ホロスコープのプログレス法の解釈とは?吉凶を分かりやすく解説
西洋占星術のホロスコープを使用すれば、その人の運命や性格などをより詳しく読み解くことができます。さらに占星術のホロスコープには、プログレス法という方法もあり、これを用いることで人生の様々な局面の運勢を知ることもできます。今回はホロスコープのプログレス法についてご紹介します。
- 目次
- 1. ホロスコープのプログレス法とは?
- 1-1. プログレスで用いる天体とは
- 1-2. どうやってプログレスを調べる?
- 2. 様々なプログレス法
- 2-1. 一年一度法とは
- 2-2. 逆行することもある
- 2-3. 一度一年法とは
- 2-4. ホロスコープを読み解く際に多く用いるのは、一日一年法
- 3. 分かりやすいプログレスの読み方
- 3-1. プログレスでのオープとは?
- 3-2. プログレスで次の星座やハウスに移動した場合の読み方
- 3-3. トランジット法との違いとは?
- 4. プログレス法で分かることとは
- 4-1. ハウスで示される事柄とは
- 4-2. ひとつの星で判断せず総合的に見ること
- 4-3. 星座が示す事柄やテーマとは
- 4-4. 月のプログレスは、一つの星座を2年ほどで移動する
- 5. プログレス法の吉凶とは
- 5-1. 基本的にソフトアスペクトは吉、ハードアスペクトは困難を表すことが多い
- 5-2. ソフトアスペクト一覧
- 5-3. ハードアスペクト一覧
- 5-4. 星同士が0度(合・コンジャンクション)の場合
- 6. プログレスの応用法
- 6-1. 過去の自分のイベントを見る
- 6-2. 太陽のプログレスの他の活用法
- 6-3. MCのプログレスを活用する
- 7. プログレスによる未来予測で人生を成功へと近づける
- 8. ホロスコープとは?
- 8-1. 占星術に使う星図のこと
- 8-2. 天体、星座、ハウス、アスペクトなどから読み解く
- 9. プログレス法とは?
- 9-1. プログレス=進行図
- 9-2. 生まれた時のホロスコープを進行させる
- 9-3. ある時点や現在の状況をしることができる
- 10. プログレスチャートをつくるために必要なもの
- 11. プログレスの読み方
- 11-1. 天体がどのサイン・ハウスにあるかを見る
- 11-2. 参照天体…太陽、月、水星、金星
- 11-3. とくに重要な太陽と月
- 11-4. 冥王星や海王星は動きが遅く出生時との変化があまりない
- 12. まとめ
01ホロスコープのプログレス法とは?
あなた自身の出生図と、進行した星の動きから運勢の動きを読み取っていきます。
特に人生の変化や転機を読み解く上で重要でしょう。
プログレスはあくまで「環境」のため、この星回りになったからといって必ずしも吉や凶の結果になるわけではありません。
トリガーとして、そのような出来事が起こりやすいので、プログレスを読み解いて人生で有効活用していくといいでしょう。
1-1プログレスで用いる天体とは
一般的にプログレスで読み取る際に重要視するのは、太陽と月のプログレスです。
なぜなら太陽は一日におよそ1度進むため、毎年の運勢を予測することができるからでしょう。
また月は一日におよそ12度進むため、毎月の運勢を導くのに役立ちます。
他にも水星のプログレスや金星のプログレス、火星のプログレスを読むこともありますが、動きの遅い木星以遠の星のプログレスをあまり重視しません。
しかし太陽などと同時に見ていく場合、木星より外のプログレスも見ていきます。
また星ではありませんが、感受点であるMCのプログレスも運気を読み取る上で重要です。
1-2どうやってプログレスを調べる?
天体のプログレスを見ていくのに必要なのが、占星術用の天文暦です。
しかし書籍であるため数千円以上の価格であり、この方法しか選べなかった時代は、電卓を片手に計算して調べなければなりませんでした。
しかし近年は占星術用の天文暦ソフトがあるため、購入やダウンロードして見ていくといいでしょう。
無料で済ませたい人はネットで検索し、オンラインによる無料ホロスコープ作成ツールで調べることもできるようです。
02様々なプログレス法
一年を一度で見る方法と、一度を一年として見る方法です。
2-1一年一度法とは
天体の一日の動きを一年に見立てて、未来を予知する方法です。
これを「一日一年法(セカンダリー・プログレッション)」と呼びます。
たとえば月の場合、2000年1月1日午前3時生まれの人が、27才0ヶ月の自分の運勢を見る場合、27日後の2000年1月28日の午前3時の月の位置を見るといいでしょう。
一ヶ月を2時間と仮定し、さらに詳細に時刻から毎月の運気を読み解くことも可能です。
この方法で28才3ヶ月の運勢など、ピンポイントで見ていくことができます。
逆行することもある
一日一年法のプログレスでは、星は逆行することがあります。
水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星は逆行することがあるのでチェックしておくといいでしょう。
また途中まで逆行して順行に転ずることもあります。
2-2一度一年法とは
もう一つの方法は、一年を一度進ませた状態で見る方法です。
一度一年法と呼びます。
この場合、太陽が獅子座の5度生まれの人が29才になった時の運勢を見たい場合、次の星座である乙女座4度に太陽が進行した状態で見ていきます。
しかし太陽の場合は一年一度法ではなく、一日一年法で見ていくことが多いようです。
この方法では一日一年法ではほぼ動きのない木星以遠の惑星で、この先の傾向を読み解くことも可能となります。
一度一年法ではサビアンという、占星術の360度のそれぞれの度数のシンボルで、その年のイメージを見ていくこともできるでしょう。
2-3ホロスコープを読み解く際に多く用いるのは、一日一年法
一般的には一年を一日で見る方法を用いています。
ホロスコープの三重円でも、一日一年法のプログレスとトランジットで見ていくからです。
このため、ここでは主に一日一年法によるプログレスでの説明をしていきます。
03分かりやすいプログレスの読み方
ひとつは、出生図の自分の天体とのアスペクトを見ていきます。
たとえば進行した太陽が25才で、出生図にある木星と120度(トライン)となった場合、幸運や成功を得やすいでしょう。
もうひとつの方法が、同じように一日を一年として進行させた星同士のアスペクトで見ることもできます。
たとえば進行した水星が逆行し、進行した月とちょうど90度(スクエア)になった場合、この月はコミュニケーショントラブルが起きやすいと用心するといいでしょう。
3-1プログレスでのオープとは?
プログレスでは一般的な出生図の読取りのように、5度や8度以内というオーブで読み取ることはしません。
タイトなプラスマイナス1度以内で読み取ります。
なぜなら、5度以内という風に大きくオーブを取ってしまうと、人生におけるテーマの発生時期が漠然としてしまうからです。
プラスマイナス1度以内に限定することで、おおむね2年の間に起こる出来事だと解釈することができます。
3-2プログレスで次の星座やハウスに移動した場合の読み方
プログレス法は何も星同士のアスペクトだけで観るわけではありません。
進行した太陽や月が、どの星座に移ったかで見ていくことも出来ます。
たとえば天秤座の太陽が進行し、次の蠍座に入った場合、性格や生き方に少し変化が生じるでしょう。
公正で社交的な気質だったものが、集中力がありこだわりが強い性格へと変貌を遂げていくかもしれません。
また、ハウスによる移動でも少し意味が違ってきます。
進行した月が第4ハウスへと移った場合、家庭やプライベートを重視した生き方にシフトしていくでしょう。
このように様々な読み方が出来るのがプログレス法なのです。
3-3トランジット法との違いとは?
同じ未来予測としてトランジット法があります。
プログレス法との違いとは、実際の天体の動きを出生図と照らし合わせて判断するのがトランジット法ということです。
プログレス法の場合は計算上のもので、トランジットは現実の星の配置として考えるといいでしょう。
このためトランジットにおける影響はよりダイレクトなもので、プログレスが環境としたらトランジットはトリガーのようなものと言えます。
04プログレス法で分かることとは
つまりこれらのことを未来予測することが可能と言えます。
・恋愛運、恋愛観の変化、出会う時期や別離の時期、恋愛パターン。
・結婚運、パートナーとの付き合い方、結婚観の変化。
・対人運、友人との付き合い方、交際範囲の変化。
・金運、貯蓄などの価値観の変化、収入の流れ。
・健康運、健康意識の変化、病気の有無や再発など。
・仕事運、働き方への意識の変化、雇用形態の変化、適職、転職のチャンス、仕事でも評価や成果の上下する時期。
・勉強運、試験運、勉強への取り組む意識の変化、学業。
・旅行運、海外との縁や旅行での吉凶。
4-1ハウスで示される事柄とは
先ほどの項目を象徴する12のハウスはこちらです。
プログレスの天体がここに入ると、よりそのハウスが象徴することに関心を抱くようになるでしょう。
《第1ハウス》自分自身の生き方、価値観、生まれ持った才能。
《第2ハウス》金銭、所有。
《第3ハウス》知性、知的好奇心、コミュニケーション、学び、初等教育、習い事、旅行、兄弟や親戚。
《第4ハウス》家庭、私生活、ふるさと、地元、地元志向。
《第5ハウス》創造性、娯楽、遊び、自己実現や自己表現。
《第6ハウス》雇用、仕事、奉仕、労働、健康問題、病気。
《第7ハウス》パートナー、結婚、対人関係、契約、対立した出来事。
《第8ハウス》自由にならない財産、相続、セックス。
《第9ハウス》高度な知性、高度な学問、外国に関わること、海外旅行、宗教、哲学や思想。
《第10ハウス》天職、適職、社会での役割、評価、目標。
《第11ハウス》友人関係、サークル、交流の場、あなたを取り巻く人間関係。
《第12ハウス》見えざるもの、インスピレーション、霊性。
ひとつの星で判断せず総合的に見ること
一つの星で読み解くことも出来ますが、他の星も同時に読み解くといいでしょう。
たとえば太陽が第1ハウスから第2ハウスに移った時、同時に動いている月は第6ハウスに移っている状態ということもあります。
この場合、お金に関心が芽生えると同時に、労働に対しても意欲が増している状態であり、「雇用されて稼ぐ意識が高まっている」と読めるかもしれません。
このように、コンビネーションで読むことでより深い解釈ができるでしょう。
4-2星座が示す事柄やテーマとは
それぞれの天体が星座を移り変わることにより、関心などが変化することがあります。
たとえば太陽の場合、基本的な性格が変わったように感じることがあるかもしれません。
金星の場合は金運や恋愛嗜好が変化することもあります。
《牡羊座》行動的、活発、アグレッシブ、闘争的。
《牡牛座》のんびり受け身、保守的、安定志向、美的センス。
《双子座》臨機応変、知性的、軽快。
《蟹座》包容力、感情的、仲間意識。
《獅子座》陽気、快活、明るい気質、目立つ行動。
《乙女座》分析能力、器用さ、知性、論理的思考。
《天秤座》公明正大、中立的、バランスを考える、社交的、美的センス。
《蠍座》類い希な集中力と洞察力、愛着、徹底的。
《射手座》開放的、楽天的、前向き、拡大志向。
《山羊座》堅実、保守的、上を一歩一歩目指す。
《水瓶座》変化、自由、友好、革新、枠にはまらない考え方。
《魚座》幻想的、イマジネーション、霊性、自己犠牲、芸術的。
月のプログレスは、一つの星座を2年ほどで移動する
月は動きが速く、一日で十数度ほど進行するため、2年と少しで次の星座へと移行します。
本人の興味や嗜好が変わったり、人生のテーマが変化したりすることもありそうです。
このため、今プログレスの月の星座やどのハウスにいるかを読み解くことで、自分自身の内面の変化の移り変わりを読めることができるでしょう。
05プログレス法の吉凶とは
一般的にどのように解釈するのでしょうか。
5-1基本的にソフトアスペクトは吉、ハードアスペクトは困難を表すことが多い
プログレスで進行した天体が、他の天体とどのようなアスペクトになったかにより吉凶を読み取ります。
ソフトアスペクトでは順調になりやすく、チャンスの時期を表すこともあります。
ハードアスペクトでは事態が難航しやすく、障害が現れることもありますが、同時に「克服すべき課題」と読むことも可能でしょう。
ソフトアスペクト一覧
ソフトアスペクトは主に安定や幸せの効果を与えます。
メジャーアスペクトは良い影響が強い一方で、マイナーアスペクトは吉の効果も薄い傾向があるようです。
《トライン・120度》メジャーアスペクト
幸せや成就、安定を象徴する非常に良い角度です。
《セクスタイル・60度》メジャーアスペクト
穏やかな幸せや安定を形成する角度です。
しかしこのセクスタイルに150度の角度の惑星が加わると、「ヨード」と呼ばれる角度になるため、150度の星がないか注意して見て下さい。
《30度》マイナーアスペクト
マイナーアスペクトでのソフトアスペクトで、弱い効果とはなりますが吉の意味を持ちます。
《72度》マイナーアスペクト
マイナーアスペクトでのソフトアスペクトで、弱い効果とはなりますが吉の意味を持ちます。
《144度》マイナーアスペクト
マイナーアスペクトでのソフトアスペクトで、弱い効果とはなりますが吉の意味を持ちます。
ハードアスペクト一覧
ハードアスペクトは主に障害やトラブル、試練を暗示します。
メジャーアスペクトは悪影響が強く、マイナーアスペクトは効果が弱めな傾向があるようです。
しかし凶となるばかりではなく、シンボルのような出来事があるけれど、努力により改善したり克服したりした結果、印象深い時となることもあります。
シンボルとは、それぞれの星の持つ意味であり、木星の場合は「発展・成功」などです。
《オポジション・180度》メジャーアスペクト
衝突や対立を表し、緊迫した状態を意味します。
この場合、上手く対処するために適度な駆け引きも必要かもしれません。
《スクエア・90度》メジャーアスペクト
試練や不幸であり、努力により何とか切り抜けていく必要があります。
《45度》マイナーアスペクト
マイナーアスペクトでのハードアスペクトであり、強い効果とまではいきませんが、ネガティブな要素が強くなります。
《135度》マイナーアスペクト
マイナーアスペクトでのハードアスペクトであり、強い効果とまではいきませんが、ネガティブな要素が強くなります。
《150度》マイナーアスペクト
マイナーアスペクトでのハードアスペクトであり、強い効果とまではいきませんが、ネガティブな要素が強くなります。
また3つの星が150度と60度のコンビネーションでヨードの角度になることがあります。
こうなると良くない意味が付加されますので、同時に60度を形成していないか注意深く見る必要があるでしょう。
星同士が0度(合・コンジャンクション)の場合
星同士が重なり合う配置であり、最も強い影響を与えるアスペクトですが、吉とも凶とも読み取りません。
星が吉星か凶星かにより、意味が変わってきます。
たとえば吉星である水星とコンジャンクションとなった場合、概ね良い影響を受けるでしょう。
一方で天王星とコンジャンクションとなった場合、予想外の変動に困惑するかもしれません。
《太陽》活力や本人の性格を表す星で、吉星。
《月》プライベートや感情などを表す星で、吉星。
《水星》コミュニケーションや知性を表す星で、吉星。
《金星》金運や恋愛などを表す星で、吉星。
《木星》幸運や保護などを表す星で、最大の吉星。
《火星》闘争心や積極性を表す星で、凶星。
《土星》試練や困難、物事の遅延などを表す星で、凶星。
《天王星》ハプニングや変化、自由や革新などを表す星で、凶星。
《海王星》幻想や混迷、芸術などを表す星で、凶星。
《冥王星》極端な考え方、無から有を生み出すエネルギーなどを表す星で、凶星
06プログレスの応用法
占星術のプロとなる際に、これらを知っておくと良いでしょう。
6-1過去の自分のイベントを見る
プログレスではこれからの運命だけではなく、過去の印象深い出来事の時にどんな星回りだったのかを確認することができます。
たとえば昔の恋愛の際、出会った時期や分かれた時期のプログレスでどんな状態だったのかを読み解くことで、興味深い発見をすることができるでしょう。
また自分自身の過去の転機がいつだったのか、読み解いて答え合わせをしていくことも面白いかもしれません。
6-2太陽のプログレスの他の活用法
太陽のプログレスでは、ハーフサムという特定の星と星の中間から導き出す「40選軸」と接触した時期で、運命を読み解くことができます。
40線軸はハーフサムの中でも影響が大きい主要な軸ですので、ここに何歳でコンタクトを取るのかを逆算することで、人生の流れを理解することができるでしょう。
6-3MCのプログレスを活用する
MCのプログレスにより、重要な転機などを読み取ることが可能です。
吉星との合やソフトアスペクトは良い結果を、ハードアスペクトは困難や苦境を表すこともあります。
また太陽や水星、金星などがプログレスによりMCやASCと特定のアスペクトになることがあるでしょう。
この場合も、アスペクトにより運気の吉凶を読み取ることができます。
07プログレスによる未来予測で人生を成功へと近づける
成功のタイミングが分かれば準備を、不運の兆候があるなら回避策を打つことにより人生をより有利にすることができるでしょう。
また未来だけではなく、過去を見ていくことも可能です。
西洋占星術は非常に奥が深く、一度の学びでは到底理解することはできません。
歴史が長く、様々な手法があるために、完全にマスターしようとすると数年以上の年月が必要となるでしょう。
また、書籍も多く一度学び始めるとかなりの費用がかかるかもしれません。
それほどまでに深遠な西洋占星術の基礎を、比較的安い価格で、簡単にマスターする方法の一つが通信教育による学びです。
西洋占星術には様々な資格もあるので、取得を目指してみるのもいいかもしれません。
《西洋占星術のお勧め資格》
・西洋占星術士
・ホロスコープ鑑定士
01ホロスコープとは?
1-1占星術に使う星図のこと
ホロスコープとは、簡単に言えば占星術で使用する「星図」のことです。
ホロスコープはある時点で、天体がどのような位置にいたのかということを示しているもの。この天体の位置がその人の運勢や性格に大きな影響を与えています。
たとえば同じ星座の生まれであっても、その星座の特徴や性格がしっくりこないという経験をした人も多いかと思いますが、それは天体の位置が影響しているから。
同じてんびん座であっても、天体の多くがしし座に集まっていた場合、てんびん座の特徴だけでなく、しし座の特徴も受けやすいということになります。
そのため、より詳しいことを知るためにホロスコープを読み解くことが有効になります。
1-2天体、星座、ハウス、アスペクトなどから読み解く
ホロスコープでは、天体がどの場所にあるのかということが重要になりますが、この場所は「ハウス」と呼ばれます。
ホロスコープは円の形で星の位置を示していますが、中心から十二等分の線を引くことで、それぞれの場所と星座を関連付けます。その十二等分したそれぞれのエリアがハウス。どのハウスにどの星が位置しているかということがホロスコープの基本的な見方になります。
また、天体はそれぞれの持っている意味だけではなく、他の天体とも影響を与えあっています。それが現れるのが、天体同士が示している角度。
この角度は「アスペクト」と呼ばれ、ホロスコープを読み解く上での大切な要素となっています。
02プログレス法とは?
2-1プログレス=進行図
では、プログレス法とはどのようなものなのでしょうか。
「プログレス」とは、日本語でいうと「進行」という意味になります。つまりプログレス法とは、進行する星図ということです。
2-2生まれた時のホロスコープを進行させる
通常のホロスコープは、その人が生まれたときの星の配置や状況からその人が持って生まれた性格や運命を読み解いていきます。
しかし、星の場所は常に一定ではありません。自転や公転の影響を受けて、星の場所は常に移動を続けているもの。また、それによって星同士の角度も変わってきます。
また、人間は常に星の位置による影響を受けています。
実はこれがその人の運命や性格に大きな影響を与えているもの。
プログレス法では、生まれた瞬間の星の配置だけでなく、そこからホロスコープを進行させていくことで、様々な出来事や物事、運勢などを知ることができます。
2-3ある時点や現在の状況をしることができる
プログレス法を行うメリットは、ある時点での状況を知ることができるということ。
たとえば五年前、三年前、一年前、三か月前というように、その時点での星の場所を知ることで、それが人生のライフイベントや心理状態とどのようなかかわりを持っていたのかを確認することができます。
また、プログレス法を用いれば、今現在の状況を知ることもできます。
通常、生まれた瞬間のホロスコープでは、その人がどのような性格と運勢を持っているかを知ることはできますが、未来のことははっきりと知ることはできません。
しかしプログレス法を用いれば、今現在自分がどのような状況に置かれているのか、どんなことに注意すべきなのかということをはっきりと理解することができるのです。
03プログレスチャートをつくるために必要なもの
プログレス法といっても実は様々な算出方法がありますが、基本的には生年月日、出生時間、出生場所の三つの情報が必要になります。
また、プログレス法の中には「セカンダリープログレッション」という計算方法もあります。
これは「一日が一年に相当する」という考え方に基づいて星の動きを計算するもの。
つまり、一日を一年と考えて、星の移動を読み解きます。たとえば五月一日に生まれた人が十五歳の時点の運勢を知りたければ、十五年は十五日に相当するため、五月十六日の星座を、二十歳のときの運勢を知りたければ、五月三十日のホロスコープを見るという方法です。
また、もっと簡単な方法として、自分が生まれた日のホロスコープからスタートして、太陽は一年に一度、月は二年半に一星座のリズムで動いていくと計算してチャートを製作するという方法もあります。
04プログレスの読み方
4-1天体がどのサイン・ハウスにあるかを見る
プログレス法であっても、基本的にホロスコープの見方は変わりません。つまり、どの天体がどのサイン・ハウスに入っているのかということが重要です。
太陽や月といった天体にはそれぞれの意味があり、アスペクトによってその働きがプラスに転じたりマイナスに変わったりすることもあります。
それを踏まえて、天体と星座の場所を確認するのがホロスコープを読み解く基本となります。
4-2参照天体…太陽、月、水星、金星
ただし、プログレス法の場合には注意したい点もあります。それは、特に動きの速い天体に注意するということ。
動きの速い天体は「個人天体」と言われることもありますが、短い期間に大きく動きを見せるため、プログレス法でホロスコープを見るときには運勢に大きな影響を与えます。
4-3とくに重要な太陽と月
プログレス法では、個人天体が重視されますが、その中でも重要とされるのが太陽と月です。
ホロスコープでは、太陽は個人の性格や目的、月は内面や考え方を表す天体とされ、対照的な物だとされています。
それはプログレス法でも同様。プログレス法では、太陽は大きなテーマや人生の目標、必要としていることなどを表しているのに対して、月は目の前のテーマや、現時点で求められること、精神的な部分を暗示しています。
プログレス法を実際に行うときには、専門的な知識が必要になることもありますが、太陽と月の動きを知るだけでも、かなり多くの運気の変化を知ることが可能です。
4-4冥王星や海王星は動きが遅く出生時との変化があまりない
一般的なホロスコープの見方では、冥王星や海王星と言った遠い位置にある天体も影響を与えていることから、しっかりと位置関係を把握する必要がありますが、プログレス法の場合、これらの天体は動きが遅いため、出生時のホロスコープからあまり変化が生まれません。
そのため、これらの天体の動きに関してはあまり注意する必要はないでしょう。
05まとめ
この講座は!プロの監修を受けています!
フルタイム会社員として働く中「本当の私はこれがしたいのだろうか?」「私にも何か才能があるのだろうか?」と感じ退職。
自分らしさを追求し、西洋占星術を学びました。
自分らしく自然体に生き、働く女性を応援するため星読みサロン「by nature」を運営。
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