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西洋占星術士

ホロスコープと小惑星の影響を詳しく解説!吉凶と意味とは

ホロスコープはその人の性格や運命を詳しく見る西洋占星術には欠かせないもの。通常は十個の天体によって読み解かれるものですが、より詳しく性格や運勢を知りたいときに重要になる存在が小惑星です。今回はホロスコープで用いられる小惑星やそれぞれの意味についてご紹介します。

くわしく運命を知るために!ホロスコープの小惑星について
目次

01ホロスコープを読み解く上で重要な5つの小惑星とは

ホロスコープでは主に「太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星」の10の天体で解釈していきます。
他にもASC(アセンダント)とMCの二つ、「ドラゴンヘッド、ドラゴンテイル」の2つの感受点も読み解く上でとても重要です。
これら以外にも、ホロスコープを解釈する上で、自分自身の才能や特性を理解するために適した天体があります。
「キロン、セレス、パラス、ジュノー、ベスタ」の5つの小惑星です。
キロンをカイロン、セレスをケレス、ベスタをヴェスタと呼ぶこともありますが、ここでは「キロン、セレス、パラス、ジュノー、ベスタ」と呼び方を統一して説明します。

02キロンとは?気になる小惑星の意味を解説

キロンは土星と天王星の間の軌道にある小惑星です。
公転周期はおよそ50年と長くなります。
土星の公転周期はおよそ30年、天王星は84年のため、間にあるキロンもひとつの星座に宿る期間が長くなるのでしょう。

2-1キロンの意味する事柄とは?

精神的な傷や魂のトラウマなどを意味しており、別名「傷付いたヒーラー」と呼ばれています。
傷付いたヒーラーとあるように、関係する人々の心を癒やそうとする側面があるでしょう。
自分自身の内面にある癒すべき心の傷があるがゆえに、他者を癒やそうとする衝動があるのかもしれません。

03セレスとは?気になる小惑星の意味を解説

セレスは火星と木星の間にある「小惑星帯」にある小惑星(準惑星)の一つです。
公転周期はおよそ4.6年であり、12のハウスに4年近く入るでしょう。
セレスは女神デメテルから来たもので、生育の女神です。
植物を育て、愛する娘ペルセフォネを大切に慈しみ育てます。

3-1セレスの意味する事柄とは?

生育すること、成長に関わる事柄、慈しみ育てる無償の愛などを象徴します。
イメージとしては、とても穏やかで平和なエネルギーに包まれているでしょう。

04パラスとは?気になる小惑星の意味を解説

パラスは火星と木星の間にある小惑星で、公転周期はおよそ4~5年です。
ギリシャ神話のパラス・アテナの名を付けられています。
非常に賢く、また甲冑を身に纏った勇ましい女神で潔癖な処女です。

4-1パラスの意味する事柄とは?

知恵と調和を意味します。
知性的ですが純粋さがあるでしょう。
また正義感と創造性を兼ね備えています。

05ジュノーとは?気になる小惑星の意味を解説

ジュノーもパラスなどの小惑星帯にある小惑星の一つです。
最高の神であるジュピターの正妻であり、ギリシャ神話ではゼウスの正妻ヘラとなります。

5-1ジュノーの意味する事柄とは?

結婚などの親密な関係や契約を意味し、パートナーとの繋がり方を暗示しています。
ヘラがゼウスの浮気に怒り狂ったように、関係性を揺るがす事に対してははっきりと主張すると見る解釈もあるようです。
権利や正当性を認められるからこそ、貞淑であろうとするのかもしれません。

06ベスタとは?気になる小惑星の意味を解説

ベスタは火星と木星の間にある小惑星で、公転周期はおよそ3~4年です。
ローマの巫女で、女神に仕えるウェスタの名を付けられています。
象徴するのがかまどの女神であるため内なる心の炎などを表しており、女性的な意味合いを帯びています。

6-1ベスタの意味する事柄とは

道徳心や義務、使命感や献身的な姿勢などを表しています。
各ハウスに入ることで、そのハウスに献身的な姿勢や内に秘めた使命感、義務感などを表すことでしょう。

07小惑星とアスペクトで読み取る際のポイントとは

小惑星は実在する天体であり、小惑星同士や10の天体らとアスペクトを取ることがあります。
ソフトアスペクトの場合、良い影響を受けやすいでしょう。
しかしハードアスペクトの場合、小惑星が傷付き弱くなることもあります。
0度の場合、お互いの意味を強調するでしょう。
小惑星とアスペクトを取る星が吉星の場合、この組み合わせは穏やかな吉意を与えます。
たとえば生命力を与える太陽とパラスの組み合わせは、セレスに好ましい結果を及ぼすはずです。
しかし小惑星とアスペクトがある星が凶星の場合、悪い影響が及んでしまうでしょう。

7-1合の時に効果を及ぼす、吉の星と凶の星とは

10の天体はそれぞれの意味と、吉凶を帯びています。
これらの吉星は、小惑星と0度になった時に、良い効果を与えるでしょう。
吉・《太陽》自身のエネルギーや本質を表す。
吉・《月》感受性や心理、プライベートでの自分などを表す。
吉・《水星》知性や能力、コミュニケーションを表す。
吉・《金星》金銭面や恋などを表す。
吉・《木星》保護や幸運などを表す。
一方で凶となるこれらの星からは、良い影響を受けにくいとされます。
凶・《火星》戦いやトラブルを表す。
凶・《土星》試練、停滞、困難などを表す。
凶・《天王星》変転などを表す。
凶・《海王星》幻影、迷いなどを表す。
凶・《冥王星》極端さを表す。

7-2メジャーなソフトアスペクトと、ハードアスペクト

小惑星を読み取る上で強い影響を及ぼすのが、メジャーアスペクトです。
メジャーアスペクトには吉作用があるソフトアスペクトと、あまり良くないハードアスペクトがあります。
これらは良く使うので覚えておくといいでしょう。
《ソフトアスペクト》
60度、120度。
《ハードアスペクト》
90度、180度。

マイナーなソフトアスペクトと、ハードアスペクト

一方で、メジャーアスペクトほどに強い効果を感じられないマイナーアスペクトがあります。
マイナーアスペクトにもやはり、吉作用があるソフトアスペクトと、あまり良くないハードアスペクトがあるようです。
《ソフトアスペクト》
30度、72度、144度。
《ハードアスペクト》
45度、135度、150度。

08小惑星を出生図のハウスで読み取る上のポイントとは

「キロン、セレス、パラス、ジュノー、ベスタ」の5つの小惑星を、出生図(チャート)で読み取る際に気をつける事とはどのようなものでしょうか。

8-1あくまでも10の主要天体の補助として読む

5つの小惑星はそれぞれ固有の意味を帯びますが、太陽などの主要な10の天体ほどの影響力がありません。
このため、同時に第二ハウスに制限を意味する土星と、生育を意味するセレスが入っている場合、土星の意味の方を重視して読みます。
セレスが象徴する出来事が第二ハウスで起きますが、基本的には土星の方が人生の様々なシーンで目立ちやすいのです。
このように主要な10の天体に比べてやや地味なイメージの小惑星ですが、ハウスに他の星やドラゴンヘッドなどの感受点がない場合、印象が強くなることもあります。

8-2小惑星はハウスのルーラーにはならない

「太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星」の10の天体は、それぞれの星座のルーラー(支配星)となります。
《太陽》獅子座。
《月》蟹座。
《水星》双子座、乙女座。
《金星》牡牛座、天秤座。
《火星》牡羊座。※蠍座も兼ねることもある。
《木星》射手座。※魚座を兼ねることもある。
《土星》山羊座。※水瓶座を兼ねることもある。
《天王星》水瓶座。
《海王星》魚座。
《冥王星》蠍座
このように、10の天体はそれぞれの星座固有のルーラーとなり、ハウスに何もない場合は支配星としてハウスに意味を与えるでしょう。
しかし5つの小惑星にはこのようなハウスやサインを代表するほどの強い影響力はありません。

09小惑星を12のハウスで読む

5つの小惑星は、12のハウスに入った時に、それぞれの意味を帯びます。
たとえばジュノーは権利の主張などを、ベスタは義務や献身をそのハウスで発揮するでしょう。
12のハウスの象徴はこちらです。
《第1ハウス》生まれついた性格、本人の資質など
《第2ハウス》金運、所有物、本人の稼ぎによる収入など
《第3ハウス》知性やコミュニケーション、近距離での移動や国内旅行、兄弟や親戚、初等教育など
《第4ハウス》プライベートな場所、家、家庭、晩年、ふるさとなど
《第5ハウス》趣味、娯楽、恋愛など
《第6ハウス》雇用運、義務、奉仕、健康運など
《第7ハウス》結婚、契約、パートナーなど
《第8ハウス》他者の財産、結婚後の性格、セックス、遺産、先祖の関わりなど
《第9ハウス》宗教、海外、高度な教育、語学力、遠い親戚など
《第10ハウス》天職、仕事運など社会との関わりなど
《第11ハウス》友人関係、交友関係、サークルなど
《第12ハウス》見えないもの、隠されたものなど

9-1小惑星の意味をそれぞれのハウスに当てはめて解釈する

たとえば吉星であり穏やかな星のセレスが第4ハウスにあることで、家での生活に平安が訪れやすくなるでしょう。
吉星のパラスが収入を意味する第2ハウスに入っていると、お金の好ましい出入りが期待できるかもしれません。
結婚運を暗示する第7ハウスにキロンがあることにより、パートナーによる心の傷が生じる可能性もありますが、相手のトラウマを癒すことができるでしょう。

10【応用編】それぞれのハウスに入った小惑星の解釈

小惑星がそれぞれのハウスに入った場合、ハウスに関する事柄にそれぞれの星独自の意味を与えるでしょう。
今回は一例として、小惑星のキロンとベスタが入った場合の読み方を見ていきます。
同じようにハウスの象意と小惑星の意味を組み合わせて解釈していくといいでしょう。

10-1キロンがそれぞれのハウスに入った時の解釈例

《第1ハウス》自分らしさや生き方に対してトラウマやコンプレックスを持つかもしれません。
《第2ハウス》お金や所有する者に対して心の傷が表われることがあります。
《第3ハウス》言葉遣いや文章などのコミュニケーションに対し、心の傷や苦手意識が芽生えることがあるかもしれません。
《第4ハウス》幼少時や子供時代、ホームグラウンドや家庭などに対して寂しさを抱えるなどどこか苦しい気持ちがあるでしょう。
《第5ハウス》自己主張や創造性に対し心の傷があるかもしれません。
《第6ハウス》健康面や奉仕、労働などについて傷つけられたことがありそうです。
《第7ハウス》他者との関わりや結婚、契約などにコンプレックスを持つこともあるでしょう。
《第8ハウス》他者との親密な関わりや性的エネルギー、誰かより受け継ぐことや他者の財産などで心の傷を受けるような出来事があるかもしれません。
《第9ハウス》高度や教育や思想哲学、外国や旅行などの部分で苦手意識を感じる可能性があります。
《第10ハウス》天職や社会的な役割、立場などに対して無意識の恐れを抱くことがあるでしょう。
《第11ハウス》共通の思想の仲間や友人などのコミュニティーにおいて、孤独感や疎外感などの意識や、癒しが必要な経験があるかもしれません。
《第12ハウス》神秘的で見えにくいものやスピリチュアルな事柄に対して、どこかトラウマめいたものがありそうです。

10-2ベスタがそれぞれのハウスに入った時の解釈例

《第1ハウス》人生のテーマや生き方に、どこか使命感や尽くす姿勢が感じられるでしょう。
ややストイックな傾向があるかもしれません。
《第2ハウス》金銭や稼ぐこと、所有することに対して義務感や内なる情熱を感じるようです。
稼いだ分無駄遣いを嫌がるなど、倹約的な傾向があるかもしれません。
《第3ハウス》知性やコミュニケーションに対して、義務感や献身的な気持ちが芽生えます。
しっかりしている考え方と言えるでしょう。
《第4ハウス》家や家庭に対して献身的で奉仕しようとする姿勢があります。
家族に心を尽くすということは、優しさや義務感があるということでしょう。
《第5ハウス》娯楽や自己実現、子供や恋に対して内なる情熱や義務感があるようです。
真面目な恋愛観の持ち主で、貞節を守り子供を慈しむタイプかもしれません。
《第6ハウス》労働や健康管理、技術習得に対して、使命感や献身的な要素があるでしょう。
仕事でルールや時間を守ったり、健康意識が高かったりする傾向があるかもしれません。
《第7ハウス》パートナーや契約、対人関係で献身的な気質が表われるようです。
人との関わりに心を尽くす人であり、結婚相手にも献身的でしょう。
《第8ハウス》他者からの影響やセックス、相続や継承について内なる使命を帯びています。
誰かの思いやお金に対して義務感で関わるかもしれません。
《第9ハウス》高尚な知識や哲学、宗教や外国など深遠なことに内なる情熱を傾けます。
高度な教育や法律などに関心を持ったり、義務的に遂行したりするでしょう。
《第10ハウス》天職だと思うことや社会での役割に対して義務を果たそうと考えます。
社会のために奉仕する精神があるということでしょう。
《第11ハウス》友人やサークル、あなた自身のコミュニティーに対して献身的になります。
友人や周りの人々の役に立つ人間になろうとするでしょう。
《第12ハウス》見えざる物や隠れたもの、霊や深遠なるものに憧れたり使命感を抱いたりするようです。
ボランティア精神や、非現実的なものへの関心もあるでしょう。

10-3星の意味の受け取り方は様々

星座やハウスには独自の意味や特徴があります。
しかし「こう読みなさい」というマニュアルはなく、星をどのように解釈していくかは、読み手により自由です。
星の意味を深く正確に理解し、自分なりに解釈することが大切です。

11小惑星を未来予測で用いることもできる?

厳密には「キロン、セレス、パラス、ジュノー、ベスタ」の5つの小惑星を、プログレスやトランジットで用いることもできます。
しかし「キロン、セレス、パラス、ジュノー、ベスタ」の5つは「太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星」の10の天体に比べて影響が弱いです。
特にトランジット法による未来予測では、木星以遠の「木星、土星、天王星、海王星、冥王星」の5つの天体の影響が大きくなるとされます。
プログレスでは逆に、動きが遅い「太陽、月、水星、金星、火星」の5つの天体を重視するでしょう。
このため5つの小惑星をトランジットやプログレスなどで使用する場合は、あくまで10の天体の補足のようなイメージで用いることが多いでしょう。

11-1小惑星は一日一年法のプログレスで使うことがある

「キロン、セレス、パラス、ジュノー、ベスタ」の5つの小惑星を、一日一年法のプログレスで用いることがあります。
キロンなどの小惑星自体のプログレスで運勢の強弱やイベントを読み取るのです。
しかし、進行した10の主要天体がこれらの小惑星とアスペクトを取ることを見ることの方が多いでしょう。
いずれにせよ、小惑星を用いて未来予測を行う時は、一度一年法よりも一日一年法のプログレスが役に立ちます。

ソフトアスペクトの場合、ポジティブな意味となる

キロン、セレス、パラス、ジュノー、ベスタがプログレスにより他の天体とソフトアスペクトを取った場合、吉作用を帯びます。
しかしメインである10の天体ほどの強い影響はないかもしれません。

ハードアスペクトの場合、躓きなどの負の意味があることも

5つの小惑星を進行図で見る場合、ハードアスペクトはあまり歓迎されません。
10の天体ほどの強い影響はありませんが、やはり弱いとはいえ凶作用があるからです。

小惑星が進行図で0度のアスペクトを取った場合

0度(合)の場合、10の天体でポジティブな意味を持つ星との組み合わせならば穏やかな福運が巡ってくるでしょう。
逆にネガティブな意味を帯びた星との組み合わせは、悪影響を感じることがあるようです。

マイナーアスペクトの効果は?

小惑星が進行図でメジャーアスペクトを取った場合は影響がありますが、マイナーアスペクトの場合はそこまで強く感じないことがあるようです。
また他の10の天体同士のアスペクトや、ドラゴンヘッドやドラゴンテイルなどの感受点もあるため、あまり多くの要素を読むと意味が分かりづらくなるかもしれません。
小惑星の進行図によるマイナーアスペクトは、参考程度に見ていくといいでしょう。

12小惑星により、もっと自身の内面を理解することができる

「キロン、セレス、パラス、ジュノー、ベスタ」の5つの小惑星は、主要の10の天体ほど目立ちません。
このため、ホロスコープ作成ソフトなどで初めて存在を知ることもあるでしょう。
しかし小惑星にはそれぞれに意味と特筆すべき個性があり、深く知ることにより思いがけない自分の才能や一面に気づくかもしれません。
また小惑星を用いることで、人生をより有意義なものにしていくことも可能でしょう。
小惑星の他にもドラゴンヘッドやドラゴンテイル、リリスなどの興味深い感受点が西洋占星術にはあります。
ホロスコープについて詳しく学びたいなら、通信講座などがお勧めです。
西洋占星術には様々な資格があるので、プロを目指す人は取得をしてみるのもいいかもしれません。
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014大小惑星

ホロスコープの読み方には様々な流派がありますが、より詳しくホロスコープを読みたい時に用いられるのが小惑星です。

1-1占星術で主に使用する小惑星は4つ

占星術のホロスコープで用いられる小惑星は主にセレス、パラス、ジュノー、ベスタの四つです。
占星術師によっては、これらの小惑星が人間の性格や運命に及ぼす影響は少ないと考える方もいますが、どれだけ小さな天体であっても、その存在は人間の運命に影響を与えると考える人も少なくありません。
といっても、小惑星が占星術に本格的に用いられるようになったのはごく最近。というのも、天体観測の技術が発達していない時代には、小さな惑星をとらえるのは非常に困難でした。
しかし、技術の発達に従って天体観測もより詳しく行われるようになり、これら四つの小惑星もホロスコープに取り入れられるようになりますた。

1-2火星と木星の間にある小惑星群

天体の中で、小惑星群の多くは火星と木星の中間に存在しています。さらに最近では、木星と同じ軌道上にある小惑星群や、冥王星の小惑星群なども発見されたことから、今後はホロスコープで取り扱われる小惑星の数もさらに増加していくかもしれません。

02セレス

セレスはローマ神話に登場する農耕と豊穣の女神の名前を付けられた小惑星です。セレスは人々に豊かな実りをもたらす女神で、ギリシア神話のデーメーテールと同じ存在と言われています。
このように、セレスは「母」のイメージを持った星ですが、そのイメージのように、ホロスコープの中での小惑星セレスが示すものは「養育者」とされています。
ちょうど子供を見守る母親のようなイメージで、相手に対して無償の愛をささげ、自分が持っているものを惜しみなく分け与えていきます。
それは実際に血のつながりがあるかどうかに関係なく、他人であっても自分が大切にしている人には援助や救援、愛情を惜しむことはありません。
このように、あらゆる人に愛と恵みを届けるというのがセレスが示しているイメージです。
さらに、セレスが示しているのは、自分自身の中にある、まだ表に現れていない才能や意識などを育てるということ。
特に教養を高めたり、新しい知識を手に入れたりといった意味を兼ね備えていることから、ホロスコープの中でセレスが目立った位置に存在する場合、その人は他者に対する愛情や恵みを与え、表現することができる人と言えるでしょう。

03パラス

パラスは、知恵と戦いを司っている女神です。ローマ神話ではジュピター、ギリシア神話ではゼウスという最高神の娘とされ、生まれたときには鎧兜と盾と槍をまとった姿だったとされています。
その影響からか、パラスは知恵と戦争だけでなく、工芸を司る女神ともされています。
パラスは女神アテネの別称とも言われ、古くから守護女神として多くの信仰を集める存在でした。
一方では、平和を愛する女神とも言われ、創造的なイメージも兼ね備えています。
この女神の名前を受けた小惑星パラスが示しているのは、男性性と女性性の融合ということができるでしょう。
どのような人でも、内面には男性的な部分と女性的な部分を持っているもの。パラスはこのふたつの要素を融合させて、より高い精神を獲得しようとする象徴であると考えられています。
しかし、人によってはこの男性性と女性性の融合において、葛藤を抱えることもあります。自分の中の男性、または女性を受け入れることができない、認めることができないといった場合にはこのパラスの存在が影響を与えているのかもしれません。
ホロスコープの中では、パラスがどのような位置にあるかや、どのような角度をなしているかによって、その人の性意識などを読み取ることができます。

04ジュノー

ジュノーはローマ神話に登場する女神で、ギリシア神話のヘラと同一の存在であるとされています。
ジュノーはローマ神話のジュピター、ギリシア神話のゼウスという最高神の妻という存在。そのため、結婚と家庭生活を守る女神であると考えられてきました。
その一方、ジュピターもゼウスも、決して家庭的な存在とはいえず、何度も浮気を繰り返してきたことから、ジュノーは嫉妬や愛情のもつれをイメージさせる存在でもあります。
ホロスコープの中での小惑星ジュノーは、夫婦関係やパートナーシップといった人間関係に関係する天体であると言われています。
この人間関係は、男女や恋人、夫婦といったものだけでなく、一対一の人間関係や人付き合いも意味しています。
ジュノーがホロスコープの中で印象的な場所にある場合には、その人は人間関係を作ることが上手だったり、高いコミュニケーションを持っていたりということも多いかもしれません。
また、その人のホロスコープの中で、ジュノーが目立った場所にない場合、対人関係において消極的であったり、そもそも人間関係に対して欲求が低いといったことも考えられます。

05ベスタ

ベスタはローマ神話における火の女神です。火といってもここで意味しているのは一般的に使われる炎ではなく、「聖火」のこと。オリンピックを考えれば分かるように、古代ギリシア・ローマでは、聖火は非常に重要な存在でした。その聖なる火を絶やさないように見守ることがベスタに与えられた役割でした。
ベスタはギリシア神話ではヘスティアと呼ばれますが、すべてのギリシアの古代都市では、ベスタの祭壇としての暖炉が作られ、多くの信仰を集めていたと言われています。
このような背景を持っているベスタは、ホロスコープの中では、大きな仕事に対する使命感や、何を犠牲にしても与えられた職務を全うするといった仕事に対する意識を象徴しています。
また、仕事に対する高い意識だけでなく、集中力なども表しているため、ホロスコープの中の場所を知ることで、その人の仕事に対する能力を知ることができます。
この場合の仕事は、実際の職務というだけでなく、特定の趣味など、その人がやりたいと思うことを対象にしている場合もあります。

06その他の小惑星

ホロスコープで主に使われるのは四つの小惑星ですが、それ以外の小惑星が登場することもあります。

6-1キロン

キロンは半人半馬であるケンタウルス族の賢者の名前に由来する小惑星です。
キロンは土星と天王星の間にある小惑星帯に属する存在で、この星がホロスコープに現れる場合、他者を傷つける傾向や、過去の傷やトラウマといったものを示しています。
同時にキロンが目立つ場所にある場合、それが「癒し」を表すこともあります。

6-2リリス

小惑星リリスは、火星と木星の間に存在する小惑星です。リリスの名前は、フランス人のクラシック音楽家で作曲家のリリ・ブーランジェにちなんで名づけられたと言われています。
リリ・ブーランジェは楽器の才能はもちろん、語学の才能やルックスにも優れていて、そのことから強い創造性の証とも言われています。
また、リリスはエデンの園に暮らしていたアダムの最初の妻の名前であるとも言われています。
そのことから、自然や動物と調和した女性性の象徴とも考えられています。

07まとめ

ホロスコープにおける小惑星の役割は奥が深いもの。興味がわいてきたという方は、ぜひ一度詳しい知識を学んでみてはいかがでしょうか。

この講座は!プロの監修を受けています!

講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
mai
mai 先生
星読みコンサルタント
1984年生まれ、愛知県出身。
フルタイム会社員として働く中「本当の私はこれがしたいのだろうか?」「私にも何か才能があるのだろうか?」と感じ退職。
自分らしさを追求し、西洋占星術を学びました。
自分らしく自然体に生き、働く女性を応援するため星読みサロン「by nature」を運営。
mai

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