美容にも役に立つ!発酵食品の効果とメリットとは?
美容と健康に効果が高いと言われる発酵食品。毎日の食生活に取り入れたいと思っている方も多いのではないでしょうか。今回は発酵食品を生活に取り入れることで生まれる効果やメリットについてご紹介します。
- 目次
01発酵食品とは?
耳にすることは多い発酵食品という言葉ですが、そもそも発酵食品とはどのような食べ物のことを指すのでしょうか。
1-1酵母や菌により新たな成分へと生まれ変わったもの
発酵食品とは、簡単に言うと微生物を用いた調理食品のことです。
微生物やカビの中には食品の中に含まれる糖類やたんぱく質などを分解、別の成分に作り替えるものが存在します。たとえば乳酸菌、麹菌、酢酸菌といったものがその代表的な存在。
このときに起きる成分の変化が「発酵」と呼ばれるものです。この「発酵」は、食品の成分が微生物などによって変化するという点では「腐敗」と呼ばれる現象と似通っていますが、発酵の場合には、腐敗とは異なり、風味が増したり、うま味成分が増えたりといった特徴があります。
さらに発酵によって、食物の保存性が高まるといった効果も生まれます。
1-2有名な発酵食品
発酵食品はそれぞれの土地の気候や風土、作物などと強く結びついています。
日本の場合、その代表が醤油やみりん、味噌といったもの。これらの調味料は、原料に含まれる成分を微生物が分解、別の食品へと生まれ変わったものだと言えるでしょう。
その他にも、納豆やヨーグルト、キムチ、チーズなど、世界では様々な発酵食品が愛用されています。
02発酵食品のメリット
世界中に存在する様々な発酵食品。それでは、通常の食材に比べて発酵食品が持っているメリットとはどのようなものなのでしょうか。
2-1栄養価が高くなる
発酵食品の大きなメリットは、通常の食材に比べて栄養価が高くなること。
たとえば大豆を納豆にする場合、煮たり蒸したりした大豆に納豆菌が加わりますが、その際にもともと納豆には存在しない酵素や栄養素も加わります。
また、ぬか漬けなどの場合には、米ぬかが持っている栄養分と発酵菌が生み出すビタミンが野菜に移り、生野菜に比べて豊富な栄養素を持った食品へと変身させます。
2-2旨みや風味が増す
食品が発酵すると、増えるのは栄養価だけではありません。発酵によって、酵素や必須アミノ酸、ブドウ糖などが生まれると、アップするのが食品の旨みや風味。さらに味もまろやかになるため、苦手な食品であっても食べやすくなるのが発酵食品の特徴です。
2-3保存性が高くなる
発酵食品はもともとは食材の長期保存のために生み出されたもの。そのため、生の状態よりもはるかに長い期間保存が可能です。
これはきちんと温度や湿度などを管理することで、発酵に役立つ微生物のみが繁殖できるから。発酵と腐敗は基本的には同じような食物の変化ということができますが、腐敗が食物に悪影響を与える菌や微生物が繁殖するのに対して、発酵は食品をより美味しく、長持ちさせる菌や微生物のみを繁殖させることで、結果として長い期間の保存が可能になったと考えられています。
03発酵食品の効果
発酵食品は通常の食材を食べたときに比べ、身体に様々な効果をもたらしてくれます。
3-1健康増進効果
発酵食品は健康に役立つ食品だと言われていますが、そこには様々な理由があります。
まず発酵食品の大きな効果は、通常の食材に比べて消化吸収がしやすいということ。
食材は発酵する途中で、発酵菌が食材の栄養素を細かく分解、それを別の状態に作り変えますが、発酵菌によって細かく分解された栄養素は、その時点で人体が吸収しやすい状態になっています。
そのため、通常の状態に比べて胃腸に負担が少なく、消化吸収に使われるエネルギーが少しで済むため、大人から子どもまで誰でも食べやすい食品と言われています。
また、栄養素が細かくなっているということは、食材に含まれている栄養素の取り逃しが少ないということ。
つまり発酵食品は通常の食品に比べて、食べやすく、吸収しやすい栄養素が含まれた食品ということになります。
3-2腸内環境の改善効果
発酵食品が身体にもたらす効果の中でも有名なのが腸内環境を改善する効果です。
腸内には、善玉菌、悪玉菌、日和見菌の三種類が生息しています。このうち、もっとも数が多いのが日和見菌と呼ばれるもの。この日和見菌は善玉菌が多くなれば善玉菌に、悪玉菌が多くなれば悪玉菌になるのが特徴。
そのため、腸内環境を整えるためには善玉菌を増やすことが必要ですが、発酵食品にはこの善玉菌が非常に豊富。
そのため、発酵食品の摂取は腸内環境の改善に非常に大きな効果があります。
3-3美容効果
発酵食品の摂取は美容にも効果があります。発酵食品はビタミンが豊富なだけでなく、ビタミンの吸収を助け、それらが体内で効果的に働くための成分も含まれています。
また、すでに説明したように発酵食品は腸内環境の改善にも効果がありますが、腸内環境が悪化すると、肌荒れなどが起きやすくなります。
しかし発酵食品を摂取することで腸内環境を整えておくと、美肌などの効果も得ることができます。
04発酵菌別の特徴
食材の力をアップさせて、うま味も増してくれる発酵。発酵は作用する菌によって様々な特徴があります。
4-1乳酸菌
乳酸菌は発酵菌の中でも有名な存在。炭水化物などを分解して乳酸を作る発酵菌で、ヨーグルトやチーズ、漬物に含まれています。特に体内に入ると腸内環境に作用。便秘や肌荒れの原因となる悪玉菌の増殖を抑制、善玉菌の増加を助けてくれます。
それ以外にも、免疫機能の向上やコレステロール値の改善など様々な効果を持っています。
4-2麹菌
麹菌はお酒などを造るときに欠かせないものですが、麹菌には必須アミノ酸やビタミンB群など、豊富な栄養素が含まれています。ビタミンB群は、エネルギー代謝には欠かせないビタミン。もしビタミンB群が不足している場合、きちんと食べ物を摂取していても、それらのカロリーをエネルギーに変えることができず、身体が燃料不足に陥ってしまいます。
また、摂取したカロリーをすぐに燃焼してくれるため、ダイエットにも効果的。
麹菌は甘酒に多く含まれていますが、甘酒は「飲む点滴」と呼ばれるほど栄養価の高い食品。この高い栄養価にも発酵菌が一役買っています。
4-3酢酸菌
殺菌力の高い調味料として知られているのがお酢ですが、意外なことにこのお酢も発酵食品の一種です。
お酢を作るときに欠かせない発酵菌が酢酸菌。酢酸菌はクエン酸を豊富に含んでいます。クエン酸は有機酸の一種で、「酸っぱい」と感じる酸味のもととなっています。
このクエン酸はスポーツドリンクにも配合されているように、疲労回復などにも効果的。それ以外にも、腸内環境を整えて便秘を解消したり、食欲を増進させたりといった効果があると言われています。
4-4酵母菌
酵母菌は日本人にとって非常になじみ深い発酵菌です。酵母菌は日本酒や味噌づくりに欠かせないもので、種類は300種類以上が存在すると言われています。また、パンを膨らませるために使われるイースト菌も、この酵母菌の一種です。
酵母菌には豊富なビタミンや酵素などが含まれているだけでなく、摂取した糖分やアルコールを分解するときにも役立ってくれます。さらに腸内の善玉菌をサポート、便秘の解消など多くの効果が期待できます。
05まとめ
発酵食品を毎日の生活に取り入れることは、美容や健康など様々なメリットがあります。発酵食品は様々な種類が加わるとさらに効果がアップするため、バランスよく、多くの食品を取り入れることが大切です。
この講座は!プロの監修を受けています!
講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
望月かよこ 先生
糀*彩食幸せごはん運営
1974年生まれ。島根県出身。栄養士・上級麹士 給食業界、飲食業界、地域コミニティーでの飲食提供やワークショップ開催、児童館でおやつ教室開催など経験をし、オンライン、オフラインで「糀*彩食幸せごはん」を開催。
80,000人以上が受講申し込みしている諒設計アーキテクトラーニングの通信講座
あなたも早速受講して、資格を取得しましょう!
Copyright © 2021 RYO SEKKEI ARCHITECT LEARNING SCHOOL All rights reserved.
1-1酵母や菌により新たな成分へと生まれ変わったもの
発酵食品とは、簡単に言うと微生物を用いた調理食品のことです。
微生物やカビの中には食品の中に含まれる糖類やたんぱく質などを分解、別の成分に作り替えるものが存在します。たとえば乳酸菌、麹菌、酢酸菌といったものがその代表的な存在。
このときに起きる成分の変化が「発酵」と呼ばれるものです。この「発酵」は、食品の成分が微生物などによって変化するという点では「腐敗」と呼ばれる現象と似通っていますが、発酵の場合には、腐敗とは異なり、風味が増したり、うま味成分が増えたりといった特徴があります。
さらに発酵によって、食物の保存性が高まるといった効果も生まれます。
1-2有名な発酵食品
発酵食品はそれぞれの土地の気候や風土、作物などと強く結びついています。
日本の場合、その代表が醤油やみりん、味噌といったもの。これらの調味料は、原料に含まれる成分を微生物が分解、別の食品へと生まれ変わったものだと言えるでしょう。
その他にも、納豆やヨーグルト、キムチ、チーズなど、世界では様々な発酵食品が愛用されています。
02発酵食品のメリット
世界中に存在する様々な発酵食品。それでは、通常の食材に比べて発酵食品が持っているメリットとはどのようなものなのでしょうか。
2-1栄養価が高くなる
発酵食品の大きなメリットは、通常の食材に比べて栄養価が高くなること。
たとえば大豆を納豆にする場合、煮たり蒸したりした大豆に納豆菌が加わりますが、その際にもともと納豆には存在しない酵素や栄養素も加わります。
また、ぬか漬けなどの場合には、米ぬかが持っている栄養分と発酵菌が生み出すビタミンが野菜に移り、生野菜に比べて豊富な栄養素を持った食品へと変身させます。
2-2旨みや風味が増す
食品が発酵すると、増えるのは栄養価だけではありません。発酵によって、酵素や必須アミノ酸、ブドウ糖などが生まれると、アップするのが食品の旨みや風味。さらに味もまろやかになるため、苦手な食品であっても食べやすくなるのが発酵食品の特徴です。
2-3保存性が高くなる
発酵食品はもともとは食材の長期保存のために生み出されたもの。そのため、生の状態よりもはるかに長い期間保存が可能です。
これはきちんと温度や湿度などを管理することで、発酵に役立つ微生物のみが繁殖できるから。発酵と腐敗は基本的には同じような食物の変化ということができますが、腐敗が食物に悪影響を与える菌や微生物が繁殖するのに対して、発酵は食品をより美味しく、長持ちさせる菌や微生物のみを繁殖させることで、結果として長い期間の保存が可能になったと考えられています。
03発酵食品の効果
発酵食品は通常の食材を食べたときに比べ、身体に様々な効果をもたらしてくれます。
3-1健康増進効果
発酵食品は健康に役立つ食品だと言われていますが、そこには様々な理由があります。
まず発酵食品の大きな効果は、通常の食材に比べて消化吸収がしやすいということ。
食材は発酵する途中で、発酵菌が食材の栄養素を細かく分解、それを別の状態に作り変えますが、発酵菌によって細かく分解された栄養素は、その時点で人体が吸収しやすい状態になっています。
そのため、通常の状態に比べて胃腸に負担が少なく、消化吸収に使われるエネルギーが少しで済むため、大人から子どもまで誰でも食べやすい食品と言われています。
また、栄養素が細かくなっているということは、食材に含まれている栄養素の取り逃しが少ないということ。
つまり発酵食品は通常の食品に比べて、食べやすく、吸収しやすい栄養素が含まれた食品ということになります。
3-2腸内環境の改善効果
発酵食品が身体にもたらす効果の中でも有名なのが腸内環境を改善する効果です。
腸内には、善玉菌、悪玉菌、日和見菌の三種類が生息しています。このうち、もっとも数が多いのが日和見菌と呼ばれるもの。この日和見菌は善玉菌が多くなれば善玉菌に、悪玉菌が多くなれば悪玉菌になるのが特徴。
そのため、腸内環境を整えるためには善玉菌を増やすことが必要ですが、発酵食品にはこの善玉菌が非常に豊富。
そのため、発酵食品の摂取は腸内環境の改善に非常に大きな効果があります。
3-3美容効果
発酵食品の摂取は美容にも効果があります。発酵食品はビタミンが豊富なだけでなく、ビタミンの吸収を助け、それらが体内で効果的に働くための成分も含まれています。
また、すでに説明したように発酵食品は腸内環境の改善にも効果がありますが、腸内環境が悪化すると、肌荒れなどが起きやすくなります。
しかし発酵食品を摂取することで腸内環境を整えておくと、美肌などの効果も得ることができます。
04発酵菌別の特徴
食材の力をアップさせて、うま味も増してくれる発酵。発酵は作用する菌によって様々な特徴があります。
4-1乳酸菌
乳酸菌は発酵菌の中でも有名な存在。炭水化物などを分解して乳酸を作る発酵菌で、ヨーグルトやチーズ、漬物に含まれています。特に体内に入ると腸内環境に作用。便秘や肌荒れの原因となる悪玉菌の増殖を抑制、善玉菌の増加を助けてくれます。
それ以外にも、免疫機能の向上やコレステロール値の改善など様々な効果を持っています。
4-2麹菌
麹菌はお酒などを造るときに欠かせないものですが、麹菌には必須アミノ酸やビタミンB群など、豊富な栄養素が含まれています。ビタミンB群は、エネルギー代謝には欠かせないビタミン。もしビタミンB群が不足している場合、きちんと食べ物を摂取していても、それらのカロリーをエネルギーに変えることができず、身体が燃料不足に陥ってしまいます。
また、摂取したカロリーをすぐに燃焼してくれるため、ダイエットにも効果的。
麹菌は甘酒に多く含まれていますが、甘酒は「飲む点滴」と呼ばれるほど栄養価の高い食品。この高い栄養価にも発酵菌が一役買っています。
4-3酢酸菌
殺菌力の高い調味料として知られているのがお酢ですが、意外なことにこのお酢も発酵食品の一種です。
お酢を作るときに欠かせない発酵菌が酢酸菌。酢酸菌はクエン酸を豊富に含んでいます。クエン酸は有機酸の一種で、「酸っぱい」と感じる酸味のもととなっています。
このクエン酸はスポーツドリンクにも配合されているように、疲労回復などにも効果的。それ以外にも、腸内環境を整えて便秘を解消したり、食欲を増進させたりといった効果があると言われています。
4-4酵母菌
酵母菌は日本人にとって非常になじみ深い発酵菌です。酵母菌は日本酒や味噌づくりに欠かせないもので、種類は300種類以上が存在すると言われています。また、パンを膨らませるために使われるイースト菌も、この酵母菌の一種です。
酵母菌には豊富なビタミンや酵素などが含まれているだけでなく、摂取した糖分やアルコールを分解するときにも役立ってくれます。さらに腸内の善玉菌をサポート、便秘の解消など多くの効果が期待できます。
05まとめ
発酵食品を毎日の生活に取り入れることは、美容や健康など様々なメリットがあります。発酵食品は様々な種類が加わるとさらに効果がアップするため、バランスよく、多くの食品を取り入れることが大切です。
この講座は!プロの監修を受けています!
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望月かよこ 先生
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2-1栄養価が高くなる
発酵食品の大きなメリットは、通常の食材に比べて栄養価が高くなること。
たとえば大豆を納豆にする場合、煮たり蒸したりした大豆に納豆菌が加わりますが、その際にもともと納豆には存在しない酵素や栄養素も加わります。
また、ぬか漬けなどの場合には、米ぬかが持っている栄養分と発酵菌が生み出すビタミンが野菜に移り、生野菜に比べて豊富な栄養素を持った食品へと変身させます。
2-2旨みや風味が増す
食品が発酵すると、増えるのは栄養価だけではありません。発酵によって、酵素や必須アミノ酸、ブドウ糖などが生まれると、アップするのが食品の旨みや風味。さらに味もまろやかになるため、苦手な食品であっても食べやすくなるのが発酵食品の特徴です。
2-3保存性が高くなる
発酵食品はもともとは食材の長期保存のために生み出されたもの。そのため、生の状態よりもはるかに長い期間保存が可能です。
これはきちんと温度や湿度などを管理することで、発酵に役立つ微生物のみが繁殖できるから。発酵と腐敗は基本的には同じような食物の変化ということができますが、腐敗が食物に悪影響を与える菌や微生物が繁殖するのに対して、発酵は食品をより美味しく、長持ちさせる菌や微生物のみを繁殖させることで、結果として長い期間の保存が可能になったと考えられています。
03発酵食品の効果
発酵食品は通常の食材を食べたときに比べ、身体に様々な効果をもたらしてくれます。
3-1健康増進効果
発酵食品は健康に役立つ食品だと言われていますが、そこには様々な理由があります。
まず発酵食品の大きな効果は、通常の食材に比べて消化吸収がしやすいということ。
食材は発酵する途中で、発酵菌が食材の栄養素を細かく分解、それを別の状態に作り変えますが、発酵菌によって細かく分解された栄養素は、その時点で人体が吸収しやすい状態になっています。
そのため、通常の状態に比べて胃腸に負担が少なく、消化吸収に使われるエネルギーが少しで済むため、大人から子どもまで誰でも食べやすい食品と言われています。
また、栄養素が細かくなっているということは、食材に含まれている栄養素の取り逃しが少ないということ。
つまり発酵食品は通常の食品に比べて、食べやすく、吸収しやすい栄養素が含まれた食品ということになります。
3-2腸内環境の改善効果
発酵食品が身体にもたらす効果の中でも有名なのが腸内環境を改善する効果です。
腸内には、善玉菌、悪玉菌、日和見菌の三種類が生息しています。このうち、もっとも数が多いのが日和見菌と呼ばれるもの。この日和見菌は善玉菌が多くなれば善玉菌に、悪玉菌が多くなれば悪玉菌になるのが特徴。
そのため、腸内環境を整えるためには善玉菌を増やすことが必要ですが、発酵食品にはこの善玉菌が非常に豊富。
そのため、発酵食品の摂取は腸内環境の改善に非常に大きな効果があります。
3-3美容効果
発酵食品の摂取は美容にも効果があります。発酵食品はビタミンが豊富なだけでなく、ビタミンの吸収を助け、それらが体内で効果的に働くための成分も含まれています。
また、すでに説明したように発酵食品は腸内環境の改善にも効果がありますが、腸内環境が悪化すると、肌荒れなどが起きやすくなります。
しかし発酵食品を摂取することで腸内環境を整えておくと、美肌などの効果も得ることができます。
04発酵菌別の特徴
食材の力をアップさせて、うま味も増してくれる発酵。発酵は作用する菌によって様々な特徴があります。
4-1乳酸菌
乳酸菌は発酵菌の中でも有名な存在。炭水化物などを分解して乳酸を作る発酵菌で、ヨーグルトやチーズ、漬物に含まれています。特に体内に入ると腸内環境に作用。便秘や肌荒れの原因となる悪玉菌の増殖を抑制、善玉菌の増加を助けてくれます。
それ以外にも、免疫機能の向上やコレステロール値の改善など様々な効果を持っています。
4-2麹菌
麹菌はお酒などを造るときに欠かせないものですが、麹菌には必須アミノ酸やビタミンB群など、豊富な栄養素が含まれています。ビタミンB群は、エネルギー代謝には欠かせないビタミン。もしビタミンB群が不足している場合、きちんと食べ物を摂取していても、それらのカロリーをエネルギーに変えることができず、身体が燃料不足に陥ってしまいます。
また、摂取したカロリーをすぐに燃焼してくれるため、ダイエットにも効果的。
麹菌は甘酒に多く含まれていますが、甘酒は「飲む点滴」と呼ばれるほど栄養価の高い食品。この高い栄養価にも発酵菌が一役買っています。
4-3酢酸菌
殺菌力の高い調味料として知られているのがお酢ですが、意外なことにこのお酢も発酵食品の一種です。
お酢を作るときに欠かせない発酵菌が酢酸菌。酢酸菌はクエン酸を豊富に含んでいます。クエン酸は有機酸の一種で、「酸っぱい」と感じる酸味のもととなっています。
このクエン酸はスポーツドリンクにも配合されているように、疲労回復などにも効果的。それ以外にも、腸内環境を整えて便秘を解消したり、食欲を増進させたりといった効果があると言われています。
4-4酵母菌
酵母菌は日本人にとって非常になじみ深い発酵菌です。酵母菌は日本酒や味噌づくりに欠かせないもので、種類は300種類以上が存在すると言われています。また、パンを膨らませるために使われるイースト菌も、この酵母菌の一種です。
酵母菌には豊富なビタミンや酵素などが含まれているだけでなく、摂取した糖分やアルコールを分解するときにも役立ってくれます。さらに腸内の善玉菌をサポート、便秘の解消など多くの効果が期待できます。
05まとめ
発酵食品を毎日の生活に取り入れることは、美容や健康など様々なメリットがあります。発酵食品は様々な種類が加わるとさらに効果がアップするため、バランスよく、多くの食品を取り入れることが大切です。
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3-1健康増進効果
発酵食品は健康に役立つ食品だと言われていますが、そこには様々な理由があります。
まず発酵食品の大きな効果は、通常の食材に比べて消化吸収がしやすいということ。
食材は発酵する途中で、発酵菌が食材の栄養素を細かく分解、それを別の状態に作り変えますが、発酵菌によって細かく分解された栄養素は、その時点で人体が吸収しやすい状態になっています。
そのため、通常の状態に比べて胃腸に負担が少なく、消化吸収に使われるエネルギーが少しで済むため、大人から子どもまで誰でも食べやすい食品と言われています。
また、栄養素が細かくなっているということは、食材に含まれている栄養素の取り逃しが少ないということ。
つまり発酵食品は通常の食品に比べて、食べやすく、吸収しやすい栄養素が含まれた食品ということになります。
3-2腸内環境の改善効果
発酵食品が身体にもたらす効果の中でも有名なのが腸内環境を改善する効果です。
腸内には、善玉菌、悪玉菌、日和見菌の三種類が生息しています。このうち、もっとも数が多いのが日和見菌と呼ばれるもの。この日和見菌は善玉菌が多くなれば善玉菌に、悪玉菌が多くなれば悪玉菌になるのが特徴。
そのため、腸内環境を整えるためには善玉菌を増やすことが必要ですが、発酵食品にはこの善玉菌が非常に豊富。
そのため、発酵食品の摂取は腸内環境の改善に非常に大きな効果があります。
3-3美容効果
発酵食品の摂取は美容にも効果があります。発酵食品はビタミンが豊富なだけでなく、ビタミンの吸収を助け、それらが体内で効果的に働くための成分も含まれています。
また、すでに説明したように発酵食品は腸内環境の改善にも効果がありますが、腸内環境が悪化すると、肌荒れなどが起きやすくなります。
しかし発酵食品を摂取することで腸内環境を整えておくと、美肌などの効果も得ることができます。
04発酵菌別の特徴
食材の力をアップさせて、うま味も増してくれる発酵。発酵は作用する菌によって様々な特徴があります。
4-1乳酸菌
乳酸菌は発酵菌の中でも有名な存在。炭水化物などを分解して乳酸を作る発酵菌で、ヨーグルトやチーズ、漬物に含まれています。特に体内に入ると腸内環境に作用。便秘や肌荒れの原因となる悪玉菌の増殖を抑制、善玉菌の増加を助けてくれます。
それ以外にも、免疫機能の向上やコレステロール値の改善など様々な効果を持っています。
4-2麹菌
麹菌はお酒などを造るときに欠かせないものですが、麹菌には必須アミノ酸やビタミンB群など、豊富な栄養素が含まれています。ビタミンB群は、エネルギー代謝には欠かせないビタミン。もしビタミンB群が不足している場合、きちんと食べ物を摂取していても、それらのカロリーをエネルギーに変えることができず、身体が燃料不足に陥ってしまいます。
また、摂取したカロリーをすぐに燃焼してくれるため、ダイエットにも効果的。
麹菌は甘酒に多く含まれていますが、甘酒は「飲む点滴」と呼ばれるほど栄養価の高い食品。この高い栄養価にも発酵菌が一役買っています。
4-3酢酸菌
殺菌力の高い調味料として知られているのがお酢ですが、意外なことにこのお酢も発酵食品の一種です。
お酢を作るときに欠かせない発酵菌が酢酸菌。酢酸菌はクエン酸を豊富に含んでいます。クエン酸は有機酸の一種で、「酸っぱい」と感じる酸味のもととなっています。
このクエン酸はスポーツドリンクにも配合されているように、疲労回復などにも効果的。それ以外にも、腸内環境を整えて便秘を解消したり、食欲を増進させたりといった効果があると言われています。
4-4酵母菌
酵母菌は日本人にとって非常になじみ深い発酵菌です。酵母菌は日本酒や味噌づくりに欠かせないもので、種類は300種類以上が存在すると言われています。また、パンを膨らませるために使われるイースト菌も、この酵母菌の一種です。
酵母菌には豊富なビタミンや酵素などが含まれているだけでなく、摂取した糖分やアルコールを分解するときにも役立ってくれます。さらに腸内の善玉菌をサポート、便秘の解消など多くの効果が期待できます。
05まとめ
発酵食品を毎日の生活に取り入れることは、美容や健康など様々なメリットがあります。発酵食品は様々な種類が加わるとさらに効果がアップするため、バランスよく、多くの食品を取り入れることが大切です。
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それ以外にも、免疫機能の向上やコレステロール値の改善など様々な効果を持っています。
4-2麹菌
麹菌はお酒などを造るときに欠かせないものですが、麹菌には必須アミノ酸やビタミンB群など、豊富な栄養素が含まれています。ビタミンB群は、エネルギー代謝には欠かせないビタミン。もしビタミンB群が不足している場合、きちんと食べ物を摂取していても、それらのカロリーをエネルギーに変えることができず、身体が燃料不足に陥ってしまいます。
また、摂取したカロリーをすぐに燃焼してくれるため、ダイエットにも効果的。
麹菌は甘酒に多く含まれていますが、甘酒は「飲む点滴」と呼ばれるほど栄養価の高い食品。この高い栄養価にも発酵菌が一役買っています。
4-3酢酸菌
殺菌力の高い調味料として知られているのがお酢ですが、意外なことにこのお酢も発酵食品の一種です。
お酢を作るときに欠かせない発酵菌が酢酸菌。酢酸菌はクエン酸を豊富に含んでいます。クエン酸は有機酸の一種で、「酸っぱい」と感じる酸味のもととなっています。
このクエン酸はスポーツドリンクにも配合されているように、疲労回復などにも効果的。それ以外にも、腸内環境を整えて便秘を解消したり、食欲を増進させたりといった効果があると言われています。
4-4酵母菌
酵母菌は日本人にとって非常になじみ深い発酵菌です。酵母菌は日本酒や味噌づくりに欠かせないもので、種類は300種類以上が存在すると言われています。また、パンを膨らませるために使われるイースト菌も、この酵母菌の一種です。
酵母菌には豊富なビタミンや酵素などが含まれているだけでなく、摂取した糖分やアルコールを分解するときにも役立ってくれます。さらに腸内の善玉菌をサポート、便秘の解消など多くの効果が期待できます。