実は重要だった!デッサンの意味と学ぶ目的について
絵を描くときの基本となるのが「デッサン」と呼ばれるもの。デッサンという言葉は、絵だけでなく、様々な場面でも使われます。ではそもそも「デッサン」とはどのような意味なのでしょうか。今回はデッサンの意味と、デッサンを学ぶ目的についてご紹介します。
- 目次
01デッサンとは?
「デッサン」という言葉は多くの人が知っているもの。ところが「デッサンとはどんなものか」ということを説明できる人は多くはありません。では実際のデッサンとはどのようなものなのでしょうか。
1-1フランス語で、「素描」「下絵」「輪郭(線)」
「デッサン」という言葉は、フランス語でフランス語で、「素描」「下絵」「輪郭(線)」などの意味を表しています。ラテン語の「線を引く」という意味の言葉が語源だと言われていて、日本語の場合は「素描」と呼ばれます。
1-2物体の形体、明暗などを画面上に表現する
デッサンとは、簡単に言えば物の形を画面の上に表現すること。このとき、物の形だけでなく、明暗や質感なども表されます。
使われるのは主に主にペンや鉛筆、コンテなどが一般的。
デッサンと同じような言葉として「スケッチ」が用いられることもありますが、「スケッチ」は対象を大まかに描くことが重要なのに対して、デッサンは対象をできるだけ正確に描くことが重視されます。
1-3日本でのデッサンのイメージ
デッサンは英語では「ドローイング」とも呼ばれていて、世界中で行われているもの。
デッサンといえば「白黒の写実的な絵」をイメージする人も多く、絵を描くときの基礎として行われるもので、「訓練」という印象の強いものかもしれません。
02デッサンをする意味
絵を描く人やデザインをする人には「デッサン力が重要」と言われることがあります。ではデッサンを行うにはどのような意味があるのでしょうか。
2-1対象物を観察して正確に描写する
デッサンは対象を正確に描くものですが、その過程で欠かせないのが観察力です。多面的な観察力は絵を描くときには欠かせないもの。
さらに立体の対象を平面に描くためには、構造やバランスを捉えることが必要です。特に対象を平面上で立体的に描く上では、対象の構造を理解することが重要となります。
デッサンを行うことは、さまざまな角度から観察と分析を繰り返すことに繋がります。
2-2モチーフの本質まで捉える
デッサンは単に対象を正確に写し取ればよいということではありません。デッサンで重要なのは「対象の本質をとらえる」ということ。
モチーフの本質はなにか、モチーフはどんな背景を抱えているのかなどをイメージすることは、よい絵を描くためには非常に重要。
これらの点をイメージしながらデッサンすることで、単に絵の技術を向上させるだけでなく、独自の作品に仕上げることができます。
03デッサンを学ぶ目的
絵を描くときの基本となるデッサン。デッサンを学ぶ目的には様々なものがあります。
3-1デッサンを学ぶ動機
デッサンを学ぶ動機として多いのが、美大や芸大に進学するため。美大や芸大には、油絵や日本画、彫刻、デザインなど様々な分野がありますが、何を学ぶかにかかわらず、デッサンは基礎的な技術とされています。デッサンを通じて対象の構造や本質をつかむことは、あらゆる分野に共通する要素です。
ただし、油絵と日本画、デザインなど、追求したいと思う分野によって求められるデッサン力は異なります。たとえば、日本画のデッサンは鉛筆が用いられるのに対して、油絵のデッサンは木炭が中心。このように、分野によって求められるデッサンの要素や手法、知識が異なるため、進学のためにデッサンを学びたいと思った場合には、まず自分が何を勉強したいのかを決めることが必要です。
また、デッサンを学ぶ人の中には、仕事に活かしたいと考えている方も少なくありません。
たとえばデザイン、イラスト、漫画、アニメーション制作など、デッサンの知識や技術が役立つ分野は多いもの。
たとえばイラストの場合、対象を正確に描写するというよりも、自分なりのディフォルメを加えて描くというイメージですが、実際には物体をディフォルメするためにもデッサン力が必要です。
物体や対象の構造を理解せずにキャラクターのディフォルメを行った場合、表面的な表現になってしまうことも少なくありません。
仕事を通じて技術や知識を学ぶことも重要ですが、技術や知識が深まるにつれて、基礎的な能力の必要性を痛感することも多いものです。そんな場合、もう一度デッサンを学ぶことで、これまで手にした技術と知識をさらに生かすことにつながります。
もちろん進学や仕事以外でもデッサンを学ぶ人は少なくありません。特に趣味で絵画を描いている人にとってデッサンは人気。
さらに絵画を趣味にしていないという人でも、デッサンを学び、それ自体を楽しむというケースも少なくありません。
3-2美術教育で重視される理由
デッサンは美術教育では昔から重視されてきた手法のひとつ。では、なぜデッサンは美術教育で重きを置かれているのでしょうか。
ひとつにはデッサンが一般的で汎用性のある教育になるからという理由があります。
美術を学ぶ人の中には、高度な技術を身につけたい、将来は美術に関する職業に就きたいという人だけではなく、趣味として楽しみたいという人も多いもの。また、そもそもそれほど美術に興味がないというケースもあります。
しかしデッサンであれば、幅広い分野に応用できるもの。どのような人にとっても、観察力を鍛えたり、構造を理解したりといった経験は非常に役立ちます。
また、専門的に美術を学びたいという人の場合には、将来個別の職業につくことを前提としているケースも珍しくありません。
このようにデッサンは専門的に美術を学ぶ人にも、趣味として絵画を楽しむ人にも役立つ手法として、昔から多くの人に親しまれてきた歴史を持っています。
04まとめ
デッサンは絵を描くときの基本となるもの。さらにデッサンを学ぶことで、多くの技術や知識を身につけることができます。絵画に興味があるという方は、まずデッサンから学んでみてはいかがでしょうか。
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1-1フランス語で、「素描」「下絵」「輪郭(線)」
「デッサン」という言葉は、フランス語でフランス語で、「素描」「下絵」「輪郭(線)」などの意味を表しています。ラテン語の「線を引く」という意味の言葉が語源だと言われていて、日本語の場合は「素描」と呼ばれます。
1-2物体の形体、明暗などを画面上に表現する
デッサンとは、簡単に言えば物の形を画面の上に表現すること。このとき、物の形だけでなく、明暗や質感なども表されます。
使われるのは主に主にペンや鉛筆、コンテなどが一般的。
デッサンと同じような言葉として「スケッチ」が用いられることもありますが、「スケッチ」は対象を大まかに描くことが重要なのに対して、デッサンは対象をできるだけ正確に描くことが重視されます。
1-3日本でのデッサンのイメージ
デッサンは英語では「ドローイング」とも呼ばれていて、世界中で行われているもの。
デッサンといえば「白黒の写実的な絵」をイメージする人も多く、絵を描くときの基礎として行われるもので、「訓練」という印象の強いものかもしれません。
02デッサンをする意味
絵を描く人やデザインをする人には「デッサン力が重要」と言われることがあります。ではデッサンを行うにはどのような意味があるのでしょうか。
2-1対象物を観察して正確に描写する
デッサンは対象を正確に描くものですが、その過程で欠かせないのが観察力です。多面的な観察力は絵を描くときには欠かせないもの。
さらに立体の対象を平面に描くためには、構造やバランスを捉えることが必要です。特に対象を平面上で立体的に描く上では、対象の構造を理解することが重要となります。
デッサンを行うことは、さまざまな角度から観察と分析を繰り返すことに繋がります。
2-2モチーフの本質まで捉える
デッサンは単に対象を正確に写し取ればよいということではありません。デッサンで重要なのは「対象の本質をとらえる」ということ。
モチーフの本質はなにか、モチーフはどんな背景を抱えているのかなどをイメージすることは、よい絵を描くためには非常に重要。
これらの点をイメージしながらデッサンすることで、単に絵の技術を向上させるだけでなく、独自の作品に仕上げることができます。
03デッサンを学ぶ目的
絵を描くときの基本となるデッサン。デッサンを学ぶ目的には様々なものがあります。
3-1デッサンを学ぶ動機
デッサンを学ぶ動機として多いのが、美大や芸大に進学するため。美大や芸大には、油絵や日本画、彫刻、デザインなど様々な分野がありますが、何を学ぶかにかかわらず、デッサンは基礎的な技術とされています。デッサンを通じて対象の構造や本質をつかむことは、あらゆる分野に共通する要素です。
ただし、油絵と日本画、デザインなど、追求したいと思う分野によって求められるデッサン力は異なります。たとえば、日本画のデッサンは鉛筆が用いられるのに対して、油絵のデッサンは木炭が中心。このように、分野によって求められるデッサンの要素や手法、知識が異なるため、進学のためにデッサンを学びたいと思った場合には、まず自分が何を勉強したいのかを決めることが必要です。
また、デッサンを学ぶ人の中には、仕事に活かしたいと考えている方も少なくありません。
たとえばデザイン、イラスト、漫画、アニメーション制作など、デッサンの知識や技術が役立つ分野は多いもの。
たとえばイラストの場合、対象を正確に描写するというよりも、自分なりのディフォルメを加えて描くというイメージですが、実際には物体をディフォルメするためにもデッサン力が必要です。
物体や対象の構造を理解せずにキャラクターのディフォルメを行った場合、表面的な表現になってしまうことも少なくありません。
仕事を通じて技術や知識を学ぶことも重要ですが、技術や知識が深まるにつれて、基礎的な能力の必要性を痛感することも多いものです。そんな場合、もう一度デッサンを学ぶことで、これまで手にした技術と知識をさらに生かすことにつながります。
もちろん進学や仕事以外でもデッサンを学ぶ人は少なくありません。特に趣味で絵画を描いている人にとってデッサンは人気。
さらに絵画を趣味にしていないという人でも、デッサンを学び、それ自体を楽しむというケースも少なくありません。
3-2美術教育で重視される理由
デッサンは美術教育では昔から重視されてきた手法のひとつ。では、なぜデッサンは美術教育で重きを置かれているのでしょうか。
ひとつにはデッサンが一般的で汎用性のある教育になるからという理由があります。
美術を学ぶ人の中には、高度な技術を身につけたい、将来は美術に関する職業に就きたいという人だけではなく、趣味として楽しみたいという人も多いもの。また、そもそもそれほど美術に興味がないというケースもあります。
しかしデッサンであれば、幅広い分野に応用できるもの。どのような人にとっても、観察力を鍛えたり、構造を理解したりといった経験は非常に役立ちます。
また、専門的に美術を学びたいという人の場合には、将来個別の職業につくことを前提としているケースも珍しくありません。
このようにデッサンは専門的に美術を学ぶ人にも、趣味として絵画を楽しむ人にも役立つ手法として、昔から多くの人に親しまれてきた歴史を持っています。
04まとめ
デッサンは絵を描くときの基本となるもの。さらにデッサンを学ぶことで、多くの技術や知識を身につけることができます。絵画に興味があるという方は、まずデッサンから学んでみてはいかがでしょうか。
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2-1対象物を観察して正確に描写する
デッサンは対象を正確に描くものですが、その過程で欠かせないのが観察力です。多面的な観察力は絵を描くときには欠かせないもの。
さらに立体の対象を平面に描くためには、構造やバランスを捉えることが必要です。特に対象を平面上で立体的に描く上では、対象の構造を理解することが重要となります。
デッサンを行うことは、さまざまな角度から観察と分析を繰り返すことに繋がります。
2-2モチーフの本質まで捉える
デッサンは単に対象を正確に写し取ればよいということではありません。デッサンで重要なのは「対象の本質をとらえる」ということ。
モチーフの本質はなにか、モチーフはどんな背景を抱えているのかなどをイメージすることは、よい絵を描くためには非常に重要。
これらの点をイメージしながらデッサンすることで、単に絵の技術を向上させるだけでなく、独自の作品に仕上げることができます。
03デッサンを学ぶ目的
絵を描くときの基本となるデッサン。デッサンを学ぶ目的には様々なものがあります。
3-1デッサンを学ぶ動機
デッサンを学ぶ動機として多いのが、美大や芸大に進学するため。美大や芸大には、油絵や日本画、彫刻、デザインなど様々な分野がありますが、何を学ぶかにかかわらず、デッサンは基礎的な技術とされています。デッサンを通じて対象の構造や本質をつかむことは、あらゆる分野に共通する要素です。
ただし、油絵と日本画、デザインなど、追求したいと思う分野によって求められるデッサン力は異なります。たとえば、日本画のデッサンは鉛筆が用いられるのに対して、油絵のデッサンは木炭が中心。このように、分野によって求められるデッサンの要素や手法、知識が異なるため、進学のためにデッサンを学びたいと思った場合には、まず自分が何を勉強したいのかを決めることが必要です。
また、デッサンを学ぶ人の中には、仕事に活かしたいと考えている方も少なくありません。
たとえばデザイン、イラスト、漫画、アニメーション制作など、デッサンの知識や技術が役立つ分野は多いもの。
たとえばイラストの場合、対象を正確に描写するというよりも、自分なりのディフォルメを加えて描くというイメージですが、実際には物体をディフォルメするためにもデッサン力が必要です。
物体や対象の構造を理解せずにキャラクターのディフォルメを行った場合、表面的な表現になってしまうことも少なくありません。
仕事を通じて技術や知識を学ぶことも重要ですが、技術や知識が深まるにつれて、基礎的な能力の必要性を痛感することも多いものです。そんな場合、もう一度デッサンを学ぶことで、これまで手にした技術と知識をさらに生かすことにつながります。
もちろん進学や仕事以外でもデッサンを学ぶ人は少なくありません。特に趣味で絵画を描いている人にとってデッサンは人気。
さらに絵画を趣味にしていないという人でも、デッサンを学び、それ自体を楽しむというケースも少なくありません。
3-2美術教育で重視される理由
デッサンは美術教育では昔から重視されてきた手法のひとつ。では、なぜデッサンは美術教育で重きを置かれているのでしょうか。
ひとつにはデッサンが一般的で汎用性のある教育になるからという理由があります。
美術を学ぶ人の中には、高度な技術を身につけたい、将来は美術に関する職業に就きたいという人だけではなく、趣味として楽しみたいという人も多いもの。また、そもそもそれほど美術に興味がないというケースもあります。
しかしデッサンであれば、幅広い分野に応用できるもの。どのような人にとっても、観察力を鍛えたり、構造を理解したりといった経験は非常に役立ちます。
また、専門的に美術を学びたいという人の場合には、将来個別の職業につくことを前提としているケースも珍しくありません。
このようにデッサンは専門的に美術を学ぶ人にも、趣味として絵画を楽しむ人にも役立つ手法として、昔から多くの人に親しまれてきた歴史を持っています。
04まとめ
デッサンは絵を描くときの基本となるもの。さらにデッサンを学ぶことで、多くの技術や知識を身につけることができます。絵画に興味があるという方は、まずデッサンから学んでみてはいかがでしょうか。
70,000人以上が受講申し込みしている諒設計アーキテクトラーニングの通信講座
あなたも早速受講して、資格を取得しましょう!
3-1デッサンを学ぶ動機
デッサンを学ぶ動機として多いのが、美大や芸大に進学するため。美大や芸大には、油絵や日本画、彫刻、デザインなど様々な分野がありますが、何を学ぶかにかかわらず、デッサンは基礎的な技術とされています。デッサンを通じて対象の構造や本質をつかむことは、あらゆる分野に共通する要素です。
ただし、油絵と日本画、デザインなど、追求したいと思う分野によって求められるデッサン力は異なります。たとえば、日本画のデッサンは鉛筆が用いられるのに対して、油絵のデッサンは木炭が中心。このように、分野によって求められるデッサンの要素や手法、知識が異なるため、進学のためにデッサンを学びたいと思った場合には、まず自分が何を勉強したいのかを決めることが必要です。
また、デッサンを学ぶ人の中には、仕事に活かしたいと考えている方も少なくありません。
たとえばデザイン、イラスト、漫画、アニメーション制作など、デッサンの知識や技術が役立つ分野は多いもの。
たとえばイラストの場合、対象を正確に描写するというよりも、自分なりのディフォルメを加えて描くというイメージですが、実際には物体をディフォルメするためにもデッサン力が必要です。
物体や対象の構造を理解せずにキャラクターのディフォルメを行った場合、表面的な表現になってしまうことも少なくありません。
仕事を通じて技術や知識を学ぶことも重要ですが、技術や知識が深まるにつれて、基礎的な能力の必要性を痛感することも多いものです。そんな場合、もう一度デッサンを学ぶことで、これまで手にした技術と知識をさらに生かすことにつながります。
もちろん進学や仕事以外でもデッサンを学ぶ人は少なくありません。特に趣味で絵画を描いている人にとってデッサンは人気。
さらに絵画を趣味にしていないという人でも、デッサンを学び、それ自体を楽しむというケースも少なくありません。
3-2美術教育で重視される理由
デッサンは美術教育では昔から重視されてきた手法のひとつ。では、なぜデッサンは美術教育で重きを置かれているのでしょうか。
ひとつにはデッサンが一般的で汎用性のある教育になるからという理由があります。
美術を学ぶ人の中には、高度な技術を身につけたい、将来は美術に関する職業に就きたいという人だけではなく、趣味として楽しみたいという人も多いもの。また、そもそもそれほど美術に興味がないというケースもあります。
しかしデッサンであれば、幅広い分野に応用できるもの。どのような人にとっても、観察力を鍛えたり、構造を理解したりといった経験は非常に役立ちます。
また、専門的に美術を学びたいという人の場合には、将来個別の職業につくことを前提としているケースも珍しくありません。
このようにデッサンは専門的に美術を学ぶ人にも、趣味として絵画を楽しむ人にも役立つ手法として、昔から多くの人に親しまれてきた歴史を持っています。