羊毛フェルトの表面を綺麗に仕上げるコツ
羊毛フェルトの作品で重要なのが表面の仕上げ。でも思うように表面の仕上げがうまくできないという方も多いかもしれません。実は羊毛フェルトの表面をキレイに仕上げるためにはちょっとしたコツがあります。今回は羊毛フェルトをキレイに仕上げるためのコツをご紹介します。
- 目次
01表面の仕上げがうまくいかない例と原因
誰でも簡単に楽しめる羊毛フェルトですが、なかなか上手くできないのが表面の仕上げ。仕上げの失敗にはいくつかのパターンがあります。
1-1でこぼこ、毛羽立ち
表面の仕上げの失敗で多いのが、でこぼこしたり、毛羽立ちが目立ってしまうケースです。ふわふわとした作品に仕上げたつもりでも、毛羽立ちが多いと、なんだか雑に見えてしまったり、見栄えが悪くなってしまうもの。
実はこれは、ニードルの刺し方が足りないのが大きな原因。
羊毛フェルトは、羊毛にニードルを刺すことで羊毛の繊維を絡ませてフェルト化させることでできる作品ですが、ニードルの刺し方が足りないと、繊維が十分にフェルト化しません。そのため、繊維が収まらず、ふわふわというよりもぼさぼさの仕上がりになってしまいます。
また、きれいな羊毛フェルトの作品を作るためには、ニードルをまんべんなく刺すことが重要。
一か所だけを集中して刺してそのほかの部分が指したりなかったり、ニードルを刺した部分に偏りがあったりした場合、刺した部分だけがへこんででこぼこになってしまいます。
1-2針の刺し跡が残る
羊毛フェルトの作品を作った場合、なんだか針の刺し跡が目立ってしまうということがあります。
これはニードルの刺しすぎが原因です。
羊毛フェルトの作品作りでは、しっかりとニードルを刺して羊毛をフェルト化させることが必要ですが、針を刺しすぎてしまうと羊毛がかちかちに固まってしまいます。
そうすると羊毛の復元力がなくなって、針を刺した後がそのまま残ってしまいます。
また、回数はちょうどよくても、針を深く刺しすぎていることで刺し跡が目立つことがあります。
というのも、ニードルは針先がもっとも細く、次第に太くなっているものですが、針を深く刺しすぎている場合、表面の部分は針の太い箇所が通過するため、結果的に刺し跡が目立ってしまいます。
なお、使用する羊毛が白い場合、さらに表面のでこぼこが目立ちやすくなることがあります。
02表面を滑らかに仕上げるコツ
作品をより美しく見せるためには、表面を滑らかに仕上げることが大切です。では、どうすれば表面を滑らかに仕上げることができるのでしょうか。
2-1ニードルを使い分ける
羊毛を刺すためのフェルティングニードルには様々な種類があります。
その種類の中でも大きな違いがニードルの太さ。
ニードルは太さによって、特徴や使い方が異なり、羊毛の種類や作る部分によって使い分けられるのが一般的です。
太いフェルティングニードルを使えば、その分、素早く羊毛を固めることができますが、その反面穴が大きくなってしまいがち。逆に細いニードルを使った場合、なかなか羊毛は固まらず、しっかりした羊毛の場合にはすぐに折れてしまうこともありますが、穴が目立ちにくいため、表面の仕上げなどには効果的。そのため、大まかに形を作ったり、羊毛をフェルト化させたいときには太いニードルを、最終的な仕上げには細い針を使うとよいでしょう。
また、同じ細いニードルの中にも様々な種類があります。
その中でも大きな違いが、バーブと呼ばれる部分。
フェルティングニードルは裁縫用の針などとは異なり、より効率的に羊毛をフェルト化させるために、針にぎざぎざの加工が施されています。
そのぎざぎざの部分がバーブと呼ばれるもの。バーブがニードル全体にたくさんついている物の場合、ニードルが早くフェルト化するため、羊毛を簡単にまとめることができます。
一方、バーブが針先に集中してついている物の場合、小刻みに針を刺していく表面の仕上げに最適。
羊毛フェルトを始めたばかりの頃は、レギュラーの太さのフェルティングニードルだけで作業を行うという方も多いかもしれませんが、用途によって使うニードルを変えることで、美しく表面を仕上げることができます。
2-2手でこする
どれだか細いニードルを使ってフェルトを刺していても、表面がまとまらない場合や、ニードルを刺す作業に疲れてしまうという場合、表面を手でこすって仕上げるという方法もあります。
すでに説明したように、羊毛フェルトの表面を美しく仕上げるためには、羊毛を正しくフェルト化させることが大切です。
そのため、何度もフェルティングニードルを刺して、羊毛の繊維を絡ませていきますが、実は羊毛の繊維は、針だけでなく、熱によってもフェルト化させることが可能。
そのため、気になる部分を手でこすっていると、摩擦熱によって羊毛がフェルト化。作品の表面を滑らかにすることができます。
滑りやすいナイロン手袋をつけてこすることで、作品を汚さず、効果的に羊毛を固めることができます。
2-3刺し過ぎない
羊毛フェルトを作る場合、しっかりとニードルを刺していくことが重要ですが、ここで注意したいのがニードルを刺しすぎてしまうこと。
特に、「しっかりとニードルを刺さなければいけない」ということを意識しすぎると、ニードルを刺す回数が多すぎて、羊毛がかちかちに固まってしまいます。
そうすると、思っていたよりも作品が小さくなってしまうことも。
また、ニードルを刺しすぎてしまう人の場合、一か所だけを刺しすぎてしまうことが多いため、どうしても一か所がへこんでしまうということになりがち。
ニードルを刺しているとついつい夢中になってしまうものですが、ある程度刺して羊毛がフェルト化してきたら、一度作品全体を眺めて、バランスが保てているかどうかを確認するとよいでしょう。
03どうしてもうまくいかないとき
キレイに表面を仕上げようとしても、羊毛の質や作品のサイズ、パーツの組み合わせなどによってどうしてもうまくいかないことがあります。その場合にはどう対処すればよいのでしょうか。
3-1毛羽立ちが残ってしまう場合は、ハサミでカット
もしどうしても毛羽立ちが残ったり、一か所だけ毛が飛び出しているような場合、思い切ってハサミでカットしてしまうというのもひとつの方法です。
この方法は、他の場所はきちんとフェルト化して表面が滑らかになっているのに、そこだけどうしてもまとまらないという場合に効果的。
それ以上ニードルを刺してしまうとバランスが崩れてしまいますが、ハサミでカットすればその部分だけ毛を目立たなくすることができます。
ただし、あまりハサミでカットしすぎると、短い毛がたくさんできてしまうことになり、逆に毛羽立ちがひどくなることがあります。
できるだけハサミでカットすることは避けて、使う場合にも最小限にとどめましょう。
3-2最終手段:羊毛を追加して表面をやり直す
針を刺しすぎて一か所だけがへこんでしまった、どうしても表面が滑らかにならないといった場合、そこに羊毛を追加、極細のニードルで刺して表面をやり直すという方法もあります。
ただし、これをやり過ぎると作品全体のバランスがおかしくなったり、一か所だけ表面の質感が変わってしまうことも多いため、あくまでも最終的な手段だと考えたほうがよいでしょう。
04まとめ
表面の仕上げによって作品はよくも悪くもなるもの。ただし、失敗してもやり直せるのが羊毛フェルトのよいところです。最初は気にしすぎることなく、作品作りを楽しみましょう。
この講座は!プロの監修を受けています!
講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
のあわん 先生
羊毛フェルト作家
趣味として始めた羊毛フェルトでしたが、その造形の楽しさに魅了され、各種コンクールに出品。
そこでの入賞を機に本格的に羊毛フェルト制作を行うようになりました。
イベント出展や...
宮崎千絵 先生
羊毛フェルト作家Fluffy smile
富山県出身・手芸歴30年超。
2013年より作家活動を開始、2019年「Fluffy smile」名義に変更し、現在に至る。
羊毛フェルト作品の制作・販売を経て、講師業、コ...
光るまど 先生
羊毛フェルト作家
学生の頃に羊毛フェルトと出会いました。
デザイナーとして働いていましたが、知人の依頼でペットの猫を作成し、作品として購入してもらえたことをきっかけに羊毛フェルト作家になりました。...
80,000人以上が受講申し込みしている諒設計アーキテクトラーニングの通信講座
あなたも早速受講して、資格を取得しましょう!
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1-1でこぼこ、毛羽立ち
表面の仕上げの失敗で多いのが、でこぼこしたり、毛羽立ちが目立ってしまうケースです。ふわふわとした作品に仕上げたつもりでも、毛羽立ちが多いと、なんだか雑に見えてしまったり、見栄えが悪くなってしまうもの。
実はこれは、ニードルの刺し方が足りないのが大きな原因。
羊毛フェルトは、羊毛にニードルを刺すことで羊毛の繊維を絡ませてフェルト化させることでできる作品ですが、ニードルの刺し方が足りないと、繊維が十分にフェルト化しません。そのため、繊維が収まらず、ふわふわというよりもぼさぼさの仕上がりになってしまいます。
また、きれいな羊毛フェルトの作品を作るためには、ニードルをまんべんなく刺すことが重要。
一か所だけを集中して刺してそのほかの部分が指したりなかったり、ニードルを刺した部分に偏りがあったりした場合、刺した部分だけがへこんででこぼこになってしまいます。
1-2針の刺し跡が残る
羊毛フェルトの作品を作った場合、なんだか針の刺し跡が目立ってしまうということがあります。
これはニードルの刺しすぎが原因です。
羊毛フェルトの作品作りでは、しっかりとニードルを刺して羊毛をフェルト化させることが必要ですが、針を刺しすぎてしまうと羊毛がかちかちに固まってしまいます。
そうすると羊毛の復元力がなくなって、針を刺した後がそのまま残ってしまいます。
また、回数はちょうどよくても、針を深く刺しすぎていることで刺し跡が目立つことがあります。
というのも、ニードルは針先がもっとも細く、次第に太くなっているものですが、針を深く刺しすぎている場合、表面の部分は針の太い箇所が通過するため、結果的に刺し跡が目立ってしまいます。
なお、使用する羊毛が白い場合、さらに表面のでこぼこが目立ちやすくなることがあります。
02表面を滑らかに仕上げるコツ
作品をより美しく見せるためには、表面を滑らかに仕上げることが大切です。では、どうすれば表面を滑らかに仕上げることができるのでしょうか。
2-1ニードルを使い分ける
羊毛を刺すためのフェルティングニードルには様々な種類があります。
その種類の中でも大きな違いがニードルの太さ。
ニードルは太さによって、特徴や使い方が異なり、羊毛の種類や作る部分によって使い分けられるのが一般的です。
太いフェルティングニードルを使えば、その分、素早く羊毛を固めることができますが、その反面穴が大きくなってしまいがち。逆に細いニードルを使った場合、なかなか羊毛は固まらず、しっかりした羊毛の場合にはすぐに折れてしまうこともありますが、穴が目立ちにくいため、表面の仕上げなどには効果的。そのため、大まかに形を作ったり、羊毛をフェルト化させたいときには太いニードルを、最終的な仕上げには細い針を使うとよいでしょう。
また、同じ細いニードルの中にも様々な種類があります。
その中でも大きな違いが、バーブと呼ばれる部分。
フェルティングニードルは裁縫用の針などとは異なり、より効率的に羊毛をフェルト化させるために、針にぎざぎざの加工が施されています。
そのぎざぎざの部分がバーブと呼ばれるもの。バーブがニードル全体にたくさんついている物の場合、ニードルが早くフェルト化するため、羊毛を簡単にまとめることができます。
一方、バーブが針先に集中してついている物の場合、小刻みに針を刺していく表面の仕上げに最適。
羊毛フェルトを始めたばかりの頃は、レギュラーの太さのフェルティングニードルだけで作業を行うという方も多いかもしれませんが、用途によって使うニードルを変えることで、美しく表面を仕上げることができます。
2-2手でこする
どれだか細いニードルを使ってフェルトを刺していても、表面がまとまらない場合や、ニードルを刺す作業に疲れてしまうという場合、表面を手でこすって仕上げるという方法もあります。
すでに説明したように、羊毛フェルトの表面を美しく仕上げるためには、羊毛を正しくフェルト化させることが大切です。
そのため、何度もフェルティングニードルを刺して、羊毛の繊維を絡ませていきますが、実は羊毛の繊維は、針だけでなく、熱によってもフェルト化させることが可能。
そのため、気になる部分を手でこすっていると、摩擦熱によって羊毛がフェルト化。作品の表面を滑らかにすることができます。
滑りやすいナイロン手袋をつけてこすることで、作品を汚さず、効果的に羊毛を固めることができます。
2-3刺し過ぎない
羊毛フェルトを作る場合、しっかりとニードルを刺していくことが重要ですが、ここで注意したいのがニードルを刺しすぎてしまうこと。
特に、「しっかりとニードルを刺さなければいけない」ということを意識しすぎると、ニードルを刺す回数が多すぎて、羊毛がかちかちに固まってしまいます。
そうすると、思っていたよりも作品が小さくなってしまうことも。
また、ニードルを刺しすぎてしまう人の場合、一か所だけを刺しすぎてしまうことが多いため、どうしても一か所がへこんでしまうということになりがち。
ニードルを刺しているとついつい夢中になってしまうものですが、ある程度刺して羊毛がフェルト化してきたら、一度作品全体を眺めて、バランスが保てているかどうかを確認するとよいでしょう。
03どうしてもうまくいかないとき
キレイに表面を仕上げようとしても、羊毛の質や作品のサイズ、パーツの組み合わせなどによってどうしてもうまくいかないことがあります。その場合にはどう対処すればよいのでしょうか。
3-1毛羽立ちが残ってしまう場合は、ハサミでカット
もしどうしても毛羽立ちが残ったり、一か所だけ毛が飛び出しているような場合、思い切ってハサミでカットしてしまうというのもひとつの方法です。
この方法は、他の場所はきちんとフェルト化して表面が滑らかになっているのに、そこだけどうしてもまとまらないという場合に効果的。
それ以上ニードルを刺してしまうとバランスが崩れてしまいますが、ハサミでカットすればその部分だけ毛を目立たなくすることができます。
ただし、あまりハサミでカットしすぎると、短い毛がたくさんできてしまうことになり、逆に毛羽立ちがひどくなることがあります。
できるだけハサミでカットすることは避けて、使う場合にも最小限にとどめましょう。
3-2最終手段:羊毛を追加して表面をやり直す
針を刺しすぎて一か所だけがへこんでしまった、どうしても表面が滑らかにならないといった場合、そこに羊毛を追加、極細のニードルで刺して表面をやり直すという方法もあります。
ただし、これをやり過ぎると作品全体のバランスがおかしくなったり、一か所だけ表面の質感が変わってしまうことも多いため、あくまでも最終的な手段だと考えたほうがよいでしょう。
04まとめ
表面の仕上げによって作品はよくも悪くもなるもの。ただし、失敗してもやり直せるのが羊毛フェルトのよいところです。最初は気にしすぎることなく、作品作りを楽しみましょう。
この講座は!プロの監修を受けています!
講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
のあわん 先生
羊毛フェルト作家
趣味として始めた羊毛フェルトでしたが、その造形の楽しさに魅了され、各種コンクールに出品。
そこでの入賞を機に本格的に羊毛フェルト制作を行うようになりました。
イベント出展や...
宮崎千絵 先生
羊毛フェルト作家Fluffy smile
富山県出身・手芸歴30年超。
2013年より作家活動を開始、2019年「Fluffy smile」名義に変更し、現在に至る。
羊毛フェルト作品の制作・販売を経て、講師業、コ...
光るまど 先生
羊毛フェルト作家
学生の頃に羊毛フェルトと出会いました。
デザイナーとして働いていましたが、知人の依頼でペットの猫を作成し、作品として購入してもらえたことをきっかけに羊毛フェルト作家になりました。...
80,000人以上が受講申し込みしている諒設計アーキテクトラーニングの通信講座
あなたも早速受講して、資格を取得しましょう!
2-1ニードルを使い分ける
羊毛を刺すためのフェルティングニードルには様々な種類があります。
その種類の中でも大きな違いがニードルの太さ。
ニードルは太さによって、特徴や使い方が異なり、羊毛の種類や作る部分によって使い分けられるのが一般的です。
太いフェルティングニードルを使えば、その分、素早く羊毛を固めることができますが、その反面穴が大きくなってしまいがち。逆に細いニードルを使った場合、なかなか羊毛は固まらず、しっかりした羊毛の場合にはすぐに折れてしまうこともありますが、穴が目立ちにくいため、表面の仕上げなどには効果的。そのため、大まかに形を作ったり、羊毛をフェルト化させたいときには太いニードルを、最終的な仕上げには細い針を使うとよいでしょう。
また、同じ細いニードルの中にも様々な種類があります。
その中でも大きな違いが、バーブと呼ばれる部分。
フェルティングニードルは裁縫用の針などとは異なり、より効率的に羊毛をフェルト化させるために、針にぎざぎざの加工が施されています。
そのぎざぎざの部分がバーブと呼ばれるもの。バーブがニードル全体にたくさんついている物の場合、ニードルが早くフェルト化するため、羊毛を簡単にまとめることができます。
一方、バーブが針先に集中してついている物の場合、小刻みに針を刺していく表面の仕上げに最適。
羊毛フェルトを始めたばかりの頃は、レギュラーの太さのフェルティングニードルだけで作業を行うという方も多いかもしれませんが、用途によって使うニードルを変えることで、美しく表面を仕上げることができます。
2-2手でこする
どれだか細いニードルを使ってフェルトを刺していても、表面がまとまらない場合や、ニードルを刺す作業に疲れてしまうという場合、表面を手でこすって仕上げるという方法もあります。
すでに説明したように、羊毛フェルトの表面を美しく仕上げるためには、羊毛を正しくフェルト化させることが大切です。
そのため、何度もフェルティングニードルを刺して、羊毛の繊維を絡ませていきますが、実は羊毛の繊維は、針だけでなく、熱によってもフェルト化させることが可能。
そのため、気になる部分を手でこすっていると、摩擦熱によって羊毛がフェルト化。作品の表面を滑らかにすることができます。
滑りやすいナイロン手袋をつけてこすることで、作品を汚さず、効果的に羊毛を固めることができます。
2-3刺し過ぎない
羊毛フェルトを作る場合、しっかりとニードルを刺していくことが重要ですが、ここで注意したいのがニードルを刺しすぎてしまうこと。
特に、「しっかりとニードルを刺さなければいけない」ということを意識しすぎると、ニードルを刺す回数が多すぎて、羊毛がかちかちに固まってしまいます。
そうすると、思っていたよりも作品が小さくなってしまうことも。
また、ニードルを刺しすぎてしまう人の場合、一か所だけを刺しすぎてしまうことが多いため、どうしても一か所がへこんでしまうということになりがち。
ニードルを刺しているとついつい夢中になってしまうものですが、ある程度刺して羊毛がフェルト化してきたら、一度作品全体を眺めて、バランスが保てているかどうかを確認するとよいでしょう。
03どうしてもうまくいかないとき
キレイに表面を仕上げようとしても、羊毛の質や作品のサイズ、パーツの組み合わせなどによってどうしてもうまくいかないことがあります。その場合にはどう対処すればよいのでしょうか。
3-1毛羽立ちが残ってしまう場合は、ハサミでカット
もしどうしても毛羽立ちが残ったり、一か所だけ毛が飛び出しているような場合、思い切ってハサミでカットしてしまうというのもひとつの方法です。
この方法は、他の場所はきちんとフェルト化して表面が滑らかになっているのに、そこだけどうしてもまとまらないという場合に効果的。
それ以上ニードルを刺してしまうとバランスが崩れてしまいますが、ハサミでカットすればその部分だけ毛を目立たなくすることができます。
ただし、あまりハサミでカットしすぎると、短い毛がたくさんできてしまうことになり、逆に毛羽立ちがひどくなることがあります。
できるだけハサミでカットすることは避けて、使う場合にも最小限にとどめましょう。
3-2最終手段:羊毛を追加して表面をやり直す
針を刺しすぎて一か所だけがへこんでしまった、どうしても表面が滑らかにならないといった場合、そこに羊毛を追加、極細のニードルで刺して表面をやり直すという方法もあります。
ただし、これをやり過ぎると作品全体のバランスがおかしくなったり、一か所だけ表面の質感が変わってしまうことも多いため、あくまでも最終的な手段だと考えたほうがよいでしょう。
04まとめ
表面の仕上げによって作品はよくも悪くもなるもの。ただし、失敗してもやり直せるのが羊毛フェルトのよいところです。最初は気にしすぎることなく、作品作りを楽しみましょう。
この講座は!プロの監修を受けています!
講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
のあわん 先生
羊毛フェルト作家
趣味として始めた羊毛フェルトでしたが、その造形の楽しさに魅了され、各種コンクールに出品。
そこでの入賞を機に本格的に羊毛フェルト制作を行うようになりました。
イベント出展や...
宮崎千絵 先生
羊毛フェルト作家Fluffy smile
富山県出身・手芸歴30年超。
2013年より作家活動を開始、2019年「Fluffy smile」名義に変更し、現在に至る。
羊毛フェルト作品の制作・販売を経て、講師業、コ...
光るまど 先生
羊毛フェルト作家
学生の頃に羊毛フェルトと出会いました。
デザイナーとして働いていましたが、知人の依頼でペットの猫を作成し、作品として購入してもらえたことをきっかけに羊毛フェルト作家になりました。...
80,000人以上が受講申し込みしている諒設計アーキテクトラーニングの通信講座
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3-1毛羽立ちが残ってしまう場合は、ハサミでカット
もしどうしても毛羽立ちが残ったり、一か所だけ毛が飛び出しているような場合、思い切ってハサミでカットしてしまうというのもひとつの方法です。
この方法は、他の場所はきちんとフェルト化して表面が滑らかになっているのに、そこだけどうしてもまとまらないという場合に効果的。
それ以上ニードルを刺してしまうとバランスが崩れてしまいますが、ハサミでカットすればその部分だけ毛を目立たなくすることができます。
ただし、あまりハサミでカットしすぎると、短い毛がたくさんできてしまうことになり、逆に毛羽立ちがひどくなることがあります。
できるだけハサミでカットすることは避けて、使う場合にも最小限にとどめましょう。
3-2最終手段:羊毛を追加して表面をやり直す
針を刺しすぎて一か所だけがへこんでしまった、どうしても表面が滑らかにならないといった場合、そこに羊毛を追加、極細のニードルで刺して表面をやり直すという方法もあります。
ただし、これをやり過ぎると作品全体のバランスがおかしくなったり、一か所だけ表面の質感が変わってしまうことも多いため、あくまでも最終的な手段だと考えたほうがよいでしょう。
04まとめ
表面の仕上げによって作品はよくも悪くもなるもの。ただし、失敗してもやり直せるのが羊毛フェルトのよいところです。最初は気にしすぎることなく、作品作りを楽しみましょう。
この講座は!プロの監修を受けています!
講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
のあわん 先生
羊毛フェルト作家
趣味として始めた羊毛フェルトでしたが、その造形の楽しさに魅了され、各種コンクールに出品。
そこでの入賞を機に本格的に羊毛フェルト制作を行うようになりました。
イベント出展や...
宮崎千絵 先生
羊毛フェルト作家Fluffy smile
富山県出身・手芸歴30年超。
2013年より作家活動を開始、2019年「Fluffy smile」名義に変更し、現在に至る。
羊毛フェルト作品の制作・販売を経て、講師業、コ...
光るまど 先生
羊毛フェルト作家
学生の頃に羊毛フェルトと出会いました。
デザイナーとして働いていましたが、知人の依頼でペットの猫を作成し、作品として購入してもらえたことをきっかけに羊毛フェルト作家になりました。...
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2013年より作家活動を開始、2019年「Fluffy smile」名義に変更し、現在に至る。
羊毛フェルト作品の制作・販売を経て、講師業、コ...
デザイナーとして働いていましたが、知人の依頼でペットの猫を作成し、作品として購入してもらえたことをきっかけに羊毛フェルト作家になりました。...