日曜大工やハンドメイドとの違いは?DIYの基本的な知識と魅力とは
DIYは、自分の手で物を作り上げることができる楽しさを提供し、最近では多くの人々に親しまれています。
専門家や業者に頼ることなく、家具の製作やインテリアの装飾など、創造性を発揮できる点が魅力です。
DIYという言葉を耳にしたことはあるけど、何の略か解らない、意味がよく分からないという方も多いかもしれません。ハンドメイドや日曜大工と何が違うのか、DIYの歴史やDIYでできることなどをご紹介します。
- 目次
- 1. DIYの基本概要
- 1-1. DIYの言葉に込められた意味と由来
- 1-2. DIYを楽しむことで得られる利点
- 1-3. 日曜大工との異なる特徴
- 2. DIYの誕生と発展の歴史
- 2-1. 戦後イギリスで始まったDIY運動
- 2-2. アメリカにおけるDIYの変遷と余暇活動への転換
- 2-3. 日本へのDIY文化の導入と普及
- 2-4. ホームセンターの普及によるDIY環境の整備
- 2-5. 現代のDIYブームとその背景
- 3. 多様なDIYの実践例
- 3-1. インテリアや雑貨を手作りする楽しみ
- 3-2. 初心者におすすめのインテリアDIY
- 3-3. 住空間の利便性を高める工夫
- 3-4. キッチンでのDIY改善アイデア
- 3-5. 収納スペースの増設と活用
- 3-6. 壁面収納の効果的な使い方
- 3-7. 部屋のレイアウトを自分で変更する方法
- 3-8. 小規模な家具移動による空間の再配置
- 3-9. アクセサリーの制作を通じた創造力の発揮
- 3-10. 初心者でも簡単に始められるアクセサリーDIY
- 4. DIYを取り巻く現在のトレンド
- 4-1. DIY女子の急成長とその背景
- 4-2. DIY女子のコミュニティと情報交換の場
- 4-3. SNSや動画コンテンツによるDIYの普及
- 4-4. インフルエンサーの役割とDIYトレンドの加速
- 4-5. 環境に配慮したエコDIYの取り組み
- 4-6. 廃材を活用したクリエイティブなプロジェクト
- 5. DIYを始めるための基本ステップ
- 5-1. 初心者向けの簡単なプロジェクトの選び方
- 5-2. 具体的なプロジェクトの例
- 5-3. 必要な道具と材料の揃え方
- 5-4. 初心者向けの基本ツール
- 5-5. 材料選びのポイント
- 5-6. 安全にDIYを楽しむためのポイント
- 5-7. 工具の正しい使い方と保護具の重要性
- 5-8. 作業スペースの整備
- 6. DIYとは
- 6-1. DIYの正式名称とその意味
- 6-2. DIYの魅力やメリット
- 6-3. 日曜大工とDIYの違い
- 7. DIYの歴史
- 7-1. 戦後イギリスで起きた復興のための国民運動が起源
- 7-2. アメリカで「復興」から「余暇のひとつとして楽しむ」へ進化
- 7-3. 1970年代初頭に日本へ上陸
- 7-4. ホームセンターの誕生
- 7-5. DIYブームの背景
- 7-6. 最近はDIY女子が注目されている
- 8. DIYでできることの例
- 8-1. 小物や雑貨を作りたい
- 8-2. 部屋の不便な部分を改善したい
- 8-3. 収納スペースを増やしたい
- 8-4. 部屋の模様替えをしたい
- 8-5. アクセサリーを手作りしたい
- 9. まとめ
01DIYの基本概要
1-1DIYの言葉に込められた意味と由来
DIYという言葉は「Do It Yourself」の略で、「自分でやる」という意味を持ちます。 元々は1940年代のイギリスで、戦後の復興運動の一環として広まった概念です。 住まいの修理や改善を、自分の手で行うことが求められた時期に生まれたこの言葉は、次第に一般的な家庭活動として定着していきました。 日本においても1970年代にこの概念が紹介され、今では趣味としても広く親しまれています。 DIYという言葉には、自分のスキルを活かし、物を作り上げる達成感や、他者に頼らず自分の手で何かを行う自立心が含まれています。 最近では、この自立した活動を通じて、生活に個性を持ち込める点が注目され、年齢や性別を問わず、多くの人がDIYに魅力を感じています。
1-1DIYを楽しむことで得られる利点
DIYを楽しむことで、さまざまなメリットが得られます。 まず、最も大きな利点はコスト削減です。 家具やインテリア、修理を業者に依頼すると高額な費用がかかることがありますが、DIYならば材料費と自分の労力だけで済ませることができ、結果として費用を抑えることが可能です。 また、オーダーメイドのように自分の好みに合わせたデザインやサイズのものを作ることができるのも大きな魅力です。 さらに、DIYはスキルアップの機会を提供します。 木工や塗装、電気工事などの技術を学ぶことで、将来的にさらに大きなプロジェクトに挑戦できるようになります。 この過程で、問題解決能力や創造力も高まるため、日常生活にも役立つスキルが身につきます。 また、何かを完成させた時の達成感や喜びも、DIYの大きな魅力の一つです。
1-1日曜大工との異なる特徴
DIYと日曜大工は似ているようでいて、異なる要素も含んでいます。 日曜大工という言葉は、主に家庭内での修理や簡単な作業を行うことを指し、一般的には、週末や休日に家のメンテナンスや小さな修理を行うという意味合いが強いです。 一方、DIYはさらに広範な意味を持ち、家の修理だけでなく、インテリアの作成やリフォーム、アートやクラフトの制作など、創造的な活動全般を含みます。 日曜大工は、比較的実用的な側面が強調されるのに対して、DIYは楽しさや個性を反映する創造的な要素が強い点が特徴です。 また、DIYは趣味や余暇の一環として行われることが多く、自分だけのオリジナル作品を作れる点で、自己表現の場ともなります。 このように、DIYは単なる修理作業にとどまらず、ライフスタイルや価値観の反映とも言える活動です。
01DIYの誕生と発展の歴史
1-1戦後イギリスで始まったDIY運動
DIYの概念は、1940年代の戦後イギリスで生まれています。 第二次世界大戦が終わった直後、イギリスでは大規模な復興作業が必要でしたが、資材や労働力が不足していました。 そこで、一般市民が自分たちで家や家具を修理し、改築する運動が広がりました。 この活動は「Do It Yourself(自分でやる)」というスローガンのもと、国家主導の復興プロジェクトの一部として推進されています。 市民は、日常的な生活を維持するために必要なスキルを身に付け、家族やコミュニティの中で協力しながら復興に貢献しました。 この時期のDIYは、必然的に生まれたものであり、実用的な面が強調されていました。 人々は、自らの手で生活環境を改善することで、戦後の厳しい時代を乗り越え、次第にそれが市民生活の一部として定着していったのです。
1-1アメリカにおけるDIYの変遷と余暇活動への転換
イギリスで始まったDIY運動は、やがてアメリカへと広がりを見せました。 1950年代にアメリカで広まったDIYは、イギリスとは異なり、復興という目的から、余暇の一環として楽しむ活動へと進化しました。 アメリカの家庭では、より大きな家を持ち、自由な時間も増えたことから、住環境の改善やインテリアの装飾などに時間を費やす人々が増加しました。 また、この時期には、DIYに関連する雑誌や書籍が多く出版され、家庭内での創作活動が一般的な趣味として認知されるようになっています。 これにより、DIYは単なる修理やメンテナンスの手段を超えて、個人の趣味や創造的な活動としての側面を強めていきました。 アメリカの文化では、DIYが自己表現の一つとなり、家や家具をカスタマイズすることで、個々のライフスタイルに合った空間作りが求められるようになりました。
1-1日本へのDIY文化の導入と普及
アメリカで広まったDIY文化は、1970年代初頭に日本にも上陸しました。 当初は、日曜大工として紹介され、主に家庭内の修理や家具の作成など、実用的な面が重視されました。 しかし、次第に日本の消費文化と融合し、DIYは趣味の一つとして普及していきます。 特に、インテリア雑貨や家具作りが盛んになり、DIYを通じて個性的な空間作りができることが、多くの日本人に支持されるようになりました。 日本の住宅事情も、DIYの普及に一役買っています。 狭い空間を効率的に活用するために、収納を増やす工夫や、限られたスペースを有効活用するための家具作りなどが流行しました。 特に都市部では、住宅のカスタマイズにDIYが取り入れられ、自分で部屋を改装することが一般的になっていきました。
1-1ホームセンターの普及によるDIY環境の整備
DIY文化が日本で広がるにつれ、ホームセンターの普及が大きな役割を果たしました。 ホームセンターは、DIYに必要な材料や道具を手軽に手に入れられる場所として、全国各地に急速に増えていきました。 特に1980年代以降、ホームセンターの存在が一般家庭に浸透することで、DIYはさらに身近なものとなりました。 ホームセンターでは、木材や工具、塗料など、DIYに必要なアイテムを一箇所で揃えられるため、初心者でも気軽にプロジェクトに挑戦が可能です。 また、最近では、ワークショップやセミナーが開催され、DIYの技術を学ぶ機会も増えています。 こうした環境の整備により、DIYは趣味としての幅を広げ、多くの人が取り組みやすい活動となりました。
1-1現代のDIYブームとその背景
現代においては、DIYは再びブームを迎えています。 特にSNSやYouTubeなどの動画共有サイトが普及したことで、自分の作業を共有したり、他人のDIYプロジェクトからインスピレーションを得たりすることが容易になりました。 これにより、DIYは一人で行うものから、コミュニティやオンラインでのつながりを通じて楽しむ活動へと進化しています。 また、現代のDIYブームの背景には、エコ意識やサステナビリティの考え方も影響しています。 既製品を購入するのではなく、自分で作ることで環境に優しい選択をする人が増えており、再利用やリサイクルを取り入れたエコDIYが注目されています。 このように、DIYは時代とともにその形を変えながら、今もなお進化し続けているのです。
01多様なDIYの実践例
1-1インテリアや雑貨を手作りする楽しみ
DIYの中でも人気が高いのが、インテリアや雑貨を手作りすることです。 既製品にはないオリジナリティを取り入れることで、自分だけの空間を作り上げることができます。 例えば、木材を使ったシェルフや小物入れを自作したり、布や紙を利用したりして手作りのクッションカバーや壁飾りを作れます。 これにより、インテリアの一部として個性を表現する楽しみが得られます。 また、手作りのインテリアは、自分のライフスタイルやニーズに合わせたデザインを取り入れられるため、実用性も高いです。 色や素材、サイズなど、細部にまでこだわることで、空間に統一感や調和をもたらすことが可能です。
初心者におすすめのインテリアDIY
DIY初心者には、まず簡単なプロジェクトから始めることをおすすめします。 例えば、木材を組み立てて簡単なシェルフを作ったり、布や糸を使ってクッションカバーを作ったりすることは、材料も少なく手間もかからないため、最初のステップとして理想的です。 これらのプロジェクトを通じて、DIYの基礎技術を学びながら、自分だけのインテリアを手作りする喜びを感じられるでしょう。
1-1住空間の利便性を高める工夫
住空間を快適に保つためには、DIYを活用して利便性を高める工夫が大切です。 例えば、キッチンやリビングの収納力をアップさせるために、使い勝手の良い収納システムを自作したり、デスク周りの整理整頓を目的とした収納アイテムを作成したりできます。 また、コードやケーブルが絡まりやすい場所にケーブル整理用のアクセサリーをDIYで作ることで、生活が一段と便利になります。 DIYを通じて、自分の生活スタイルに合った利便性の高い空間を作ることができ、またプロジェクトを進めるうちに、家全体をより快適にする新しいアイデアが次々と生まれる楽しさも感じられるでしょう。
キッチンでのDIY改善アイデア
キッチンは、収納と利便性が特に重要な場所です。 DIYで、壁に設置するスパイスラックや、引き出しの中に仕切りを設けて食器や調理器具を整理するなど、小さな工夫が大きな効果を生みます。 また、不要になった棚や木材を再利用して、オリジナルの調味料ラックや、作業スペースを広げるための折りたたみ式カウンターを作るのも良いアイデアです。
1-1収納スペースの増設と活用
多くの家庭では、収納スペースが不足していることが課題となっています。 そこで、DIYを活用して、限られたスペースを有効に活用する方法を見つけることが重要です。 例えば、クローゼットの中に追加の棚や仕切りを設けたり、壁を活用したりしてハンギング収納を取り入れることが考えられます。 また、ベッドの下に引き出しを作ることで、デッドスペースを有効活用できます。
壁面収納の効果的な使い方
壁面収納は、特に狭いスペースを有効に使うための優れた方法です。 DIYで作成できるシンプルな棚やフックを活用すれば、壁のスペースを活かして、書籍や装飾品、小物類を整理できます。 玄関やキッチンなど、収納が限られている場所でも、壁を使った収納システムを自作することで、収納力を劇的に向上させることが可能です。
1-1部屋のレイアウトを自分で変更する方法
DIYは、家具や収納の作成だけでなく、部屋全体のレイアウト変更にも活用できます。 例えば、大型の家具を自作することで、部屋の使い方に合わせて最適な配置ができるようになります。 さらに、部屋のゾーニングを工夫することで、リビングやワークスペース、寝室の役割を明確に分けられます。
小規模な家具移動による空間の再配置
部屋のレイアウトを変更する際には、まずは既存の家具を小規模に移動させることから始めるとよいでしょう。 DIYで作成した移動可能な家具や、キャスター付きのテーブルなどを活用すれば、必要に応じて部屋の用途に合わせたレイアウト変更が簡単にできます。 これにより、限られたスペースを最大限に活かすことが可能になります。
1-1アクセサリーの制作を通じた創造力の発揮
DIYの中でも、アクセサリー制作は創造力を発揮できる人気のプロジェクトです。 手作りのアクセサリーは、自分の好みやスタイルを反映でき、既製品にはないオリジナルの魅力を持っています。 また、比較的少ない材料や工具で始められるため、初心者にもおすすめです。 ビーズや金属パーツ、レザーなど、さまざまな素材を使って、ネックレスやブレスレット、イヤリングなどを作ることができます。
初心者でも簡単に始められるアクセサリーDIY
アクセサリー制作に興味がある初心者には、まずは基本的な技術を習得できるプロジェクトから始めるのがおすすめです。 例えば、シンプルなビーズのブレスレットや、レザーを使ったチャーム作りなどが、材料も手軽に手に入り、制作時間も短いので、最初の一歩として最適です。 これらのプロジェクトを通じて、アクセサリー制作の楽しさや、創造力を発揮する機会が広がります。
01DIYを取り巻く現在のトレンド
1-1DIY女子の急成長とその背景
かつては男性が主に楽しむ趣味と考えられていたDIYですが、近年では「DIY女子」という言葉が生まれるほど、女性の間でも大きな人気を博しています。 この背景には、インテリアや雑貨作りなど、女性が興味を持ちやすいプロジェクトが増えてきたことが挙げられます。 また、従来の「日曜大工」のイメージから、より繊細でデザイン性の高い作品を作り出す活動として認知されるようになり、女性もDIYに参加しやすくなったのです。 さらに、ホームセンターや手芸店では、女性向けのDIY商品が増え、初心者でも気軽に挑戦できるキットやツールが販売されています。 これにより、初めてDIYに挑戦する人でも、比較的簡単に成果を上げられるようになったため、DIY女子の急成長が加速しています。
DIY女子のコミュニティと情報交換の場
DIY女子の成長には、彼女たちが集まり情報交換を行うコミュニティの存在が大きな役割を果たしています。 オンラインでの情報共有や、ワークショップへの参加を通じて、DIYのスキルを学び、互いにインスピレーションを与え合う場が増えています。 これにより、DIYが単なる趣味ではなく、仲間と共に成長する楽しさを含んだ文化となっています。
1-1SNSや動画コンテンツによるDIYの普及
DIYの普及において、SNSや動画共有プラットフォームの影響は無視できません。 InstagramやYouTube、TikTokなどでは、多くのユーザーが自身のDIYプロジェクトをシェアし、視聴者にインスピレーションを与えています。 これにより、DIYは視覚的な楽しさと共に、実際の作業工程を確認しながら学べる環境が整いました。 SNSを通じて広がるDIYコンテンツは、初心者向けの簡単なものから、上級者向けの高度なプロジェクトまで多岐にわたります。 これにより、誰でも自分のレベルに合ったDIYに挑戦できるようになり、DIY文化がさらに広がっているのです。
インフルエンサーの役割とDIYトレンドの加速
特にDIY関連のインフルエンサーは、SNSでのDIYトレンドの加速に大きな影響を与えています。 彼らは、材料の選び方や作業手順を動画で丁寧に解説し、視聴者にとってハードルの低い方法でDIYに挑戦できるようサポートしています。 また、インフルエンサーが紹介するアイテムやプロジェクトは、瞬く間に流行となり、多くのDIY愛好者が追随する傾向にあります。
1-1環境に配慮したエコDIYの取り組み
最近では、環境問題への関心の高まりとともに、エコDIYが注目されています。 エコDIYとは、廃材や不要になったアイテムを再利用したり、環境に優しい素材を用いたりすることで、地球環境への負荷を軽減するDIY活動を指します。 これにより、単に物を作るだけでなく、サステナブルなライフスタイルを実現する手段としてDIYが見直されています。 エコDIYでは、古い家具や捨てられるはずだった素材を新たな形に生まれ変わらせるリメイクプロジェクトが人気です。 また、再生可能な木材や環境負荷の少ない塗料を使用することで、環境に配慮した作品を作ることができます。 こうした取り組みは、エコロジーに興味のある人々の間で広まりつつあり、DIYの可能性をさらに広げています。
廃材を活用したクリエイティブなプロジェクト
廃材を活用したDIYプロジェクトは、コストを抑えながらも個性的でユニークな作品を作り出せる点が魅力です。 例えば、古い木の板や使わなくなった家具を使って、新たな家具やインテリアアイテムを作るリメイクDIYは、人気のプロジェクトの一つです。 また、捨てられるはずだった素材を再利用することで、環境保護にも貢献できるという意識の高まりが、エコDIYのトレンドを後押ししています。
01DIYを始めるための基本ステップ
1-1初心者向けの簡単なプロジェクトの選び方
DIYに挑戦する最初のステップは、自分に合ったプロジェクトを選ぶことです。 初心者には、スキルや経験を考慮した簡単なプロジェクトから始めることをおすすめします。 難しすぎる作業を選んでしまうと、途中で挫折してしまう可能性があるため、達成感を得られるシンプルなプロジェクトが最適です。
具体的なプロジェクトの例
例えば、小さな棚の組み立てや、壁に飾るアートフレームの作成、テーブルのリメイクなどが初心者向けのプロジェクトとしておすすめです。 これらのプロジェクトは、複雑な技術を必要とせず、必要な道具も最小限で済むため、気軽に取り組むことができます。 まずは、ホームセンターやオンラインでキットを購入する方法も良いでしょう。
1-1必要な道具と材料の揃え方
次に、DIYを始めるには必要な道具や材料を揃えることが重要です。 これらの道具はプロジェクトごとに異なりますが、初心者でも手に入りやすい基本的なツールをまずは準備しましょう。
初心者向けの基本ツール
DIYの初心者にとって、最初に揃えておくべき基本ツールには、ハンマー、ドライバーセット、メジャー、のこぎり、ペンチ、レベル、水準器などが含まれます。 また、電動ドリルやサンダーなどの電動工具は、作業を効率的に進めるために便利です。 これらの道具は、最初から全て揃える必要はありませんが、プロジェクトの進行に応じて徐々に増やしていくことをおすすめします。
材料選びのポイント
材料を選ぶ際には、プロジェクトに適した素材を選ぶことが成功の鍵です。 例えば、木工DIYの場合、柔らかく加工しやすいパイン材やスプルース材は初心者におすすめです。 また、塗料やニスなどの仕上げ材も、用途に応じて選ぶことが大切です。 ホームセンターでは、スタッフに相談して、初心者でも扱いやすい素材や商品を教えてもらうのも良いでしょう。
1-1安全にDIYを楽しむためのポイント
DIYは創造性を発揮できる楽しい活動ですが、同時に安全に対する意識を持つことも非常に重要です。 工具や材料を使用する際の事故を防ぎ、安心してDIYを楽しむためには、基本的な安全対策を理解し、実践する必要があります。
工具の正しい使い方と保護具の重要性
DIYで使用する工具は、正しく使わないと怪我をする危険性があります。 例えば、電動工具を使う際は、必ず取扱説明書を読み、正しい方法で操作するようにしましょう。 また、保護メガネや手袋などの保護具を着用することで、万が一の事故から身を守ることができます。 特に電動工具や鋭利な刃物を扱う際は、事前に準備をしっかり行い、安全に配慮することが重要です。
作業スペースの整備
作業を行う場所も安全性に大きく関わります。 作業スペースは十分な広さを確保し、散らかりを防ぐために整理整頓を心がけましょう。 特に鋭利な道具や化学物質を使う場合、周囲に危険物を置かないように注意し、換気も十分に行ってください。 また、子どもやペットがいる場合は、作業エリアに近づけないように工夫することも大切です。 DIYは、自分で作り上げる喜びを感じられる活動ですが、安全対策を怠らないことで、より充実した時間を過ごすことができます。
01DIYとは
よく耳にするDIY。そもそもDIYとは何を指す言葉なのでしょうか。
1-1DIYの正式名称とその意味
DIYとは「Do It Yourself」の略語です。直訳すると「あなた自身でやりなさい」ということになるDIYは、欲しいものがあれば自分で作るという考え方や、その作業自体の古都を指しています。
1-2DIYの魅力やメリット
DIYの大きなメリットとしては、「コストパフォーマンス」が挙げられます。たとえばテーブルなど、しっかりしたものを買おうとすると、結構なお値段がするもの。しかしDIYの場合、好きな木材などを買ったり調達したりするだけで、お金を節約しながら欲しいものを手に入れることができます。
さらにガーデニングなどでは、ウッドデッキやフェンスなど、欲しいものやサイズにぴったりのものを探すのはなかなか難しいものです。ちょっと大きすぎたり、逆に小さかったり、あるいはサイズはぴったりでも素材が気に入らなかったりということもあります。もちろん大工さんなどに頼めば作ってもらえますが、昔ならともかく普段からお付き合いしている大工さんがいる家もそれほど多くはありません。そういう場合、自分で作業を行うことで、自分の好みや必要な大きさなど、思いのままのものを手に入れることができます。さらにDIYの場合、作る過程も楽しみのひとつ。もちろん最初から上手にできるわけではなく、市販品のほうが見栄えもいいかもしれませんが、失敗すること自体もDIYの楽しみです。特にホームセンターなどに出かけて素材や道具を見ながら、あんなものを作ってみたいと考える時間はDIYならではの楽しみです。
・ハンドメイドとDIYの違い
最近よく聞く「ハンドメイド」ですがDIYとの違いはどのような部分にあるのでしょうか。
ハンドメイドとDIYはよく似ている部分もありますが、厳密に言うと少し違いがあります。ハンドメイドが指しているのは、言葉の通り「手作り」のもの。たとえばアクセサリーや雑貨など、手作りの作品を指していますが、ハンドメイドでは、それを販売することで生計を立てるプロの作品も含まれています。
一方、DIYの場合も手づくりという点では同じことですが、DIYはあくまでも趣味で作られるもの。つまり、簡単にいえばハンドメイドはプロも含んだ手作業全般、DIYは趣味としての手作業作品を指すということになります。
1-3日曜大工とDIYの違い
それでは「日曜大工」の場合はどうでしょうか。DIYと日曜大工はかなり似たものに思えますが、ここにもちょっとした違いがあります。日曜大工の場合、大工というように木工作業が中心。そのため、週末に趣味で木工を行うことが「日曜大工」と呼ばれるものです。DIYでも、木材は扱いますが、そのほかの雑貨やインテリアを制作することもあります。つまり、日曜大工は木工作業を趣味で行うこと、DIYは木工作業を含めた手作り作業ということになります。
02DIYの歴史
現在、流行のDIYですが、そこに至るまでにはどのような歴史があるのでしょうか
2-1戦後イギリスで起きた復興のための国民運動が起源
DIYの発祥の地はイギリス。その歴史は第二次大戦後までさかのぼることができます。当時のイギリスでは、戦争の被害が大きく、あらゆるものが不足した状態。そこで、「自分たちの街を自分たちで復興させよう」という運動がおこります。その「スローガンがDo It Yourself」。つまり、自分たちの手で戦争の被害を受けた街を復興させるという運動がDIYのルーツとなっているのです。
2-2アメリカで「復興」から「余暇のひとつとして楽しむ」へ進化
その運動はやがてアメリカに広がります。アメリカではDIYを復興ではなく、レジャーとしてとらえ、自分たちの手で好きなものを作る、余暇のひとつとして発展していきました。
2-31970年代初頭に日本へ上陸
DIYが日本に上陸するのは、1970年代に入ってからのこと。日本のDIYの発祥の地は島根県と言われています。当時、島根には交通量の多い大きな道のそばにDIYのための店舗がオープン、車や自転車でのアクセスが非常に便利だったことから、このお店は大人気となりました。
2-4ホームセンターの誕生
その後、ロードサイド型の店舗は現在の「ホームセンター」の形に進化していきます。ちなみに日本でホームセンターがオープンしたのは1972年のこと。埼玉県で日本で初めてのホームセンターが誕生します。ただし、日本ではDIYはなかなか根付くことはありませんでした。当時はそれぞれの家に付き合いのある大工さんがいたことや、そもそも土曜日も午前中は仕事と、週末の余暇が少ないことが原因でした。しかし1992年に国家公務員の週休二日制が導入、それが一般の企業にも広がり、やがて週末の余暇を楽しむという習慣が生まれました。さらに多様なライフスタイルやインテリアなどが定着、DIYは大きな人気を集めるようになりました。それに従ってホームセンターも拡大、2016年の売り上げは約4兆円と、超巨大市場に成長しています。ちなみに、最近では30~60代の女性客が中心。元々はDIYは男性の趣味ととらえられていましたが、
2-5DIYブームの背景
DIYがブームとなっている背景には、消費者のライフスタイルの変化も重要な役割を果たしています。昭和の高度経済成長期に代表される大量生産・大量消費の時代には、物は丈夫で安いことが重要でした。デザインは二の次となり、似たような形の製品ばかりが発売されていました。しかし、現代は多様性の時代。自分らしさにこだわる消費スタイルが中心となっています。自分の生活にぴったりの自分だけの作品が作れるDIYは、時代に即した趣味と考えることができます。
2-6最近はDIY女子が注目されている
最近のDIYブームの中心となっている30~60代の女性客が中心。元々はDIYは男性の趣味ととらえられていましたが、机や椅子といった大きな家具だけでなく、ガーデニングやインテリア、雑貨など、DIYの対象が拡大したこと、さらにDIY関連のメーカーが新たな市場として女性に注目、新規客層の掘り起こしを行ったことで、DIYは女性に浸透、最近では雑誌や胃サイトなどもDIYを趣味とする女性に注目し「DIY女子」という言葉も生まれています。
03DIYでできることの例
それでは、DIYではどのようなものが作れるのでしょうか
3-1小物や雑貨を作りたい
女性向けのDIYでおすすめなのが小物や雑貨。DIYといえば大きな道具や力仕事などをイメージしがちですが、小物や雑貨なら未体験の女性でも簡単です
3-2部屋の不便な部分を改善したい
毎日生活していると、どうしてもお部屋の部分が見えてきます。もう少しこうなっていたら、DIYはそんな望みも満たしてくれます。
3-3収納スペースを増やしたい
都会暮らしの大きなお悩みが収納スペース。DIYでは、収納スペースを作ることで、お部屋をすっきりと使うことができます。
3-4部屋の模様替えをしたい
お部屋の模様替えをしたいときにもDIYは便利。大がかりな改築などを行わず、お部屋のイメージを一変できます。
3-5アクセサリーを手作りしたい
そのほかにも、自分好みのアクセサリーを作りたい、ファッションアイテムを揃えたいというときにもDIYは便利です。
01まとめ
DIYは、自己表現やスキルの向上を兼ね備えた魅力的な趣味です。
日曜大工と比べて、よりクリエイティブで自由なプロジェクトに取り組むことができるのが特徴です。
手作りの家具やインテリア、アクセサリーを通して、生活空間に個性を加えながら、コスト削減や達成感を味わうことができます。
ぜひ、初心者は簡単なプロジェクトから始め、安全対策を忘れずにDIYの楽しさを体感してみましょう。
この講座は!プロの監修を受けています!
講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
山口恵里 先生
DIYプランナー®協会主催
北海道在住 DIY歴10年以上。築40年の団地に住んだことがきっかけでDIYを始める。女性ならではのアイデアやセンスを自由にデザインし形に出来るDIYを伝える「DIYプランナー®協会」を主催。
80,000人以上が受講申し込みしている諒設計アーキテクトラーニングの通信講座
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1-1DIYの正式名称とその意味
DIYとは「Do It Yourself」の略語です。直訳すると「あなた自身でやりなさい」ということになるDIYは、欲しいものがあれば自分で作るという考え方や、その作業自体の古都を指しています。
1-2DIYの魅力やメリット
DIYの大きなメリットとしては、「コストパフォーマンス」が挙げられます。たとえばテーブルなど、しっかりしたものを買おうとすると、結構なお値段がするもの。しかしDIYの場合、好きな木材などを買ったり調達したりするだけで、お金を節約しながら欲しいものを手に入れることができます。
さらにガーデニングなどでは、ウッドデッキやフェンスなど、欲しいものやサイズにぴったりのものを探すのはなかなか難しいものです。ちょっと大きすぎたり、逆に小さかったり、あるいはサイズはぴったりでも素材が気に入らなかったりということもあります。もちろん大工さんなどに頼めば作ってもらえますが、昔ならともかく普段からお付き合いしている大工さんがいる家もそれほど多くはありません。そういう場合、自分で作業を行うことで、自分の好みや必要な大きさなど、思いのままのものを手に入れることができます。さらにDIYの場合、作る過程も楽しみのひとつ。もちろん最初から上手にできるわけではなく、市販品のほうが見栄えもいいかもしれませんが、失敗すること自体もDIYの楽しみです。特にホームセンターなどに出かけて素材や道具を見ながら、あんなものを作ってみたいと考える時間はDIYならではの楽しみです。
・ハンドメイドとDIYの違い
最近よく聞く「ハンドメイド」ですがDIYとの違いはどのような部分にあるのでしょうか。
ハンドメイドとDIYはよく似ている部分もありますが、厳密に言うと少し違いがあります。ハンドメイドが指しているのは、言葉の通り「手作り」のもの。たとえばアクセサリーや雑貨など、手作りの作品を指していますが、ハンドメイドでは、それを販売することで生計を立てるプロの作品も含まれています。
一方、DIYの場合も手づくりという点では同じことですが、DIYはあくまでも趣味で作られるもの。つまり、簡単にいえばハンドメイドはプロも含んだ手作業全般、DIYは趣味としての手作業作品を指すということになります。
1-3日曜大工とDIYの違い
それでは「日曜大工」の場合はどうでしょうか。DIYと日曜大工はかなり似たものに思えますが、ここにもちょっとした違いがあります。日曜大工の場合、大工というように木工作業が中心。そのため、週末に趣味で木工を行うことが「日曜大工」と呼ばれるものです。DIYでも、木材は扱いますが、そのほかの雑貨やインテリアを制作することもあります。つまり、日曜大工は木工作業を趣味で行うこと、DIYは木工作業を含めた手作り作業ということになります。
2-1戦後イギリスで起きた復興のための国民運動が起源
DIYの発祥の地はイギリス。その歴史は第二次大戦後までさかのぼることができます。当時のイギリスでは、戦争の被害が大きく、あらゆるものが不足した状態。そこで、「自分たちの街を自分たちで復興させよう」という運動がおこります。その「スローガンがDo It Yourself」。つまり、自分たちの手で戦争の被害を受けた街を復興させるという運動がDIYのルーツとなっているのです。
2-2アメリカで「復興」から「余暇のひとつとして楽しむ」へ進化
その運動はやがてアメリカに広がります。アメリカではDIYを復興ではなく、レジャーとしてとらえ、自分たちの手で好きなものを作る、余暇のひとつとして発展していきました。
2-31970年代初頭に日本へ上陸
DIYが日本に上陸するのは、1970年代に入ってからのこと。日本のDIYの発祥の地は島根県と言われています。当時、島根には交通量の多い大きな道のそばにDIYのための店舗がオープン、車や自転車でのアクセスが非常に便利だったことから、このお店は大人気となりました。
2-4ホームセンターの誕生
その後、ロードサイド型の店舗は現在の「ホームセンター」の形に進化していきます。ちなみに日本でホームセンターがオープンしたのは1972年のこと。埼玉県で日本で初めてのホームセンターが誕生します。ただし、日本ではDIYはなかなか根付くことはありませんでした。当時はそれぞれの家に付き合いのある大工さんがいたことや、そもそも土曜日も午前中は仕事と、週末の余暇が少ないことが原因でした。しかし1992年に国家公務員の週休二日制が導入、それが一般の企業にも広がり、やがて週末の余暇を楽しむという習慣が生まれました。さらに多様なライフスタイルやインテリアなどが定着、DIYは大きな人気を集めるようになりました。それに従ってホームセンターも拡大、2016年の売り上げは約4兆円と、超巨大市場に成長しています。ちなみに、最近では30~60代の女性客が中心。元々はDIYは男性の趣味ととらえられていましたが、
2-5DIYブームの背景
DIYがブームとなっている背景には、消費者のライフスタイルの変化も重要な役割を果たしています。昭和の高度経済成長期に代表される大量生産・大量消費の時代には、物は丈夫で安いことが重要でした。デザインは二の次となり、似たような形の製品ばかりが発売されていました。しかし、現代は多様性の時代。自分らしさにこだわる消費スタイルが中心となっています。自分の生活にぴったりの自分だけの作品が作れるDIYは、時代に即した趣味と考えることができます。
2-6最近はDIY女子が注目されている
最近のDIYブームの中心となっている30~60代の女性客が中心。元々はDIYは男性の趣味ととらえられていましたが、机や椅子といった大きな家具だけでなく、ガーデニングやインテリア、雑貨など、DIYの対象が拡大したこと、さらにDIY関連のメーカーが新たな市場として女性に注目、新規客層の掘り起こしを行ったことで、DIYは女性に浸透、最近では雑誌や胃サイトなどもDIYを趣味とする女性に注目し「DIY女子」という言葉も生まれています。
03DIYでできることの例
それでは、DIYではどのようなものが作れるのでしょうか
3-1小物や雑貨を作りたい
女性向けのDIYでおすすめなのが小物や雑貨。DIYといえば大きな道具や力仕事などをイメージしがちですが、小物や雑貨なら未体験の女性でも簡単です
3-2部屋の不便な部分を改善したい
毎日生活していると、どうしてもお部屋の部分が見えてきます。もう少しこうなっていたら、DIYはそんな望みも満たしてくれます。
3-3収納スペースを増やしたい
都会暮らしの大きなお悩みが収納スペース。DIYでは、収納スペースを作ることで、お部屋をすっきりと使うことができます。
3-4部屋の模様替えをしたい
お部屋の模様替えをしたいときにもDIYは便利。大がかりな改築などを行わず、お部屋のイメージを一変できます。
3-5アクセサリーを手作りしたい
そのほかにも、自分好みのアクセサリーを作りたい、ファッションアイテムを揃えたいというときにもDIYは便利です。
01まとめ
DIYは、自己表現やスキルの向上を兼ね備えた魅力的な趣味です。
日曜大工と比べて、よりクリエイティブで自由なプロジェクトに取り組むことができるのが特徴です。
手作りの家具やインテリア、アクセサリーを通して、生活空間に個性を加えながら、コスト削減や達成感を味わうことができます。
ぜひ、初心者は簡単なプロジェクトから始め、安全対策を忘れずにDIYの楽しさを体感してみましょう。
3-1小物や雑貨を作りたい
女性向けのDIYでおすすめなのが小物や雑貨。DIYといえば大きな道具や力仕事などをイメージしがちですが、小物や雑貨なら未体験の女性でも簡単です
3-2部屋の不便な部分を改善したい
毎日生活していると、どうしてもお部屋の部分が見えてきます。もう少しこうなっていたら、DIYはそんな望みも満たしてくれます。
3-3収納スペースを増やしたい
都会暮らしの大きなお悩みが収納スペース。DIYでは、収納スペースを作ることで、お部屋をすっきりと使うことができます。
3-4部屋の模様替えをしたい
お部屋の模様替えをしたいときにもDIYは便利。大がかりな改築などを行わず、お部屋のイメージを一変できます。
3-5アクセサリーを手作りしたい
そのほかにも、自分好みのアクセサリーを作りたい、ファッションアイテムを揃えたいというときにもDIYは便利です。