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DIYを始めるときの基本的な手順と道具とは

自分の作りたいものを、作りたいサイズやデザインで作ることのできるDIY。材料選びから始まる、「作る工程」も楽しむことができると人気を集めています。しかし、最初に始めようとするときには、ちょっと敷居の高さを感じる人もいるかもしれません。今回はDIYを始めるときの基本的な手順や、必要な道具などについてご紹介します。

どうすればいい?DIYを始めるときの基本的な手順と道具とは
目次

01DIYの基本的な手順

「Do It Yourself」の略であるDIYは、すべて自分でやることが基本。そのため、初心者にとって最初は何をすればいいのか困ってしまうこともあります。でも、何を作るときにも、基本的な手順はすべて同じです。

1-1作りたいものを決める

まず必要なのは、「自分がどんなものを作りたいのか」ということ。まずはなんとなくこんなものが欲しいということを頭に浮かべて描き出してみましょう。そのとき、ちょっと自分には難しいかなとか、材料選びが大変だなといった、マイナスポイントは無視したほうがいいでしょう。というのも、難しそう、無理そうだなどと考えると、どうしても作業が進まなくなってしまいます。最初はどんなものでもいいから作ってみたいものを書いてみましょう。
まったくの初心者の場合、おすすめなのが収納用の箱。収納用の箱なら素材もシンプル。初心者にも失敗なく作ることができるだけでなく、DIYの基本を身につけることができます。

1-2作りたいものの寸法出しをする

作りたいものが決まったら、次に寸法を決めましょう。寸法とは、言い換えればどんなサイズのものを作りたいかと言うこと。寸法を出すときの方法としては、どんな場所に置きたいかということを考えるという方法があります。たとえば、棚の中の開いたスぺースに置きたい、キッチンの収納に使いたいなど、自分が作ったものの置きたい場所を最初に決めて、そこに収まるように寸法を決めるという方法です。
もうひとつの方法としては、収納したいもののサイズから決めていくというやり方もあります。たとえば、瓶などを入れたい場合には、その高さを決めましょう。
すると、作りたいものの外側と内側の大きさが決まります。味で作られるもの。つまり、簡単にいえばハンドメイドはプロも含んだ手作業全般、DIYは趣味としての手作業作品を指すということになります。

1-3設計図を書く

寸法の次は、作りたいものの設計図を書きましょう。設計図は全体図はもちろん、ばらばらにした部品の図も必要です。というのも、どのようなものを作るときでも、基本的にはすべての部品を組み合わせることになります。そのため、しっかりと部品図を考えておかなければ、寸法が合わず組み立てられなかったり、思ったものと違うものになってしまったということになりかねません。もし可能であれば、段ボールなどで設計予想の模型を作ってみるのもおすすめです。

1-4材料を選ぶ

次に、どのような材料を使うか選びます。木材を使用するときには、ホームセンターの使用がおすすめ。ホームセンターに行けば様々な種類の木材が販売されています。板の厚さやサイズ、木の種類などが豊富にそろっているだけでなく、分からないことやそれぞれの木の特徴などを店員さんに尋ねることもできます。

1-5材料を採寸、カットする

材料が決まったら、材料を採寸、カットします。このとき、大きな木材などを購入し、自分で計った寸法になるよう、のこぎりを使って切り落とすこともできますが、初心者におすすめなのはホームセンターのカットサービス。ホームセンターでは、購入した木材を指定の寸法にカットしてくれるサービスを行っています。このサービスを使うと、慣れないのこぎりを使わなくてもいいだけでなく、指定の寸法通りに機会を使って正確にカットしてくれるため、木材がまっすぐ切れなかった、寸法通りに切断できず組み立てられなかったなどのトラブルを防ぐことができます。

1-6ヤスリをかける、ワックス塗料を塗る

カットした木材の中に、ささくれなどがある場合には、やすりをかけておきましょう。その場合、ホームセンターなどで大型の電動やすりであるサンダーをレンタルするという方法もあります。サンダーは広い面積を一気にやすり掛けできるため、大きなものを作るときには時間と労力の短縮になります。
さらに見栄えを良くしたいと言う場合、木材にワックス塗料などを塗り、乾かします。ワックス塗料を塗っておくと、木材の木目がはっきりするほか、木材が使い込んだような深い色合いになるため、高級感がアップします。初心者の場合、ハケがなくても使える蜜蝋ワックスなども便利です。

1-7金具、木ネジ、ビスで固定する

ワックスがしっかり乾いたら、いよいよ組み立てです。キャスターや金具、フックなどを設計図の通りに取りつけましょう。その後、仕上げに木ネジやビスなどを使ってしっかり固定します。その後、さらにやすり掛けをすれば、使いやすいものになります。

02最初に用意したい道具

DIYにはたくさんの道具があり、どれから揃えていいのか分からないということも少なくありません。どのようなものを使いたいかによって必要な工具も異なりますが、あると便利なものや、用意しておくと役に立つ道具をご紹介します。

2-1電動ドライバー

木材を中心にDIYを行うとき、電動ドライバーがあると便利です。電動ドライバーはネジ穴のない場所にネジ穴を作りながら、ネジを差し込むこともできるため、様々な場面で活躍してくれます。手動のドライバーがあれば代用できますが、女性の場合、力が弱くなかなかネジを差し込むことができないということもあるため、電動ドライバーは作業時間を短縮するときにも便利です。
電動ドライバーには様々な種類がありますが、最初はコンパクトなものを選ぶと扱いやすいでしょう。

2-2サシガネ

金属製の定規であるサシガネは、DIYで活躍することの多い道具です。サシガネは長さや角度を測るだけでなく、木材をカットするときの線を引くときにも便利です。

2-3水平器

大きな家具を作る以外にも、DIYで多いのが壁や家具にちょっとしたバーなどをつけること。その場合、難しいのがバーを床にきちんと平行に取り付けることですが、水平を計る水平器があれば、目分量でなく、ただしく水平を計ることができます。棚板などをつけるときにも、水平器があればまっすぐ取り付けられるため、重いものを乗せても傾く心配がありません。

2-4やすり

DIYで作ったものを気持ちよく使うときには仕上げが大切です。特にささくれなどがあると、手触りが悪いだけでなく、ケガの原因にもなってしまいます。やすりを用意しておけば、見つけるたびにしっかりと作品をケアできます。

2-5のこぎり

木材のカットはホームセンターが便利ですが、それでものこぎりを用意しておくと便利です。ちょっとした余分な部分を切り落としたり、木ネジの余った部分をカットするなど、DIYでの出番は少なくありません。

2-6金槌

金槌は釘を打つだけでなく、しっかりと面を合わせるときなどにも重宝です。金槌を選ぶときには、小さすぎるものよりもある程度重いもののほうが力が要らず、女性でも簡単に釘を打つことができます。

2-7カッター

リメイクシートなどを使ったDIYに欠かせないのがカッターです。そのほか、クッションフロアや壁紙といったものもカットができるため、切れ味のよいものをひとつ持っておくとよいでしょう。

2-8キリ

釘やねじを使うとき、下穴を開けておくと作業がはかどりますが、そのときに登場するのがキリ。簡単なものでよいので、一つ用意しておくと意外に活用することでしょう。

01最初に用意したいおすすめ道具

DIYには様々な道具がありますが、最初はいくつかの道具をそろえるだけでもDIYを始めることができます。DIYの工具はホームセンターなどに行けば購入できるほか、100円ショップでも手に入ります。ホームセンターで販売されているもののほうが作業には便利ですが、最初は100円ショップで購入し、続けられそうであれば良いものを買うという方法が賢い手段かもしれません。

1-1電動ドライバー

DIYを始めるときに、あると便利なのが電動ドライバーです。電動ドライバーは、電気で動くねじ回し。もちろん、手動のドライバーがあれば作業は便利ですが、電動ドライバーがあれば、作業は格段にはかどります。
電動ドライバーには、大きく分けて3つの種類があります。まず、小型の電動ドライバー。これはコンパクトサイズの電動ドライバーです。次に「ドリルドライバー」。ドリルドライバーは木材などに穴を開けながらねじを締めていくドライバーです。プロの作業にも使われることが多く、ドライバーの開店する力を調整することもできます。そのため、締め付け過ぎないけれども緩まないといった細かな調整を行うことができます。
もうひとつの電動ドライバーの種類が「インパクトドライバー」です。インパクトドライバーは回転しながら内部につけられたハンマーによって衝撃を生み出し、叩きながらねじを回転させるドライバーです。当然、ドリルドライバーよりも強力にねじを締めることができるだけでなく、硬くてねじが回らないといった場合に力を発揮します。さらにドリルドライバーよりもねじを締める速度も速いため、作業の速度を短縮することができます。
初心者の場合、電動ドライバーの中でおすすめなのが小型の電動ドライバー。小型の電動ドライバーは大きなものに比べるとパワーはありませんが、その反面扱いやすいのが特徴です。特に、初めて電動ドライバーを使用する場合、力加減が分からず、ねじ山を潰してしまうこともあります。また、女性の場合、ドライバーの取っ手が大きすぎることもあり、手を滑らせると大きな怪我につながってしまうこともあります。さらに、小型の電動ドライバーの場合、音が小さいというのも特徴。ドリルドライバーやインパクトドライバーは、使用するときかなり大きな音を立てるため、マンションに住んでいる、夜にもDIYをやりたいと言う場合には、静音性に優れた小型の電動ドライバーがおすすめです。

1-2サシガネ

サシガネは金属製の定規です。長さや直角を計ったり、平行線を引くこともできます。DIYで木材をカットする場合、あると非常に便利です。

1-3水平器

水平器は、物が水平になっているかどうかを計る道具です。水準器と呼ばれることもあり、棚やバーなどを取り付けるときにはそれが斜めになっていないかを確かめることができます。手で持つものもありますが、簡単に固定できるマグネット付きのものがおすすめです。

1-4やすり

カットした部分を滑らかにしたり、角を丸くしたいときに便利なのがやすり。金属製のものや、紙やすりなど色々なタイプ、さらに番号によって様々な目の粗さがあります。

1-5のこぎり

木材を自分で切り落とすときや、ちょっと余った部分を詰めると言う場合、のこぎりの出番。両刃のものや片刃のものなど、様々な種類がありますが、まずは万能型のものがあると便利でしょう。なお、女性の場合には扱いやすい刃渡りの短いものがおすすめです。

1-6金槌

金槌は釘を打つときだけでなく、面を合わせるとき、はまりにくい部品を押し込むときなど、多くの場面で活躍します。反対側にくぎ抜きがついているものを選ぶと便利でしょう。また、女性の場合にはコンパクトサイズのものを選びがちですが、あまりに小さすぎると遠心力が働かず、力が必要になります。そのため、ある程度は大きさと重さのあるものを選ぶとよいでしょう。

1-7カッター

クッションフロアや壁紙のカットに便利なのがカッター。小型のものや安価なものもありますが、こちらも小さすぎると持ちにくく、手が滑ってケガをする原因にもなります。購入するときは一度握ってみて、手の大きさに合ったもの切れ味の良いものを選びましょう。

1-8キリ

意外と穴をあける機会の多いDIYはキリも便利な道具です。釘を打つときやねじを締めるときなど、キリで少し穴を開けておくと、打ちやすくなります。また簡単なDIYでも糸を通す穴を開ける機会も少なくありません。そのため、ひとつは持っておいたほうがいいでしょう。

02あれば便利な道具

DIYで必要な道具は多くはありませんが、あると作業の効率がアップする便利な道具もあります。

2-1ソーガイド

ソーガイドというと聞きなれない方も多いかもしれません。ソーガイドはのこぎりで木材を切るときの補助のための道具です。木材をまっすぐに切断するのはなかなか難しいものですが、ソーガイドはのこぎりをプレートにぴったりと挟んでくれるので、初心者でも左右にずれることなく、まっすぐきれいに木材をカットすることができます。また、まっすぐ木材を切り落とすときだけでなく、斜めに角度をつけることもできます。のこぎりはプロにとっても扱いの難しいものですが、ソーガイドがあれば初心者でも簡単に木材を扱うことができます。木材のカットはホームセンターでも行ってもらえますが、自宅に帰ってから大きすぎたということもあるので、のこぎりを使う機会が多い人は、揃えておくと非常に役立つ道具です。

2-2クランプ

クランプとは、材料を加工するために使用する道具です。材料と作業台を挟んで固定するタイプや、洗濯ばさみのように使えるタイプのものがあります。また、ねじを締める、材料を接着するといった場合、素材を一時的に固定するときにも役立ちます。DIYに慣れない間は、材料が動いてしまい上手く作業できないということもあるため、こちらもあると非常に便利な道具と言えるでしょう。ただし、クランプを選ぶときには、開き幅の狭すぎるものは避けること。狭すぎると使いづらくなってしまうため、最低でも50ミリ以上のものを選びましょう

2-3タッカー

タッカーはいわば大型のホッチキス。ホッチキスは挟まなければ使うことができませんが、タッカーは押し付けるだけでも使用できるため、ベニヤ板の固定や家具に布を張る場合、壁紙を貼る場合に便利です。価格も千円台から揃っているため、家庭でのDIYにはあると便利な工具です。

2-4下地センサー

下地センサーとは、壁の中の柱を探すことができる道具です。壁に釘やねじを使用する場合、ボードの上に留めてしまうと強度が不足するため、柱に取り付ける必要がありますが、見えない部分の柱を探し出すのは一苦労です。そんなときに活躍するのが下地センサー。DIYはもちろん、ちょっとした手すりやハンガー、本棚の補強など日常生活にも役に立ちます。

2-5補修用パテ

補修用パテは木材の穴やひび割れなどを補修するためのものです。割れた部分にパテを詰めて乾燥させることで、壊れや痛みを補修することができます。素材が傷んでいるとどうしてもそこに目が行ってしまうものですが、補修用パテを使うことでしっかり補修しておくと、見栄えがぐっとよくなります。

03まとめ

実際に始めてみると、意外に簡単なDIY。最近ではDIYを趣味にしているDIY女子も増えているため、もし興味があるという方は、挑戦してみてはいかがでしょうか。

この講座は!プロの監修を受けています!

講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
山口恵里 先生
DIYプランナー®協会主催
北海道在住 DIY歴10年以上。築40年の団地に住んだことがきっかけでDIYを始める。女性ならではのアイデアやセンスを自由にデザインし形に出来るDIYを伝える「DIYプランナー®協会」を主催。

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