ホロスコープの各ハウスから何が分かる?見方を詳しく解説
西洋占星術のホロスコープは、その人の詳しい運命や性格を知ることができる占術です。ホロスコープを読むときに基本となるのが「ハウス」の存在。今回はホロスコープにおけるハウスの読み方や、それぞれのハウスが持つ意味についてご紹介します。
- 目次
- 1. 運命を読み解く上で重要な各ハウスとは
- 1-1. ハウスから何が分かる?
- 1-2. ハウスはどうやって決まる?
- 1-3. 出生時刻と場所が分からないと、ホロスコープを作成できない?
- 1-4. 誕生星座の太陽星座を第一ハウスとする
- 1-5. レクティファイを行う
- 1-6. ハウスがあるのは西洋占星術だけ?
- 2. ハウスの見方とは
- 2-1. ハウスの流れとASCやMCとは
- 2-2. ハウスの順番とは?星座と同じ?
- 2-3. どうやってハウスを調べる?
- 2-4. カスプの境目の場合、5度ルールとは
- 2-5. 特定のハウスの5度前後には、さらに意味がある
- 3. ホロスコープの12のハウスとその象意
- 3-1. 《第1ハウス》個人、生まれ持った資質、人生、性格など
- 3-2. 《第2ハウス》所有の部屋、金運、収入など
- 3-3. 《第3ハウス》兄弟、国内旅行、知性、初等教育など
- 3-4. 《第4ハウス》家、家庭、晩年、故郷など
- 3-5. 《第5ハウス》自己実現、趣味、娯楽、恋愛、創造など
- 3-6. 《第6ハウス》雇用運、義務、奉仕、健康運など
- 3-7. 《第7ハウス》結婚、契約、パートナーなど
- 3-8. 《第8ハウス》他者の財産、結婚後の生活、セックス、遺産、先祖の関わりなど
- 3-9. 《第9ハウス》宗教、海外、高度な教育、語学力、遠い親戚など
- 3-10. 《第10ハウス》天職、仕事運など社会との関わりなど
- 3-11. 《第11ハウス》友人関係、交友関係、サークルなど
- 3-12. 《第12ハウス》見えないもの、隠されたものなど
- 4. 支配星・ルーラーとは
- 4-1. 各星座の支配星一覧
- 4-2. 支配星がその星座に在住している場合
- 4-3. ハウスに星がないケースに用いる
- 5. それぞれのハウスに在住する星の意味
- 5-1. 《第1ハウスに在住する天体、またはカスプの星座》
- 5-2. 《第2ハウスに在住する天体、またはカスプの星座》
- 5-3. 《第6ハウスに在住する天体、またはカスプの星座》
- 5-4. 《第7ハウスに在住する天体、またはカスプの星座》
- 5-5. 《第10ハウスに在住する天体、またはカスプの星座》
- 5-6. ハウスの星が3個以上あるケース
- 5-7. ハウスと一緒に見ておきたい感受点とは
- 6. ホロスコープの12ハウスから人生が見える
- 7. ホロスコープのハウスとは?
- 7-1. ホロスコープを12の空間に分割したもの
- 7-2. 12のサインとは別のもの
- 8. ハウスから読み解くもの
- 8-1. 人生の様々な場面
- 8-2. どんな場面で発動するのか、発揮される分野
- 9. ハウスが示す活躍の場
- 9-1. ハウスは12室均等の大きさではない
- 9-2. 下半球(第1~第6ハウス)は個人的な事柄を示す
- 9-3. 上半球(第7~第12ハウス)は集団的な事柄を示す
- 9-4. 左半球(第10~第3ハウス)は内面な事柄を示す
- 10. 各ハウスが示す意味
- 10-1. 第1ハウス
- 10-2. 第2ハウス
- 10-3. 第3ハウス
- 10-4. 第4ハウス
- 10-5. 第5ハウス
- 10-6. 第6ハウス
- 10-7. 第7ハウス
- 10-8. 第8ハウス
- 10-9. 第9ハウス
- 10-10. 第10ハウス
- 10-11. 第11ハウス
- 10-12. 第12ハウス
- 11. まとめ
01運命を読み解く上で重要な各ハウスとは
12のハウスから運命や才能、未来などを読み取ることができます。
1-1ハウスから何が分かる?
ハウスからこれらのことが分かります。
・性格
・金運
・結婚運
・仕事運
・健康運
・交際運
・恋愛嗜好
・その他、相続運や娯楽運など
12のハウスにより、人生で起こりやすいことやその人の才能などと、読み解いていくことが可能です。
1-2ハウスはどうやって決まる?
ハウスは、生まれた瞬間の太陽の位置で決まります。
あなたが生まれた場所と時間が、たとえばその地域において夜の場合、地底に太陽は眠っているでしょう。
あなたが生まれた場所と時間が、その地域において日没前後の場合、地平線の辺りに太陽があるはずです。
このようにハウスは太陽と密接な関わりがあります。
それぞれのハウスのサインや度数は生まれた瞬間の経緯と緯度により決まります。
また、同じ経緯の場所ではMCはおおむね4分で1度移動するでしょう。
1-3出生時刻と場所が分からないと、ホロスコープを作成できない?
ハウスは緯度と経緯、太陽の位置を元に12のハウスへと分けます。
このため、正確な出生場所や出生時刻が不明だと、正しく作成することはできません。
日本においては、生まれた場所や時刻が「母子手帳」に記されています。
このため出生時刻などが分からない場合は、母子手帳を確認するか、出産の時に立ち会った家族や身内などに質問してみるといいでしょう。
しかし歴史上の偉人などのように、不明な場合はどちらかの方法で読みます。
誕生星座の太陽星座を第一ハウスとする
精度はやや低くなりますが、太陽星座を第一ハウスと仮定して読み解く方法があります。
あくまでどの星座にその天体がある、それぞれの星のアスペクトはこんな感じである、という風に見ていくイメージです。
正しいハウスではなく大雑把に見ていくため、読み解く上でハウスの意味はあまり重要とならないでしょう。
レクティファイを行う
熟練した占星術師は、その人の性質やターニングポイントなどから、出生時刻の候補をいくつか推定することができるようです。
これをレクティファイと呼びます。
しかしこちらも正しい時刻ではなく、あくまで推論であるため、必ずしも一致するとは限らないでしょう。
1-4ハウスがあるのは西洋占星術だけ?
生まれた場所や時刻により12のハウスを作成するのは、西洋占星術だけではありません。
インド占星術など、いくつかの占いで12のハウスを用います。
ハウスがない他の占いでも、誕生時刻と誕生した場所により精密な解釈ができるものもあるようです。
たとえば四柱推命では、誕生時刻と誕生した場所が分かることで、時柱を読み解くことができるでしょう。
四柱推命の場合、それらが不明の時は年柱・月柱・日柱だけで占うこととなるのです。
02ハウスの見方とは
それぞれが意味を持ち、12のハウスの中にどの星が入っているか、あるいは各ハウスのカスプが何の星座かにより読み取っていきます。
2-1ハウスの流れとASCやMCとは
ホロスコープは大きな縁であり、12のハウスの出発点となるのは、ASC(アセンダント)です。
ここから第1ハウスが始まり、第2ハウス、第3ハウスと続きます。
そして第4ハウスの始まりとなるICに辿り着き、第5ハウス、第6ハウスと続き、ASCの正反対であるDSCに到着するのです。
第7ハウスの始まりであるDSCから第8ハウス、第9ハウスを経て、最も高い位置となる第十ハウスの始まりとなるMCに到達します。
そして11ハウス、12ハウスを経て再びASCへと戻るのです。
2-2ハウスの順番とは?星座と同じ?
ハウスは生まれた瞬間のASCとMCを元に、順々に星座を割り当てていきます。
たとえばASCが牡羊座の場合、第1ハウスは牡羊座となりますが、ハウスのカスプ(境界線)は必ずしも星座と同じ30度ではありません。
このため、第1ハウスが牡羊座であったとしても、第2ハウスが牡牛座にならないこともあります。
たとえば時間や、生まれた経緯によっては第2ハウスが同じ牡羊座内であったり、2つ先の双子座になったりすることもあるのです。
2-3どうやってハウスを調べる?
出生時間や誕生した場所からハウスを調べるには、天文暦と緻密な計算が必要です。
昔はこれらを元に、手作業でハウス作成を行ってきました。
しかし現代は占星術用ソフトですぐに計算することができます。
占星術用ソフトがなくとも、ネットで「ホロスコープ 無料」などと検索して、サイト内に誕生時刻や場所を打ち込むことにより、分かるようになるようです。
2-4カスプの境目の場合、5度ルールとは
ホロスコープを読み解く上で、注意すべきなのがカスプの境目周辺にある星です。
カスプは時間と経緯により変化するため、占星術用ソフトによっては誤差が出ることもあります。
このため自分の星がどちらのハウスに入るか、すごく悩む人もいるでしょう。
一般的に、カスプの終わりから5度以内に入る星は、次のハウスの意味もかねていると読みます。
たとえば第2ハウスの終わり頃に木星がある場合、第3ハウスとしても木星の意味も一緒に読むのです。
特定のハウスの5度前後には、さらに意味がある
ハウスにはそれぞれ意味がありますが、第1・4・7・10ハウスの始まりから前後5度には別の意味もあります。
それはASCやMCとの関わりです。
第一ハウスの始まりから前後5度の場合、その星はASCとコンジャンクションの意味も帯びます。
第4ハウスの始まりから前後5度の場合、その星はMCとオポジション(或いはICとコンジャンクション)の意味も読むでしょう。
第7ハウスの始まりから前後5度の場合、その星はASCとオポジションとなります。
第10ハウスの始まりから前後5度の場合、その星はMCとコンジャンクションとなるようです。
この辺りにある星は、ハウスだけでなくASCなどのアスペクトも関係するので、読み解く上で覚えておくとさらに精密な解釈ができるでしょう。
03ホロスコープの12のハウスとその象意
太陽などそれぞれの星が入った場合、星の特性と合わせながら読み解いていきます。
3-1《第1ハウス》個人、生まれ持った資質、人生、性格など
第1ハウスはその人の生まれつきの個性や性格などを象徴します。
ここにある星や、ASCの星座などでその人の才能や個性を読み解くことができるのです。
また誕生時から幼少時にかけての状態を示すでしょう。
3-2《第2ハウス》所有の部屋、金運、収入など
第二ハウスはその人が所有するものや金運、収入などを意味します。
誰かからもらう「他者の財産」ではなく、自分で稼いだお金です。
収入を読み解くハウスであるため、ここから仕事運を読み解くことも可能です。
3-3《第3ハウス》兄弟、国内旅行、知性、初等教育など
第三ハウスは身近なものを表し、たとえば兄弟などの近しい親戚を意味することもあります。
また国内旅行のように気軽に行ける場所を意味することも出来るでしょう。
その他にも知性や文章能力、コミュニケーション能力などを表すこともあります。
3-4《第4ハウス》家、家庭、晩年、故郷など
帰るべき場所や自身のテリトリーとなります。
多くの人にとってそれは家庭や、馴染みのある故郷などを意味するでしょう。
このため家庭での居心地や過ごし方、イメージなどを象徴するようです。
また第4ハウスは最も下に位置するため、引退や最後に落ち着く先も意味に含んでいます。
3-5《第5ハウス》自己実現、趣味、娯楽、恋愛、創造など
第五ハウスは光が当たる場所であり、楽しく華やかなイメージです。
たとえば恋愛や娯楽などをここから読み解くことができるでしょう。
また自分を表現する姿勢を表します。
3-6《第6ハウス》雇用運、義務、奉仕、健康運など
第六ハウスは仕事運や健康運などを読み解くハウスです。
ここでの仕事運というのは起業ではなく、あくまで雇用される側のイメージとして解釈するといいでしょう。
ここから部下との関わりを示すこともあります。
病気の傾向や体の強さなど、健康運もここで読み取ることができるでしょう。
またボランティアなど無償の奉仕を意味することもあります。
3-7《第7ハウス》結婚、契約、パートナーなど
自分と相手との関わりを示すハウスです。
このため結婚や、契約上のことなどを示す重要なハウスと呼んでいいでしょう。
3-8《第8ハウス》他者の財産、結婚後の生活、セックス、遺産、先祖の関わりなど
自分が関与することができない要素であり、たとえば自分自身の稼ぎではない収入を意味します。
配偶者の財産や遺産などはここに該当するでしょう。
ここから結婚後の生活やパートナーからの影響、セックスにまつわることを読み取ることもできます。
3-9《第9ハウス》宗教、海外、高度な教育、語学力、遠い親戚など
自分より遠くのイメージであり、離れた場所として海外旅行や外国との関わり方を暗示します。
崇高さから宗教や哲学と読み解くことも出来ます。
深遠なものに対する憧れから、高度な学術や知識を求めるでしょう。
3-10《第10ハウス》天職、仕事運など社会との関わりなど
第十ハウスはもっとも高い場所です。
目標や到達する場所というイメージで読み解くといいでしょう。
仕事を意味するため適職を判断や、社会の役割などを表すこともあります。
3-11《第11ハウス》友人関係、交友関係、サークルなど
あなた自身の友人や、交友関係を意味します。
ここから所属するサークルや思想などをイメージすることもできるでしょう。
3-12《第12ハウス》見えないもの、隠されたものなど
最も読み取りにくいハウスですが、同時に心の深層部分をイメージしています。
見えないという点から、スピリチュアルな適性などを暗示することもあるでしょう。
04支配星・ルーラーとは
守護惑星とも呼び、12の星座を支配するだけでなく守護する役割があるでしょう。
このためハウスのサインを読み解く上で重要な要素となります。
星座には固有の支配星があり、たとえば獅子座の場合は太陽です。
4-1各星座の支配星一覧
《牡羊座》火星
《牡牛座》金星
《双子座》水星
《蟹座》月
《獅子座》太陽
《乙女座》水星
《天秤座》金星
《蠍座》冥王星 ※火星を含む場合もある
《射手座》木星
《山羊座》土星
《水瓶座》天王星 ※土星を含む場合もある
《魚座》海王星 ※木星を含む場合もある
4-2支配星がその星座に在住している場合
惑星の良い面が強調されるだけでなく、星のエネルギーも強まるでしょう。
逆に正反対の星座では、良くない面が出ることもあります。
4-3ハウスに星がないケースに用いる
支配星は、ハウスに星がない場合に役立てることができます。
カスプの星座を星として見るのです。
たとえば第7ハウスに何もない場合、第7ハウスが獅子座の場合は「太陽がハウスに在住する」として読み解くことができます。
05それぞれのハウスに在住する星の意味
どの星がどのハウスに入っているか、或いは何もないかなどで読み解いていきます。
ホロスコープでは十の主要な星と、小惑星、ドラゴンヘッドとドラゴンテイルなどで読み解いていくようです。
今回は特に多くの人が気になる第1ハウス《人生のテーマ》・第2ハウス《金運》、第7ハウス《結婚運》、第6ハウス《健康・雇用》、第10ハウス《適職》を解説します。
また、ハウスの星が多すぎるケースの読み方も見ていきましょう。
5-1《第1ハウスに在住する天体、またはカスプの星座》
・太陽、あるいは獅子座の場合
パワフルな個性。
・月、あるいは蟹座の場合
女性の影響を受ける人生。
・水星、あるいは双子座か乙女座の場合
理解力と適応力。
・金星、あるいは牡牛座か天秤座の場合
華やかな魅力と美的センス。
・火星、あるいは牡羊座の場合
アクティブで活動的な性質。
・木星、あるいは射手座の場合
おおらかで恵まれた人。
・土星、あるいは山羊座の場合
実直で真面目な責任ある人。
・天王星、あるいは水瓶座の場合
革新的で自由を求める。
・海王星、あるいは魚座の場合
夢見がちで創造力豊か。
・冥王星、あるいは蠍座の場合
極端な性質とカリスマ性。
5-2《第2ハウスに在住する天体、またはカスプの星座》
・太陽、あるいは獅子座の場合
稼ぐことが人生の目的。
・月、あるいは蟹座の場合
感情が稼ぐ嗅覚となる。
・水星、あるいは双子座か乙女座の場合
知識による収入。
・金星、あるいは牡牛座か天秤座の場合
富裕な傾向。
・火星、あるいは牡羊座の場合
出入りが激しい。
・木星、あるいは射手座の場合
強い財運。
・土星、あるいは山羊座の場合
計画性、倹約家。
・天王星、あるいは水瓶座の場合
資産の変動、革新的な稼ぎ方。
・海王星、あるいは魚座の場合
お金に対して非現実的な思考。
・冥王星、あるいは蠍座の場合
鋭い金銭的な嗅覚、または無関心。
5-3《第6ハウスに在住する天体、またはカスプの星座》
・太陽、あるいは獅子座の場合
仕事に関心が高く、働くことに対する義務感があり、健康的な生活を重視する性格。
・月、あるいは蟹座の場合
雇用への適性、女性を相手にした職種。
・水星、あるいは双子座か乙女座の場合
知性や技術を活かした仕事。
・金星、あるいは牡牛座か天秤座の場合
遊びや趣味の延長線のような仕事のイメージ。
・火星、あるいは牡羊座の場合
働くことに意欲的、体を動かす仕事が向いている。
・木星、あるいは射手座の場合
雇用での成功や出世街道、仕事に困らない。
・土星、あるいは山羊座の場合
雇用されることに苦手意識がある、苦労するが義務を果たそうとする。
・天王星、あるいは水瓶座の場合
雇用に対する自由な価値観、縛られたくない気持ち、フリーランスやIT関係。
・海王星、あるいは魚座の場合
雇用されることが不得意で、感性を活かした仕事や奉仕的な仕事が向いている。
・冥王星、あるいは蠍座の場合
すごく熱心に勤務して職場の主となるようなケースか、あるいは全く逆でやる気がない姿勢。
5-4《第7ハウスに在住する天体、またはカスプの星座》
・太陽、あるいは獅子座の場合
配偶者やパートナーによる良い影響。
・月、あるいは蟹座の場合
他者への共感能力、密接に関わろうとする姿勢、女性との縁。
・水星、あるいは双子座か乙女座の場合
人とのコミュニケーション、才覚ある人との交際。
・金星、あるいは牡牛座か天秤座の場合
有利な結婚運や、魅力的なパートナー。
・火星、あるいは牡羊座の場合
情熱的な結婚運や、交渉ごとでの闘争心。
・木星、あるいは射手座の場合
幸福な結婚運や、包容力のある豊かなパートナー。
・土星、あるいは山羊座の場合
晩婚の傾向や、交渉での苦労。
・天王星、あるいは水瓶座の場合
変化の多い交渉、自由や変わった形態のパートナー。
・海王星、あるいは魚座の場合
夢見がちな結婚観と依存傾向。
・冥王星、あるいは蠍座の場合
極端になりがちな交渉、強い影響力のあるパートナー。
5-5《第10ハウスに在住する天体、またはカスプの星座》
・太陽、あるいは獅子座の場合
仕事が好きで、成功を人生のテーマと考える傾向がある。
・月、あるいは蟹座の場合
家庭や女性にまつわる仕事。
・水星、あるいは双子座か乙女座の場合
知的な職業や、コミュニケーション能力を活かした仕事。
・金星、あるいは牡牛座か天秤座の場合
美や美食など華やかさを求める仕事。
・火星、あるいは牡羊座の場合
アグレッシブに挑戦していく仕事。
・木星、あるいは射手座の場合
楽観的な思考があり、どの仕事でも成功へと導いていく傾向がある。
・土星、あるいは山羊座の場合
強い責任感と努力の末の成功、大器晩成型。
・天王星、あるいは水瓶座の場合
個性と変化と自由を仕事に求める。
・海王星、あるいは魚座の場合
イマジネーションを仕事に活かす。
・冥王星、あるいは蠍座の場合
強い上昇志向による成功か、あるいはまったく仕事に関心がない。
5-6ハウスの星が3個以上あるケース
どれかのハウスに天体が集中することがあります。
この場合、そのハウスにまつわることに対して強い関心を抱くことがあるようです。
ハウスに星が3つ以上ある場合、人生のテーマとなることになるため、注意深くそれぞれの星の意味を活かして解釈する必要があります。
またそのハウスに関連することが仕事へと発展することもあるので、慎重に読み解くといいでしょう。
5-7ハウスと一緒に見ておきたい感受点とは
第1ハウスに関係するASC、第10ハウスに関係するMCもホロスコープでは非常に重要な役割を持ちます。
10の主要な天体がどのハウスに入るかと共に、MCなどのアスペクトを見ていくといいでしょう。
06ホロスコープの12ハウスから人生が見える
またこれからどのような道のりで人生を歩んでいくのか、大まかな道筋を読み解くことができるでしょう。
ハウスを読み取ることによって自分の運命のテーマや課題、障害となるもの、得意とすることなどが理解できるため、より成功に近付くことができるはずです。
西洋占星術を学ぶことでもっと深いテーマを知ることができますので、関心がある人は資格取得などさらに上を目指すのもいいかもしれません。
《西洋占星術のお勧め資格》
・西洋占星術士
・ホロスコープ鑑定士
01ホロスコープのハウスとは?
1-1ホロスコープを12の空間に分割したもの
ホロスコープは円の形をしていますが、その中心から線を引いて、ホロスコープを12の空間に分割したものがハウスと呼ばれます。ホロスコープは中心を地球として、そこから天体が広がる様子を表していますが、中心の線は水平線だと考えることができます。
ハウスは左側の水平線の下からスタートして、反時計回りに第一ハウス、第二ハウスというように第十二ハウスまで続いていきます。
1-212のサインとは別のもの
ホロスコープでは、ハウスと同様に重要なのがサインです。サインは牡羊座、牡牛座といったいわゆる星座のこと。このサインはホロスコープの外側に記されています。
ここで注意しなければならないのは、サインとハウスは異なるということ。
サインはあくまでも星座の場所を示しているもので、ハウスはそれぞれの星座や天体がどの場所にあるかということを表しています。
これは地球と惑星の自転に関係があります。
星座を表すサインの変化は地球を中心に考えると比較的ゆっくり動きます。しかし、天体は地球の自転の影響を受けやすいため、結果としてサインとハウスの間にはずれが生まれるということになります。
02ハウスから読み解くもの
2-1人生の様々な場面
ホロスコープの大きな要素であるサインはその人が持っている基本的な能力や特徴を示しています。
一方、それに対してハウスが表すのは「分野」や「場面」といった要素です。
人生には年齢や成長に応じて、様々な場面が現れるもの。また、人によって生活環境もことなります。
たとえば学生であれば平日は学校に通うことになりますが、社会人であれば会社で仕事をしているもの。専業主婦であれば、平日も休日も家事や子育てを行っています。
これら人それぞれの環境に応じて移り変わる場面を示すのがハウスの役割ということになります。
2-2どんな場面で発動するのか、発揮される分野
人間には様々な個性があります。しかし、同じような個性や特徴を持っていても、それが現れる場面というのは異なるもの。
たとえば、サインでは同じように強いエネルギーや活力を持っていると出ていても、それが仕事に発揮されるのか、趣味に使われるのか、人間関係の充実を生み出すのかは人の人生によって異なるもの。
ホロスコープにおけるハウスは、その人の特徴がどんな場面で発動するのか、どんな分野で発揮されるのかを知るのに最適の存在です。
03ハウスが示す活躍の場
3-1ハウスは12室均等の大きさではない
ハウスの示す活躍の分野について知る前に、まずハウスの基本的な特徴について押さえておきましょう。
実はハウスは12室が均等の大きさではありません。これは先ほど説明した地球の自転と惑星の位置が関係していますが、実際には様々な流派によって考え方が異なります。
初心者のうちは、ハウスがそれぞれ均等な大きさではないことと、大きさが異なるからといって良い・悪いが生まれるわけではないということだけは知っておきましょう。
3-2下半球(第1~第6ハウス)は個人的な事柄を示す
ハウスは第一ハウスからスタートしますが、このスタート地点のことをアセンダントと呼びます。
アセンダントの反対側、第六ハウスと第七ハウスの境界線をディセンダントと呼び、この第一ハウスから第六ハウスまでのエリアでは個人的な事柄が示されます。
3-3上半球(第7~第12ハウス)は集団的な事柄を示す
ディセンダントからは第七ハウスが始まり、第十二ハウスまで続いたあとは再びアセンダント、つまり第一ハウスに戻ります。
この第七ハウスから第十二ハウスまでのことは上半球と呼ばれることもありますが、このエリアでは集団的な事柄が示されます。
3-4左半球(第10~第3ハウス)は内面な事柄を示す
ハウスは上下だけでなく、左右でも異なる事柄が示されます。
ハウスの最も頂上、第九ハウスと第十ハウスの境界線はミッドヘブンと呼ばれます。
このミッドヘブンの正反対である第三ハウスと第四ハウスの境界線はイムゥル・コエリと呼ばれます。
ミッドヘブンとイムゥル・コエリの左側である第十ハウスから第三ハウスでは、内面的な事柄が、右側である第四ハウスから第九ハウスでは外面的な事柄が示されます。
このように、向き合っているハウスでは対照的な内容を知ることができます。
04各ハウスが示す意味
4-1第1ハウス
第一ハウスは自分自身を表しています。外に出かけていくときに無意識に他の人に見せている顔や雰囲気などもこのハウスが関係しています。また、第一ハウスは、その人の土台となる、基本的な性格や特徴も表します。
4-2第2ハウス
第二ハウスは価値や所有のハウスと呼ばれることもあり、その人の持って生まれた才能などを表しています。また、その人がどのような仕事でお金を稼ぐのかといった要素も示しています。
4-3第3ハウス
第三ハウスは知的活動に関する領域です。読み書きの能力や計算といった基礎的な学習能力を示しています。また、このハウスは移動や兄弟姉妹との関係についても表されます。
4-4第4ハウス
第四ハウスはその人が落ち着ける場所について示される場所です。多くの人の場合、それは家庭ということになりますが、それ以外にも自分がくつろげる人間関係などが示される可能性もあります。
4-5第5ハウス
第五ハウスは自己表現に関する領域です。自分が好きなことや趣味、熱中できることが含まれます。人によっては、恋愛などがこのハウスで示されることもあります。
4-6第6ハウス
第六ハウスでは社会とのかかわりが示されます。どんな仕事をしてどのように社会に貢献するのかといったことが表されます。また、働くときに必要な心と身体の健康管理について現れることもあります。
4-7第7ハウス
第七ハウスでは他者についての事柄が現れます。対人関係のハウスと呼ばれることもあり、どのように他人と接していくのか、どのようなパートナーと過ごすのかといったことが示されます。
4-8第8ハウス
第八ハウスは他者と共有するものについて現れるハウスです。そのため、濃い人間関係や恋愛関係なども示されます。
4-9第9ハウス
第九ハウスは人生において探究すべき事柄や知的好奇心などを表しています。このハウスに天体が集まっている場合、好奇心旺盛な性格が現れることも少なくありません。
4-10第10ハウス
第十ハウスは、目的や目標を表します。この場合の目的や目標は社会的なもの。そのため、肩書きや名誉といった要素も含まれています。
4-11第11ハウス
第十一ハウスはコミュニティのハウスです。このハウスでは、仲間や友人、所属するサークルといった事柄を読み解くことができます。
4-12第12ハウス
第十二ハウスは潜在意識のハウスです。このハウスでは、自分の意識のさらに奥にある潜在意識が示すことを読み解くことができます。
05まとめ
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フルタイム会社員として働く中「本当の私はこれがしたいのだろうか?」「私にも何か才能があるのだろうか?」と感じ退職。
自分らしさを追求し、西洋占星術を学びました。
自分らしく自然体に生き、働く女性を応援するため星読みサロン「by nature」を運営。
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