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療育ってなに?子どもを対象とした音楽療法について

音楽療法というと、高齢者を対象にしたものと考えている方も少なくありません。しかし最近では、子どもへの療法として音楽療法が活用されることが増えています。音楽療法はどのような子どもの症状に効果を発揮するのでしょうか。今回は子どもを対象とした音楽療法についてご紹介します。

療育ってなに?子どもを対象とした音楽療法について
目次

01音楽療法とは

音楽療法とは、音楽の持っている力を活用して、心身の不調などにアプローチする治療の方法です。
日本音楽療法学会の定義によれば、音楽療法は「音楽のもつ生理的・社会的・心理的はたらきを用いて、心身の障害の回復、機能の維持改善、生活の質の向上、行動の変容などに向けて、音楽を意図的・計画的に使用すること」とされています。
「音楽の持つ生理的なはたらき」とは、音楽によって心がリラックスしたり、やる気を引き出したりということ。
「社会的なはたらき」は、音楽によって表情や身体の動き、アイコンタクトといった、コミュニケーションに関するものを指しています。
「心理的なはたらき」とは、音楽を聴くことでストレスや不安が軽減する作用のことです。
音楽療法は適切なプログラムを用いることで、これらのはたらきを組み合わせて利用者の心身に効果を発揮します。

02子どもと音楽療法

音楽療法は音楽を用いて行う療法ですが、ではなぜ音楽療法が子どもに対しての効果が期待できるのでしょうか。

2-1非言語コミュニケーションなので子どもに受け入れられやすい

音楽は聴いて楽しむものでもありますが、もともとはコミュニケーションの一種。音楽を通じて言葉にできない気持ちや感情を表し、聞き手にそれを届けるものです。
このように音楽は非言語によるコミュニケーションということができますが、この点が子どもに受け入れられやすいもの。
というのも、子どもの場合、まだまだ言語が未発達で自分の気持ちを整理して言葉に伝えることが難しいケースがあります。また、もともと自分の気持ちを誰かに伝える、表現するということが極端に苦手という子どもも少なくありません。
しかし音楽には言語は不必要なもの。さらに音楽だけでなく、身振りや手振り、アイコンタクトなどによってのコミュニケーションを行うこともできます。
そのため、音楽は子どもにアプローチしやすいコミュニケーション手段ということができます。

2-2どんなときに行われるか

それでは、音楽療法はどのような場合に行われているのでしょうか。
音楽療法が子どもに用いられる場所として一般的なのが小児専門の病棟。入院している子どもの心のケアやリハビリテーションの一環として音楽療法が行われています。
また、自閉症や発達障害、不登校や引きこもりなど、心身に障害があったり、心に不調を訴えたりという子どもの発達支援などにも音楽療法が利用されることもあります。

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03療育と音楽療法

「療育」という言葉をご存じでしょうか。療育とは、発達障害などを抱える子どもたちに対して、生きにくさを改善し、より制約が少なく、社会的に自立できる生活に導くためのトレーニングを指しています。この療育にも音楽療法が用いられることが少なくありません。

3-1音楽療法ができること

すでに述べたように、音楽は非言語によるコミュニケーションの手段。そのため、自分の気持ちを表現しにくい子どもや、言語的に未発達な子どもたちに受け入れられやすいという特徴があります。

3-2ソーシャルスキルの獲得

音楽療法による療育の目的のひとつが社会性や協調性を身につけること。
音楽療法のプログラムとして、複数の人で合唱や合奏を行うというものがありますが、合唱や合奏の場合には、他人に合わせて行動するということが必要になります。また、自分には何が求められているのか、他人は今どんなことを考えているのかといったソーシャルスキルに対する自覚を促すことにもつながります。
ソーシャルスキルとは社会で生きていくための技術のことで、通常の場合であれば人との生活や関わりの中で育まれることが多いもの。しかし発達障害を抱える子どもたちの場合、ソーシャルスキルを獲得することが難しいことも珍しくありません。
さらに何度もソーシャルスキルの獲得に失敗しているうちに、自信を失ってしまうことも。
しかし音楽療法の場合、音楽を通じて楽しみながら行うことができるだけでなく、他人との接し方や自分がどうすればいいのか、なぜ他人のことを考えることが必要かなどを肌で感じることができるため、子どもの成長に非常に効果があると言われています。

3-3心身の発達をサポート

さらに音楽療法では、心身の発達をサポートする効果も。たとえば注意欠陥多動性障害(ADHD)の子どもは、落ち着きがないだけと思われることもありますが、実際はその場で静止することや、リズムに合わせて身体を動かすことが苦手。これは腹筋や背筋などの体感が弱く、その結果として身体を制止できないということも理由のひとつです。
この場合、音楽療法によるセッションを行うことで体幹を鍛えたり、リズムに合わせて身体を動かし、待つことができるようになるなど心身の発達をサポートする効果も期待できます。

3-4五感への刺激が感覚の統合を助ける

発達障害の中には、感覚の刺激がうまく統合されていないことが原因で起きるものも少なくありません。
人間の感覚には、五感の他にも、手足の状態や身体の動きなどを感じるものもありますが、通常の場合には脳がこれらの感覚を整理、分類しています。
これらを脳の統合と呼びますが、この統合が上手く行かない場合、感覚に上手に対処することができず、音に対して耳を澄ませているのと同じように身体が動いてしまうといったことが発生します。
音楽療法では、音楽を聴きながら身体を動かすといったトレーニングを行いますが、この動作を重ねることで感覚の統合を促進することにつながります。

04子ども向け音楽療法の曲やプログラム

子どもの療育に効果を発揮する音楽療法。では子ども向けの音楽療法を行う場合、どのような曲やプログラムを選べばよいのでしょうか。

4-1子どもの発達や障害の特性に合わせて曲を選ぶ

子ども向けの音楽療法を行う場合には、それぞれの子どもの発達の状況や障害の特性に合わせて曲を選ぶことが必要です。
発達状況や障害は、子どもによっても様々です。中には音楽療法で改善が期待できるものもあれば、そうではないものもあります。
また、子どもの中にはある種の音程やリズムが騒音や雑音としてしか感じられないというケースもあるもの。その場合、どれだけ頑張っても、子どもたちにとって、それは不快な状態でしかなくなってしまいます。
まずは子どもの状態をしっかりと把握して、曲やプログラムを考えましょう。

4-2目的に合わせて曲を選ぶ

音楽療法と、音楽を主体としたレクリエーションの違いはどこにあるかといえば、「目的」の有無です。
レクリエーションの場合、ただ楽しめば成功ということになりますが、音楽療法ではまず目的を設定し、その目的をクリアすることが重要です。
目的には「アイコンタクトができる」「周囲とリズムを合わせる」「自分の役割を認識する」「リズム通りに動く」など様々なものがあります。もちろん、「楽しむ」ということが目的でも構いません。大切なのは、しっかり目的を見極めてプログラムや曲を選ぶということです。

05まとめ

子どもに向けた音楽療法はこれからさらにニーズが高まると予想される分野です。興味があるという方は、今のうちに専門的な知識を身につけておくことをおすすめします。

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講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
川島光将
川島光将 先生
指揮者・作曲家・編曲家
1980年代生まれ。東海地方出身。音楽教員として中学高等学校で勤務。現在は指揮者・作曲家・編曲家として活動。また障がい児への音楽療法に携わる。
川島光将

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