しぐさで犬の気持ちが分かる?犬の心理状態や表現方法について解説!
犬を飼っていると、彼らがどのような感情を抱いているのか、どうやって理解すれば良いのか悩むことがありますよね。
言葉を話さない犬は、しぐさや行動を通じて感情を伝えています。
尻尾の動きや耳の向き、姿勢など、犬の体全体が感情を表現する手段となっているのです。
犬のしぐさを理解することは、犬とのコミュニケーションを深めるための重要な鍵です。
犬を飼っていると、いまどんな気持ちなのかを知りたくなることがあります。残念ながら犬は言葉を話すことができません。しかし、実は犬は様々な仕草で自分の気持ちを伝えています。犬のしぐさや行動をしっかり観察していると、ペットの気持ちを知ることができます。今回は仕草から分かる犬の気持ちと心理状態についてご紹介します。
- 目次
- 1. 犬のしぐさが伝える基本的なメッセージ
- 1-1. 尻尾の位置や動きからわかる犬の気持ち
- 1-2. 耳の向きに注目して犬の状態を理解する
- 1-3. 犬の姿勢や動作が示す意味
- 1-4. 視線の向きでわかる犬の心理
- 2. 犬のしぐさから読み取る感情とその兆候
- 2-1. 興奮状態のしぐさ
- 2-2. 警戒している犬のしぐさとは
- 2-3. 恐怖を感じている犬の見分け方
- 2-4. 威嚇のサインを正確に読み取る方法
- 3. 微妙なしぐさの変化を見逃さないために
- 3-1. 全体的な傾向だけでなく細部に注目する重要性
- 3-2. 急な行動変化が示す犬の心理の変化
- 3-3. 複数の要素を総合的に判断するコツ
- 4. 飼い主との関係性がしぐさに与える影響
- 4-1. 信頼関係が深まると見える犬の行動パターン
- 4-2. 犬の気持ちを読み取り適切な反応を取ることが重要
- 4-3. 犬の行動を理解することが絆を強める理由
- 5. 犬のしぐさ理解がもたらす実践的な効果
- 5-1. 訓練時に役立つ犬の反応の見方
- 5-2. 問題行動の背後にある心理的要因の把握
- 5-3. 健康状態の早期発見につながるしぐさの変化
- 6. 犬が感情を伝える独特のボディランゲージ
- 6-1. 犬と人間で異なる行動の意味を理解する
- 6-2. 代表的なしぐさとそれが示す感情
- 6-3. 意が必要な犬のしぐさの例
- 7. 犬の寝相が示す心理状態
- 7-1. うつぶせで寝る犬の心理
- 7-2. 仰向けの寝姿が示すリラックス度
- 7-3. 丸まって寝るときの犬の心情
- 8. 犬のしぐさを理解することで得られるメリット
- 8-1. ストレスサインを早期に発見し対処する
- 8-2. 病気の兆候に気づきやすくなる理由
- 8-3. 犬との絆が深まり仲良くなれる方法
- 9. 犬の感情表現方法
- 9-1. ボディランゲージ
- 9-2. 犬と人間のボディランゲージの違い
- 10. 代表的なしぐさと心理状態
- 10-1. 甘噛み
- 10-2. お腹をみせる
- 10-3. 飼い主の顔をなめる
- 11. 注意したい犬のしぐさ
- 11-1. あくび
- 11-2. 背中を向ける
- 11-3. ゆっくり動く
- 12. 寝相でみる犬の心理状態
- 12-1. うつぶせ
- 12-2. 仰向け
- 12-3. 丸まって寝る
- 12-4. 寄りそって寝る
- 13. しぐさを理解するメリット
- 14. まとめ
01犬のしぐさが伝える基本的なメッセージ
1-1尻尾の位置や動きからわかる犬の気持ち
尻尾の動きや位置は、犬がどのような気持ちでいるかを理解する重要な手がかりです。 犬の尻尾は、感情のバロメーターとも言えるほど敏感に反応し、様々な心理状態を表しています。 尻尾が高く上がっている場合は、興奮や自信を示し、逆に下がっている場合は、不安や恐れを感じていることが多いです。 また、尻尾を激しく振っている場合も、その動きの速さや角度によって、友好的な感情から警戒心まで、幅広い意味を持ちます。
耳の向きに注目して犬の状態を理解する
犬の耳もまた、感情や意図を表現するための重要なパーツです。 耳の向きや動きは、犬が周囲の状況にどう反応しているかを理解する手がかりとなります。耳が前方に向いてピンと立っている場合、犬は興奮しているか、何かに強い興味を示している状態です。 逆に、耳が後ろに引かれている場合は、恐怖や不安を感じていることが多く、攻撃的になる可能性もあります。 耳の動きは速く、しばしば一瞬で変化するため、飼い主は犬の耳の状態をこまめに観察することが大切です。
犬の姿勢や動作が示す意味
犬の全体的な体の姿勢や動作も、その心理状態を知る上で重要です。 例えば、犬が体を丸めている場合、それは警戒心や不安を表していることがあります。 逆に、体をまっすぐに立てて胸を張っている場合は、自信やリラックスしている状態を示します。 特に、体が固くなっている場合は緊張している可能性が高く、攻撃的な行動に出る前兆であることもあります。 このように、犬の姿勢や動作の変化は、彼らの心理状態をより正確に理解するための重要な手がかりです。
視線の向きでわかる犬の心理
犬の視線もまた、彼らの感情や意図を読み取る上で欠かせない要素です。 犬がじっと見つめる行動は、飼い主に対して信頼や期待を示していることが多いです。 特に、リラックスした状態で目を合わせてくる場合は、安心感を表しています。 しかし、視線を避ける場合や目をそらす行動は、緊張や不安を感じているサインと捉えられます。 また、他の犬や人間をじっと睨みつける行動は、威嚇や攻撃の前兆となる場合があるため、注意が必要です。 視線の動きは微妙なため、その他のしぐさと組み合わせて総合的に判断することが大切です。
01犬のしぐさから読み取る感情とその兆候
1-1興奮状態のしぐさ
犬が興奮状態にあると、その行動やしぐさは非常に活発になり、通常とは異なる動きを見せます。 興奮した犬はエネルギーに満ち溢れ、飼い主や他の犬、環境に対して強い反応を示します。 このような状態の犬を適切に対応するためには、彼らのしぐさや動きの変化を理解することが必要です。 興奮した犬のしぐさの中で、最も目立つのは尻尾の激しい振りです。 通常、喜びや興奮を感じると、犬は尻尾を力強く、素早く振ります。 また、体全体が大きく動くことも特徴的です。 例えば、飛び跳ねたり、走り回ったりすることが多くなり、時には自分の尻尾を追いかけるような無意味な動きも見られます。 興奮状態の犬はまた、口を開けたままで舌を出していることがよくあります。 これは運動による息切れや体温調節のためですが、興奮が高まるとより頻繁に見られるようになります。
警戒している犬のしぐさとは
警戒状態にある犬のしぐさは、興奮とは異なり、緊張感や集中力を伴ったものが特徴的です。 犬は周囲の環境や他の動物、見知らぬ人に対して警戒心を抱くことがあり、その際のしぐさには特定の兆候が見られます。 警戒している犬の最も顕著なサインは、耳がピンと立ち、周囲の音に敏感に反応することです。 犬は聴覚が非常に優れているため、耳の動きからもその緊張感が伝わってきます。 さらに、尻尾が水平に保たれている場合も、警戒心を持っているサインです。 この時、尻尾が硬く、あまり動かないことが多いです。 また、前傾姿勢で対象を見つめることがよくあります。 視線を固定し、体が硬くなることで、相手に対する警戒を表しているのです。 このような状態の犬に対しては、急に近づいたり、大きな音を立てたりしないように注意が必要です。
恐怖を感じている犬の見分け方
恐怖を感じている犬のしぐさは、警戒している時よりもさらに明確に感情が表れます。 犬が恐怖を感じると、身体的な反応が顕著に現れ、飼い主がすぐに察知できる場合が多いです。 このような状況で犬を安心させるためには、恐怖のサインを見逃さず、適切に対応することが求められます。 まず、恐怖を感じている犬は、尻尾を足の間に挟むことがよくあります。 これは、非常に典型的な恐怖のサインで、犬が不安や恐れを感じていることを示しています。 尻尾が完全に下がっている場合、犬は自分を守ろうとし、できるだけ小さくなってその場から逃げようとしているかもしれません。 さらに、恐怖を感じている犬は、耳を後ろに引いていることが多いです。 耳を後ろに引くことで、犬は攻撃的な姿勢を取りたくないという意図を示しています。 また、体を低くして地面に伏せる、あるいは後退する動きも恐怖を感じている証拠です。 このような行動は、犬がその場から逃げたい、または争いを避けたいという心理状態を反映しています。
威嚇のサインを正確に読み取る方法
威嚇状態にある犬のしぐさは、非常に強いメッセージを発しています。 威嚇とは、犬が相手を脅かし、自分を守ろうとする行為であり、その際のしぐさは非常に分かりやすいものです。 しかし、これらのサインを見落とすと、犬が攻撃的な行動に出る可能性があるため、飼い主や周囲の人々は早期に気づくことが大切です。 威嚇の最も典型的なしぐさは、唸り声を上げることです。 犬は自分の領域や安全を守るために、低く唸ることで相手を遠ざけようとします。 この時、犬の歯がむき出しになり、口元に緊張が走っていることが多いです。 これは、犬が攻撃の準備をしているサインであり、近づくと危険です。 また、犬の体が固くなり、耳が後方に引かれている場合も、威嚇している状態です。 尻尾は高く上げられ、ピンと立った状態になることが多く、これは犬が自己主張をしている姿勢になります。 視線も固定され、相手をじっと見つめることで、さらに威嚇の意思を強調します。
01微妙なしぐさの変化を見逃さないために
1-1全体的な傾向だけでなく細部に注目する重要性
犬の行動を観察する際に、全体的な傾向に目を向けることはもちろん重要ですが、細部に注目することも同じくらい重要です。 例えば、犬の尻尾の振り方や耳の動き、目線の動きなど、普段は小さく見える変化が実はその日の犬の心理状態や体調を反映していることがあります。 犬が普段は元気に走り回るのに、突然動きが鈍くなったり、いつもは喜んでいたりするような状況でも尻尾を下げたままの場合、その細かい変化が犬の不安や体調不良を示していることがあります。 このような小さなサインを見逃さないことで、飼い主は早期に犬の異常を察知し、適切な対応ができるようになります。
急な行動変化が示す犬の心理の変化
犬の行動が突然変わる場合、それはしばしば犬の心理状態に大きな変化が起こっていることを示唆しています。 例えば、普段はリラックスしている犬が急に警戒心を強めたり、逆に落ち着きのない行動を取り始めたりすることがあります。 これらの急な変化は、環境の変化や新しい刺激、ストレスが原因であることが多いです。 具体的には、犬が急に吠え出したり、唸り声を上げたりする場合、何か不安や恐怖を感じている可能性があります。 突然の行動変化は、犬が自己防衛や警戒を強めていることを示しており、周囲に何か不安要素があるか、健康に問題がある場合も考えられます。 また、元気だった犬が急に食欲を失う、遊びたがらなくなるといった行動の変化も、体調不良やストレスのサインであることが多いです。 このような急激な変化を見逃さず、飼い主が迅速に対応することで、犬の健康状態や精神状態を守ることができます。 特に、行動の変化が続く場合や、他の異常が見られる場合は、獣医師の診察を受けることが推奨されます。
複数の要素を総合的に判断するコツ
犬のしぐさや行動を正確に理解するためには、一つのサインだけに注目するのではなく、複数の要素を組み合わせて総合的に判断することが重要です。 例えば、尻尾の位置や振り方だけでなく、耳の向き、目線、体全体の姿勢など、全体的なコンテクストを捉えることで、より正確な心理状態を把握できます。 例えば、尻尾を振っている犬は一見喜んでいるように見えるかもしれませんが、同時に耳が後ろに引かれている場合は、実際には緊張や不安を感じている可能性もあります。 また、犬が体を低くして尻尾を挟んでいる場合は、恐怖や不安を示すことが多いですが、同時に視線が固定されている場合は、威嚇の前兆であることも考えられます。 このように、しぐさの一部だけに注目するのではなく、複数のしぐさを一緒に観察することで、犬の感情や意図をより正確に理解することが可能です。 また、環境や状況も考慮することが大切です。 例えば、新しい場所や見慣れない人に囲まれている状況では、犬が不安を感じることが多くなります。 そのため、犬の行動だけでなく、周囲の状況や環境の変化も一緒に観察することで、犬が何に反応しているのかを理解しやすくなります。
01飼い主との関係性がしぐさに与える影響
1-1信頼関係が深まると見える犬の行動パターン
犬は信頼できる飼い主と過ごすことで、さまざまな安心感のサインを行動に表します。 信頼関係がしっかりと築かれている場合、犬は飼い主に対してリラックスした姿勢や行動を示すことが多くなります。 これにより、犬の気持ちが落ち着き、安定した状態で日常生活を送ることが可能です。 まず、信頼関係が深まると、犬は飼い主のそばにいることを好むようになります。 自発的に飼い主に寄り添ったり、膝に頭を乗せて休んだりすることは、犬が安心し、飼い主に全幅の信頼を寄せている証拠です。 また、飼い主の行動をじっと観察し、指示を待つようになるのも信頼の一環です。 これにより、犬は飼い主とのコミュニケーションを深め、行動に一貫性が出てきます。
犬の気持ちを読み取り適切な反応を取ることが重要
犬との信頼関係を築くためには、犬の気持ちを読み取り、適切な反応を取ることが非常に重要です。 犬は言葉で感情を伝えることができないため、しぐさや行動を通じて自分の気持ちや要求を表現します。 これを正しく理解し、犬の感情に合わせて対応することで、信頼感を抱いてくれる可能性が高いです。 例えば、犬が興奮しているときや不安を感じているときに、落ち着いた声で話しかけたり、安心できる場所を提供したりすることで、犬は飼い主の存在が安心感を与えるものだと感じます。 また、犬がしつけや訓練の際に正しい行動を取った場合には、すぐに褒めたりご褒美を与えたりすることで、ポジティブなフィードバックを与えます。 これにより、犬は自分の行動が飼い主に認められていることを理解し、より強い絆が生まれるのです。
犬の行動を理解することが絆を強める理由
犬の行動を理解することは、強い絆を犬と築く重要なポイントです。 犬は喜び、不安、疲れ、興奮など、さまざまな感情をしぐさから伝えています。 飼い主がこれをしっかりと理解し、正しい対応を取ることで、コミュニケーションが円滑になります。 例えば、犬が尻尾を振ることは必ずしも喜びを表しているわけではありません。 場合によっては、緊張や警戒を示していることもあります。 こうした微妙な違いを読み取ることで、飼い主は犬がどのような状況でどんな感情を抱いているのかを理解できます。 さらに、犬が不安を感じているときにそばに寄り添って安心させることができれば、犬は飼い主を信頼し、その関係がより強固なものになります。
01犬のしぐさ理解がもたらす実践的な効果
1-1訓練時に役立つ犬の反応の見方
犬のしぐさを理解することは、訓練の際に非常に効果的です。 訓練時には、犬がどのように反応しているのかを観察し、適切なフィードバックを与えることで、トレーニングの効果を高められます。 特に、犬の反応を細かく見ていくことで、何がうまくいっているのか、どこでストレスを感じているのかを把握できるため、無理のない方法で進めることが可能になります。 犬が訓練に集中している場合、体の姿勢が前方に向き、耳がピンと立っていることが多いです。 また、目線が飼い主に集中していることは、犬が指示を理解しようとしているサインです。 一方で、犬が訓練にストレスを感じている場合や、うまく指示を理解できていない場合には、しぐさに変化が現れます。 例えば、耳を後ろに引いたり、舌を出してあくびをしたりする行動は、犬がストレスを感じていることを示すことが多いです。 このような場合、無理に訓練を続けるのではなく、一度休憩を挟むか、トレーニング方法を見直すことが大切です。
問題行動の背後にある心理的要因の把握
犬が問題行動を起こす背景には、しばしば心理的な要因が潜んでいます。 しぐさの意味を知れば、その行動の原因を見つけ出し、適切な対応を取ることが可能になります。 問題行動の一つとして、吠え続ける、噛みつく、破壊行動を取るなどが挙げられますが、これらの行動はただの悪癖ではなく、何かしらのストレスや不安が原因となっていることが少なくありません。 例えば、犬が頻繁に吠える場合、外部からの刺激に対して過剰に反応していることがあります。 犬が何に対して吠えているのか、どのような環境でその行動が見られるのかを観察することで、恐怖や警戒心、飼い主とのコミュニケーション不足といった心理的要因を特定できます。 また、家具や物を壊すような破壊行動は、ストレスや退屈から来ている場合が多く、適切な運動や遊びの機会を与えることで改善されることがあります。 犬のしぐさや行動を理解することで、こうした問題行動の背後にある心理的な要因を把握し、根本的な解決策を見つけられるのです。
健康状態の早期発見につながるしぐさの変化
犬のしぐさの変化は、時に健康状態の変化を示す重要なサインとなることがあります。 普段とは異なる行動やしぐさを見逃さずに観察することで、健康問題を早期に発見し、適切なケアを提供することが可能です。 例えば、犬がいつもより元気がなく、動きが鈍くなっている場合、痛みや体調不良を感じている可能性があります。 また、頻繁に体を舐める、耳や足を掻くといった行動は、皮膚の異常やアレルギー反応を示していることが考えられます。 こうしたしぐさを見逃さずに、早めに動物病院で診察を受けることで、大きな病気の早期発見に繋がることもあります。 さらに、食欲不振や水を異常に多く飲むといった行動も、しぐさの一環として捉えるべきです。 これらの行動は、内臓の異常やホルモンバランスの乱れを示している可能性があり、適切な治療が必要となる場合があります。 犬は自分の健康状態を直接伝えることができないため、飼い主が日々のしぐさを細かく観察し、異常に気づくことが非常に重要です。 犬のしぐさを理解し、その変化に敏感になることで、健康問題を早期に発見し、犬の生活の質を保つための適切なケアを提供できます。 これにより、犬はより長く、健康的で幸せな生活を送れるのです。
01犬が感情を伝える独特のボディランゲージ
1-1犬と人間で異なる行動の意味を理解する
犬の行動は人間と大きく異なり、同じように見えるしぐさでも、全く違う意味を持つことがあります。 例えば、人間は笑顔や軽いタッチで感情を表現しますが、犬はこれとは異なる方法で感情を伝えます。 そのため、犬の行動を人間の感覚で解釈するのではなく、犬特有のボディランゲージとして理解することが大切です。 例えば、犬が尻尾を振ることは一般的に喜びを表していると考えられがちですが、必ずしもそうではありません。尻尾の振り方によっては、緊張や警戒心を示すこともあります。 犬が尻尾をゆっくり振っている場合は、落ち着いているか、警戒している可能性がありますが、尻尾を力強く激しく振っている場合は、興奮や喜びを表していることが多いです。 また、犬が唇をなめる行動は人間が見るとリラックスしているように見えるかもしれませんが、実際には不安やストレスを感じているサインであることが多いです。
代表的なしぐさとそれが示す感情
犬の代表的なしぐさの中には、その感情や心理状態を読み取るための重要な手がかりとなるものが多くあります。 犬のしぐさを理解することで、彼らが何を感じているのか、どのような行動を期待しているのかをより深く知れるでしょう。 例えば、犬が前足を高く上げて立つ「パウポーズ」は、興味や好奇心を示していることが多いです。 何か新しいものや気になるものに対して、犬が注目し、探索する準備をしている状態です。 一方、耳を後ろに引いている場合は、不安や恐怖を感じているサインであり、特に攻撃的になる前兆の場合もあるため注意が必要です。 また、犬が仰向けになってお腹を見せる行動は、リラックスしている状態や服従の意思を示しています。 このしぐさは、犬が飼い主や他の犬に対して信頼を持っている証拠です。 しかし、同じ仰向けの姿勢でも、緊張しているときに取る場合もありますので、他のサインと合わせて判断することが大切です。 さらに、犬が体を低くしてしっぽを足の間に挟んでいる場合は、恐怖や不安を示す典型的なしぐさです。 特に、新しい環境や他の犬との出会いでよく見られる行動で、犬が自分を守ろうとしている状態を示しています。 このような場合には、犬に無理に接触するのではなく、安心できる環境を整えることが重要です。
意が必要な犬のしぐさの例
犬のしぐさの中には、特に注意を払うべきものもあります。 これらのしぐさは、犬がストレスを感じている、病気やケガをしている、または攻撃的になる可能性がある場合に見られるものです。 飼い主としては、これらのサインを見逃さないようにし、適切に対応することが求められます。 例えば、犬が頻繁にあくびをしている場合、これはただの眠気を示しているわけではないことが多いです。 犬はストレスや不安を感じたときにもあくびをします。 特に、訓練中や新しい環境に置かれた際にあくびが増える場合、犬がその状況に緊張している可能性が高いです。 このような場合は、犬に対してプレッシャーをかけすぎないように注意する必要があります。 また、犬が尻尾を下げて体を縮こまらせるしぐさも、注意が必要です。 これは犬が恐怖やストレスを感じているときに見られ、状況によっては攻撃的になる前兆であることもあります。 特に、他の犬や人に対して威嚇の行動を取る際に、このようなしぐさが見られることがあるため、適切な距離を保ち、無理に接触しないことが重要です。 さらに、犬が自分の体をしつこく舐めたり、噛んだりする行動も警戒が必要です。 これは、ストレスや不安、または皮膚の異常や痛みを感じているサインであることが多く、適切なケアや治療が必要な場合があります。 このようなしぐさが続く場合は、獣医師に相談することが望ましいです。
01犬の寝相が示す心理状態
1-1うつぶせで寝る犬の心理
犬がうつぶせで寝る姿勢は、比較的リラックスしている状態と緊張している状態の両方を示す可能性があります。 うつぶせという姿勢自体は、犬がすぐに起き上がれる体勢を取っているため、外部からの刺激に対してまだ完全に安心していないことを示唆することがあります。 しかし、犬がうつぶせで寝ている時に体がリラックスしている場合、これは休息のためのポジションである可能性も高いです。 例えば、前足を前方に伸ばし、頭を地面に置いて眠っている場合、犬は比較的落ち着いている状態にあります。 この姿勢は「スフィンクス」とも呼ばれ、犬が完全にリラックスしきっていないが、休息を取る準備ができていることを示しています。 特に新しい環境や初めての場所では、犬がこの姿勢で寝ることが多く、周囲に対してまだ警戒心を持ちながらも、少しずつリラックスしていることが分かります。
仰向けの寝姿が示すリラックス度
犬が仰向けになって寝る姿勢は、非常にリラックスしている状態を示しています。 腹部をむき出しにするということは、犬が完全に安心している証拠です。 腹部は犬の体の中でも特にデリケートな部分であり、敵や外敵から身を守るために自然と隠すことが多いです。 しかし、犬が仰向けで寝る場合、それは周囲に対して完全に安心感を抱いていることを意味します。 この姿勢は「リラックスポジション」とも呼ばれ、家の中や飼い主のそばなど、安全で快適な環境にいる時によく見られます。 犬がこの寝姿を取る時は、ストレスがほとんどなく、完全にくつろいでいる状態です。 また、飼い主に対しても大きな信頼を寄せている証拠であり、この寝姿を見られるのは、犬との絆がしっかり築かれている証です。
丸まって寝るときの犬の心情
犬が体を丸めて寝る姿勢は、最も一般的な寝相の一つであり、野生の習性が残っている行動の一つでもあります。 犬が丸くなって寝る理由の一つは、体温を保持するためです。 特に寒い時期や、涼しい場所で寝る時に、この姿勢を取ることが多く、体を小さくして熱を逃がさないようにしています。 また、犬が丸まって寝ることは、自己防衛のための姿勢でもあります。 体のすべての部分をコンパクトにまとめ、外敵から大切な内臓を守るために腹部を隠すことで、安心感を得ているのです。 この姿勢は、犬がまだ環境に対して完全には安心していない時に見られることが多く、新しい場所や見知らぬ人がいる状況でよく見られます。 犬が体を丸めて寝ている場合、飼い主は周囲の状況に気を配り、犬がリラックスできる環境を整えてあげることが大切です。 しかし、犬が丸まって寝ていても、目をつむり深く眠っている場合は、ある程度の安心感を持っている状態です。 特に飼い主のそばや家の中でこの姿勢を取っている場合、犬は体温を保ちながらも、警戒心が薄れた状態でリラックスしていることがわかります。
01犬のしぐさを理解することで得られるメリット
1-1ストレスサインを早期に発見し対処する
犬も人間と同様にストレスを感じることがありますが、そのサインはしぐさや行動に現れます。 犬のストレスサインを早期に発見し、適切に対処できれば、犬の心身の健康を守ることができます。 犬がストレスを感じている時、典型的なしぐさにはいくつかの特徴があります。 これらのサインを見逃さないことが大切です。 例えば、犬が頻繁にあくびをする、舌を出してペロペロと唇をなめる、または過度に体を掻くといった行動は、ストレスを感じていることを示すことがあります。 こうしたサインは、犬が何らかの不安や緊張を抱えていることを表しており、飼い主がその原因を取り除いてあげることが必要です。 例えば、環境の変化や新しい人との接触、他の動物との関わり方など、犬が何に対してストレスを感じているのかを把握し、ストレスを軽減するための対策を講じましょう。 また、ストレスが長期化すると、問題行動につながる可能性もあります。 例えば、過度な吠えや噛み癖、破壊行動などは、ストレスの蓄積によるものかもしれません。 犬が示すストレスのサインを見逃さずに早期に対処することで、こうした問題行動を未然に防ぐことができ、犬との生活をより快適にできます。
病気の兆候に気づきやすくなる理由
犬のしぐさを理解することは、病気の兆候を早期に発見する上でも非常に有益です。 犬は自分で「具合が悪い」と言うことはできませんが、病気や不調があるとしぐさや行動に異変が現れることがあります。 犬の変化に気づくことができれば、病気の早期発見につながり、重症化する前に適切な治療を行えます。 例えば、普段は元気に遊び回っている犬が急に動きが鈍くなったり、食欲がなくなったりする場合、これは何らかの体調不良を示している可能性があります。 特に、頻繁に体を掻く、舐める、噛むといった行動は、皮膚のトラブルやアレルギー、あるいは痛みを感じていることを示している可能性が高いです。 さらに、目のしぐさや表情も病気の兆候を示すことがあります。 例えば、目が充血している、涙が多い、目を細めるといった行動は、眼の疾患や疲労を示している可能性があります。 また、犬が何度も特定の場所を舐めたり、後ろ足で耳を掻いたりといった行動は、内臓の不調や耳のトラブルを示していることがあります。 このようなサインに気づきやすくなることで、飼い主は早めに動物病院で診察を受け、必要なケアを施せるのです。 犬の健康状態を守るためには、日々のしぐさに注意を払い、異変が見られた場合は速やかに対応することが大切です。
犬との絆が深まり仲良くなれる方法
犬のしぐさを理解することで、犬とのコミュニケーションが円滑になり、信頼関係を築くことができます。 犬はしぐさを通じて、飼い主に愛情や安心感、信頼感を伝えており、飼い主がこれに適切に応えることで、絆を深めることが可能です。 犬との仲を深めるためには、日々のしぐさに注意を払い、犬の気持ちを理解することが重要です。 例えば、犬が飼い主に近づいてきて体をすり寄せる行動は、愛情を示していることが多いです。 このようなしぐさに対して飼い主が優しく撫でたり、声をかけたりすることで、犬は飼い主に対する信頼感をさらに強めます。 また、犬がリラックスして仰向けになってお腹を見せる行動は、完全に安心している状態を示しています。 このようなときには、無理に起こさず、尊重することで、より信頼が深まります。 犬がリラックスしている時や喜んでいる時に、それを理解して共感することも、絆を深めるためのポイントです。 例えば、尻尾を振って楽しそうにしている時には、遊びに付き合ったり、おやつをあげたりすることで、犬はさらに飼い主との時間を楽しむことができます。 逆に、犬が不安を感じている時や緊張している時には、そのしぐさを見逃さず、落ち着ける環境を整えてあげることで、犬は飼い主を頼りにするようになります。
01犬の感情表現方法
犬は言葉を話すことはできませんが、非常に感情豊かな生き物です。そのため、様々な行動によって自分の気持ちを知ってもらおうとしています。
1-1ボディランゲージ
犬が気持ちを表すときに重要なのがボディランゲージです。人間もボディランゲージによって気持ちを伝えたり、現在の感情を表したりということがありますが、犬の場合は言葉を話すことができないため、ボディランゲージが特に重要になります。
さらに人間の場合、同じボディランゲージでも年齢や文化的な背景、性別などによってその意味が変わることがありますが、犬の場合にはほぼ世界で共通しています。
これは犬のボディランゲージが本能から発生していることが理由。また、犬は群れを作り、子どもの頃は親と密接に育つ生き物ですが、同じ群れの仲間や親兄弟からコミュニケーションの手段としてボディランゲージを学びます。
では、子どもの頃に親や兄弟から引き離されて育った犬の場合ではどうでしょう。このタイプの犬の場合には、ボディランゲージが身についていない、上手く使えずコミュニケーションができないというケースも少なくありません。しかし、犬のボディランゲージは本能的な行動。そのため、きちんとしつけを行い、コミュニケーションを取りながら成長させることで、やがてボディランゲージを上手に使えるようになります。
1-2犬と人間のボディランゲージの違い
このように犬にとってボディランゲージは非常に重要。ペットとして犬を飼っているときにも、ボディランゲージは犬の気持ちを知るためのヒントになります。
このときに覚えておきたいのが、犬のボディランゲージと人間のボディランゲージは意味が異なるものもあるということ。
たとえば、よそ見。人間の場合、よそ見は退屈しているときや集中できないとき、気を抜いているときに出るものですが、犬の場合には緊張しているときや、緊張を和らげたいときに現れることがあります。
もっとも代表的なのが叱られているときのよそ見。人間のボディランゲージでは、叱られているときによそ見をするなどもってのほかと思われますが、犬の場合にはそれが緊張の結果ということも少なくありません。
そのため、よそ見をしたからといってさらに犬を叱ってしまうと、犬は恐怖を感じてしまうことになります。
このように犬と人間ではボディランゲージの意味が異なることも多いため、犬の気持ちを知る上では、人間の常識だけで考えないことが必要になります。
02代表的なしぐさと心理状態
犬には代表的ないくつかのしぐさがあります。これらのしぐさの意味を知っておくと、犬の考えが分かるようになります。
2-1甘噛み
犬の中でも、特に子犬に多い行動が「甘噛み」です。甘噛みは歯を立てて強く噛みつくのではなく、相手を軽く噛む行動。では、甘噛みはどのような犬の心理を表しているのでしょうか。
甘噛みをするのは犬が遊んでいるとき。これは相手を脅かそうとか威嚇しようとしているわけでなく、遊ぶことができてうれしいということ。
ただし、子犬の頃は力のコントロールができないもの。そのため、どの程度強く噛んで分からないということもあります。
もし犬の甘噛みが強い場合にはタイミングよく注意することが必要です。
さらに回数が多すぎる甘噛みには注意が必要。その場合、犬が不安を感じていたり、自分が優位に立っていることを示そうとしている可能性があります。
2-2お腹をみせる
犬がお腹を見せる場合、それは相手に服従して、相手がリーダーであることを認めている証拠です。
お腹が犬にとっては急所のひとつ。そのため、犬はできるだけお腹を隠す姿勢を取ります。そんなお腹を見せているということは、相手を信頼して証拠になります。
また、犬がお腹を見せる場合には、「お腹をなでてほしい」という気持ちが現れていることも。これも犬が相手を信頼している証拠。もしお腹を見せてきた場合、しっかりとお腹をなでてあげるとよいでしょう。
2-3飼い主の顔をなめる
犬が飼い主の顔をなめるのは愛情を表している証拠です。特に子犬の場合、母親に甘えるときに顔や口の周りをなめる行動が現れますが、相手が飼い主の場合でもそれは同じこと。
さらに信頼や服従の証でもあります。
また、犬が飼い主の顔を舐める場合には、「お腹が空いている」「おやつが欲しい」といった欲求を訴えていることもあります。
03注意したい犬のしぐさ
犬のしぐさは可愛いものが多く、見ていると心が和むものですが、その中にはちょっと注意したいものもあります。
3-1あくび
人間の場合、あくびをするのは眠いとき。それ以外にも、退屈しているときにもあくびがでます。
ただし、犬の場合には注意が必要。犬があくびをする場合には、強い恐怖や不安を感じていることがあります。
たとえば、犬は飼い主に叱られているときにあくびをすることがありますが、これは退屈していたり、話を聞いていないわけではありません。むしろ、飼い主に叱られていることに恐怖や緊張を感じて、強いストレスを抱えている証拠。
そのときに、あくびをして人の話を聞いていないと感じてさらに叱ってしまう飼い主さんもいますが、これは犬に強いストレスを与えてしまいます。
また、初対面の犬と会ったときにあくびをする犬もいますが、これも相手に対して不安を感じている証拠。そのときに無理に犬を近づけるとパニックになってしまうこともあるため、犬があくびをしたときはちょっと注意をしてあげる必要があります。
3-2背中を向ける
飼い主さんが命令したり、叱ったりする場合、犬が背中を向けることがあります。これも恐怖や不安の表れです。
あくびと同じく、叱っている最中に背中を見せると、どうしても反省していないと思ってしまうことがありますが、そこでさらに強く叱ると、犬が恐怖を感じてしまうため注意が必要です。
3-3ゆっくり動く
飼い主さんが犬を呼んだとき、犬がわざとゆっくり動くことがあります。これは反抗的に見えますが、実際は飼い主を怖がっている証拠です。
犬がゆっくり動くのは、その間に飼い主さんの気持ちが変わるのを待っているから。また、犬が身体の側面を見せるのは相手に対して服従したり、敵意がないことを示したりするサインです。
そのため、わざと回り道をしているように見えてしまうこともあります。
04寝相でみる犬の心理状態
犬は起きているときだけでなく、眠っているときも気持ちを表現しているもの。犬の気持ちを知りたいと思ったときには寝相にも注目してみましょう。
4-1うつぶせ
犬の寝相の中でもっとも多いのがうつぶせです。犬がうつ伏せを好むのは、すぐに起き上がることができるから。また、お腹を地面につけることで体温を保つという働きもあります。さらに犬は地面の振動を感知して、周囲の異変をいち早く知ることができます。
そのため、うつぶせで寝ている場合には、リラックスしているというよりも周囲の状況に気を配っているということになります。
4-2仰向け
お腹を見せた仰向けの姿勢で寝る場合、犬がリラックスしている証拠です。
すでに説明したように、お腹は犬の急所のひとつ。そのため、できるだけ敵に襲われないように隠しているのが自然な姿勢です。
しかしそのお腹を見せているということは、飼い主さんや生活環境に満足し、安心しているという証拠になります。
4-3丸まって寝る
身体を丸めて寝る犬も多いものですが、この寝相にはふたつの意味があります。
ひとつは寒さを感じているということ。身体を丸めることで外気に触れる面積を少なくして、できるだけ体温を逃さないようにしています。
もうひとつは外敵から身体を守るという意味。丸まっている場合、お腹をしっかりと守ることができるため、周囲に警戒をしているということになります。
4-4寄りそって寝る
飼い主さんに寄り添って寝る犬も多いものですが、それは犬が飼い主さんを信頼している証拠です。特に飼い主さんに密着しているというのは、相手に愛情と尊敬を感じているということになります。
逆に犬と寄り添って寝ようとしたけど拒まれてしまったという場合には、まだまだ信頼関係が築けていないということができるかもしれません。
05しぐさを理解するメリット
このように犬は姿勢やしぐさなどによって自分の気持ちを表現しています。ではしぐさを理解することにはどんなメリットがあるのでしょうか。
しぐさを理解する大きなメリットは犬の気持ちを知ることでさらに仲良くなれるということ。犬がどうして欲しいのかという欲求にこたえられるようになると、犬との信頼関係が築きやすくなります。
また、重要なのが犬の健康を維持できるということ。たとえば自分の尻尾を追いかけ続けるなど、普段と違うしぐさをする場合、犬が強いストレスを感じていることがあります。
さらに壁に頭をこすりつけたりする場合、病気やケガが原因となっていることもあります。脳の病気や毒などを食べた場合にも同じような行動が現れるため、その場合にはすぐに対処してあげることが必要。
このように、しぐさは動物にとって身体の異常を知らせるサインのひとつにもなります。
01まとめ
犬のしぐさを理解することは、犬との信頼関係を深めるために非常に重要です。
しぐさや行動を通じて、犬はさまざまな感情を私たちに伝えています。
尻尾の振り方や耳の向き、姿勢や視線など、微妙な動作の一つ一つが、犬の気持ちを示す手がかりです。
これらのサインを正確に読み取ることで、犬が感じていることや必要としていることを理解し、適切に対応することが可能になります。
しぐさに意味を知ることで、犬とのコミュニケーションがスムーズになり、より強い絆を築けるでしょう。
この講座は!プロの監修を受けています!
講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
岸本誠也 先生
犬友学園運営
1992年生まれ。神戸出身。大阪の動物病院、整形外科リハビリテーション科に勤務。個人ではペット服のセレクトショップやオンラインマッサージ教室を経営。愛犬のためのオンラインサロン「犬友学園」を運営。
70,000人以上が受講申し込みしている諒設計アーキテクトラーニングの通信講座
あなたも早速受講して、資格を取得しましょう!
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Copyright © 2021 RYO SEKKEI ARCHITECT LEARNING SCHOOL All rights reserved.
1-1ボディランゲージ
犬が気持ちを表すときに重要なのがボディランゲージです。人間もボディランゲージによって気持ちを伝えたり、現在の感情を表したりということがありますが、犬の場合は言葉を話すことができないため、ボディランゲージが特に重要になります。
さらに人間の場合、同じボディランゲージでも年齢や文化的な背景、性別などによってその意味が変わることがありますが、犬の場合にはほぼ世界で共通しています。
これは犬のボディランゲージが本能から発生していることが理由。また、犬は群れを作り、子どもの頃は親と密接に育つ生き物ですが、同じ群れの仲間や親兄弟からコミュニケーションの手段としてボディランゲージを学びます。
では、子どもの頃に親や兄弟から引き離されて育った犬の場合ではどうでしょう。このタイプの犬の場合には、ボディランゲージが身についていない、上手く使えずコミュニケーションができないというケースも少なくありません。しかし、犬のボディランゲージは本能的な行動。そのため、きちんとしつけを行い、コミュニケーションを取りながら成長させることで、やがてボディランゲージを上手に使えるようになります。
1-2犬と人間のボディランゲージの違い
このように犬にとってボディランゲージは非常に重要。ペットとして犬を飼っているときにも、ボディランゲージは犬の気持ちを知るためのヒントになります。
このときに覚えておきたいのが、犬のボディランゲージと人間のボディランゲージは意味が異なるものもあるということ。
たとえば、よそ見。人間の場合、よそ見は退屈しているときや集中できないとき、気を抜いているときに出るものですが、犬の場合には緊張しているときや、緊張を和らげたいときに現れることがあります。
もっとも代表的なのが叱られているときのよそ見。人間のボディランゲージでは、叱られているときによそ見をするなどもってのほかと思われますが、犬の場合にはそれが緊張の結果ということも少なくありません。
そのため、よそ見をしたからといってさらに犬を叱ってしまうと、犬は恐怖を感じてしまうことになります。
このように犬と人間ではボディランゲージの意味が異なることも多いため、犬の気持ちを知る上では、人間の常識だけで考えないことが必要になります。
02代表的なしぐさと心理状態
犬には代表的ないくつかのしぐさがあります。これらのしぐさの意味を知っておくと、犬の考えが分かるようになります。
2-1甘噛み
犬の中でも、特に子犬に多い行動が「甘噛み」です。甘噛みは歯を立てて強く噛みつくのではなく、相手を軽く噛む行動。では、甘噛みはどのような犬の心理を表しているのでしょうか。
甘噛みをするのは犬が遊んでいるとき。これは相手を脅かそうとか威嚇しようとしているわけでなく、遊ぶことができてうれしいということ。
ただし、子犬の頃は力のコントロールができないもの。そのため、どの程度強く噛んで分からないということもあります。
もし犬の甘噛みが強い場合にはタイミングよく注意することが必要です。
さらに回数が多すぎる甘噛みには注意が必要。その場合、犬が不安を感じていたり、自分が優位に立っていることを示そうとしている可能性があります。
2-2お腹をみせる
犬がお腹を見せる場合、それは相手に服従して、相手がリーダーであることを認めている証拠です。
お腹が犬にとっては急所のひとつ。そのため、犬はできるだけお腹を隠す姿勢を取ります。そんなお腹を見せているということは、相手を信頼して証拠になります。
また、犬がお腹を見せる場合には、「お腹をなでてほしい」という気持ちが現れていることも。これも犬が相手を信頼している証拠。もしお腹を見せてきた場合、しっかりとお腹をなでてあげるとよいでしょう。
2-3飼い主の顔をなめる
犬が飼い主の顔をなめるのは愛情を表している証拠です。特に子犬の場合、母親に甘えるときに顔や口の周りをなめる行動が現れますが、相手が飼い主の場合でもそれは同じこと。
さらに信頼や服従の証でもあります。
また、犬が飼い主の顔を舐める場合には、「お腹が空いている」「おやつが欲しい」といった欲求を訴えていることもあります。
03注意したい犬のしぐさ
犬のしぐさは可愛いものが多く、見ていると心が和むものですが、その中にはちょっと注意したいものもあります。
3-1あくび
人間の場合、あくびをするのは眠いとき。それ以外にも、退屈しているときにもあくびがでます。
ただし、犬の場合には注意が必要。犬があくびをする場合には、強い恐怖や不安を感じていることがあります。
たとえば、犬は飼い主に叱られているときにあくびをすることがありますが、これは退屈していたり、話を聞いていないわけではありません。むしろ、飼い主に叱られていることに恐怖や緊張を感じて、強いストレスを抱えている証拠。
そのときに、あくびをして人の話を聞いていないと感じてさらに叱ってしまう飼い主さんもいますが、これは犬に強いストレスを与えてしまいます。
また、初対面の犬と会ったときにあくびをする犬もいますが、これも相手に対して不安を感じている証拠。そのときに無理に犬を近づけるとパニックになってしまうこともあるため、犬があくびをしたときはちょっと注意をしてあげる必要があります。
3-2背中を向ける
飼い主さんが命令したり、叱ったりする場合、犬が背中を向けることがあります。これも恐怖や不安の表れです。
あくびと同じく、叱っている最中に背中を見せると、どうしても反省していないと思ってしまうことがありますが、そこでさらに強く叱ると、犬が恐怖を感じてしまうため注意が必要です。
3-3ゆっくり動く
飼い主さんが犬を呼んだとき、犬がわざとゆっくり動くことがあります。これは反抗的に見えますが、実際は飼い主を怖がっている証拠です。
犬がゆっくり動くのは、その間に飼い主さんの気持ちが変わるのを待っているから。また、犬が身体の側面を見せるのは相手に対して服従したり、敵意がないことを示したりするサインです。
そのため、わざと回り道をしているように見えてしまうこともあります。
04寝相でみる犬の心理状態
犬は起きているときだけでなく、眠っているときも気持ちを表現しているもの。犬の気持ちを知りたいと思ったときには寝相にも注目してみましょう。
4-1うつぶせ
犬の寝相の中でもっとも多いのがうつぶせです。犬がうつ伏せを好むのは、すぐに起き上がることができるから。また、お腹を地面につけることで体温を保つという働きもあります。さらに犬は地面の振動を感知して、周囲の異変をいち早く知ることができます。
そのため、うつぶせで寝ている場合には、リラックスしているというよりも周囲の状況に気を配っているということになります。
4-2仰向け
お腹を見せた仰向けの姿勢で寝る場合、犬がリラックスしている証拠です。
すでに説明したように、お腹は犬の急所のひとつ。そのため、できるだけ敵に襲われないように隠しているのが自然な姿勢です。
しかしそのお腹を見せているということは、飼い主さんや生活環境に満足し、安心しているという証拠になります。
4-3丸まって寝る
身体を丸めて寝る犬も多いものですが、この寝相にはふたつの意味があります。
ひとつは寒さを感じているということ。身体を丸めることで外気に触れる面積を少なくして、できるだけ体温を逃さないようにしています。
もうひとつは外敵から身体を守るという意味。丸まっている場合、お腹をしっかりと守ることができるため、周囲に警戒をしているということになります。
4-4寄りそって寝る
飼い主さんに寄り添って寝る犬も多いものですが、それは犬が飼い主さんを信頼している証拠です。特に飼い主さんに密着しているというのは、相手に愛情と尊敬を感じているということになります。
逆に犬と寄り添って寝ようとしたけど拒まれてしまったという場合には、まだまだ信頼関係が築けていないということができるかもしれません。
05しぐさを理解するメリット
このように犬は姿勢やしぐさなどによって自分の気持ちを表現しています。ではしぐさを理解することにはどんなメリットがあるのでしょうか。
しぐさを理解する大きなメリットは犬の気持ちを知ることでさらに仲良くなれるということ。犬がどうして欲しいのかという欲求にこたえられるようになると、犬との信頼関係が築きやすくなります。
また、重要なのが犬の健康を維持できるということ。たとえば自分の尻尾を追いかけ続けるなど、普段と違うしぐさをする場合、犬が強いストレスを感じていることがあります。
さらに壁に頭をこすりつけたりする場合、病気やケガが原因となっていることもあります。脳の病気や毒などを食べた場合にも同じような行動が現れるため、その場合にはすぐに対処してあげることが必要。
このように、しぐさは動物にとって身体の異常を知らせるサインのひとつにもなります。
01まとめ
犬のしぐさを理解することは、犬との信頼関係を深めるために非常に重要です。
しぐさや行動を通じて、犬はさまざまな感情を私たちに伝えています。
尻尾の振り方や耳の向き、姿勢や視線など、微妙な動作の一つ一つが、犬の気持ちを示す手がかりです。
これらのサインを正確に読み取ることで、犬が感じていることや必要としていることを理解し、適切に対応することが可能になります。
しぐさに意味を知ることで、犬とのコミュニケーションがスムーズになり、より強い絆を築けるでしょう。
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講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
岸本誠也 先生
犬友学園運営
1992年生まれ。神戸出身。大阪の動物病院、整形外科リハビリテーション科に勤務。個人ではペット服のセレクトショップやオンラインマッサージ教室を経営。愛犬のためのオンラインサロン「犬友学園」を運営。
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2-1甘噛み
犬の中でも、特に子犬に多い行動が「甘噛み」です。甘噛みは歯を立てて強く噛みつくのではなく、相手を軽く噛む行動。では、甘噛みはどのような犬の心理を表しているのでしょうか。
甘噛みをするのは犬が遊んでいるとき。これは相手を脅かそうとか威嚇しようとしているわけでなく、遊ぶことができてうれしいということ。
ただし、子犬の頃は力のコントロールができないもの。そのため、どの程度強く噛んで分からないということもあります。
もし犬の甘噛みが強い場合にはタイミングよく注意することが必要です。
さらに回数が多すぎる甘噛みには注意が必要。その場合、犬が不安を感じていたり、自分が優位に立っていることを示そうとしている可能性があります。
2-2お腹をみせる
犬がお腹を見せる場合、それは相手に服従して、相手がリーダーであることを認めている証拠です。
お腹が犬にとっては急所のひとつ。そのため、犬はできるだけお腹を隠す姿勢を取ります。そんなお腹を見せているということは、相手を信頼して証拠になります。
また、犬がお腹を見せる場合には、「お腹をなでてほしい」という気持ちが現れていることも。これも犬が相手を信頼している証拠。もしお腹を見せてきた場合、しっかりとお腹をなでてあげるとよいでしょう。
2-3飼い主の顔をなめる
犬が飼い主の顔をなめるのは愛情を表している証拠です。特に子犬の場合、母親に甘えるときに顔や口の周りをなめる行動が現れますが、相手が飼い主の場合でもそれは同じこと。
さらに信頼や服従の証でもあります。
また、犬が飼い主の顔を舐める場合には、「お腹が空いている」「おやつが欲しい」といった欲求を訴えていることもあります。
03注意したい犬のしぐさ
犬のしぐさは可愛いものが多く、見ていると心が和むものですが、その中にはちょっと注意したいものもあります。
3-1あくび
人間の場合、あくびをするのは眠いとき。それ以外にも、退屈しているときにもあくびがでます。
ただし、犬の場合には注意が必要。犬があくびをする場合には、強い恐怖や不安を感じていることがあります。
たとえば、犬は飼い主に叱られているときにあくびをすることがありますが、これは退屈していたり、話を聞いていないわけではありません。むしろ、飼い主に叱られていることに恐怖や緊張を感じて、強いストレスを抱えている証拠。
そのときに、あくびをして人の話を聞いていないと感じてさらに叱ってしまう飼い主さんもいますが、これは犬に強いストレスを与えてしまいます。
また、初対面の犬と会ったときにあくびをする犬もいますが、これも相手に対して不安を感じている証拠。そのときに無理に犬を近づけるとパニックになってしまうこともあるため、犬があくびをしたときはちょっと注意をしてあげる必要があります。
3-2背中を向ける
飼い主さんが命令したり、叱ったりする場合、犬が背中を向けることがあります。これも恐怖や不安の表れです。
あくびと同じく、叱っている最中に背中を見せると、どうしても反省していないと思ってしまうことがありますが、そこでさらに強く叱ると、犬が恐怖を感じてしまうため注意が必要です。
3-3ゆっくり動く
飼い主さんが犬を呼んだとき、犬がわざとゆっくり動くことがあります。これは反抗的に見えますが、実際は飼い主を怖がっている証拠です。
犬がゆっくり動くのは、その間に飼い主さんの気持ちが変わるのを待っているから。また、犬が身体の側面を見せるのは相手に対して服従したり、敵意がないことを示したりするサインです。
そのため、わざと回り道をしているように見えてしまうこともあります。
04寝相でみる犬の心理状態
犬は起きているときだけでなく、眠っているときも気持ちを表現しているもの。犬の気持ちを知りたいと思ったときには寝相にも注目してみましょう。
4-1うつぶせ
犬の寝相の中でもっとも多いのがうつぶせです。犬がうつ伏せを好むのは、すぐに起き上がることができるから。また、お腹を地面につけることで体温を保つという働きもあります。さらに犬は地面の振動を感知して、周囲の異変をいち早く知ることができます。
そのため、うつぶせで寝ている場合には、リラックスしているというよりも周囲の状況に気を配っているということになります。
4-2仰向け
お腹を見せた仰向けの姿勢で寝る場合、犬がリラックスしている証拠です。
すでに説明したように、お腹は犬の急所のひとつ。そのため、できるだけ敵に襲われないように隠しているのが自然な姿勢です。
しかしそのお腹を見せているということは、飼い主さんや生活環境に満足し、安心しているという証拠になります。
4-3丸まって寝る
身体を丸めて寝る犬も多いものですが、この寝相にはふたつの意味があります。
ひとつは寒さを感じているということ。身体を丸めることで外気に触れる面積を少なくして、できるだけ体温を逃さないようにしています。
もうひとつは外敵から身体を守るという意味。丸まっている場合、お腹をしっかりと守ることができるため、周囲に警戒をしているということになります。
4-4寄りそって寝る
飼い主さんに寄り添って寝る犬も多いものですが、それは犬が飼い主さんを信頼している証拠です。特に飼い主さんに密着しているというのは、相手に愛情と尊敬を感じているということになります。
逆に犬と寄り添って寝ようとしたけど拒まれてしまったという場合には、まだまだ信頼関係が築けていないということができるかもしれません。
05しぐさを理解するメリット
このように犬は姿勢やしぐさなどによって自分の気持ちを表現しています。ではしぐさを理解することにはどんなメリットがあるのでしょうか。
しぐさを理解する大きなメリットは犬の気持ちを知ることでさらに仲良くなれるということ。犬がどうして欲しいのかという欲求にこたえられるようになると、犬との信頼関係が築きやすくなります。
また、重要なのが犬の健康を維持できるということ。たとえば自分の尻尾を追いかけ続けるなど、普段と違うしぐさをする場合、犬が強いストレスを感じていることがあります。
さらに壁に頭をこすりつけたりする場合、病気やケガが原因となっていることもあります。脳の病気や毒などを食べた場合にも同じような行動が現れるため、その場合にはすぐに対処してあげることが必要。
このように、しぐさは動物にとって身体の異常を知らせるサインのひとつにもなります。
01まとめ
犬のしぐさを理解することは、犬との信頼関係を深めるために非常に重要です。
しぐさや行動を通じて、犬はさまざまな感情を私たちに伝えています。
尻尾の振り方や耳の向き、姿勢や視線など、微妙な動作の一つ一つが、犬の気持ちを示す手がかりです。
これらのサインを正確に読み取ることで、犬が感じていることや必要としていることを理解し、適切に対応することが可能になります。
しぐさに意味を知ることで、犬とのコミュニケーションがスムーズになり、より強い絆を築けるでしょう。
この講座は!プロの監修を受けています!
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1992年生まれ。神戸出身。大阪の動物病院、整形外科リハビリテーション科に勤務。個人ではペット服のセレクトショップやオンラインマッサージ教室を経営。愛犬のためのオンラインサロン「犬友学園」を運営。
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3-1あくび
人間の場合、あくびをするのは眠いとき。それ以外にも、退屈しているときにもあくびがでます。
ただし、犬の場合には注意が必要。犬があくびをする場合には、強い恐怖や不安を感じていることがあります。
たとえば、犬は飼い主に叱られているときにあくびをすることがありますが、これは退屈していたり、話を聞いていないわけではありません。むしろ、飼い主に叱られていることに恐怖や緊張を感じて、強いストレスを抱えている証拠。
そのときに、あくびをして人の話を聞いていないと感じてさらに叱ってしまう飼い主さんもいますが、これは犬に強いストレスを与えてしまいます。
また、初対面の犬と会ったときにあくびをする犬もいますが、これも相手に対して不安を感じている証拠。そのときに無理に犬を近づけるとパニックになってしまうこともあるため、犬があくびをしたときはちょっと注意をしてあげる必要があります。
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犬がゆっくり動くのは、その間に飼い主さんの気持ちが変わるのを待っているから。また、犬が身体の側面を見せるのは相手に対して服従したり、敵意がないことを示したりするサインです。
そのため、わざと回り道をしているように見えてしまうこともあります。
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そのため、うつぶせで寝ている場合には、リラックスしているというよりも周囲の状況に気を配っているということになります。
4-2仰向け
お腹を見せた仰向けの姿勢で寝る場合、犬がリラックスしている証拠です。
すでに説明したように、お腹は犬の急所のひとつ。そのため、できるだけ敵に襲われないように隠しているのが自然な姿勢です。
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犬の寝相の中でもっとも多いのがうつぶせです。犬がうつ伏せを好むのは、すぐに起き上がることができるから。また、お腹を地面につけることで体温を保つという働きもあります。さらに犬は地面の振動を感知して、周囲の異変をいち早く知ることができます。
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このように、しぐさは動物にとって身体の異常を知らせるサインのひとつにもなります。
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これらのサインを正確に読み取ることで、犬が感じていることや必要としていることを理解し、適切に対応することが可能になります。
しぐさに意味を知ることで、犬とのコミュニケーションがスムーズになり、より強い絆を築けるでしょう。
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しぐさを理解する大きなメリットは犬の気持ちを知ることでさらに仲良くなれるということ。犬がどうして欲しいのかという欲求にこたえられるようになると、犬との信頼関係が築きやすくなります。
また、重要なのが犬の健康を維持できるということ。たとえば自分の尻尾を追いかけ続けるなど、普段と違うしぐさをする場合、犬が強いストレスを感じていることがあります。
さらに壁に頭をこすりつけたりする場合、病気やケガが原因となっていることもあります。脳の病気や毒などを食べた場合にも同じような行動が現れるため、その場合にはすぐに対処してあげることが必要。
このように、しぐさは動物にとって身体の異常を知らせるサインのひとつにもなります。
01まとめ
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