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犬猫ストレスケアアドバイザー

犬が震える理由は?原因や対処法、対策について解説!

犬が震える原因は、多岐にわたります。
寒さやストレス、喜びや不安など、さまざまな要因が関わっているため、単なる一時的な反応なのか、健康問題が潜んでいるのかを見極めることが大切です。
可愛いペットの健康状態は気になるものですが、特に犬が身体を震わせていると病気かもしれないと心配になってしまいます。実は犬が身体をブルブル震わせるにはいくつかの理由があります。今回は犬が身体を震わせる理由や、その対処法などについてご紹介します。

犬がブルブルする理由とは?原因と対処法について
目次

01犬が震える主な要因とは?

犬が震える原因には、さまざまな要素が関係しています。 犬は寒さ、ストレス、感情の変化など、外部環境や内部の心理的要因に反応して震えることがあります。 これらの震えは一時的なものであることもあれば、体調不良のサインであることもあります。 まず、外的要因から見ていきましょう。

1-1外的要因が引き起こす震え

犬の震えは、外的な環境変化が直接的な原因となることがあります。 特に寒さやストレスの影響は犬の体に大きな負担を与え、震えとして現れることが多いです。

寒さによる震えの影響

犬が寒さを感じると、その体は自然に体温を維持しようとします。 犬種によって寒さに対する耐性は異なりますが、特に毛が短い犬や小型犬は寒さに敏感です。 寒さによって体が震えるのは、体温を上げるために筋肉が無意識に収縮しているためです。 これは、人間が寒さで震えるのと同じメカニズムです。 長時間寒い環境にさらされると、震えは体温低下の兆候となり、場合によっては低体温症に繋がることもあります。

ストレス環境が体に与える影響

犬は敏感な動物であり、ストレスを感じると震えることがあります。 例えば、引っ越しや新しい人との出会い、大きな音、そして予期せぬ出来事がストレスの原因となるのです。 ストレスを感じると、犬の体は緊張状態に入り、筋肉が硬直し、震えが生じることがあります。 この震えは、一見すると寒さによるものと似ていますが、外的環境が直接の要因ではない点が異なります。 長期的にストレスが続く場合、犬の健康にも悪影響を与える可能性があるため、早期の対策が必要です。

1-1感情的な反応としての震え

犬は、喜びや興奮、不安や恐怖といった感情によっても震えることがあります。 これらの感情的な反応は、外的要因と異なり、犬自身の心理状態から生じるものです。 感情が高ぶると、体全体に影響を与え、震えが見られることがあります。

喜びや興奮が原因の震え

犬が特に興奮したり喜びを感じたりする場面では、体が震えることがあります。 例えば、飼い主が帰宅したときや散歩に行く直前、あるいはおもちゃを目の前にしたときに、犬が喜びで震えることがあります。 この場合の震えは、感情の高ぶりによって体が一時的に制御できなくなるためです。 このような震えは、通常は一時的なものであり、喜びが落ち着けば収まります。

不安や恐怖が引き起こす震え

一方で、不安や恐怖を感じると犬は震えることがあります。 新しい環境に入ったり、大きな音や雷などの恐怖刺激が加わったりしたとき、犬はその恐怖を体全体で表現することがあります。 不安や恐怖が原因の震えは、犬の心の不安定さを示すサインです。 このような場合、飼い主は犬の不安を和らげるための工夫をすることが重要です。 安心感を与えたり、落ち着いた環境を整えたりすることで、犬の心を安定させられます。

01環境と温度が犬に与える影響

犬は環境や温度に非常に敏感な動物です。 特に温度の変化や周囲の環境が整っていない場合、犬の体や心に影響を及ぼすことが多くあります。 体温調節がうまくいかないと震えが見られたり、ストレスが加わったりするとその影響で体が震えることもあります。 まず、体温調節と震えの関係について詳しく見ていきましょう。

1-1体温調節と犬の震えの関係性

犬は自身の体温を外的な環境に合わせて調整する能力を持っていますが、極端な温度変化や長時間の低温状態は、この体温調節機能に負担をかけ、結果的に震えが見られることがあります。 この震えは、単に寒さを感じているというだけではなく、体が正常な体温を維持できていない兆候でもあるのです。

低温環境による体温調節の不調と震え

寒い環境に長時間さらされると、犬の体温調節機能が乱れることがあります。 特に毛が短い犬種や小型犬は体が冷えやすく、体温を保持するために筋肉が無意識に収縮して震えを引き起こします。 この震えは、体温を上げるための自然な反応ですが、長時間続くと体が冷え切り、低体温症のリスクが高まります。 低体温症になると、震えだけでなく、意識の低下や呼吸が浅くなるなど、深刻な症状が現れるため、適切な防寒対策が必要です。

快適な環境作りの重要性

犬が健康で快適に過ごすためには、適切な環境作りが重要です。 犬が寒さにさらされないように、室温を適切に保つことや、暖かい寝床を用意することが基本となります。 また、寒冷地に住んでいる場合や冬場は、室内でも保温性のある毛布や犬用のベッドを用意することが推奨されます。 逆に、夏場には涼しい場所を確保することも重要です。 温度の変化が激しい環境では、犬が体温をうまく調整できず、震えが見られることがあります。 快適な環境作りは、犬のストレス軽減にもつながるため、日常的に気を配ることが大切です。

1-1ストレスによる震えが見られる状況

犬は環境に敏感で、特にストレスを感じると体が震えることがあります。 新しい環境や、知らない人や動物との出会い、大きな音や激しい天候など、様々な要因がストレスとなる可能性があります。 ストレスがかかると犬の体は緊張状態に入り、震えが見られることが多いです。 では、緊張状態による震えの詳細について見ていきましょう。

緊張状態による筋肉の震え

犬が強いストレスや緊張を感じると、筋肉が硬直し、震えが生じることがあります。 例えば、飼い主の外出や引っ越し、新しい家族が増えた時など、環境が大きく変化する場合にこのような震えが見られることがあります。 また、雷や花火などの大きな音や、動物病院への訪問も、犬にとっては非常に緊張を引き起こす原因となるのです。 この震えは一時的なものですが、頻繁に見られる場合は、ストレスが慢性化している可能性があるため、飼い主として適切な対策が求められます。

ストレスを軽減するための環境調整

犬のストレスを軽減するためには、まずその原因を特定し、適切な対策を講じることが重要です。 例えば、犬が安心できるスペースを確保することや、リラックスできる環境を整えることが効果的です。 また、新しい環境に徐々に慣れさせるために、段階的に変化に対応させる方法もあります。 加えて、飼い主の心の余裕も犬にとって安心感を与える重要な要素です。 ストレスの原因が取り除かれない限り、震えは繰り返される可能性が高いため、環境の調整を通じて、犬が常に快適でリラックスできる状態を保つことが求められます。

01犬の感情と震えの関連性

犬の震えは、外的な要因だけでなく感情的な反応によっても引き起こされることがあります。 特に興奮や不安、恐怖といった強い感情を抱いたとき、犬は体全体でその感情を表現し、震えとして現れることがよくあります。 これらの感情的な震えは、喜びによる一時的なものから、恐怖や不安に起因する持続的なものまでさまざまです。 まず、興奮による震えの原因について詳しく見ていきましょう。

1-1興奮による震えの原因

犬が興奮する場面では、全身が活発になり、筋肉が無意識に収縮して震えることがあります。 これは、感情が高ぶることで身体の反応が制御しきれなくなるためです。 次に、具体的に喜びや不安が原因となる震えについて詳しく見ていきます。

喜びが過剰になるときの震えの特徴

犬は、飼い主が帰宅したり、散歩や遊びの時間が近づいたりすると、強い喜びや興奮を感じることがあります。 このような瞬間、犬の体は感情に応じて活発に反応し、全身が震えることがあります。 これは、犬が喜びすぎて自分の感情を制御できないために起こる現象です。 この震えは一時的なものであり、興奮が収まると同時に消えていきます。 このタイプの震えは、特に問題ではなく、犬が飼い主との強い絆を感じている証拠とも言えますが、過度に興奮しすぎると心臓に負担がかかることもあるため、興奮を少しずつ鎮めてあげることが重要です。

新しい状況での不安による震え

一方で、犬は新しい環境や状況に遭遇したとき、不安を感じて震えることもあります。 例えば、初めての場所に連れて行かれたり、見知らぬ人や他の動物に接したりするとき、犬は状況を理解できずに緊張し、不安が震えとなって表れることがあります。 このような震えは、一時的なものであることが多いですが、何度も同じような場面で震えが続く場合、不安が慢性化している可能性があります。 このため、犬が新しい環境や人に少しずつ慣れるように、段階的なサポートが必要です。

1-1不安や恐怖が原因の震え

犬は不安や恐怖を感じたときに体が震えることがよくあります。 これは、脅威を感じた際に体が防御的な反応を示し、筋肉が緊張して震えが発生するからです。 次に、環境や人との出会いによって引き起こされる不安反応と、犬との信頼関係を深めて不安を和らげる方法について見ていきます。

環境や人との出会いによる不安反応

犬は、慣れない環境や新しい人との出会いに対して非常に敏感です。 特に、普段からあまり接することのない人や他の動物が近づいてくると、犬はその状況に対する不安を感じ、震えることがあります。 このような不安反応は、犬がその場から逃げ出したい、あるいはその状況を避けたいという本能的な反応です。 特に、犬が幼少期に十分な社会化を経験していない場合、このような不安反応が強く出る傾向があります。 そのため、飼い主は早い段階で犬をさまざまな状況に慣れさせ、安心感を与えることが大切です。

犬との信頼関係を深めて不安を和らげる方法

不安や恐怖を感じたときに犬が震えるのを防ぐためには、まず犬との信頼関係を深めることが重要です。 犬が飼い主に対して安心感を持つことで、不安な状況でも冷静さを保てるようになります。 具体的には、犬が不安を感じているときには優しく声をかけたり、安心できる環境を提供したりしてあげることが効果的です。 また、短い時間であっても犬と一緒にいる時間を増やし、日常的な信頼関係を築くことが、長期的な不安軽減につながります。 不安が原因で震えが見られる場合、専門的なトレーナーの助言を受けることも効果的です。

01健康上の問題による震えの原因

犬が震える原因には、感情的な反応や環境的な要因だけでなく、健康上の問題が関係している場合もあります。 病気や体の異常が引き起こす震えは、放置すると深刻な問題に発展することもあるため、早期にその原因を見極めることが重要です。 ここでは、病気や体の異常が原因となる震えについて詳しく見ていきます。

1-1病気や体の異常が引き起こす震え

犬の震えは、内科的な問題や体内の異常によって引き起こされることがあります。 特に、低血糖や甲状腺機能の低下、また関節痛や老化が進んだ場合に震えが現れることが一般的です。 これらの健康上の問題が犬にどのような影響を与えるのかについて、詳しく掘り下げていきましょう。

低血糖や甲状腺機能低下が与える影響

低血糖症は、血糖値が異常に低下することによって引き起こされ、犬の体に様々な症状をもたらします。 震えは、低血糖による典型的な症状のひとつで、特に小型犬や活発な犬に見られることが多いです。 低血糖状態になると、エネルギー不足により体の震えが発生し、無気力や混乱、さらには意識を失うこともあります。 この状態を放置すると命に関わる可能性があるため、すぐに対処が必要です。 一方、甲状腺機能低下症は、犬の代謝機能に影響を与える病気です。 甲状腺ホルモンが不足することで、体温を維持する能力が低下し、寒さや冷えを感じやすくなります。 その結果、体が震えることがあり、全体的な元気がなくなる症状も伴うことがあります。 この病気は、特に中高齢の犬に多く見られます。

関節痛や老化による震えのリスク

関節痛や老化による震えも、健康上の問題に起因するものの一つです。 特に高齢犬になると、関節炎や関節の変形が進行し、痛みを感じやすくなります。 この痛みによって犬が震えることがあり、震えは痛みを軽減しようとする反応とも考えられます。 関節痛は、特に寒い季節や運動後に悪化することが多く、犬が動くたびに痛みを感じることで震えが生じることがあります。 老化に伴う筋力低下や神経の劣化も、震えの原因です。 老化により神経が正常に機能しなくなると、筋肉が自発的に収縮して震えることがあります。 老化に伴う震えは、通常徐々に進行しますが、放置すると犬の生活の質が低下するため、早めのケアが大切です。

1-1適切な診断と治療が必要な場合

健康上の問題が原因で犬に震えが見られる場合、飼い主はその原因を正確に特定し、適切な治療を受けることが重要です。 震えは、表面的な症状であっても、潜在的に深刻な病気を示していることがあるため、放置せずに速やかに獣医師に相談する必要があります。 ここでは、健康問題の兆候を見分ける方法と、震えの原因を特定するための診断や治療法について解説します。

健康問題の兆候を見分ける方法

犬の震えが単なる一時的なものなのか、それとも深刻な健康問題のサインであるのかを判断するには、他の症状にも注目することが重要です。 例えば、食欲の低下、元気がない、呼吸が浅い、または異常な体重の減少などが見られる場合、それは健康上の問題がある可能性を示唆しています。 特に、震えが継続的に続いたり、他の異常な行動が見られたりする場合は、すぐに獣医師の診察を受けるべきです。 また、犬の震えの頻度や状況をメモしておくことも、獣医師に正確な情報を提供する際に役立ちます。

震えの原因を特定するための検査と治療法

震えの原因を正確に特定するためには、獣医師による詳細な診察と検査が必要です。 血液検査やホルモン検査、さらにはレントゲンや超音波検査などが、低血糖や甲状腺機能低下、関節痛などの問題を発見する手段として用いられます。 また、犬の体全体を確認するために、神経系や筋肉の機能を調べることも必要な場合があります。 診断結果に基づき、治療法が決定されます。 低血糖の場合、適切な食事や栄養補助剤の投与が行われ、甲状腺機能低下症の場合は、ホルモン補充療法が効果的です。 関節痛に対しては、痛みを軽減するための薬物療法や、サプリメントの投与、適切な運動管理が推奨されます。 どの治療法であっても、早期発見と適切な対応が犬の健康を守るために不可欠です。

01犬の震えに対する適切な対処法

犬が震える原因はさまざまですが、適切な対処を行うことで犬が快適に過ごせるようにサポートできます。 震えが一時的なものか、何か深刻な問題が潜んでいるのかを見極め、犬の健康を守るためには、環境の整備や信頼関係の構築、そして必要に応じて専門的な助言を受けることが重要です。 まずは、快適な環境作りに関する対策を見ていきましょう。

1-1快適な環境を整えるためのステップ

犬が震えを感じる要因の一つは、環境の影響です。 特に寒さやストレスが関わる場合、犬にとって過ごしやすい環境を整えることが重要です。

寒さ対策としての室温調整方法

寒さに敏感な犬種や、特に小型犬は、室温が低くなると震えを感じやすくなります。 寒さ対策の一つとして、室温を適切に保つことが大切です。 一般的には、20度から22度程度が犬にとって快適な温度とされています。 特に冬場は、暖房器具を使用して部屋全体を温めたり、犬用のベッドや毛布を用意してあげたりすることが有効です。 また、外出時には暖かい服を着せることも寒さから身を守る方法の一つです。 犬の居住環境を定期的に見直し、温度が適切に保たれているか確認する習慣をつけましょう。

ストレス軽減のための快適な空間作り

犬は、環境がストレスフルだと感じると震えることがあります。 例えば、騒音や頻繁に人が出入りする場所は犬にとって落ち着かない環境です。 そのため、静かで落ち着ける場所を提供することが大切です。 犬専用のベッドやクレートを置き、安心できるスペースを作ることで、ストレスを軽減させられます。 また、匂いや音楽など、リラックスできる要素を加えることも効果的です。 犬が自分だけの静かな時間を持つことができる環境を整えることは、震えを減らす手助けになります。

1-1犬との絆を深める方法

犬の震えが感情的な要因に由来する場合、飼い主との信頼関係を築くことで安心感を与えられます。 特に、愛情の表現や日常的なコミュニケーションが、犬にとってストレスを和らげる大きな要因となります。

愛情表現で感情的なストレスを和らげる

犬は、飼い主からの愛情を感じることで安心感を得ます。 優しく撫でたり、話しかけたりするなどの日常的な愛情表現が、犬の不安を和らげる効果があります。 例えば、犬が不安や緊張を感じて震えているときは、落ち着いた声で話しかけることや、安心できる抱擁を与えることが有効です。 また、褒めることによって自信を持たせ、ポジティブな感情を強化することも、犬の感情的なストレスを軽減する手助けになります。

感情的なトリガーを見極め、安心感を与える方法

犬が震える原因となる感情的なトリガーを見極めることも大切です。 例えば、大きな音や新しい環境、不安な状況に直面した際に犬がどのような反応を示すかを観察し、その状況に対してどのように安心感を与えるかを考えます。 犬が不安を感じているときは、過度に刺激を与えないようにし、穏やかな環境で少しずつ慣れさせることが効果的です。 適切な対処法を通じて、犬にとって安心できる日常生活を提供することが目標です。

1-1異常な震えに対する専門的な助言

時には、犬の震えが健康上の問題や深刻な異常のサインであることもあります。 特に、震えが継続的に見られる場合や、他の症状が伴う場合には、専門的な助言を受けることが不可欠です。 ここでは、獣医師に相談するタイミングと、適切な治療方法について見ていきます。

症状を観察し、獣医に相談するタイミング

犬が震えているとき、その震えが単なる一時的な反応であるのか、それとも深刻な症状であるのかを判断することが重要です。 例えば、震えが止まらない、呼吸が早い、食欲が低下しているなどの症状が見られる場合、すぐに獣医師に相談する必要があります。 また、震えが繰り返し見られる場合も、健康上の問題が原因である可能性があります。 飼い主としては、犬の様子を日々観察し、異常を早期に発見することが大切です。

健康問題を早期発見し、適切な治療を受けるためのステップ

震えの原因が健康問題である場合、早期発見が犬の回復に大きな影響を与えます。 獣医師に相談する際には、震えが発生した状況や頻度、他に見られる症状を詳細に伝えることが重要です。 獣医師はこれらの情報をもとに、必要な検査を行い、適切な治療法を提案します。 例えば、低血糖や甲状腺の異常が原因であれば、食事や薬物治療が行われることがあります。 適切な診断と治療を受けることで、犬の震えを解消し、健康を回復させることが可能です。

01犬がブルブル震える3つの原因

犬によっては、しきりに身体をブルブルと震わせることがあるものですが、実はそこには主に三つの理由があります。

1-1寒い

人間も寒さを感じると身体が震えることがありますが、これは犬も同じこと。身体を震わせると筋肉が動き、それによって身体の中に熱を生み出すことができます。この発熱を起こそうとするのが、寒さによって身体が震える現象です。
特に犬の場合、毛皮で身体が覆われているものの、犬種によっては体温が下がりがち。温かい地方で生まれた犬や、毛皮が短い犬の場合には特に寒さを感じて身体を震わせることがあります。

1-2感情のあらわれ

犬が身体を震わせるのは外的な原因ばかりが理由ではありません。人間も恐怖や緊張、興奮を感じると勝手に身体が震えることがあるように、犬も同じく恐怖や緊張、ストレスによって身体が震えることがあります。
特に学習能力が高い犬の場合、過去に怖い経験をした場合、それと似た環境が発生することでそのときの恐怖がよみがえって、身体が震えることがあります。

1-3体の異変・病気

寒さや心理的な原因で身体が震えることはそれほど珍しいことではなく、短時間で収まることも多いもの。しかし、身体の震えの中には注意が必要なものもあります。それが身体の異変や病気などが原因となる身体の震え。
身体に痒みや痛みがある場合や、脳や内蔵の異常も身体の震えの原因となるため、飼い主さんは注意する必要があります。

1-4その他の原因

犬が身体を震わせているときには、単に毛が水に濡れていて、それを乾かしたいということもあります。
また、心身の異常ではなく、うれしい、楽しいといった感情が爆発しているときにも興奮のあまり身体を震わせることがあります。

02寒さで震えるときの対処法

犬の身体の震えの原因が寒さであるときには、まずそれを解消してあげることが必要。部屋の中の場合、暖房を利用するのもよい方法ですが、部屋から部屋の移動などの温度差によっても身体が震えてしまうことがあります。その場合には、異動空間の温度差をなくしてあげることが重要。特に犬は人間よりも地面に近い場所で生活する生き物ですが、温かい空気は上に上がるため、どうしても犬の生活空間は人間に比べると気温が低めになりがちです。サーキュレーターなどを使って空気を循環させるというのもいい方法です。
また、小型犬などの場合、服を着て防寒を行うことも大切です。特に犬の体温はお腹から逃げてしまうため、その部分を覆ってあげるだけでも犬にとっては暖かい環境が生まれます。
その他にも温かい時間や日当たりのよい場所を選んで散歩を行うといった方法もあります。
寒さというとつい軽視しがちですが、悪化すると低体温症につながってしまうことも。もし震えが止まらない、手足が冷たくなっているという症状が現れた場合、ためらわずに病院で診察を受けましょう。

03ストレスで震えるときの対処法

犬の震えの中で多い原因がストレスです。実は犬は非常にストレスを感じやすい生き物。ではストレスで身体が震えるときにはどのように対処すればよいのでしょうか。

3-1想定されるストレス

ストレスによる震えを取り除くためには、まずストレスの原因を特定することが必要です。
普段の生活で犬にとって大きなストレスとなるのが、雷や救急車などの突然の大きな音。人間にとって気にならない音も、犬にとっては不安と緊張の原因となります。
また、犬は安定した環境を好む生き物。縄張り意識も強いため、頻繁に知らない人が出入りするといった環境も苦手です。特に知らない人に身体を触られたり、抱き上げられたりすると、常に不安にさらされていることになります。
そのほかにも、家を引っ越した、結婚や出産で家族が増えたなどの環境の変化もストレスの原因となります。

3-2ストレス要因をとりのぞく

ストレスの原因が特定できたら、それを取り除いてあげましょう。といっても、ストレスの原因の中には簡単に取り除けないものもあります。その場合には、できるだけ犬が慣れることができるように、普段の行動に注意してあげることが必要です。
ストレスというのは単なるわがままではありません。そのため、ちょっとしたことで叱らないといった対策も必要になります。

04体の異変・病気

身体の震えの中でも、特に気を付けなければいけないのが身体の異変や病気による震えです。特に短時間で震えが収まらない、頻繁にブルブルしている場合には病気になっている可能性があります。ではどのような病気が身体の震えの原因となるのでしょうか。

4-1耳の病気

犬が身体を震わせる場合、耳の感染症が原因となっていることがあります。特に注意しなければならないのが中耳炎や内耳炎。内耳炎が悪化すると手術が必要になります。耳のもっとも外側にある外耳の炎症が悪化すると中耳炎、中耳炎が慢性化すると内耳炎と、次々に症状がひどくなるため、耳を気にするようなそぶりがある場合や、耳の腫れがある、臭いがするという場合には、獣医師などに診察を受けることがおすすめです。
なお、耳の病気にはダニが感染することで起きる耳ダニなども考えられます。
また、耳に炎症が起きているという以外にも、水や異物が耳に入っているケースもあります。

4-2神経系の病気

神経や頭部に異常がある場合にも、犬は身体を震わせることがあります。たとえば「てんかん」。てんかんは脳の神経回路のトラブルによって発作が起きる病気ですが、代表的な症状として身体のけいれんがあります。このけいれんは短時間で収まり、元の状態に戻るため、なかなか気づかないことが多いもの。もし身体を震わせている様子がおかしいと思った場合には精密検査を受けさせるのがよいでしょう。
また、てんかんだけでなく、脳の内部に腫瘍が出来て、それが原因で頭痛などを感じていることもあります。

4-3中毒症

身体の震えには、食べ物や中毒などが原因となるものがあります。たとえば処方された薬の中にはバランス感覚が失われるものもあり、それが身体の震えにつながっていることもあります。
また、特に注意が必要なのが食べ物。チョコレートやナッツなど、人間にとっては安全でも犬にとっては危険なものも少なくありません。これらの食べ物の中毒はできるだけ早く病院などを受診することが必要になるため、普段から犬の様子を注意して観察しておくことが必要になります。

05飼い主の対策

身体の震えは犬の感情や身体の変化を伝えているもの。では、犬が身体を震わせているときには飼い主さんはどのような対策を行えばよいのでしょうか。

5-1何に対してのブルブルか見極める

犬が身体を震わせているときには、気温や心理状態、身体や感情の変化など様々な理由があります。飼い主さんにとって必要なのは、何に対して犬が身体を震わせているのか見極めること。
そのとき、役立つのが周囲の状況の変化。なにが身体を震わせる原因になったのか、震えはどうすれば止まったのか、どれぐらいの時間続いたのかなど、状況をメモしておくと、病院を受診したときにも役立ちます。

5-2ニオイ、行動に変化はないか

身体の震えは重大な病気のサインであることも少なくありません。そのときには犬のニオイや行動にも注意しましょう。
たとえば耳のトラブルが原因で身体を震わせている場合、耳から膿などが出ることで異臭が発生することがあります。
また、脳や神経系のトラブルが原因の場合は、頭の位置がいつもと違う、歩き方のバランスが悪い、頭を壁にこすりつけるといった行動の変化が生まれることも。
できるだけ普段からの様子を観察して、異常がある場合にはなるべく早期に気づいてあげることが重要です。

5-3犬の原産国や特徴を理解する

犬が身体を震わせている場合、一番大きな理由は温度の変化です。最近では、様々な犬種をペットにすることもありますが、たとえば原産地が暖かい地方の犬は寒さが苦手。人間なら平気と思える寒さでも、暖かい地方生まれの犬にとってはかなり寒いと感じられることがあります。
そのほかにも、毛皮の質や毛の長さ、毛の生え変わる季節かどうかによっても犬が感じる温度が変わってきます。

01まとめ

犬が震える原因には、寒さやストレス、感情的な反応、健康上の問題など多くの要因が関わっています。 震えが一時的なものか、深刻な症状の兆候であるかを見極め、適切な対処が必要です。 環境を整え、犬との信頼関係を深めることで、安心感を与えることが大切です。 また、異常な震えが続く場合は、早めに獣医師に相談し、必要な治療を受けることで愛犬の健康を守りましょう。

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講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
岸本誠也 先生
犬友学園運営
1992年生まれ。神戸出身。大阪の動物病院、整形外科リハビリテーション科に勤務。個人ではペット服のセレクトショップやオンラインマッサージ教室を経営。愛犬のためのオンラインサロン「犬友学園」を運営。

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