ハーブに副作用はあるの?妊娠中・高血圧・アレルギーへの注意点!
ハーブは自然由来の成分であるため、健康に良いとされることが多いですが、副作用や相互作用も存在します。
特に妊娠中、高血圧、アレルギーを抱える人にとっては注意が必要です。
これらの状態では、ハーブの成分が体に影響を与える可能性があり、慎重な使用が求められます。
ハーブは身体に良いものというイメージがありますが、実はハーブの中には副作用の危険があるものもあります。また、普段は大丈夫でも体調などによっては注意が必要というケースもあります。今回はハーブのもたらす副作用や注意が必要な場合などについてご紹介します。
- 目次
- 1. ハーブに副作用はあるの?
- 1-1. ハーブの副作用とは?
- 1-2. 副作用の原因となる成分
- 1-3. ハーブの安全性と注意点
- 2. ハーブティーの副作用と注意事項
- 2-1. 人気のハーブティーと副作用
- 2-2. ハーブティーを飲み続けるとどうなる?
- 2-3. ハーブティーの健康効果とリスク
- 3. ハーブと薬の相互作用
- 3-1. 併用禁忌のハーブ
- 3-2. 医薬品との飲み合わせに注意
- 3-3. 薬の効果を高めるハーブは?
- 4. 妊娠中のハーブ摂取と副作用
- 4-1. ハーブの妊娠中の影響
- 4-2. 妊婦に推奨されるハーブ
- 4-3. 妊娠中のハーブ使用の注意点
- 5. 高血圧とハーブの関係
- 5-1. 高血圧に効果的なハーブ
- 5-2. 高血圧に注意が必要なハーブ
- 5-3. 血圧を下げるためのハーブの活用法
- 6. アレルギーとハーブの関係
- 6-1. ハーブアレルギーの症状
- 6-2. アレルギーがある人に向かないハーブ
- 6-3. ハーブの安全な摂取方法
- 7. ハーブには副作用がある?
- 7-1. ハーブには効能や機能性がある、基本的には美容や健康を増進させるもの
- 7-2. 飲みすぎ、飲み合わせで副作用がでることも
- 7-3. アレルギーを悪化させる場合がある
- 8. ハーブを摂取するときに特に注意したいひと
- 8-1. 持病がある人
- 8-2. 薬を服用している人
- 8-3. 妊娠中の人
- 8-4. アレルギーがある人
- 9. 控えた方がいいハーブ
- 9-1. リコリス…高血圧、糖尿病の人
- 9-2. ホーステール…心臓病、腎臓疾患のある人
- 9-3. ジュニパーベリー…腎臓疾患がある人
- 9-4. サフラワー…出血傾向がある人
- 10. ハーブを取り扱う時の注意ポイント
- 10-1. 不安な人は最初に専門家や医師に相談する
- 10-2. 楽しむ時は量を少なくする、薄めるなどの工夫をする
- 10-3. 同じハーブを長期間続けてとらない
- 11. まとめ
01ハーブに副作用はあるの?
1-1ハーブの副作用とは?
ハーブは多くの健康効果が期待される一方で、副作用もあることを理解しておくことが重要です。 副作用とは、意図しない体の反応や症状を指します。 ハーブは天然成分ですが、化学物質と同様に体に影響を与えることがあるのです。 具体的な副作用には、消化器系の不調、アレルギー反応、さらには肝臓や腎臓への負担が含まれます。 特に、高用量での摂取や長期間の使用はリスクを高めるでしょう。 また、他の薬との相互作用も考慮すべきです。 たとえば、特定のハーブは血液凝固を促進する薬と相互作用し、出血のリスクを増加させることがあります。 そのため、ハーブを摂取する際は、自己判断を避け、医師や専門家に相談することが大切です。 特に妊娠中や持病がある場合は、より慎重に選ぶ必要があります。 安全にハーブを楽しむためには、適切な情報と理解が不可欠です。
1-1副作用の原因となる成分
ハーブの副作用は、特定の成分によって引き起こされることがあります。 1、アルカロイド: 一部のハーブには、神経系に影響を与えるアルカロイドが含まれています。 例えば、セントジョンズワートには特定のアルカロイドが含まれ、過剰摂取すると不安感や動悸を引き起こすことがあります。 2、精油成分:ラベンダーやペパーミントなどのハーブに含まれる精油成分は、強力な作用を持つことがあり、過剰摂取や不適切な使用で頭痛やアレルギー反応を引き起こすことがあります。 3、タンニン:一部のハーブに含まれるタンニンは、消化不良や腸の不調を引き起こすことがあります。 これらの成分は、個人の体質や健康状態によって異なる影響を与えるため、使用前にしっかりと調査し、必要に応じて専門家に相談することが大切です。
1-1ハーブの安全性と注意点
ハーブは自然由来のため健康に良いとされていますが、安全性には注意が必要です。 まず、ハーブの成分は個人差が大きく、体質や健康状態によって異なる反応を示すことがあります。 特に、妊娠中や授乳中の女性、高血圧や心疾患を持つ人は、使用前に必ず医師に相談することが重要です。 また、ハーブは他の薬と相互作用することがあります。 例えば、抗凝固薬を服用している場合、セントジョンズワートやジンジャーのようなハーブは出血のリスクを高めることがあります。 このため、服用中の薬との相互作用についても確認が必要です。 さらに、ハーブの質や純度も安全性に影響します。 市場には偽の製品や汚染されたハーブが存在するため、信頼できるメーカーから購入することが大切です。 ラベルをよく読み、推奨される用量を守ることも忘れずにしましょう。 安全にハーブを楽しむためには、情報収集と適切な使用が不可欠です。
01ハーブティーの副作用と注意事項
1-1人気のハーブティーと副作用
ハーブティーはリラックスや健康促進に人気ですが、副作用や注意事項にも留意が必要です。 1、カモミールティー: リラックス効果がある一方で、アレルギー反応を引き起こすことがあります。 2、ペパーミントティー:消化を助ける効果がありますが、過剰摂取すると胃腸の不快感や胸焼けを引き起こすことがあり、逆流性食道炎の人は注意が必要です。 3、セントジョンズワートティー: 抗うつ効果が期待されますが、他の薬との相互作用が強く、特に抗うつ剤や抗凝固薬との併用は避けるべきです。 4、ローズヒップティー:ビタミンCが豊富ですが、過剰に摂取すると消化不良や下痢を引き起こす可能性があります。 ハーブティーを楽しむ際は、適量を守り、自分の体調やアレルギー歴を考慮することが大切です。 また、妊娠中や授乳中の方、持病を抱える方は事前に医師に相談することをお勧めします。安全に楽しむための情報をしっかりと把握しておきましょう。
1-1ハーブティーを飲み続けるとどうなる?
ハーブティーは健康に良いとされる一方で、飲み続けることでさまざまな影響が出ることがあります。 まず、ハーブの種類によっては、適量を超えると副作用を引き起こすことがあるでしょう。 例えば、カモミールやペパーミントはリラックス効果がありますが、過剰摂取するとアレルギー反応や胃腸の不快感を引き起こすことがあります。 また、特定のハーブは長期的に摂取することで、体に蓄積され、思わぬ影響を与えることがあります。 さらに、ハーブティーは利尿作用を持つこともあるため、飲みすぎると脱水症状を引き起こすことがあるので、妊娠中や持病を抱える方は、注意が必要です。 ハーブティーを楽しむ際は、適量を守り、自分の体調に合わせて選ぶことが大切です。 定期的に飲む場合は、専門家に相談し、健康を維持するためにバランスを考えましょう。
1-1ハーブティーの健康効果とリスク
ハーブティーは多くの健康効果が期待される一方で、リスクも存在します。 まず、カモミールティーやペパーミントティーはリラックスや消化促進に役立つでしょう。 そして、ローズヒップティーはビタミンCが豊富で免疫力を高める効果があります。 しかし、これらのハーブには副作用の可能性もあります。 例えば、カモミールはアレルギーを引き起こすことがあり、特にキク科の植物にアレルギーがある人は注意が必要です。 また、セントジョンズワートは抗うつ効果が期待されますが、他の薬との相互作用が強く、効果を減少させることがあります。 さらに、過剰摂取は消化不良や脱水を引き起こすこともあります。 特に、利尿作用のあるハーブは注意が必要です。 健康効果を享受するためには、適量を守り、自分の体調に合わせて選ぶことが大切です。 バランスを考えながら楽しむことで、安全にハーブティーを取り入れることができます。
01ハーブと薬の相互作用
1-1併用禁忌のハーブ
ハーブと薬の併用は、期待される効果を高めることがある一方で、副作用や健康リスクを引き起こすこともあります。 特に注意が必要な併用禁忌のハーブはいくつかあります。 1、セントジョンズワート:抗うつ薬や抗凝固薬と併用すると、効果を減少させたり、出血リスクを高めることがあります。 2、カモミール:抗凝固薬(ワルファリンなど)との併用は、出血のリスクを増加させる可能性があります。 3:エキナセア:免疫抑制薬を服用している人には注意が必要で、免疫系に影響を与える可能性があります。 4、ジンジャー:抗凝固薬や血圧降下薬との併用では、血圧が過度に下がることがあるため、注意が必要です。 5、マリジュアナ(大麻):他の薬との相互作用が多く、特に精神安定剤や抗うつ薬との併用は注意が必要です。 これらのハーブを使用する場合は、必ず医師に相談し、自分の服用中の薬との相互作用を確認することが大切です。
1-1医薬品との飲み合わせに注意
ハーブと医薬品の併用は、効果を高めることがある一方で、リスクも伴います。 特に、ハーブには薬の効果を妨げたり、副作用を強めたりするものがありますので、注意が必要です。 例えば、セントジョンズワートは抗うつ薬と併用すると、薬の効果を減少させることがあります。 また、カモミールは抗凝固薬を服用している場合、出血のリスクを高める可能性があります。 ジンジャーも血圧降下薬との併用では、過度に血圧が下がることがあるため注意が必要です。 さらに、エキナセアは免疫抑制薬と一緒に飲むと、免疫系に影響を与えるでしょう。 これらのハーブを使用する際は、必ず医師や薬剤師に相談し、自分の服用中の薬との相互作用を確認することが大切です。 安全な使用のためには、正しい情報を把握し、適切に管理することが不可欠です。
1-1薬の効果を高めるハーブは?
ハーブは医薬品の効果を高めることがあるため、適切に利用することで健康をサポートできるのです。 ジンジャーは消化を助け、抗炎症作用があるため、消化器系の薬と併用すると効果が増すことがあります。 カモミールはリラックス効果があり、抗不安薬との併用でストレス軽減効果を促進します。また、セントジョンズワートは軽度のうつ症状に対する抗うつ薬と併用することで、効果を補完することが期待されますが、注意が必要です。 ローズマリーは抗酸化作用があり、抗がん剤の効果をサポートする可能性もあります。 これらのハーブを使用する際は、必ず医師や薬剤師に相談し、自分の服用中の薬との相互作用を確認することが重要です。 正しい情報を把握して安全に利用しましょう。
01妊娠中のハーブ摂取と副作用
1-1ハーブの妊娠中の影響
妊娠中のハーブ摂取には注意が必要です。 多くのハーブは健康に良いとされますが、妊娠中は体が敏感なため、思わぬ影響を及ぼすことがあります。 一部のハーブは子宮を刺激し、流産や早産のリスクを高めることがあります。 特に、セントジョンズワートやカモミール、ローズマリーなどは妊娠中の使用が推奨されていません。 また、ハーブにはホルモンに影響を与えるものもあり、妊娠ホルモンとのバランスを崩す可能性があります。 さらに、ハーブの成分が乳児に影響を与えることも考慮する必要があります。 例えば、ペパーミントやジンジャーなどは、妊娠中の消化不良や吐き気に効果があるとされますが、過剰摂取は逆に問題を引き起こすことがあるのです。 妊娠中にハーブを摂取する際は、必ず医師に相談し、安全性を確認することが重要です。 安全に利用するためには、正しい情報を把握し、適切な選択をすることが求められるでしょう。
1-1妊婦に推奨されるハーブ
妊婦に推奨されるハーブは、主に安全性が高く、妊娠中の体調をサポートするものです。 まず、ジンジャーは吐き気やつわりの軽減に効果があるとされ、多くの妊婦に利用されているのです。 また、カモミールはリラックス効果があり、ストレスを和らげるのに役立ちますが、少量の使用が推奨されます。 さらに、ラズベリーリーフは子宮を強化し、出産をサポートする効果が期待されるため、特に妊娠後期に人気があります。 ただし、初期の妊娠では注意が必要です。 ペパーミントも消化不良を和らげる効果があり、妊娠中の不快感を軽減するのに役立ちますが、過剰摂取は避けるべきです。 これらのハーブを使用する際は、必ず医師に相談し、自分の体調に合った安全な方法で取り入れることが重要になります。 妊娠中は体が敏感なため、慎重に選ぶことが求められるでしょう。
1-1妊娠中のハーブ使用の注意点
妊娠中のハーブ使用には慎重さが求められます。 まず、すべてのハーブが安全というわけではなく、中には子宮を刺激したり、ホルモンバランスに影響を与えるものもあります。 また、ハーブの効果は個人差があり、体調や妊娠の進行状況によって異なるため、自己判断で摂取することは避けるべきです。 妊娠初期は特に敏感な時期であり、リスクが高まることがありますので、使用を控えることが賢明です。 さらに、ハーブの成分が胎児に影響を及ぼす可能性も考慮し、摂取する際は医師に相談することが大切になります。 特に、サプリメントやエッセンシャルオイルを使用する場合は、より慎重なアプローチが求められるでしょう。 安全にハーブを取り入れるためには、正しい情報を持って適切に選ぶことが重要です。
01高血圧とハーブの関係
1-1高血圧に効果的なハーブ
高血圧とハーブの関係は深く、いくつかのハーブが血圧を下げる効果が期待されています。 まず、セロリは自然の利尿作用があり、余分なナトリウムを排出することで血圧を下げる助けになるでしょう。 また、ホーソンベリーは心臓の健康をサポートし、血流を改善することで高血圧に効果的とされています。 ただし、これらのハーブを使用する際は注意が必要です。 特に、高血圧の治療薬を服用している場合、ハーブとの相互作用があることがありますので、医師に相談することが大切です。 また、生活習慣の改善と合わせてハーブを取り入れることで、より効果的に高血圧を管理できるでしょう。 安全に利用するためには、正しい情報を把握することが重要です。
1-1高血圧に注意が必要なハーブ
高血圧を持つ人にとって、注意が必要なハーブがあります。 まず、エキナセアは免疫系を強化する効果がありますが、血圧を上昇させる可能性があるため、高血圧の人は避けるべきです。 また、カフェインを含むハーブ、例えばマテ茶やコーヒーは、一時的に血圧を上げることがあるため、摂取に注意が必要です。 さらに、セントジョンズワートは抗うつ効果が期待されますが、他の薬との相互作用が強く、特に高血圧の治療薬と併用すると効果が減少することがあります。 ジンジャーも血流を改善する作用がある一方で、過剰摂取は血圧を変動させることがあるため、注意が必要です。 これらのハーブを使用する際は、必ず医師に相談し、自分の健康状態に合った選択をすることが重要です。 正しい情報を持って安全にハーブを取り入れることで、高血圧の管理を助けることができるでしょう。
1-1血圧を下げるためのハーブの活用法
高血圧の管理には、ハーブの活用が有効です。 まず、セロリは利尿作用があり、余分なナトリウムを排出することで血圧を下げる助けになります。 セロリを生でサラダに加えたり、ジュースとして飲むのが効果的です。 ホーソンベリーは心臓の健康をサポートし、血管を拡張させる作用があります。 ホーソンベリーの茶を飲むか、サプリメントとして摂取する方法があります。 さらに、生姜は血行を改善し、血圧を正常に保つ助けになるでしょう。 生姜をお茶にしたり、料理に取り入れたりするのが効果的です。 これらのハーブを日常的に取り入れることで、高血圧の管理に役立ちます。 ただし、ハーブを使用する際は医師に相談し、自己判断での過剰摂取を避けることが大切です。 生活習慣の改善と合わせて、ハーブを上手に活用しましょう。
01アレルギーとハーブの関係
1-1ハーブアレルギーの症状
ハーブは健康に良いとされますが、一部の人にはアレルギー反応を引き起こすことがあるのです。 ハーブアレルギーの症状は多様で、一般的には皮膚の発疹やかゆみ、蕁麻疹などが見られます。 また、呼吸器系に影響を与えることもあり、鼻水やくしゃみ、喘息の悪化を引き起こすことがあります。 特に、キク科の植物にアレルギーを持つ人は、カモミールやエキナセアなどに注意が必要です。 これらのハーブがアレルギーを引き起こす可能性があるため、初めて使用する際は少量から試すことが推奨されます。 また、消化器系が反応して、腹痛や下痢、吐き気を感じることもあるでしょう。 これらの症状が現れた場合は、すぐに使用を中止し、医師に相談することが重要です。 ハーブを安全に楽しむためには、自分の体質を理解し、アレルギーのリスクをしっかりと把握することが大切です。
1-1アレルギーがある人に向かないハーブ
アレルギーがある人には、特定のハーブが向かないことがあります。 特に、キク科の植物にアレルギーを持つ人は、カモミールやエキナセア、アルニカなどに注意が必要です。 これらのハーブはアレルギー反応を引き起こす可能性が高く、皮膚の発疹や呼吸器系の症状を引き起こすことがあります。 また、ペパーミントやバジルも、特定のアレルギーを持つ人には問題を引き起こすことがあります。 これらのハーブは、消化不良やアレルギー反応を引き起こすことがあるため、初めて使用する際は慎重に行うべきです。 さらに、ナッツアレルギーがある人は、ハーブ製品にナッツが含まれている場合があるため、成分表示をよく確認する必要があります。 アレルギー体質の人は、新しいハーブを試す際には少量から始め、異常を感じた場合はすぐに使用を中止し、医師に相談することが重要です。 自分の体質を理解し、注意しながら楽しみましょう。
1-1ハーブの安全な摂取方法
ハーブを安全に摂取するためには、いくつかのポイントに注意することが重要です。 まず、初めて試すハーブは少量から始めることをお勧めします。 これにより、アレルギー反応や不快な症状が出るかどうかを確認できます。 次に、ハーブの品質を重視しましょう。 信頼できるメーカーから購入し、成分表示を確認することが大切です。 特に、加工食品やサプリメントには、他の成分が含まれていることがあるため注意が必要です。 また、妊娠中や授乳中、持病がある場合は、使用前に医師に相談することが不可欠になります。 特に、アレルギー体質の人は、特定のハーブがアレルギーを引き起こす可能性があるため、自分の体質を理解しておくことが重要です。 最後に、ハーブを調理や飲用する際は、適切な用量を守り、過剰摂取を避けることが大切です。 これらのポイントを踏まえることで、安全にハーブを楽しむことができ、健康をサポートする手助けとなります。
01ハーブには副作用がある?
ハーブは自然の植物。そのため、身体に優しいというイメージがあります。そもそも、ハーブには副作用があるのでしょうか。またそれらはどのようにして起きるのでしょうか。
1-1ハーブには効能や機能性がある、基本的には美容や健康を増進させるもの
まず、ほとんどの場合ではハーブで副作用が起きることはありません。ハーブは美容や健康を増進させるもの。
ただし、ごくまれにハーブによって体調が悪化したり、調子が悪くなったりすることもあります。また、ハーブによる効能がプラスに働く場合もあれば、マイナスに働くこともあります。
1-2飲みすぎ、飲み合わせで副作用がでることも
ハーブによる副作用の原因として挙げられるのが、ハーブの飲みすぎや食べ過ぎ。基本的にはハーブは身体によいものですが、どのようなものであっても摂取しすぎると身体にマイナスの影響をもたらします。
また、ハーブで注意したいのが飲み合わせ。一種類だけ摂取しているときにはなんの問題がないというときでも、複数のハーブを組み合わせることにより、別の作用が生まれ、結果として身体を害することにつながります。
さらに飲み合わせはハーブ同士だけでなく、普段服用している薬との飲み合わせで起こることもあります。
1-3アレルギーを悪化させる場合がある
ハーブティーなどを愛用している人の中には、アレルギー症状を緩和する効果を期待している方も少なくありません。
しかし、ハーブは種類によってアレルギーを悪化させる場合があります。たとえばキク科のハーブの場合、同じキク科であるブタクサの花粉に対するアレルギーを持っている場合、症状が悪化してしまいます。
その他にもシソ科やセリ科などの植物に対するアレルギーがある場合、ハーブによって副作用が起きることもあります。
02ハーブを摂取するときに特に注意したいひと
ハーブはほとんどの人の健康や美容を増進させるものですが、中には摂取に注意が必要な人もいます。
2-1持病がある人
ハーブは薬効成分を多く含んでいますが、持病のある人の場合、その薬効成分が身体に害を与えることもあります。
たとえば高血圧の人の場合、血圧を上げるハーブを摂取するのは逆効果。その他にも、ハーブには様々な働きがあるため、気づかないうちに持病を悪化させてしまう可能性もあります。
2-2薬を服用している人
現代使われている西洋医学の薬の多くは、もともとはハーブに含まれていた薬効成分を抽出、それを元にして作られたものも少なくありません。
そのため、ハーブと薬を飲み合わせると、作用が強く働きすぎることもあります。
また、逆にハーブの中には薬の効果を低下させてしまうものもあります。
特に抗うつ剤や鎮痛剤、強心剤などとの薬とは相性が悪いと言われているため、薬を服用している人はハーブを摂取するときには注意したほうがよいでしょう。
2-3妊娠中の人
ハーブの副作用に特に注意したいのは、妊娠中の人です。ハーブの中には月経痛の緩和に効果が期待できるものもありますが、このハーブの作用には子宮を刺激するものもあるため、妊娠初期の妊婦が大量に服用すると胎児に影響を与えてしまう可能性があります。
妊娠しているときには気分を落ち着かせるためにハーブティーを愛用しているという人も少なくありませんが、もし妊娠中にハーブを摂取するときは注意したようがよいでしょう。
ただし、ハーブは体質との相性もあり、すべての妊婦にとってハーブが-に作用するとは限りません。
もしハーブを摂取して身体に不調を感じるならすぐに摂取を中止したり、ハーブティーなどの場合は普段よりも薄くしてみるなどの工夫を行うことが必要です。
2-4アレルギーがある人
すでに説明したように、植物に対するアレルギーを持っている人の中には、ハーブに対してもアレルギー反応を起こすことがあります。
中でも特に注意が必要なのがタデ科のハーブ。タデ科の植物の中にはアレルギーを起こすと重篤な状態になるソバが含まれています。
そのため、ソバアレルギーのある人の場合、タデ科のハーブを摂取するのは非常に危険。タデ科のハーブにはソレル、ルバーブなどがありますが、これらのハーブは避けたほうがよいでしょう。
03控えた方がいいハーブ
病気などを持っている人の場合、控えたほうがよいハーブがあります。
3-1リコリス…高血圧、糖尿病の人
リコリスはマメ科の植物で、日本では「カンゾク」として古くから親しまれてきたハーブです。リコリスには気管支の炎症や胃酸の分泌を抑えて胃の粘膜の保護をするなどの働きがありますが、むくみや血圧の上昇を引き起こすことがあります。そのため、高血圧や腎不全、糖尿病の人は摂取には注意する必要があります。
また、リコリスは早産を起こす可能性もあるため、妊娠中の方も避けたほうがよいでしょう。
3-2ホーステール…心臓病、腎臓疾患のある人
ホーステールは「シリカ」という成分を含んだ珍しいハーブです。シリカは骨の形成に役立つため、骨折や捻挫、治りにくい傷に効果が期待できますが、心臓病や腎臓疾患のある人には悪影響を与える可能性があります。
また、妊娠中や授乳中の使用について安全性が確率されていないため、こちらも注意したほうがよいでしょう。
3-3ジュニパーベリー…腎臓疾患がある人
ジュニパーベリーはヒノキ科のハーブで、ジンの香りづけなどに用いられることもあります。高い利尿作用と持っているため、ヨーロッパではデトックスや泌尿器科の感染症などの治療に用いられることもあります。
ただし、腎臓に対しての強い刺激があるため、腎臓疾患を持っている人は避けたほうがよいでしょう。
また、利尿剤などを服用している人も注意が必要です。
3-4サフラワー…出血傾向がある人
日本では「ベニバナ」として知られるサフラワーは、染料だけでなく薬草としても使われてきたハーブです。血流を刺激する作用があり、身体を温め冷え性を改善すると言われています。
さらに生理不順や更年期障害といった婦人科系のトラブルにも役立ち、女性に優しいハーブとしても知られていますが、子宮を収れんさせる作用もあることから、妊娠中の使用は避けたほうがよいでしょう。また、血行を促進させるため、出血傾向や出血性の疾患がある方も注意が必要です。
なお、サフラワーはキク科の植物なので、ブタクサなどの花粉症がある方も注意しましょう。
04ハーブを取り扱う時の注意ポイント
様々な副作用の危険があるハーブ。では取扱いのときにはどんな点に注意すればよいのでしょうか。
4-1不安な人は最初に専門家や医師に相談する
もしハーブの副作用が心配な場合、専門家や医師に相談しましょう。ネットなどの情報で自己判断すると取り返しのつかないことになる可能性もあります。
不安を感じたら、自分で判断せず、専門家の助力を仰ぎましょう。
4-2楽しむ時は量を少なくする、薄めるなどの工夫をする
ハーブは基本的には身体によいものですが、もし不安な場合、摂取する量を減らしたり、ハーブティなどの場合にはお湯を加えて薄めるなどの工夫をするとよいでしょう。
4-3同じハーブを長期間続けてとらない
気に入った香りのハーブなどは、ついつい続けて摂取してしまいがちですが、摂取量が多すぎると許容量を超えてしまい、身体に不調が現れることもあります。副作用を防ぐためには、気に入ったハーブでも長期間続けて摂取しないほうがよいでしょう。
01まとめ
ハーブは自然由来で健康に良いとされていますが、副作用や相互作用には注意が必要です。
特に妊娠中や高血圧、アレルギーを持つ人は、ハーブの成分が体に影響を与える可能性があります。
正しい情報を持ち、医師に相談することが大切です。
安全にハーブを楽しむためには、自分の体調を理解し、適切な選択をすることが不可欠になります。
ハーブの効果を活かしつつ、リスクを減らすための知識が重要です。
この講座は!プロの監修を受けています!
講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
にーな 先生
「リンパケアサロンにーな」を運営
1982年生まれ。広島県出身。 ハーブガーデンでの花苗の生産販売、就労支援としての花苗の生産の仕事を経験。その後園芸療法士となり、植物や自然に携わる仕事に移行。 現在は園芸療法士・ハーブセラピストの視点を生かし、身近な自然での自然体験を通じて五感を磨くネイチャーゲームイベントの主催や、講師やセラピストとして広島を拠点に活動。 オンラインでの講座および出張にも対応。
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1-1ハーブには効能や機能性がある、基本的には美容や健康を増進させるもの
まず、ほとんどの場合ではハーブで副作用が起きることはありません。ハーブは美容や健康を増進させるもの。
ただし、ごくまれにハーブによって体調が悪化したり、調子が悪くなったりすることもあります。また、ハーブによる効能がプラスに働く場合もあれば、マイナスに働くこともあります。
1-2飲みすぎ、飲み合わせで副作用がでることも
ハーブによる副作用の原因として挙げられるのが、ハーブの飲みすぎや食べ過ぎ。基本的にはハーブは身体によいものですが、どのようなものであっても摂取しすぎると身体にマイナスの影響をもたらします。
また、ハーブで注意したいのが飲み合わせ。一種類だけ摂取しているときにはなんの問題がないというときでも、複数のハーブを組み合わせることにより、別の作用が生まれ、結果として身体を害することにつながります。
さらに飲み合わせはハーブ同士だけでなく、普段服用している薬との飲み合わせで起こることもあります。
1-3アレルギーを悪化させる場合がある
ハーブティーなどを愛用している人の中には、アレルギー症状を緩和する効果を期待している方も少なくありません。
しかし、ハーブは種類によってアレルギーを悪化させる場合があります。たとえばキク科のハーブの場合、同じキク科であるブタクサの花粉に対するアレルギーを持っている場合、症状が悪化してしまいます。
その他にもシソ科やセリ科などの植物に対するアレルギーがある場合、ハーブによって副作用が起きることもあります。
02ハーブを摂取するときに特に注意したいひと
ハーブはほとんどの人の健康や美容を増進させるものですが、中には摂取に注意が必要な人もいます。
2-1持病がある人
ハーブは薬効成分を多く含んでいますが、持病のある人の場合、その薬効成分が身体に害を与えることもあります。
たとえば高血圧の人の場合、血圧を上げるハーブを摂取するのは逆効果。その他にも、ハーブには様々な働きがあるため、気づかないうちに持病を悪化させてしまう可能性もあります。
2-2薬を服用している人
現代使われている西洋医学の薬の多くは、もともとはハーブに含まれていた薬効成分を抽出、それを元にして作られたものも少なくありません。
そのため、ハーブと薬を飲み合わせると、作用が強く働きすぎることもあります。
また、逆にハーブの中には薬の効果を低下させてしまうものもあります。
特に抗うつ剤や鎮痛剤、強心剤などとの薬とは相性が悪いと言われているため、薬を服用している人はハーブを摂取するときには注意したほうがよいでしょう。
2-3妊娠中の人
ハーブの副作用に特に注意したいのは、妊娠中の人です。ハーブの中には月経痛の緩和に効果が期待できるものもありますが、このハーブの作用には子宮を刺激するものもあるため、妊娠初期の妊婦が大量に服用すると胎児に影響を与えてしまう可能性があります。
妊娠しているときには気分を落ち着かせるためにハーブティーを愛用しているという人も少なくありませんが、もし妊娠中にハーブを摂取するときは注意したようがよいでしょう。
ただし、ハーブは体質との相性もあり、すべての妊婦にとってハーブが-に作用するとは限りません。
もしハーブを摂取して身体に不調を感じるならすぐに摂取を中止したり、ハーブティーなどの場合は普段よりも薄くしてみるなどの工夫を行うことが必要です。
2-4アレルギーがある人
すでに説明したように、植物に対するアレルギーを持っている人の中には、ハーブに対してもアレルギー反応を起こすことがあります。
中でも特に注意が必要なのがタデ科のハーブ。タデ科の植物の中にはアレルギーを起こすと重篤な状態になるソバが含まれています。
そのため、ソバアレルギーのある人の場合、タデ科のハーブを摂取するのは非常に危険。タデ科のハーブにはソレル、ルバーブなどがありますが、これらのハーブは避けたほうがよいでしょう。
03控えた方がいいハーブ
病気などを持っている人の場合、控えたほうがよいハーブがあります。
3-1リコリス…高血圧、糖尿病の人
リコリスはマメ科の植物で、日本では「カンゾク」として古くから親しまれてきたハーブです。リコリスには気管支の炎症や胃酸の分泌を抑えて胃の粘膜の保護をするなどの働きがありますが、むくみや血圧の上昇を引き起こすことがあります。そのため、高血圧や腎不全、糖尿病の人は摂取には注意する必要があります。
また、リコリスは早産を起こす可能性もあるため、妊娠中の方も避けたほうがよいでしょう。
3-2ホーステール…心臓病、腎臓疾患のある人
ホーステールは「シリカ」という成分を含んだ珍しいハーブです。シリカは骨の形成に役立つため、骨折や捻挫、治りにくい傷に効果が期待できますが、心臓病や腎臓疾患のある人には悪影響を与える可能性があります。
また、妊娠中や授乳中の使用について安全性が確率されていないため、こちらも注意したほうがよいでしょう。
3-3ジュニパーベリー…腎臓疾患がある人
ジュニパーベリーはヒノキ科のハーブで、ジンの香りづけなどに用いられることもあります。高い利尿作用と持っているため、ヨーロッパではデトックスや泌尿器科の感染症などの治療に用いられることもあります。
ただし、腎臓に対しての強い刺激があるため、腎臓疾患を持っている人は避けたほうがよいでしょう。
また、利尿剤などを服用している人も注意が必要です。
3-4サフラワー…出血傾向がある人
日本では「ベニバナ」として知られるサフラワーは、染料だけでなく薬草としても使われてきたハーブです。血流を刺激する作用があり、身体を温め冷え性を改善すると言われています。
さらに生理不順や更年期障害といった婦人科系のトラブルにも役立ち、女性に優しいハーブとしても知られていますが、子宮を収れんさせる作用もあることから、妊娠中の使用は避けたほうがよいでしょう。また、血行を促進させるため、出血傾向や出血性の疾患がある方も注意が必要です。
なお、サフラワーはキク科の植物なので、ブタクサなどの花粉症がある方も注意しましょう。
04ハーブを取り扱う時の注意ポイント
様々な副作用の危険があるハーブ。では取扱いのときにはどんな点に注意すればよいのでしょうか。
4-1不安な人は最初に専門家や医師に相談する
もしハーブの副作用が心配な場合、専門家や医師に相談しましょう。ネットなどの情報で自己判断すると取り返しのつかないことになる可能性もあります。
不安を感じたら、自分で判断せず、専門家の助力を仰ぎましょう。
4-2楽しむ時は量を少なくする、薄めるなどの工夫をする
ハーブは基本的には身体によいものですが、もし不安な場合、摂取する量を減らしたり、ハーブティなどの場合にはお湯を加えて薄めるなどの工夫をするとよいでしょう。
4-3同じハーブを長期間続けてとらない
気に入った香りのハーブなどは、ついつい続けて摂取してしまいがちですが、摂取量が多すぎると許容量を超えてしまい、身体に不調が現れることもあります。副作用を防ぐためには、気に入ったハーブでも長期間続けて摂取しないほうがよいでしょう。
01まとめ
ハーブは自然由来で健康に良いとされていますが、副作用や相互作用には注意が必要です。
特に妊娠中や高血圧、アレルギーを持つ人は、ハーブの成分が体に影響を与える可能性があります。
正しい情報を持ち、医師に相談することが大切です。
安全にハーブを楽しむためには、自分の体調を理解し、適切な選択をすることが不可欠になります。
ハーブの効果を活かしつつ、リスクを減らすための知識が重要です。
この講座は!プロの監修を受けています!
講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
にーな 先生
「リンパケアサロンにーな」を運営
1982年生まれ。広島県出身。 ハーブガーデンでの花苗の生産販売、就労支援としての花苗の生産の仕事を経験。その後園芸療法士となり、植物や自然に携わる仕事に移行。 現在は園芸療法士・ハーブセラピストの視点を生かし、身近な自然での自然体験を通じて五感を磨くネイチャーゲームイベントの主催や、講師やセラピストとして広島を拠点に活動。 オンラインでの講座および出張にも対応。
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2-1持病がある人
ハーブは薬効成分を多く含んでいますが、持病のある人の場合、その薬効成分が身体に害を与えることもあります。
たとえば高血圧の人の場合、血圧を上げるハーブを摂取するのは逆効果。その他にも、ハーブには様々な働きがあるため、気づかないうちに持病を悪化させてしまう可能性もあります。
2-2薬を服用している人
現代使われている西洋医学の薬の多くは、もともとはハーブに含まれていた薬効成分を抽出、それを元にして作られたものも少なくありません。
そのため、ハーブと薬を飲み合わせると、作用が強く働きすぎることもあります。
また、逆にハーブの中には薬の効果を低下させてしまうものもあります。
特に抗うつ剤や鎮痛剤、強心剤などとの薬とは相性が悪いと言われているため、薬を服用している人はハーブを摂取するときには注意したほうがよいでしょう。
2-3妊娠中の人
ハーブの副作用に特に注意したいのは、妊娠中の人です。ハーブの中には月経痛の緩和に効果が期待できるものもありますが、このハーブの作用には子宮を刺激するものもあるため、妊娠初期の妊婦が大量に服用すると胎児に影響を与えてしまう可能性があります。
妊娠しているときには気分を落ち着かせるためにハーブティーを愛用しているという人も少なくありませんが、もし妊娠中にハーブを摂取するときは注意したようがよいでしょう。
ただし、ハーブは体質との相性もあり、すべての妊婦にとってハーブが-に作用するとは限りません。
もしハーブを摂取して身体に不調を感じるならすぐに摂取を中止したり、ハーブティーなどの場合は普段よりも薄くしてみるなどの工夫を行うことが必要です。
2-4アレルギーがある人
すでに説明したように、植物に対するアレルギーを持っている人の中には、ハーブに対してもアレルギー反応を起こすことがあります。
中でも特に注意が必要なのがタデ科のハーブ。タデ科の植物の中にはアレルギーを起こすと重篤な状態になるソバが含まれています。
そのため、ソバアレルギーのある人の場合、タデ科のハーブを摂取するのは非常に危険。タデ科のハーブにはソレル、ルバーブなどがありますが、これらのハーブは避けたほうがよいでしょう。
03控えた方がいいハーブ
病気などを持っている人の場合、控えたほうがよいハーブがあります。
3-1リコリス…高血圧、糖尿病の人
リコリスはマメ科の植物で、日本では「カンゾク」として古くから親しまれてきたハーブです。リコリスには気管支の炎症や胃酸の分泌を抑えて胃の粘膜の保護をするなどの働きがありますが、むくみや血圧の上昇を引き起こすことがあります。そのため、高血圧や腎不全、糖尿病の人は摂取には注意する必要があります。
また、リコリスは早産を起こす可能性もあるため、妊娠中の方も避けたほうがよいでしょう。
3-2ホーステール…心臓病、腎臓疾患のある人
ホーステールは「シリカ」という成分を含んだ珍しいハーブです。シリカは骨の形成に役立つため、骨折や捻挫、治りにくい傷に効果が期待できますが、心臓病や腎臓疾患のある人には悪影響を与える可能性があります。
また、妊娠中や授乳中の使用について安全性が確率されていないため、こちらも注意したほうがよいでしょう。
3-3ジュニパーベリー…腎臓疾患がある人
ジュニパーベリーはヒノキ科のハーブで、ジンの香りづけなどに用いられることもあります。高い利尿作用と持っているため、ヨーロッパではデトックスや泌尿器科の感染症などの治療に用いられることもあります。
ただし、腎臓に対しての強い刺激があるため、腎臓疾患を持っている人は避けたほうがよいでしょう。
また、利尿剤などを服用している人も注意が必要です。
3-4サフラワー…出血傾向がある人
日本では「ベニバナ」として知られるサフラワーは、染料だけでなく薬草としても使われてきたハーブです。血流を刺激する作用があり、身体を温め冷え性を改善すると言われています。
さらに生理不順や更年期障害といった婦人科系のトラブルにも役立ち、女性に優しいハーブとしても知られていますが、子宮を収れんさせる作用もあることから、妊娠中の使用は避けたほうがよいでしょう。また、血行を促進させるため、出血傾向や出血性の疾患がある方も注意が必要です。
なお、サフラワーはキク科の植物なので、ブタクサなどの花粉症がある方も注意しましょう。
04ハーブを取り扱う時の注意ポイント
様々な副作用の危険があるハーブ。では取扱いのときにはどんな点に注意すればよいのでしょうか。
4-1不安な人は最初に専門家や医師に相談する
もしハーブの副作用が心配な場合、専門家や医師に相談しましょう。ネットなどの情報で自己判断すると取り返しのつかないことになる可能性もあります。
不安を感じたら、自分で判断せず、専門家の助力を仰ぎましょう。
4-2楽しむ時は量を少なくする、薄めるなどの工夫をする
ハーブは基本的には身体によいものですが、もし不安な場合、摂取する量を減らしたり、ハーブティなどの場合にはお湯を加えて薄めるなどの工夫をするとよいでしょう。
4-3同じハーブを長期間続けてとらない
気に入った香りのハーブなどは、ついつい続けて摂取してしまいがちですが、摂取量が多すぎると許容量を超えてしまい、身体に不調が現れることもあります。副作用を防ぐためには、気に入ったハーブでも長期間続けて摂取しないほうがよいでしょう。
01まとめ
ハーブは自然由来で健康に良いとされていますが、副作用や相互作用には注意が必要です。
特に妊娠中や高血圧、アレルギーを持つ人は、ハーブの成分が体に影響を与える可能性があります。
正しい情報を持ち、医師に相談することが大切です。
安全にハーブを楽しむためには、自分の体調を理解し、適切な選択をすることが不可欠になります。
ハーブの効果を活かしつつ、リスクを減らすための知識が重要です。
この講座は!プロの監修を受けています!
講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
にーな 先生
「リンパケアサロンにーな」を運営
1982年生まれ。広島県出身。 ハーブガーデンでの花苗の生産販売、就労支援としての花苗の生産の仕事を経験。その後園芸療法士となり、植物や自然に携わる仕事に移行。 現在は園芸療法士・ハーブセラピストの視点を生かし、身近な自然での自然体験を通じて五感を磨くネイチャーゲームイベントの主催や、講師やセラピストとして広島を拠点に活動。 オンラインでの講座および出張にも対応。
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3-1リコリス…高血圧、糖尿病の人
リコリスはマメ科の植物で、日本では「カンゾク」として古くから親しまれてきたハーブです。リコリスには気管支の炎症や胃酸の分泌を抑えて胃の粘膜の保護をするなどの働きがありますが、むくみや血圧の上昇を引き起こすことがあります。そのため、高血圧や腎不全、糖尿病の人は摂取には注意する必要があります。
また、リコリスは早産を起こす可能性もあるため、妊娠中の方も避けたほうがよいでしょう。
3-2ホーステール…心臓病、腎臓疾患のある人
ホーステールは「シリカ」という成分を含んだ珍しいハーブです。シリカは骨の形成に役立つため、骨折や捻挫、治りにくい傷に効果が期待できますが、心臓病や腎臓疾患のある人には悪影響を与える可能性があります。
また、妊娠中や授乳中の使用について安全性が確率されていないため、こちらも注意したほうがよいでしょう。
3-3ジュニパーベリー…腎臓疾患がある人
ジュニパーベリーはヒノキ科のハーブで、ジンの香りづけなどに用いられることもあります。高い利尿作用と持っているため、ヨーロッパではデトックスや泌尿器科の感染症などの治療に用いられることもあります。
ただし、腎臓に対しての強い刺激があるため、腎臓疾患を持っている人は避けたほうがよいでしょう。
また、利尿剤などを服用している人も注意が必要です。
3-4サフラワー…出血傾向がある人
日本では「ベニバナ」として知られるサフラワーは、染料だけでなく薬草としても使われてきたハーブです。血流を刺激する作用があり、身体を温め冷え性を改善すると言われています。
さらに生理不順や更年期障害といった婦人科系のトラブルにも役立ち、女性に優しいハーブとしても知られていますが、子宮を収れんさせる作用もあることから、妊娠中の使用は避けたほうがよいでしょう。また、血行を促進させるため、出血傾向や出血性の疾患がある方も注意が必要です。
なお、サフラワーはキク科の植物なので、ブタクサなどの花粉症がある方も注意しましょう。
04ハーブを取り扱う時の注意ポイント
様々な副作用の危険があるハーブ。では取扱いのときにはどんな点に注意すればよいのでしょうか。
4-1不安な人は最初に専門家や医師に相談する
もしハーブの副作用が心配な場合、専門家や医師に相談しましょう。ネットなどの情報で自己判断すると取り返しのつかないことになる可能性もあります。
不安を感じたら、自分で判断せず、専門家の助力を仰ぎましょう。
4-2楽しむ時は量を少なくする、薄めるなどの工夫をする
ハーブは基本的には身体によいものですが、もし不安な場合、摂取する量を減らしたり、ハーブティなどの場合にはお湯を加えて薄めるなどの工夫をするとよいでしょう。
4-3同じハーブを長期間続けてとらない
気に入った香りのハーブなどは、ついつい続けて摂取してしまいがちですが、摂取量が多すぎると許容量を超えてしまい、身体に不調が現れることもあります。副作用を防ぐためには、気に入ったハーブでも長期間続けて摂取しないほうがよいでしょう。
01まとめ
ハーブは自然由来で健康に良いとされていますが、副作用や相互作用には注意が必要です。
特に妊娠中や高血圧、アレルギーを持つ人は、ハーブの成分が体に影響を与える可能性があります。
正しい情報を持ち、医師に相談することが大切です。
安全にハーブを楽しむためには、自分の体調を理解し、適切な選択をすることが不可欠になります。
ハーブの効果を活かしつつ、リスクを減らすための知識が重要です。
この講座は!プロの監修を受けています!
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にーな 先生
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1982年生まれ。広島県出身。 ハーブガーデンでの花苗の生産販売、就労支援としての花苗の生産の仕事を経験。その後園芸療法士となり、植物や自然に携わる仕事に移行。 現在は園芸療法士・ハーブセラピストの視点を生かし、身近な自然での自然体験を通じて五感を磨くネイチャーゲームイベントの主催や、講師やセラピストとして広島を拠点に活動。 オンラインでの講座および出張にも対応。
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ハーブは基本的には身体によいものですが、もし不安な場合、摂取する量を減らしたり、ハーブティなどの場合にはお湯を加えて薄めるなどの工夫をするとよいでしょう。
4-3同じハーブを長期間続けてとらない
気に入った香りのハーブなどは、ついつい続けて摂取してしまいがちですが、摂取量が多すぎると許容量を超えてしまい、身体に不調が現れることもあります。副作用を防ぐためには、気に入ったハーブでも長期間続けて摂取しないほうがよいでしょう。
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