猫の鳴き声の違い!感情による変化や特徴について解説!
飼い主として、鳴き声を正しく理解することで、猫の気持ちをより深く知ることができ、適切なケアを提供することが可能になります。
鳴き声にはさまざまな意味があります。
猫を飼っている人なら、一度は「猫の気持ちを知りたい!」と思ったことがあるはず。実は猫は鳴き声によって気持ちや感情を伝えています。鳴き声の変化を知ることは、猫の感情を理解することにつながります。今回は猫の気持ちや勘定による鳴き声の変化についてご紹介します。
- 目次
- 1. 鳴き声の重要性
- 1-1. 気持ちを理解するには
- 1-2. 意識したい鳴き声
- 2. 種類と意味
- 2-1. 愛情や満足を示す穏やかな鳴き声
- 2-2. 猫がリラックスしている際の声の特徴
- 2-3. 不満や欲求を伝える鳴き声のパターン
- 2-4. 餌や遊びを要求するときの鳴き声の違い
- 3. 声の違い
- 3-1. 優しい声で愛情を伝える
- 3-2. 柔らかい鳴き声
- 3-3. 切ない鳴き声
- 4. 猫が威嚇や痛みを表現する鳴き声の特徴
- 4-1. 怒りや攻撃の意思を示す鳴き声の種類
- 4-2. 鳴き声で分かる猫の警戒心と防衛行動
- 4-3. 痛みや驚き
- 4-4. 鳴き声の変化に気づく重要性
- 5. 猫の鳴き声以外のコミュニケーション手段
- 5-1. しっぽや耳で表現する猫の感情
- 5-2. 猫のボディランゲージとその意味
- 5-3. 鳴き声と合わせた全身の動きから気持ちを読み取る方法
- 6. 猫の鳴き声を適切にしつける方法
- 6-1. 鳴き声のしつけは可能か?学習能力を活かす
- 6-2. 過剰な鳴き声を抑えるための具体的なアプローチ
- 7. 猫は本来あまり鳴かない動物
- 8. 猫の鳴き声の種類
- 8-1. 親猫や飼い主に対して甘える時の鳴き声
- 8-2. 猫や飼主を呼ぶときの鳴き声
- 8-3. 攻撃や威嚇行動に使われる鳴き声
- 8-4. その他の鳴き声
- 9. 猫は鳴き声だけでなく体全体で気持ちを表している
- 9-1. しっぽ
- 9-2. 耳
- 9-3. 全身の様子
- 10. 鳴き声としつけ
- 10-1. 鳴いて良いことがあると猫は学習する
- 10-2. 鳴くのをやめさせたい場合は
- 11. まとめ
01鳴き声の重要性
1-1気持ちを理解するには
さまざまな種類の鳴き声があり、それぞれが異なる感情や要求を表しています。 猫の気持ちを理解するためには、その鳴き声の音色や長さ、頻度などに注目することが重要です。
意識したい鳴き声
飼い主が特に注意すべき鳴き声がいくつかあります。 まず、低く優しい声で「ゴロゴロ」と鳴く場合、猫が飼い主に対して安心感を抱いていることを示しています。 一方で、高く短い鳴き声や繰り返し鳴く声には注意が必要です。 これは不満を感じていたり、欲求を表していたりする可能性があります。 また、攻撃的な鳴き声の場合、猫は怒りや恐怖を感じているか、何かに対して防御的な姿勢を取っている状態です。 さらに、普段は発さない鳴き声、特に痛々しい感じの場合は、健康問題の兆候かもしれません。 この場合、病気や怪我を抱えている可能性があるため、早急に獣医に相談することが必要です。 鳴き声の変化を見逃さないことが、猫の健康を守る上で重要な役割を果たします。
01種類と意味
1-1愛情や満足を示す穏やかな鳴き声
猫が愛情や満足を示すとき、リラックスした雰囲気を漂わせます。 こういった鳴き声は、飼い主との信頼関係が築かれている証拠です。 特に猫が満足しているときには、静かな鳴き声が多く聞かれることが特徴です。
猫がリラックスしている際の声の特徴
猫がリラックスしているときの鳴き声は、撫でられているときや日向ぼっこをしているときに聞かれることがよくあります。 特に、猫が膝の上でくつろいでいるときにこの音を出すのは、飼い主への愛情と信頼の証です。 また、リラックス状態で発する鳴き声は長く、連続して出されることが多く、その音には一定のリズムがあります。 これは、猫が完全に落ち着いており、周囲に対しても安心感を抱いているときに聞かれる典型的な鳴き声です。 日常生活において大きなストレスを感じていないことがうかがえます。
1-1不満や欲求を伝える鳴き声のパターン
これらの鳴き声は、強く、しばしば短く鋭い音が特徴です。 猫が何かを欲しがっているときの鳴き声は、その状況に応じて異なる場合がありますが、その特徴を把握することで、猫が何を求めているのかを理解できます。
餌や遊びを要求するときの鳴き声の違い
猫が餌や遊びを要求するときの鳴き声は、状況によって異なるものの、共通しているのは、その声が比較的高く、短いという点です。 例えば、餌を要求するときの鳴き声は、高めで短い音が多く、急いでいるように聞こえます。 このような鳴き声は、食べ物を強く要求している状態であり、特に食事の時間が近づいている場合や、お腹が空いているときによく発せられます。 遊びたい場合は、軽やかに鳴きます。 この声は、「構って欲しい」「遊びたい」といった感情を表しており、飼い主の注意を引こうとする行動と連動していることがしばしばです。
01声の違い
1-1優しい声で愛情を伝える
愛情を示すとき、鳴き声は穏やかで柔らかく、非常にリラックスした印象を与えます。 特に、愛情深い場面では、特別な声を発することがあり、その声は猫自身の気持ちを直接的に表しています。
柔らかい鳴き声
飼い主に安心感を感じているときに聞かれる鳴き声には、いくつかの特徴があります。 まず、「ゴロゴロ」とした低い音が典型的な例です。 この音は、リラックスしているときにしばしば聞かれ、猫が心地よい状態にあることを示しています。 特に、飼い主に撫でられたり、膝の上でくつろいでいるときにこの音が聞かれることが多いです。 また、安心状態の声は、短く穏やかで、ゆっくりとしたリズムを持っています。 こうした鳴き声が聞かれる場合、猫はストレスを感じておらず、飼い主に対して強い信頼感を抱いていることがわかります。
1-1切ない鳴き声
切ない鳴き声の中には病気や怪我を示すサインが含まれることがあります。 例えば、猫が体調不良や痛みを感じているときには、普段より低めで長く、しつこい音を出すことがよくあります。 また、猫が急に普段とは異なる切ない鳴き声を発し始めた場合、早急に健康状態をチェックすることが必要です。 特に、普段あまり鳴かない猫が急に大きな声で切なく鳴くようになったり、連続して鳴くようになったりした場合、何らかの体調不良や怪我が疑われます。 猫の鳴き声は、飼い主に対して感情や状態を伝える貴重な手段です。 柔らかな鳴き声は安心感や愛情を示し、切ない鳴き声は何かしらの不安や要求を伝えています。 これらの鳴き声の違いを理解することで、猫が抱える感情や状態をより深く理解し、適切に対応できるようになるでしょう。
01猫が威嚇や痛みを表現する鳴き声の特徴
1-1怒りや攻撃の意思を示す鳴き声の種類
猫が怒りや攻撃的な意思を示すとき、その鳴き声は非常に特徴的です。 通常、攻撃的な鳴き声は低く、深みのある音で、威圧感を与えるようなトーンが多いです。 こういった鳴き声は、猫が他の動物や人間に対して敵意を抱いている場合や、何かに対して強い警戒心を持っている場合に聞かれることが多いです。
鳴き声で分かる猫の警戒心と防衛行動
猫が警戒しているときには、「シャーッ」という音が頻繁に聞かれます。 この音は、猫が相手に対して「これ以上近づくな」という警告を発している状態であり、猫が自分の身を守るために防衛的な行動を取っていることを意味します。 また、「うなり声」も猫が強い緊張状態にあるときに聞かれる鳴き声で、相手に対して非常に攻撃的な態度を取っていることを示しています。 このうなり声は、低く、長く引き伸ばされるような音であり、猫が非常に不安定な心理状態にある可能性が高いです。 これらの鳴き声が聞かれるとき、猫は恐怖や不安を感じている場合が多く、すぐに物理的な距離を置くことが推奨されます。 また、無理に触ったり、近づこうとしたりするのは避け、猫自身が落ち着くまで待つのが賢明です。 飼い主が冷静に対処することで、猫が徐々に安心感を取り戻すことが期待できます。
1-1痛みや驚き
通常、短く鋭い音で、猫が突然の痛みや不快感を感じた際に反射的に発することが多いです。 痛みを伴う鳴き声は、猫の健康状態に異変があることを知らせる重要な手がかりです。
鳴き声の変化に気づく重要性
普段と違う鳴き声を猫が発する場合、これは何かしらの異常が起きている可能性が高いです。 特に、鳴き声が非常に大きい、逆に全く鳴かない場合、痛みや体調不良を示していることがあります。 猫は本能的に痛みを隠す習性があるため、鳴き声の変化が唯一のサインとなることも多いです。 異常な鳴き声が続く場合は、早急に猫の状態を確認し、必要であれば動物病院に連れて行くことが大切です。 また、怪我や病気が原因で鳴き声が変化することも多いため、その変化を見逃さないようにすることが重要です。 普段から鳴き声のパターンを把握しておくことで、いち早く異常に気づき、猫の健康管理に役立てられます。
01猫の鳴き声以外のコミュニケーション手段
1-1しっぽや耳で表現する猫の感情
猫のしっぽや耳の動きは、猫の感情を知るための重要なサインです。 これらの身体部分を観察することで、猫がどのような感情を抱いているのかを理解でき、飼い主が適切に対応するための手がかりとなります。
猫のボディランゲージとその意味
まず、しっぽは猫の感情を示す最もわかりやすい部分の一つです。 猫がリラックスしているとき、しっぽは自然に垂れ下がっているか、軽く左右に揺れていることが多いです。 これは猫が落ち着いており、環境に対して安心感を持っている状態を示しています。 逆に、しっぽがピンと立っている場合、猫は興奮しているか、好奇心を示していることが多いです。 この姿勢は、飼い主が近づいた際に「こんにちは」と言っているような、ポジティブな感情を表しています。 一方、しっぽがふくらんでいる場合や、激しく揺れている場合は、猫が恐怖や怒りを感じているサインです。 特に、しっぽを大きく膨らませているときは、猫が非常に警戒しており、何かに対して防衛的な姿勢を取っていることを示しています。 このような状態のときは、猫に無理に近づかない方がよいでしょう。 耳の動きも猫の感情を読み取るために重要です。 耳が前方に向いている場合、猫は興味を持っているか、集中している状態です。 これは、遊びの途中や新しい環境に対して好奇心を抱いているときによく見られます。 逆に、耳が後ろに向いている場合、猫は不安や恐怖を感じているか、怒りを示しています。 このような耳の動きは、猫がストレスを感じていることを表しているので、注意深く接する必要があります。
1-1鳴き声と合わせた全身の動きから気持ちを読み取る方法
猫の感情や気持ちを理解するためには、鳴き声だけでなく、全身の動きや姿勢も併せて観察することが重要です。 鳴き声と体の動きがどのように連携しているかを理解することで、猫の状態をより正確に把握できます。 まず、猫がリラックスしているときは、体全体が緩んでおり、動きがゆったりしています。 鳴き声が穏やかで、しっぽや耳も自然な動きをしている場合、猫は非常に落ち着いている状態です。 このとき、猫は飼い主に対しても安心感を持っており、撫でられることを喜んでいることが多いです。 一方で、猫が威嚇したり、警戒したりしているときには、鳴き声と体の動きが明らかに異なります。 猫が低い「シャー」や「うなり声」を発している場合、全身は硬直しており、しっぽは大きく膨らんでいることが多いです。 耳は後ろ向きになり、体全体が敵に対して防御の姿勢を取っていることがわかります。 このようなときは、猫に無理に近づくことは避け、静かに見守ることが大切です。 また、猫が遊びたいときや好奇心を示すときの動きにも特徴があります。 軽快な「ニャー」という鳴き声とともに、猫はしっぽを高く上げ、前足で軽く何かを触れるような仕草をすることがあります。 これは、猫が興味を持っているものに対して親しみを持っているサインであり、遊びたがっている状態です。 このように、猫の鳴き声と体全体の動きを組み合わせて観察することで、猫の感情や要求を的確に把握できます。 飼い主が猫のボディランゲージを理解することで、猫とのコミュニケーションがよりスムーズになり、信頼関係を深められるでしょう。
01猫の鳴き声を適切にしつける方法
1-1鳴き声のしつけは可能か?学習能力を活かす
猫は基本的に独立した性格を持ち、人間の指示に従う犬とは異なる動物ですが、それでも学習能力を活かすことで、鳴き声のしつけは可能です。 しつけを成功させるためには、猫がどのような状況で鳴くのかを理解し、その原因に対応する方法が効果的です。 猫の学習は報酬と関連して進むため、正しい行動を取った際にポジティブなフィードバックを与えることがポイントです。 例えば、猫が餌を欲しがって頻繁に鳴く場合、鳴くたびに餌を与えると、猫は「鳴けば餌がもらえる」と学習してしまいます。 こうしたケースでは、鳴いても餌を与えないようにし、静かにしているときにのみ餌を与えることで、静かな行動を強化できます。 このように、猫が望ましい行動を取ったときにのみ報酬を与えることで、しつけが進んでいきます。
過剰な鳴き声を抑えるための具体的なアプローチ
過剰な鳴き声を抑えるためには、いくつかの具体的なアプローチを取ることが効果的です。 まず、猫が鳴く理由を特定することが重要です。 鳴き声は、空腹、寂しさ、遊びたいという欲求、不安やストレスなど、さまざまな原因によって引き起こされます。 餌のタイミングを調整する 猫が食事の時間に過剰に鳴く場合、餌のタイミングや量を調整することが効果的です。 決まった時間に餌を与えることで、猫はそのタイミングを学習し、それ以外の時間に鳴いても餌がもらえないことを理解します。 また、食事の回数を増やすことで、空腹による鳴き声を抑えられます。 夜中の鳴き声に対処する 夜中に鳴く猫の場合、原因はさまざまです。 猫は夜行性の動物であり、夜に活動的になることが多いですが、これは必ずしも鳴くこととは関係ありません。 もし、夜中に飼い主の注意を引こうとして鳴く場合は、無視することが最も効果的です。 無視し続けることで、猫は次第に鳴くことをやめます。 遊びや運動を増やす 猫が退屈やエネルギーの余剰によって過剰に鳴く場合もあります。 これは、日中に猫と十分に遊んであげたり、運動の機会を増やしたりすることで、エネルギーを消耗させられます。 キャットタワーやおもちゃを使って、猫が自分で遊べる環境を整えることも有効です。 ストレスを減らす 猫が不安やストレスを感じている場合、過剰に鳴くことがあります。 引越しや新しいペットの導入など、環境の変化が原因であることもあります。 こうしたストレスを軽減するためには、猫にとって安心できるスペースを提供し、変化に徐々に慣れさせることが重要です。 また、フェリウェイなどの猫用フェロモン製品を使うことで、ストレスを軽減する効果も期待できます。 しつけに一貫性を持つ 鳴き声のしつけには、一貫性が非常に重要です。 家族全員が同じ方針で対応し、誰か一人が鳴いたときに反応してしまうと、しつけの効果が薄れてしまいます。 すべての家族が、鳴き声を無視するべき時には無視し、静かにしている時にのみ褒めるという一貫した対応を取ることが大切です。 猫の鳴き声を適切にしつけるには、猫の行動を観察し、原因に応じた対応を取ることが成功への鍵です。 猫の個性を尊重しつつ、穏やかで快適な生活環境を作ることが、猫との良好な関係を築くための第一歩です。
01猫は本来あまり鳴かない動物
実は猫はもともとあまり鳴かない動物だったと言われています。それは猫の生態に関係しています。
たとえば犬は、群れを作って仲間や親子など、集団で暮らす生き物。そのため、周囲の仲間たちと密接なコミュニケーションを行う必要があります。そこで使われたのが鳴き声。犬を始め、群れを作る動物は、よく鳴くことで自分の状態や環境を周囲に伝えようとしています。
一方、猫は単独で行動することが多い生き物。そのため、鳴き声によってコミュニケーションを取る必要はほとんどありませんでした。
猫同士で鳴く場合、多くは「縄張りの主張」「争い」「発情期」「親猫と子猫のコミュニケーション」が理由。これら以外の状況では、主にニオイなどによってコミュニケーションが図られています。
しかし、やがて猫は人と暮らすことが増加、鳴き声は飼主とのコミュニケーション手段にも使われるようになりました。
02猫の鳴き声の種類
本来はあまり鳴き声を使わなかった猫ですが、現在はコミュニケーションの手段として様々な鳴き声を使い分けるようになりました。それでは猫の鳴き声にはどのような種類があるのでしょうか。
2-1親猫や飼い主に対して甘える時の鳴き声
飼い主に対して猫がもっとも頻繁にコミュニケーションを取ろうとするのは、甘えたいとき。もし相手に構って欲しい場合には、「ミャアミャア」とリズミカルに鳴くことで、相手の注意を自分に向けようとします。
また、猫がのどを鳴らす「グルル」「ゴロゴロ」という声は、リラックスしている証拠。相手に甘えたり、安心しているときにのどを鳴らすように鳴きます。これらの鳴き声は子猫が母親に甘えるときにも使われます。
特に「ゴロゴロ」という鳴き声は自分をリラックスさせたいという気持ちが現れていて、身体に不安や痛み、不快感がある可能性も考えられます。その場合、痛い部分を触ってしまうと猫に引っかかれたり、噛みつかれたりということも考えられるため、猫の様子をしっかり見極めることが重要です。
2-2猫や飼主を呼ぶときの鳴き声
猫の鳴き声といえば「ニャー」というのが一般的ですが、長さや短さでも少しずつ意味が変わります。
たとえば、「ニャッ」という短い鳴き声は、挨拶や返事。親しい猫や飼い主に呼ばれたとき、遊んでもらったときなど、このような短い鳴き声が使われます。
一方、「ニャーーン」と長く鳴くときは、何かしてほしいことがある証拠。ご飯が欲しい、トイレをきれいにして欲しいときなどには、長く鳴くことで要求を訴えています。
また、ちょっと相手の気を引きたいときには「ニャン」という鳴き声が使われます。
もし猫が普段より高い声で鳴く場合、それも飼い主さんの気を引こうとしている証拠になります。飼い主さんの姿が見えないという場合や、遊んで欲しい場合も鳴き声のトーンが高くなります。
2-3攻撃や威嚇行動に使われる鳴き声
猫の鳴き声は好意的なものばかりではありません。たとえば、口を閉じて「ウー」「ンー」などと低い声でうなるときは威嚇の意味が込められています。
飼い主さんや親しい相手にこういった鳴き声を出すことはあまりありませんが、「今は遊びたくない」「触らないで欲しい」というときにこのような鳴き声を出すことがあります。
もし他の猫と遊んでいるときに、別の猫が低い声で鳴いたら、それは抗議の表現。その場合、特定の猫だけでなく、すべての猫を均等に可愛がってあげましょう。
一方「シャー」「フー」などと息を吐き出して鳴くのは、相手に敵意を持っている証拠。相手を縄張りから追い出したい、これから攻撃をするというときの鳴き声として使われます。飼い主さんにこのような鳴き声を使うときは、自分の方が優位な存在と思い込んでいるのかもしれません。
2-4その他の鳴き声
猫は「カッカッカッ」といった短い鳴き声を出すことがあります。これは「クラッキング音」と呼ばれるもので、獲物を狙っているときに使われる声です。声だけではなく「カチカチ」と歯を慣らすこともあります。
他にも発情期だけに使われる「アオーン、アオーン」という声も有名です。
03猫は鳴き声だけでなく体全体で気持ちを表している
猫は気まぐれだと言われることが多い生き物。しかし、猫は鳴き声だけでなく、身体を使って気持ちを表現しようとしています。
3-1しっぽ
猫の感情表現では、しっぽがよく用いられています。
もししっぽがまっすぐに立っているときには、「うれしい」という気持ちの表れ。飼い主さんに対して行われるときには、「甘えたい」「遊んでほしい」といった気持ちを表現しています。
逆に尻尾を垂らして両足の間に巻き込んでいる場合、「怖い」という気持ちを表しています。もしこの姿勢を取っているときには、何に対して怖がっているのかをチェックして、それを取り除いてあげましょう。
しっぽは場所だけでなく、動き方によっても猫の感情を知ることができます。
尻尾が激しく早く動いているときは、機嫌が良くないとき。この場合には、あまり猫を構わないほうがよいでしょう。また、タヌキのように膨らんでいるときは何かを威嚇している証拠です。
3-2耳
猫は耳の状態によってもそのときの感情を知ることができます。耳をぺたりと伏せて力を抜いているときはリラックスしている状態、逆にピンと立てて動かしている時は警戒している状態です。
3-3全身の様子
猫の感情を知るときには全身の様子に注目するのも良い方法です。
たとえば、毛を逆立てて背を丸めている時は相手を威嚇しているとき。尻尾だけでなく、身体をできるだけ大きく見せるのが特徴です。
逆に身体を小さく見せようとうずくまったり伏せて緊張しているときは相手を怖がっている証拠です。
同じような状態を表す仕草としては、片足を上げて止まっている状態が挙げられます。この場合には相手の出方をうかがって緊張しているか、緊張して身体が固まっていることが考えられます。
一方、お腹を上にして寝転がっているときはとてもリラックスしている状態です。
04鳴き声としつけ
猫の鳴き声は感情や気持ちを知るためには非常に重要な存在ですが、あまり大きな声で鳴いていると、近所迷惑になるのではないかと心配になることがあります。では、猫の鳴き声はしつけによってやめさせることができるのでしょうか。
4-1鳴いて良いことがあると猫は学習する
猫はそもそも、あまり鳴くことがない動物でした。そんな猫が鳴くようになったのは、飼い主さんとコミュニケーションを取るだけではなく、鳴くとよいことがあると学習するようになったから。
たとえば、鳴いたらおやつが出てきた、鳴いたら飼い主さんに遊んでもらえた、鳴いて飼い主さんの気を引くことができたといった経験が重なるうちに、猫は鳴くとうれしいことがあると学習、その結果として、さらに鳴く回数が増えるようになっていきます。
4-2鳴くのをやめさせたい場合は
それでは、猫が鳴くのを止めさせたいという場合、飼い主さんはどのようなしつけをすればよいのでしょうか。
もっともやってはいけないことは、猫が鳴くたびに怒ること。猫は叱られると緊張と不安が高まり、それがストレスになってさらに鳴き声を出したり、体調を崩したりしてしまうことがあります。
猫が鳴くのをやめさせるためのもっともよい方法は、鳴いても要求に応じないということ。
猫は学習によって、「鳴くといいことがある」と考えているため、「鳴いてもいいことがない」と逆の方向に学習させることで、猫が鳴くことを止めさせることができます。
また、他のもので気を反らす、先回りして鳴かない環境を作るというのも猫のしつけとしては良い方法です。
たとえば、遊ぶときには遊ぶ、遊ばないときには遊ばないとメリハリをつけたり、すべての要求に答えないといった工夫を重ねることで猫をしつけることができます。
飼い主さんも長い間猫を飼っていると、猫が鳴くタイミングや、遊びなどを要求する時間が分かってくるもの。その前に猫と遊んであげることで事前に鳴き声を防止するという方法もあります。
01まとめ
猫が発する鳴き声は、感情や要求を反映した重要なコミュニケーション手段です。
飼い主として、その違いを理解することで、猫の状態を把握し、適切に対応することが求められます。
穏やかな鳴き声は愛情や安心を示し、鋭く短い鳴き声は不安や警戒を表すことがあります。
猫の鳴き声を正しく理解することで、猫の健康管理や日々のケアがより効果的になり、猫との生活をより豊かにできるでしょう。
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岸本誠也 先生
犬友学園運営
1992年生まれ。神戸出身。大阪の動物病院、整形外科リハビリテーション科に勤務。個人ではペット服のセレクトショップやオンラインマッサージ教室を経営。愛犬のためのオンラインサロン「犬友学園」を運営。
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たとえば犬は、群れを作って仲間や親子など、集団で暮らす生き物。そのため、周囲の仲間たちと密接なコミュニケーションを行う必要があります。そこで使われたのが鳴き声。犬を始め、群れを作る動物は、よく鳴くことで自分の状態や環境を周囲に伝えようとしています。
一方、猫は単独で行動することが多い生き物。そのため、鳴き声によってコミュニケーションを取る必要はほとんどありませんでした。
猫同士で鳴く場合、多くは「縄張りの主張」「争い」「発情期」「親猫と子猫のコミュニケーション」が理由。これら以外の状況では、主にニオイなどによってコミュニケーションが図られています。
しかし、やがて猫は人と暮らすことが増加、鳴き声は飼主とのコミュニケーション手段にも使われるようになりました。
02猫の鳴き声の種類
本来はあまり鳴き声を使わなかった猫ですが、現在はコミュニケーションの手段として様々な鳴き声を使い分けるようになりました。それでは猫の鳴き声にはどのような種類があるのでしょうか。
2-1親猫や飼い主に対して甘える時の鳴き声
飼い主に対して猫がもっとも頻繁にコミュニケーションを取ろうとするのは、甘えたいとき。もし相手に構って欲しい場合には、「ミャアミャア」とリズミカルに鳴くことで、相手の注意を自分に向けようとします。
また、猫がのどを鳴らす「グルル」「ゴロゴロ」という声は、リラックスしている証拠。相手に甘えたり、安心しているときにのどを鳴らすように鳴きます。これらの鳴き声は子猫が母親に甘えるときにも使われます。
特に「ゴロゴロ」という鳴き声は自分をリラックスさせたいという気持ちが現れていて、身体に不安や痛み、不快感がある可能性も考えられます。その場合、痛い部分を触ってしまうと猫に引っかかれたり、噛みつかれたりということも考えられるため、猫の様子をしっかり見極めることが重要です。
2-2猫や飼主を呼ぶときの鳴き声
猫の鳴き声といえば「ニャー」というのが一般的ですが、長さや短さでも少しずつ意味が変わります。
たとえば、「ニャッ」という短い鳴き声は、挨拶や返事。親しい猫や飼い主に呼ばれたとき、遊んでもらったときなど、このような短い鳴き声が使われます。
一方、「ニャーーン」と長く鳴くときは、何かしてほしいことがある証拠。ご飯が欲しい、トイレをきれいにして欲しいときなどには、長く鳴くことで要求を訴えています。
また、ちょっと相手の気を引きたいときには「ニャン」という鳴き声が使われます。
もし猫が普段より高い声で鳴く場合、それも飼い主さんの気を引こうとしている証拠になります。飼い主さんの姿が見えないという場合や、遊んで欲しい場合も鳴き声のトーンが高くなります。
2-3攻撃や威嚇行動に使われる鳴き声
猫の鳴き声は好意的なものばかりではありません。たとえば、口を閉じて「ウー」「ンー」などと低い声でうなるときは威嚇の意味が込められています。
飼い主さんや親しい相手にこういった鳴き声を出すことはあまりありませんが、「今は遊びたくない」「触らないで欲しい」というときにこのような鳴き声を出すことがあります。
もし他の猫と遊んでいるときに、別の猫が低い声で鳴いたら、それは抗議の表現。その場合、特定の猫だけでなく、すべての猫を均等に可愛がってあげましょう。
一方「シャー」「フー」などと息を吐き出して鳴くのは、相手に敵意を持っている証拠。相手を縄張りから追い出したい、これから攻撃をするというときの鳴き声として使われます。飼い主さんにこのような鳴き声を使うときは、自分の方が優位な存在と思い込んでいるのかもしれません。
2-4その他の鳴き声
猫は「カッカッカッ」といった短い鳴き声を出すことがあります。これは「クラッキング音」と呼ばれるもので、獲物を狙っているときに使われる声です。声だけではなく「カチカチ」と歯を慣らすこともあります。
他にも発情期だけに使われる「アオーン、アオーン」という声も有名です。
03猫は鳴き声だけでなく体全体で気持ちを表している
猫は気まぐれだと言われることが多い生き物。しかし、猫は鳴き声だけでなく、身体を使って気持ちを表現しようとしています。
3-1しっぽ
猫の感情表現では、しっぽがよく用いられています。
もししっぽがまっすぐに立っているときには、「うれしい」という気持ちの表れ。飼い主さんに対して行われるときには、「甘えたい」「遊んでほしい」といった気持ちを表現しています。
逆に尻尾を垂らして両足の間に巻き込んでいる場合、「怖い」という気持ちを表しています。もしこの姿勢を取っているときには、何に対して怖がっているのかをチェックして、それを取り除いてあげましょう。
しっぽは場所だけでなく、動き方によっても猫の感情を知ることができます。
尻尾が激しく早く動いているときは、機嫌が良くないとき。この場合には、あまり猫を構わないほうがよいでしょう。また、タヌキのように膨らんでいるときは何かを威嚇している証拠です。
3-2耳
猫は耳の状態によってもそのときの感情を知ることができます。耳をぺたりと伏せて力を抜いているときはリラックスしている状態、逆にピンと立てて動かしている時は警戒している状態です。
3-3全身の様子
猫の感情を知るときには全身の様子に注目するのも良い方法です。
たとえば、毛を逆立てて背を丸めている時は相手を威嚇しているとき。尻尾だけでなく、身体をできるだけ大きく見せるのが特徴です。
逆に身体を小さく見せようとうずくまったり伏せて緊張しているときは相手を怖がっている証拠です。
同じような状態を表す仕草としては、片足を上げて止まっている状態が挙げられます。この場合には相手の出方をうかがって緊張しているか、緊張して身体が固まっていることが考えられます。
一方、お腹を上にして寝転がっているときはとてもリラックスしている状態です。
04鳴き声としつけ
猫の鳴き声は感情や気持ちを知るためには非常に重要な存在ですが、あまり大きな声で鳴いていると、近所迷惑になるのではないかと心配になることがあります。では、猫の鳴き声はしつけによってやめさせることができるのでしょうか。
4-1鳴いて良いことがあると猫は学習する
猫はそもそも、あまり鳴くことがない動物でした。そんな猫が鳴くようになったのは、飼い主さんとコミュニケーションを取るだけではなく、鳴くとよいことがあると学習するようになったから。
たとえば、鳴いたらおやつが出てきた、鳴いたら飼い主さんに遊んでもらえた、鳴いて飼い主さんの気を引くことができたといった経験が重なるうちに、猫は鳴くとうれしいことがあると学習、その結果として、さらに鳴く回数が増えるようになっていきます。
4-2鳴くのをやめさせたい場合は
それでは、猫が鳴くのを止めさせたいという場合、飼い主さんはどのようなしつけをすればよいのでしょうか。
もっともやってはいけないことは、猫が鳴くたびに怒ること。猫は叱られると緊張と不安が高まり、それがストレスになってさらに鳴き声を出したり、体調を崩したりしてしまうことがあります。
猫が鳴くのをやめさせるためのもっともよい方法は、鳴いても要求に応じないということ。
猫は学習によって、「鳴くといいことがある」と考えているため、「鳴いてもいいことがない」と逆の方向に学習させることで、猫が鳴くことを止めさせることができます。
また、他のもので気を反らす、先回りして鳴かない環境を作るというのも猫のしつけとしては良い方法です。
たとえば、遊ぶときには遊ぶ、遊ばないときには遊ばないとメリハリをつけたり、すべての要求に答えないといった工夫を重ねることで猫をしつけることができます。
飼い主さんも長い間猫を飼っていると、猫が鳴くタイミングや、遊びなどを要求する時間が分かってくるもの。その前に猫と遊んであげることで事前に鳴き声を防止するという方法もあります。
01まとめ
猫が発する鳴き声は、感情や要求を反映した重要なコミュニケーション手段です。
飼い主として、その違いを理解することで、猫の状態を把握し、適切に対応することが求められます。
穏やかな鳴き声は愛情や安心を示し、鋭く短い鳴き声は不安や警戒を表すことがあります。
猫の鳴き声を正しく理解することで、猫の健康管理や日々のケアがより効果的になり、猫との生活をより豊かにできるでしょう。
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岸本誠也 先生
犬友学園運営
1992年生まれ。神戸出身。大阪の動物病院、整形外科リハビリテーション科に勤務。個人ではペット服のセレクトショップやオンラインマッサージ教室を経営。愛犬のためのオンラインサロン「犬友学園」を運営。
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2-1親猫や飼い主に対して甘える時の鳴き声
飼い主に対して猫がもっとも頻繁にコミュニケーションを取ろうとするのは、甘えたいとき。もし相手に構って欲しい場合には、「ミャアミャア」とリズミカルに鳴くことで、相手の注意を自分に向けようとします。
また、猫がのどを鳴らす「グルル」「ゴロゴロ」という声は、リラックスしている証拠。相手に甘えたり、安心しているときにのどを鳴らすように鳴きます。これらの鳴き声は子猫が母親に甘えるときにも使われます。
特に「ゴロゴロ」という鳴き声は自分をリラックスさせたいという気持ちが現れていて、身体に不安や痛み、不快感がある可能性も考えられます。その場合、痛い部分を触ってしまうと猫に引っかかれたり、噛みつかれたりということも考えられるため、猫の様子をしっかり見極めることが重要です。
2-2猫や飼主を呼ぶときの鳴き声
猫の鳴き声といえば「ニャー」というのが一般的ですが、長さや短さでも少しずつ意味が変わります。
たとえば、「ニャッ」という短い鳴き声は、挨拶や返事。親しい猫や飼い主に呼ばれたとき、遊んでもらったときなど、このような短い鳴き声が使われます。
一方、「ニャーーン」と長く鳴くときは、何かしてほしいことがある証拠。ご飯が欲しい、トイレをきれいにして欲しいときなどには、長く鳴くことで要求を訴えています。
また、ちょっと相手の気を引きたいときには「ニャン」という鳴き声が使われます。
もし猫が普段より高い声で鳴く場合、それも飼い主さんの気を引こうとしている証拠になります。飼い主さんの姿が見えないという場合や、遊んで欲しい場合も鳴き声のトーンが高くなります。
2-3攻撃や威嚇行動に使われる鳴き声
猫の鳴き声は好意的なものばかりではありません。たとえば、口を閉じて「ウー」「ンー」などと低い声でうなるときは威嚇の意味が込められています。
飼い主さんや親しい相手にこういった鳴き声を出すことはあまりありませんが、「今は遊びたくない」「触らないで欲しい」というときにこのような鳴き声を出すことがあります。
もし他の猫と遊んでいるときに、別の猫が低い声で鳴いたら、それは抗議の表現。その場合、特定の猫だけでなく、すべての猫を均等に可愛がってあげましょう。
一方「シャー」「フー」などと息を吐き出して鳴くのは、相手に敵意を持っている証拠。相手を縄張りから追い出したい、これから攻撃をするというときの鳴き声として使われます。飼い主さんにこのような鳴き声を使うときは、自分の方が優位な存在と思い込んでいるのかもしれません。
2-4その他の鳴き声
猫は「カッカッカッ」といった短い鳴き声を出すことがあります。これは「クラッキング音」と呼ばれるもので、獲物を狙っているときに使われる声です。声だけではなく「カチカチ」と歯を慣らすこともあります。
他にも発情期だけに使われる「アオーン、アオーン」という声も有名です。
03猫は鳴き声だけでなく体全体で気持ちを表している
猫は気まぐれだと言われることが多い生き物。しかし、猫は鳴き声だけでなく、身体を使って気持ちを表現しようとしています。
3-1しっぽ
猫の感情表現では、しっぽがよく用いられています。
もししっぽがまっすぐに立っているときには、「うれしい」という気持ちの表れ。飼い主さんに対して行われるときには、「甘えたい」「遊んでほしい」といった気持ちを表現しています。
逆に尻尾を垂らして両足の間に巻き込んでいる場合、「怖い」という気持ちを表しています。もしこの姿勢を取っているときには、何に対して怖がっているのかをチェックして、それを取り除いてあげましょう。
しっぽは場所だけでなく、動き方によっても猫の感情を知ることができます。
尻尾が激しく早く動いているときは、機嫌が良くないとき。この場合には、あまり猫を構わないほうがよいでしょう。また、タヌキのように膨らんでいるときは何かを威嚇している証拠です。
3-2耳
猫は耳の状態によってもそのときの感情を知ることができます。耳をぺたりと伏せて力を抜いているときはリラックスしている状態、逆にピンと立てて動かしている時は警戒している状態です。
3-3全身の様子
猫の感情を知るときには全身の様子に注目するのも良い方法です。
たとえば、毛を逆立てて背を丸めている時は相手を威嚇しているとき。尻尾だけでなく、身体をできるだけ大きく見せるのが特徴です。
逆に身体を小さく見せようとうずくまったり伏せて緊張しているときは相手を怖がっている証拠です。
同じような状態を表す仕草としては、片足を上げて止まっている状態が挙げられます。この場合には相手の出方をうかがって緊張しているか、緊張して身体が固まっていることが考えられます。
一方、お腹を上にして寝転がっているときはとてもリラックスしている状態です。
04鳴き声としつけ
猫の鳴き声は感情や気持ちを知るためには非常に重要な存在ですが、あまり大きな声で鳴いていると、近所迷惑になるのではないかと心配になることがあります。では、猫の鳴き声はしつけによってやめさせることができるのでしょうか。
4-1鳴いて良いことがあると猫は学習する
猫はそもそも、あまり鳴くことがない動物でした。そんな猫が鳴くようになったのは、飼い主さんとコミュニケーションを取るだけではなく、鳴くとよいことがあると学習するようになったから。
たとえば、鳴いたらおやつが出てきた、鳴いたら飼い主さんに遊んでもらえた、鳴いて飼い主さんの気を引くことができたといった経験が重なるうちに、猫は鳴くとうれしいことがあると学習、その結果として、さらに鳴く回数が増えるようになっていきます。
4-2鳴くのをやめさせたい場合は
それでは、猫が鳴くのを止めさせたいという場合、飼い主さんはどのようなしつけをすればよいのでしょうか。
もっともやってはいけないことは、猫が鳴くたびに怒ること。猫は叱られると緊張と不安が高まり、それがストレスになってさらに鳴き声を出したり、体調を崩したりしてしまうことがあります。
猫が鳴くのをやめさせるためのもっともよい方法は、鳴いても要求に応じないということ。
猫は学習によって、「鳴くといいことがある」と考えているため、「鳴いてもいいことがない」と逆の方向に学習させることで、猫が鳴くことを止めさせることができます。
また、他のもので気を反らす、先回りして鳴かない環境を作るというのも猫のしつけとしては良い方法です。
たとえば、遊ぶときには遊ぶ、遊ばないときには遊ばないとメリハリをつけたり、すべての要求に答えないといった工夫を重ねることで猫をしつけることができます。
飼い主さんも長い間猫を飼っていると、猫が鳴くタイミングや、遊びなどを要求する時間が分かってくるもの。その前に猫と遊んであげることで事前に鳴き声を防止するという方法もあります。
01まとめ
猫が発する鳴き声は、感情や要求を反映した重要なコミュニケーション手段です。
飼い主として、その違いを理解することで、猫の状態を把握し、適切に対応することが求められます。
穏やかな鳴き声は愛情や安心を示し、鋭く短い鳴き声は不安や警戒を表すことがあります。
猫の鳴き声を正しく理解することで、猫の健康管理や日々のケアがより効果的になり、猫との生活をより豊かにできるでしょう。
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岸本誠也 先生
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1992年生まれ。神戸出身。大阪の動物病院、整形外科リハビリテーション科に勤務。個人ではペット服のセレクトショップやオンラインマッサージ教室を経営。愛犬のためのオンラインサロン「犬友学園」を運営。
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3-1しっぽ
猫の感情表現では、しっぽがよく用いられています。
もししっぽがまっすぐに立っているときには、「うれしい」という気持ちの表れ。飼い主さんに対して行われるときには、「甘えたい」「遊んでほしい」といった気持ちを表現しています。
逆に尻尾を垂らして両足の間に巻き込んでいる場合、「怖い」という気持ちを表しています。もしこの姿勢を取っているときには、何に対して怖がっているのかをチェックして、それを取り除いてあげましょう。
しっぽは場所だけでなく、動き方によっても猫の感情を知ることができます。
尻尾が激しく早く動いているときは、機嫌が良くないとき。この場合には、あまり猫を構わないほうがよいでしょう。また、タヌキのように膨らんでいるときは何かを威嚇している証拠です。
3-2耳
猫は耳の状態によってもそのときの感情を知ることができます。耳をぺたりと伏せて力を抜いているときはリラックスしている状態、逆にピンと立てて動かしている時は警戒している状態です。
3-3全身の様子
猫の感情を知るときには全身の様子に注目するのも良い方法です。
たとえば、毛を逆立てて背を丸めている時は相手を威嚇しているとき。尻尾だけでなく、身体をできるだけ大きく見せるのが特徴です。
逆に身体を小さく見せようとうずくまったり伏せて緊張しているときは相手を怖がっている証拠です。
同じような状態を表す仕草としては、片足を上げて止まっている状態が挙げられます。この場合には相手の出方をうかがって緊張しているか、緊張して身体が固まっていることが考えられます。
一方、お腹を上にして寝転がっているときはとてもリラックスしている状態です。
04鳴き声としつけ
猫の鳴き声は感情や気持ちを知るためには非常に重要な存在ですが、あまり大きな声で鳴いていると、近所迷惑になるのではないかと心配になることがあります。では、猫の鳴き声はしつけによってやめさせることができるのでしょうか。
4-1鳴いて良いことがあると猫は学習する
猫はそもそも、あまり鳴くことがない動物でした。そんな猫が鳴くようになったのは、飼い主さんとコミュニケーションを取るだけではなく、鳴くとよいことがあると学習するようになったから。
たとえば、鳴いたらおやつが出てきた、鳴いたら飼い主さんに遊んでもらえた、鳴いて飼い主さんの気を引くことができたといった経験が重なるうちに、猫は鳴くとうれしいことがあると学習、その結果として、さらに鳴く回数が増えるようになっていきます。
4-2鳴くのをやめさせたい場合は
それでは、猫が鳴くのを止めさせたいという場合、飼い主さんはどのようなしつけをすればよいのでしょうか。
もっともやってはいけないことは、猫が鳴くたびに怒ること。猫は叱られると緊張と不安が高まり、それがストレスになってさらに鳴き声を出したり、体調を崩したりしてしまうことがあります。
猫が鳴くのをやめさせるためのもっともよい方法は、鳴いても要求に応じないということ。
猫は学習によって、「鳴くといいことがある」と考えているため、「鳴いてもいいことがない」と逆の方向に学習させることで、猫が鳴くことを止めさせることができます。
また、他のもので気を反らす、先回りして鳴かない環境を作るというのも猫のしつけとしては良い方法です。
たとえば、遊ぶときには遊ぶ、遊ばないときには遊ばないとメリハリをつけたり、すべての要求に答えないといった工夫を重ねることで猫をしつけることができます。
飼い主さんも長い間猫を飼っていると、猫が鳴くタイミングや、遊びなどを要求する時間が分かってくるもの。その前に猫と遊んであげることで事前に鳴き声を防止するという方法もあります。
01まとめ
猫が発する鳴き声は、感情や要求を反映した重要なコミュニケーション手段です。
飼い主として、その違いを理解することで、猫の状態を把握し、適切に対応することが求められます。
穏やかな鳴き声は愛情や安心を示し、鋭く短い鳴き声は不安や警戒を表すことがあります。
猫の鳴き声を正しく理解することで、猫の健康管理や日々のケアがより効果的になり、猫との生活をより豊かにできるでしょう。
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犬友学園運営
1992年生まれ。神戸出身。大阪の動物病院、整形外科リハビリテーション科に勤務。個人ではペット服のセレクトショップやオンラインマッサージ教室を経営。愛犬のためのオンラインサロン「犬友学園」を運営。
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4-1鳴いて良いことがあると猫は学習する
猫はそもそも、あまり鳴くことがない動物でした。そんな猫が鳴くようになったのは、飼い主さんとコミュニケーションを取るだけではなく、鳴くとよいことがあると学習するようになったから。
たとえば、鳴いたらおやつが出てきた、鳴いたら飼い主さんに遊んでもらえた、鳴いて飼い主さんの気を引くことができたといった経験が重なるうちに、猫は鳴くとうれしいことがあると学習、その結果として、さらに鳴く回数が増えるようになっていきます。
4-2鳴くのをやめさせたい場合は
それでは、猫が鳴くのを止めさせたいという場合、飼い主さんはどのようなしつけをすればよいのでしょうか。
もっともやってはいけないことは、猫が鳴くたびに怒ること。猫は叱られると緊張と不安が高まり、それがストレスになってさらに鳴き声を出したり、体調を崩したりしてしまうことがあります。
猫が鳴くのをやめさせるためのもっともよい方法は、鳴いても要求に応じないということ。
猫は学習によって、「鳴くといいことがある」と考えているため、「鳴いてもいいことがない」と逆の方向に学習させることで、猫が鳴くことを止めさせることができます。
また、他のもので気を反らす、先回りして鳴かない環境を作るというのも猫のしつけとしては良い方法です。
たとえば、遊ぶときには遊ぶ、遊ばないときには遊ばないとメリハリをつけたり、すべての要求に答えないといった工夫を重ねることで猫をしつけることができます。
飼い主さんも長い間猫を飼っていると、猫が鳴くタイミングや、遊びなどを要求する時間が分かってくるもの。その前に猫と遊んであげることで事前に鳴き声を防止するという方法もあります。
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