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犬が甘噛みする理由は?対策や正しい対応方法について解説!

犬が甘噛みをする理由は、成長過程や感情表現に深く関わっています。
特に、子犬の時期には周囲の世界を学ぶために、何でも噛みたがることがよくあります。
しかし、この行動が成犬になっても続く場合は、問題行動に発展する可能性があるため、飼い主としては早い段階で適切な対策を取ることが重要です。
子犬の甘噛みは見ていてかわいいもの。しかし、それを放置すると犬の行動はエスカレート、ケガにつながってしまうこともあります。そのため、できるだけ早くやめさせることが重要です。今回は犬が甘噛みする理由と対策についてご紹介します。

意外なことが原因だった!犬が甘噛みする理由と対策について
目次

01犬が甘噛みをする理由を探る

犬が甘噛みをする理由は、成長段階や感情表現、ストレスなど、さまざまな要因に基づいています。 特に、子犬の頃には自然な行動であり、成犬になるにつれて適切に矯正されるべき行動でもあります。 では、犬がなぜ甘噛みをするのか、その背後にある理由を探ってみましょう。

1-1生後初期の行動としての甘噛み

子犬が甘噛みをするのは、生後初期の自然な行動の一つです。 この時期の犬にとって、噛むことは成長過程の一部であり、特に歯の生え変わり時期に顕著に見られます。 犬が何でも口に入れて噛むのは、人間の赤ちゃんが物を触って世界を学ぶのと似た行動です。 生後初期の甘噛みは、単なる遊びや学習行動として捉えるべきで、犬が自分の環境を理解し、社会的なスキルを身につけるための重要なプロセスです。 特に、兄弟犬や母犬との交流を通じて、適切な噛む力や距離感を学びます。 この段階では、噛むこと自体が必ずしも悪いわけではなく、適切な指導を通じて抑制する必要があります。

1-1噛むことで表現する犬の感情

犬は、甘噛みを通じて感情を表現することがあります。 人間の言葉のように複雑な感情表現はできませんが、犬は噛む力や頻度を調整しながら、喜びや不安、ストレスなどを伝えようとします。

ストレスや興奮時の甘噛みのサイン

特に、犬がストレスや興奮状態にあるとき、甘噛みは感情のはけ口として現れることがあります。 これは、犬が感じている過剰なエネルギーや緊張を和らげるための行動です。 例えば、飼い主が帰宅した際、喜びのあまり甘噛みをすることがありますが、これは興奮が高まっているサインです。 また、環境の変化や新しい状況に直面した際にも、甘噛みはストレスを示す行動として現れます。 この場合、噛む行為が頻繁であったり、特定の対象物に対して執拗に噛んだりするようであれば、ストレスを抱えている可能性があります。

1-1噛みの種類とその意味の違い

犬が噛む行動にはさまざまな種類があり、その意味は状況や犬の性格によって異なります。 甘噛みと本気で噛む行為は明確に区別され、甘噛みは一般的に犬が飼い主や他の犬に対して友好的な意図を示す場合に見られます。 一方、犬が本気で噛む場合は、恐怖や防御的な態度を示していることが多く、状況によっては危険を伴うこともあります。 甘噛みと本気噛みの違いを理解し、適切に対応することは、飼い主として重要なスキルです。 犬の噛みの種類を理解することで、甘噛みが単なる遊びであるか、ストレスの兆候であるか、または防御的な行動であるかを見極められます。 このように、犬の噛み方には多くの情報が含まれており、それを正しく読み取ることが、犬との信頼関係を築くための重要な要素となります。

01甘噛みが問題となる理由とは

犬の甘噛みは、子犬の時期には自然な行動であり、遊びや学習の一環として見られることが多いです。 しかし、この甘噛みが成犬になっても続く場合や、適切に制御されない場合、飼い主とのコミュニケーションにズレが生じ、さらには問題行動に発展することがあります。 ここでは、甘噛みがなぜ問題となるのか、その理由を探っていきます。

1-1飼い主とのコミュニケーションのズレ

犬と飼い主との間でコミュニケーションがうまく取れていない場合、甘噛みが飼い主にとって不快な行動や問題行動に発展することがあります。 犬にとっての甘噛みは、時として遊びや愛情表現の一部であり、噛むことで「楽しい」「嬉しい」といった感情を伝えているつもりかもしれません。 しかし、飼い主側がこれを誤解し、問題行動と見なしてしまうことも少なくありません。 飼い主が甘噛みに対して適切に反応しなければ、犬はその行動が許容されていると認識し、噛む力を加減することなく続けてしまう可能性があります。 特に、子犬の時期にこの行動が放置されてしまうと、成犬になってから修正するのは非常に難しくなることがあります。 このように、飼い主と犬とのコミュニケーションのズレは、甘噛みが長期的に続く原因となります。

1-1甘噛みが引き起こす可能性のある問題行動

甘噛みが継続している場合、それは単なる遊びやコミュニケーション手段の一つに留まらず、様々な問題行動へとつながるリスクがあります。 特に、噛む力が強くなりすぎると、飼い主や他の人々、さらには他の動物に対して危険を及ぼす可能性が高いです。 犬が興奮しすぎたり、ストレスを感じたりした際に甘噛みを強化することがあり、こうした状況下では噛む力が強くなることがあります。 甘噛みが問題行動となるケースでは、犬が興奮や不安を感じた際に過剰に噛むことで、飼い主や他者にケガをさせてしまうリスクが生じます。 また、犬が他の人々や動物に対しても同様の行動をとるようになると、社会性の問題として浮上し、公共の場での行動に影響を与えることもあります。

生活環境での影響と対処法

甘噛みが問題行動として発展すると、飼い主の生活環境にも多大な影響を及ぼすことがあります。 例えば、家族や友人が訪れた際に、犬が興奮して甘噛みをしてしまい、訪問者が驚いたり、不快な思いをしたりすることがあります。 また、犬が家具や家庭内の物に対しても噛みつく場合、物理的な損害が発生し、修理や買い替えが必要になることも少なくありません。 このような状況を未然に防ぐためには、早期に適切な対処を行うことが重要です。 まず、犬が甘噛みを始めた際には、飼い主が冷静に「ノー」や「痛い」といった明確な指示を与え、犬にその行動が許されないことを理解させる必要があります。 また、遊びの時間を一旦中断することで、犬に対してその行動が不適切であることを教える方法も効果的です。 さらに、犬が甘噛みをする対象物には特定の味やカバーを用いることで、噛む行動を抑制することが可能です。 例えば、市販されている苦味のあるスプレーを使用したり、家具にカバーを掛けたりすることで、犬が噛むことを避ける環境を整えられます。 こうした予防的な対策は、犬が物理的な損害を与えるリスクを軽減するだけでなく、飼い主と犬の信頼関係を守るためにも有効です。 このように、甘噛みが飼い主とのコミュニケーション不足や生活環境に悪影響を与えることを理解し、早期に適切な対応を行うことが、問題行動を防ぐ鍵となります。

01甘噛みへの正しい対応方法

犬の甘噛みは、可愛らしく見える一方で、適切に対処しなければ、問題行動に発展することがあります。 特に成犬になってからも続くと、噛む力が強くなり、他人や他の動物に危険を及ぼす可能性もあります。 したがって、飼い主は犬が甘噛みを始めた段階で、正しい方法で対応することが重要です。 飼い主ができる基本的な対応方法から、犬どうしの交流を通じた改善方法までを詳しく解説していきます。

1-1飼い主ができる基本的な対応

犬が甘噛みをする際、飼い主がまず心掛けるべきは一貫性のある対応です。 犬は感情豊かで、特に遊びや興奮の中で甘噛みを行うことがありますが、その行動がどのような場面でも許されるわけではないことを明確に教える必要があります。 基本的な対応としては、犬にとってわかりやすいシグナルを送ること、そしてその行動に対して即座に反応することが大切です。

統一した言葉を使って犬に伝える方法

まず、飼い主が意識すべきなのは、犬に対して一貫性のある言葉で指示を与えることです。 例えば、犬が甘噛みをした際には、「痛い」や「ノー」といった短く明瞭な言葉を使い、犬にその行動が不適切であることを伝えます。 この際、声のトーンや表情を強調することで、犬はその言葉の意味を感覚的に理解します。 大切なのは、家族全員が同じ言葉で対応することです。 異なる言葉や反応を与えると、犬は混乱し、どの行動が許されるのか理解できなくなります。 したがって、家庭内で統一した対応をすることで、犬は迅速に学習し、甘噛みを抑制できるのです。

遊びやじゃれ合いを中断するタイミング

犬が甘噛みを始めた際のもう一つの効果的な対応方法は、遊びやじゃれ合いを一時的に中断することです。 犬は遊びの延長として甘噛みをすることが多いため、甘噛みが発生した瞬間に遊びを中断し、無視することで、その行動が遊びに値しないものであることを伝えます。 このとき、遊びを中断するタイミングが重要です。 甘噛みが始まった瞬間に飼い主が立ち去ったり、犬を無視したりすることで、犬は「噛むと楽しい時間が終わる」という認識を持ちます。 この対応を繰り返すことで、犬は徐々に噛む行動を減らし、適切なコミュニケーション手段を学びます。

1-1犬どうしの交流で改善する方法

犬の甘噛み行動を改善するために有効な方法の一つは、他の犬と交流させることです。 特に子犬の段階で他の犬との接触を増やすことで、犬は遊びやコミュニケーションの中で噛む力の加減や、相手との距離感を学ぶことができます。 これは、犬が他の犬からフィードバックを受けることで、自らの行動を修正していくプロセスです。 犬どうしの交流は、単に甘噛みの問題を解決するだけでなく、犬の社会性を育む重要な役割も果たします。 適切な環境での犬同士の遊びは、犬が噛む行動を制御するだけでなく、ストレス解消や運動不足の解消にもつながります。 飼い主は、犬が他の犬と遊ぶ際に過度な興奮や不適切な行動が見られた場合、すぐに介入することが必要です。 適切なタイミングでの介入と指導が、犬の行動を正しい方向に導きます。 他の犬との交流がうまくいけば、犬は遊びの中で甘噛みの力加減や、相手の反応を学びます。 これにより、飼い主や他の人間との関係においても、甘噛みの頻度や強さが自然と抑えられていくでしょう。 このように、甘噛みに対する正しい対応は、一貫した指示や行動制御、そして他の犬との交流を通じた学習を通じて行うことができます。 飼い主が冷静かつ一貫性を持って対応することが、犬の行動改善の鍵となるのです。

01年齢別に見る甘噛みの対応策

犬の甘噛みは、その年齢や成長段階によって異なる対応が必要です。 特に、子犬期から若齢期、成犬期にかけての成長過程では、それぞれの段階に適したトレーニングや行動修正を行うことが、甘噛みの問題を未然に防ぎ、犬との良好な関係を築くために重要です。 ここでは、各年齢段階に応じた甘噛みの対応策を詳しく見ていきましょう。

1-1子犬期の甘噛み予防

子犬期は、犬が周囲の世界を学び、成長していく非常に重要な時期です。 この段階での甘噛みは、単なる遊びや歯の生え変わりによる一時的なものが多いですが、早い段階で予防的な対応を行うことで、将来的な問題行動を防ぐことができます。

おもちゃを活用したトレーニング

子犬期における甘噛みの予防には、おもちゃを効果的に活用することが非常に有効です。 子犬は何でも噛んでみたい時期にあり、家具や人の手足などに噛みつくことも少なくありません。 そこで、噛んでも良いおもちゃを与えることで、適切な対象に噛む行動を誘導できます。 おもちゃを使用する際には、子犬が興味を持つような形や材質のものを選ぶことがポイントです。 また、噛むと音が出るおもちゃや、食べられるおやつ入りのトイを与えることで、子犬の興味を持続させ、家具や手足を噛む代わりにおもちゃに集中させられます。 こうしたトレーニングを通じて、子犬は「噛んで良いもの」と「噛んではいけないもの」を学習していきます。

1-1若齢期の行動修正

若齢期に入ると、犬の体力や好奇心が増し、甘噛みが激しくなることがあります。 この時期は、適切な行動修正が重要です。 若齢期の犬は、まだ社会的なルールや抑制を完全には身につけていないため、甘噛みがエスカレートしてしまうこともあります。 この段階での行動修正には、しっかりとしたリーダーシップと一貫性が求められます。 犬が甘噛みをした際には、その場で即座に「ノー」と伝え、遊びや興奮を抑えるようにします。 また、甘噛みが発生した場合、すぐに遊びを中断し、犬に「その行動が望ましくない」というメッセージを伝えることが重要です。 このプロセスを繰り返すことで、犬は甘噛みのタイミングや強さを徐々に抑えるようになります。 さらに、若齢期の犬には、定期的なトレーニングや社会化が必要です。 他の犬や人との接触を増やすことで、犬は甘噛みを含む行動の適切な力加減を学び、社会性を育てられます。

1-1成犬期における対応の重要性

成犬期に達すると、犬は体も大きくなり、甘噛みの力もかなり強くなります。 このため、成犬期に入っても甘噛みが続く場合、飼い主がしっかりと対応することが求められます。 この時期の犬の甘噛みは、遊びや愛情表現であっても、相手に痛みや恐怖を与える可能性があるため、慎重に対処する必要があります。 成犬期においては、甘噛みをしないように訓練するだけでなく、犬のストレスや興奮を適切に管理することも重要です。 散歩や遊びの時間を十分に確保し、犬のエネルギーを発散させることで、過度な甘噛みや興奮を抑えられます。 また、信頼関係を深めるために、日常的なコミュニケーションやトレーニングを通じて、犬との絆を強化しましょう。 成犬期では、噛む力が強いため、飼い主自身が怪我をするリスクもあります。 このため、甘噛みがエスカレートしそうな場合は、専門のトレーナーに相談することも一つの選択肢です。 専門家のアドバイスを受けながら、犬の行動を改善し、家庭内での安心感を高めていくことが大切です。 このように、甘噛みへの対応は、犬の年齢に応じた適切なトレーニングと行動修正を行うことで、効果的に解決することが可能です。

01甘噛みを予防するための効果的なしつけ

犬の甘噛みは、可愛らしい反面、放置してしまうと将来的に問題行動に発展する可能性があります。 成犬になったとき、甘噛みが強い力で行われると、飼い主や他人に痛みを与えることがあるため、早期に予防的なトレーニングを行うことが重要です。 ここでは、甘噛みを予防するための具体的な方法について詳しく解説します。

1-1噛んでも良いものを与える

犬は本能的に噛むことを楽しむ生き物です。 特に子犬の時期には、歯の生え変わりによる不快感を軽減するために噛むことが多く、適切なものを噛むことが重要になります。 このため、犬が自由に噛んでも問題のないおもちゃやガムなどを用意することが効果的です。 噛んでも良いものを与える際には、材質や形状に注意を払うことが大切です。 硬すぎるものは歯にダメージを与える可能性があり、柔らかすぎるものは誤飲の危険があります。 犬の年齢や大きさに合ったおもちゃを選ぶことで、噛むことによるストレス解消とともに、家具や手足を噛む行動を減らせます。 また、噛むおもちゃに興味を持たせるために、犬が好きな味付きのものを選ぶのも効果的です。

1-1噛みやすい場所への対策

犬は特定の場所や物を噛むことを好むことがあります。 これに対して効果的な対策を講じることで、噛み癖を減少させられます。 特に家具や壁、靴などがターゲットになることが多く、これらに対して適切な予防策を講じることが大切です。

嫌いな味の使用やカバーの活用

家具や壁、靴など噛まれたくない場所には、犬が嫌がる味のスプレーを使うことが有効です。 市販されている苦味のあるスプレーを使えば、犬はその場所を噛むことを避けるようになります。 これにより、犬は自然と他のものを噛むようになり、甘噛みが減少する傾向にあります。 また、家具やコード類などにカバーをかけることも効果的です。 犬が噛むことで物理的な損傷が生じる前に、噛みにくい素材で覆うことで被害を予防できます。 特に、コードや電気製品を噛んでしまうと危険が伴うため、しっかりとした対策が必要です。 こうした物理的な対策と並行して、噛んでも良いおもちゃを用意することで、犬の噛む行動を適切に誘導できます。

1-1しっかりとした信頼関係を築く方法

甘噛みを予防するための最も重要な要素の一つは、犬と飼い主との間にしっかりとした信頼関係を築くことです。 犬は飼い主をリーダーと認識し、安心感を得ることで、過度な甘噛みやストレスから解放されます。 信頼関係が築かれていれば、犬は自然と飼い主の指示に従い、甘噛みの頻度や強さを抑えるようになります。 信頼関係を築くためには、日々のコミュニケーションが不可欠です。 犬との触れ合いやトレーニングを通じて、ポジティブな体験を積み重ねていくことが大切です。 また、甘噛みが始まった際には、怒鳴るのではなく、冷静に「ノー」や「痛い」といった明確な言葉で指示を与え、犬がその行動が不適切であることを理解できるようにします。 さらに、適切なタイミングでの褒め言葉やご褒美も、犬にとってのモチベーションとなり、信頼関係の構築に役立ちます。 犬が甘噛みをせずに遊んだり、落ち着いたりしている場面では、すかさず褒めることで、その行動が望ましいものであることを教えます。 こうしたポジティブな強化は、犬の行動を良い方向に導くための強力な手段です。 甘噛みを予防するためには、物理的な対策だけでなく、犬との信頼関係を深めることが不可欠です。 日々のトレーニングと愛情深い接し方を通じて、犬は自然と甘噛みを控え、健全な行動を取るようになるでしょう。

01甘噛みってどういう行動?

そもそも「甘噛み」というのはどのような行動なのでしょうか。

1-1甘噛みとは?

「甘噛み」とは、子犬が人や他の犬に対して力の加減をして噛む行為を指している言葉です。おもに一歳未満の子犬に見られやすい行動ですが、これは子犬の本能によって行われいるもの。
というのも、子どもは母犬や他の兄弟と一緒に成長することが多いものですが、そのときに遊びやコミュニケーションの中心になるのが「甘噛み」です。
子犬は他の兄弟を噛んだり、噛まれたりすることで、どれだけ力加減をすればいいのかといったことを学びます。また、群れのルールを乱したときなど、母親はそれを教えるために子犬を噛むこともあります。
このように甘噛みは子犬の成長にとっては欠かせないもので、実際にはある程度成長すれば自然に治まります。
しかし問題は、成長しても甘噛みが収まらないというケース。その場合、もともと力のコントロールができないことに加えて、噛む力も成長に伴って強くなっているため、思わぬ事故やトラブルにつながることもあります。

1-2噛みの種類

「噛む」という犬の行動には実は様々な種類があります。

1-3甘え噛み

「甘え噛み」とは、愛情表現のための甘噛みです。これは子犬に多い行動で、人の指や腕を加えて噛む、前歯だけで軽く噛むといった噛み方です。この甘え噛みは、いわば人間に親愛の情を表している行動です。

1-4うっかり噛み

犬は興奮してしまうと、ついつい目の前にあるものにかみついてしまうことがあります。これが「うっかり噛み」と呼ばれるもの。
好きなおもちゃで遊んでいるときやおやつを与えたとき、噛む意図はなくてもうっかりと歯が当たってしまうことがあります。また、犬の個性によって、夢中になりやすい、興奮しやすいといった犬に現れます。

1-5じゃれ噛み

子犬の頃には、犬同士で甘噛みをすることがコミュニケーションとなります。これは「じゃれ噛み」と言われるものですが、力加減せずに噛むことがあるのも特徴です。敵意はないものの、噛む力をコントロールできないといった犬に起こりがちな現象です。

1-6要求噛み

何かしたいことがある、要求が叶えられないでストレスを溜めているというときに起きるのが「要求噛み」です。この要求噛みは、飼い主が要求にこたえてしまうとエスカレートしていくのが特徴で、家族の中の特定の誰かひとりだけに噛むといったケースもあります。

1-7攻撃の噛み

犬にとって、歯は最大の武器。そのため相手を攻撃しようというときにも「噛む」という行動を行います。この攻撃の噛みには、相手を排除したい、危険を感じたといった場合だけでなく、突然身体を触られたといった場合でも起きることがあります。

02犬が甘噛みをする理由

それでは、そもそもなぜ犬は甘噛みをするのでしょうか。甘噛みには、犬ならではの理由がありました。

2-1歯が痒い

甘噛みは子犬に良く見られる行動ですが、子犬ならではの理由として、「歯が痒い」というものがあります。子犬は歯が生え変わりやすい時期で、歯が抜けたり、新しい歯が生えてきたりすると、どうしても口の中が気になってしまうもの。
しかし犬は人間と違って、自分の歯を触ることはできません。そのため、何かで歯を刺激したいという欲求が甘噛みという形で現れることがあります。

2-2楽しい(遊び)

自然の環境では、子犬は母親や兄弟と一緒にいるもの。そのとき、遊びの中心となるのが甘噛みです。お互いにかみ合うことで、コミュニケーションを行い、力加減を学びます。もし強く噛みすぎた場合には母親に叱られるといったことから、子犬は集団行動でのルールを身につけます。つまり、子犬の甘噛みは楽しい遊びであり、学習行動の一環ということができます。

2-3気をそらすため

歯や口は犬にとっては人間の指に相当するような非常に大切な器官です。もしストレスなどを感じた場合、他の行動でそれを紛らわせようとしますが、そのときに何かを噛むことで気をそらすことも考えられます。

03甘噛みされた時の対応

甘噛みは犬にとっては一種のコミュニケーションですが、人間にしてはいけないと教えるためにはどのような対応を行うべきなのでしょうか。

3-1「痛い」、「ノー」など、統一した言葉できちんと伝える

もし甘噛みをされたときには「痛い」、「ノー」など、やってはいけないということをきちんと犬に伝えることが必要です。
その際には、統一した言葉を使うこと。もしバラバラの言葉を使うと、犬はどう反応されたのか理解できなくなってしまいます。
また、指示は低い声で冷静に伝えることが効果的です。

3-2遊び、じゃれ合いをやめる

遊んでいるときには犬が興奮して甘噛みをしてしまうことがあります。そんなときには、すぐに遊びをやめること。そうすることで犬も落ち着きを取り戻すことができます。また、甘噛みをすると遊んでもらえないと学習できるため、甘噛み対策として効果があります。

3-3騒がず冷静に対処する

甘噛みをしている犬に対しては、まず冷静に対処することが必要です。もし騒いでしまった場合、犬が「遊んでもらえる」と勘違いしてしまうことや、「甘噛みをするとかまってもらえる」と間違って学習してしまう可能性があります。
また、おやつなどで気をそらせるのも逆効果。おやつなどで別の方向に顔を向けようとすると、「甘噛みするとおやつがもらえる」と思い込んでしまいます。

04甘噛みをなおすしつけ方

出来る限り早く治しておきたい甘噛み。甘噛みを直すためにはどのようなしつけ方をすればよいのでしょうか。

4-1噛んでも良いおもちゃをあたえる

何かを噛むという行動は犬にとっては本能的な行為。そのため甘噛みをするのは仕方のない面もあります。それでも人に対して甘噛みをするのはできるだけ避けたいところ。
そんなときには犬の欲求を発散させるためにも噛んでもよいおもちゃを与えましょう。
犬の甘噛み用のおもちゃには様々な種類があるため、ペットショップなどで相談してみるとよいでしょう。

4-2噛みやすいところを嫌いな味、カバーをする

もし家具や服などを噛んでしまうというときには、噛みやすいところに嫌な味を付けておくという方法があります。これは「噛んだら嫌なことがある」と犬に学習させるもので、物をかじってしまういたずらなどに効果的。
現在では噛み癖を防止するためのスプレーなども市販されていますが、ある程度の時間が経つと成分が揮発してしまうこともあるため、家具などしっかりしたものであれば、アルミホイルなどを巻いてカバーしておくという方法もよいでしょう。

4-3犬同士で遊ばせる

すでに説明したように、甘噛みは犬にとっては大切な学習行動です。そのため、犬同士で遊ばせて甘噛みについて学ぶというのも効果があります。
多くの犬と遊んでいると、どれぐらいの強さで噛んだらよいのかということを学ぶことができるもの。また、犬とのコミュニケーションを通じて、社会性やルールなどを身につけることができます。

01まとめ

犬の甘噛みは成長過程や感情表現として自然なものですが、放置すると問題になることがあります。 噛む対象を適切に誘導し、嫌がる味やカバーを使って環境を整えることが有効です。 さらに、信頼関係を深めることが甘噛み防止の鍵となります。 愛犬と健全な関係を築き、正しいしつけを行うことで、甘噛みの問題を解消しましょう。

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ドッグセラピスト
藤綱麻沙美 先生
ドッグセラピスト
1980年生まれ。部品メーカーを経てドッグセラピー業界へ。
日本療育犬研究会でのセラピー活動後、現在は精神科病院での専属ドッグセラピストとして活動中。
ドッグセラピスト

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