羊毛フェルトの刺繍について
羊毛フェルトは立体だけでなく、刺繍も人気。立体が難しそうとためらっている人でも、刺繍なら簡単にチャレンジすることができます。今回は羊毛フェルトの刺繍についてご紹介します。
- 目次
01羊毛刺繍とは?
羊毛フェルトを使った羊毛刺繍。では、羊毛刺繍とはどのようなものなのでしょうか。
1-1布の上に羊毛をのせてニードルで刺す刺繍
羊毛刺繍は、布の上に羊毛を載せて、フェルティングニードルで刺していくタイプの刺繍です。
やり方は羊毛フェルトで立体のマスコットを作る場合と同じ。羊毛をニードルで刺して繊維を絡ませてフェルト化させていきます。
といっても、羊毛刺繍は一般的な刺繍とほとんど変わりません。違いといえば、裁縫をして糸で模様を作っていくか、羊毛を刺して固めていくかという違いだけ。
ただし、ある程度の技術が必要な刺繍とは異なり、羊毛刺繍はただ針を刺していくだけと簡単なので、お母さんはもちろん、お子さんでも楽しめる刺繍と言えるでしょう。
1-2適した生地
羊毛刺繍は、フェルト、デニム、キャンバス、ニット、ツイードなどどのような生地でも作ることができます。
ただし、デニムなどの場合、生地が固いため、フェルティングニードルを刺すときに力が必要で、少し針が曲がっただけで折れてしまうことも。
そのため、初心者の場合には、キャンバス地など、比較的ニードルが通りやすい生地を選ぶとよいでしょう。
また、目の粗い生地の場合、すぐに針が通り抜けてしまうため、羊毛刺繍には不向きです。
1-3作品の例
羊毛刺繍は、スカートやシャツなどのワンポイントに最適。大きな面積に刺繍を入れることができるため、トートバッグなどにも向いています。
その他、ティッシュカバーや、羊毛刺繍でペンダントやブローチなどを作っても素敵な作品になるでしょう。
02羊毛刺繍の魅力
羊毛刺繍は普通の刺繍の楽しみに加えて、さらに別の魅力もあります。
2-1買ってきたものにワンポイント刺繍をすることでオリジナルになる
羊毛刺繍の魅力のひとつは、ごく普通のファッショングッズも、ワンポイントを加えることで手軽にオリジナルのものになるということ。
たとえば、シンプルな無地のバッグにお気に入りのモチーフを入れれば、世界にひとつだけのオリジナルバッグを簡単に作ることができます。
もしお子さんが小さくて文字が読めないときでも、柄によって、それが自分のものだと教えてあげることができます。
2-2初心者でも簡単にできる
普通の刺繍はある程度の技術が必要ですが、羊毛刺繍は基本的には羊毛を針で刺していくだけ。そのため、裁縫が苦手な人や、ハンドクラフトの初心者でも簡単にチャレンジすることができます。
手先が不器用な人にも羊毛刺繍はおすすめです。
また、針にさえ注意していれば子どもでも簡単に楽しめるのも魅力のひとつ。夏休みの自由研究などにも最適です。
2-3立体的にも平面的にもできる
羊毛刺繍は、立体のマスコットづくりと同じで、どの程度ニードルを入れるのかによって滑らかさや表面の質感が変わってきます。
また、羊毛の量を増やすなどの工夫で立体的にも平面的にも作ることができます。
そのため、自分のイメージを形にしやすく、好みの作品を仕上げることができます。
03羊毛刺繍のやり方
様々な魅力のある羊毛刺繍。羊毛刺繍を始めたいと思ったときにはどのような道具が必要なのでしょうか。また、具体的にはどのように行えばよいのでしょうか。
3-1用意するもの
羊毛刺繍で必要なのは、まず何といっても羊毛と、羊毛を刺していくフェルティングニードルです。
フェルティングニードルは、羊毛を絡み合わせてフェルト化させるために必要なもので、縫い針などで代用することはできません。
また、羊毛刺繍を行うためには、作業台になるマットが必要です。
これはニードルが机に当たって傷つけたり、針が折れてしまうのを防ぐためのもの。専用のものが便利ですが、古新聞や厚紙でも代用できます。
また、図案を書くためのチャコペンや、裁ちバサミ、糸きりバサミなどがあるとよいでしょう。
3-2手順
羊毛刺繍を始めるときには、まず刺繍の図案を用意します。
その図案を刺繍したい場所にチャコペンでかたどっていきます。もしチャコペンがない場合、鉛筆などでも代用できます。
次に、羊毛を置いてニードルを刺していきますが、基本的には一番奥にある部分と、図案の中で最も大きいから刺繍を始めていきます。このとき、輪郭部分から刺していくと作業をスムーズに進めることができます。
この輪郭部分がはっきりしていないと、ぼんやりした印象を与えてしまうだけでなく、刺繍がはがれやすくなってしまうためしっかりと針を刺していきましょう。
輪郭が終わったら中の部分を刺していきますが、このとき、中央部に向かって斜めに針を入れていくと真ん中が膨らみ立体的に仕上げることができます。
逆に平面的に仕上げたい場合には、針を垂直に入れるとふくらみを作らずに刺繍をすることができます。
奥にある部分や大きい部分が終わったら、細かいパーツを仕上げていきます。
このとき、一度にまとめて羊毛を載せるのではなく、何度かに分けて様子を見ながら加えていくと、作品がより美しくなります。
刺繍が出来上がったら、裏面を処理して羊毛刺繍は完成です。
04羊毛刺繍のコツ
誰でも簡単に挑戦できる羊毛刺繍ですが、きれいな作品を作るためにはいくつかのコツがあります。
4-1布がマットに絡んでくるので時々剥がす
羊毛をしっかりフェルト化させるためには、何度もニードルを刺すことが必要です。ただし、針を刺していると布の裏から羊毛が飛び出してフェルティングマットにからんでしまうことがあります。
このまま作業を続けていくと、布がマットから剥がすのが難しくなるため、ときどき布を剥がし、状態を確認しながら作業を進めましょう。
また、ある程度作業をしたら、マットを掃除する習慣をつけましょう。マットの中に羊毛が絡んでいると、別の色が混ざってしまうことがあります。
4-2裏から見て絵柄がわかるぐらいしっかり刺す
羊毛刺繍を始めて間もない初心者の頃は、どのぐらいニードルを刺したらいいのか分からないことがあります。
その場合、目安になるのが布の裏側。ニードルを刺した布を裏側から見て、絵柄がぼんやりとしか分からない、どんなモチーフなのかはっきりしないという場合にはまだニードルを刺し足りない証拠です。
逆に布を裏から見て、何が刺繍されているかはっきり分かれば、十分ニードルが刺してあるということになります。
4-3仕上げに石鹸水でこすり、アイロンをあてると定着する
羊毛刺繍で意外と重要になるのが裏面の処理です。裏面の処理がきちんとできていない場合、そこから刺繍が崩れてくることがあります。
裏面の処理に便利なのが石けん水。
刺繍を終えた裏面に石けん水を塗り、その部分を手でこすっていきます。このとき、きちんと手が滑るようにビニール袋やビニールの手袋などを使うとよいでしょう。
裏面をこすっていると、次第にこすった部分が固まってきます。これが裏面まできちんとフェルト化した証拠。
裏面が固まったら石けん水を洗い流して、アイロンを当てるとフェルトをきちんと定着させることができます。
もしブローチなどを作る場合、針を縫い付ける必要がありますが、その作業の前に裏面の処理を終えておくのがよいでしょう。
05まとめ
羊毛刺繍は誰でも簡単に楽しめるハンドクラフト。きちんと羊毛を固めておけば、洗濯機で水洗いすることもできますよ。
この講座は!プロの監修を受けています!
講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
のあわん 先生
羊毛フェルト作家
趣味として始めた羊毛フェルトでしたが、その造形の楽しさに魅了され、各種コンクールに出品。
そこでの入賞を機に本格的に羊毛フェルト制作を行うようになりました。
イベント出展や...
宮崎千絵 先生
羊毛フェルト作家Fluffy smile
富山県出身・手芸歴30年超。
2013年より作家活動を開始、2019年「Fluffy smile」名義に変更し、現在に至る。
羊毛フェルト作品の制作・販売を経て、講師業、コ...
光るまど 先生
羊毛フェルト作家
学生の頃に羊毛フェルトと出会いました。
デザイナーとして働いていましたが、知人の依頼でペットの猫を作成し、作品として購入してもらえたことをきっかけに羊毛フェルト作家になりました。...
70,000人以上が受講申し込みしている諒設計アーキテクトラーニングの通信講座
あなたも早速受講して、資格を取得しましょう!
Copyright © 2021 RYO SEKKEI ARCHITECT LEARNING SCHOOL All rights reserved.
1-1布の上に羊毛をのせてニードルで刺す刺繍
羊毛刺繍は、布の上に羊毛を載せて、フェルティングニードルで刺していくタイプの刺繍です。
やり方は羊毛フェルトで立体のマスコットを作る場合と同じ。羊毛をニードルで刺して繊維を絡ませてフェルト化させていきます。
といっても、羊毛刺繍は一般的な刺繍とほとんど変わりません。違いといえば、裁縫をして糸で模様を作っていくか、羊毛を刺して固めていくかという違いだけ。
ただし、ある程度の技術が必要な刺繍とは異なり、羊毛刺繍はただ針を刺していくだけと簡単なので、お母さんはもちろん、お子さんでも楽しめる刺繍と言えるでしょう。
1-2適した生地
羊毛刺繍は、フェルト、デニム、キャンバス、ニット、ツイードなどどのような生地でも作ることができます。
ただし、デニムなどの場合、生地が固いため、フェルティングニードルを刺すときに力が必要で、少し針が曲がっただけで折れてしまうことも。
そのため、初心者の場合には、キャンバス地など、比較的ニードルが通りやすい生地を選ぶとよいでしょう。
また、目の粗い生地の場合、すぐに針が通り抜けてしまうため、羊毛刺繍には不向きです。
1-3作品の例
羊毛刺繍は、スカートやシャツなどのワンポイントに最適。大きな面積に刺繍を入れることができるため、トートバッグなどにも向いています。
その他、ティッシュカバーや、羊毛刺繍でペンダントやブローチなどを作っても素敵な作品になるでしょう。
02羊毛刺繍の魅力
羊毛刺繍は普通の刺繍の楽しみに加えて、さらに別の魅力もあります。
2-1買ってきたものにワンポイント刺繍をすることでオリジナルになる
羊毛刺繍の魅力のひとつは、ごく普通のファッショングッズも、ワンポイントを加えることで手軽にオリジナルのものになるということ。
たとえば、シンプルな無地のバッグにお気に入りのモチーフを入れれば、世界にひとつだけのオリジナルバッグを簡単に作ることができます。
もしお子さんが小さくて文字が読めないときでも、柄によって、それが自分のものだと教えてあげることができます。
2-2初心者でも簡単にできる
普通の刺繍はある程度の技術が必要ですが、羊毛刺繍は基本的には羊毛を針で刺していくだけ。そのため、裁縫が苦手な人や、ハンドクラフトの初心者でも簡単にチャレンジすることができます。
手先が不器用な人にも羊毛刺繍はおすすめです。
また、針にさえ注意していれば子どもでも簡単に楽しめるのも魅力のひとつ。夏休みの自由研究などにも最適です。
2-3立体的にも平面的にもできる
羊毛刺繍は、立体のマスコットづくりと同じで、どの程度ニードルを入れるのかによって滑らかさや表面の質感が変わってきます。
また、羊毛の量を増やすなどの工夫で立体的にも平面的にも作ることができます。
そのため、自分のイメージを形にしやすく、好みの作品を仕上げることができます。
03羊毛刺繍のやり方
様々な魅力のある羊毛刺繍。羊毛刺繍を始めたいと思ったときにはどのような道具が必要なのでしょうか。また、具体的にはどのように行えばよいのでしょうか。
3-1用意するもの
羊毛刺繍で必要なのは、まず何といっても羊毛と、羊毛を刺していくフェルティングニードルです。
フェルティングニードルは、羊毛を絡み合わせてフェルト化させるために必要なもので、縫い針などで代用することはできません。
また、羊毛刺繍を行うためには、作業台になるマットが必要です。
これはニードルが机に当たって傷つけたり、針が折れてしまうのを防ぐためのもの。専用のものが便利ですが、古新聞や厚紙でも代用できます。
また、図案を書くためのチャコペンや、裁ちバサミ、糸きりバサミなどがあるとよいでしょう。
3-2手順
羊毛刺繍を始めるときには、まず刺繍の図案を用意します。
その図案を刺繍したい場所にチャコペンでかたどっていきます。もしチャコペンがない場合、鉛筆などでも代用できます。
次に、羊毛を置いてニードルを刺していきますが、基本的には一番奥にある部分と、図案の中で最も大きいから刺繍を始めていきます。このとき、輪郭部分から刺していくと作業をスムーズに進めることができます。
この輪郭部分がはっきりしていないと、ぼんやりした印象を与えてしまうだけでなく、刺繍がはがれやすくなってしまうためしっかりと針を刺していきましょう。
輪郭が終わったら中の部分を刺していきますが、このとき、中央部に向かって斜めに針を入れていくと真ん中が膨らみ立体的に仕上げることができます。
逆に平面的に仕上げたい場合には、針を垂直に入れるとふくらみを作らずに刺繍をすることができます。
奥にある部分や大きい部分が終わったら、細かいパーツを仕上げていきます。
このとき、一度にまとめて羊毛を載せるのではなく、何度かに分けて様子を見ながら加えていくと、作品がより美しくなります。
刺繍が出来上がったら、裏面を処理して羊毛刺繍は完成です。
04羊毛刺繍のコツ
誰でも簡単に挑戦できる羊毛刺繍ですが、きれいな作品を作るためにはいくつかのコツがあります。
4-1布がマットに絡んでくるので時々剥がす
羊毛をしっかりフェルト化させるためには、何度もニードルを刺すことが必要です。ただし、針を刺していると布の裏から羊毛が飛び出してフェルティングマットにからんでしまうことがあります。
このまま作業を続けていくと、布がマットから剥がすのが難しくなるため、ときどき布を剥がし、状態を確認しながら作業を進めましょう。
また、ある程度作業をしたら、マットを掃除する習慣をつけましょう。マットの中に羊毛が絡んでいると、別の色が混ざってしまうことがあります。
4-2裏から見て絵柄がわかるぐらいしっかり刺す
羊毛刺繍を始めて間もない初心者の頃は、どのぐらいニードルを刺したらいいのか分からないことがあります。
その場合、目安になるのが布の裏側。ニードルを刺した布を裏側から見て、絵柄がぼんやりとしか分からない、どんなモチーフなのかはっきりしないという場合にはまだニードルを刺し足りない証拠です。
逆に布を裏から見て、何が刺繍されているかはっきり分かれば、十分ニードルが刺してあるということになります。
4-3仕上げに石鹸水でこすり、アイロンをあてると定着する
羊毛刺繍で意外と重要になるのが裏面の処理です。裏面の処理がきちんとできていない場合、そこから刺繍が崩れてくることがあります。
裏面の処理に便利なのが石けん水。
刺繍を終えた裏面に石けん水を塗り、その部分を手でこすっていきます。このとき、きちんと手が滑るようにビニール袋やビニールの手袋などを使うとよいでしょう。
裏面をこすっていると、次第にこすった部分が固まってきます。これが裏面まできちんとフェルト化した証拠。
裏面が固まったら石けん水を洗い流して、アイロンを当てるとフェルトをきちんと定着させることができます。
もしブローチなどを作る場合、針を縫い付ける必要がありますが、その作業の前に裏面の処理を終えておくのがよいでしょう。
05まとめ
羊毛刺繍は誰でも簡単に楽しめるハンドクラフト。きちんと羊毛を固めておけば、洗濯機で水洗いすることもできますよ。
この講座は!プロの監修を受けています!
講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
のあわん 先生
羊毛フェルト作家
趣味として始めた羊毛フェルトでしたが、その造形の楽しさに魅了され、各種コンクールに出品。
そこでの入賞を機に本格的に羊毛フェルト制作を行うようになりました。
イベント出展や...
宮崎千絵 先生
羊毛フェルト作家Fluffy smile
富山県出身・手芸歴30年超。
2013年より作家活動を開始、2019年「Fluffy smile」名義に変更し、現在に至る。
羊毛フェルト作品の制作・販売を経て、講師業、コ...
光るまど 先生
羊毛フェルト作家
学生の頃に羊毛フェルトと出会いました。
デザイナーとして働いていましたが、知人の依頼でペットの猫を作成し、作品として購入してもらえたことをきっかけに羊毛フェルト作家になりました。...
70,000人以上が受講申し込みしている諒設計アーキテクトラーニングの通信講座
あなたも早速受講して、資格を取得しましょう!
Copyright © 2021 RYO SEKKEI ARCHITECT LEARNING SCHOOL All rights reserved.
2-1買ってきたものにワンポイント刺繍をすることでオリジナルになる
羊毛刺繍の魅力のひとつは、ごく普通のファッショングッズも、ワンポイントを加えることで手軽にオリジナルのものになるということ。
たとえば、シンプルな無地のバッグにお気に入りのモチーフを入れれば、世界にひとつだけのオリジナルバッグを簡単に作ることができます。
もしお子さんが小さくて文字が読めないときでも、柄によって、それが自分のものだと教えてあげることができます。
2-2初心者でも簡単にできる
普通の刺繍はある程度の技術が必要ですが、羊毛刺繍は基本的には羊毛を針で刺していくだけ。そのため、裁縫が苦手な人や、ハンドクラフトの初心者でも簡単にチャレンジすることができます。
手先が不器用な人にも羊毛刺繍はおすすめです。
また、針にさえ注意していれば子どもでも簡単に楽しめるのも魅力のひとつ。夏休みの自由研究などにも最適です。
2-3立体的にも平面的にもできる
羊毛刺繍は、立体のマスコットづくりと同じで、どの程度ニードルを入れるのかによって滑らかさや表面の質感が変わってきます。
また、羊毛の量を増やすなどの工夫で立体的にも平面的にも作ることができます。
そのため、自分のイメージを形にしやすく、好みの作品を仕上げることができます。
03羊毛刺繍のやり方
様々な魅力のある羊毛刺繍。羊毛刺繍を始めたいと思ったときにはどのような道具が必要なのでしょうか。また、具体的にはどのように行えばよいのでしょうか。
3-1用意するもの
羊毛刺繍で必要なのは、まず何といっても羊毛と、羊毛を刺していくフェルティングニードルです。
フェルティングニードルは、羊毛を絡み合わせてフェルト化させるために必要なもので、縫い針などで代用することはできません。
また、羊毛刺繍を行うためには、作業台になるマットが必要です。
これはニードルが机に当たって傷つけたり、針が折れてしまうのを防ぐためのもの。専用のものが便利ですが、古新聞や厚紙でも代用できます。
また、図案を書くためのチャコペンや、裁ちバサミ、糸きりバサミなどがあるとよいでしょう。
3-2手順
羊毛刺繍を始めるときには、まず刺繍の図案を用意します。
その図案を刺繍したい場所にチャコペンでかたどっていきます。もしチャコペンがない場合、鉛筆などでも代用できます。
次に、羊毛を置いてニードルを刺していきますが、基本的には一番奥にある部分と、図案の中で最も大きいから刺繍を始めていきます。このとき、輪郭部分から刺していくと作業をスムーズに進めることができます。
この輪郭部分がはっきりしていないと、ぼんやりした印象を与えてしまうだけでなく、刺繍がはがれやすくなってしまうためしっかりと針を刺していきましょう。
輪郭が終わったら中の部分を刺していきますが、このとき、中央部に向かって斜めに針を入れていくと真ん中が膨らみ立体的に仕上げることができます。
逆に平面的に仕上げたい場合には、針を垂直に入れるとふくらみを作らずに刺繍をすることができます。
奥にある部分や大きい部分が終わったら、細かいパーツを仕上げていきます。
このとき、一度にまとめて羊毛を載せるのではなく、何度かに分けて様子を見ながら加えていくと、作品がより美しくなります。
刺繍が出来上がったら、裏面を処理して羊毛刺繍は完成です。
04羊毛刺繍のコツ
誰でも簡単に挑戦できる羊毛刺繍ですが、きれいな作品を作るためにはいくつかのコツがあります。
4-1布がマットに絡んでくるので時々剥がす
羊毛をしっかりフェルト化させるためには、何度もニードルを刺すことが必要です。ただし、針を刺していると布の裏から羊毛が飛び出してフェルティングマットにからんでしまうことがあります。
このまま作業を続けていくと、布がマットから剥がすのが難しくなるため、ときどき布を剥がし、状態を確認しながら作業を進めましょう。
また、ある程度作業をしたら、マットを掃除する習慣をつけましょう。マットの中に羊毛が絡んでいると、別の色が混ざってしまうことがあります。
4-2裏から見て絵柄がわかるぐらいしっかり刺す
羊毛刺繍を始めて間もない初心者の頃は、どのぐらいニードルを刺したらいいのか分からないことがあります。
その場合、目安になるのが布の裏側。ニードルを刺した布を裏側から見て、絵柄がぼんやりとしか分からない、どんなモチーフなのかはっきりしないという場合にはまだニードルを刺し足りない証拠です。
逆に布を裏から見て、何が刺繍されているかはっきり分かれば、十分ニードルが刺してあるということになります。
4-3仕上げに石鹸水でこすり、アイロンをあてると定着する
羊毛刺繍で意外と重要になるのが裏面の処理です。裏面の処理がきちんとできていない場合、そこから刺繍が崩れてくることがあります。
裏面の処理に便利なのが石けん水。
刺繍を終えた裏面に石けん水を塗り、その部分を手でこすっていきます。このとき、きちんと手が滑るようにビニール袋やビニールの手袋などを使うとよいでしょう。
裏面をこすっていると、次第にこすった部分が固まってきます。これが裏面まできちんとフェルト化した証拠。
裏面が固まったら石けん水を洗い流して、アイロンを当てるとフェルトをきちんと定着させることができます。
もしブローチなどを作る場合、針を縫い付ける必要がありますが、その作業の前に裏面の処理を終えておくのがよいでしょう。
05まとめ
羊毛刺繍は誰でも簡単に楽しめるハンドクラフト。きちんと羊毛を固めておけば、洗濯機で水洗いすることもできますよ。
この講座は!プロの監修を受けています!
講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
のあわん 先生
羊毛フェルト作家
趣味として始めた羊毛フェルトでしたが、その造形の楽しさに魅了され、各種コンクールに出品。
そこでの入賞を機に本格的に羊毛フェルト制作を行うようになりました。
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宮崎千絵 先生
羊毛フェルト作家Fluffy smile
富山県出身・手芸歴30年超。
2013年より作家活動を開始、2019年「Fluffy smile」名義に変更し、現在に至る。
羊毛フェルト作品の制作・販売を経て、講師業、コ...
光るまど 先生
羊毛フェルト作家
学生の頃に羊毛フェルトと出会いました。
デザイナーとして働いていましたが、知人の依頼でペットの猫を作成し、作品として購入してもらえたことをきっかけに羊毛フェルト作家になりました。...
70,000人以上が受講申し込みしている諒設計アーキテクトラーニングの通信講座
あなたも早速受講して、資格を取得しましょう!
3-1用意するもの
羊毛刺繍で必要なのは、まず何といっても羊毛と、羊毛を刺していくフェルティングニードルです。
フェルティングニードルは、羊毛を絡み合わせてフェルト化させるために必要なもので、縫い針などで代用することはできません。
また、羊毛刺繍を行うためには、作業台になるマットが必要です。
これはニードルが机に当たって傷つけたり、針が折れてしまうのを防ぐためのもの。専用のものが便利ですが、古新聞や厚紙でも代用できます。
また、図案を書くためのチャコペンや、裁ちバサミ、糸きりバサミなどがあるとよいでしょう。
3-2手順
羊毛刺繍を始めるときには、まず刺繍の図案を用意します。
その図案を刺繍したい場所にチャコペンでかたどっていきます。もしチャコペンがない場合、鉛筆などでも代用できます。
次に、羊毛を置いてニードルを刺していきますが、基本的には一番奥にある部分と、図案の中で最も大きいから刺繍を始めていきます。このとき、輪郭部分から刺していくと作業をスムーズに進めることができます。
この輪郭部分がはっきりしていないと、ぼんやりした印象を与えてしまうだけでなく、刺繍がはがれやすくなってしまうためしっかりと針を刺していきましょう。
輪郭が終わったら中の部分を刺していきますが、このとき、中央部に向かって斜めに針を入れていくと真ん中が膨らみ立体的に仕上げることができます。
逆に平面的に仕上げたい場合には、針を垂直に入れるとふくらみを作らずに刺繍をすることができます。
奥にある部分や大きい部分が終わったら、細かいパーツを仕上げていきます。
このとき、一度にまとめて羊毛を載せるのではなく、何度かに分けて様子を見ながら加えていくと、作品がより美しくなります。
刺繍が出来上がったら、裏面を処理して羊毛刺繍は完成です。
04羊毛刺繍のコツ
誰でも簡単に挑戦できる羊毛刺繍ですが、きれいな作品を作るためにはいくつかのコツがあります。
4-1布がマットに絡んでくるので時々剥がす
羊毛をしっかりフェルト化させるためには、何度もニードルを刺すことが必要です。ただし、針を刺していると布の裏から羊毛が飛び出してフェルティングマットにからんでしまうことがあります。
このまま作業を続けていくと、布がマットから剥がすのが難しくなるため、ときどき布を剥がし、状態を確認しながら作業を進めましょう。
また、ある程度作業をしたら、マットを掃除する習慣をつけましょう。マットの中に羊毛が絡んでいると、別の色が混ざってしまうことがあります。
4-2裏から見て絵柄がわかるぐらいしっかり刺す
羊毛刺繍を始めて間もない初心者の頃は、どのぐらいニードルを刺したらいいのか分からないことがあります。
その場合、目安になるのが布の裏側。ニードルを刺した布を裏側から見て、絵柄がぼんやりとしか分からない、どんなモチーフなのかはっきりしないという場合にはまだニードルを刺し足りない証拠です。
逆に布を裏から見て、何が刺繍されているかはっきり分かれば、十分ニードルが刺してあるということになります。
4-3仕上げに石鹸水でこすり、アイロンをあてると定着する
羊毛刺繍で意外と重要になるのが裏面の処理です。裏面の処理がきちんとできていない場合、そこから刺繍が崩れてくることがあります。
裏面の処理に便利なのが石けん水。
刺繍を終えた裏面に石けん水を塗り、その部分を手でこすっていきます。このとき、きちんと手が滑るようにビニール袋やビニールの手袋などを使うとよいでしょう。
裏面をこすっていると、次第にこすった部分が固まってきます。これが裏面まできちんとフェルト化した証拠。
裏面が固まったら石けん水を洗い流して、アイロンを当てるとフェルトをきちんと定着させることができます。
もしブローチなどを作る場合、針を縫い付ける必要がありますが、その作業の前に裏面の処理を終えておくのがよいでしょう。
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のあわん 先生
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趣味として始めた羊毛フェルトでしたが、その造形の楽しさに魅了され、各種コンクールに出品。
そこでの入賞を機に本格的に羊毛フェルト制作を行うようになりました。
イベント出展や...
宮崎千絵 先生
羊毛フェルト作家Fluffy smile
富山県出身・手芸歴30年超。
2013年より作家活動を開始、2019年「Fluffy smile」名義に変更し、現在に至る。
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光るまど 先生
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学生の頃に羊毛フェルトと出会いました。
デザイナーとして働いていましたが、知人の依頼でペットの猫を作成し、作品として購入してもらえたことをきっかけに羊毛フェルト作家になりました。...
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このまま作業を続けていくと、布がマットから剥がすのが難しくなるため、ときどき布を剥がし、状態を確認しながら作業を進めましょう。
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その場合、目安になるのが布の裏側。ニードルを刺した布を裏側から見て、絵柄がぼんやりとしか分からない、どんなモチーフなのかはっきりしないという場合にはまだニードルを刺し足りない証拠です。
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