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空間ディスプレイデザイナー®

独学で空間デザイナーを目指すメリット・デメリットについて

空間デザイナーになるためには様々な知識や技術を身につけるための勉強が必要です。では空間デザイナーを目指すとき、独学は可能なのでしょうか。今回は独学で空間デザイナーを目指すメリットとデメリットについてご紹介します。

独学で空間デザイナーを目指すメリット・デメリットについて
目次

01空間デザイナーは独学で目指せるか?

空間デザイナーは資格が不要の仕事です。それでは、空間デザイナーは独学でも目指すことができるのでしょうか。

1-1独学で目指すことも不可能ではない

結論から言えば、独学で空間デザイナーを目指すことは不可能ではありません。
空間デザイナーは医師や弁護士などのように、国家資格が必要のない仕事です。そのため、学歴などがどうしても必要というわけではありません。
空間デザイナーに必要なのは、知識や技術、そしてデザインのセンスです。もし才能や素質がある場合には、独学で空間デザイナーになることも不可能ではありません。

1-2必要な知識が広範囲にわたるため本での独学だけでは厳しい

ただし、独学で空間デザイナーになることはかなり難しいかもしれません。
というのも、空間デザイナーには様々な分野の知識が必要。デザインの基本的な知識はもちろん、建築や色彩、インテリア、場合によってはマーケティングなどの知識も求められます。また、知識だけでなくそれを実際の現場に応用することも重要です。
独学の場合、専門書などを読む座学での学習が中心になりますが、どうして本で読んだ知識だけでは、実際の現場では使えないことも多いもの。独学で空間デザイナーになることはかなり大変だということを理解しておくことが必要です。

1-3独自性を作り出すことも重要

独学で空間デザイナーの知識を身につけることには自分の好きな時間に勉強できる、スクール代などの学費が掛からないというメリットもあります。
もし独学で空間デザイナーの勉強をする場合には、独自性を作りだすことも重要。必要な知識はもちろん、空間デザインの歴史や、実際に空間デザインが行われた場所などを訪れて、そこにどのような工夫が行われているのかなどを学ぶことも重要になります。

02空間デザインを独学するデメリット

空間デザインを独学で学ぶときには、メリットと同時にデメリットも少なくありません。

2-1身に着けた知識を証明できない

空間デザインを独学で学ぶデメリットとしては、「自分がどのような知識を身につけたのか照明できない」というものがあります。
たとえば、専門学校などで空間デザインを学んだ場合には、ある程度の基礎的な知識は身についていると考えられるもの。しかし、独学の場合には的外れな内容を勉強していることも考えられるため、きちんと勉強していると証明することができません。
もしそのような場合には資格の取得などがおすすめ。空間デザインは資格が必要な仕事ではありませんが、資格を取得しておくとその過程で必要な知識を身につけたことが証明できるだけでなく、自分の知識に対する自信にもつながります。

2-2全てを独学にするのは効率が悪い場合もある

空間デザインだけでなく、何かを独学するときのデメリットのひとつが、非常に効率が悪いということです。
専門学校や通信講座の場合、すでにカリキュラムなどがしっかりと決まっているため、与えられた課題をこなしていくことで、正しい知識を体系的に身につけることができます。
一方、独学の場合には、自分で参考書やテキストなどを探すことから始めなければいけません。また、最初は何から学んでよいかわからないということも多く、時間がかかりすぎてしまうことも。
もしまったくのゼロから空間デザインを学ぶという場合、基礎的な知識だけでも通信講座などで学ぶほうがスムーズに学習を進めることができます。
ある程度の基礎知識が身に付いたあと、応用の知識を独学で学んでいくと、時間を節約することにもつながります。

2-3現場で使えるスキルを身に着けるのが難しい

すでに説明したように、本で学んだ理論などを実際の現場で用いるのはなかなか難しいことがあります。
もし専門学校や通信教育の場合、細かい指導が受けられることから、実践でも使いやすい知識を身につけることができます。

03空間デザイナーになるための勉強方法

それでは、空間デザイナーになるためにはどのような方法がベストなのでしょうか。

3-1まずは空間デザインの基礎知識を勉強

空間デザイナーになるためには、まず基礎的な知識を身につけることが必要です。
空間デザインの知識は本だけでなく、通信講座などを受けることがおすすめ。特に最初は何を学んでよいか分からないということも多いもの。正しい知識を身につけるためにも、独学だけでなく、きちんと指導を受けることがおすすめです。

3-2空間デザイナーという職業について知る

空間デザインというと、とてもおしゃれな職業というイメージ。しかし、イメージだけを強く持っていて、実際にはどのようなことをしているか知らないということも多いかもしれません。もし職業として空間デザイナーを目指す場合、どんな仕事なのかきちんと知っておくことも必要になります。

3-3必須ツールの勉強

空間デザインでは、いくつか必須のソフトやツールなどがあります。たとえばIllustratorやPhotoshopはデザインに欠かせないソフトです。
また、空間デザインにはCADの知識も欠かせません。
これらの知識は独学で身につけられるものもあるため、まずここから勉強をスタートさせるという方法もあります。

3-4空間デザインに関連・役立つ知識を広げていく

空間デザインというと、デザインの知識や技術だけが求められると考えている方も少なくありません。しかし実際には、様々な分野の知識が必要となります。
たとえば「色彩」。空間デザインでは、色彩が与える心理的な効果などが用いられることも少なくありません。そのため、まずは色彩関連の知識や資格を目指すという方法もおすすめです。
また、空間デザインは屋内だけでなく屋外のデザインが必要になることがあります。その時に役立つのがエクステリアの知識や資格です。インテリアに加えて、エクステリアの知識を身につけておくと、実際の空間デザインを行うときに活動の幅を広げることにつながります。
さらに建築や設計といった知識も空間デザインには必須。
これらの知識をすべて身につけようとすると、非常に多くの時間と労力が必要になるため、まずどのような空間デザイナーを目指すのかということをしっかり考えておきましょう。
もし空間デザイナーの中でも、店舗開発などを中心に活動したいという場合には、ディスプレイや売り場演出といった知識も重要になります。
その他、商業空間を利用するユーザーの心理についての知識も空間デザインには必要です。

3-5実在する空間を分析してみる

空間デザイナーの勉強というと、本から知識を身につけることが中心になりがちですが、実際の空間を教材にすることも大切です。
現代では、商業空間だけでなく、博物館や美術館、ホテル、イベント会場など様々な場所で空間デザインが活用されています。
このような空間を参考に、どのような技術が用いられているのか分析することも重要な学習になることでしょう。

04まとめ

空間デザイナーの勉強はある程度は独学でも可能ですが、実際の仕事に役立てるためには少し難しい部分があるかもしれません。もし本気で空間デザイナーを目指したいという場合、通信教育なども視野に入れてみてはいかがでしょうか。

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StudioAndante
StudioAndante 先生
大阪市出身。家具売場の販売員として勤務する傍ら夜間専門学校に入学し、建築士資格を取得。
百貨店建装部・設計事務所・工務店勤務等を経て空間デザイン事務所「スタジオアンダンテ/竹ノ内美代子インテリアデザイン事務所」を設立。
StudioAndante

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