初心者が猫を飼う際の選び方は?必要な物品や考えるポイントについて解説!
猫を飼うことは、多くの人にとって癒しや喜びをもたらしますが、同時に多くの準備と考慮が必要です。
特に初心者の場合、猫にとって最適な環境を整えるためには、事前に必要な物品や費用を把握しておくことが大切です。
初めて猫を飼うときには、何から準備をしたらいいのか分からないことだらけ。どんな猫なら飼いやすいのか、猫を飼うためには何が必要なのかなど知っておくべきことはたくさんあります。今回は初めて猫を飼うときの猫の選び方や準備するもの、猫と暮らすためのポイントなどについてご紹介します。
- 目次
- 1. 猫を迎える前に考えるべきポイント
- 1-1. ライフスタイルに合った猫を選ぶための基準
- 1-2. 猫の性格や特性に合わせた選び方
- 1-3. 猫の飼育に必要な費用を事前に計算する
- 1-4. 初期費用とランニングコストの内訳
- 1-5. 家族全員の同意とサポート体制を確認する
- 1-6. 家族内での役割分担と協力体制
- 2. 猫の選び方と考慮すべき要素
- 2-1. 里親から迎えるかブリーダーから購入するかの比較
- 2-2. 里親から引き取るメリットとデメリット
- 2-3. ブリーダーから購入するメリットとデメリット
- 2-4. 子猫と成猫のメリット・デメリット
- 2-5. 子猫を迎えるメリットと考慮点
- 2-6. 成猫を迎えるメリットと考慮点
- 2-7. 性別や外見、毛質などの好みをどう選ぶか
- 2-8. 性別による性格の違いと選び方
- 2-9. 外見や毛質の違いによる飼育のしやすさ
- 3. 猫を迎えるための準備と必要なアイテム
- 3-1. 日常生活に欠かせない基本用品
- 3-2. フードとフードボウルの選び方
- 3-3. トイレとトイレ砂の準備
- 3-4. キャリーバッグの必要性
- 3-5. 快適な環境を整えるためのグッズ
- 3-6. ベッドと隠れ場所の提供
- 3-7. キャットタワーや爪とぎ
- 3-8. おもちゃやインタラクティブな遊び道具
- 3-9. 健康管理のために準備すべき医療品
- 3-10. ワクチンと予防薬
- 3-11. 緊急時の応急処置セット
- 4. 猫のケアと日常生活の習慣づくり
- 4-1. 食事、水分、トイレの管理方法
- 4-2. 食事の頻度と栄養バランス
- 4-3. 水分補給の重要性
- 4-4. トイレの清潔さと管理
- 4-5. 遊び、運動、睡眠のバランスを考える
- 4-6. 猫との遊びの重要性
- 4-7. 運動不足によるリスク
- 4-8. 睡眠の質を向上させる環境
- 4-9. グルーミングとしつけのコツ
- 4-10. グルーミングの重要性
- 4-11. しつけのポイント
- 5. 猫を飼うための費用と長期的なコスト管理
- 5-1. 初期費用と必要な初期投資
- 5-2. 猫の購入費用または里親費用
- 5-3. 基本的な飼育用品の準備
- 5-4. 毎月のランニングコストの内訳
- 5-5. 食費と消耗品の費用
- 5-6. 定期的な健康管理の費用
- 5-7. 突発的な出費に備えるための保険や貯蓄
- 5-8. ペット保険の活用
- 5-9. 緊急時のための貯蓄
- 6. 初めてでも飼いやすい猫
- 6-1. 生態について知る
- 6-2. 猫の性格の違いを知る
- 6-3. 性別による違い
- 6-4. 子猫と成猫、どっちがいい?
- 6-5. 自分の生活スタイルや、猫とどう接したいかを考える
- 7. 猫を飼う前に確認しておくこと
- 7-1. 費用面の確認
- 7-2. 世話をする時間が取れるか?
- 7-3. 寿命
- 8. 猫と暮らすためのポイント
- 8-1. 猫のしつけ
- 8-2. 猫の嫌がることはしない
- 9. まとめ
01猫を迎える前に考えるべきポイント
1-1ライフスタイルに合った猫を選ぶための基準
猫を選ぶ際には、自分自身のライフスタイルと猫の性格や特性が合うかどうかを考えることが重要です。 例えば、家にいる時間が少ない人にとっては、活発で頻繁に遊びを必要とする猫よりも、比較的おとなしい性格の猫が適しているかもしれません。 逆に、日中に多くの時間を家で過ごす場合、遊び好きで社交的な猫が飼い主にとって良いパートナーになるでしょう。
猫の性格や特性に合わせた選び方
猫にもそれぞれ異なる性格や特性があります。 例えば、シャム猫は非常に活発でコミュニケーションを好む一方で、ブリティッシュショートヘアは比較的おとなしく、独立心が強いとされています。 さらに、長毛種の猫は手入れに時間がかかるため、忙しい人には短毛種の猫が適している場合があります。 猫の品種や年齢も、性格に影響を与える要素として考慮することが重要です。
1-1猫の飼育に必要な費用を事前に計算する
猫を飼う際に最も重要な要素の一つは、長期的にかかる費用をしっかりと把握することです。 猫の飼育には、初期費用だけでなく、日々の生活に必要なランニングコストも発生します。 これを無視して飼い始めると、予期せぬ経済的負担に直面する可能性があります。
初期費用とランニングコストの内訳
猫を迎えるためには、まず初期費用がかかります。 これには、猫を購入する費用や里親から引き取る場合の初期手続き費用、フードボウル、トイレ、寝床、キャリーバッグなどの基本的な物品が含まれます。 その後、月々の食費やトイレ砂、定期的な健康診断、ワクチン接種、予防薬といった医療費がランニングコストとして発生します。 また、万が一の病気や怪我のためにペット保険に加入することも、将来的な負担を軽減する方法として検討すべきです。
1-1家族全員の同意とサポート体制を確認する
猫を飼う決断は、一人で下すものではありません。 家族全員が猫を迎えることに同意し、適切なサポート体制が整っているか確認することが不可欠です。 特に、猫の世話やしつけに関して、誰が何を担当するのか明確にしておくことで、猫を迎えた後の混乱を防ぐことができます。
家族内での役割分担と協力体制
猫の飼育は、食事の準備、トイレの掃除、グルーミングなど、日常的なケアが必要です。 これらを全て一人で負担するのは大変なため、家族で役割を分担することが推奨されます。 例えば、朝は親が餌を与え、放課後は子供が遊んであげるといったように、各家庭の生活リズムに合わせたサポート体制を整えることが大切です。 また、猫が体調を崩した時など、緊急時の対応方法についても事前に話し合っておくと安心です。
01猫の選び方と考慮すべき要素
1-1里親から迎えるかブリーダーから購入するかの比較
猫を迎える方法には、大きく分けて2つの選択肢があります。 1つは里親から引き取る方法で、もう1つはブリーダーから購入する方法です。 それぞれの選択肢にはメリットとデメリットがあり、何を重視するかによって適した方法が異なります。
里親から引き取るメリットとデメリット
里親から猫を迎えることは、保護猫に新しい家族を与えるという社会的な意義があります。 多くの里親制度では、過去に飼い主の都合で捨てられた猫や、健康上の問題を抱えた猫が保護されているため、これらの猫に再び安心できる家を提供することは、猫の人生にとって非常に意義深いものです。 また、里親制度はブリーダーからの購入に比べて費用が低く、健康診断やワクチン接種が既に行われている場合が多いです。 ただし、成猫が多く、子猫を希望する場合には選択肢が限られることがあり、過去のトラウマや問題行動がある猫もいるため、その点には注意が必要です。
ブリーダーから購入するメリットとデメリット
一方、ブリーダーから購入する方法では、子猫を選びやすいというメリットがあります。 特に純血種を希望する場合、ブリーダーは信頼できる血統や健康管理を行っていることが多く、飼い主にとっては安心できる選択肢です。 購入する前に、親猫の性格や健康状態を確認できるため、性格面での不安が少ないことも魅力です。 しかし、費用が高額になることや、利益目的のために適切な飼育環境を提供していないブリーダーも存在するため、信頼できるブリーダーを選ぶことが重要です。
1-1子猫と成猫のメリット・デメリット
猫を選ぶ際に、年齢も重要な要素となります。 特に、子猫か成猫かで飼育の手間やライフスタイルに与える影響が大きく異なるため、それぞれのメリットとデメリットを理解しておくことが大切です。
子猫を迎えるメリットと考慮点
子猫を迎える最大のメリットは、その成長過程をすべて見守れる点です。 小さな頃から一緒に過ごすことで、深い絆を築きやすく、飼い主の好みやライフスタイルに合ったしつけがしやすいという利点があります。 また、子猫の愛らしさやエネルギッシュな行動は、多くの人にとって大きな喜びをもたらします。 しかし、子猫は非常に手がかかり、食事やトイレのしつけ、いたずらを防ぐための対策が必要です。 さらに、子猫期には病気や怪我に対するリスクが高いため、細かなケアと健康管理が求められます。
成猫を迎えるメリットと考慮点
成猫を迎える場合、性格や生活リズムが既に確立されているため、どのような猫なのか事前に把握しやすいという利点があります。 特に、仕事や家庭の都合で忙しい場合、落ち着いた性格の成猫は、子猫よりも飼いやすいかもしれません。 また、トイレのしつけや基本的な生活習慣が身についていることが多く、初めて猫を飼う人にとっても安心感があります。 ただし、成猫の場合、既に形成された性格や習慣を変えるのは難しいため、新しい環境に慣れるまでに時間がかかることもあります。
1-1性別や外見、毛質などの好みをどう選ぶか
猫を選ぶ際には、性別や外見、毛質などの見た目の好みも重要な要素です。 これらの点は、見た目だけでなく、飼い主のライフスタイルや猫のケアに影響を与えることがあります。 そのため、単に見た目の好みで選ぶのではなく、実際の飼育環境や手入れのしやすさなどを考慮することが大切です。
性別による性格の違いと選び方
一般的に、オス猫とメス猫には性格的な違いがあると言われています。 オス猫は比較的社交的で甘えん坊になる傾向がありますが、未去勢のオス猫は縄張り意識が強く、マーキングを行う場合があります。 一方、メス猫は独立心が強く、落ち着いていることが多いですが、未避妊のメス猫は発情期に大きなストレスを感じることがあるため、早期の手術を検討することが推奨されます。 性別に関しては、猫の性格やライフスタイルに合った選び方をすることが大切です。
外見や毛質の違いによる飼育のしやすさ
猫の外見や毛質も、選択の基準となります。 長毛種の猫は美しい外見を持っていますが、日々のブラッシングが必要で、毛玉の処理や抜け毛の対策が不可欠です。 一方、短毛種の猫は手入れが比較的簡単で、忙しい飼い主にとっては飼いやすいかもしれません。 また、毛の色や模様も個性的で、飼い主の好みに応じて選べますが、特定の品種は遺伝的な健康問題を抱えている場合があるため、その点にも注意が必要です。
01猫を迎えるための準備と必要なアイテム
1-1日常生活に欠かせない基本用品
猫と一緒に暮らすためには、日常的に使用する基本的な用品を揃える必要があります。 これらのアイテムは、猫が毎日使うものであり、生活の質を向上させるために欠かせないものです。
フードとフードボウルの選び方
猫の健康維持には、適切な食事が不可欠です。 猫専用のフードには年齢や健康状態に応じたものがあり、子猫用、成猫用、シニア用などが用意されています。 また、ウェットフードとドライフードのバランスも考慮することが重要です。 フードボウルについては、滑りにくく、清掃しやすい素材のものを選ぶと良いでしょう。 特に、ステンレスや陶器製のものは衛生的で、長く使用できます。
トイレとトイレ砂の準備
猫は非常に清潔好きな動物ですので、トイレの準備は欠かせません。 猫のサイズに合ったトイレを選び、適切な場所に設置することが大切です。 また、トイレ砂にも多くの種類があり、消臭効果や掃除のしやすさを考慮して選ぶことがポイントです。 猫はトイレ環境に敏感なので、飼い主が使いやすいだけでなく、猫が快適に使用できる砂を選びましょう。
キャリーバッグの必要性
キャリーバッグは、病院への通院や緊急時の移動に不可欠です。 猫が快適に入れる広さと、移動中にストレスを感じにくい通気性の良いデザインを選ぶことが推奨されます。 最初はキャリーバッグに慣れない猫も多いため、日常的にバッグに入れる練習をしておくと、いざという時のストレス軽減に役立ちます。
1-1快適な環境を整えるためのグッズ
猫が安心して生活できる環境を整えるためには、快適さを提供するグッズも重要です。 猫は環境に敏感な動物であり、自分のテリトリーが整っていることでリラックスした生活が送れます。
ベッドと隠れ場所の提供
猫は1日の大半を寝て過ごすため、快適なベッドは必須アイテムです。 柔らかく、身体をしっかり支える素材でできたベッドを用意すると、猫は安心して休むことができます。 また、猫は自分だけの隠れ場所を好む習性があるため、キャットハウスや布団の下など、安心できる場所を提供してあげると良いでしょう。
キャットタワーや爪とぎ
猫は本能的に高い場所を好むため、キャットタワーを設置することで、猫の運動不足を防ぎ、遊び場としての役割も果たします。 また、爪とぎも猫にとって重要なアイテムです。 爪を研ぐことでストレスを発散し、家具を傷つけることを防ぐ効果もあるため、適切な場所に爪とぎを設置しておくことが推奨されます。
おもちゃやインタラクティブな遊び道具
猫は好奇心旺盛で遊び好きな動物です。特に室内で飼う場合は、運動不足にならないように、おもちゃやインタラクティブな遊び道具を用意してあげることが重要です。 猫用のレーザーポインターや羽のついたおもちゃ、ボールなどを使って、猫とコミュニケーションを取りながら遊ぶことで、ストレスを軽減し、運動不足を防ぐことができます。
1-1健康管理のために準備すべき医療品
猫の健康を守るためには、日常的なケアに加えて、健康管理に必要な医療品も用意しておくことが重要です。 特に予防措置をしっかりと取ることで、猫の健康を長期的に守ることができます。
ワクチンと予防薬
猫の健康維持には、定期的なワクチン接種が欠かせません。 特に、猫風邪や猫白血病など、猫に多い病気を予防するためには、早い段階でのワクチン接種が推奨されます。 また、寄生虫予防薬も重要で、ノミやダニ、フィラリアといった外部寄生虫だけでなく、内部寄生虫の予防も必要です。 動物病院で定期的に健康診断を受け、必要な予防措置を取ることが大切です。
緊急時の応急処置セット
猫が怪我をしたり、体調を崩したりした時のために、応急処置用の医療品を備えておくと安心です。 消毒液や包帯、猫用の体温計、ピンセットなど、基本的な応急処置グッズを揃えておくことで、病院に連れて行く前に適切な対応ができます。 また、常に動物病院の連絡先を把握しておき、緊急時にすぐに対応できる体制を整えておくことが重要です。
01猫のケアと日常生活の習慣づくり
1-1食事、水分、トイレの管理方法
猫の健康を維持するためには、食事と水分補給、そしてトイレの管理が重要です。 これらは猫の日常生活の基本的な要素であり、正しく管理することで長寿と健康を支えます。
食事の頻度と栄養バランス
猫の食事は、適切な頻度とバランスを考慮する必要があります。 通常、成猫は1日に2〜3回の食事が推奨されますが、子猫や高齢猫の場合は、さらに頻繁に与えることが必要です。 また、フードの選び方も重要で、市販のキャットフードは猫に必要な栄養素をバランスよく含んでいるものを選びましょう。 タンパク質が豊富で、ビタミンやミネラルがバランス良く含まれているかを確認することがポイントです。
水分補給の重要性
猫はもともと砂漠地帯に生息していた動物で、水分をあまり摂取しない傾向がありますが、これは健康に影響を及ぼす可能性があります。 特に腎臓の健康を守るためには、水分補給が重要です。 清潔な水をいつでも飲めるようにしておくことが基本ですが、水を飲む量が少ない猫にはウェットフードを与えたり、猫用の水飲み器を設置したりするなどの工夫が効果的です。
トイレの清潔さと管理
猫は非常に清潔好きな動物であり、トイレが汚れていると使わなくなることがあります。 そのため、トイレはできるだけこまめに掃除し、常に清潔な状態を保つことが大切です。 また、トイレの場所は静かで猫が安心できるところに設置し、猫に合ったトイレ砂を選ぶことで、快適に使用できる環境を整えましょう。
1-1遊び、運動、睡眠のバランスを考える
猫が健康で幸せな生活を送るためには、適切な運動と十分な睡眠が必要です。 これらをバランス良く保つことで、猫のストレスを減らし、健康を維持できます。
猫との遊びの重要性
猫は遊びを通してエネルギーを発散し、ストレスを解消します。 特に室内飼いの猫は、運動量が不足しがちですので、飼い主との遊びが運動不足を補う大切な手段となります。 猫用のおもちゃやキャットタワー、ボールなどを使い、猫の本能的な狩猟欲求を満たす遊びを取り入れましょう。 また、レーザーポインターやリモートコントロールのおもちゃなど、飼い主も一緒に楽しめる道具を活用することで、猫とのコミュニケーションが深まります。
運動不足によるリスク
猫が運動不足になると、肥満や行動面での問題が発生することがあります。 肥満は糖尿病や関節炎のリスクを高め、生活の質を低下させる要因となります。 日常的に猫が走り回る時間を確保し、体を動かすことで、健康を維持できる環境を作ることが大切です。
睡眠の質を向上させる環境
猫は1日の大半を寝て過ごしますが、その睡眠の質を高めるためには、快適な寝床や静かな環境が必要です。 猫は本能的に高い場所や狭い場所を好む傾向があるため、キャットタワーやキャットベッドなどを設置し、猫が安心して眠れる場所を提供しましょう。 また、定期的に静かな時間を確保し、リラックスできる環境を整えることも、猫のストレス軽減に繋がります。
1-1グルーミングとしつけのコツ
猫の健康を維持し、飼い主との関係を良好に保つためには、グルーミングとしつけが重要な役割を果たします。 適切なケアを行うことで、猫も快適に生活でき、しつけによって生活習慣を整えることが可能です。
グルーミングの重要性
猫は自分で毛繕いをする習性がありますが、飼い主が定期的にブラッシングを行うことで、毛玉の防止や皮膚の健康維持に役立ちます。 特に長毛種の猫は毛が絡まりやすいため、こまめなブラッシングが必要です。 また、換毛期には大量の毛が抜けるため、ブラッシングをすることで抜け毛の掃除が楽になるだけでなく、猫の体調管理にも役立ちます。
しつけのポイント
猫は犬ほどしつけが簡単ではないと言われていますが、根気よく対応することで、基本的なしつけは可能です。 例えば、爪とぎを家具にしないようにするためには、専用の爪とぎを用意し、その場所で爪を研ぐことを教えます。 また、噛み癖や飛び乗りの問題を防ぐためには、罰を与えるのではなく、正しい行動をした時に褒めてあげることで、猫は学習します。 しつけは一貫して行うことが重要であり、家族全員が同じルールを守るようにすることが成功の鍵です。
01猫を飼うための費用と長期的なコスト管理
1-1初期費用と必要な初期投資
猫を迎える際には、まず初期費用を見積もる必要があります。 この段階では、猫そのものの購入費用や、飼育に必要な基本的な物品を揃えるための投資が必要です。
猫の購入費用または里親費用
猫を購入する場合、費用は猫の品種や年齢、健康状態によって大きく異なります。 例えば、人気のある純血種の猫は高額になりやすく、数万円から十数万円に達することがあります。 一方、里親制度を利用して猫を迎える場合、初期の医療費や避妊手術費用が含まれることが多く、比較的低額な費用で済む場合もあります。
基本的な飼育用品の準備
猫を迎えるにあたり、揃えておくべき基本的な飼育用品も忘れてはいけません。 これには、フードボウルや水飲み器、トイレ、トイレ砂、キャリーバッグ、猫用ベッドなどが含まれます。 これらの初期投資には、数千円から数万円の費用がかかることが一般的です。 また、室内で飼う場合は、キャットタワーや爪とぎ、遊び道具などの快適な生活をサポートするアイテムも必要です。
1-1毎月のランニングコストの内訳
猫を飼い続けるためには、毎月一定のランニングコストがかかります。 これには、食費や医療費、トイレ砂の補充費用などが含まれ、飼い主は長期的な視点で予算を立てることが重要です。
食費と消耗品の費用
猫の毎日の食事には、ウェットフードやドライフードの費用がかかります。 猫の年齢や健康状態によって、食事内容が異なるため、飼い主はバランスの良いフードを選ぶ必要があります。 また、トイレ砂の補充も毎月の費用として計算しておくべきです。これらの日常的な消耗品には、月々数千円から一万円程度がかかることが一般的です。
定期的な健康管理の費用
猫の健康を維持するためには、定期的な健康診断や予防接種が欠かせません。 特に若い猫や高齢猫は、健康チェックを怠ると大きな病気につながる可能性があるため、定期的な通院が必要です。 また、寄生虫予防薬やノミ・ダニ予防薬も含めて、月々数千円の医療費がかかることが多いです。 これらの費用を事前に計算しておくことで、経済的な負担を軽減できます。
1-1突発的な出費に備えるための保険や貯蓄
猫を飼っていると、予期せぬ病気や怪我が発生することがあります。 これに備えて、事前にペット保険に加入するか、貯蓄を計画しておくことが非常に重要です。
ペット保険の活用
近年では、多くのペット保険が提供されており、月々の保険料を支払うことで、突発的な病気や怪我に対する医療費の一部をカバーできます。 保険の種類やプランによって補償内容が異なるため、猫の年齢や健康状態に合わせて適切な保険を選ぶことが重要です。 例えば、若い猫であれば低額な保険料で広範囲の補償を受けられるプランもありますが、高齢猫の場合、保険料が高くなることがあるため、早めの加入が推奨されます。
緊急時のための貯蓄
ペット保険に加入しない場合や、保険でカバーしきれない出費に備えるためには、緊急時の貯蓄を計画しておくことが賢明です。 特に重篤な病気や大きな怪我が発生した場合、手術費用や入院費用が高額になることがあるため、少なくとも数万円から十数万円程度の貯蓄を用意しておくと安心です。 定期的に貯蓄を積み立てることで、万が一の事態にも冷静に対応できる準備が整います。
01初めてでも飼いやすい猫
初めて猫を飼うときにはなによりも飼いやすい子が一番。ではどのような猫なら初めての人でも安心して飼うことができるのでしょうか。
1-1生態について知る
猫には様々な種類がいますが、猫を選ぶ前に知っておきたいのが猫に共通する基本的な生態です。
まず猫は犬とは異なり、単独行動を好む生き物であるということ。
猫は集団行動ではなく、一匹で楽しむことができる生き物です。もちろん飼い主さんと一緒にいたいと思うこともありますが、それも猫の気分次第。一緒に遊びたいと思っていても、それを決めるのは飼い主ではなく猫のほうです。
また、猫は非常によく眠る生き物です。猫の平均睡眠時間は一日約十五時間前後と言われているほど。そのため、いつも寝ていると思うこともありますが、これは猫にとっては自然な状態。家に猫を迎えた場合には、ずっと寝ているけれど病気ではないかと心配になることもありますが、猫は眠ることでエネルギーを回復しているので、あまり気にし過ぎないようにしましょう。
さらに猫は個体差が激しいというのも特徴のひとつです。たとえば、猫は水が嫌いな生き物で、できるだけ水に近づかないように生活しています。
これはもともと猫が水の少ない砂漠の環境で暮らしていたことによるもの。砂漠は、昼間は温度が上昇するものの、夜になると非常に寒くなるという特殊な環境。もし、そのような環境で毛が濡れてしまうと体温が急激に低下し、命を落とす危険があります。
それを避けるために、猫には水を避ける習性がありますが、中には水が大好き、泳ぎが得意といった子もいるため、その子の個性を大切にしてあげることが重要になります。
1-2猫の性格の違いを知る
猫は個体によって、習性だけでなく性格も大きく異なります。おとなしい子もいれば活発な子、鳴き声が小さい子、甘えん坊な子など様々。性格は猫種によっても異なりますが、一番大きく影響するのはどのような環境で育ったか、どんな経験をしたかによると言われています。
猫を初めて飼うときにはこの性格の違いも重要です。たとえば、一人暮らしでアパートに住んでいる場合なら、あまりうるさく鳴いてしまう子の場合には近所からクレームが来ることも。また活発な子の場合であれば部屋を傷つけてしまう、音が下の階に響いてしまうといったことも考えられます。
猫を飼うときには、自分の生活している環境と猫の性格を合わせて考えるとよいでしょう。
1-3性別による違い
猫は性別によっても性格が異なります。一般的に、オスの方がメスよりも活発で社交的。逆にメスは温厚で大人しいと言われています。ただし、オスの方が飼い主に甘えることが多く、メスの方が自立して行動することが多いという意見も。
オスかメスかは飼い主さんの好みにもよりますが、猫とどのように過ごしたいかを考えて、性別から猫を選ぶという方法もあります。
なお、オスのほうがメスに比べると身体が大きくなるため、飼育するスペースなどもあわせて考えるとよいでしょう。
1-4子猫と成猫、どっちがいい?
猫を飼うとき、考えなければいけないのが、子猫を飼うか成猫を飼うかということ。子猫は非常に可愛い存在で、成長を見守り一緒に過ごせるという大きなメリットがありますが、まだまだ身体が弱く、きちんと世話をする必要があります。特にひとり暮らしで猫を飼うという場合には、目を離す時間が長くなるため注意が必要。また、子猫の場合にはこれからどんな性格になるか分からないというデメリットも。
逆に大人になった猫の場合、可愛さでは子猫には勝てませんが、面倒を見るときにはそれほど神経質にならなくてもいい、子猫に比べると病気になりにくいといったメリットもあります。
また、子猫のほうがしつけを行いやすい反面、きちんとしつけることができなければ後で大きな問題となってしまうことも。
大人になった猫の場合、すでにトイレなどのしつけは終わっていることが多く、新しいしつけが要らないこと。ある程度成長していれば一人で留守番をさせるのも安心です。
初めて猫を飼うときには年齢によるのメリットやデメリットも考えることが重要です。
1-5自分の生活スタイルや、猫とどう接したいかを考える
一人暮らしをしていてふと寂しさを感じたとき、猫が欲しいと思う方も少なくありません。
でも、猫を飼うときには、自分の生活スタイルや、猫とどう過ごしたいのかといった点をしっかり考えておくことが重要。
特に一人暮らしの場合には、猫がいると長時間家を空けることができません。ペットホテルや動物病院、友人に預けるという方法もありますが、猫の性格によっては外泊ができないということも考えられます。
理想を言えば、毎日家に帰り、外泊をしないというのが一番ですが、仕事で出張などが多いという場合はどうしても家を空けることになります。
もし家を空けた場合には、その間猫の世話をどうするのか、あらかじめ考えておくことも必要です。
また、一人暮らしの部屋の場合、スペースには限りがありますが、猫のための場所もきちんと確保しておくことも大切です。
特に気を付けたいのが学生の一人暮らしの場合。学生の一人暮らしは家にいることも多く、猫を飼いやすい環境ではありますが、もし社会人になった後も、きちんと猫を飼い続けられるのか考えておきましょう。
就職をすると、社員寮に入らなければならなかったり、研修や転勤などで住環境が大きく変化したりといったことも考えられます。
その場合にはどうするかということも、飼う前からしっかりと考えておきましょう。
02猫を飼う前に確認しておくこと
猫を飼うときには、心構えはもちろん、生活用品など様々な事前の準備が必要です。
2-1費用面の確認
猫を飼おうと考えた場合、どんな猫を迎えようかということで頭がいっぱいになってしまいがちですが、決して忘れてはいけないのが費用面。
猫を飼い始めたときには、かなりの出費が必要になります。
まず飼い始めたときに必要になるのが、健康診断やワクチンの接種。
猫の場合、健康診断は五歳になるまでは年に一度、五歳になったら半年に一度というのが一般的な目安です。
健康診断の費用は約五千円から約二万円程度と、地域や病院によっても異なります。また、健康診断は血液検査や尿検査、心電図検査など様々なメニューがあり、項目が増えていくにしたがって費用も増加します。
ワクチン接種は猫の免疫力を高め、伝染病にかかるリスクを減らすもので、生後五十日に一回目、八十日から九十日に二回目の接種を受け、その後は一年に一度というのが一般的。
このワクチンにも様々な病気に対応する種類があり、どのワクチンを接種するかによって価格は変動します。
さらに、猫を飼うときにはトイレや食器、首輪、ベッドといった猫のための生活用品が必要。
どのようなものを揃えるのかは飼い主さん次第で、新品を購入するだけでなく、中古を選んだり、人からもらったりという方法もあり、それによって費用は異なりますが、安くても約三万円、高い場合には十万円程度を考えておいたほうがよいでしょう。
さらに猫を飼っているとエサや砂などの消耗品、夏場家を留守にするときのエアコン代、去勢手術の費用なども必要になります。
2-2世話をする時間が取れるか?
猫は自由を好む生き物ですが、健康を保つためにはしっかりとお世話をしてあげなければいけません。
この猫の世話のための時間の確保も猫を飼う上では欠かせないもの。
猫の世話の基本は、ご飯とトイレ、ベッド、遊びです。
中でも特に重要になるのがトイレの世話。
実は猫は非常にきれい好きな生き物で、トイレが汚れていると排泄を我慢してしまいます。そうなると膀胱炎や細菌などの危険が高くなるだけでなく、猫にも大きなストレスを与えてしまいます。その結果として、猫が健康を損なってしまうことも。
そのため、猫のトイレはこまめに掃除をしてあげることが重要です。
また、猫の種類によって必要なのがブラッシング。
猫には毛の短い短毛種と毛の長い著毛種の二種類に分かれています。
短毛種の場合には、毛が短いため、ブラッシングもそれほど頻繁に行う必要はありません。逆に長毛種の猫のブラッシングをさぼると、すぐに毛が毛玉になってしまいます。毛玉ができてしまうと、見た目がぼさぼさになってしまうだけでなく、通気性が悪くなり、皮膚病になってしまうことも考えられます。また、毛づくろいをしていて飲み込んだ毛がお腹の中で毛玉になる「毛球症」という病気になってしまうため、長毛種の猫のブラッシングは非常に重要です。
世話の時間という点では短毛種の方が簡単ですが、実は短毛種は遊びやいたずらが好き、長毛種は静かにのんびり過ごすことが多いという性格の違いもあるため、初めて猫を飼うときにはこれらの違いなどをトータルで考える必要があります。
2-3寿命
猫の平均寿命は約十五年と言われています。さらに最近では医療技術の進歩によって、寿命は長くなる傾向にあります。
もちろんこの寿命はあくまでも平均。猫によってはそれより短いことも長いこともあります。
ただしどちらにしても猫を飼うと少なくとも十年以上は一緒に生活するものと考えたほうがよいでしょう。
十年後のことを考えるのはなかなか難しいものですが、猫を飼うときにはそれほどの長い時間を一緒に過ごすのだということは忘れないほうがよいかもしれません。
03猫と暮らすためのポイント
猫は生活に癒しを与えてくれる存在。猫と快適に暮らすためにはいくつかのポイントがあります。
3-1猫のしつけ
人間も猫もお互い快適に暮らすために重要なのがしつけです。
しかし、実は猫は非常にしつけの難しい生き物。というのも、猫は犬よりも学習能力が低く、なかなか物事を覚えられないという特徴があります。
犬の場合にはおやつなどを与えながらしつけることもできますが、猫の場合、食べたくないときにはおやつを与えても食べようとしないため、なかなかしつけを進めることが難しいもの。
といっても、猫にしつけを行うことは不可能というわけではありません。
猫にしつけを行うときには、「猫の好みを優先する」「猫の習性を利用する」という方法が効果的。
たとえば爪とぎのしつけを行う場合には、猫の気に入る爪とぎの素材をいくつか探しましょう。猫が気に入るものがあれば、それ以外の場所で爪とぎをすることがなくなります。
また、猫をしつけるときにはきちんと叱ることも大切。猫を叱るときには、体罰ではなく、猫が嫌う大きな音を出す、霧吹きで水をかけるなど、こちらも猫の習性を利用すると効果があります。猫にしつけをするときには根気よく行うようにしましょう。
3-2猫の嫌がることはしない
猫と暮らすためには、猫が嫌がることはしないというのが基本になります。
たとえば、猫が好むのは静かな場所。猫は単独で暮らす性質を持っているため、人の出入りが激しい場所にいると落ち着かずストレスを感じてしまいます。また、大きな物音や追いかけ回されること、過剰なスキンシップも得意ではありません。
もちろん猫にも個体差があり性格もまちまちですが、猫が嫌がるようなことをしないことが快適な生活への第一歩です。
では猫が嫌がっているかどうかはどのように見分ければよいのでしょうか。
猫には、そのときの機嫌を表すいくつかのサインがあります。
たとえば、身体をこすりつけてきたり、仰向けに横になってお腹を見せたりというのは機嫌のいいサイン。その場合には、思い切り猫を可愛がってあげましょう。
逆い尻尾が左右に動いたり、尻尾が太くなったりというのは、落ち着かないか、怒っているサインです。そんなときに手を出したり、無理に構ったりすると、猫がストレスを感じるだけでなく、手を噛まれてしまうことも。
その他にも、低い声で長く鳴く、のどの奥から息を押し出すように鳴くのも不機嫌のサインです。
もし猫の機嫌が悪いようなら、手を出したり構ったりというのは控えたほうがよいでしょう。
01まとめ
猫を飼うことは、癒しや喜びをもたらしますが、同時に責任も伴います。
猫の性格や生活環境に合わせた選び方をすることで、より快適な生活を送れるでしょう。
また、必要な物品やコスト、家族全員の同意と協力体制を確認することで、猫との新しい生活がスムーズに始まります。
慎重な準備を行い、猫との豊かな生活を楽しんでください。
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ねこもり 先生
1976年生まれ。
ホテルエステサロン勤務後、三宮・北野でプライベートサロンを開業して16年。
幼少期から動物と共に暮らしてきたことから、念願の動物のお仕事もスタート。
猫さんがストレスなく過ごせる猫専門ホテルを2023年神戸にOPEN。猫専門のペットシッター「ねこもり」としても活動中。
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1-1生態について知る
猫には様々な種類がいますが、猫を選ぶ前に知っておきたいのが猫に共通する基本的な生態です。
まず猫は犬とは異なり、単独行動を好む生き物であるということ。
猫は集団行動ではなく、一匹で楽しむことができる生き物です。もちろん飼い主さんと一緒にいたいと思うこともありますが、それも猫の気分次第。一緒に遊びたいと思っていても、それを決めるのは飼い主ではなく猫のほうです。
また、猫は非常によく眠る生き物です。猫の平均睡眠時間は一日約十五時間前後と言われているほど。そのため、いつも寝ていると思うこともありますが、これは猫にとっては自然な状態。家に猫を迎えた場合には、ずっと寝ているけれど病気ではないかと心配になることもありますが、猫は眠ることでエネルギーを回復しているので、あまり気にし過ぎないようにしましょう。
さらに猫は個体差が激しいというのも特徴のひとつです。たとえば、猫は水が嫌いな生き物で、できるだけ水に近づかないように生活しています。
これはもともと猫が水の少ない砂漠の環境で暮らしていたことによるもの。砂漠は、昼間は温度が上昇するものの、夜になると非常に寒くなるという特殊な環境。もし、そのような環境で毛が濡れてしまうと体温が急激に低下し、命を落とす危険があります。
それを避けるために、猫には水を避ける習性がありますが、中には水が大好き、泳ぎが得意といった子もいるため、その子の個性を大切にしてあげることが重要になります。
1-2猫の性格の違いを知る
猫は個体によって、習性だけでなく性格も大きく異なります。おとなしい子もいれば活発な子、鳴き声が小さい子、甘えん坊な子など様々。性格は猫種によっても異なりますが、一番大きく影響するのはどのような環境で育ったか、どんな経験をしたかによると言われています。
猫を初めて飼うときにはこの性格の違いも重要です。たとえば、一人暮らしでアパートに住んでいる場合なら、あまりうるさく鳴いてしまう子の場合には近所からクレームが来ることも。また活発な子の場合であれば部屋を傷つけてしまう、音が下の階に響いてしまうといったことも考えられます。
猫を飼うときには、自分の生活している環境と猫の性格を合わせて考えるとよいでしょう。
1-3性別による違い
猫は性別によっても性格が異なります。一般的に、オスの方がメスよりも活発で社交的。逆にメスは温厚で大人しいと言われています。ただし、オスの方が飼い主に甘えることが多く、メスの方が自立して行動することが多いという意見も。
オスかメスかは飼い主さんの好みにもよりますが、猫とどのように過ごしたいかを考えて、性別から猫を選ぶという方法もあります。
なお、オスのほうがメスに比べると身体が大きくなるため、飼育するスペースなどもあわせて考えるとよいでしょう。
1-4子猫と成猫、どっちがいい?
猫を飼うとき、考えなければいけないのが、子猫を飼うか成猫を飼うかということ。子猫は非常に可愛い存在で、成長を見守り一緒に過ごせるという大きなメリットがありますが、まだまだ身体が弱く、きちんと世話をする必要があります。特にひとり暮らしで猫を飼うという場合には、目を離す時間が長くなるため注意が必要。また、子猫の場合にはこれからどんな性格になるか分からないというデメリットも。
逆に大人になった猫の場合、可愛さでは子猫には勝てませんが、面倒を見るときにはそれほど神経質にならなくてもいい、子猫に比べると病気になりにくいといったメリットもあります。
また、子猫のほうがしつけを行いやすい反面、きちんとしつけることができなければ後で大きな問題となってしまうことも。
大人になった猫の場合、すでにトイレなどのしつけは終わっていることが多く、新しいしつけが要らないこと。ある程度成長していれば一人で留守番をさせるのも安心です。
初めて猫を飼うときには年齢によるのメリットやデメリットも考えることが重要です。
1-5自分の生活スタイルや、猫とどう接したいかを考える
一人暮らしをしていてふと寂しさを感じたとき、猫が欲しいと思う方も少なくありません。
でも、猫を飼うときには、自分の生活スタイルや、猫とどう過ごしたいのかといった点をしっかり考えておくことが重要。
特に一人暮らしの場合には、猫がいると長時間家を空けることができません。ペットホテルや動物病院、友人に預けるという方法もありますが、猫の性格によっては外泊ができないということも考えられます。
理想を言えば、毎日家に帰り、外泊をしないというのが一番ですが、仕事で出張などが多いという場合はどうしても家を空けることになります。
もし家を空けた場合には、その間猫の世話をどうするのか、あらかじめ考えておくことも必要です。
また、一人暮らしの部屋の場合、スペースには限りがありますが、猫のための場所もきちんと確保しておくことも大切です。
特に気を付けたいのが学生の一人暮らしの場合。学生の一人暮らしは家にいることも多く、猫を飼いやすい環境ではありますが、もし社会人になった後も、きちんと猫を飼い続けられるのか考えておきましょう。
就職をすると、社員寮に入らなければならなかったり、研修や転勤などで住環境が大きく変化したりといったことも考えられます。
その場合にはどうするかということも、飼う前からしっかりと考えておきましょう。
2-1費用面の確認
猫を飼おうと考えた場合、どんな猫を迎えようかということで頭がいっぱいになってしまいがちですが、決して忘れてはいけないのが費用面。
猫を飼い始めたときには、かなりの出費が必要になります。
まず飼い始めたときに必要になるのが、健康診断やワクチンの接種。
猫の場合、健康診断は五歳になるまでは年に一度、五歳になったら半年に一度というのが一般的な目安です。
健康診断の費用は約五千円から約二万円程度と、地域や病院によっても異なります。また、健康診断は血液検査や尿検査、心電図検査など様々なメニューがあり、項目が増えていくにしたがって費用も増加します。
ワクチン接種は猫の免疫力を高め、伝染病にかかるリスクを減らすもので、生後五十日に一回目、八十日から九十日に二回目の接種を受け、その後は一年に一度というのが一般的。
このワクチンにも様々な病気に対応する種類があり、どのワクチンを接種するかによって価格は変動します。
さらに、猫を飼うときにはトイレや食器、首輪、ベッドといった猫のための生活用品が必要。
どのようなものを揃えるのかは飼い主さん次第で、新品を購入するだけでなく、中古を選んだり、人からもらったりという方法もあり、それによって費用は異なりますが、安くても約三万円、高い場合には十万円程度を考えておいたほうがよいでしょう。
さらに猫を飼っているとエサや砂などの消耗品、夏場家を留守にするときのエアコン代、去勢手術の費用なども必要になります。
2-2世話をする時間が取れるか?
猫は自由を好む生き物ですが、健康を保つためにはしっかりとお世話をしてあげなければいけません。
この猫の世話のための時間の確保も猫を飼う上では欠かせないもの。
猫の世話の基本は、ご飯とトイレ、ベッド、遊びです。
中でも特に重要になるのがトイレの世話。
実は猫は非常にきれい好きな生き物で、トイレが汚れていると排泄を我慢してしまいます。そうなると膀胱炎や細菌などの危険が高くなるだけでなく、猫にも大きなストレスを与えてしまいます。その結果として、猫が健康を損なってしまうことも。
そのため、猫のトイレはこまめに掃除をしてあげることが重要です。
また、猫の種類によって必要なのがブラッシング。
猫には毛の短い短毛種と毛の長い著毛種の二種類に分かれています。
短毛種の場合には、毛が短いため、ブラッシングもそれほど頻繁に行う必要はありません。逆に長毛種の猫のブラッシングをさぼると、すぐに毛が毛玉になってしまいます。毛玉ができてしまうと、見た目がぼさぼさになってしまうだけでなく、通気性が悪くなり、皮膚病になってしまうことも考えられます。また、毛づくろいをしていて飲み込んだ毛がお腹の中で毛玉になる「毛球症」という病気になってしまうため、長毛種の猫のブラッシングは非常に重要です。
世話の時間という点では短毛種の方が簡単ですが、実は短毛種は遊びやいたずらが好き、長毛種は静かにのんびり過ごすことが多いという性格の違いもあるため、初めて猫を飼うときにはこれらの違いなどをトータルで考える必要があります。
2-3寿命
猫の平均寿命は約十五年と言われています。さらに最近では医療技術の進歩によって、寿命は長くなる傾向にあります。
もちろんこの寿命はあくまでも平均。猫によってはそれより短いことも長いこともあります。
ただしどちらにしても猫を飼うと少なくとも十年以上は一緒に生活するものと考えたほうがよいでしょう。
十年後のことを考えるのはなかなか難しいものですが、猫を飼うときにはそれほどの長い時間を一緒に過ごすのだということは忘れないほうがよいかもしれません。
03猫と暮らすためのポイント
猫は生活に癒しを与えてくれる存在。猫と快適に暮らすためにはいくつかのポイントがあります。
3-1猫のしつけ
人間も猫もお互い快適に暮らすために重要なのがしつけです。
しかし、実は猫は非常にしつけの難しい生き物。というのも、猫は犬よりも学習能力が低く、なかなか物事を覚えられないという特徴があります。
犬の場合にはおやつなどを与えながらしつけることもできますが、猫の場合、食べたくないときにはおやつを与えても食べようとしないため、なかなかしつけを進めることが難しいもの。
といっても、猫にしつけを行うことは不可能というわけではありません。
猫にしつけを行うときには、「猫の好みを優先する」「猫の習性を利用する」という方法が効果的。
たとえば爪とぎのしつけを行う場合には、猫の気に入る爪とぎの素材をいくつか探しましょう。猫が気に入るものがあれば、それ以外の場所で爪とぎをすることがなくなります。
また、猫をしつけるときにはきちんと叱ることも大切。猫を叱るときには、体罰ではなく、猫が嫌う大きな音を出す、霧吹きで水をかけるなど、こちらも猫の習性を利用すると効果があります。猫にしつけをするときには根気よく行うようにしましょう。
3-2猫の嫌がることはしない
猫と暮らすためには、猫が嫌がることはしないというのが基本になります。
たとえば、猫が好むのは静かな場所。猫は単独で暮らす性質を持っているため、人の出入りが激しい場所にいると落ち着かずストレスを感じてしまいます。また、大きな物音や追いかけ回されること、過剰なスキンシップも得意ではありません。
もちろん猫にも個体差があり性格もまちまちですが、猫が嫌がるようなことをしないことが快適な生活への第一歩です。
では猫が嫌がっているかどうかはどのように見分ければよいのでしょうか。
猫には、そのときの機嫌を表すいくつかのサインがあります。
たとえば、身体をこすりつけてきたり、仰向けに横になってお腹を見せたりというのは機嫌のいいサイン。その場合には、思い切り猫を可愛がってあげましょう。
逆い尻尾が左右に動いたり、尻尾が太くなったりというのは、落ち着かないか、怒っているサインです。そんなときに手を出したり、無理に構ったりすると、猫がストレスを感じるだけでなく、手を噛まれてしまうことも。
その他にも、低い声で長く鳴く、のどの奥から息を押し出すように鳴くのも不機嫌のサインです。
もし猫の機嫌が悪いようなら、手を出したり構ったりというのは控えたほうがよいでしょう。
01まとめ
猫を飼うことは、癒しや喜びをもたらしますが、同時に責任も伴います。
猫の性格や生活環境に合わせた選び方をすることで、より快適な生活を送れるでしょう。
また、必要な物品やコスト、家族全員の同意と協力体制を確認することで、猫との新しい生活がスムーズに始まります。
慎重な準備を行い、猫との豊かな生活を楽しんでください。
3-1猫のしつけ
人間も猫もお互い快適に暮らすために重要なのがしつけです。
しかし、実は猫は非常にしつけの難しい生き物。というのも、猫は犬よりも学習能力が低く、なかなか物事を覚えられないという特徴があります。
犬の場合にはおやつなどを与えながらしつけることもできますが、猫の場合、食べたくないときにはおやつを与えても食べようとしないため、なかなかしつけを進めることが難しいもの。
といっても、猫にしつけを行うことは不可能というわけではありません。
猫にしつけを行うときには、「猫の好みを優先する」「猫の習性を利用する」という方法が効果的。
たとえば爪とぎのしつけを行う場合には、猫の気に入る爪とぎの素材をいくつか探しましょう。猫が気に入るものがあれば、それ以外の場所で爪とぎをすることがなくなります。
また、猫をしつけるときにはきちんと叱ることも大切。猫を叱るときには、体罰ではなく、猫が嫌う大きな音を出す、霧吹きで水をかけるなど、こちらも猫の習性を利用すると効果があります。猫にしつけをするときには根気よく行うようにしましょう。
3-2猫の嫌がることはしない
猫と暮らすためには、猫が嫌がることはしないというのが基本になります。
たとえば、猫が好むのは静かな場所。猫は単独で暮らす性質を持っているため、人の出入りが激しい場所にいると落ち着かずストレスを感じてしまいます。また、大きな物音や追いかけ回されること、過剰なスキンシップも得意ではありません。
もちろん猫にも個体差があり性格もまちまちですが、猫が嫌がるようなことをしないことが快適な生活への第一歩です。
では猫が嫌がっているかどうかはどのように見分ければよいのでしょうか。
猫には、そのときの機嫌を表すいくつかのサインがあります。
たとえば、身体をこすりつけてきたり、仰向けに横になってお腹を見せたりというのは機嫌のいいサイン。その場合には、思い切り猫を可愛がってあげましょう。
逆い尻尾が左右に動いたり、尻尾が太くなったりというのは、落ち着かないか、怒っているサインです。そんなときに手を出したり、無理に構ったりすると、猫がストレスを感じるだけでなく、手を噛まれてしまうことも。
その他にも、低い声で長く鳴く、のどの奥から息を押し出すように鳴くのも不機嫌のサインです。
もし猫の機嫌が悪いようなら、手を出したり構ったりというのは控えたほうがよいでしょう。
この講座は!プロの監修を受けています!
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幼少期から動物と共に暮らしてきたことから、念願の動物のお仕事もスタート。
猫さんがストレスなく過ごせる猫専門ホテルを2023年神戸にOPEN。猫専門のペットシッター「ねこもり」としても活動中。
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- 飼い主さんなら考えておきたい。猫の避妊手術について
- 猫の爪の切り方は?方法や手順、頻度、注意点について解説!
- 猫の餌入れの選び方!高さや重要なポイントついて解説!
- 猫の育て方は?必要なものや健康管理、しつけ方法について解説!
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