羊毛フェルト作品と羊毛の保管方法
手軽に作品作りを楽しめることで人気の羊毛フェルト。せっかく作った作品はいつまでもきれいな状態で保ちたいものです。では、羊毛フェルトの作品はどのように保管すればよいのでしょうか。今回は羊毛フェルトの作品と羊毛の保管方法についてご紹介します。
- 目次
01羊毛の性質と劣化
食品などと異なり、羊毛や羊毛フェルトの作品はそれほど保管に気を使わなくてもいいというイメージを持っている方も多いかもしれません。しかし、実は羊毛も保管方法を間違えるとすぐに劣化してしまいます。
1-1たんぱく質系繊維
専門的に言うと、羊毛は「たんぱく質系繊維」と呼ばれるものです。たんぱく質系繊維とは、動物のたんぱく質から作られている繊維のこと。羊毛の他には、絹などもたんぱく質系繊維です。
そもそも羊毛は羊の毛を刈り取って加工したもの。つまり、羊のたんぱく質によって出来ています。
そのため、化学繊維とは異なり、不適切な環境で保管していると、すぐに劣化が起きてしまいます。
1-2日光や湿度の影響を受けやすい
たんぱく質系繊維の特徴は、吸湿性が高いこと。そのため、湿気を吸い込んでカビなどが生えることがあります。
また、羊毛が吸い込むのは湿気だけではありません。洋服ににおいがつくように、周囲のにおいも吸い込んでしまうため、気が付くと作品に嫌なにおいがついてしまうことも。
さらに、たんぱく質系繊維の大敵が日光。日光に当たると酸化が進み、羊毛の色が失われることもあります。
1-3からまりやすい
羊毛フェルトは、ニードルで羊毛の繊維を絡ませて、羊毛を固めることで作る作品。このとき、羊毛がフェルトになる「フェルト化」という現象が起きていますが、フェルト化は摩擦によっても起きることがあります。
そのため、羊毛フェルトを棚などに置いておくと、どうしても他の作品と接触したり、手が触れたりして、羊毛が絡まりフェルト化してしまうことがあります。
また、ホコリなどをかぶってしまった場合、それを掃除しようとしても、ホコリと羊毛の繊維が絡まって、奥に入り込んでしまうことがあります。
1-4保存方法に注意が必要
このように、羊毛フェルトは様々な原因で劣化してしまいます。また、ウールで出来た衣服と同じように、いつの間にか虫食いができてしまうこともあります。
それを避けるためには、羊毛フェルトや羊毛の保存には注意が必要になります。
02羊毛の保存の仕方
それでは、羊毛を長持ちさせるためにはどのような保存の仕方が適しているのでしょうか。
2-1湿気吸収を避ける
羊毛にとって、湿気は大敵。そのため、羊毛を保存するときにはできるだけ湿気を避ける必要があります。
羊毛を購入したら、まずケースやジッパー付きのポリ袋などに入れて、出来るだけ密閉して保存するようにしましょう。
また、日光が当たる場所や、温度が高くなる場所、温度の変化の激しい場所は避けること。密閉されたケースの中は温度が上がりやすく、羊毛から水分が蒸発、それが袋の内側に水滴としてついてしまうと、それがカビの原因になることがあります。
どうしても密閉できる袋がない、袋に羊毛が入りきらないといった場合には、羊毛を入れっぱなしにせず、ときどき袋から取り出して風に当てるという方法もあります。
新鮮な空気に当てることで、湿気を乾燥させるだけでなく、ついてしまったにおいを取り除くこともできます。
2-2虫を防ぐ
羊毛を保存するときには、虫食いを避ける工夫も必要です。そのときに便利なのが衣類用の防虫剤。ケースや袋の中に市販の防虫剤を入れておくだけで、虫を防ぐことができます。
2-3違う種類・色の羊毛を一緒に保管すると絡まり合うことも
羊毛フェルトの作品は、サイズなどによってはどうしても羊毛が余ってしまうことがあります。
余った羊毛は、ついついまとめて同じケースや裁縫箱に入れてしまいがちですが、そうすると次に取り出すときに繊維が絡まり、混ざってしまうことがあります。
特に違う種類の羊毛は柔らかさなどが違うため絡まりやすいもの。
また色が違う羊毛が絡まってしまうと、色が混ざってしまいます。
それを避けるためにも、羊毛は種類や色ごとに分けて個別に袋に入れて保存しましょう。透明な袋を使うと、外から見てすぐに何が入っているのか分かるので、次に使うときに便利です。
羊毛の種類が多い場合には、百円ショップなどで購入できる細かく仕切られた収納ボックスを使うのもよい方法です。
収納ボックスでは、完全に空気を遮断することはできませんが、色や違いなどが分かりやすくなるため、作品作りのイメージがわきやすくなり、羊毛を無駄にすることもなくなります。
03羊毛フェルト作品の保管方法
せっかく作った羊毛フェルトの作品を長く保存するためにはちょっとしたコツがあります。
3-1羊毛と同様に羊毛フェルトもデリケート
羊毛フェルトの作品も羊毛と同じように非常にデリケート。羊毛フェルトの場合、すでにきちんとした形になっているため、羊毛と同じかそれ以上に注意して作品を保存する必要があります。
3-2保管方法が悪いと変色など劣化
羊毛フェルトの作品も、羊毛と同様に保存方法が悪いと、変色やカビ、虫食いなどが起きてしまいます。
特に注意したいのが直射日光と湿気。羊毛フェルトの作品は目に見えるところに置いておくことが多いため、どうしても窓からの光に当たりやすくなり、気温や湿度の影響をうけがち。
また、ホコリなどをかぶってしまうと、繊維が絡まってしまいます。
3-3作品の劣化を避ける保管方法
羊毛フェルトの作品を保存する場合、まず直射日光を避け、風通しの良い場所に置きましょう。その場合、ホコリを避けるためにむき出しで置いておくことはおすすめできません。特に、空気中の油分とホコリが結合すると、どうやっても取れない汚れになってしまうもの。
それを避けるためにも、できればガラスやプラスチックのケースに入れておくのがよいでしょう。
その場合、乾燥剤や防虫剤を入れておくと、カビや湿気を防ぐことができます。
もしケースに入れて置く場合でも、ときどきケースを開けて風を通してあげるのがよいでしょう。
ケースの中に入れっぱなしになっている場合、どうしても空気がよどんでしまいます。羊毛と同じように、ときどき風に当ててあげると、カビや虫食いだけでなく、防虫剤などのにおいがついてしまうことも防げます。
また、短時間であれば日の当たるところに置いて少しだけ干してあげてもよいでしょう。日光の当てすぎは変色の原因になりますが、カビの防止やにおい対策には効果があります。
3-4やってはいけないこと
羊毛フェルトの作品をキレイに保存するためには、やってはいけないこともあります。それは、水洗いすること。
羊毛フェルトの作品が汚れたり、どうしてもにおいが取れないといった場合、つい水に漬けて洗いたくなりますが、もし羊毛を水に漬けて乾燥させた場合、羊毛が乾燥、作品が縮んで取り返しのつかないことになってしまいます。
確かに羊毛には水をはじく性質がありますが、長時間水に漬けてしまうと、フェルトが水を吸い込んで、元の状態に戻らなくなってしまいます。
特に、羊毛の風合いを生かした作品の場合、形が崩れてしまいます。そうなるとどうしても元には戻せないため、水洗いは避けた方がよいでしょう。
04まとめ
羊毛や羊毛フェルトの作品は非常にデリケート。そのため、きちんとした保存方法を知ることは非常に重要です。
この講座は!プロの監修を受けています!
講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
のあわん 先生
羊毛フェルト作家
趣味として始めた羊毛フェルトでしたが、その造形の楽しさに魅了され、各種コンクールに出品。
そこでの入賞を機に本格的に羊毛フェルト制作を行うようになりました。
イベント出展や...
宮崎千絵 先生
羊毛フェルト作家Fluffy smile
富山県出身・手芸歴30年超。
2013年より作家活動を開始、2019年「Fluffy smile」名義に変更し、現在に至る。
羊毛フェルト作品の制作・販売を経て、講師業、コ...
光るまど 先生
羊毛フェルト作家
学生の頃に羊毛フェルトと出会いました。
デザイナーとして働いていましたが、知人の依頼でペットの猫を作成し、作品として購入してもらえたことをきっかけに羊毛フェルト作家になりました。...
80,000人以上が受講申し込みしている諒設計アーキテクトラーニングの通信講座
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1-1たんぱく質系繊維
専門的に言うと、羊毛は「たんぱく質系繊維」と呼ばれるものです。たんぱく質系繊維とは、動物のたんぱく質から作られている繊維のこと。羊毛の他には、絹などもたんぱく質系繊維です。
そもそも羊毛は羊の毛を刈り取って加工したもの。つまり、羊のたんぱく質によって出来ています。
そのため、化学繊維とは異なり、不適切な環境で保管していると、すぐに劣化が起きてしまいます。
1-2日光や湿度の影響を受けやすい
たんぱく質系繊維の特徴は、吸湿性が高いこと。そのため、湿気を吸い込んでカビなどが生えることがあります。
また、羊毛が吸い込むのは湿気だけではありません。洋服ににおいがつくように、周囲のにおいも吸い込んでしまうため、気が付くと作品に嫌なにおいがついてしまうことも。
さらに、たんぱく質系繊維の大敵が日光。日光に当たると酸化が進み、羊毛の色が失われることもあります。
1-3からまりやすい
羊毛フェルトは、ニードルで羊毛の繊維を絡ませて、羊毛を固めることで作る作品。このとき、羊毛がフェルトになる「フェルト化」という現象が起きていますが、フェルト化は摩擦によっても起きることがあります。
そのため、羊毛フェルトを棚などに置いておくと、どうしても他の作品と接触したり、手が触れたりして、羊毛が絡まりフェルト化してしまうことがあります。
また、ホコリなどをかぶってしまった場合、それを掃除しようとしても、ホコリと羊毛の繊維が絡まって、奥に入り込んでしまうことがあります。
1-4保存方法に注意が必要
このように、羊毛フェルトは様々な原因で劣化してしまいます。また、ウールで出来た衣服と同じように、いつの間にか虫食いができてしまうこともあります。
それを避けるためには、羊毛フェルトや羊毛の保存には注意が必要になります。
02羊毛の保存の仕方
それでは、羊毛を長持ちさせるためにはどのような保存の仕方が適しているのでしょうか。
2-1湿気吸収を避ける
羊毛にとって、湿気は大敵。そのため、羊毛を保存するときにはできるだけ湿気を避ける必要があります。
羊毛を購入したら、まずケースやジッパー付きのポリ袋などに入れて、出来るだけ密閉して保存するようにしましょう。
また、日光が当たる場所や、温度が高くなる場所、温度の変化の激しい場所は避けること。密閉されたケースの中は温度が上がりやすく、羊毛から水分が蒸発、それが袋の内側に水滴としてついてしまうと、それがカビの原因になることがあります。
どうしても密閉できる袋がない、袋に羊毛が入りきらないといった場合には、羊毛を入れっぱなしにせず、ときどき袋から取り出して風に当てるという方法もあります。
新鮮な空気に当てることで、湿気を乾燥させるだけでなく、ついてしまったにおいを取り除くこともできます。
2-2虫を防ぐ
羊毛を保存するときには、虫食いを避ける工夫も必要です。そのときに便利なのが衣類用の防虫剤。ケースや袋の中に市販の防虫剤を入れておくだけで、虫を防ぐことができます。
2-3違う種類・色の羊毛を一緒に保管すると絡まり合うことも
羊毛フェルトの作品は、サイズなどによってはどうしても羊毛が余ってしまうことがあります。
余った羊毛は、ついついまとめて同じケースや裁縫箱に入れてしまいがちですが、そうすると次に取り出すときに繊維が絡まり、混ざってしまうことがあります。
特に違う種類の羊毛は柔らかさなどが違うため絡まりやすいもの。
また色が違う羊毛が絡まってしまうと、色が混ざってしまいます。
それを避けるためにも、羊毛は種類や色ごとに分けて個別に袋に入れて保存しましょう。透明な袋を使うと、外から見てすぐに何が入っているのか分かるので、次に使うときに便利です。
羊毛の種類が多い場合には、百円ショップなどで購入できる細かく仕切られた収納ボックスを使うのもよい方法です。
収納ボックスでは、完全に空気を遮断することはできませんが、色や違いなどが分かりやすくなるため、作品作りのイメージがわきやすくなり、羊毛を無駄にすることもなくなります。
03羊毛フェルト作品の保管方法
せっかく作った羊毛フェルトの作品を長く保存するためにはちょっとしたコツがあります。
3-1羊毛と同様に羊毛フェルトもデリケート
羊毛フェルトの作品も羊毛と同じように非常にデリケート。羊毛フェルトの場合、すでにきちんとした形になっているため、羊毛と同じかそれ以上に注意して作品を保存する必要があります。
3-2保管方法が悪いと変色など劣化
羊毛フェルトの作品も、羊毛と同様に保存方法が悪いと、変色やカビ、虫食いなどが起きてしまいます。
特に注意したいのが直射日光と湿気。羊毛フェルトの作品は目に見えるところに置いておくことが多いため、どうしても窓からの光に当たりやすくなり、気温や湿度の影響をうけがち。
また、ホコリなどをかぶってしまうと、繊維が絡まってしまいます。
3-3作品の劣化を避ける保管方法
羊毛フェルトの作品を保存する場合、まず直射日光を避け、風通しの良い場所に置きましょう。その場合、ホコリを避けるためにむき出しで置いておくことはおすすめできません。特に、空気中の油分とホコリが結合すると、どうやっても取れない汚れになってしまうもの。
それを避けるためにも、できればガラスやプラスチックのケースに入れておくのがよいでしょう。
その場合、乾燥剤や防虫剤を入れておくと、カビや湿気を防ぐことができます。
もしケースに入れて置く場合でも、ときどきケースを開けて風を通してあげるのがよいでしょう。
ケースの中に入れっぱなしになっている場合、どうしても空気がよどんでしまいます。羊毛と同じように、ときどき風に当ててあげると、カビや虫食いだけでなく、防虫剤などのにおいがついてしまうことも防げます。
また、短時間であれば日の当たるところに置いて少しだけ干してあげてもよいでしょう。日光の当てすぎは変色の原因になりますが、カビの防止やにおい対策には効果があります。
3-4やってはいけないこと
羊毛フェルトの作品をキレイに保存するためには、やってはいけないこともあります。それは、水洗いすること。
羊毛フェルトの作品が汚れたり、どうしてもにおいが取れないといった場合、つい水に漬けて洗いたくなりますが、もし羊毛を水に漬けて乾燥させた場合、羊毛が乾燥、作品が縮んで取り返しのつかないことになってしまいます。
確かに羊毛には水をはじく性質がありますが、長時間水に漬けてしまうと、フェルトが水を吸い込んで、元の状態に戻らなくなってしまいます。
特に、羊毛の風合いを生かした作品の場合、形が崩れてしまいます。そうなるとどうしても元には戻せないため、水洗いは避けた方がよいでしょう。
04まとめ
羊毛や羊毛フェルトの作品は非常にデリケート。そのため、きちんとした保存方法を知ることは非常に重要です。
この講座は!プロの監修を受けています!
講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
のあわん 先生
羊毛フェルト作家
趣味として始めた羊毛フェルトでしたが、その造形の楽しさに魅了され、各種コンクールに出品。
そこでの入賞を機に本格的に羊毛フェルト制作を行うようになりました。
イベント出展や...
宮崎千絵 先生
羊毛フェルト作家Fluffy smile
富山県出身・手芸歴30年超。
2013年より作家活動を開始、2019年「Fluffy smile」名義に変更し、現在に至る。
羊毛フェルト作品の制作・販売を経て、講師業、コ...
光るまど 先生
羊毛フェルト作家
学生の頃に羊毛フェルトと出会いました。
デザイナーとして働いていましたが、知人の依頼でペットの猫を作成し、作品として購入してもらえたことをきっかけに羊毛フェルト作家になりました。...
80,000人以上が受講申し込みしている諒設計アーキテクトラーニングの通信講座
あなたも早速受講して、資格を取得しましょう!
2-1湿気吸収を避ける
羊毛にとって、湿気は大敵。そのため、羊毛を保存するときにはできるだけ湿気を避ける必要があります。
羊毛を購入したら、まずケースやジッパー付きのポリ袋などに入れて、出来るだけ密閉して保存するようにしましょう。
また、日光が当たる場所や、温度が高くなる場所、温度の変化の激しい場所は避けること。密閉されたケースの中は温度が上がりやすく、羊毛から水分が蒸発、それが袋の内側に水滴としてついてしまうと、それがカビの原因になることがあります。
どうしても密閉できる袋がない、袋に羊毛が入りきらないといった場合には、羊毛を入れっぱなしにせず、ときどき袋から取り出して風に当てるという方法もあります。
新鮮な空気に当てることで、湿気を乾燥させるだけでなく、ついてしまったにおいを取り除くこともできます。
2-2虫を防ぐ
羊毛を保存するときには、虫食いを避ける工夫も必要です。そのときに便利なのが衣類用の防虫剤。ケースや袋の中に市販の防虫剤を入れておくだけで、虫を防ぐことができます。
2-3違う種類・色の羊毛を一緒に保管すると絡まり合うことも
羊毛フェルトの作品は、サイズなどによってはどうしても羊毛が余ってしまうことがあります。
余った羊毛は、ついついまとめて同じケースや裁縫箱に入れてしまいがちですが、そうすると次に取り出すときに繊維が絡まり、混ざってしまうことがあります。
特に違う種類の羊毛は柔らかさなどが違うため絡まりやすいもの。
また色が違う羊毛が絡まってしまうと、色が混ざってしまいます。
それを避けるためにも、羊毛は種類や色ごとに分けて個別に袋に入れて保存しましょう。透明な袋を使うと、外から見てすぐに何が入っているのか分かるので、次に使うときに便利です。
羊毛の種類が多い場合には、百円ショップなどで購入できる細かく仕切られた収納ボックスを使うのもよい方法です。
収納ボックスでは、完全に空気を遮断することはできませんが、色や違いなどが分かりやすくなるため、作品作りのイメージがわきやすくなり、羊毛を無駄にすることもなくなります。
03羊毛フェルト作品の保管方法
せっかく作った羊毛フェルトの作品を長く保存するためにはちょっとしたコツがあります。
3-1羊毛と同様に羊毛フェルトもデリケート
羊毛フェルトの作品も羊毛と同じように非常にデリケート。羊毛フェルトの場合、すでにきちんとした形になっているため、羊毛と同じかそれ以上に注意して作品を保存する必要があります。
3-2保管方法が悪いと変色など劣化
羊毛フェルトの作品も、羊毛と同様に保存方法が悪いと、変色やカビ、虫食いなどが起きてしまいます。
特に注意したいのが直射日光と湿気。羊毛フェルトの作品は目に見えるところに置いておくことが多いため、どうしても窓からの光に当たりやすくなり、気温や湿度の影響をうけがち。
また、ホコリなどをかぶってしまうと、繊維が絡まってしまいます。
3-3作品の劣化を避ける保管方法
羊毛フェルトの作品を保存する場合、まず直射日光を避け、風通しの良い場所に置きましょう。その場合、ホコリを避けるためにむき出しで置いておくことはおすすめできません。特に、空気中の油分とホコリが結合すると、どうやっても取れない汚れになってしまうもの。
それを避けるためにも、できればガラスやプラスチックのケースに入れておくのがよいでしょう。
その場合、乾燥剤や防虫剤を入れておくと、カビや湿気を防ぐことができます。
もしケースに入れて置く場合でも、ときどきケースを開けて風を通してあげるのがよいでしょう。
ケースの中に入れっぱなしになっている場合、どうしても空気がよどんでしまいます。羊毛と同じように、ときどき風に当ててあげると、カビや虫食いだけでなく、防虫剤などのにおいがついてしまうことも防げます。
また、短時間であれば日の当たるところに置いて少しだけ干してあげてもよいでしょう。日光の当てすぎは変色の原因になりますが、カビの防止やにおい対策には効果があります。
3-4やってはいけないこと
羊毛フェルトの作品をキレイに保存するためには、やってはいけないこともあります。それは、水洗いすること。
羊毛フェルトの作品が汚れたり、どうしてもにおいが取れないといった場合、つい水に漬けて洗いたくなりますが、もし羊毛を水に漬けて乾燥させた場合、羊毛が乾燥、作品が縮んで取り返しのつかないことになってしまいます。
確かに羊毛には水をはじく性質がありますが、長時間水に漬けてしまうと、フェルトが水を吸い込んで、元の状態に戻らなくなってしまいます。
特に、羊毛の風合いを生かした作品の場合、形が崩れてしまいます。そうなるとどうしても元には戻せないため、水洗いは避けた方がよいでしょう。
04まとめ
羊毛や羊毛フェルトの作品は非常にデリケート。そのため、きちんとした保存方法を知ることは非常に重要です。
この講座は!プロの監修を受けています!
講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
のあわん 先生
羊毛フェルト作家
趣味として始めた羊毛フェルトでしたが、その造形の楽しさに魅了され、各種コンクールに出品。
そこでの入賞を機に本格的に羊毛フェルト制作を行うようになりました。
イベント出展や...
宮崎千絵 先生
羊毛フェルト作家Fluffy smile
富山県出身・手芸歴30年超。
2013年より作家活動を開始、2019年「Fluffy smile」名義に変更し、現在に至る。
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光るまど 先生
羊毛フェルト作家
学生の頃に羊毛フェルトと出会いました。
デザイナーとして働いていましたが、知人の依頼でペットの猫を作成し、作品として購入してもらえたことをきっかけに羊毛フェルト作家になりました。...
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羊毛フェルトの作品も羊毛と同じように非常にデリケート。羊毛フェルトの場合、すでにきちんとした形になっているため、羊毛と同じかそれ以上に注意して作品を保存する必要があります。
3-2保管方法が悪いと変色など劣化
羊毛フェルトの作品も、羊毛と同様に保存方法が悪いと、変色やカビ、虫食いなどが起きてしまいます。
特に注意したいのが直射日光と湿気。羊毛フェルトの作品は目に見えるところに置いておくことが多いため、どうしても窓からの光に当たりやすくなり、気温や湿度の影響をうけがち。
また、ホコリなどをかぶってしまうと、繊維が絡まってしまいます。
3-3作品の劣化を避ける保管方法
羊毛フェルトの作品を保存する場合、まず直射日光を避け、風通しの良い場所に置きましょう。その場合、ホコリを避けるためにむき出しで置いておくことはおすすめできません。特に、空気中の油分とホコリが結合すると、どうやっても取れない汚れになってしまうもの。
それを避けるためにも、できればガラスやプラスチックのケースに入れておくのがよいでしょう。
その場合、乾燥剤や防虫剤を入れておくと、カビや湿気を防ぐことができます。
もしケースに入れて置く場合でも、ときどきケースを開けて風を通してあげるのがよいでしょう。
ケースの中に入れっぱなしになっている場合、どうしても空気がよどんでしまいます。羊毛と同じように、ときどき風に当ててあげると、カビや虫食いだけでなく、防虫剤などのにおいがついてしまうことも防げます。
また、短時間であれば日の当たるところに置いて少しだけ干してあげてもよいでしょう。日光の当てすぎは変色の原因になりますが、カビの防止やにおい対策には効果があります。
3-4やってはいけないこと
羊毛フェルトの作品をキレイに保存するためには、やってはいけないこともあります。それは、水洗いすること。
羊毛フェルトの作品が汚れたり、どうしてもにおいが取れないといった場合、つい水に漬けて洗いたくなりますが、もし羊毛を水に漬けて乾燥させた場合、羊毛が乾燥、作品が縮んで取り返しのつかないことになってしまいます。
確かに羊毛には水をはじく性質がありますが、長時間水に漬けてしまうと、フェルトが水を吸い込んで、元の状態に戻らなくなってしまいます。
特に、羊毛の風合いを生かした作品の場合、形が崩れてしまいます。そうなるとどうしても元には戻せないため、水洗いは避けた方がよいでしょう。
04まとめ
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講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
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羊毛フェルト作家
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宮崎千絵 先生
羊毛フェルト作家Fluffy smile
富山県出身・手芸歴30年超。
2013年より作家活動を開始、2019年「Fluffy smile」名義に変更し、現在に至る。
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