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風水と家相の違いと見方とは?お勧め開運法や勉強法を解説

風水と家相は似ていますが、同じものなのでしょうか。間取りや吉凶の方位に解釈の違いはあるのでしょうか。また共通するものはどれでしょうか。今回は風水と家相の気になる点と、有効な勉強法をまとめてみました。
風水は家の方角などによって開運を目指す技術ですが、日本にも同様のものとして「家相」があります。では、風水と家相にはどのような共通点や違いがあるのでしょうか。今回は風水と家相の関係についてご紹介します。

なにがどう違う?風水と家相の関係、違いについて
目次

01風水も家相もどちらも同じ?それぞれの意味や由来を解説

風水と家相はイメージが似ているため、「どっちも同じ物で、読み方だけ違うもの?」と思う人もいるかもしれません。
しかし厳密には風水と家相は、似ている部分や共通することが多いものの、異なるものなのです。
それぞれの違いや発祥の地はどこなのかなど、掘り下げて学んでいきましょう。

1-1風水と家相とはどういうもの?

風水は周辺環境を含めた土地、家の間取りや部屋のように、環境や方角から吉凶を導き出します。
周辺の水の流れや道路の配置など、その土地そのものの気を用いてエネルギーを高めるのです。
一方で家相は間取りの方角など、家のつくりにより吉凶を判断します。
家のパワーが最大限活かせるような配置し、凶を避けることで家運を高めていくのです。
建物の構造や配置などを「建造物」を気にするのが家相、家の間取りだけではなく「周辺環境」まで含めて観ていくのが風水と言って良いでしょう。

1-2風水と家相の発祥となりたち

風水と家相の考え方は、元を辿ればどちらも中国の占いや思想に行き着きます。
両方とも厳密には発祥は中国と言って良いでしょう。
しかし風水は中国で「陰陽五行」を基本に成り立ったものですが、家相はこれらの思想を日本独自に発展させていったものなのです。
このように、途中から派生したため、考え方には共通することも多いですが、解釈などに少し違いがあるようです。

02東洋占術の伝統的な考え方とは

風水も家相も東洋の占術です。
そのベースにある陰陽五行説を学ぶことで、より詳しく風水を理解できるでしょう。
風水や家相では、これらの五行の関係を間取りなどに活用していきます。

2-1陰陽五行とは

陰陽五行とは、万物が「木」「火」「土」「金」「水」の5つのエネルギーから生まれているという考え方です。
この5つが調和することを吉としています。

2-2相剋と相生とは

5つのエネルギーはお互いに傷つけ合ったり助け合ったりする関係を持ちます。
《相生とは》
一方が一方を助ける関係が「相生」です。
非常に良好な関係で、お互いに居心地がいいもの同士と言えます。
火は木によって燃えるエネルギーを得るため、木は火と相生の関係です。
土は燃え尽きた火により灰が生じるため、火からエネルギーを与えられます。
このため火は土と相生の関係です。
金(鉱物)は土から生み出されます。
このため土は金と相生の関係です。
浮遊する湿気が金属に付着して水になるように、水は金により生み出されます。
このため水は金と相生の関係です。
木は水により水分を与えられて生育するため、木は水と相生の関係となります。
このように「木」→「火」→「土」→「金」→「水」→「木」…という風に循環しながら相手を助け、生み出していくのです。
《相剋とは》
一方が一方を傷つける関係が「相剋」です。
斧によって樹木が切り倒されるように、木は金により伐られます。
このため木と金は相剋の関係です。
金属は燃え盛る炎により溶かされるように、金は火によって傷つけられます。
このため金と火は相剋の関係です。
燃えさかる炎が水により消火されるように、火は水によってエネルギーを消されてしまいます。
このため火と水は相剋の関係です。
清らかな川の水が泥によって汚れるように、水は土によって傷つけられます。
このため水と土は相剋の関係です。
土壌は樹木によって栄養分を奪われるため、土は木によってエネルギーを失われてしまいます。
このため土と木は相剋の関係です。
このように「木」→「土」→「水」→「火」→「金」→「木」…という風に循環しながら相手を傷つけていきます。
《比和とは》
「木」は「木」同士、「火」は「火」同士、という風に同じ元素のものを「比和」と言います。
お互いに馴染みがある同士ですが、たくさんあることで「木のエネルギーが強くなりすぎる」などの問題が生じるでしょう。
このため吉の関係性でありながら、時と場合には凶に転じることもあります。

2-3方角と五行とは

五行を間取りで活かすためには五行と方角の関係も把握しておかねばなりません。
それぞれの方角と五行の意味はこちらです。
《北》…坎宮…水
・交際運などを表します。
《北東》…艮宮…土
・不動産運や相続運、変化運などを司ります。
・家相においては「鬼門」となり凶方位です。
《東》…震宮…木
・発展運や活動運、成長するパワーを意味します。
・このため仕事や子供の発育にも影響するようです。
《南東》…巽宮…木
・対人運などのご縁に関係しており、結婚を意味することもあります。
《南》…離宮…火
・名誉や人気などを表します。
《南西》…坤宮…土
・家庭運などを示します。
・家相においては「裏鬼門」となり凶方位です。
《西》…兌宮…金
・商売繁盛や財運などを示します。
《北西》…乾宮…金
・権威や威厳、事業での運などを示します。

03風水と家相の目的とは

風水と家相も、どちらも「調和と開運を目指す」ことで一致しています。
しかしそれぞれ得意なことが違うので、目的によって風水を用いたり、家相を用いたりすると良いでしょう。

3-1風水も家相も環境の調和を目指す生活の知恵

風水は周辺環境を含めた建物のエネルギーの流れを良くすることにより、成功運を招いたり家庭円満を実現したりします。
家相は家自体のエネルギーを強化することにより、家運を高めるのです。
風水も家相も環境の調和やエネルギーの良い循環を大切にしており、土地や家の持つエネルギーを活かして開運していきます。

3-2張りと欠けとは

風水も家相もエネルギーの流れを良くすることを重視しているため、欠けを凶とします。
特に中央部分に欠けを作ることで、せっかくの良い流れが停滞してしまうため、中央付近に階段などを設置するのはマイナス要素となるでしょう。
一方で張りは好ましいものとなり、どの方角を張りにするかにより、プラスとなる効果が変わってきます。
いずれにせよ、風水でも家相でも欠けはマイナス、張りはプラス効果と覚えておくと良いでしょう。
家の間取りによる張りと欠けだけではなく、土地の形の張りと欠けを考慮することもあります。
方位による張りと欠けの効果はこちらです。
《北の欠けと張り》
張り・吉・円満
欠け・凶・人間不信
《北東の欠けと張り》
張り・吉凶半々
欠け・凶・トラブル
《東の欠けと張り》
張り・吉・発展
欠け・凶・運気停滞
《南東の欠けと張り》
張り・吉・家運向上で大吉
欠け・凶・衰退運で大凶
《南の欠けと張り》
張り・吉・アイデア
欠け・凶・神経過敏
《南西の欠けと張り》
張り・やや吉
欠け・凶・女性の問題
《西の欠けと張り》
張り・吉・商売繁盛
欠け・凶・金運低迷
《北西の欠けと張り》
張り・吉・栄達
欠け・凶・権威失墜

04風水と家相どっちが良い?

風水と家相のどちらにより開運効果があるのかなど、「どっちを信じればいい?」と思う人もいるはずです。
風水と家相の共通点や違いとはどのようなものでしょうか。

4-1風水と家相の共通点とは

風水も家相も「欠け」を悪いと判定します。
また掃除しないでエネルギーを停滞させることにより、運気低迷を呼び込むと考えているようです。
東西南北など、それぞれの方位の意味や吉凶は基本的に同じです。

4-2風水と家相は関係ない?二つの相違点とは

風水が中国で発展し作り上げられたものであるのに対して、家相は中国から伝来した知恵を日本で発展させたものです。
このため、家相は家のパワーを上げることに特化しており、風水は環境を含めた土地のパワーを活かすことに長けています。
鬼門とされる北東の方位と、裏鬼門とされる南西の方位については、家相では重視されますが、風水では必ずしも凶とはなりません。
家相の場合は鬼門や裏鬼門など、一目で方角の凶が分かりやすいのもポイントと言えます。
このように家相と風水は似ている所がありながらも、異なる点があるのです。

4-3本命卦と宅卦の吉方位と凶方位

風水には東西南北の方位の意味以外にも、生まれ年による本命卦と、玄関の向きによる宅卦による吉方位と凶方位があります。
これらを総合的に判断して観ていくのです。
宅卦と本命卦の吉凶が一致しない場合、本命卦の吉凶を優先するといいでしょう。
また、本命卦は家族の中で一番影響力がある「家長」のものを重視します。
しかし各人が住む部屋や寝室は、なるだけ本人の本命卦で吉方位になるものが望ましいでしょう。
吉方位に部屋や寝室がある場合、本人の調子が良くなるため能力向上しやすいです。
しかし凶方位に部屋や寝室がある場合、心身のエネルギーが磨り減る傾向があるので気をつけるといいでしょう。
部屋に吉方位と凶方位が混在する場合、ベッドが吉方位にあるようにするのがベターです。
それぞれの方位の意味はこちらです。
《吉方位・生気》最大吉の方位。
《吉方位・天医》癒しや健康など吉の効果。
《吉方位・延年》吉の方位、恋愛などに活かせることも。
《吉方位・伏位》小吉。
《凶方位・絶命》エネルギーの著しい低下となる最大凶の方位。
《凶方位・五鬼》事故やトラブルが発生する可能性の方位。
《凶方位・六殺》凶方位。
《凶方位・禍害》小凶。

05風水と家相は運気にどのような影響を与える?

発祥が同じ中国である風水と家相ですが、運気にはどのような影響を与えるのでしょうか。
目的にとってどちらを重視すればいいかなど、まとめてみました。

5-1人生の成功など用いる本人の運気を底上げしたい場合は風水を重視

風水には、土地などのエネルギーを活かして勝利する目的があります。
「玄武」「青龍」「朱雀」「白虎」の四神がそれぞれの方位をしっかりと守ることができるように、「四神相応」であることが望ましいです。
土地の持つエネルギーを最大限に取り込み、禍や敵から守ってもらいます。
このため、社会的な成功などを求めているならば、風水を用いて開運を目指すといいでしょう。

5-2その家そのものの運気を底上げしたい場合は家相を重視

家相は家のパワーを高めるため、本人のエネルギーや家運などが上がるでしょう。
良い家づくりをすることで、家庭円満で安全な暮らしを手に入れるのです。

5-3両方を組み合わせて用いることで効果アップ!

風水では吉なのに家相では凶となると、「どっちを信じたらいい?やはり占いには信憑性がないのでは?」と疑問になる人もいるでしょう。
しかしそれぞれの解釈により多生の相違があるため、どちらが正しくてどちらが間違っているということではありません。
むしろ風水と家相双方の良い面を取り入れ、活かすことによってより運気が安定し、天に護られ、成功を勝ち得ていくのです。
家相も風水も環境学であり、住む人にとって心地よいものを求めた結果つくられたものですので、良い面を積極的に活用してみましょう。

06風水と家相の組み合わせによるお勧め開運法とは

できれば家相と風水両方の美点を取り入れ、人生に役立てていきたいものです。
風水や家相で開運させるポイントとは、どのようなものでしょうか。

6-1掃除をして気の流れを良くする

風水でも家相でも気をつけるポイントは、家の中をスッキリと整理整頓し、掃除を行き届かせることです。
いくら理想的な間取りで、最適な四神相応の地であれ、部屋がグチャグチャで汚く住み心地が悪い状態では、負のエネルギーに負けてしまいます。
定期的に片付けや風通しをするといいでしょう。
窓や廊下、床、照明などを拭くなどして清潔に保つのが吉を招くポイントと言えます。
しかしあまりにも物が多すぎる場合、断捨離をすることもお勧めです。
特にこれらはなるだけ早く断捨離した方が吉となります。
・故障した電化製品
・長く着用していない服、靴
・ヒビや欠けがある皿、コップ、マグカップ
・使い終わった書類などの紙
・壊れたペン、眼鏡などのもう使えないアイテム

6-2家具などの配置や色を変える

陰陽五行により凶とならないように、家族の部屋の方角を選んだり、机などの家具の配置を変更したりするといいでしょう。
また、日当たりが悪い場合はサンキャッチャーをつるす、気の流れが良くないと感じた場合は観葉植物を置いてみたりするのもいいです。
照明がチカチカするなど、暗くなっているのは凶となりますので、明るさ確保のためにも早めに交換するといいでしょう。

6-3家の形が悪い場合は、リフォームも検討する

また風水でも家相でも欠けは凶ですので、家を購入する際になるだけいびつな形状の家や、中央に欠けがあるものを避けておくのも良いです。
細長いL字形の家や、コの字形の家で、家の中央になるはずの部分が家の外に出てしまっている場合も凶となります。
土地の目の前に墓がある、三角形の土地など、土地自体に問題があるとなかなか変えられないので、家を購入する時は家相と風水を良く学んでから決めると良いでしょう。
家は一生の財産ですので、正しい知識で良いものを選び、よりを暮らしやすくするために風水や家相を活用していくのが大事なことと言えます。
またリフォームや購入の日にちには、風水や家相だけではなく、暦の吉凶を用いるといいでしょう。

07風水をより効率的に学びたい!勉強法のコツ

風水と家相は奥が深く難解なため、なかなか頭に入らないこともあるでしょう。
風水や家相を学ぶには、コツがあります。
風水や家相をスラスラと覚えていくために有効な、勉強のコツとはどのようなものでしょうか。

7-1風水や家相を活かして勉強運を上げる

勉強する時に、あなたにとって吉の方角に机や部屋を移したり、勉強運を高めたりする物を配置したりすると良いでしょう。
たとえば壁紙の色は奇抜なものより、クリームやホワイトのように無難な色合いのものが勉強運をプラスさせます。
このように学びながら風水を実践することで、体で覚えながら開運していくという、一石二鳥の方法と言えます。

7-2ラッキーカラーやパワーストーンを用いる

風水には方位によりラッキーカラーがあります。
勉強する部屋の方角を調べて、ラッキーカラーを配置しましょう。
カーテンの色やクッションカバーだけでなく、ラッキーカラーの色の花を飾る方法もあります。
しかし方位にあったカラーを使えない場合、勉強運アップのパワーストーンを置くといいです。
《勉強運を上げるパワーストーン》
代表的な物はこちらです。
・ソーダライト
・ガーネット
これ以外にも直感で「ほしい」と思ったパワーストーンが、あなたにとって福を招く石となるでしょう。
《開運効果があるラッキーアイテム》
様々なラッキーアイテムがありますが、好きなものを選ぶと良いでしょう。
・サンキャッチャー
・水晶
・花の絵画
・八卦鏡

7-3風水など、人生に役立つ資格とは

風水やパワーストーンの知識を、通信講座により家にいながら好きな時間に学ぶことができます。
技術を習得することにより、このような資格を取得することができるでしょう。
風水のお勧め資格
・風水セラピスト
・風水鑑定士
パワーストーンのお勧め資格
・パワーストーン鑑定士
・天然石鑑定士

08風水と家相の相乗効果で人生を開運させよう

風水と家相は似ているものですが、少しずつ異なるようです。
しかし2つを用いることにより、吉の相乗効果を得ることができるでしょう。
風水で社会運や勝負運を上げ、家相で家庭運や安定運をプラスさせるのもいいです。
理想的な間取りにすることが難しい日本の住宅事情ではありますが、少しでも凶となる卯部分を避けることも重要と言えます。
風水や家相の開運ポイントを活かし、成功の波に乗るといいでしょう。

01日本の風水と家相の関係

住居やオフィスの方角、間取りなどから運勢を占う風水と家相。そもそも、風水や家相とはどのようなものなのでしょうか。

1-1家相

実は家相は日本で独自に発達した考え方です。といっても、家相と風水はまったく別のものというわけではありません。
風水は中国で誕生したもの。それが様々な文化と同様に日本に輸入されました。そこに、毎日の生活体験や日本の気候風土の特徴が加わったものが家相と呼ばれるものです。
特に日本の家相で重視されるのが九星気学。九星気学は方位や運勢を見るものですが、そこに風水が加わって、家相は日本独自のものとして発達していきました。
そのため、家相は家と生活に関する統計学ということもできます。

1-2風水

一方の風水は約四千年前の中国で誕生した一種の環境学です。
風水で重視するのは「気」の力。「気」とは、いわば自然エネルギーのようなもので、この「気」を生活に取り入れ、「気」の流れを改善することで運気のアップを目指すのが風水の基本的な考え方です。
また、風水は基本的には土地の良し悪しを判断するのに使われてきました。
土地にはそれぞれが持っている力があるという考えに基づいて、どのような場所に都市を作ればよいのかを見極めるのが風水の本来の目的。
このように、家相と風水は同じように見えても大きく異なるもの。しかし、ルーツが中国であることや、方角が重要となることなる、共通する点も少なくありません。

02日本の風水と家相の違い

それでは、風水と家相の具体的な違いについてくわしく見ていきましょう。

2-1共通点:どちらも方位を重視する

風水と家相の大きな共通点は、どちらも方位を重視するという点です。風水でも家相でも、方位によって、吉凶が存在し、それに合った役割の場所を配置するというのが、基本的なポイントです。
ただし、方位の吉凶をどう判断するのかという点では違いがあります。
風水の場合、住む人によって良い方位は変わるというのが基本的な考え方。風水では、同じ家でも、住む人が違えば吉凶の方位が変わると考えます。
では、方位の吉凶はどのように導き出すのでしょうか。
風水で方位の吉凶を導くときには、住む人の生年月日が用いられます。生年月日からその人の性質を判断、それによって吉方位、凶方位を見つけて、それに合わせて間取りを配置するというのが風水です。
また、風水の吉方位・凶方位は建物の構造や向きなども考慮します。
それに対して、家相では吉凶の方位は固定されています。
どのような人が暮らしても、家の吉凶は同じ場所。家相ではどの家でも、東、南、東南、北西が吉方位になります。
同じく凶方位も固定されていて、特に北東と南西が凶方位に当たるため、玄関や水回りといった重要な場所がこの方位に当たらないようにすることが重要になります。

2-2方位の範囲度数の分割

風水と家相では、そもそもの方角の範囲や分割の程度も異なります。
風水では、方位はそれぞれ45度の方位を8つに分割、さらにそれぞれを15度の24方位に分けてそれを方位と考えます。
一方、家相の場合には様々な流派があります。風水と同じように45度8方位という流派もあれば、東西南北の4つの方位をそれぞれ30度、60度などに分ける流派もあり、それによって方位の考え方も異なります。

2-3鬼門・裏鬼門

すでに述べたように、家相では特に北東と南西が凶方位とされています。この方位はそれぞれ「鬼門」「裏鬼門」と呼ばれ、重要な場所を配置するべきではない場所とされています。また、家相ではよい気も悪い気も玄関から入って来ると考えられますが、鬼門や裏鬼門の方角からは特に悪い気が入ってきやすいとされているため、この方向に玄関を置くのは悪い間取りと言われています。
鬼門・裏鬼門には、玄関やトイレ、台所などを配置するのは禁物と言われていますが、北東はほとんど日が当たらず温度が低くじめじめとしていること、南西は西日が強く、夏は高温になり物が腐りやすくなることが理由だと言われています。
しかし、風水ではこのような鬼門・裏鬼門の考え方は存在しません。風水では、家が建った年や家がどちらの方角を向いているかによって、持っているエネルギーが異なるというのが基本的な考え方。また、住んでいる人の生年月日によっても吉凶は異なります。
そのため、風水で吉方位・凶方位を探すときには、「羅盤」と言われる独自の道具を使用、直接現地に行って、どの方角が吉なのか凶なのかということを調べる必要があります。

2-4欠け・張り

家の構造や間取りによっては、一部がへこんでいる場所や飛び出していることもあります。へこんでいる場所は「欠け」、飛び出している場所は「張り」と呼ばれますが、家相ではこの「欠け」は凶とされます。この「欠け」は場所によって意味が異なり、どの場所が欠けているかによって起きる問題も異なります。
同じように風水でも「欠け」という考え方は存在します。しかし風水の場合、「欠け」とされるのは小さなへこみで、へこみが大きくなると「欠け」とは考えらえれなくなります。
また「欠け」があるからといって悪いことが起きるわけではなく、逆に「欠け」によって悪いことが予防できると考えます。
そのため、風水ではわざと「欠け」を作って家を設計することもあります。
それでは「張り」の場合はどうでしょうか。
家相では「張り」も「欠け」と同じく、方位によっては凶の作用が生まれると考えられます。また、「張り」によって悪い作用が強調されるとも言われています。
しかし風水では、「張り」は悪い作用を強調するものだとは考えません。もし悪い方角に「張り」があっても、その場所を上手に使うことで問題は起こらないと考えます。
また、家相の場合、家は人間の身体に相当するという考え方もあります。これは、家の各方位にはそれぞれ、対応する臓器があるというもの。もし「欠け」がある場合、その部分の臓器を壊しやすいとも言われています。逆に「張り」がある場合にはその臓器は健康になると言われています。
この考え方も風水にはない、家相独特のものです。

2-5各部屋の意味

風水と家相では各部屋の意味も共通するものと異なるものがあります。
たとえば、玄関は風水でも家相でも、新しい気が入って来る場所。そのため、どちらの場合でも玄関の場所と環境は重視されます。また、トイレやキッチンといった場所も、金運などに関係する場所とされています。
一方、風水では寝室は恋愛運、リビングは家族運など、それぞれの部屋には司る運勢があると考えられていますが、家相が重視するのは方角。
たとえば、東は物事が発展、商売が繁盛する、西は経済的な問題や金運、南は出世運や社会的成功、北は夫婦関係といったように、方角それぞれの運勢に影響を与えると考えます。
そのため、東にはこれから発展する子どものための部屋、西には金運と関係するキッチンやトイレといったように、それぞれの運勢に応じた部屋を配置するのがよいとされています。

03まとめ

風水や家相には様々なルールや取り決めがありますが、これは昔から伝わるよりよい生活や開運のための知恵。もっと運気をアップしたいという方は、ぜひくわしく学んでみてはいかがでしょうか。

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山口壹義 先生
風水伝道師
鑑定歴10年以上の実績があり、また八王子占術アカデミーを主宰しており、また個人レッスンにも対応し、占い初心者からプロの方まで丁寧にじっくり土台となる基礎から指導しております。
また「iFSA国際風水協会」正会員として、正しい風水を広める活動をしております。
日頃の生活にも役立ち、すぐに鑑定に使える本格的かつ実践的な中国風水をお伝えいたします。

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