ホロスコープのアスペクトによる解釈とは?吉凶と意味を解説
占星術のホロスコープを用いれば星占いとは違い、より詳しく性格や運命を占うことができます。中でも特に重要になるのがホロスコープのアスペクト。今回はホロスコープのアスペクトについてご紹介します。
- 目次
- 1. アスペクトって何?詳しく解説
- 1-1. アスペクトのオーブとは?
- 1-2. アスペクトはピッタリの方が強い?
- 1-3. アスペクトの調べ方とは
- 2. どんな時にアスペクトを見る?
- 2-1. 出生図の星同士の吉凶や強さを見る
- 2-2. 未来予測で、転機やどんなことがあるかを見る
- 2-3. 相性診断でお互いのアスペクトを見る
- 3. アスペクトの種類を分かりやすく解説
- 3-1. 強い効果を及ぼすメジャーアスペクト
- 3-2. 《0度・合・コンジャンクション》
- 3-3. 《180度・オポジション》
- 3-4. 《120度・トライン》
- 3-5. 《90度・スクエア》
- 3-6. 《60度・セクスタイル》
- 3-7. 補助として用いるマイナーアスペクト
- 3-8. 《30度・セミセクスタイル》
- 3-9. 《45度・セミスクエア》
- 3-10. 《72度・クインタイル》
- 3-11. 《135度》
- 3-12. 《144度》
- 3-13. 《150度》
- 3-14. 特別な意味を持つ、特徴的なアスペクト
- 3-15. 《ノーアスペクト》
- 3-16. 《グランドクロス》
- 3-17. 《グランドトライン》
- 3-18. 《ヨード》
- 4. ソフトアスペクトとハードアスペクトとは?
- 4-1. ソフトアスペクト一覧
- 4-2. 《トライン・120度》
- 4-3. 《セクスタイル・60度》
- 4-4. 《30度、72度、144度》
- 4-5. ハードアスペクト一覧
- 4-6. 《オポジション・180度》
- 4-7. 《スクエア・90度》
- 4-8. 《45度、135度、150度》
- 4-9. コンジャンクションであった場合の解釈とは?
- 4-10. それぞれの星の吉凶とは?
- 5. アスペクトの読み方、応用編
- 5-1. 出生図で読み解く場合
- 5-2. 未来予測で読み解く場合
- 5-3. ハードアスペクトが多い場合の読み方
- 5-4. 出生図でハードアスペクトが多い場合
- 5-5. 未来予測でハードアスペクトが多い場合
- 5-6. 相性でハードアスペクトが多い場合
- 5-7. ソフトアスペクトが多い場合の読み方
- 5-8. 出生図でソフトアスペクトが多い場合
- 5-9. 未来予測でソフトアスペクトが多い場合
- 5-10. 相性でソフトアスペクトが多い場合
- 6. 月や金星など、天体のアスペクト
- 6-1. 太陽のアスペクト
- 6-2. 月のアスペクト
- 6-3. 金星のアスペクト
- 7. アスペクトを読み解くことで運気の強弱が分かる
- 8. アスペクトとは?
- 8-1. 天体間の座相のこと
- 8-2. ホロスコープにおける天体と天体の間の角度
- 8-3. 角度によって天体の状態を知ることができる
- 9. アスペクトで分かる関係
- 9-1. 0度 ニュートラル
- 9-2. 180度 緊張、切迫
- 9-3. 120度 協調、スムーズ
- 9-4. 90度 障害、好ましくない、ハードアスペクト
- 9-5. 60度 調和、援助
- 10. 天体のアスペクト
- 10-1. 太陽
- 10-2. 月
- 10-3. 水星
- 10-4. 金星
- 10-5. 火星
- 10-6. 木星
- 10-7. 土星
- 10-8. 天王星
- 10-9. 海王星
- 11. まとめ
01アスペクトって何?詳しく解説
この星というのは、主に10の天体(太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星)を指します。
これらが120度や0度という風に、特定の角度にある時にお互いの星同士にエネルギーが生じるのです。
角度がソフトアスペクトかハードアスペクトかにより、どのようなエネルギーなのか吉凶が変わってくるでしょう。
出生図ではこの10の天体以外にも、キロンやセレスなどの小惑星をアスペクトで読み解くこともありますが、トランジット法などではあまり使用しないようです。
1-1アスペクトのオーブとは?
アスペクトはちょうどぴったりの角度だけではなく、数度の許容範囲があります。
メジャーアスペクトでは5度、もしくは8度までとしているようです。
一方でマイナーアスペクトでは2度、2度半程度と小さめになります。
1-2アスペクトはピッタリの方が強い?
アスペクトは許容範囲内ではその効果を帯びますが、最も強くなるのはやはり1度以内にある状態です。
このため、出生図やトランジット法などでは、1度以内のメジャーアスペクトを優先してみます。
1-3アスペクトの調べ方とは
アスペクトを調べる時は、厳密には計算をする必要があります。
しかしメジャーアスペクトはどれも60度、90度、120度という風に30(1つの星座)の倍数であるため、度数でチェックするのが一番簡単でしょう。
たとえば太陽が蠍座の2度で、月が山羊座の3度の場合、度数が近い状態で2つの星座分離れているため、概ね60度で「セクスタイル」と分かります。
また、無料のホロスコープ作成を検索して作成してみたり、アスペクトチェッカーで調べてみたりする方法もあります。
02どんな時にアスペクトを見る?
それぞれのハウスに星が入った時の解釈は分かりやすいのですが、星同士のアスペクトについては分かりづらい一面があります。
どんなシーンでアスペクトが重要となるのか知りたいですよね。
ホロスコープでは、どのようなシーンにおいてアスペクトでの解釈を用いるのでしょうか?
2-1出生図の星同士の吉凶や強さを見る
アスペクトを読み解く上で重要なのは、ホロスコープの解読です。
たとえば第2ハウスに太陽があり、第6ハウスの冥王星と120度の角度であるとします。
この場合、太陽は冥王星とお互いに影響を及ぼし合い、双方の解釈に新たな意味を付加するのです。
一方でこの太陽がどの星ともメジャーアスペクトを形成しない場合、ノーアスペクトとして他の星と関わりを持ちにくくなります。
またソフトアスペクトの場合は星も良い効果を帯びますが、ハードアスペクトであると傷付いてしまうでしょう。
このようにして、それぞれの星の強さが分かり、より深く意味を読み取ることが可能になります。
2-2未来予測で、転機やどんなことがあるかを見る
プログレス法やトランジット法などで、進行した天体が出生図の星に対してどのようなアスペクトを持つかにより、吉凶を占うことができます。
この時、ソフトアスペクトならば穏やかな安定を、ハードアスペクトなら緊張した事態や困難を与えるでしょう。
これらの星の角度により、未来にどのようなことが起こるのかを読み解くことができるのです。
転機として読めるのは、これらの事項と言われています。
・就職や結婚などの転機
・恋愛や出会いの時期
・別離などショックなことがある時期
・体力低下などの要注意の時期
・その他の様々な出来事など
2-3相性診断でお互いのアスペクトを見る
友人同士や親子の仲、あるいは好きな人や恋人との相性を占う時に、アスペクトが役に立ちます。
たとえばお互いにソフトアスペクトが多い同士だと、意気投合しやすいでしょう。
逆にハードアスペクトが多い同士だと、分かり合うまでに時間がかかるかもしれません。
アスペクトはお互いのホロスコープを並べてみる状態だけでなく、コンポジット図という方法で相性を読み解く際にも参考になります。
03アスペクトの種類を分かりやすく解説
アスペクトとはそれぞれの星同士の角度であり、大まかに二種類のアスペクトが存在します。
3-1強い効果を及ぼすメジャーアスペクト
出生図やトランジットなどでとても強い意味を持つのが、メジャーアスペクトです。
それぞれの星のエネルギーが強く表される角度であり、無視できないほどの強い意味を持っています。
メジャーアスペクトとなるのは0度、180度、120度、90度、60度の6つです。
《0度・合・コンジャンクション》
星同士が重なり合う配置であり、最も強い影響を与える角度です。
出生図やトランジットでも重要視しますが、恋愛などの相性占いにおいても重く見ます。
たとえばあなたの金星と、恋人の火星がこのコンジャンクションであった場合、お互いに異性として強く惹かれ合う関係となるでしょう。
意味は中性で吉とも凶ともなりません。
《180度・オポジション》
星同士が正反対の位置に来るものであり、強い影響を与えます。
駆け引き、緊張などの緊迫した角度です。
《120度・トライン》
星同士が円の中で正三角形になるような角度です。
調和や安定を意味します。
《90度・スクエア》
星同士がちょうど90度、直角の位置に来る角度です。
摩擦や障害を表します。
《60度・セクスタイル》
星同士が60度の角度です。
お互いに穏やかな安定を与えるでしょう。
3-2補助として用いるマイナーアスペクト
様々なシーンで用いるメジャーアスペクトとは異なり、マイナーアスペクトは個人に対する影響がやや弱めです。
しかしプログレス法で用いたり、精密な性格判断をしたりする時に用いることもあるので、覚えておくといいでしょう。
《30度・セミセクスタイル》
星同士が30度、つまり一つ先の星座分の距離を離れている状態です。
効果は弱いものの穏やかな調和を与えます。
《45度・セミスクエア》
星同士が45度の角度となっている状態です。
効果は弱めとはいえ、緊張や困難の要素があります。
《72度・クインタイル》
星同士が360度の五等分の72度の角度にある状態です。
やや良い影響を与えるとされます。
《135度》
お互いの角度が135度にある状態です。
やや緊張があり、あまり良い影響を与えない角度と言えます。
《144度》
お互いの角度が丁度72度の2倍の場所にある状態です。
星同士がやや良い影響を受けます。
《150度》
お互いの星同士が150度の角度にある状態です。
やや問題ありの角度とされます。
3-3特別な意味を持つ、特徴的なアスペクト
アスペクトの中には特殊なアスペクトが存在します。
それは「ノーアスペクト」や、3つ以上の星により形成される特殊なアスペクトです。
読み解く上で重要な意味を持つことがあるので、頭に入れておきたいものと言えます。
《ノーアスペクト》
その星が、主な天体(太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星)に対して「メジャーアスペクト」を全く持たない状態です。
《グランドクロス》
4つの星が、360度の天空でちょうど十字架のように90度ずつの角度になる、特殊なアスペクトです。
4つ以上の星で形成していることもあります。
不吉なイメージがありますが、4つの星が対立している緊張した状態であるため、克服するのは努力が必要でしょう。
出生図でこれを持つ人は困難に立ち向かう強さを持つことがあります。
《グランドトライン》
3つの星が360度の天体でちょうど大きな正三角形を描くように、120度ずつの角度となる、特殊なアスペクトです。
3つ以上の星で形成していることもあります。
物事は非常にスムーズに進む大幸運のアスペクトともされますが、穏やかすぎてのんびりした性格にしてしまうこともあるようです。
3-4《ヨード》
3つの星が、それぞれ「Y」の字にように60度と150度の角度となっている状態です。
3つ以上の星で形成していることもあります。
「宿命のアスペクト」などとも呼ばれ、事態が膠着する良くないアスペクトともされるようです。
しかし出生図では潜在的な才能を表すこともあります。
04ソフトアスペクトとハードアスペクトとは?
また合(0度、コンジャンクション)はそれぞれの星の影響を与え合って強めるため、吉とも凶ともなりません。
では、ソフトアスペクトとハードアスペクトとはどのような角度のものでしょうか。
4-1ソフトアスペクト一覧
安定した効果を及ぼすのはこの角度です。
影響が強い順に並べてみましょう。
《トライン・120度》
安定や幸運を授ける非常に良い角度です。
西洋占星術だけでなく、東洋の占術でも似たような意味があるのは興味深いことかもしれません。
たとえば「子・辰・未」のようにお互いに120度となる干支は「半会」となり、吉となります。
《セクスタイル・60度》
穏やかな平安や幸福を授ける角度です。
吉の効果を与えるでしょう。
とても良い角度ですが、このセクスタイルに150度の角度の惑星が加わると、「ヨード」と呼ばれる角度になるため、吉ばかりだと安心できない一面もあります。
《30度、72度、144度》
マイナーアスペクトでのソフトアスペクトです。
強い効果とまではいきませんが、やはり良い影響を及ぼすでしょう。
4-2ハードアスペクト一覧
緊張や衝突などの負のエネルギーを帯びる角度です。
影響が強い順に並べてみました。
《オポジション・180度》
ちょうど正反対の位置にある角度で、凶の作用を及ぼします。
ピリピリとした対立関係を表しており、心を許せない駆け引きのような状態です。
《スクエア・90度》
困難や苦しみを表す角度です。
辛い状況ですが、努力で挽回できる一面もあります。
《45度、135度、150度》
マイナーアスペクトでのハードアスペクトです。
強い効果とまではいきませんが、やや悪い影響を及ぼすでしょう。
4-3コンジャンクションであった場合の解釈とは?
コンジャンクションは吉凶が入り交じった中立の状態です。
それぞれの星の意味が強まります。
しかし敢えて吉凶を読み解くならば、吉星同士だと良い効果が生じやすく、凶星同士だと悪い意味が現れやすいでしょう。
それぞれの星の吉凶とは?
10の天体にはそれぞれの意味があり、厳密に言えば吉星になる星と、凶星になる星があります。
西洋占星術に置いて吉星となるのはこちらです。
《太陽》生命力や本人の性質を表す。
《月》私生活や感情などを表す。
《水星》コミュニケーション能力や知性を表す。
《金星》お金の状態や恋愛などを表す。
《木星》保護や幸運などを表す。
一方で凶となるのはこちらです。
《火星》闘争心を表す。
《土星》困難、停滞、遅延などを表す。
《天王星》改革、革新などを表す。
《海王星》幻、混迷した状態、芸術などを表す。
《冥王星》0か百かなどの極端な傾向、無から有を生み出す力などを表す。
05アスペクトの読み方、応用編
たとえば「どの順番で重視すればいいの?」「吉と凶とあるけど、どっちが私の人生では強く出るの?」という疑問もあるでしょう。
5-1出生図で読み解く場合
アスペクトにはそれぞれの星の意味を強めたり傷つけたりする効果があります。
たとえば金星は恋愛や金運を表すため、スクエアの土星がある場合、経済面で重圧を感じることがあったり、恋で遅延が生じたりするでしょう。
月はプライベートや感情を表すため、コンジャンクションの関係に海王星がある場合、夢幻のイマジネーションに憧れる一面があります。
しかし、ここでどちらを優先して読むかと言えば、「よりタイトな角度になっている星同士」です。
5-2未来予測で読み解く場合
解釈をするときは主にメジャーアスペクトを使います。
特にトランジット法で未来予測をするときには、メジャーアスペクトを重視して読み解いていくでしょう。
プログレス法で読む場合、マイナーアスペクトでより詳細な未来予測をすることも可能です。
5-3ハードアスペクトが多い場合の読み方
出生図やトランジット法などでハードアスペクトが多いと、何か人生で障害が多いのでしょうか。
ハードアスペクトが多い場合の意味はこちらです。
出生図でハードアスペクトが多い場合
克服すべき課題が多いと見ます。
試練と言えるような困難な状況もありますが、目的意識が芽生えやすく、またドラマティックな生き方になりやすいでしょう。
未来予測でハードアスペクトが多い場合
不利な状況となりやすいでしょう。
しかしハードアスペクトでも、結婚や恋愛、試験の合格などのプラスのイベントが起こることもあります。
この時期に困難なことが起こりやすいため、前向きに努力することが肝心と言えます。
相性でハードアスペクトが多い場合
お互いに気になる存在になりやすいですが、反発することもありそうです。
異なる価値観や趣味を持っているため、お互いの違いを認めて存在を尊重し合う必要があります。
5-4ソフトアスペクトが多い場合の読み方
出生図や未来予測などの時にソフトアスペクトが多い場合、どのような意味となるのでしょうか。
解釈の仕方はこちらです。
出生図でソフトアスペクトが多い場合
平和で揉め事が少なく、有意義な人生になりやすいとされます。
しかし平和慣れしているため、おっとりしていたり、打たれ弱い一面があったりするかもしれません。
未来予測でソフトアスペクトが多い場合
割と良いタイミングで物事が発展していくようです。
試験や転職など、人生の転機では良い方向へ行きやすいでしょう。
相性でソフトアスペクトが多い場合
意気投合しやすく、お互いを理解しやすいでしょう。
どことなく惹かれ合う関係で順調に交際が発展しやすい反面、流されやすい所もあります。
06月や金星など、天体のアスペクト
重要な天体の吉凶をまとめてみました。
6-1太陽のアスペクト
《月と合か、ソフトアスペクト》人生に対して前向きでパワーがあります。
《月とハードアスペクト》意欲がなく、人生に対して迷うことがあるかもしれません。
《木星と合か、ソフトアスペクト》成功運や発展運があります。
《木星とハードアスペクト》恵まれていますが漠然とした考えで過ごすため、チャンスを逃すかもしれません。
6-2月のアスペクト
《金星と合か、ソフトアスペクト》愛すべきキャラで、愛情に恵まれます。
《金星とハードアスペクト》心が傷付くことがありますが、純粋さはあります。
《木星と合か、ソフトアスペクト》豊かなイマジネーションと包容力があり、ちょっとしたラッキーに恵まれます。
《木星とハードアスペクト》おっとりしていて、せっかくのツキを逃がしやすい傾向があります。
6-3金星のアスペクト
《火星とソフトアスペクト》恋に落ちたり、情熱的な傾向があったりします。
《火星と合かハードアスペクト》恋愛を経験しますが、衝動的なためトラブルがあるかもしれません。
《木星と合か、ソフトアスペクト》裕福な傾向があります。
また、幸せな愛や報酬を得そうです。
《木星とハードアスペクト》お金の面で大雑把かもしれません。
07アスペクトを読み解くことで運気の強弱が分かる
ソフトアスペクトが多ければ順調に物事は進みやすく、ハードアスペクトが多い場合は障害や妨害で躓くかもしれません。
しかし事前に自身のウィークポイントや、未来の運気の流れを知っていれば、対処をすることができます。
このように、アスペクトを読み解くことは人生において非常にプラスに働くのです。
さらに西洋占星術を学ぶことにより、詳細な未来を読み解くことが可能になるでしょう。
西洋占星術にはこれらの資格があるので、学びながら目指してみるのもいいかもしれません。
《西洋占星術のお勧め資格》
・西洋占星術士
・ホロスコープ鑑定士
01アスペクトとは?
1-1天体間の座相のこと
もともとホロスコープとは、星座や星の位置関係がどのようになっているかを表したものです。通常のホロスコープでは、太陽や月など十の天体の位置関係を表しますが、ホロスコープはこの天体と星座の位置関係から、天体が運勢に与える影響などを読み解いていきます。
そのため、星座が幅広い人に当てはまる反面、個人の持っている個性や特徴を示すのを苦手としているのに対して、占星術のホロスコープは、星座だけでは表せない個人の持っている特質などを表すことができます。
その中でいうアスペクトとは、天体間の座相のことを指しています。
1-2ホロスコープにおける天体と天体の間の角度
「天体間の座相」というと、非常に難しいように思えます。この天体間の座相ということをごく簡単に説明すると、「天体と天体の間がどんな角度になっているか」ということになります。
このときの角度というのは、あくまでもホロスコープの上で表されている角度のこと。そのため、ホロスコープのアスペクトを知る上で、天文学の専門的な知識は必要ありません。
ごく一般的な知識だけで、アスペクトから様々な事柄を読み解くことが可能になります。
1-3角度によって天体の状態を知ることができる
アスペクトは天体と天体の間の角度のことですが、どんな角度でも意味があるというわけではありません。
アスペクトに意味が生まれるのは、ある一定の角度ができたとき。角度には天体と天体の間が良好な関係にある場合と、対立する関係にある場合があります。これらは「吉角」「凶角」と表現されることもあります。
ただし、これらは「良い」「悪い」という意味ではありません。角度が表すのはあくまでも意味合いだけ。
これらの角度を読み解くと、その人が生まれ持っている運勢を知ることができます。
02アスペクトで分かる関係
アスペクトには様々な種類がありますが、個々ではメジャーアスペクトと言われる5つの種類についてご紹介します。
2-10度 ニュートラル
0度のアスペクトは二つの天体が接近していることを意味しています。この場合、それぞれの天体はニュートラルな関係を保っています。そのため、どちらかがそれぞれの特徴を打ち消し合うことはありません。むしろそれぞれの意味を強調するため、その天体が位置するハウスの意味を強める働きがあります。
2-2180度 緊張、切迫
180度のアスペクトは、二つの天体が全く反対の場所に位置している状態です。これは緊張や切迫した状態と言われるもので、お互いの天体が引っ張り合っている状態だと考えられています。これはハードアスペクトと言われる状態ですが、決して悪い意味ではなく、緊張感を持った状態で新しいものが誕生することを指す場合もあります。
2-3120度 協調、スムーズ
120度のアスペクトはふたつの天体が調和している状態です。そのため、同じ方向性に向かってスムーズに協調し、お互いの力を支え合っています。ただし、緊張感が少なくなり、発展しづらい運勢だと考えることもできます。
2-490度 障害、好ましくない、ハードアスペクト
90度のアスペクトは、ある天体に対してもうひとつの天体が障害になっている状態です。これは好ましくない、ハードアスペクトだと考えることもできます。
しかし一方では、障害が存在することでそれを乗り越えるための力を鍛える状態だと考えることもできます。
2-560度 調和、援助
60度のアスペクトは、お互いが調和し、援助し合っている状態です。いわゆるソフトアスペクトと言われる状態ですが、あまりにも要素が似通ってしまうため、緊張感に欠ける怠惰な状態になってしまうこともあります。
03天体のアスペクト
3-1太陽
太陽はその人の持つ根本的な性格などを示しています。もし月と良い関係のアスペクトが生まれた場合には、それは強さや不屈の精神などを表します。また、どっしりと安定して穏やかな性格も表しています。逆に月との関係が好ましくない場合には、怠惰な状態に陥り、すぐに投げ出してしまうといった精神状態を表します。
3-2月
太陽に対して、月はその人の内面を表します。
たとえば、月と水星が良好な関係にある場合、内面での知的活動がアップして、言葉によるコミュニケーションや円満な人間関係を築くことができる暗示となります。逆に月と水星が好ましくない位置にあると、ネガティブな面が強くなり、他の人と関わることよりも自分に注目が向きやすく、利己的な面が表れることもあります。
3-3水星
水星はその人の知的な活動やコミュニケーション能力を示しています。たとえば太陽と水星が良好な位置関係にある場合、人生の学びに積極的になり、知的活動も活発になりますが、逆に位置関係が好ましくない状態では、外からの学びをなかなか受け入れることができず、それに対して批判的になったり、無関心になったり、その内容を悪く取ってしまうという状態が生まれます。
3-4金星
金星は愛情や楽しみ、快楽といった要素を表しています。たとえば、月と金星が良好な位置関係にある場合には、豊かさや幸せを感じることが多くなり、自分の美意識も向上、周囲に配慮ができるといった長所が生まれます。
逆に月と金星の位置関係が悪くなると、不満が増えてネガティブな状態になるだけでなく、感情が揺れ動きやすくなり、激しい感情がむき出しになってしまうという暗示が生まれます。
3-5火星
火星はその人のエネルギーや活力といったものを示しています。たとえば太陽と火星が良好な位置関係にある場合、精力的に活動することができ、行動的で自立心あふれる性格に導きます。逆に太陽と火星の位置関係が好ましくない場合には、困難に立ち向かうことが難しくなるだけではなく、ワンマンな性質となり、感情の起伏も激しいことからトラブルメーカーとみなされることも少なくないという暗示です。
3-6木星
木星はその人の持っている可能性や目標を示しています。もし木星と月が良好な位置関係にある場合には、高い目標を持つことができるため、生活と精神的な充実を感じることができます。また、おおらかで思いやりがあり、それによって幸運を引き寄せることも可能です。
逆に木星と月が好ましくない関係にある場合には、心が不安を感じやすくなり、無防備な状態に陥ってしまいます。
3-7土星
土星はその人が持っている保守的な部分を表します。もし土星と太陽が良好な位置関係にある場合には、しっかりとした計画性と責任感の持ち主であるという暗示になります。逆に位置関係が好ましくない場合、融通が利かず悲観的な性格を意味しています。
3-8天王星
天王星はその人が持つ精神性を表しています。もし月と天王星が良好な位置関係にある場合、その人には非凡な聡明さや判断力、独創的な能力を持っているということを暗示します。逆に月と天王星の位置関係が好ましくない場合は、心が安定せず移り気になったり、精神的な負担が高いことを暗示しています。
3-9海王星
海王星はその人とスピリチュアルな世界との関係を示しています。海王星と太陽が良好な位置関係にある場合には、眠っている才能が開花したり、神秘性が発揮されたりといったこともあります。逆に海王星と太陽が好ましくない位置にある場合には、過剰にセンチメンタルになったり情緒不安定になる可能性もあります。
04まとめ
この講座は!プロの監修を受けています!
フルタイム会社員として働く中「本当の私はこれがしたいのだろうか?」「私にも何か才能があるのだろうか?」と感じ退職。
自分らしさを追求し、西洋占星術を学びました。
自分らしく自然体に生き、働く女性を応援するため星読みサロン「by nature」を運営。
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