猫が茶色いものを吐く理由は?原因や対処法について解説!
猫が茶色い嘔吐物を吐くことは、飼い主にとって心配なサインです。
猫はもともと嘔吐しやすい動物で、通常は消化不良や毛球症など軽い原因が考えられますが、茶色い嘔吐物は深刻な健康問題の可能性も示唆します。
消化器系のトラブルや胆汁の逆流、さらには重篤な病気が潜んでいることもあります。
初めて猫を飼うときには、猫の嘔吐にびっくりすることもあるもの。実際には、猫はしばしば吐いてしまうことがあり、心配が要らないケースも多いものですが、中には危険な症状が潜んでいることもあります。特に注意が必要なのは、猫が茶色いものを吐いたとき。今回は猫が茶色いものを吐いたときの原因や対処法をご紹介します。
- 目次
- 1. 猫が茶色い嘔吐物を吐く原因とは
- 1-1. 消化不良が引き起こす嘔吐の可能性
- 1-2. 吐きやすい食べ物と改善策
- 1-3. 消化を助けるためのサポート方法
- 1-4. 毛球症による嘔吐の兆候
- 1-5. 毛球対策のための予防方法
- 1-6. 必要な治療と手術の選択肢
- 1-7. 胆汁うっ滞が原因の嘔吐とは
- 1-8. 胆汁排出を促進する治療方法
- 1-9. 重症時に検討すべき外科的アプローチ
- 2. 嘔吐時に確認すべき猫の体調変化
- 2-1. 速やかに対処すべき症状の見極め
- 2-2. 脱水や低血糖を防ぐための応急処置
- 2-3. 獣医師に相談するタイミング
- 3. 猫が嘔吐しやすい一般的な理由
- 3-1. 健康な猫でも嘔吐する理由
- 3-2. 食事の影響と吐き戻しのリスク管理
- 3-3. 病気が隠れている可能性のある嘔吐
- 3-4. 胃腸の病気による症状
- 3-5. 胃腸以外の病気のサイン
- 4. 猫が吐く時の病気以外の要因
- 4-1. 食事による一時的な嘔吐のケース
- 4-2. 空腹時に起こる胆汁や胃液の嘔吐
- 5. 嘔吐時の対処法と獣医の診察に向けた準備
- 5-1. 嘔吐の頻度とタイミングの記録方法
- 5-2. 病院で伝えるべき情報と注意点
- 6. 猫が吐く原因
- 6-1. 猫は健康でも吐きやすいので体調に変化がなければ問題ないことが多い
- 6-2. 主な原因は食べ物、毛玉、病気、ストレスなど
- 6-3. いつもと違う吐き方は、病気の可能性があるので注意
- 7. 病気が原因で茶色いものを吐いているとき
- 7-1. 胃腸の病気の可能性
- 7-2. 胃腸以外の病気の可能性もある
- 7-3. 嘔吐以外にも症状がある場合は危険
- 8. 異物誤飲による嘔吐
- 8-1. 異物誤飲でフードを吐いている場合
- 8-2. 胃腸のどこかで異物が詰まっている場合
- 9. 病気以外で、茶色いものを嘔吐するケース
- 9-1. フードを吐いている
- 9-2. 食物アレルギー
- 9-3. 胆汁や胃液
- 10. 対処方法
- 10-1. 茶色いものを吐いたときは早めに病院を受診する
- 10-2. 病院受診時の注意点
- 11. まとめ
01猫が茶色い嘔吐物を吐く原因とは
1-1消化不良が引き起こす嘔吐の可能性
消化不良は、猫が茶色い嘔吐物を吐く原因の一つとして考えられます。 猫の消化器系がうまく機能していない場合、胃の内容物が十分に消化されず、嘔吐を引き起こすことがあります。 食事の不適切な選択や食べるスピード、さらには消化器系の健康状態が、消化不良の原因となることが多いです。 消化不良は一過性のものから慢性的な問題までさまざまで、特に消化が難しい食べ物や、脂肪分が多すぎる食事は猫にとって消化不良を引き起こしやすいです。 消化不良が繰り返される場合、猫の食事内容を見直すことが不可欠です。
吐きやすい食べ物と改善策
猫が特に吐きやすい食べ物として、脂肪分の多いものや、消化に時間がかかる食材が挙げられます。 例えば、過度に脂肪分を含むドライフードや、繊維質が豊富な食材は、猫の消化器官に大きな負担をかけることがあります。 これらの食事は猫の胃腸内で適切に処理されず、結果として嘔吐に至ることが少なくありません。 改善策として、消化に良い食べ物を選ぶことが重要です。 具体的には、脂肪分を控えたバランスの取れたフードや、猫が適切に吸収できる栄養素を含むフードを選びましょう。 また、猫が食べるスピードをコントロールするため、1回の食事の量を少なめにし、複数回に分けて与えることも有効です。
消化を助けるためのサポート方法
消化不良を防ぐためには、消化を助けるためのサポート方法も有効です。 例えば、消化酵素を含むサプリメントを与えることによって、猫の消化機能をサポートできます。 また、定期的な運動やストレス管理も消化を助ける要因となり、健康的な消化サイクルを維持するために重要です。 消化を促進するための水分摂取も心掛けると良いでしょう。
1-1毛球症による嘔吐の兆候
毛球症は、猫が自ら毛づくろいをする際に体内に飲み込んだ毛が消化器官内に蓄積し、結果として嘔吐を引き起こす状態です。 特に長毛種の猫では毛球症が一般的に見られ、その結果として茶色い嘔吐物を排出することが多いです。 毛球が体内に長く留まると、消化不良や腸閉塞を引き起こすリスクもあります。 毛球症を防ぐためには、日常的なケアが不可欠です。
毛球対策のための予防方法
毛球症の予防には、定期的なブラッシングが効果的です。 特に換毛期には毛が多く抜けやすいため、頻繁なブラッシングを行うことで、猫が毛を飲み込む量を減らすことができます。 また、毛球除去をサポートする専用のフードやサプリメントを使用することも、毛球症の予防に役立ちます。 これらの製品には、体内の毛を効率的に排出する成分が含まれているため、日常的に使用することで嘔吐のリスクを軽減できます。
必要な治療と手術の選択肢
毛球が体内に蓄積し、自然に排出されない場合、薬物治療や外科手術が必要になることもあります。 軽度の毛球症であれば、獣医師が処方する毛球除去薬を投与することで、排出が促されます。 しかし、毛球が大きくなり腸閉塞などの重大な健康問題を引き起こしている場合、外科手術が選択肢となります。 手術は最終手段ですが、迅速な治療が猫の健康を守るために重要です。
1-1胆汁うっ滞が原因の嘔吐とは
胆汁うっ滞は、胆汁の流れが妨げられることで発生し、結果として猫が茶色い嘔吐物を吐く原因となることがあります。 この状態は、肝臓や胆嚢の機能に問題がある場合に起こりやすく、消化機能全般に影響を与えます。 胆汁が適切に分泌されないと、脂肪の消化が妨げられ、猫の体調に悪影響を与えます。 早期に対処することで、病状の進行を防ぐことが可能です。
胆汁排出を促進する治療方法
胆汁うっ滞の治療方法としては、胆汁の分泌を促進する薬物療法が一般的です。 これにより、胆汁の流れが正常化し、脂肪の消化が改善されます。 また、必要に応じて肝臓の健康をサポートする薬が処方されることもあります。 これらの薬は、定期的な投与と獣医師の指導のもとで使用することが重要です。
重症時に検討すべき外科的アプローチ
胆汁うっ滞が重症化し、薬物療法では改善が見られない場合、外科手術が必要になることがあります。 例えば、胆嚢に結石ができて胆汁の流れを妨げている場合、手術でその結石を取り除く必要があるかもしれません。 外科手術は猫の状態によって選択されるべきであり、獣医師と十分に相談した上で判断することが大切です。 手術後は、猫の体調を慎重に観察し、適切なケアを続けることが重要です。
01嘔吐時に確認すべき猫の体調変化
1-1速やかに対処すべき症状の見極め
猫が嘔吐した後、速やかに対処しなければならない体調の変化や症状にはいくつかのサインがあります。 これらのサインを見逃さず、早期に対応することで、猫の状態悪化を防ぐことができます。 嘔吐の頻度が増える、猫がぐったりしている、食欲が落ちる、または嘔吐物に血液が混じっている場合は、緊急のケアが必要です。 また、猫が嘔吐と共に脱水症状や低血糖を起こしている場合、特に注意が必要です。 これらの症状は猫の体に大きな負担をかけるため、早期の応急処置が不可欠です。 次に、脱水や低血糖を防ぐための応急処置について詳しく解説します。
脱水や低血糖を防ぐための応急処置
嘔吐が続くと、猫は急速に体内の水分や電解質を失い、脱水症状を引き起こす危険性があります。 脱水状態は命に関わる可能性があるため、迅速に対応することが必要です。まずは、猫に少量の水を飲ませることを心がけましょう。 ただし、一度に大量の水を飲ませると再び嘔吐を引き起こすことがあるため、少しずつ与えることが重要です。 また、低血糖のリスクも考慮しなければなりません。 嘔吐によって食事が摂れない状態が続くと、猫はエネルギーを供給するための糖分を十分に摂取できなくなり、低血糖に陥る可能性があります。 低血糖の兆候として、元気がなくなる、震えや痙攣を起こす、さらには意識を失うこともあります。 これらの症状が見られた場合、すぐにブドウ糖などの速効性の糖分を与える応急処置が必要です。
獣医師に相談するタイミング
猫が嘔吐を続ける場合、速やかに獣医師に相談するタイミングを見極めることが重要です。 軽度の嘔吐であれば、家庭でのケアが効果的なこともありますが、頻繁な嘔吐や体力の低下が見られる場合、専門的な治療が必要です。 具体的には、以下のような場合はすぐに獣医師に相談するべきです。 嘔吐が24時間以上続く場合 嘔吐物に血液や異常な物質が含まれている場合 猫が全く水分や食べ物を受け付けない場合 脱水や低血糖の症状が見られる場合 獣医師に相談する際は、嘔吐の回数や時間帯、嘔吐物の色や状態などの詳細な情報を伝えることが、迅速かつ適切な診断につながります。 特に、嘔吐物の色が茶色や黄色、または血液が混ざっている場合は、胃腸の問題やその他の重篤な疾患の可能性があるため、早急な対応が必要です。
01猫が嘔吐しやすい一般的な理由
1-1健康な猫でも嘔吐する理由
健康な猫でも、時折嘔吐をすることがあります。 これは、猫の消化器系が他の動物に比べて敏感であり、さまざまな要因に反応しやすいためです。 例えば、食事の後すぐに運動をする、毛づくろいによって飲み込んだ毛が消化器官に溜まる、あるいは急いで食べた場合などが挙げられます。 これらの理由による嘔吐は、一時的であり、深刻な問題を引き起こすことは少ないです。 また、猫は本能的に自分の体を清潔に保つために、毛づくろいを頻繁に行いますが、その際に飲み込んだ毛が体内で蓄積し、結果として嘔吐を引き起こすこともあります。 これは「毛球症」と呼ばれ、特に長毛種の猫でよく見られる現象です。
食事の影響と吐き戻しのリスク管理
猫が嘔吐しやすいもう一つの原因は、食事の内容や食べ方にあります。 特に、急いで食事をすると、食べ物が十分に咀嚼されず、その結果として消化不良を引き起こすことがあります。 さらに、脂肪分が多い食事や、消化が難しい繊維質の多い食べ物は、猫の胃腸に負担をかけ、嘔吐を誘発することがあります。 吐き戻しのリスクを軽減するためには、以下のような対策が有効です。 食事の回数を増やして一回の量を減らす 消化に良い低脂肪のフードを選ぶ 猫が急いで食べないよう、専用の食器を使用する これらの対策を実施することで、猫の消化をサポートし、嘔吐のリスクを減らせます。
1-1病気が隠れている可能性のある嘔吐
一方で、嘔吐が頻繁に見られる場合や、嘔吐物の色や状態が通常と異なる場合は、何らかの病気が隠れている可能性があります。 特に、繰り返される嘔吐や、茶色や黄色、血液が混ざった嘔吐物が見られる場合は、速やかに獣医師の診察を受けることが推奨されます。 猫の嘔吐は、消化器系の病気やそれ以外の臓器の問題が原因で発生することがあり、早期発見と治療が重要です。
胃腸の病気による症状
猫が胃腸の病気にかかっている場合、嘔吐が主要な症状として現れることがよくあります。 胃腸の病気には、胃炎や腸炎、さらには腫瘍や消化器の閉塞などが含まれます。 これらの病気は、消化不良や嘔吐を引き起こし、猫の体調を悪化させる原因となります。 胃腸の病気による嘔吐の特徴は、食後すぐに嘔吐することや、嘔吐物に未消化の食物が含まれていることなどです。 また、胃炎や腸炎が進行すると、嘔吐物に血液が混じることもあり、これは早急に対処すべき深刻な症状です。 猫がこれらの症状を示した場合、速やかに獣医師に相談し、適切な検査と治療を受けることが必要です。 胃腸の病気は早期発見が重要であり、適切な治療を行うことで症状の改善が期待できます。
胃腸以外の病気のサイン
また、猫の嘔吐は胃腸以外の臓器の病気が原因で発生することもあります。 特に、肝臓や腎臓の機能低下、膵炎、胆汁うっ滞などの病気が嘔吐を引き起こすことがあります。 これらの臓器が正常に機能しなくなると、体内の代謝や解毒機能が低下し、その結果、猫の体は食べ物や胆汁を適切に処理できなくなり、嘔吐を繰り返すのです。 胃腸以外の病気による嘔吐の場合、嘔吐に加えて元気がない、食欲がない、水をたくさん飲む、または体重が急激に減少するなどの症状が見られることがあります。 これらの症状が見られた場合、臓器の機能検査が必要となり、獣医師による適切な診断が重要です。 胃腸以外の病気に関しても、早期の治療が猫の健康を守るために重要であり、迅速な対応が求められます。
01猫が吐く時の病気以外の要因
1-1食事による一時的な嘔吐のケース
猫が食事を摂取した後に一時的に嘔吐するケースは珍しくありません。 特に急いで食べた場合や、食べ物の種類によって胃が過敏に反応することがあります。 このような嘔吐は通常、一過性のものであり、消化不良や消化器の過剰な刺激によって引き起こされます。 例えば、急いで食べた食べ物が胃に負担をかけ、消化が不十分な状態で吐き戻されることがあります。 また、食事の内容が嘔吐の原因になることも少なくありません。 特に高脂肪の食事や、猫にとって消化が難しい成分が含まれている場合、消化器系が過剰に反応し、嘔吐を引き起こすことがあります。 この場合、食事を見直すことで症状を改善できるでしょう。
空腹時に起こる胆汁や胃液の嘔吐
もう一つ、病気以外の要因として猫が空腹時に嘔吐するケースがあります。 特に朝方や、長時間食事を摂っていない状態で嘔吐する場合は、猫が胆汁や胃液を吐くことがあります。 これは、空腹が続くことで胃の中に消化するものがなく、胃酸や胆汁が過剰に分泌されるためです。 これにより、胃が刺激され、嘔吐を引き起こします。 胆汁や胃液の嘔吐は、猫が健康であってもよく見られる現象ですが、頻繁に起こる場合は食事の回数やタイミングを見直す必要があります。 猫は一度に大量の食事を摂るよりも、少量の食事を何度かに分けて与える方が消化に優しく、嘔吐を防ぐことが可能です。 特に、空腹時に嘔吐する場合は、夜間や早朝に軽い食事を与えることで、胃の過剰な酸分泌を抑えられます。 このように、猫が病気以外の要因で嘔吐する場合も、食事の与え方や内容を調整することで改善できることが多いです。
01嘔吐時の対処法と獣医の診察に向けた準備
1-1嘔吐の頻度とタイミングの記録方法
嘔吐が発生した際、まず行うべきことは、その頻度とタイミングを正確に記録することです。 猫の嘔吐が一度限りであれば問題ないことも多いですが、繰り返し嘔吐が発生する場合、そのパターンを把握することが、獣医師による診断に大いに役立ちます。 記録する際には、以下の点に注意してください。 嘔吐の時間帯 嘔吐が朝なのか夜なのか、食後に起こるのかを正確に把握しましょう。 嘔吐の頻度 1日に何回嘔吐したか、また数日間にわたって嘔吐が続いているかを記録します。 嘔吐物の色や形状 嘔吐物が未消化の食べ物なのか、黄色や茶色、透明な液体なのか、血液が混じっているかを記録します。 食事や行動との関連 食事の後に嘔吐が発生するのか、あるいは運動やストレスが原因で嘔吐が起きているのかを観察します。 これらの情報を詳細に記録しておくことで、獣医師が原因を迅速かつ正確に特定する手助けになります。 特に嘔吐物に異常が見られる場合(血液が混ざっている、黒っぽい色をしているなど)は、すぐに獣医師の診察を受けるべきです。
病院で伝えるべき情報と注意点
獣医師の診察に向けた準備として、嘔吐の記録を基に必要な情報を伝えることが重要です。 診察の際、獣医師に正確かつ詳細な情報を伝えることで、スムーズな診断と治療が行われやすくなります。 特に、以下の情報を伝えることが求められます。 嘔吐の開始時期と頻度 いつから嘔吐が始まったのか、どのくらいの頻度で起こっているのかを明確に伝えましょう。 これにより、急性の問題なのか、慢性的な問題なのかを判断する手助けになります。 嘔吐物の状態 嘔吐物にどのような特徴があったのか(色、形状、匂いなど)も重要な情報です。 特に血液や異物が混ざっている場合は、即時の治療が必要になることが多いため、迅速に伝えるようにしましょう。 猫の食事や行動の変化 嘔吐前後の食欲や水分摂取量、体重の変化、活動量の低下などの変化も伝えるとよいでしょう。 これにより、消化器系の問題や他の健康状態に関する手がかりが得られることがあります。 また、病院に行く際には、嘔吐物を持参することも考慮しましょう。 嘔吐物のサンプルを持参することで、獣医師が直接確認し、診断を下すための参考になります。 嘔吐が頻繁に起こっている場合、持ち運び可能な容器に嘔吐物を保存しておくと便利です。
01猫が吐く原因
猫が嘔吐すると何かの病気ではないかと心配になってしまいます。そもそも猫が嘔吐するときにはどのような原因があるのでしょうか。
1-1猫は健康でも吐きやすいので体調に変化がなければ問題ないことが多い
実は猫は健康でも嘔吐しやすい動物です。これは猫の身体や習性が関係しています。
猫の胃袋は他の動物に比べると小さめのサイズ。また、猫は身体を折り曲げるような姿勢になることが多く、この姿勢は胃袋を圧迫、結果として吐いてしまうことがあります。
その他にも、一度にたくさんの食べ物を食べたり、急いで食べ物を食べたりしたときにも嘔吐は起こります。
1-2主な原因は食べ物、毛玉、病気、ストレスなど
猫が嘔吐するのは大食いや早食いなどの食べ方だけが関係しているわけではありません。
猫も人間と同じように、身体に合わない食べ物や傷んだものを食べたときにも嘔吐してそれを身体の外に排出しようとします。
また、猫が吐いてしまう原因として多いのが毛玉。猫は自分の身体を舐めて毛づくろいを行う動物ですが、猫の舌はざらざらしているため、どうしても毛玉や抜けた毛を飲み込んでしまいます。もしその毛の量が多い場合、それが嘔吐の原因となることも考えられます。
さらに猫はストレスに非常に敏感。環境が変わったり、新しい猫がやってきたりという場合、そのストレスが嘔吐の原因になることがあります。
1-3いつもと違う吐き方は、病気の可能性があるので注意
このように猫は様々な理由によって嘔吐するもので、多くの場合はそれほど心配する必要はありません。逆に嘔吐することによって、身体にとって害になるものを吐き出しているため、猫にとって嘔吐は正常な反応ということもできます。
ただし、注意が必要なのはいつもと違う吐き方をした場合。このタイプの嘔吐は、内臓の病気が原因となっている可能性があります。
02病気が原因で茶色いものを吐いているとき
猫の嘔吐で注意が必要なのは、茶色いものを吐いた場合です。もし猫が茶色いものを吐いた場合、病気が原因となっていることも考えらえます。
2-1胃腸の病気の可能性
猫が茶色いものを吐いた場合には、胃腸や消化管から出血している可能性が考えられます。
血液は猫も人間と同じで赤いものですが、もし胃腸や消化管などが出血していると、その血液は酸素と結合して酸化を起こし、少しずつ茶色から黒へと変色していきます。
その結果、嘔吐したものの中に茶色いものが混じることがあります。もし猫が茶色いものを吐いた場合や、その吐いたものが血や鉄の匂いがする場合には注意が必要です。
2-2胃腸以外の病気の可能性もある
猫が茶色いものを吐く原因には、胃腸以外の病気が潜んでいる可能性もあります。
たとえば猫に多い腎臓病が理由で、嘔吐が多くなることも。もちろん、単に茶色いものを食べてそれを吐いたということも考えられますが、深刻な病気の症状ということもあるため、おかしいと思ったときはすぐに獣医さんに相談してみるのがよいでしょう。
2-3嘔吐以外にも症状がある場合は危険
特に注意が必要なのが、嘔吐以外にも症状がある場合です。
仮に嘔吐をした後でも元気に食事を食べているようであれば問題はありませんが、食欲がない、元気がない、ぐったりしていることが多いといった場合には慢性的な病気が原因となっていることがあります。
もし内臓から出血が起きている場合、症状として血液が不足することによる貧血も考えられるため、あまり動かないという場合には内臓系の疾患の可能性が高くなります。
さらに下痢などを伴っている場合には、感染症やアレルギー、食中毒なども考えられます。
もし嘔吐だけだったとしても、回数が多い場合や、それが数日続いている場合にも注意が必要。
猫の場合には、一日一回から二回程度の嘔吐を起こすことがありますが、短時間に何度も嘔吐する場合や、それが数日続くといった場合、すぐに動物病院を受診したほうがよいでしょう。もし短期的な体調不良だったとしても、嘔吐によって水分が不足して、脱水症状になってしまうことも考えられます。
03異物誤飲による嘔吐
猫が嘔吐する場合には、病気だけでなくフードが原因になる場合や、異物を飲み込んでしまったことが原因になる場合もあります。
3-1異物誤飲でフードを吐いている場合
猫は食事以外にも、毛づくろいや遊びなどが理由で様々なものを口に入れます。それを誤って飲み込んでしまったときにも嘔吐が起きることがあります。この場合は、病気というよりも身体の中に入った異物を吐き出そうとする反応。その場合、飲み込んだものが茶色ければ、嘔吐するものも茶色くなります。もし見慣れないものを吐き戻した場合、飼い主さんはびっくりするかもしれませんが、これは猫としては正常な反応。そのあとの様子を見て、元気でいるようであればそれほど心配はいらないといえるでしょう。
3-2胃腸のどこかで異物が詰まっている場合
猫の嘔吐の中で注意しなければならないのが、誤飲した遺物が身体のどこかに詰まっている場合です。
もし元気なのに食べたものを吐いてしまう、水を飲んでも吐くという場合には、おもちゃなどが消化管に詰まっている可能性があります。小さな玩具やビニールひもの切れ端、かみ切ってしまったビニール袋などを飲み込むと、それが内臓を塞いでしまい。最悪の場合には腸閉塞を起こすことも。
もし異物が腸に詰まっている場合には、嘔吐だけでなく、お腹が張っているという症状が現れることもあります。腸閉塞になると、元気に見えても状態が急変することもあるので、嘔吐の回数や様子などを観察し、おかしいと思った場合には動物病院に相談してみましょう。
異物の誤飲は、普段から猫のおもちゃ壊れていないかチェックする、危険なものをそばに置かないなどの工夫によって防ぐことができます。飼い主さんは十分に注意してあげましょう。
04病気以外で、茶色いものを嘔吐するケース
猫が茶色いものを吐いたときには注意が必要ですが、中には病気以外の理由で茶色いものを嘔吐するケースもあります。
4-1フードを吐いている
猫が嘔吐したものの中に茶色いものが混じっているとき、その多くが食べたフードを吐いているというケースです。
猫のフードには茶色系のものが多く、結果として茶色いものを嘔吐することが多いもの。特に猫は胃袋が大きくないため、早食いや大食いをした場合にも嘔吐することがあります。
もし猫が液体というよりも固体に近いペースト状のものを吐くときには、消化されたフードを吐いていると考えればよいでしょう。
また、健康を損なっているのではなく、食べ慣れていないものを食べた場合にも猫が嘔吐することがあります。猫は体質によって受け付けないフードも多いもの。今まで食べていたものとは違うフードを上げた場合などは注意して猫の様子を見守ってあげることも必要です。
もし異物が腸に詰まっている場合には、嘔吐だけでなく、お腹が張っているという症状が現れることもあります。腸閉塞になると、元気に見えても状態が急変することもあるので、嘔吐の回数や様子などを観察し、おかしいと思った場合には動物病院に相談してみましょう。
異物の誤飲は、普段から猫のおもちゃ壊れていないかチェックする、危険なものをそばに置かないなどの工夫によって防ぐことができます。飼い主さんは十分に注意してあげましょう。
4-2食物アレルギー
食物で注意が必要なのが、猫の食物アレルギー。意外に思えるかもしれませんが、猫も人間と同じように食物アレルギーを起こすことがあります。
たとえば、牛肉や乳製品、小麦、大豆、卵などがアレルギーの原因となります。ただし猫の場合、アレルギーに気づくことが遅くなることも多く、アレルギー症状を起こす食品を摂取し続けると消化器系の病を発症してしまうこともあります。
4-3胆汁や胃液
猫の場合には嘔吐は空腹によっても起こります。もし食事と食事の時間が開いた場合、胃液や胆汁が逆流、その結果嘔吐を起こしてしまいます。このとき嘔吐している胆汁や胃液が茶色っぽく見えることもあります。
05対処方法
猫が茶色いものを吐くことには様々な理由があるもの。特に原因が分からない場合には心配になってしまいます。では猫が茶色いものを吐いたら、どのように対処すればよいのでしょうか。
5-1茶色いものを吐いたときは早めに病院を受診する
もし猫が茶色いものを吐いた場合、はっきりと思い当たることがなければ、すぐに動物病院を受診するのがよいでしょう。
これまで見てきたように、猫が茶色いものを嘔吐するには様々な理由があります。中にはあまり心配する必要がないものも含まれていますが、素人にはなにが安全でなにが危険かを判断するのも難しいもの。
特に子猫や高齢猫の場合、迷っている時間が命取りになることもあります。
健康な成猫の場合でも思わぬ病気を抱えていることもあるため、様子がおかしいと思ったらすぐにでも病院に連れて行きましょう。
5-2病院受診時の注意点
もし動物病院を受診するときには、気を付けておきたい注意点があります。
まずは動物病院を受診する前に、吐いた回数や吐いたものがどのようなにおいだったのか、タイミングどうだったかなどを記録しておくこと。
獣医さんに伝えられる情報が多ければ多いほど、診療の助けになります。また、嘔吐以外にもどんな症状があるのか、記録しておくのがよいでしょう。
このときにおすすめしたいのが、吐しゃ物を持参するか、撮影しておくということ。
特に嘔吐の様子を動画に撮影しておくと、どのようなタイプの嘔吐なのかを見分けやすくなります。
猫の嘔吐には、一度胃に入ったものが再度口から戻されるものと、胃まで届かず、食道の段階で再び口から吐き戻されるものの二種類があります。嘔吐の様子を撮影しておくことで、獣医さんがどちらのタイプの嘔吐なのか見分けるヒントとなります。
01まとめ
猫が茶色い嘔吐物を吐く場合、その原因は消化不良や毛球症、胆汁うっ滞など、さまざまな要因が考えられます。
軽度な症状であれば、食事内容や日常のケアを見直すことで改善できることも多いですが、頻繁に嘔吐が続く場合や、異常な嘔吐物が見られる場合は、速やかに獣医師に相談することが重要です。
嘔吐の記録を残し、適切な治療を受けることで、猫の健康を守ることができます。
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ねこもり 先生
1976年生まれ。
ホテルエステサロン勤務後、三宮・北野でプライベートサロンを開業して16年。
幼少期から動物と共に暮らしてきたことから、念願の動物のお仕事もスタート。
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1-1猫は健康でも吐きやすいので体調に変化がなければ問題ないことが多い
実は猫は健康でも嘔吐しやすい動物です。これは猫の身体や習性が関係しています。
猫の胃袋は他の動物に比べると小さめのサイズ。また、猫は身体を折り曲げるような姿勢になることが多く、この姿勢は胃袋を圧迫、結果として吐いてしまうことがあります。
その他にも、一度にたくさんの食べ物を食べたり、急いで食べ物を食べたりしたときにも嘔吐は起こります。
1-2主な原因は食べ物、毛玉、病気、ストレスなど
猫が嘔吐するのは大食いや早食いなどの食べ方だけが関係しているわけではありません。
猫も人間と同じように、身体に合わない食べ物や傷んだものを食べたときにも嘔吐してそれを身体の外に排出しようとします。
また、猫が吐いてしまう原因として多いのが毛玉。猫は自分の身体を舐めて毛づくろいを行う動物ですが、猫の舌はざらざらしているため、どうしても毛玉や抜けた毛を飲み込んでしまいます。もしその毛の量が多い場合、それが嘔吐の原因となることも考えられます。
さらに猫はストレスに非常に敏感。環境が変わったり、新しい猫がやってきたりという場合、そのストレスが嘔吐の原因になることがあります。
1-3いつもと違う吐き方は、病気の可能性があるので注意
このように猫は様々な理由によって嘔吐するもので、多くの場合はそれほど心配する必要はありません。逆に嘔吐することによって、身体にとって害になるものを吐き出しているため、猫にとって嘔吐は正常な反応ということもできます。
ただし、注意が必要なのはいつもと違う吐き方をした場合。このタイプの嘔吐は、内臓の病気が原因となっている可能性があります。
2-1胃腸の病気の可能性
猫が茶色いものを吐いた場合には、胃腸や消化管から出血している可能性が考えられます。
血液は猫も人間と同じで赤いものですが、もし胃腸や消化管などが出血していると、その血液は酸素と結合して酸化を起こし、少しずつ茶色から黒へと変色していきます。
その結果、嘔吐したものの中に茶色いものが混じることがあります。もし猫が茶色いものを吐いた場合や、その吐いたものが血や鉄の匂いがする場合には注意が必要です。
2-2胃腸以外の病気の可能性もある
猫が茶色いものを吐く原因には、胃腸以外の病気が潜んでいる可能性もあります。
たとえば猫に多い腎臓病が理由で、嘔吐が多くなることも。もちろん、単に茶色いものを食べてそれを吐いたということも考えられますが、深刻な病気の症状ということもあるため、おかしいと思ったときはすぐに獣医さんに相談してみるのがよいでしょう。
2-3嘔吐以外にも症状がある場合は危険
特に注意が必要なのが、嘔吐以外にも症状がある場合です。
仮に嘔吐をした後でも元気に食事を食べているようであれば問題はありませんが、食欲がない、元気がない、ぐったりしていることが多いといった場合には慢性的な病気が原因となっていることがあります。
もし内臓から出血が起きている場合、症状として血液が不足することによる貧血も考えられるため、あまり動かないという場合には内臓系の疾患の可能性が高くなります。
さらに下痢などを伴っている場合には、感染症やアレルギー、食中毒なども考えられます。
もし嘔吐だけだったとしても、回数が多い場合や、それが数日続いている場合にも注意が必要。
猫の場合には、一日一回から二回程度の嘔吐を起こすことがありますが、短時間に何度も嘔吐する場合や、それが数日続くといった場合、すぐに動物病院を受診したほうがよいでしょう。もし短期的な体調不良だったとしても、嘔吐によって水分が不足して、脱水症状になってしまうことも考えられます。
03異物誤飲による嘔吐
猫が嘔吐する場合には、病気だけでなくフードが原因になる場合や、異物を飲み込んでしまったことが原因になる場合もあります。
3-1異物誤飲でフードを吐いている場合
猫は食事以外にも、毛づくろいや遊びなどが理由で様々なものを口に入れます。それを誤って飲み込んでしまったときにも嘔吐が起きることがあります。この場合は、病気というよりも身体の中に入った異物を吐き出そうとする反応。その場合、飲み込んだものが茶色ければ、嘔吐するものも茶色くなります。もし見慣れないものを吐き戻した場合、飼い主さんはびっくりするかもしれませんが、これは猫としては正常な反応。そのあとの様子を見て、元気でいるようであればそれほど心配はいらないといえるでしょう。
3-2胃腸のどこかで異物が詰まっている場合
猫の嘔吐の中で注意しなければならないのが、誤飲した遺物が身体のどこかに詰まっている場合です。
もし元気なのに食べたものを吐いてしまう、水を飲んでも吐くという場合には、おもちゃなどが消化管に詰まっている可能性があります。小さな玩具やビニールひもの切れ端、かみ切ってしまったビニール袋などを飲み込むと、それが内臓を塞いでしまい。最悪の場合には腸閉塞を起こすことも。
もし異物が腸に詰まっている場合には、嘔吐だけでなく、お腹が張っているという症状が現れることもあります。腸閉塞になると、元気に見えても状態が急変することもあるので、嘔吐の回数や様子などを観察し、おかしいと思った場合には動物病院に相談してみましょう。
異物の誤飲は、普段から猫のおもちゃ壊れていないかチェックする、危険なものをそばに置かないなどの工夫によって防ぐことができます。飼い主さんは十分に注意してあげましょう。
04病気以外で、茶色いものを嘔吐するケース
猫が茶色いものを吐いたときには注意が必要ですが、中には病気以外の理由で茶色いものを嘔吐するケースもあります。
4-1フードを吐いている
猫が嘔吐したものの中に茶色いものが混じっているとき、その多くが食べたフードを吐いているというケースです。
猫のフードには茶色系のものが多く、結果として茶色いものを嘔吐することが多いもの。特に猫は胃袋が大きくないため、早食いや大食いをした場合にも嘔吐することがあります。
もし猫が液体というよりも固体に近いペースト状のものを吐くときには、消化されたフードを吐いていると考えればよいでしょう。
また、健康を損なっているのではなく、食べ慣れていないものを食べた場合にも猫が嘔吐することがあります。猫は体質によって受け付けないフードも多いもの。今まで食べていたものとは違うフードを上げた場合などは注意して猫の様子を見守ってあげることも必要です。
もし異物が腸に詰まっている場合には、嘔吐だけでなく、お腹が張っているという症状が現れることもあります。腸閉塞になると、元気に見えても状態が急変することもあるので、嘔吐の回数や様子などを観察し、おかしいと思った場合には動物病院に相談してみましょう。
異物の誤飲は、普段から猫のおもちゃ壊れていないかチェックする、危険なものをそばに置かないなどの工夫によって防ぐことができます。飼い主さんは十分に注意してあげましょう。
4-2食物アレルギー
食物で注意が必要なのが、猫の食物アレルギー。意外に思えるかもしれませんが、猫も人間と同じように食物アレルギーを起こすことがあります。
たとえば、牛肉や乳製品、小麦、大豆、卵などがアレルギーの原因となります。ただし猫の場合、アレルギーに気づくことが遅くなることも多く、アレルギー症状を起こす食品を摂取し続けると消化器系の病を発症してしまうこともあります。
4-3胆汁や胃液
猫の場合には嘔吐は空腹によっても起こります。もし食事と食事の時間が開いた場合、胃液や胆汁が逆流、その結果嘔吐を起こしてしまいます。このとき嘔吐している胆汁や胃液が茶色っぽく見えることもあります。
05対処方法
猫が茶色いものを吐くことには様々な理由があるもの。特に原因が分からない場合には心配になってしまいます。では猫が茶色いものを吐いたら、どのように対処すればよいのでしょうか。
5-1茶色いものを吐いたときは早めに病院を受診する
もし猫が茶色いものを吐いた場合、はっきりと思い当たることがなければ、すぐに動物病院を受診するのがよいでしょう。
これまで見てきたように、猫が茶色いものを嘔吐するには様々な理由があります。中にはあまり心配する必要がないものも含まれていますが、素人にはなにが安全でなにが危険かを判断するのも難しいもの。
特に子猫や高齢猫の場合、迷っている時間が命取りになることもあります。
健康な成猫の場合でも思わぬ病気を抱えていることもあるため、様子がおかしいと思ったらすぐにでも病院に連れて行きましょう。
5-2病院受診時の注意点
もし動物病院を受診するときには、気を付けておきたい注意点があります。
まずは動物病院を受診する前に、吐いた回数や吐いたものがどのようなにおいだったのか、タイミングどうだったかなどを記録しておくこと。
獣医さんに伝えられる情報が多ければ多いほど、診療の助けになります。また、嘔吐以外にもどんな症状があるのか、記録しておくのがよいでしょう。
このときにおすすめしたいのが、吐しゃ物を持参するか、撮影しておくということ。
特に嘔吐の様子を動画に撮影しておくと、どのようなタイプの嘔吐なのかを見分けやすくなります。
猫の嘔吐には、一度胃に入ったものが再度口から戻されるものと、胃まで届かず、食道の段階で再び口から吐き戻されるものの二種類があります。嘔吐の様子を撮影しておくことで、獣医さんがどちらのタイプの嘔吐なのか見分けるヒントとなります。
01まとめ
猫が茶色い嘔吐物を吐く場合、その原因は消化不良や毛球症、胆汁うっ滞など、さまざまな要因が考えられます。
軽度な症状であれば、食事内容や日常のケアを見直すことで改善できることも多いですが、頻繁に嘔吐が続く場合や、異常な嘔吐物が見られる場合は、速やかに獣医師に相談することが重要です。
嘔吐の記録を残し、適切な治療を受けることで、猫の健康を守ることができます。
3-1異物誤飲でフードを吐いている場合
猫は食事以外にも、毛づくろいや遊びなどが理由で様々なものを口に入れます。それを誤って飲み込んでしまったときにも嘔吐が起きることがあります。この場合は、病気というよりも身体の中に入った異物を吐き出そうとする反応。その場合、飲み込んだものが茶色ければ、嘔吐するものも茶色くなります。もし見慣れないものを吐き戻した場合、飼い主さんはびっくりするかもしれませんが、これは猫としては正常な反応。そのあとの様子を見て、元気でいるようであればそれほど心配はいらないといえるでしょう。
3-2胃腸のどこかで異物が詰まっている場合
猫の嘔吐の中で注意しなければならないのが、誤飲した遺物が身体のどこかに詰まっている場合です。
もし元気なのに食べたものを吐いてしまう、水を飲んでも吐くという場合には、おもちゃなどが消化管に詰まっている可能性があります。小さな玩具やビニールひもの切れ端、かみ切ってしまったビニール袋などを飲み込むと、それが内臓を塞いでしまい。最悪の場合には腸閉塞を起こすことも。
もし異物が腸に詰まっている場合には、嘔吐だけでなく、お腹が張っているという症状が現れることもあります。腸閉塞になると、元気に見えても状態が急変することもあるので、嘔吐の回数や様子などを観察し、おかしいと思った場合には動物病院に相談してみましょう。
異物の誤飲は、普段から猫のおもちゃ壊れていないかチェックする、危険なものをそばに置かないなどの工夫によって防ぐことができます。飼い主さんは十分に注意してあげましょう。
4-1フードを吐いている
猫が嘔吐したものの中に茶色いものが混じっているとき、その多くが食べたフードを吐いているというケースです。
猫のフードには茶色系のものが多く、結果として茶色いものを嘔吐することが多いもの。特に猫は胃袋が大きくないため、早食いや大食いをした場合にも嘔吐することがあります。
もし猫が液体というよりも固体に近いペースト状のものを吐くときには、消化されたフードを吐いていると考えればよいでしょう。
また、健康を損なっているのではなく、食べ慣れていないものを食べた場合にも猫が嘔吐することがあります。猫は体質によって受け付けないフードも多いもの。今まで食べていたものとは違うフードを上げた場合などは注意して猫の様子を見守ってあげることも必要です。
もし異物が腸に詰まっている場合には、嘔吐だけでなく、お腹が張っているという症状が現れることもあります。腸閉塞になると、元気に見えても状態が急変することもあるので、嘔吐の回数や様子などを観察し、おかしいと思った場合には動物病院に相談してみましょう。
異物の誤飲は、普段から猫のおもちゃ壊れていないかチェックする、危険なものをそばに置かないなどの工夫によって防ぐことができます。飼い主さんは十分に注意してあげましょう。
4-2食物アレルギー
食物で注意が必要なのが、猫の食物アレルギー。意外に思えるかもしれませんが、猫も人間と同じように食物アレルギーを起こすことがあります。
たとえば、牛肉や乳製品、小麦、大豆、卵などがアレルギーの原因となります。ただし猫の場合、アレルギーに気づくことが遅くなることも多く、アレルギー症状を起こす食品を摂取し続けると消化器系の病を発症してしまうこともあります。
4-3胆汁や胃液
猫の場合には嘔吐は空腹によっても起こります。もし食事と食事の時間が開いた場合、胃液や胆汁が逆流、その結果嘔吐を起こしてしまいます。このとき嘔吐している胆汁や胃液が茶色っぽく見えることもあります。
05対処方法
猫が茶色いものを吐くことには様々な理由があるもの。特に原因が分からない場合には心配になってしまいます。では猫が茶色いものを吐いたら、どのように対処すればよいのでしょうか。
5-1茶色いものを吐いたときは早めに病院を受診する
もし猫が茶色いものを吐いた場合、はっきりと思い当たることがなければ、すぐに動物病院を受診するのがよいでしょう。
これまで見てきたように、猫が茶色いものを嘔吐するには様々な理由があります。中にはあまり心配する必要がないものも含まれていますが、素人にはなにが安全でなにが危険かを判断するのも難しいもの。
特に子猫や高齢猫の場合、迷っている時間が命取りになることもあります。
健康な成猫の場合でも思わぬ病気を抱えていることもあるため、様子がおかしいと思ったらすぐにでも病院に連れて行きましょう。
5-2病院受診時の注意点
もし動物病院を受診するときには、気を付けておきたい注意点があります。
まずは動物病院を受診する前に、吐いた回数や吐いたものがどのようなにおいだったのか、タイミングどうだったかなどを記録しておくこと。
獣医さんに伝えられる情報が多ければ多いほど、診療の助けになります。また、嘔吐以外にもどんな症状があるのか、記録しておくのがよいでしょう。
このときにおすすめしたいのが、吐しゃ物を持参するか、撮影しておくということ。
特に嘔吐の様子を動画に撮影しておくと、どのようなタイプの嘔吐なのかを見分けやすくなります。
猫の嘔吐には、一度胃に入ったものが再度口から戻されるものと、胃まで届かず、食道の段階で再び口から吐き戻されるものの二種類があります。嘔吐の様子を撮影しておくことで、獣医さんがどちらのタイプの嘔吐なのか見分けるヒントとなります。
01まとめ
猫が茶色い嘔吐物を吐く場合、その原因は消化不良や毛球症、胆汁うっ滞など、さまざまな要因が考えられます。
軽度な症状であれば、食事内容や日常のケアを見直すことで改善できることも多いですが、頻繁に嘔吐が続く場合や、異常な嘔吐物が見られる場合は、速やかに獣医師に相談することが重要です。
嘔吐の記録を残し、適切な治療を受けることで、猫の健康を守ることができます。
5-1茶色いものを吐いたときは早めに病院を受診する
もし猫が茶色いものを吐いた場合、はっきりと思い当たることがなければ、すぐに動物病院を受診するのがよいでしょう。
これまで見てきたように、猫が茶色いものを嘔吐するには様々な理由があります。中にはあまり心配する必要がないものも含まれていますが、素人にはなにが安全でなにが危険かを判断するのも難しいもの。
特に子猫や高齢猫の場合、迷っている時間が命取りになることもあります。
健康な成猫の場合でも思わぬ病気を抱えていることもあるため、様子がおかしいと思ったらすぐにでも病院に連れて行きましょう。
5-2病院受診時の注意点
もし動物病院を受診するときには、気を付けておきたい注意点があります。
まずは動物病院を受診する前に、吐いた回数や吐いたものがどのようなにおいだったのか、タイミングどうだったかなどを記録しておくこと。
獣医さんに伝えられる情報が多ければ多いほど、診療の助けになります。また、嘔吐以外にもどんな症状があるのか、記録しておくのがよいでしょう。
このときにおすすめしたいのが、吐しゃ物を持参するか、撮影しておくということ。
特に嘔吐の様子を動画に撮影しておくと、どのようなタイプの嘔吐なのかを見分けやすくなります。
猫の嘔吐には、一度胃に入ったものが再度口から戻されるものと、胃まで届かず、食道の段階で再び口から吐き戻されるものの二種類があります。嘔吐の様子を撮影しておくことで、獣医さんがどちらのタイプの嘔吐なのか見分けるヒントとなります。
この講座は!プロの監修を受けています!
ホテルエステサロン勤務後、三宮・北野でプライベートサロンを開業して16年。
幼少期から動物と共に暮らしてきたことから、念願の動物のお仕事もスタート。
猫さんがストレスなく過ごせる猫専門ホテルを2023年神戸にOPEN。猫専門のペットシッター「ねこもり」としても活動中。
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