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ジャムとコンフィチュールの種類と違い?製法から使い分けまで!

ジャムとコンフィチュールは、果物を使った甘い保存食ですが、製法や食感に違いがあるのです。
ジャムは果物を細かく刻み、砂糖と共に煮詰めて作ります。
一方、コンフィチュールは果物を大きめの形状で残し、よりシロップ状に仕上げるため、果物本来の風味が引き立ちます。
どちらも楽しみ方が多彩で、それぞれの特徴を活かした使い分けが重要です。
お菓子のアクセントや料理の隠し味、朝食など様々な場面で食卓に登場することが多いジャム。果物を気軽に楽しめる便利な存在ですが、実はジャムには様々な種類がありとても奥が深いものです。今回はジャムの定義や種類についてご紹介します。

コンフィチュールとはどう違う?ジャムの定義と種類について
目次

01ジャムとコンフィチュールの基礎知識

ジャムとコンフィチュールの基礎知識は以下の通りです。 ● ジャムとコンフィチュールの定義 ● コンフィチュールとジャムの違い こちらを順に解説していきます。

1-1ジャムとコンフィチュールの定義

ジャムとコンフィチュールは、果物を使った甘い保存食品ですが、それぞれの定義や特徴には明確な違いがあります。 ジャムは、果物を細かく刻み、砂糖と共に煮詰めて作ります。 煮ることで果物の水分が飛び、粘度が増し、滑らかな食感になり、果物と砂糖の比率は3:1が一般的で、果物の風味がしっかりと感じられるでしょう。 パンやトーストに塗ったり、ヨーグルトやお菓子に使ったりすることが多いです。 コンフィチュールは、果物を大きめの形状で残し、砂糖と一緒に煮ることでシロップ状に仕上げます。 果物の形がしっかりと残り、見た目にも美しいのが特徴です。 コンフィチュールは、デザートやチーズとの組み合わせが人気で、より豊かな果物の風味を楽しめます。 このように、ジャムとコンフィチュールは製法や食感が異なるため、それぞれの特徴を活かした使い方が大切です。

1-1コンフィチュールとジャムの違い

コンフィチュールとジャムは、どちらも果物を使った保存食ですが、いくつかの重要な違いがあります。 まず、主な違いは果物の使用方法と食感です。 ジャムは、果物を煮て、砂糖を加えた後、果肉を細かくすることが一般的です。 これにより、滑らかなテクスチャーが生まれ、スプーンで簡単にすくえる状態になります。 一方、コンフィチュールは、果物の形を保ちながら煮込むことが特徴です。 果物の大きさや食感が残っているため、よりフルーティーで、果物そのものの味わいを楽しむことができます。 また、甘さや糖分の含有量にも違いがあります。 ジャムは一般的に砂糖が多く使用され、保存性が高まる一方、コンフィチュールは果物の自然な甘みを活かすため、砂糖の量が少なめになることが多いです。 両者の特性を理解し、用途に応じて使い分けることで、より楽しむことができるでしょう。

01ジャムとコンフィチュールの製法

ジャムとコンフィチュールの製法は以下の通りです。 ● ジャムの作り方と材料 ● コンフィチュールの一般的な製法 ● ペクチンと糖度の役割 こちらを順に解説していきます。

1-1ジャムの作り方と材料

ジャムの作り方は比較的簡単で、基本的な材料も少なく済みます。 一般的なジャムの作り方と材料を紹介します。 材料 ● 果物:約600g(いちご、桃、ブルーベリーなど) ● 砂糖:約480g(好みに応じて調整可能) ● レモン汁:30ml(酸味を加え、保存性を高める) 作り方 1、下準備:果物はよく洗い、皮をむき、ヘタを取って適当な大きさに切ります。 2、混ぜる:鍋に果物と砂糖を入れ、全体をよく混ぜて30分ほど置きましょう。 これにより、果物の水分が出てきます。 3、煮る:中火にかけ、煮立ったら弱火にして15〜30分煮詰めます。 混ぜながら、好みの粘度になるまで煮ましょう。 4、レモン汁を加える:最後にレモン汁を加え、さらに数分煮ます。 5、瓶詰め:熱いうちに瓶に詰め、冷やして保存しましょう。 この方法で、自家製の美味しいジャムが簡単に楽しめます。

1-1コンフィチュールの一般的な製法

コンフィチュールは、果物の形を残しながら甘く仕上げる保存食です。 一般的な作り方を紹介します。 材料 ● 果物:約300g(オレンジ、いちご、桃など) ● 砂糖:果物の約90g(好みに応じて調整可能) ● レモン汁:大さじ1(酸味と保存性を加える) 作り方 1、下準備:果物は洗い、必要に応じて皮をむいたり、種を取り除いたりします。 大きめの塊に切ると、果物の形が残ります。 2、混ぜる:鍋に果物と砂糖を入れ、全体をよく混ぜて30分ほど置きましょう。 果物から水分が出てきます。 3、煮る:中火にかけ、煮立ったら弱火にして約30分煮ましょう。 果物が柔らかくなり、シロップ状になります。 4、レモン汁を加える:最後にレモン汁を加え、さらに数分煮詰めます。 5、瓶詰め:熱いうちに瓶に詰め、冷やして保存しましょう。 この手法で、果物本来の風味を楽しめるコンフィチュールの完成です。

1-1ペクチンと糖度の役割

ジャムやコンフィチュールの製法において、ペクチンと糖度は重要な役割を果たします。 ペクチンは果物に含まれる天然の多糖類で、ジャムやコンフィチュールのゲル化を助けます。 煮ることでペクチンが溶け出し、果物の水分と結びつくことで、粘度やトロミが生まれるのです。 果物によってペクチンの含有量は異なるため、特にペクチンが少ない果物を使う場合は、追加のペクチンを加えることがあります。 糖度も非常に重要で、ジャムやコンフィチュールが適切に保存されるためには、一定の糖度が必要です。 糖分は保存性を高め、微生物の繁殖を抑える効果があります。 一般的に、果物と砂糖の比率は3:1が基本ですが、好みに応じて調整しましょう。 高い糖度は、甘さを強調すると同時に、しっかりとしたテクスチャーを生み出します。 このように、ペクチンと糖度は、ジャムやコンフィチュールの品質に大きく影響します。

01人気のジャムとコンフィチュールの種類

人気のジャムとコンフィチュールの種類は以下の通りです。 ● イチゴジャムとその魅力 ● ブルーベリーコンフィチュールの特徴 ● マーマレードの風味と作り方 こちらを順に解説していきます。

1-1イチゴジャムとその魅力

イチゴジャムは、果物ジャムの中でも特に人気があり、その魅力は多岐にわたります。 まず、フレッシュな風味が特徴で、イチゴの自然な甘さとほんのりとした酸味が絶妙に調和しています。 さらに、鮮やかな赤色は食卓を華やかに彩り、見た目でも楽しませてくれるでしょう。 特に自家製のイチゴジャムは、果物の形が残っていることが多く、視覚的にも美しい一品です。 イチゴにはビタミンCや抗酸化物質が豊富に含まれており、健康にも良い影響を与えます。 ジャムにすることで、手軽にその栄養を摂取できるのも大きな魅力です。 また、イチゴジャムはパンに塗るだけでなく、ヨーグルトやアイスクリームのトッピング、さらにはケーキやデザートの材料としても活用できるなど、多用途で楽しめます。 このように、イチゴジャムはその美味しさ、見た目、栄養価、使い方の幅広さから、多くの人に愛され続けています。

1-1ブルーベリーコンフィチュールの特徴

ブルーベリーコンフィチュールは、その豊かな風味と美しい色合いが特徴です。 新鮮なブルーベリーを使用し、果実を大きめに残して仕上げることで、果物本来の味わいを楽しむことができます。 ブルーベリーの自然な甘さとほんのりとした酸味が絶妙に調和し、濃厚なシロップ状の食感が魅力です。 また、ブルーベリーには抗酸化作用が高いアントシアニンが豊富に含まれ、健康効果も期待できます。 視覚的にも美しい深い紫色は、食卓を華やかに彩り、デザートや朝食を特別なものにしてくれるでしょう。 ブルーベリーコンフィチュールは、トーストやパンケーキに塗るだけでなく、ヨーグルトやアイスクリームのトッピングとしても人気です。 さらに、ケーキやタルトのフィリングとしても活用できるため、さまざまな料理にアレンジ可能です。 このように、ブルーベリーコンフィチュールはその風味、栄養価、使いやすさから、とても人気の商品になります。

1-1マーマレードの風味と作り方

マーマレードは、柑橘類を使ったジャムの一種で、その独特な風味が特徴です。 特にオレンジを用いたマーマレードが一般的で、爽やかな甘さとほのかな苦味が絶妙に調和します。 このバランスの取れた味わいが、多くの人に愛されています。 マーマレードの作り方は比較的シンプルです。 まず、オレンジをよく洗い、皮を薄く剥いて細かく切ります。 その後、果肉を取り出し、果汁と一緒に鍋に入れます。 切った皮も加え、砂糖を加えて煮ましょう。 煮る時間は果物の種類や好みによりますが、約30分ほど煮詰めます。 最後に、冷やして瓶に詰めれば、香り高いマーマレードの完成です。 トーストやスコーンに塗るのはもちろん、デザートや料理のアクセントとしても大活躍します。 このように、マーマレードはその風味と使いやすさから、多くのシーンで楽しむことができます。

01ジャムとコンフィチュールの使い方

ジャムとコンフィチュールの使い方は以下の通りです。 ● パンに合うジャムの食べ方 ● ヨーグルトやデザートへの活用法 ● 料理でのアレンジとソースとしての使い方 こちらを順に解説していきます。

1-1パンに合うジャムの食べ方

パンに合うジャムの食べ方は多彩で、さまざまな楽しみ方があります。 まずは、トーストにジャムを塗るのが基本です。 焼きたてのパンに温かいジャムを広げると、甘さと香ばしさが引き立ち、朝食やおやつにぴったりです。 次に、ヨーグルトやカッテージチーズと組み合わせる方法があります。 パンの上にクリームチーズを塗り、その上からジャムをトッピングすると、濃厚な味わいにフルーティーなアクセントが加わります。 また、パンケーキやワッフルにジャムを添えるのもおすすめです。 ふわふわの生地にジャムをかけることで、甘さが増し、贅沢なデザートに変身します。 さらに、サンドイッチの具材としても利用できます。 ジューシーなフルーツジャムをハムやチーズと組み合わせると、甘さと塩気のバランスが絶妙な新感覚サンドイッチが楽しめるでしょう。 このように、ジャムはパンとの相性が抜群で、さまざまな食べ方で楽しむことができるのです。

1-1ヨーグルトやデザートへの活用法

ジャムやコンフィチュールは、ヨーグルトやデザートに加えることで、手軽に風味をアップさせることができます。 まず、ヨーグルトにジャムを混ぜるだけで、甘さとフルーティーな味わいが楽しめます。 さらに、グラノーラと組み合わせることで、食感のアクセントが加わり、朝食やおやつにぴったりな一品になるでしょう。 ヨーグルトボウルにジャムやコンフィチュールをトッピングすると、見た目も華やかになります。 デザートに活用する方法としては、アイスクリームやシャーベットにかけるのがおすすめです。 冷たいデザートにジャムをかけることで、甘さとフルーツの風味が引き立ち、贅沢な味わいになります。 また、ケーキやパンナコッタのソースとしても使えます。 果物の風味が生きたジャムやコンフィチュールは、デザートの完成度を高める素晴らしいアクセントとになるでしょう。 このように、ジャムやコンフィチュールは多彩な使い方で楽しむことができます。

1-1料理でのアレンジとソースとしての使い方

ジャムやコンフィチュールは、料理のアレンジやソースとしても幅広く活用できます。 まず、肉料理のソースとして使う方法もあるのです。 例えば、鶏肉や豚肉のグリルにフルーツジャムを塗って焼くと、甘さが加わり、旨味が引き立ちます。 特に、オレンジマーマレードやブルーベリージャムは、肉の風味と絶妙にマッチします。 また、サラダドレッシングに加えるのもおすすめです。 オリーブオイルや酢と混ぜて、ジャムを加えることで、フルーティーで甘酸っぱいドレッシングが完成します。 さらに、デザートのソースとしてもおすすめです。 アイスクリームやパンナコッタの上にかけると、華やかさが増し、味わいも豊かになるでしょう。 タルトやケーキのフィリングとしても使用でき、フルーツの風味を楽しむことができます。 このように、ジャムやコンフィチュールは料理やデザートにアレンジしやすく、さまざまなシーンで活躍します。

01保存方法と賞味期限

保存方法と賞味期限は以下の通りです。 ● 手作りジャムの保存法 ● コンフィチュールの適切な保管方法 ● 保存食としての利点 こちらを順に解説していきます。

1-1手作りジャムの保存法

手作りジャムの保存方法は、品質を保ちつつ長持ちさせるために重要です。 まず、清潔な瓶を用意しましょう。 瓶は熱湯で消毒するか、食器洗浄機で高温洗浄しておくと良いです。 ジャムが熱いうちに瓶に詰め、すぐに蓋を閉めましょう。 密閉することで、空気が入らず酸化を防ぎます。 その後、瓶を逆さまにして冷ますと、さらに密閉効果が高まります。 保存場所は、直射日光が当たらず、涼しい場所が理想です。 開封後は冷蔵庫で保存し、早めに消費することをおすすめします。 一般的に、手作りジャムの賞味期限は未開封で約半年から1年、開封後は1ヶ月程度が目安です。 また、カビや異臭がする場合は、すぐに廃棄してください。 適切な保存方法を守ることで、手作りジャムを美味しく楽しむことができます。

1-1コンフィチュールの適切な保管方法

手作りジャムやコンフィチュールの保存法は、風味を保ちながら長持ちさせるために重要です。 まず、保存する容器は清潔で、熱湯消毒したガラス瓶が理想です。 これにより、雑菌の侵入を防ぎます。 コンフィチュールの保存法は、果物の形を保つため、少し注意が必要です。 保存容器は同様に清潔にし、熱い状態で詰めます。 コンフィチュールは、風味を最大限に引き出すために、冷蔵庫での保存が推奨されます。 開封後は、1ヶ月以内に消費することが望ましく、特に果物の変質に気を付けましょう。 いずれの場合も、保存中は色や香りに変化がないか定期的に確認し、異常があれば処分することが重要です。 こうした手順を守ることで、おいしい手作りコンフィチュールを長く楽しむことができます。

1-1保存食としての利点

保存食としてのジャムやコンフィチュールには、いくつかの利点があります。 まず、長期間保存できることが大きな特徴です。 適切に保存すれば、数ヶ月から1年の間、美味しさを保つことができます。 これにより、旬の果物を使って作ったジャムやコンフィチュールを、季節を問わず楽しむことが可能です。 次に、栄養価の高い果物を手軽に摂取できる点も魅力です。 ビタミンや抗酸化物質が含まれた果物を使うことで、健康的な食生活をサポートします。 さらに、保存食としての使い方も多彩です。 トーストやヨーグルトに加えるだけでなく、料理やデザートのアクセントとしても活用できます。 このように、ジャムやコンフィチュールは、便利で栄養価も高く、さまざまなシーンで役立つ保存食として非常に優れています。

01ジャムとコンフィチュールの人気レシピ

ジャムとコンフィチュールの人気レシピは以下の通りです。 ● 簡単な自家製ジャムのレシピ ● コンフィチュールを使ったスイーツレシピ ● 季節のフルーツを用いたレシピ こちらを順に解説していきます。

1-1簡単な自家製ジャムのレシピ

自家製ジャムは簡単に作れて、フレッシュな味わいが楽しめます。 基本的なイチゴジャムのレシピを紹介します。 材料 イチゴ:500g 砂糖:300g(お好みで調整可) レモン汁:大さじ1(酸味と保存性を加える) 作り方 1、下準備:イチゴをよく洗い、ヘタを取り、半分に切ります。 2、混ぜる:鍋にイチゴと砂糖を入れ、全体をよく混ぜて30分ほど置きましょう。 これにより、イチゴから水分が出ます。 3、煮る:中火にかけ、煮立ったら弱火にし、約15〜30分煮ます。 混ぜながら、好みの粘度になるまで煮詰めましょう。 4、レモン汁を加える:最後にレモン汁を加え、さらに数分煮ます。 5、瓶詰め:熱いうちに消毒済みの瓶に詰め、冷やして保存します。 フレッシュで美味しい自家製イチゴジャムの完成です。

1-1コンフィチュールを使ったスイーツレシピ

コンフィチュールを使ったスイーツレシピとして、簡単な「フルーツヨーグルトパフェ」を紹介します。 爽やかな味わいで、朝食やデザートにぴったりです。 材料 ヨーグルト:200g(プレーン) コンフィチュール:大さじ3(お好みのフレーバー) グラノーラ:50g フルーツ:お好みで(バナナ、ベリーなど) 作り方 1、準備:フルーツを食べやすい大きさに切ります。 2、層を作る:グラスに、ヨーグルトをまず入れます。 その上にグラノーラを加えましょう。 3、コンフィチュールを追加:さらにお好みのコンフィチュールをスプーンでかけます。 4、フルーツをトッピング:最後に、カットしたフルーツをトッピングします。 5、繰り返す:お好みでこの層を繰り返し、見た目を楽しみましょう。 このレシピは手軽に作れて、コンフィチュールの風味が引き立ち、贅沢なひとときを楽しめます。

1-1季節のフルーツを用いたレシピ

季節のフルーツを使った「フルーツタルト」は、見た目も華やかで美味しいスイーツです。 旬の果物を使うことで、フレッシュな味わいが楽しめます。 材料 タルト生地:市販のものまたは自家製 クリームチーズ:200g 砂糖:大さじ2 生クリーム:100ml 季節のフルーツ:お好みで(いちご、キウイ、桃など) コンフィチュール:お好み(仕上げ用) 作り方 1、タルト生地を焼く:タルト生地を型に敷き、180℃のオーブンで約15分焼き、冷まします。 2、クリームを作る:クリームチーズと砂糖を混ぜ、滑らかになったら生クリームを加え、軽く混ぜましょう。 3、詰める:冷ましたタルト生地にクリームを均等に広げます。 4、フルーツをトッピング:旬のフルーツをカットして、クリームの上に美しく並べます。 5、仕上げ:お好みのコンフィチュールを全体にかけて、艶を出しましょう。 このレシピで、季節の味を楽しむフルーツタルトの完成です。

01ジャムの定義とは?

ジャムというと、フルーツを甘く煮たものというイメージ。では。ジャムの定義とはそもそもどのようなものなのでしょうか。

1-1ジャムの定義

家庭でもおなじみのジャムですが、ジャムにも様々な種類があるもの。ではジャムとはどのような食品を指しているのでしょうか。
ジャムはフルーツや野菜、または花の花弁などを砂糖やハチミツとともに加熱したものです。
ジャムの素材にはペクチンという物質が含まれていますが、これらに糖類と酸が作用するとゼリー状に固まる性質を持っています。
ジャムはもともと砂糖が水分を含むことで腐敗が遅くなるという性質を利用した保存食。そのため、今から一万年前から一万五千万円前にはすでにジャムの原型が作られていたとも言われています。
技術が発達した現代では、原料にペクチンが不足していた場合、ペクチンを補ったり、ゲル化剤を使用したりなどしてジャムが作られることもあります。

1-2糖度の基準

ジャムと言えば多くの砂糖が使われてしっかりとした甘さを感じるというイメージですが、実はジャムの糖度にも基準があります。
ジャムの糖度は国や地域によって基準が異なりますが、日本の場合には糖度40パーセント以上のもの、ヨーロッパでは糖度60パーセント以上のもの、アメリカでは糖度65パーセント以上のものがジャムとされています。
なお、日本ではさっぱりした甘さが好まれるため、できるだけ糖度の低いジャムに人気があります。
逆に欧米では、糖度の高いジャムが人気。ただし、糖度の低いものも販売されていて、それらはフルーツスプレッドなどと呼ばれています。

02ジャムの分類

実は一口にジャムといっても、その中には細かい分類があります。それがジャム、マーマレード、ゼリーの3種類。ただし、一見しただけではわかりにくい製品が多いのも事実。ではこの三種類はどのような違いがあるのでしょうか。

2-1マーマレード

マーマレードはかんきつ類を使用したもので、さらに果肉だけでなく皮も含まれているのが特徴です。
逆に言えば、かんきつ類以外の野菜や果物を使ったものや、皮が含まれていないものはマーマレードと呼ばれることはありません。
マーマレードは果皮が含まれているため、爽やかな香りと甘酸っぱい味わいの中にほろ苦さが特徴です。

2-2ゼリー

ゼリーは果物や野菜を使用しますが、果肉や実そのものではなく、そこから絞った絞り汁が使用されます。そのため完成品に果実や皮が含まれません。
絞り汁が使用されているため、ゼリーは水分が多く、あっさりとした味わいになります。

2-3ジャム

それでは、いわゆる「ジャム」とはどのようなものなのでしょうか。実はジャムは、上記のマーマレード、ゼリー以外のものすべてを指しています。
そのため、ジャムには様々な種類があるのが特徴。ジャムの定義である、果物や野菜、花弁などを砂糖やハチミツとともに加熱したものという条件をクリアすればジャムと認められるため、お馴染みのイチゴやリンゴ、ブルーベリー以外にも、トマトなどの野菜や桜やバラのジャムなども存在しています。
また、ジャムの中で果実の原形をとどめているものは、プレザーブスタイルと呼ばれています。

03プレザーブスタイルジャムの規定

果実が原型をとどめているプレザーブスタイルのジャムはちょっとリッチな気持ちになれるものですが、実はプレザーブスタイルのジャムにも定義があります。
この定義は果物の種類によって異なります。
たとえばイチゴの場合。イチゴの場合は、果実が丸ごとか、二つ割りの状態で含まれているものだけがプレザーブスタイルとして販売できます。
イチゴよりも果実の大きさが小さいラズベリーやブルーベリーの場合、丸ごとの状態が含まれていることが条件。
また、ベリー類以外は5ミリ以上の厚さの果肉等のかけらを原料として、その原形を保持するようにしたものとされています。
さらにプレザーブスタイルの場合、果肉や果実の形や量が適当で、おおむね大きさが揃っていることも条件となります。
もしプレザーブスタイルのジャムを選ぶときには参考にするとよいでしょう。

04ジャムとコンフィチュールの違い

ちょっとおしゃれなお店でジャムを選んでいると、「コンフィチュール」と表示されていることがあります。外見ではジャムとほとんど変わらないように見えるコンフィチュール。では、ジャムとコンフィチュールにはどのような違いがあるのでしょうか。

4-1日本でコンフィチュールの規定はない

「コンフィチュール」とは、フランス語で「油や砂糖、酢で漬ける」といった意味である「コンフィ」を語源とした言葉です。
さらにフランス語の「コンフィチュール」はジャムのことを指しています。
つまり、言葉の意味としては「コンフィチュール」とは「ジャム」のことを指していると考えても間違いではありません。
フランスの場合、コンフィチュールと名乗れるのは糖度が55パーセント以上のものに限定されていますが、日本では「ジャム」に関する定義はあってもコンフィチュールについての定めはありません。
つまり、ジャムとコンフィチュールの違いは販売するメーカーによって異なるか、ほぼ同じものと考えることができます。

4-2統計的あるいはイメージしかない

日本人にとってフランスの食というとおしゃれなイメージです。また、コンフィチュールの専門店で販売されているのは、おしゃれな容器やパッケージのものが多いもの。
すでに説明したようにコンフィチュールの定義はないため、イメージが違うとしか言えない部分もあります。
ただし、言葉の成り立ちから考えると、もともとジャムは「しっかり詰め込む」という英語から生まれたもの。
一方、コンフィチュールの場合には「漬ける」という言葉がルーツになっているため、出来上がった形にも違いが生まれます。
コンフィチュールは、一般的にジャムよりもさらりとして、甘さも控えめなものが少なくありません。
また、使われる材料も複雑。ジャムの場合には基本的に使われるのは素材となる果物や野菜、砂糖と水ですが、コンフィチュールの場合、漬け込む材料にはリキュールやスパイスなどが加わります。
さらに漬け込む素材もフルーツはもちろん、ココナッツや花など非常に豊富。煮込み時間もジャムに比べるとやや短めになるなどの工夫があります。
特にコンフィチュールの特徴は、砂糖によって果汁を引き出し、まずはそれだけを煮詰めたあと、果肉を詰めるというのが昔ながらの製法。
果肉を最後に漬け込むため、果実の形状が残されているものが多く、プレザーブスタイルにも近いとも言われています。
コンフィチュールはジャムのようにパンに塗ったり、ヨーグルトに混ぜたりといった使い方以外にも、シンプルなスイーツのソースとして、かき氷のシロップとして、氷やソーダを入れたドリンクとしてなど、様々な使い方も。
その他にドレッシングや料理の隠し味などにも使われることもあります。

01まとめ

ジャムとコンフィチュールは、果物を使った保存食として魅力的ですが、それぞれの特性が異なります。 ジャムは果物を細かくし、滑らかな食感に仕上げ、コンフィチュールは果物の形を残し、よりフルーティーな味わいに仕上げるのです。 製法の違いもポイントで、ジャムは短時間で作れるのに対し、コンフィチュールはじっくりと煮込むため、手間がかかります。 どちらも使い分けることで、料理やデザートのバリエーションが広がり、毎日の食卓が楽しくなるでしょう。
通信講座の諒設計アーキテクトラーニング編集部
280講座以上の資格取得できる通信講座を運営する諒設計アーキテクトラーニング編集部が運営するコラムです。心理カウンセラー、ドッグトレーナー、リンパケアセラピストなど、実践的で需要の高い資格を提供しており、学習者は自分のペースで学べる柔軟なカリキュラムを受けることができます。専門知識を短期間で習得できるよう設計されており、仕事や趣味に役立つスキルを身につけることが可能です。
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