします。 ケージに猫を入れることで、電気コードや小さな物を誤って飲み込む危険、家具に引っかかってケガをするリスクなどから守ることが可能です。 また、動物病院への移動時や旅行時にも、ケージは猫の安全を確保するための重要なツールとなります。 外出中に猫が脱走するリスクも防ぐことができるため、ケージは安心して猫を預けられる場所として非常に有効です。
ケージを使った安全管理のポイント
ケージを使って猫を安全に管理する際には、いくつかのポイントがあります。 まず、ケージ内には安全で快適な環境を整えることが大切です。 適切な寝床やおもちゃを配置し、猫がストレスを感じないよう工夫しましょう。 また、定期的にケージ内を清掃し、猫が常に清潔で快適に過ごせるように管理することも重要です。 ケージはただの閉じ込める場所ではなく、猫の安全と健康を守るための大切なツールとして活用しましょう。 猫にケージを使う際のメリットは多く、適切な使い方を心がけることで、猫にとって快適で安全な環境を提供できます。
01ケージが必要な特定のシチュエーション
1-1子猫や新しい環境に慣れる期間
子猫を迎え入れたときや、引っ越しなどで新しい環境に慣れるまでの期間は、猫にとってストレスが多い時期です。 特に子猫の場合、周囲の刺激に敏感で、最初は安心できるスペースが必要です。このような時にケージは非常に効果的です。 ケージを使用することで、猫にとって安全でリラックスできる空間を提供し、新しい環境に順応する手助けとなります。 また、新しい環境では猫が驚いて思わぬ行動を取ることもあります。 例えば、家具の後ろに隠れたり、予期せぬ場所に飛び上がったりすることがありますが、ケージを使うことで猫が過度に緊張しないようにし、落ち着いた状態で新しい環境に慣れることができます。
ケージを使った慣れさせ方
猫が新しい環境に慣れる際、ケージを安心できる場所にするためには工夫が必要です。 まず、猫の好きな毛布やおもちゃをケージ内に置き、少しずつ慣れさせることが大切です。 最初はドアを開けた状態で自由に出入りさせ、徐々にケージの中で過ごす時間を増やしていきましょう。 これにより、猫はケージを自分の安全な場所と認識するようになります。
1-1留守番中や来客時に活躍するケース
飼い主が外出している間や、家に来客がある場合、猫が不安になったり、誤って怪我をしたりするリスクが高まります。 このようなシチュエーションでは、ケージを活用することが猫の安全を守る有効な手段です。 特に子猫や好奇心旺盛な猫は、留守中に家の中を探検して危険な場所に入る可能性がありますが、ケージに入れておくことでそのリスクを回避できます。 また、来客時には、猫が知らない人に対して警戒心を抱くことがあります。 この場合、ケージを安全な避難場所として提供し、猫が人からの接触を避けて落ち着いて過ごせるようにできます。 ケージを使うことで、猫がストレスを感じることなく、自分のペースで安心して過ごすことが可能です。
来客時のケージ利用のコツ
来客時には、猫が慣れたケージを見つけやすい場所に設置し、普段と同じように過ごせるよう配慮します。 ケージ内には猫の好きなものを用意し、猫が安心していられる環境を作ります。 来客が猫に接触したい場合は、猫が自分から出てくるまで待つことが重要です。 無理にケージから出そうとすると、猫がさらに警戒する可能性があるため、猫の意思を尊重しましょう。
1-1ケガや体調不良時、安静が必要な場合
猫がケガをしたり、体調不良で動き回ったりすることが負担になる場合、安静に過ごすためにはケージが非常に役立ちます。 特に手術後の回復期や慢性的な病気の管理には、猫が無理に動かないように制限する必要がありますが、ケージを利用することで、猫が安全に休むことができ、傷口が治るのを助けられます。 ケージはまた、他のペットや子供たちとの接触を避けるためにも有効です。 特にケガや病気の時期は、猫が静かに過ごすことが重要です。 ケージを使うことで、外部からの刺激を最小限に抑え、猫が回復に専念できる環境を提供できます。
安静を保つためのケージ内環境
ケガや体調不良時のケージ内環境は、できるだけ快適に整えることが大切です。 柔らかいベッドや暖かい毛布を用意し、猫がリラックスして過ごせるようにします。 また、水分補給や必要な薬の管理も忘れずに行い、清潔な環境を維持することが重要です。 定期的に猫の様子を観察し、必要に応じて獣医師と相談しながらケージ内でのケアを進めていきましょう。 ケージは、猫の健康管理や安全確保に欠かせないツールとして、さまざまなシチュエーションで活躍します。 適切な使い方をすることで、猫が快適に過ごし、ストレスなく回復できます。
01猫のケージ選びと設置におけるポイント
1-12~3段のケージと1段のケージの違い
ケージの選び方でまず考慮すべきは、段数です。 2~3段のケージと1段のケージでは、猫が感じる快適さや用途に大きな違いがあります。 猫は本能的に高い場所を好むため、2~3段のケージは、上下に移動できるスペースを提供し、猫にとって魅力的な空間となります。 特に活発な猫や若い猫には、複数段があるケージの方が、より豊かな運動ができるためおすすめです。 一方、1段のケージはシンプルで、スペースが限られた環境や、落ち着いた性格の猫、もしくは高齢の猫に適しています。 1段のケージは床面積が広く、ゆったりとした空間を提供するため、猫がリラックスして過ごせます。 特に、病気やけがの回復期にある猫や、あまり動き回る必要がない場合は、1段のケージが安全で快適です。
複数段のケージでの運動効果
2~3段のケージでは、猫が上下に移動することで自然な運動が促進されます。 キャットタワーのような感覚で、猫は自分の好きな高さに登ったり降りたりすることで、体力を消耗させ、ストレスを解消できます。 このような構造は、特に室内飼いの猫にとって重要であり、運動不足を防ぐ助けとなります。
1-1素材の違いが猫に与える影響
ケージの素材も選び方において非常に重要な要素です。 猫の安全性や快適さに直結するため、素材の違いが猫に与える影響を理解しておくことが大切です。 一般的に、金属製、プラスチック製、そして木製のケージが主流ですが、それぞれにメリットとデメリットがあります。 金属製のケージは耐久性が高く、長期間使用しても劣化しにくいことが特徴です。 また、通気性にも優れており、暑い季節でも風通しが良く、猫が快適に過ごせます。 一方、寒い季節には冷たくなりやすいため、ケージ内に暖かい寝床を用意する必要があります。 プラスチック製のケージは軽量で移動が簡単であり、掃除もしやすいのが利点です。 また、金属製に比べて音が出にくいため、静かな環境を保ちたい場合に適しています。 ただし、強度がやや劣るため、活発な猫が頻繁に動き回ると破損のリスクがあります。 木製のケージはデザイン性に優れており、インテリアに自然に溶け込みます。 温かみのある素材で、猫にとっても居心地が良いですが、爪で引っ掻くと傷がつきやすいことがデメリットです。 また、湿気に弱いため、定期的なメンテナンスが必要です。
適材適所のケージ選び
猫の性格や生活環境に応じて、最適な素材を選ぶことが大切です。 活発な猫には金属製やプラスチック製が適している一方、落ち着いた性格の猫やインテリアにこだわりたい場合は木製のケージが良い選択肢となるでしょう。 また、季節や環境に合わせた素材の使い分けも検討することが望ましいです。
1-1ケージ内のレイアウト例と注意点
ケージ内のレイアウトは、猫が快適に過ごすための重要な要素です。 スペースの限られたケージ内でも、工夫次第で猫にとって魅力的な空間を作り出すことができます。 例えば、寝床、トイレ、食事スペースの配置を考慮することで、猫がリラックスできる場所を確保しつつ、衛生的な環境を維持できます。 まず、寝床はケージの中でも静かで落ち着ける場所に設置します。 多層構造のケージであれば、最上段に寝床を置くと、猫は高い場所で安心して眠ることが可能です。 1段ケージの場合でも、隅に配置することで猫がリラックスしやすくなります。 トイレはできるだけ寝床や食事場所から離れた位置に置くのが理想です。 猫は清潔を好むため、トイレが寝床や食事スペースに近すぎるとストレスを感じる可能性があります。 また、トイレの掃除をこまめに行い、常に清潔な状態を保つことが大切です。
レイアウトの工夫で快適さを向上
ケージ内のスペースが限られていても、段差やシェルフを利用することで立体的にレイアウトを作り出すことが可能です。 これにより、猫は上下に動けるスペースを確保でき、ストレスが軽減されます。 さらに、猫がリラックスして過ごせるように、柔らかいマットやお気に入りのおもちゃを配置することで、より快適な空間が完成します。 ケージ内のレイアウトは、猫の行動パターンや性格に合わせて工夫することで、猫が安心して過ごせる空間を提供できます。
01ケージを使うメリット
ケージは単なる仕切りやオリではありません。ケージは猫が安心して過ごす場所。それではケージを使うとどのようなメリットがあるのでしょうか。
1-1ケージを縄張りと認識すれば、安心できる場所に
猫は非常に縄張り意識が強い生き物です。そのため、縄張りではない場所にいるときは常に警戒心を働かせて暮らしています。
その状態は猫にとっては非常にストレスフル。眠っていてもや食事をしていてもリラックスすることができません。
逆にその場所が縄張りであれば、安心して生活することができます。
もしケージの中が自分の縄張りだと分かれば、猫は安心して毎日を過ごすことができるようになります。
1-2猫の安全確保、事故防止
ケージは猫の安全を確保し、事故を防止するためにも役立ちます。
室内で猫を飼っていると、どうしても家を留守にして、猫から目を離すことが出て来るもの。飼い主さんにとっては仕事などで長い時間、家を留守にしていると、猫が心配で仕事が手につかないということも少なくありません。
実は家の中は、猫にとっては危険が多い場所。人間用の薬や食べ物を口にしてしまうと健康を損なうだけでなく、最悪の場合、死に至ることも考えられます。
さらに、物を倒したり、落ちてきたものにぶつかるなど、猫がケガをすることも考えられます
そんなときに便利なのがケージ。留守にしている間だけでもケージに入れておくことで猫の安全を確保して、安心して外出することができます。
1-3ケージトレーニング
子猫のときから猫を飼育していると、動物病院で去勢や避妊の手術を行うことがあります。そのときには、猫の健康状態を管理するために入院が必要になることも。
また、長期間外出するときなどにはペットホテルのお世話になることも。
ケージはそんな緊急の場合の移動にも欠かせないものですが、もし普段からケージに慣れていない場合、その中に入れるだけでも一苦労ということにもなりかねません。
また無理にケージの中に入れたとしても、今度は狭いケージにストレスを感じて、体調を崩してしまうことも考えられます。
そういった場合に備えて、ストレスなくケージで過ごせる訓練をしておくことも重要です。
02ケージが必要な具体的なケース
猫と一緒に生活するときには様々な場面でケージが活躍することがあります。ではどのような場合にケージが必要になるのでしょうか。
2-1子猫を迎え入れる時
家に来たばかりの猫は非常に緊張を感じているものです。特に子猫の場合、激しい不安を抱えています。
というのも、猫にとって慣れない場所にいることは命の危険を感じる状況と同じ。そのため、狭い場所に隠れてしまい出てこなくなることも珍しくありません。
まだ身体の小さい子猫の場合であれば、狭いところにも入れるため、姿を見失ってしまうこともあります。
そんなときに役に立ってくれるのがケージ。まずはケージの中に入れてそこを安全だと認識させることで、新しい場所でもリラックスして過ごさせてあげることができます。
また、子猫の間はしていいことと悪いことが区別できないもの。
ちょっとしたいたずら程度なら構いませんが、もし電気のコードやコンセントにいたずらすると、大けがにつながってしまうこともあります。
そういうときでもケージがあれば、少しずつしつけを行い、子猫を危険から守ることができます。これは子猫に限らず、猫が新しい家に慣れるまでの期間でも利用できます。
2-2来客などで猫が落ち着かないとき
猫の中には来客が苦手という子も少なくありません。もともと猫は犬とは異なり、単独で生活する生き物。さらに縄張りにも敏感なので、家の中全体が縄張りだと思っていると、そこに知らない人がやってきた場合、強いストレスを感じてしまいます。
もし来客などで猫が落ち着かないときでもケージがあると、そこが猫にとって安心できるスペースになります。
2-3先住猫と新参猫の対面時
特にケージが役立つのが多頭飼いを始めるときです。特に先住猫と新参猫が対面するときにはトラブルが起こりやすいもの。
そんなとき、それぞれの猫をケージに入れておくと、ケガなどを防ぐことができます。
その後もしばらくの間、別の部屋などでお互いを認識させたあと、少しずつ距離を近づけていきましょう。
2-4ケガ・体調不良・術後などで安静が必要な時
猫を飼っていると、ケガや体調不良、手術のあとなど安静にしなければならないことがあります。しかし猫も性格や猫種などによっては無理にでも動いてしまうこともありがちです。
もし運動を控えた方がいい場合などにはケージを利用すると、猫の健康と安全を守ることができます。
2-5災害時
ケージが非常に役立つ場面として挙げられるのが、災害が起きた場合。大きな災害の場合など、人間と同じ避難場所にペットを連れて行くことが難しい場合があります。
そのときには近くの動物保護センターなどで一時的に預かってもらうことになりますが、その場合にはケージの中に入れることが必要になります。
また、人間と同じ避難所を使うことができたとしても、その場合もケージの中での飼育が条件になります。
万が一の場合に備えて、ケージは用意しておくべきだと言えるでしょう。
03ケージを使う注意点
ケージは猫にとって安全な場所としてメリットも多いもの。ただし、ケージを使う場合には注意したいポイントもあります。
3-1長時間の使用は避ける
もしケージを使うときには、長時間の使用は避けたほうがよいでしょう。
というのも、猫は非常に繊細な生き物。常に新鮮なエサや水を欲しがることも多いものですが、ケージの中のエサや水は頻繁に交換することができません。そのため、ケージの中に入れっぱなしにしていると、猫がエサや水を口にしないようになってしまいます。
また、猫にとってトイレが近くにあるのもストレスの原因になります。
猫はとてもきれい好きなので、トイレの近くでは落ち着いて生活することができません。特に飼い主さんが留守にしていると、トイレの掃除や砂を交換することができなくなります。汚れやにおいを気にする猫にとってはこれがストレスの原因に。
さらに、すでに説明したように猫は縄張り意識の強い生き物です。
もし家の中全体を自分の縄張りだと思っている場合、ケージに入れられていることで縄張りをパトロールすることができないと、次第に不安になってしまいます。
これらのストレスは猫の体調に大きな影響を与えます。
もしケージに入れる場合には、最初から長時間の使用は避けたほうがよいでしょう。
3-2閉じ込められていると認識するとストレス
猫にとってケージは安心できる場所でもありますが、そこに閉じ込められていると認識すると途端にストレスを感じ始めます。
たとえば、何か悪いことをして叱ったあとにケージに入れると、猫にとってケージは「罰を受ける場所」と覚えてしまいます。
そうするとケージの中で暴れたり、早く出して欲しいと訴えるために泣き続けてたりといった結果に。
飼い主さんが安心するだろうと思ってケージに入れたとしても猫にとってはストレスとなることもあるため、ケージを使っている間はこまめに猫の様子を観察したほうがよいでしょう。
04ケージの種類と選び方
ペットショップなどでケージを探すと非常にたくさんの種類が見つかります。では、ケージを選ぶときにはどのような点に注意すればよいのでしょうか。
4-12段、3段など高さのあるもの
ケージの中でも一般的なのが2段、3段など高さのあるもの。このタイプのゲージはトイレと水皿を離れた場所に置くことができるので、猫にとっては非常に快適。
さらに猫が好む上下の運動ができることも大きなメリットです。
もし多頭飼いをしているときでも、仲がよければこのタイプのゲージひとつで十分に役立ちます。
ただし、子猫の場合にはまだまだ身体が発達していないため、高い場場所から落下してケガをしてしまうことも。
子猫用のゲージを選ぶときには、高さや大きさなどに注意しましょう。
4-21段のもの
スペースに限りがあるときや、基本的に室内で飼いたいという場合、便利なのがコンパクトな1段のケージです。
このタイプのゲージは場所を取らないため、狭い部屋でも置けることがメリット。特に
ケガや体調不良時に安静にする時に向いています。
また、同じく場所を取らないものとしては折り畳みのケージなども販売されています。
これらのシンプルなケージは子猫の間だけ使いたい、災害に備えたいといったときにもおすすめです。
4-3素材
猫のためのゲージには、スチールやプラスチック、木製など様々な素材が使われています。
もっとも多いのはスチール製のものですが、頑丈な反面、やや重さがあり、女性や狭い室内では不便。
もし力に自信がないという場合には、プラスチック製を選ぶと移動や掃除の場合にも簡単に取り扱うことができます。ただしプラスチック製のものはスチールに比べて強度が弱く、力が強く活発な猫の場合、破損してしまうこともあります。
もしインテリア性を重視した場合には、木製のものがおすすめ。木製のケージはその他の素材に比べると多少高価ですが、インテリアに馴染み、自然に部屋に置くことができます。
また、ケージを選ぶときにはキャスターつきのものもおすすめ。
キャスターがついていると移動も簡単で掃除をするときなどに便利。さらに部屋の中での場所移動もできるので、窓際などに置くと猫に景色を楽しませてあげることができます。
05ケージ内のレイアウト
ケージを選んだら次に行わなければならないのがケージ内のレイアウトです。レイアウトによって、猫にとってケージがさらに快適な空間になります。
5-1ポイント
ケージのレイアウトは何段のものかなどによっても異なりますが、基本となるポイントは同じです。
まず重要なのは、トイレを一番下に置くということ。
猫はトイレで用を足したあとは、必ず砂をかきますが、もし二段以上の高さにトイレを置いてしまうと、砂がケージ中に散らばってしまうことに。そうなると掃除が大変になるだけでなく、砂が掛かった水やエサを食べなくなってしまいます。
二つ目のポイントは、水やエサはトイレからできるだけ離れた場所に置くということ。
猫にとってトイレと水・エサが近い場所にあるだけでも大きなストレスになります。
5-23段ケージのレイアウト例
では、三段ケージを使用するときの具体的なレイアウトを見ていきましょう。
まず基本的なポイントに従って、トイレは一番下の段に置きます。このとき、ケージが狭すぎるようなら、脱臭効果の高いトイレや砂を使用するのがよいでしょう。
次に水とエサはトイレから離れた場所。あまり高い場所にあると不便なので、一番下か、下から2番目の段がよいでしょう。
もし留守にすることが多いという場合、自動給水機の使用が便利ですが、あまり高いところに置いておくと、落下して破損する危険もありますので、もしこれらの機械を設置するときも、一番下か下から二段目がよいでしょう。
逆に一番上は寝床にするのがおすすめです。
猫はできるだけ見晴らしの良い場所を好むもの。これは鳥などの天敵に狙われないように身を守るという本能に基づいた欲求で、高いところにいるとリラックスしてよく眠れるようになります。
また、余裕があればケージの中におもちゃを置いてあげるのもおすすめですが、そのときには、運動不足を防止するためにも一番上の段に置いてあげるのがよいでしょう。たとえばケージの柵などにおもちゃをひっかけておくと、積極的に遊んでくれるようになるはず。
さらにできればケージの中に置いてあげたいのが爪とぎです。
爪とぎは猫にとっては欠かせない行動で、ストレス発散の効果もあるため、ケージの中にあると便利です。
爪とぎはどの段でも構いませんが、一番下の段に置いておくと、ゴミが出てもすぐに掃除してあげることができます。
06ケージの置き場所
ケージは家の中のどこに置くかも非常に重要。あまりケージが好きではないという子でも、置き場所にとってケージを気に入ってくれることもあります。
6-1壁際や部屋のコーナーなど落ち着ける場所が好ましい
ケージを置くための場所としておすすめなのが、壁際や部屋のコーナーといった場所。猫は騒がしい場所は好みませんが、あまり人目のない場所では猫の様子が分からなくなってしまいます。
逆にあまり開放的な場所だと猫が落ち着くことができません。
もともと猫は狭い場所や囲まれた空間が好きなので、一方向か二方向が壁で挟まれた場所がよいでしょう。
6-2人の出入りで落ち着かない場所は避ける
玄関や階段といった、人の出入りの多い場所では猫は安心して休むことが難しいもの。
また、人がいなくてもテレビのそばや、道路の音が聞こえやすい場所なども猫にとっては苦手な場所です。
特に猫は大きな音や突然の音を嫌うため、ケージを置く前にはその場所がどのような環境なのかをしっかり確かめておきましょう。
6-3夏場は熱中症、冬は寒さ対策を
猫にとって大敵になるのが温度変化。もともと猫は体温調節がそれほど得意ではありません。特に注意したいのが夏場の熱中症と冬の寒さ。ケージを置くときには、できるだけ風通しの良い場所を選ぶとよいでしょう。
07まとめ
ケージが安心できる生活スペースになれば、猫にとっても飼い主さんにとっても安心です。最初は少しずつで構わないので、猫が気に入る場所を整えてあげましょう。
この講座は!プロの監修を受けています!
講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
ねこもり 先生
1976年生まれ。
ホテルエステサロン勤務後、三宮・北野でプライベートサロンを開業して16年。
幼少期から動物と共に暮らしてきたことから、念願の動物のお仕事もスタート。
猫さんがストレスなく過ごせる猫専門ホテルを2023年神戸にOPEN。猫専門のペットシッター「ねこもり」としても活動中。
80,000人以上が受講申し込みしている諒設計アーキテクトラーニングの通信講座
あなたも早速受講して、資格を取得しましょう!
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1-1ケージを縄張りと認識すれば、安心できる場所に
猫は非常に縄張り意識が強い生き物です。そのため、縄張りではない場所にいるときは常に警戒心を働かせて暮らしています。
その状態は猫にとっては非常にストレスフル。眠っていてもや食事をしていてもリラックスすることができません。
逆にその場所が縄張りであれば、安心して生活することができます。
もしケージの中が自分の縄張りだと分かれば、猫は安心して毎日を過ごすことができるようになります。
1-2猫の安全確保、事故防止
ケージは猫の安全を確保し、事故を防止するためにも役立ちます。
室内で猫を飼っていると、どうしても家を留守にして、猫から目を離すことが出て来るもの。飼い主さんにとっては仕事などで長い時間、家を留守にしていると、猫が心配で仕事が手につかないということも少なくありません。
実は家の中は、猫にとっては危険が多い場所。人間用の薬や食べ物を口にしてしまうと健康を損なうだけでなく、最悪の場合、死に至ることも考えられます。
さらに、物を倒したり、落ちてきたものにぶつかるなど、猫がケガをすることも考えられます
そんなときに便利なのがケージ。留守にしている間だけでもケージに入れておくことで猫の安全を確保して、安心して外出することができます。
1-3ケージトレーニング
子猫のときから猫を飼育していると、動物病院で去勢や避妊の手術を行うことがあります。そのときには、猫の健康状態を管理するために入院が必要になることも。
また、長期間外出するときなどにはペットホテルのお世話になることも。
ケージはそんな緊急の場合の移動にも欠かせないものですが、もし普段からケージに慣れていない場合、その中に入れるだけでも一苦労ということにもなりかねません。
また無理にケージの中に入れたとしても、今度は狭いケージにストレスを感じて、体調を崩してしまうことも考えられます。
そういった場合に備えて、ストレスなくケージで過ごせる訓練をしておくことも重要です。
2-1子猫を迎え入れる時
家に来たばかりの猫は非常に緊張を感じているものです。特に子猫の場合、激しい不安を抱えています。
というのも、猫にとって慣れない場所にいることは命の危険を感じる状況と同じ。そのため、狭い場所に隠れてしまい出てこなくなることも珍しくありません。
まだ身体の小さい子猫の場合であれば、狭いところにも入れるため、姿を見失ってしまうこともあります。
そんなときに役に立ってくれるのがケージ。まずはケージの中に入れてそこを安全だと認識させることで、新しい場所でもリラックスして過ごさせてあげることができます。
また、子猫の間はしていいことと悪いことが区別できないもの。
ちょっとしたいたずら程度なら構いませんが、もし電気のコードやコンセントにいたずらすると、大けがにつながってしまうこともあります。
そういうときでもケージがあれば、少しずつしつけを行い、子猫を危険から守ることができます。これは子猫に限らず、猫が新しい家に慣れるまでの期間でも利用できます。
2-2来客などで猫が落ち着かないとき
猫の中には来客が苦手という子も少なくありません。もともと猫は犬とは異なり、単独で生活する生き物。さらに縄張りにも敏感なので、家の中全体が縄張りだと思っていると、そこに知らない人がやってきた場合、強いストレスを感じてしまいます。
もし来客などで猫が落ち着かないときでもケージがあると、そこが猫にとって安心できるスペースになります。
2-3先住猫と新参猫の対面時
特にケージが役立つのが多頭飼いを始めるときです。特に先住猫と新参猫が対面するときにはトラブルが起こりやすいもの。
そんなとき、それぞれの猫をケージに入れておくと、ケガなどを防ぐことができます。
その後もしばらくの間、別の部屋などでお互いを認識させたあと、少しずつ距離を近づけていきましょう。
2-4ケガ・体調不良・術後などで安静が必要な時
猫を飼っていると、ケガや体調不良、手術のあとなど安静にしなければならないことがあります。しかし猫も性格や猫種などによっては無理にでも動いてしまうこともありがちです。
もし運動を控えた方がいい場合などにはケージを利用すると、猫の健康と安全を守ることができます。
2-5災害時
ケージが非常に役立つ場面として挙げられるのが、災害が起きた場合。大きな災害の場合など、人間と同じ避難場所にペットを連れて行くことが難しい場合があります。
そのときには近くの動物保護センターなどで一時的に預かってもらうことになりますが、その場合にはケージの中に入れることが必要になります。
また、人間と同じ避難所を使うことができたとしても、その場合もケージの中での飼育が条件になります。
万が一の場合に備えて、ケージは用意しておくべきだと言えるでしょう。
03ケージを使う注意点
ケージは猫にとって安全な場所としてメリットも多いもの。ただし、ケージを使う場合には注意したいポイントもあります。
3-1長時間の使用は避ける
もしケージを使うときには、長時間の使用は避けたほうがよいでしょう。
というのも、猫は非常に繊細な生き物。常に新鮮なエサや水を欲しがることも多いものですが、ケージの中のエサや水は頻繁に交換することができません。そのため、ケージの中に入れっぱなしにしていると、猫がエサや水を口にしないようになってしまいます。
また、猫にとってトイレが近くにあるのもストレスの原因になります。
猫はとてもきれい好きなので、トイレの近くでは落ち着いて生活することができません。特に飼い主さんが留守にしていると、トイレの掃除や砂を交換することができなくなります。汚れやにおいを気にする猫にとってはこれがストレスの原因に。
さらに、すでに説明したように猫は縄張り意識の強い生き物です。
もし家の中全体を自分の縄張りだと思っている場合、ケージに入れられていることで縄張りをパトロールすることができないと、次第に不安になってしまいます。
これらのストレスは猫の体調に大きな影響を与えます。
もしケージに入れる場合には、最初から長時間の使用は避けたほうがよいでしょう。
3-2閉じ込められていると認識するとストレス
猫にとってケージは安心できる場所でもありますが、そこに閉じ込められていると認識すると途端にストレスを感じ始めます。
たとえば、何か悪いことをして叱ったあとにケージに入れると、猫にとってケージは「罰を受ける場所」と覚えてしまいます。
そうするとケージの中で暴れたり、早く出して欲しいと訴えるために泣き続けてたりといった結果に。
飼い主さんが安心するだろうと思ってケージに入れたとしても猫にとってはストレスとなることもあるため、ケージを使っている間はこまめに猫の様子を観察したほうがよいでしょう。
04ケージの種類と選び方
ペットショップなどでケージを探すと非常にたくさんの種類が見つかります。では、ケージを選ぶときにはどのような点に注意すればよいのでしょうか。
4-12段、3段など高さのあるもの
ケージの中でも一般的なのが2段、3段など高さのあるもの。このタイプのゲージはトイレと水皿を離れた場所に置くことができるので、猫にとっては非常に快適。
さらに猫が好む上下の運動ができることも大きなメリットです。
もし多頭飼いをしているときでも、仲がよければこのタイプのゲージひとつで十分に役立ちます。
ただし、子猫の場合にはまだまだ身体が発達していないため、高い場場所から落下してケガをしてしまうことも。
子猫用のゲージを選ぶときには、高さや大きさなどに注意しましょう。
4-21段のもの
スペースに限りがあるときや、基本的に室内で飼いたいという場合、便利なのがコンパクトな1段のケージです。
このタイプのゲージは場所を取らないため、狭い部屋でも置けることがメリット。特に
ケガや体調不良時に安静にする時に向いています。
また、同じく場所を取らないものとしては折り畳みのケージなども販売されています。
これらのシンプルなケージは子猫の間だけ使いたい、災害に備えたいといったときにもおすすめです。
4-3素材
猫のためのゲージには、スチールやプラスチック、木製など様々な素材が使われています。
もっとも多いのはスチール製のものですが、頑丈な反面、やや重さがあり、女性や狭い室内では不便。
もし力に自信がないという場合には、プラスチック製を選ぶと移動や掃除の場合にも簡単に取り扱うことができます。ただしプラスチック製のものはスチールに比べて強度が弱く、力が強く活発な猫の場合、破損してしまうこともあります。
もしインテリア性を重視した場合には、木製のものがおすすめ。木製のケージはその他の素材に比べると多少高価ですが、インテリアに馴染み、自然に部屋に置くことができます。
また、ケージを選ぶときにはキャスターつきのものもおすすめ。
キャスターがついていると移動も簡単で掃除をするときなどに便利。さらに部屋の中での場所移動もできるので、窓際などに置くと猫に景色を楽しませてあげることができます。
05ケージ内のレイアウト
ケージを選んだら次に行わなければならないのがケージ内のレイアウトです。レイアウトによって、猫にとってケージがさらに快適な空間になります。
5-1ポイント
ケージのレイアウトは何段のものかなどによっても異なりますが、基本となるポイントは同じです。
まず重要なのは、トイレを一番下に置くということ。
猫はトイレで用を足したあとは、必ず砂をかきますが、もし二段以上の高さにトイレを置いてしまうと、砂がケージ中に散らばってしまうことに。そうなると掃除が大変になるだけでなく、砂が掛かった水やエサを食べなくなってしまいます。
二つ目のポイントは、水やエサはトイレからできるだけ離れた場所に置くということ。
猫にとってトイレと水・エサが近い場所にあるだけでも大きなストレスになります。
5-23段ケージのレイアウト例
では、三段ケージを使用するときの具体的なレイアウトを見ていきましょう。
まず基本的なポイントに従って、トイレは一番下の段に置きます。このとき、ケージが狭すぎるようなら、脱臭効果の高いトイレや砂を使用するのがよいでしょう。
次に水とエサはトイレから離れた場所。あまり高い場所にあると不便なので、一番下か、下から2番目の段がよいでしょう。
もし留守にすることが多いという場合、自動給水機の使用が便利ですが、あまり高いところに置いておくと、落下して破損する危険もありますので、もしこれらの機械を設置するときも、一番下か下から二段目がよいでしょう。
逆に一番上は寝床にするのがおすすめです。
猫はできるだけ見晴らしの良い場所を好むもの。これは鳥などの天敵に狙われないように身を守るという本能に基づいた欲求で、高いところにいるとリラックスしてよく眠れるようになります。
また、余裕があればケージの中におもちゃを置いてあげるのもおすすめですが、そのときには、運動不足を防止するためにも一番上の段に置いてあげるのがよいでしょう。たとえばケージの柵などにおもちゃをひっかけておくと、積極的に遊んでくれるようになるはず。
さらにできればケージの中に置いてあげたいのが爪とぎです。
爪とぎは猫にとっては欠かせない行動で、ストレス発散の効果もあるため、ケージの中にあると便利です。
爪とぎはどの段でも構いませんが、一番下の段に置いておくと、ゴミが出てもすぐに掃除してあげることができます。
06ケージの置き場所
ケージは家の中のどこに置くかも非常に重要。あまりケージが好きではないという子でも、置き場所にとってケージを気に入ってくれることもあります。
6-1壁際や部屋のコーナーなど落ち着ける場所が好ましい
ケージを置くための場所としておすすめなのが、壁際や部屋のコーナーといった場所。猫は騒がしい場所は好みませんが、あまり人目のない場所では猫の様子が分からなくなってしまいます。
逆にあまり開放的な場所だと猫が落ち着くことができません。
もともと猫は狭い場所や囲まれた空間が好きなので、一方向か二方向が壁で挟まれた場所がよいでしょう。
6-2人の出入りで落ち着かない場所は避ける
玄関や階段といった、人の出入りの多い場所では猫は安心して休むことが難しいもの。
また、人がいなくてもテレビのそばや、道路の音が聞こえやすい場所なども猫にとっては苦手な場所です。
特に猫は大きな音や突然の音を嫌うため、ケージを置く前にはその場所がどのような環境なのかをしっかり確かめておきましょう。
6-3夏場は熱中症、冬は寒さ対策を
猫にとって大敵になるのが温度変化。もともと猫は体温調節がそれほど得意ではありません。特に注意したいのが夏場の熱中症と冬の寒さ。ケージを置くときには、できるだけ風通しの良い場所を選ぶとよいでしょう。
07まとめ
ケージが安心できる生活スペースになれば、猫にとっても飼い主さんにとっても安心です。最初は少しずつで構わないので、猫が気に入る場所を整えてあげましょう。
3-1長時間の使用は避ける
もしケージを使うときには、長時間の使用は避けたほうがよいでしょう。
というのも、猫は非常に繊細な生き物。常に新鮮なエサや水を欲しがることも多いものですが、ケージの中のエサや水は頻繁に交換することができません。そのため、ケージの中に入れっぱなしにしていると、猫がエサや水を口にしないようになってしまいます。
また、猫にとってトイレが近くにあるのもストレスの原因になります。
猫はとてもきれい好きなので、トイレの近くでは落ち着いて生活することができません。特に飼い主さんが留守にしていると、トイレの掃除や砂を交換することができなくなります。汚れやにおいを気にする猫にとってはこれがストレスの原因に。
さらに、すでに説明したように猫は縄張り意識の強い生き物です。
もし家の中全体を自分の縄張りだと思っている場合、ケージに入れられていることで縄張りをパトロールすることができないと、次第に不安になってしまいます。
これらのストレスは猫の体調に大きな影響を与えます。
もしケージに入れる場合には、最初から長時間の使用は避けたほうがよいでしょう。
3-2閉じ込められていると認識するとストレス
猫にとってケージは安心できる場所でもありますが、そこに閉じ込められていると認識すると途端にストレスを感じ始めます。
たとえば、何か悪いことをして叱ったあとにケージに入れると、猫にとってケージは「罰を受ける場所」と覚えてしまいます。
そうするとケージの中で暴れたり、早く出して欲しいと訴えるために泣き続けてたりといった結果に。
飼い主さんが安心するだろうと思ってケージに入れたとしても猫にとってはストレスとなることもあるため、ケージを使っている間はこまめに猫の様子を観察したほうがよいでしょう。
4-12段、3段など高さのあるもの
ケージの中でも一般的なのが2段、3段など高さのあるもの。このタイプのゲージはトイレと水皿を離れた場所に置くことができるので、猫にとっては非常に快適。
さらに猫が好む上下の運動ができることも大きなメリットです。
もし多頭飼いをしているときでも、仲がよければこのタイプのゲージひとつで十分に役立ちます。
ただし、子猫の場合にはまだまだ身体が発達していないため、高い場場所から落下してケガをしてしまうことも。
子猫用のゲージを選ぶときには、高さや大きさなどに注意しましょう。
4-21段のもの
スペースに限りがあるときや、基本的に室内で飼いたいという場合、便利なのがコンパクトな1段のケージです。
このタイプのゲージは場所を取らないため、狭い部屋でも置けることがメリット。特に
ケガや体調不良時に安静にする時に向いています。
また、同じく場所を取らないものとしては折り畳みのケージなども販売されています。
これらのシンプルなケージは子猫の間だけ使いたい、災害に備えたいといったときにもおすすめです。
4-3素材
猫のためのゲージには、スチールやプラスチック、木製など様々な素材が使われています。
もっとも多いのはスチール製のものですが、頑丈な反面、やや重さがあり、女性や狭い室内では不便。
もし力に自信がないという場合には、プラスチック製を選ぶと移動や掃除の場合にも簡単に取り扱うことができます。ただしプラスチック製のものはスチールに比べて強度が弱く、力が強く活発な猫の場合、破損してしまうこともあります。
もしインテリア性を重視した場合には、木製のものがおすすめ。木製のケージはその他の素材に比べると多少高価ですが、インテリアに馴染み、自然に部屋に置くことができます。
また、ケージを選ぶときにはキャスターつきのものもおすすめ。
キャスターがついていると移動も簡単で掃除をするときなどに便利。さらに部屋の中での場所移動もできるので、窓際などに置くと猫に景色を楽しませてあげることができます。
05ケージ内のレイアウト
ケージを選んだら次に行わなければならないのがケージ内のレイアウトです。レイアウトによって、猫にとってケージがさらに快適な空間になります。
5-1ポイント
ケージのレイアウトは何段のものかなどによっても異なりますが、基本となるポイントは同じです。
まず重要なのは、トイレを一番下に置くということ。
猫はトイレで用を足したあとは、必ず砂をかきますが、もし二段以上の高さにトイレを置いてしまうと、砂がケージ中に散らばってしまうことに。そうなると掃除が大変になるだけでなく、砂が掛かった水やエサを食べなくなってしまいます。
二つ目のポイントは、水やエサはトイレからできるだけ離れた場所に置くということ。
猫にとってトイレと水・エサが近い場所にあるだけでも大きなストレスになります。
5-23段ケージのレイアウト例
では、三段ケージを使用するときの具体的なレイアウトを見ていきましょう。
まず基本的なポイントに従って、トイレは一番下の段に置きます。このとき、ケージが狭すぎるようなら、脱臭効果の高いトイレや砂を使用するのがよいでしょう。
次に水とエサはトイレから離れた場所。あまり高い場所にあると不便なので、一番下か、下から2番目の段がよいでしょう。
もし留守にすることが多いという場合、自動給水機の使用が便利ですが、あまり高いところに置いておくと、落下して破損する危険もありますので、もしこれらの機械を設置するときも、一番下か下から二段目がよいでしょう。
逆に一番上は寝床にするのがおすすめです。
猫はできるだけ見晴らしの良い場所を好むもの。これは鳥などの天敵に狙われないように身を守るという本能に基づいた欲求で、高いところにいるとリラックスしてよく眠れるようになります。
また、余裕があればケージの中におもちゃを置いてあげるのもおすすめですが、そのときには、運動不足を防止するためにも一番上の段に置いてあげるのがよいでしょう。たとえばケージの柵などにおもちゃをひっかけておくと、積極的に遊んでくれるようになるはず。
さらにできればケージの中に置いてあげたいのが爪とぎです。
爪とぎは猫にとっては欠かせない行動で、ストレス発散の効果もあるため、ケージの中にあると便利です。
爪とぎはどの段でも構いませんが、一番下の段に置いておくと、ゴミが出てもすぐに掃除してあげることができます。
06ケージの置き場所
ケージは家の中のどこに置くかも非常に重要。あまりケージが好きではないという子でも、置き場所にとってケージを気に入ってくれることもあります。
6-1壁際や部屋のコーナーなど落ち着ける場所が好ましい
ケージを置くための場所としておすすめなのが、壁際や部屋のコーナーといった場所。猫は騒がしい場所は好みませんが、あまり人目のない場所では猫の様子が分からなくなってしまいます。
逆にあまり開放的な場所だと猫が落ち着くことができません。
もともと猫は狭い場所や囲まれた空間が好きなので、一方向か二方向が壁で挟まれた場所がよいでしょう。
6-2人の出入りで落ち着かない場所は避ける
玄関や階段といった、人の出入りの多い場所では猫は安心して休むことが難しいもの。
また、人がいなくてもテレビのそばや、道路の音が聞こえやすい場所なども猫にとっては苦手な場所です。
特に猫は大きな音や突然の音を嫌うため、ケージを置く前にはその場所がどのような環境なのかをしっかり確かめておきましょう。
6-3夏場は熱中症、冬は寒さ対策を
猫にとって大敵になるのが温度変化。もともと猫は体温調節がそれほど得意ではありません。特に注意したいのが夏場の熱中症と冬の寒さ。ケージを置くときには、できるだけ風通しの良い場所を選ぶとよいでしょう。
07まとめ
ケージが安心できる生活スペースになれば、猫にとっても飼い主さんにとっても安心です。最初は少しずつで構わないので、猫が気に入る場所を整えてあげましょう。
5-1ポイント
ケージのレイアウトは何段のものかなどによっても異なりますが、基本となるポイントは同じです。
まず重要なのは、トイレを一番下に置くということ。
猫はトイレで用を足したあとは、必ず砂をかきますが、もし二段以上の高さにトイレを置いてしまうと、砂がケージ中に散らばってしまうことに。そうなると掃除が大変になるだけでなく、砂が掛かった水やエサを食べなくなってしまいます。
二つ目のポイントは、水やエサはトイレからできるだけ離れた場所に置くということ。
猫にとってトイレと水・エサが近い場所にあるだけでも大きなストレスになります。
5-23段ケージのレイアウト例
では、三段ケージを使用するときの具体的なレイアウトを見ていきましょう。
まず基本的なポイントに従って、トイレは一番下の段に置きます。このとき、ケージが狭すぎるようなら、脱臭効果の高いトイレや砂を使用するのがよいでしょう。
次に水とエサはトイレから離れた場所。あまり高い場所にあると不便なので、一番下か、下から2番目の段がよいでしょう。
もし留守にすることが多いという場合、自動給水機の使用が便利ですが、あまり高いところに置いておくと、落下して破損する危険もありますので、もしこれらの機械を設置するときも、一番下か下から二段目がよいでしょう。
逆に一番上は寝床にするのがおすすめです。
猫はできるだけ見晴らしの良い場所を好むもの。これは鳥などの天敵に狙われないように身を守るという本能に基づいた欲求で、高いところにいるとリラックスしてよく眠れるようになります。
また、余裕があればケージの中におもちゃを置いてあげるのもおすすめですが、そのときには、運動不足を防止するためにも一番上の段に置いてあげるのがよいでしょう。たとえばケージの柵などにおもちゃをひっかけておくと、積極的に遊んでくれるようになるはず。
さらにできればケージの中に置いてあげたいのが爪とぎです。
爪とぎは猫にとっては欠かせない行動で、ストレス発散の効果もあるため、ケージの中にあると便利です。
爪とぎはどの段でも構いませんが、一番下の段に置いておくと、ゴミが出てもすぐに掃除してあげることができます。
6-1壁際や部屋のコーナーなど落ち着ける場所が好ましい
ケージを置くための場所としておすすめなのが、壁際や部屋のコーナーといった場所。猫は騒がしい場所は好みませんが、あまり人目のない場所では猫の様子が分からなくなってしまいます。
逆にあまり開放的な場所だと猫が落ち着くことができません。
もともと猫は狭い場所や囲まれた空間が好きなので、一方向か二方向が壁で挟まれた場所がよいでしょう。
6-2人の出入りで落ち着かない場所は避ける
玄関や階段といった、人の出入りの多い場所では猫は安心して休むことが難しいもの。
また、人がいなくてもテレビのそばや、道路の音が聞こえやすい場所なども猫にとっては苦手な場所です。
特に猫は大きな音や突然の音を嫌うため、ケージを置く前にはその場所がどのような環境なのかをしっかり確かめておきましょう。
6-3夏場は熱中症、冬は寒さ対策を
猫にとって大敵になるのが温度変化。もともと猫は体温調節がそれほど得意ではありません。特に注意したいのが夏場の熱中症と冬の寒さ。ケージを置くときには、できるだけ風通しの良い場所を選ぶとよいでしょう。
07まとめ
ケージが安心できる生活スペースになれば、猫にとっても飼い主さんにとっても安心です。最初は少しずつで構わないので、猫が気に入る場所を整えてあげましょう。
この講座は!プロの監修を受けています!
ホテルエステサロン勤務後、三宮・北野でプライベートサロンを開業して16年。
幼少期から動物と共に暮らしてきたことから、念願の動物のお仕事もスタート。
猫さんがストレスなく過ごせる猫専門ホテルを2023年神戸にOPEN。猫専門のペットシッター「ねこもり」としても活動中。
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