今人気の夫婦心理・家族心理資格を通信講座で自宅にいながら簡単に最短で資格取得できます
夫婦・家族心理カウンセラー

モラハラ夫の心理とは?特徴と対処法

モラルハラスメント、通称「モラハラ」に悩んでいる女性は少なくありません。世間での認知は進んでいる反面、加害者も被害者もそれに気づきにくいという問題もあります。モラハラをする夫とはどのような心理なのでしょうか。今回はモラハラ夫の心理や特徴、対処法についてご紹介します。

どうすればいいの?モラハラ夫の心理とは?特徴と対処法
目次

01モラハラ夫とは?

言葉を聞くことは多くなったモラハラ。しかし、実際の定義についてはよく知らないという方も多いかもしれません。モラハラの定義とはどのようなものなのでしょうか。

1-1モラハラはモラルハラスメントの略

モラハラはモラルハラスメントの略語で、「モラル」は「道徳」や「倫理」を表し、「ハラスメント」は「嫌がらせ」という意味です。
つまり、相手が道徳や倫理に反しているということによって行われる嫌がらせやいじめがモラルハラスメントということになります。

1-2肉体ではなく言葉や態度で精神的ダメージを与える

モラルハラスメントは、殴る蹴るといった暴力ではなく、言葉や態度で精神的にダメージを与える行為です。そのため精神的DVと呼ばれることもあります。
肉体的な暴力ではないため、以前はそれほど重大な問題だと考えられることはありませんでしたが、最近では人の心や人権を傷つける行為だということが浸透するようになりました。
また、言葉による嫌がらせだけではなく、相手を無視する、お金を渡さないなど経済的に縛り付けるといった行動もモラハラに分類されます。

1-3結婚後に夫のモラハラに気付くことも多い

モラハラ夫を持つ妻に対して「そんな男と結婚するのが悪い」「自己責任」と考える人も少なからず存在しますが、実は結婚後に夫のモラハラに気づくこともあります。
また、妊娠や出産を期に夫が豹変、モラハラ夫になってしまうというケースもあります。
さらにモラハラを受ける妻の中には、自分がモラハラをされているのに気づいていないということもあります。

02モラハラ夫の特徴

それではモラハラ夫にはどのような特徴があるのでしょうか。

2-1家の中と外で態度が変わる

モラハラ夫の特徴として、家の外と中で態度が変わるというものが挙げられます。会社や友人、ご近所などの間では、「優しそう」「穏やか」という評価を受けている男性でも、家の中では態度が一変することがあります。
モラハラと似た行動としてパワハラが挙げられますが、パワハラは周囲に人がいるところで行われるのに対して、モラハラは夫婦や家族の間だけで行われるため、なかなか外には理解されないという問題もあります。

2-2トラブルを責任転嫁する

モラハラを行う夫は、自分が失敗してもそれを認めようとしません。それどころか「こんなことになったのはお前が悪い」という形で、すべてを妻の責任だと考えます。
また、トラブルが起きた場合、「自分がまちがった」ではなく「相手が悪い」と考えるのもモラハラ夫の特徴です。

2-3同情を誘う言動をする

モラハラ夫は、ときには自分が被害者のように振舞います。自分の過去の経験や辛い体験などを大げさに話して同情を誘います。そのたびに妻は、夫をかわいそうだと感じ、「少しぐらいのことは我慢しなければ」と間違った考えに陥ってしまいます。

2-4無視をする

モラハラというと、言葉による暴力だと考えがちですが、相手の発言を無視するというのも立派なモラハラです。
また、「なぜ無視するのか」と質問しても「自分で考えろ」「そんなことも分からないのか」といった対応を行うという特徴があります。

2-5コンプレックスが強い

実はコンプレックスが強いというのも、モラハラ夫の特徴です。モラハラを行う人の場合、常に誰かに攻撃されるのではないかとびくびくしているもの。そのため、先に自分が攻撃して相手より上の立場に立つことでコンプレックスを解消しようとしています。

2-6打たれ弱い

モラハラをする男性の中には打たれ弱いという人も少なくありません。この態度に同情して、妻が我慢してしまうと、さらにモラハラが進行することになります。

03モラハラ夫の心理

誰が考えてもモラハラをするのは悪いこと。それなのになぜ夫はモラハラをしてしまうのでしょうか。

3-1常に自分が正しいと思っている

モラハラをする人は、常に自分が正しいと思い込んでいるものです。そのため、モラハラをしていてもそれが悪いことだとは思っていません。モラハラをする夫は「これも妻のため」「妻を教育している」と思い込んでいることも少なくありません。

3-2自分への愛情を試している

モラハラをする夫の中には、対人関係やコミュニケーションが苦手という人が多いもの。そのため、自分の妻とどのように接していいのか分からないと考え、自分への愛情を試す意味でモラハラを行うことがあります。

3-3本当は自分に自信がない

自分に対して自信がない人は、他人に対して攻撃的になりがち。これは自覚している場合と無自覚な場合の両方がありますが、相手を攻撃することで、自分が上の立場になり、安心感を得ようとしているモラハラ夫も珍しくありません。

04モラハラを受けたら?

考えたくないことですが、夫がある日突然モラハラ夫になってしまうこともあります。ではモラハラを受けたらどうすればよいのでしょうか。

4-1まずはモラハラを受けていることを自覚する

モラハラを受けている妻の中には「自分が悪かった」「だから仕方がない」と考えている人も驚くほど多いもの。そのため、モラハラを受けていても自覚できないことがあります。その場合、まずは自分だけが悪いと思わず、しっかりとモラハラを受けていることを自覚しましょう。

4-2夫と話し合う

モラハラを受けた妻が自覚していないように、夫もその発言がモラハラだということを理解していないことがあります。
その場合、それを夫に指摘することが必要です。
もし面と向かって話せない場合には、手紙やメールなどを活用するとよいでしょう。

4-3解決しなかった場合対策をとる

モラハラを指摘して夫に自覚を促すことは非常に大事なことですが、しかしそれはあくまでも軽度の場合です。
重度のモラハラになると、そこからさらにひどいモラハラや肉体的な暴力に発展する可能性もあります。
その場合はさらにきちんとした対策を取る必要があります。

05モラハラ夫の対処法

モラハラは人の心を傷つける精神的な暴力。もしモラハラを受けた場合や、それが改善しない場合、きちんと対処する必要があります。

5-1自分に非がない場合は謝らない

モラハラを受けると、それから逃れるためについ謝ってしまう人もいますが、これはよい対処ではありません。
謝っても、夫は反省をしないだけでなく、よりひどいモラハラに発展しがち。そのため、自分に非がない場合、決して謝らず、毅然とした態度を取りましょう。
また、可能であれば気にせず受け流すという方法もあります。

5-2第三者に相談する

モラハラは家庭内の問題なので、つい一人で抱え込みがち。しかし、そうしても決して問題の解決にはなりません。
周囲の友人など、第三者に相談して少しでも味方を作っておきましょう。

5-3別居、離婚を視野にいれる

どうしてもモラハラが収まらないという場合には、別居や離婚も視野に入れることが必要です。その場合、証拠を集めておくことが必要。相手の言動を録音する、メールの文面を保存しておく以外にも、いつどんなことを言われたなどをメモしておくのも、十分な証拠になります。

01モラハラ夫とは?モラルハラスメントの基本とその影響

モラハラ夫とは、家庭内での心理的、経済的な暴力を行う夫のことを指します。
モラハラはモラルハラスメントの略で、精神的DV(ドメスティックバイオレンス)や経済的暴力を含む広範な概念です。
結婚後に夫のモラハラに気付くことも多く、その影響は被害者に深刻なダメージを与えます。
ここでは、モラルハラスメントの基本的な概要と、結婚後に気付きやすいモラハラの実態について詳しく解説していきます。

1-1モラルハラスメントの概要

モラルハラスメントは、言葉や態度で相手を精神的に追い詰める行為を指します。
ここでは、モラルハラスメントの具体的な内容と、それがどのように家庭内で現れるかを解説します。

1-1-1モラルハラスメントとは

モラルハラスメントとは、言葉や態度を通じて相手を精神的に追い詰め、支配しようとする行為です。
これは単なる口論や意見の対立とは異なり、意図的に相手を傷つけ、心理的に圧迫することを目的としています。
モラハラ夫は、自分の思い通りに相手をコントロールするために、冷たい言葉や無視、過度な批判などを繰り返します。

1-1-2精神的DVと経済的暴力の定義

精神的DVとは、言葉や態度によって相手の自己評価を下げたり、不安や恐怖を与える行為のことです。
例えば、繰り返し侮辱する、無視する、恐怖を与える言葉を使うなどが含まれます。
一方、経済的暴力は、家庭の財政を一方的に管理し、相手に経済的な自由を与えない行為を指します。
例えば、生活費を与えない、収入を全て管理する、仕事を禁止するなどです。
モラハラ夫はこれらの方法を用いて、相手の自由や自尊心を奪い、支配し続けます。

1-2結婚後に気付くモラハラの実態

多くの人が、結婚後にパートナーのモラハラに気付くことがあります。
結婚生活が始まってから現れるモラハラのサインや、夫の変化に気付くタイミングについて詳しく解説していきます。

1-2-1初期の見逃しやすいサイン

結婚後すぐに現れるモラハラのサインは、初めは小さな違和感として感じられることが多いです。
例えば、夫が突然無視を始めたり、些細なことで過度に怒ったりする場合などです。
また、相手の行動や言動を細かく監視し始めることもあります。
これらの行動は、初めはストレスや疲労の一時的なものと見過ごされることが多いですが、繰り返し続くことで、モラハラの本質が明らかになっていきます。

1-2-2夫の変化に気付くタイミング

多くの場合、結婚生活の中で夫の態度が徐々に変わっていくことに気付きます。
例えば、外では穏やかで優しい夫が、家では急に冷たく攻撃的になることがあります。
また、夫が自分の過ちを決して認めず、全てのトラブルを妻のせいにするような態度を取り始めることもあります。
これにより、妻は次第に精神的に追い詰められ、モラハラを受けていることに気付くのです。

02モラハラ夫の典型的な特徴と行動パターン

モラハラ夫には共通する特徴や行動パターンがあります。
これらを理解することで、モラハラの被害を未然に防ぐことや適切な対処が可能となります。
ここでは、モラハラ夫の典型的な特徴と具体的な行動パターンについて詳しく解説していきます。

2-1家の中と外で態度が変わる夫

モラハラ夫は、家庭内と外での態度に大きな差があることが特徴的です。
ここでは、外面と内面のギャップや家族内での威圧的な行動について解説します。

2-1-1外面と内面のギャップ

モラハラ夫は、外では非常に魅力的で親切な人間を装うことが多いです。
職場や友人の前では愛想が良く、誰からも好かれる存在であるかのように振る舞います。
しかし、家に帰ると一転して冷たく威圧的な態度を取ることがあります。
この外面と内面のギャップは、周囲の人々がモラハラの実態に気付くことを難しくし、被害者が孤立する原因となります。

2-1-2家族内での威圧的な行動

家庭内では、モラハラ夫は自分の思い通りに家族をコントロールしようとします。
具体的には、妻や子どもに対して厳しい命令を出したり、些細なことで怒鳴ったりすることなどです。
また、家族の意見を無視し、自分の考えを一方的に押し付ける傾向があります。
このような行動は、家族内での緊張感を高め、被害者の精神的な健康に悪影響を及ぼします。

2-2トラブルの責任転嫁と自己正当化

モラハラ夫は、トラブルが発生した際に自分の責任を認めず、他人に責任を押し付ける傾向があります。
ここでは、問題を他人に押し付ける行動と自己正当化の言い訳について解説します。

2-2-1問題を他人に押し付ける行動

トラブルが起きた際、モラハラ夫はまず自分の責任を否定し、相手に非があると主張します。
例えば、家計の問題や家庭内のトラブルにおいて、自分の行動が原因であるにも関わらず、妻や子どもに責任を転嫁することがあります。
このような態度は、被害者にさらなる負担を強いるだけでなく、問題の解決を遅らせる原因にもなります。

2-2-2自己正当化の言い訳

モラハラ夫は、自分の行動を正当化するために様々な言い訳を使います。
例えば、「仕事でストレスが溜まっているから仕方がない」といった理由を挙げ、自分の攻撃的な行動を正当化しようとします。
また、「君がもっと理解してくれればこんなことにはならない」といった言葉で、相手に責任を押し付けることも多いです。
このような自己正当化は、被害者の自尊心を傷つけ、関係の改善を妨げます。

2-3同情を誘う言動と無視の戦略

モラハラ夫は、同情を誘う言動や無視を使って相手をコントロールしようとします。
ここでは、被害者意識を演じる行動と無視することでの支配について詳しく解説します。

2-3-1被害者意識を演じる

モラハラ夫は、被害者意識を演じることで相手の同情を引こうとします。
例えば、自分がいかに苦しい立場にあるかを強調し、相手に罪悪感を抱かせることで、自分の望む行動を取らせようとします。
このような行動は、相手を心理的に追い詰め、自分の支配下に置くための手段として使われます。

2-3-2無視することでの支配

無視は、モラハラ夫が相手をコントロールするために使う強力な手段です。
相手の存在を無視し、言葉を交わさないことで、相手に対する心理的な圧力をかけます。
この行動は、被害者に強い孤独感と不安を与え、自分に従わせるための方法として利用されます。
無視され続けることで、被害者は次第に自分の価値を疑い、モラハラ夫の支配に従うようになります。

2-4強いコンプレックスと打たれ弱さ

モラハラ夫は、強いコンプレックスを持っていることが多く、そのために打たれ弱い一面もあります。
ここでは、自己肯定感の低さと批判に対する過敏な反応について詳しく解説していきます。

2-4-1自己肯定感の低さ

モラハラ夫は、表面的には自信満々に見えることが多いですが、実際には自己肯定感が低いことが多いです。
自分の価値を他人からの評価に依存しており、他人に認められないと強い不安や不満を感じます。
このため、家庭内で自分が支配的な立場にいることで、自己肯定感を補おうとするのです。

2-4-2批判に対する過敏な反応

モラハラ夫は、批判に対して非常に過敏に反応します。
些細な批判でも過剰に反応し、怒りや攻撃的な態度を取ることがよくあります。
これは、自分の自尊心が傷つけられることを極端に恐れているためです。
批判を受けることで、自分の価値が否定されたと感じ、その不安や恐れを相手に対する攻撃として表現するのです。

03モラハラ夫の心理背景と内面の葛藤

モラハラ夫の行動や態度の背後には、複雑な心理背景と内面の葛藤が存在します。
これらを理解することで、モラハラの本質に迫り、適切な対応策を見つける手助けとなります。
ここでは、モラハラ夫の心理的な側面を掘り下げていきます。

3-1常に自分が正しいという信念

モラハラ夫は、常に自分が正しいと信じる強い信念を持っています。
この信念は、自己中心的な思考パターンと誤った正義感に基づいています。

3-1-1自己中心的な思考パターン

モラハラ夫の思考は、自己中心的であり、他人の意見や感情を軽視する傾向があります。
彼らは、自分の考えや価値観が絶対であり、それに従わない者を否定することが多いです。
例えば、家族が自分の意見に反対したり、異なる価値観を持っていると、強い拒絶反応を示したりします。
このような自己中心的な思考は、他人をコントロールしようとする行動につながります。

3-1-2誤った正義感

モラハラ夫は、自分の行動を正当化するために、誤った正義感を持つことがあります。
例えば、「自分は家族のために最善を尽くしている」という思い込みから、他人に対する厳しい態度を取ることが正当であると考えます。
この誤った正義感は、モラハラ夫が自分の行動を変えることなく、他人に対して攻撃的な態度を取り続ける原因となります。

3-2愛情を試す行動とその理由

モラハラ夫は、相手の愛情を試す行動を取ることがあります。
これは、愛情に対する不安や疑念から来ています。

3-2-1試される愛情のテスト

モラハラ夫は、相手の愛情を確認するために、様々なテストを行います。
例えば、無理な要求をしたり、意図的に不機嫌な態度を取ることで、相手がどれだけ自分に尽くすかを試したりしようとします。
これらの行動は、相手の愛情を確認するための手段として使われますが、結果的に相手を疲弊させることになります。

3-2-2愛情確認のための過剰な行動

モラハラ夫は、相手の愛情を確認するために、過剰な行動を取ることもあります。
例えば、過度に嫉妬したり、相手の行動を細かく監視したりすることで、自分が愛されていることを確かめようとします。
このような行動は、相手にとって負担となり、関係を悪化させる原因となります。

3-3自信のなさとそれを隠すための行動

モラハラ夫は、自信のなさを抱えており、それを隠すために様々な行動を取ります。
ここでは、不安定な自己評価と見栄を張るための言動について解説します。

3-3-1不安定な自己評価

モラハラ夫は、内心では自分に自信がなく、不安定な自己評価を持っています。
彼らは、自分の価値を他人からの評価に依存しており、他人に認められないと強い不安や劣等感を感じます。
このため、家庭内で支配的な立場に立つことで、自分の不安を和らげようとします。

3-3-2見栄を張るための言動

モラハラ夫は、自信のなさを隠すために、見栄を張る行動を取ることがあります。
例えば、自分を実際よりも優れた人物として見せかけるために、誇張した話をしたり、他人を批判したりすることで自分を引き立てようとします。
このような言動は、周囲からの評価を得るための手段であり、自分の不安定な自己評価を補うために行われます。

04モラハラを受けた場合の自己認識と対策

モラハラを受けることは、非常に困難な状況に陥る可能性があります。
しかし、適切な自己認識と対策を講じることで、改善の一歩を踏み出せます。
ここでは、モラハラを受けていることを自覚する方法と、夫との話し合いの進め方について詳しく解説します。

4-1モラハラを受けていることを自覚する

まず、モラハラを受けていることに気づくことが重要です。
多くの場合、被害者は自身がモラハラの被害を受けていることに気づいていないことが多いです。
ここでは、自覚のためのサインと自己診断のポイントについて解説します。

4-1-1自覚のためのサイン

モラハラを受けていることを自覚するためには、いくつかのサインに注意することが重要です。
例えば、次のようなサインが挙げられます。
・常に不安や緊張を感じる
夫と一緒にいるときや、夫の帰宅が近づくときに特に感じることが多いです。
・自己価値感の低下
夫からの言動によって、自分が価値のない存在だと感じることが増える。
・行動の制限
夫からの指示や命令によって、自分の行動が制限されることが多い。
・孤立感
友人や家族との関係が希薄になり、孤立感を感じることが多い。
これらのサインは、モラハラの典型的な症状であり、自覚の一助となるでしょう。

4-1-2自己診断のポイント

モラハラを受けているかどうかを自己診断するためのポイントもいくつかあります。
以下の質問に答えることで、自分の状況を客観的に評価できます。
・夫の言動は自分を否定するものか?
・夫からの言葉や態度で傷ついたり、不快に感じたりすることが多いか?
・夫と話し合うことが難しいと感じるか?
・夫の前で自分の意見を自由に言えないと感じるか?
これらの質問に多くの「はい」があれば、モラハラを受けている可能性が高いと言えます。

4-2夫との話し合いとその進め方

モラハラを受けていることを自覚したら、次に重要なのは夫との話し合いです。
このプロセスは非常にデリケートであり、適切に進めることが求められます。
ここでは、効果的なコミュニケーション方法と話し合いのタイミングと準備について解説します。

4-2-1効果的なコミュニケーション方法

効果的なコミュニケーション方法を用いることで、夫との話し合いを円滑に進められます。
以下のポイントを押さえておきましょう。
・冷静さを保つ
感情的にならず、冷静に話すことが重要です。
感情的になると、話し合いがエスカレートしやすくなります。
・具体的な例を挙げる
夫の言動がどのように自分に影響を与えているのか、具体的な例を挙げて説明します。
これにより、夫も自分の行動の影響を理解しやすくなります。
・「私」を主語にする
批判的な言い方を避け、「あなたは〜」ではなく、「私は〜」という形で話すことで、対立を避けられます。
これらの方法を取り入れることで、夫とのコミュニケーションがより建設的になります。

4-2-2話し合いのタイミングと準備

話し合いを成功させるためには、適切なタイミングと準備が重要です。
以下の点に注意しましょう。
・リラックスした時間を選ぶ
夫がリラックスしている時間を選びましょう。
仕事から帰宅した直後や、ストレスがたまっている時は避けた方が良いです。
・事前に考えを整理する
話し合いの前に、自分の考えや感情を整理しておきます。
紙に書き出すことで、自分の気持ちを明確にできます。
・サポートを求める
場合によっては、信頼できる友人や家族、専門家にサポートを求めることも考慮しましょう。
第三者の視点が加わることで、話し合いがスムーズに進むことがあります。
これらの準備を整えることで、話し合いの成功率が高まります。

05モラハラ夫への具体的な対処法とサポート

モラハラを受けることは、精神的にも肉体的にも大きな負担となります。
しかし、適切な対処法とサポートを活用することで、その影響を軽減し、前向きな一歩を踏み出せます。
ここでは、モラハラ夫に対する具体的な対処法とサポートについて詳しく解説します。

5-1自分に非がない場合は謝らない

まず重要なのは、自分に非がない場合は謝らないことです。
これはモラハラ夫に対する自己防衛の基本となります。

5-1-1不必要な謝罪を避ける理由

不必要な謝罪を繰り返すことで、モラハラ夫に対して「自分が悪い」という誤ったメッセージを送ってしまうことがあります。
これにより、夫の行動を正当化し、さらにモラハラを助長する危険性があります。
謝罪は、自分が本当に非を感じた場合に限り行うべきです。
そうでなければ、状況を悪化させるだけです。

5-1-2自己防衛の重要性

自己防衛のためには、自分の感情や意見をしっかりと持ち、相手に対してそれを明確に伝えることが重要です。
モラハラ夫との対話においては、自分の立場を守り、理不尽な要求や攻撃に対して毅然とした態度を示すことが求められます。
これは、自己肯定感を高め、モラハラからの回復を助ける重要なステップです。

5-2毅然とした態度を保ち、気にしない

次に重要なのは、毅然とした態度を保ち、気にしないことです。
これは心理的な強さを養うための基本的なアプローチです。

5-2-1強いメンタルの保ち方

強いメンタルを保つためには、自己肯定感を高めることが重要です。
自己肯定感を高めるためには、自分自身を大切にし、日常生活で自分の良い点や成功を認識することが有効です。
また、ストレスを軽減するためにリラクゼーション法や趣味に時間を費やすことも大切です。
これにより、モラハラ夫の言動に影響されにくくなります。

5-2-2無視する力を養う

モラハラ夫の攻撃的な言動に対しては、無視することも一つの有効な手段です。
無視することで、夫の挑発に乗らず、自分の感情を守れます。
しかし、無視が難しい場合は、心の中で「この言葉は私の本質とは関係ない」と自分に言い聞かせることで、冷静さを保てるため、おすすめです。

5-3第三者への相談とその効果

モラハラ問題を一人で抱え込むことは非常に困難です。
信頼できる第三者に相談することで、心の負担を軽減し、適切なサポートを受けられます。

5-3-1専門機関や友人への相談

専門機関や信頼できる友人に相談することは、モラハラからの解放に向けた重要なステップです。
専門機関には、カウンセリングサービスや法律相談などがあり、適切なアドバイスを受けられます。
また、友人に相談することで、感情を共有し、心理的なサポートを得られます。
話すだけでも、心の重荷が軽くなることが多いです。

5-3-2サポートグループの活用

サポートグループに参加することも有効です。
同じような経験を持つ人々と交流することで、共感や理解を得られ、自分だけが苦しんでいるわけではないことを実感できます。
サポートグループでは、他のメンバーの経験から学び、対処法を共有することで、自分自身の状況を改善するためのヒントを得ることができます。

5-4証拠を残すことの重要性

モラハラを受けた場合、後に法的手段を取るために、証拠を残すことが非常に重要です。
これにより、モラハラの実態を客観的に証明できます。

5-4-1証拠の種類と保存方法

モラハラの証拠には、音声録音、メールやメッセージのやり取り、日記などが含まれます。
これらの証拠を適切に保存することが重要です。
例えば、録音はスマートフォンや専用のレコーダーを使用し、メールやメッセージはスクリーンショットを撮って保存します。
日記には、具体的な出来事や感情を詳細に記録します。
これにより、後に必要な時に証拠として提出できます。

5-4-2証拠が必要な場合の具体例

証拠が必要になる場合としては、法的手段を取る際や、カウンセラーや弁護士に相談する際が挙げられます。
例えば、離婚や保護命令を求める際に、モラハラの実態を証明するために証拠が必要となります。
また、専門家に相談する際にも、証拠を提示することで、具体的なアドバイスやサポートを受けやすくなります。

5-5別居や離婚を視野に入れる

モラハラが改善されない場合、別居や離婚を考えることも重要です。
これにより、自分自身と子供たちの安全を確保し、健全な生活を取り戻すことができます。

5-5-1別居のメリットとリスク

別居は、物理的な距離を置くことで、モラハラから逃れる手段の一つです。
別居のメリットとしては、安全が確保されること、自分自身の時間と空間を持てること、冷静に状況を考え直す時間が得られることなどがあります。
しかし、別居にはリスクも伴います。
例えば、経済的な負担が増える、子供の生活に影響が出る、夫との関係がさらに悪化する可能性があるなどです。
これらのリスクを考慮し、慎重に判断することが重要です。

5-5-2離婚を考える際のステップ

離婚を考える場合、まずは法的なアドバイスを受けることが重要です。
弁護士に相談し、自分の権利や離婚のプロセスについて詳しく理解することが必要です。
また、経済的な準備も重要です。離婚後の生活費や子供の養育費などを計算し、必要な資金を確保します。
さらに、感情的なサポートを得るために、カウンセリングを受けることも考慮しましょう。
離婚は大きな決断であり、適切な準備とサポートが必要です。

06まとめ

モラハラはどんな理由があろうと決して許されない行為です。自分が悪いと考えることなく、毅然とした対応を行い、自分の心と身体を守ることが必要です。モラルハラスメント(モラハラ)は、家庭内での心理的・経済的暴力を指し、多くの被害者が結婚後に気づくことが多い深刻な問題です。
モラハラ夫の行動は、精神的DVや経済的暴力として現れ、被害者の自尊心や自由を奪い、深刻なダメージを与えます。
モラハラ夫の特徴として、外面と内面のギャップ、問題の責任転嫁、自己正当化、被害者意識の演出などがあります。
これらを理解し、効果的な対策として、毅然とした態度を保ち、第三者への相談や証拠の保存を行うことが重要です。
必要に応じて別居や離婚を視野に入れ、専門家のサポートを受けることで、被害者自身の安全と健康を守ることが求められます。離婚すべきモラハラ夫はこんな人!よくある特徴と対策を紹介|カケコム

この講座は!プロの監修を受けています!

講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
古山あかり 先生
夫婦心理・家族心理講師
千葉県出身。東北大学大学院博士前期課程修了。臨床心理士と公認心理師の資格を持ち、首都圏公立学校のスクールカウンセラーや不妊カウンセリング、司法関係に携わる。神奈川県緊急支援対策チームスーパーバイザー。東京都千代田区でカウンセリングルーム「Hanacel」を運営。

70,000人以上が受講申し込みしている諒設計アーキテクトラーニングの通信講座
あなたも早速受講して、資格を取得しましょう!
無料資料請求
受講お申し込み
通信講座で資格が取れる!
夫婦・家族心理カウンセラーの講座を詳しくみる

トップ
に戻る