レジンの型取りとは?取り方や失敗しないコツ!
レジンを使ったハンドメイドは、美しい透明感とデザインの自由さから、多くのクリエイターに愛されています。
特に、型取りはレジン制作において重要なステップであり、完成品の出来栄えを左右します。
レジンは自由に形を変えられるため、ハンドクラフト作品の素材として人気があります。中でも型取りが上手にできれば、作れる作品の幅がぐっと広がります。しかし、上手に型を取るのはなかなか難しいもの。どうすればレジンできれいに型を取ることができるのでしょうか。今回はレジンの型の取り方とコツについてご紹介します。
- 目次
- 1. レジン型取りの基礎知識
- 1-1. 市販の型とオリジナル型の違い
- 1-2. オリジナルレジンアイテムを作る楽しさ
- 2. オリジナルレジン型作成のステップ
- 2-1. 原型作りに必要な材料
- 2-2. シリコンゴムと石膏粘土の使い分け
- 2-3. 原型を固定する方法
- 2-4. プラスチック板の利用と注意点
- 2-5. レジンを型に流し込む手順
- 2-6. 気泡を防ぐためのコツ
- 3. 美しいレジン型を作るためのテクニック
- 3-1. レジン液を細部まで行き渡らせる方法
- 3-2. 細かい部分の調整に便利な道具
- 3-3. 型の選び方と素材の重要性
- 3-4. 耐久性のあるシリコンのメリット
- 4. レジン型取りの失敗を防ぐポイント
- 4-1. 型作りでよくあるミスと対策
- 4-2. 気泡の発生とその回避方法
- 4-3. 乾燥時間と型取りの成功の関係
- 4-4. 温度と湿度の影響
- 5. オリジナルレジンアイテムの応用例
- 5-1. 自作レジン型で作るアクセサリー
- 5-2. イヤリングやペンダントの作成方法
- 5-3. オリジナル雑貨をレジンでデザインする
- 5-4. 日用品やインテリアアイテムへの応用
- 6. レジンの型取りとは?
- 6-1. 通常は市販の型を使用
- 7. レジンの型の取り方
- 7-1. シリコンゴム、石膏粘土などで原型をつくる
- 7-2. 原形の型をプラスチック板などに固定する
- 7-3. 型にレジンを流し込む
- 7-4. 気泡はつまようじなどでつぶす
- 7-5. しっかり乾いてからレジンを取り出し完成
- 8. きれいに型をとるコツ
- 8-1. レジン液は細部までしっかり流しこむ
- 8-2. 細かいところはつまようじで調整
- 8-3. 複製には丈夫なシリコンを使うとよい
- 9. まとめ
01レジン型取りの基礎知識
1-1市販の型とオリジナル型の違い
レジン制作を始める際、多くの人がまず市販の型を使用します。 市販の型は、初心者でも簡単に扱える手軽さがあり、すでに設計された美しいデザインが揃っているため、すぐに制作に取り掛かることができます。 また、均一な仕上がりが保証されるため、安定したクオリティの作品が期待できる点も魅力です。 一方で、オリジナル型を使うことで、世界に一つだけのアイテムを作り出すことが可能です。 自分だけのデザインやアイデアを形にしたいと考える上級者にとって、オリジナル型は非常に魅力的な選択肢です。 自作の型は、自由なサイズや形状、複雑なディテールまで反映できるため、作品の幅を広げられます。 市販の型では得られない個性やクリエイティビティを表現するためには、オリジナル型が必須となるでしょう。 次に、オリジナルレジンアイテムを作ることの楽しさについて詳しく見ていきます。
1-1オリジナルレジンアイテムを作る楽しさ
オリジナルレジンアイテムを作ることには、単なる「ものづくり」を超えた楽しさがあります。 自分のデザインしたアイテムを実際に形にすることで、クリエイティブな達成感や満足感を味わうことができます。 市販の型では、他の人が持っているものと同じデザインになってしまうことが多いですが、オリジナルの型を使えば、唯一無二の作品を作り上げることが可能です。 さらに、オリジナルレジンアイテムの制作には、試行錯誤や工夫が伴います。 このプロセス自体が大きな楽しみとなります。 型作りの段階から、自分が求める形状やデザインを追求し、それをレジンという素材に反映させる過程で新たな発見や技術が身につきます。 また、完成したアイテムを身に着けたり、友人や家族に贈ったりすることで、さらにその楽しさを共有することができるのも魅力の一つです。 オリジナル型を使用する場合、どのような素材や技術を使うかによっても結果が大きく変わります。
01オリジナルレジン型作成のステップ
1-1原型作りに必要な材料
オリジナルレジン型を作る最初のステップは、原型作りです。 原型とは、最終的なレジン作品の形状を決定する基となるものです。 原型作りには、使用する材料の選択が非常に重要であり、材料ごとの特徴を理解しておくことで、仕上がりに大きな影響を与えます。
シリコンゴムと石膏粘土の使い分け
シリコンゴムと石膏粘土は、原型作りでよく使われる二大材料です。 それぞれ異なる特徴があり、どちらを使うかは作りたいアイテムや必要な精度によって異なります。 シリコンゴムは、柔軟性が高く、複雑な形状の原型でも細部まで忠実に再現できるのが特徴です。 また、耐久性もあり、何度も型取りをする場合に適しています。 一方、石膏粘土は、固くしっかりとした原型を作るのに向いています。 形を固定しやすいため、安定した原型作りが可能です。 特に、大きな作品や平面的なデザインに適しており、シリコンゴムでは表現しきれない部分をサポートします。 ただし、石膏粘土はシリコンゴムに比べて細かいディテールを表現するのが難しいため、使い分けが重要です。
1-1原型を固定する方法
原型が完成したら、それをしっかりと固定しておくことが必要です。 固定が不十分だと、レジンを流し込んだ際に形が崩れたり、漏れたりすることがあるため、安定した固定が成功の鍵となります。 ここでは、プラスチック板を使用して原型を固定する方法について詳しく解説します。
プラスチック板の利用と注意点
プラスチック板は、レジン型作成において広く利用される素材です。 透明で硬いプラスチック板を使うことで、原型をしっかりと保持しつつ、型作りの様子を外から確認できます。 また、プラスチック板はカットが容易であり、原型に合わせて自由に形を整えられるため、オリジナルデザインの型作成に最適です。 固定の際には、原型が完全に密着するようにプラスチック板を適切なサイズにカットし、隙間ができないように配置することが重要です。 隙間があるとレジンが漏れ出す可能性があるため、しっかりと固定し、テープや接着剤を使って原型を動かないように補強することがポイントです。
1-1レジンを型に流し込む手順
原型の固定が終わったら、次のステップはレジンを型に流し込む作業です。 この工程では、レジンが均等に流れ込み、作品の仕上がりに影響を与える重要なポイントがいくつかあります。 特に、気泡の処理や流し込みの際のコツを押さえることで、完成度の高い作品を作ることができます。
気泡を防ぐためのコツ
レジンを型に流し込む際、最大の敵は「気泡」です。 気泡が残ると作品に細かい穴ができてしまい、仕上がりが不均一になったり、透明感が損なわれたりします。 気泡を防ぐためには、いくつかの基本的なテクニックを押さえておく必要があります。 まず、レジンを流し込む際には、少しずつ丁寧に流し込むことが大切です。 一度に大量のレジンを流し込むと、空気が入り込みやすくなり、気泡が発生しやすくなります。 ゆっくりと流し込むことで、空気が自然に抜ける時間を確保できます。 次に、気泡が発生した場合には、つまようじや針を使って素早く潰すのが効果的です。 細かい部分に入り込んだ気泡も、こうした道具を使うことで簡単に取り除くことができます。 また、レジンを流し込む前に型を軽く振動させると、気泡が上に浮かびやすくなるため、より均一な仕上がりが期待できます。 最後に、型を置く場所も重要です。 水平で安定した場所に型を置くことで、レジンが均等に広がり、気泡の発生を最小限に抑えられます。 レジンを型に流し込む手順を確実に行うことで、美しい仕上がりの作品を手に入れることができます。
01美しいレジン型を作るためのテクニック
1-1レジン液を細部まで行き渡らせる方法
レジンを使用して作品を作る際、液体が型の隅々までしっかりと行き渡ることが美しい仕上がりの鍵となります。 特に複雑な形状や細かいディテールがある型では、液体が不均一に広がることがよくありますが、適切な方法を使えば、この問題を解消できます。 まず、レジンを流し込む際に注意すべき点は、液体の流し込み速度です。 ゆっくりと慎重に流し込むことで、液体が型全体に自然に行き渡る時間を確保できます。 早く流し込むと、空気が溜まって気泡が発生しやすくなるため、細部まで均一に広がるのを妨げてしまいます。 次に、レジンを型に流し込んだ後に型を軽く振動させるのも効果的です。 振動させることで、レジンが自然と細かい部分に入り込み、隙間や凹凸にも行き渡りやすくなります。 また、振動により空気が抜け、気泡が発生しにくくなるという利点もあります。
細かい部分の調整に便利な道具
特に複雑な型の場合、レジンが細部に行き渡らないことがあります。 このような時、つまようじやピンセット、または細かい筆などを使って手動でレジン液を誘導することが有効です。 つまようじは特に、細かい部分や狭い隙間に入り込むのに便利で、レジン液を細部まで流し込む際に大変役立ちます。 さらに、ピンセットは小さなパーツを配置する場合に有効で、精度を求められる場面でも使いやすい道具です。 レジンを扱う際には、これらの道具を手元に揃えておくと、微調整が必要な場合に迅速かつ正確に対応できます。 レジン制作において最も重要な要素の一つである型の選び方と、その素材に関して詳しく見ていきましょう。
1-1型の選び方と素材の重要性
レジン作品の完成度を高めるためには、型選びが非常に重要です。 型の素材や耐久性、形状は、作品の仕上がりに大きな影響を与えます。 ここでは、レジン型の選び方と、特に耐久性のあるシリコン素材について詳しく解説します。 まず、型の選び方として考慮すべき点は、制作するアイテムのデザインや使用するレジンの種類に応じて適切な型を選ぶことです。 例えば、シリコン型は柔軟性があり、複雑な形状を作る際に特に有効です。 また、シリコンは熱にも強いため、硬化過程での形状変化を防ぐことができます。 一方で、プラスチック型や金属型もありますが、これらはシリコン型と比べて柔軟性が低いため、複雑なデザインや細かいディテールの再現には不向きな場合があります。 どの型を使用するかは、作りたい作品のイメージやレジンの性質によって適切に選ぶことが重要です。
耐久性のあるシリコンのメリット
シリコン型は、レジン制作において特に人気のある素材です。 その最大のメリットは、耐久性と柔軟性の両立にあります。 シリコンは繰り返し使用しても劣化しにくく、何度も型取りをする場合でも形状を保ち続けます。 また、レジンの硬化時に発生する熱にも強いため、型が変形したり壊れたりする心配が少ないのです。 さらに、シリコン型は取り外しが容易で、硬化したレジンをスムーズに取り出すことができる点も大きな利点です。 特に、複雑な形状の作品を作る場合には、シリコンの柔軟性が役立ち、作品を壊すことなく取り出せます。 シリコン型のもう一つの特徴は、細かいディテールを正確に再現できる点です。 シリコンは非常に柔軟で、微細な凹凸やテクスチャーを忠実に再現できます。 これにより、より精度の高い美しいレジン作品を作り出せるのです。 レジン作品のクオリティを左右する型の選び方は、作品作りにおいて欠かせないステップです。 シリコン型のメリットを活かしながら、目的に応じた適切な型を選ぶことで、美しく耐久性のある作品を作れるでしょう。
01レジン型取りの失敗を防ぐポイント
1-1型作りでよくあるミスと対策
レジン型取りにおいて、特に初心者が陥りやすい失敗は、気泡の発生やレジンの硬化不良、型が崩れるなどのトラブルです。 これらの失敗は、完成品に影響を与え、美しい仕上がりを損なう原因となります。 そこで、事前に起こりやすいミスを知り、適切な対策を講じることが重要です。 型作りの段階で最もよく見られるミスの一つは、レジンを流し込む際に発生する「気泡」です。 気泡は目に見える範囲だけでなく、見えにくい細部にも入り込むことがあり、硬化後に表面がボコボコになることがあります。 また、型取りの際に型が不安定だったり、レジン液が均等に行き渡らなかったりすることで、形が崩れたり欠けたりすることもあります。
気泡の発生とその回避方法
レジン型取りにおいて最も厄介な問題の一つが「気泡」です。 気泡が残ったまま硬化すると、完成した作品に凹みや穴ができ、見た目が悪くなるだけでなく、強度にも影響を与えることがあります。 気泡を防ぐためには、いくつかの方法を実践することが効果的です。 まず、レジンを型に流し込む際には、少しずつゆっくりと注ぎ込むことが大切です。 一度に大量のレジンを流し込むと、空気が逃げる隙間がなくなり、気泡ができやすくなります。 また、レジンを注いだ後に型を軽く振動させると、気泡が浮き上がり、表面に出てくるため、取り除きやすくなります。 さらに、気泡ができた場合は、つまようじやピンセットなどを使ってすぐに潰すと良いでしょう。 特に細かい部分では、つまようじを使うことで、気泡が取り除かれ、レジンが均等に行き渡るようになります。 こうした対策を徹底することで、気泡の発生を最小限に抑え、美しい仕上がりを実現できます。
1-1乾燥時間と型取りの成功の関係
レジン作品の型取りにおいて、乾燥時間は成功に直結する重要な要素です。 乾燥が不十分だと、レジンが完全に硬化せず、作品が崩れたり、型にくっついてしまったりすることがあります。 乾燥時間をしっかり守り、適切な環境で作業することが、型取り成功の鍵です。 乾燥時間は、使用するレジンの種類や量、環境温度によって異なります。 一般的なUVレジンの場合、紫外線を当てる時間が短すぎると表面は硬化しても内部が柔らかいままになることがあります。 逆に、エポキシレジンなどの硬化に時間がかかるタイプのレジンは、しっかりと固まるまで数時間から数日かかることもあります。 そのため、製品の取扱説明書に従い、十分な硬化時間を確保することが大切です。
温度と湿度の影響
乾燥時間に影響を与える大きな要因の一つに「温度」と「湿度」があります。 特に気温が低すぎるとレジンの硬化が遅れ、逆に高すぎると表面だけが先に固まって内部が未硬化のままになることがあります。 理想的な作業環境としては、20℃~25℃程度の室温が推奨されます。 また、湿度が高いとレジンの硬化に悪影響を与えることがあるため、乾燥剤を使用するなどして湿度をコントロールすることも重要です。 乾燥時間をしっかりと守り、適切な環境で作業を行うことで、レジン作品の型取りが成功しやすくなります。 気泡や硬化不良などの失敗を防ぐためにも、慎重な工程管理が必要です。
01オリジナルレジンアイテムの応用例
1-1自作レジン型で作るアクセサリー
オリジナルレジン型を使うことで、独自のデザインを取り入れたアクセサリーを制作できます。 レジンアクセサリーはその透明感と鮮やかな色彩で人気があり、イヤリングやペンダントといったアイテムを簡単に作ることができます。 また、レジンは自由な形状に固められるため、型さえあれば複雑なデザインも実現可能です。
イヤリングやペンダントの作成方法
イヤリングやペンダントを作るには、まず自分の好みのデザインを反映させた型を用意します。 型は、市販のシンプルなものでも良いですが、オリジナルの型を作ることで、自分だけのデザインを表現できます。 シリコンゴムや石膏で型を作り、その中にレジンを流し込むことで、複雑な形状や細かいディテールを持つアクセサリーが作れます。 イヤリングの場合は、レジンが固まる前に、金具を埋め込んでおくことがポイントです。 固まった後に金具を付けることもできますが、埋め込んでおくことで、より強度があり、長持ちするイヤリングが完成します。 ペンダントの場合も同様に、チェーンを通すための穴を作るか、またはペンダントトップをつけるためのパーツを事前に準備しておくと、仕上がりが美しくなります。 カラーレジンやラメ、ドライフラワーなどを使用して、自分だけのデザインをアレンジすることも楽しみの一つです。 透明なレジンにカラーを混ぜることで、鮮やかな色合いを表現できるだけでなく、異なる素材を組み合わせることで、より複雑で美しいデザインを作り出せます。
1-1オリジナル雑貨をレジンでデザインする
レジンは、アクセサリーだけでなく、雑貨作りにも非常に適しています。 特にオリジナルの型を使って作成する雑貨は、自分の生活にぴったりフィットしたデザインやサイズで制作できるため、個性を活かした日用品やインテリアアイテムを作れます。 レジンの透明感や硬さを活かし、日常生活で使用するさまざまな雑貨を美しく、かつ実用的にデザインすることが可能です。
日用品やインテリアアイテムへの応用
日用品やインテリアアイテムとして応用する際には、まずどのような形状や機能を持たせたいかを考え、そのアイデアに合わせたオリジナル型を作成します。 例えば、コースターやトレー、フォトフレームなどのインテリア雑貨は、シンプルな形状から複雑なデザインまで、レジンで簡単に作れます。 コースターの場合、シリコン型を使用して好みの形状にレジンを流し込み、硬化させることでオリジナルのコースターの作成が可能です。 透明なレジンにドライフラワーや金箔を閉じ込めることで、デザイン性の高いコースターが完成します。 また、トレーなどのアイテムは、厚めにレジンを流し込んで作成すると、強度があり、実用性も兼ね備えたアイテムになります。 インテリアアイテムとしては、レジンを使って作るランプシェードやキャンドルホルダーもおすすめです。 透明なレジンを使った作品は、光を通すことで独特の美しさを演出します。 特に、カラーレジンを使って模様を入れたり、光の透過を計算したりしてデザインしたランプシェードは、部屋全体を柔らかい光で包み込むようなアイテムになります。 こうした雑貨は、プレゼントやインテリアとしても人気があり、自分の好みや生活スタイルに合わせてデザインできるため、制作過程も楽しく、完成後の満足感も高いです。 日常的に使える実用品を、自分の手で作り上げることで、オリジナル性を高めつつ、実用性のあるアイテムを手に入れられます。 レジンを使った雑貨作りでは、デザインの自由度が高く、アイデア次第でさまざまなアイテムを作り出せるため、創造力を存分に発揮できるでしょう。
01レジンの型取りとは?
レジンで作品を作るときに重要な型取り。そもそも型取りとはどのような作業のことなのでしょうか。
1-1通常は市販の型を使用
型取りとは、簡単に言えばオリジナルの原型を作ることです。通常は市販されているシリコンの型などを使用して、そこにレジンを流し込み、固めて作品を作ります。
しかし、自分の作りたいと思った形やサイズのシリコン型が販売されているとは限りません。そんなとき、必要なのは自分で型を作ること。
新しい型を自分で作ることで、市販されているものだけではなく、オリジナルの造形が可能となり、作る作品の幅を広げることができます。
02レジンの型の取り方
では、具体的にはレジンを使った型の取り方にはどのようなものがあるのでしょうか。
2-1シリコンゴム、石膏粘土などで原型をつくる
型取りは、まず原型が必要になります。その原型を基本として、型を抜くのが型取りの基本的な方法になります。
これらの素材には、一般的にはシリコンゴムや石膏粘土などが使用されます。
原型を作るためのシリコンゴムは、百円ショップなどで販売されているため、簡単に手に入れることができます。販売されているシリコンゴムは、二種類の液体を混ぜ合わせることで粘土状の物質に変形、そこから原型を作ります。
また、同じく百円ショップで購入できるものの中で、原型作りに役立つと言われているのが「おゆまる」。「おゆまる」は、ハンドクラフト用のプラスチック粘土で、約八十度のお湯につけることで柔らかく変形、手で好きな形に成型することができます。
この特徴を利用して、柔らかくした「おゆまる」に作りたい形を押し付ければ、自分の好きな原型を作ることができます。「おゆまる」の場合、お湯に入れて再び温めればまた形を変えるため、失敗してもすぐにやり直せるのが大きなメリット、さらにリーズナブルな価格なので、原型づくりの素材として人気を集めています。
また、最近ではレジンの型取りができるシリコンモールドメーカーも発売されています。
その他にも、石膏や石膏粘土などが原型を作る素材として使用されますが、注意したいのは油粘土。油粘土は手に入りやすい素材ですが、型が変形したり、レジンがなめらかにならないといったことが起きる可能性もあります。絶対にできないというわけではありませんが、初心者は油粘土は避けたほうがよいでしょう。
このように原型を作るためには様々な素材が用いられますが、もし簡単な原型を作る場合には「おゆまる」、複雑な形のものを作る場合にはシリコンなど、形によって素材を変えるという方法もあります。
2-2原形の型をプラスチック板などに固定する
それでは、どのようにすれば原型の型を作ることができるのでしょうか。まず、必要なのは原型の型ですが、このとき注意したいのは、それが型取りができるものかどうかということ。
原型の型を取ったときには、それを抜き出すことが必要になりますが、もし内側にくぼみがある場合などは、その部分が引っ掛かってしまい、抜き出すことができなくなります。
そのため、まず原型の型を用意するときには、内側に引っかかりがないかどうかを確認することが必要です。そのため、まず型取りを行うときには凹凸の少ないシンプルな型を選びましょう。
内側に引っかかりがないかどうかを確認したら、その原型よりも一回り大きなサイズのプラスチックの板に原型を乗せて、接着剤で接着します。
2-3型にレジンを流し込む
次に、型の中にレジンを流し込みます。このとき、しっかりとレジンがいきわたるように注意しましょう。また、レジンにはUVレジンやエポキシレジンをはじめ、様々な種類があり、固まるまでの時間にも違いがあります。ただし、どのようなレジンでもそれほど急激に硬化することはまずないため、ゆっくりと落ち着いてレジンを取り扱うように心がけましょう。
2-4気泡はつまようじなどでつぶす
レジンを取り扱うとき、大きな問題となるのが空気の泡である気泡です。気泡が入ってしまうと、レジンの透明感を損なってしまうだけでなく、耐久性に問題が生まれることも少なくありません。そのため、レジンを流し込むときにはできるだけ気泡ができないように注意することが必要です。
レジンの中に気泡が入ってしまう原因として、もっとも多いのがあわててレジンを流し込み、そのときに空気が入ってしまうというもの。そのため、できるだけあわてず、レジンを扱うことが重要になります。
また、もし気泡が入ってしまった場合にも焦らないこと。大きな気泡の場合には、つまようじなどを差し込むことで空気を抜いて気泡を潰すことができます。
ただし、レジンは水分には弱いため、つまようじなどを使うときにはしっかりと乾燥しているかどうか、確認してから作業を行うようにしましょう。
2-5しっかり乾いてからレジンを取り出し完成
しっかりとレジンが乾燥して固まったら、型から抜き出して完成です。
このとき注意したいのは、レジンがきちんと硬化しているのかという点。レジンは種類にもよりますが、エポキシレジンなどを使用した場合、四十八時間程度乾燥に時間が必要になることもあります。ただし、これはあくまでも目安で、季節や湿度、温度などによって乾燥までの時間は異なります。
また、UVレジンの場合には、紫外線がきちんと当たっていない場所は固まりづらい場合もあります。きちんとレジンが乾燥していないという場合、無理をして取り出そうとするとそれまでの苦労が水の泡になってしまうこともあるので、十分に注意しましょう。
03きれいに型をとるコツ
きれいに型を取ることは、美しい作品を作ることにつながります。ではきれいに型を取るにはどのようなポイントに注意すればよいのでしょうか。
3-1レジン液は細部までしっかり流しこむ
型を取るためには、レジンを細かい部分までしっかり流し込むことが必要です。特に凹凸の多い型や、尖っている部分があるものでは、なかなか先端やくぼみの隙間までレジンが入り込まないこともあります。レジンによっては粘度が高いものもあり、その場合にはなかなか細部までいきわたらないこともあるので注意しましょう。
3-2細かいところはつまようじで調整
もし細かい部分がうまくいかない場合には、つまようじなどで調整するとよいでしょう。つまようじは先端がとがっているだけでなく、使い捨てができるためレジンを使った作業では非常に重宝します。
3-3複製には丈夫なシリコンを使うとよい
無事に型ができたら、複製を作っておくのも良い方法です。複製画あれば、色や模様などに変化をつけることができます。そのときに便利なのが丈夫なシリコン素材。シリコンを使うと、耐久性のある複製を作っておくことができます。
01まとめ
レジンの型取りは、オリジナルアイテムを作成する上で非常に重要なステップです。
市販の型を利用すれば手軽に始められますが、オリジナルの型を作成することで、より独自性の高い作品が生まれます。
型取りにおける失敗を防ぐためには、気泡対策やレジンの流し込み方に気をつけることがポイントです。
これらの基本を押さえつつ、さらに技術を磨くことで、美しい仕上がりの作品を手軽に作れるでしょう。
この講座は!プロの監修を受けています!
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runrun 先生
アクセサリーショップ運営
静岡県浜松市出身。物流業界のOLを経てハンドメイド(UVレジン)の世界へ。 minneギャラリーにてハンドメイドアクセサリーショップ「Ange.mignon〜アンジュ.ミニョン」運営。
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1-1通常は市販の型を使用
型取りとは、簡単に言えばオリジナルの原型を作ることです。通常は市販されているシリコンの型などを使用して、そこにレジンを流し込み、固めて作品を作ります。
しかし、自分の作りたいと思った形やサイズのシリコン型が販売されているとは限りません。そんなとき、必要なのは自分で型を作ること。
新しい型を自分で作ることで、市販されているものだけではなく、オリジナルの造形が可能となり、作る作品の幅を広げることができます。
2-1シリコンゴム、石膏粘土などで原型をつくる
型取りは、まず原型が必要になります。その原型を基本として、型を抜くのが型取りの基本的な方法になります。
これらの素材には、一般的にはシリコンゴムや石膏粘土などが使用されます。
原型を作るためのシリコンゴムは、百円ショップなどで販売されているため、簡単に手に入れることができます。販売されているシリコンゴムは、二種類の液体を混ぜ合わせることで粘土状の物質に変形、そこから原型を作ります。
また、同じく百円ショップで購入できるものの中で、原型作りに役立つと言われているのが「おゆまる」。「おゆまる」は、ハンドクラフト用のプラスチック粘土で、約八十度のお湯につけることで柔らかく変形、手で好きな形に成型することができます。
この特徴を利用して、柔らかくした「おゆまる」に作りたい形を押し付ければ、自分の好きな原型を作ることができます。「おゆまる」の場合、お湯に入れて再び温めればまた形を変えるため、失敗してもすぐにやり直せるのが大きなメリット、さらにリーズナブルな価格なので、原型づくりの素材として人気を集めています。
また、最近ではレジンの型取りができるシリコンモールドメーカーも発売されています。
その他にも、石膏や石膏粘土などが原型を作る素材として使用されますが、注意したいのは油粘土。油粘土は手に入りやすい素材ですが、型が変形したり、レジンがなめらかにならないといったことが起きる可能性もあります。絶対にできないというわけではありませんが、初心者は油粘土は避けたほうがよいでしょう。
このように原型を作るためには様々な素材が用いられますが、もし簡単な原型を作る場合には「おゆまる」、複雑な形のものを作る場合にはシリコンなど、形によって素材を変えるという方法もあります。
2-2原形の型をプラスチック板などに固定する
それでは、どのようにすれば原型の型を作ることができるのでしょうか。まず、必要なのは原型の型ですが、このとき注意したいのは、それが型取りができるものかどうかということ。
原型の型を取ったときには、それを抜き出すことが必要になりますが、もし内側にくぼみがある場合などは、その部分が引っ掛かってしまい、抜き出すことができなくなります。
そのため、まず原型の型を用意するときには、内側に引っかかりがないかどうかを確認することが必要です。そのため、まず型取りを行うときには凹凸の少ないシンプルな型を選びましょう。
内側に引っかかりがないかどうかを確認したら、その原型よりも一回り大きなサイズのプラスチックの板に原型を乗せて、接着剤で接着します。
2-3型にレジンを流し込む
次に、型の中にレジンを流し込みます。このとき、しっかりとレジンがいきわたるように注意しましょう。また、レジンにはUVレジンやエポキシレジンをはじめ、様々な種類があり、固まるまでの時間にも違いがあります。ただし、どのようなレジンでもそれほど急激に硬化することはまずないため、ゆっくりと落ち着いてレジンを取り扱うように心がけましょう。
2-4気泡はつまようじなどでつぶす
レジンを取り扱うとき、大きな問題となるのが空気の泡である気泡です。気泡が入ってしまうと、レジンの透明感を損なってしまうだけでなく、耐久性に問題が生まれることも少なくありません。そのため、レジンを流し込むときにはできるだけ気泡ができないように注意することが必要です。
レジンの中に気泡が入ってしまう原因として、もっとも多いのがあわててレジンを流し込み、そのときに空気が入ってしまうというもの。そのため、できるだけあわてず、レジンを扱うことが重要になります。
また、もし気泡が入ってしまった場合にも焦らないこと。大きな気泡の場合には、つまようじなどを差し込むことで空気を抜いて気泡を潰すことができます。
ただし、レジンは水分には弱いため、つまようじなどを使うときにはしっかりと乾燥しているかどうか、確認してから作業を行うようにしましょう。
2-5しっかり乾いてからレジンを取り出し完成
しっかりとレジンが乾燥して固まったら、型から抜き出して完成です。
このとき注意したいのは、レジンがきちんと硬化しているのかという点。レジンは種類にもよりますが、エポキシレジンなどを使用した場合、四十八時間程度乾燥に時間が必要になることもあります。ただし、これはあくまでも目安で、季節や湿度、温度などによって乾燥までの時間は異なります。
また、UVレジンの場合には、紫外線がきちんと当たっていない場所は固まりづらい場合もあります。きちんとレジンが乾燥していないという場合、無理をして取り出そうとするとそれまでの苦労が水の泡になってしまうこともあるので、十分に注意しましょう。
03きれいに型をとるコツ
きれいに型を取ることは、美しい作品を作ることにつながります。ではきれいに型を取るにはどのようなポイントに注意すればよいのでしょうか。
3-1レジン液は細部までしっかり流しこむ
型を取るためには、レジンを細かい部分までしっかり流し込むことが必要です。特に凹凸の多い型や、尖っている部分があるものでは、なかなか先端やくぼみの隙間までレジンが入り込まないこともあります。レジンによっては粘度が高いものもあり、その場合にはなかなか細部までいきわたらないこともあるので注意しましょう。
3-2細かいところはつまようじで調整
もし細かい部分がうまくいかない場合には、つまようじなどで調整するとよいでしょう。つまようじは先端がとがっているだけでなく、使い捨てができるためレジンを使った作業では非常に重宝します。
3-3複製には丈夫なシリコンを使うとよい
無事に型ができたら、複製を作っておくのも良い方法です。複製画あれば、色や模様などに変化をつけることができます。そのときに便利なのが丈夫なシリコン素材。シリコンを使うと、耐久性のある複製を作っておくことができます。
01まとめ
レジンの型取りは、オリジナルアイテムを作成する上で非常に重要なステップです。
市販の型を利用すれば手軽に始められますが、オリジナルの型を作成することで、より独自性の高い作品が生まれます。
型取りにおける失敗を防ぐためには、気泡対策やレジンの流し込み方に気をつけることがポイントです。
これらの基本を押さえつつ、さらに技術を磨くことで、美しい仕上がりの作品を手軽に作れるでしょう。
3-1レジン液は細部までしっかり流しこむ
型を取るためには、レジンを細かい部分までしっかり流し込むことが必要です。特に凹凸の多い型や、尖っている部分があるものでは、なかなか先端やくぼみの隙間までレジンが入り込まないこともあります。レジンによっては粘度が高いものもあり、その場合にはなかなか細部までいきわたらないこともあるので注意しましょう。
3-2細かいところはつまようじで調整
もし細かい部分がうまくいかない場合には、つまようじなどで調整するとよいでしょう。つまようじは先端がとがっているだけでなく、使い捨てができるためレジンを使った作業では非常に重宝します。
3-3複製には丈夫なシリコンを使うとよい
無事に型ができたら、複製を作っておくのも良い方法です。複製画あれば、色や模様などに変化をつけることができます。そのときに便利なのが丈夫なシリコン素材。シリコンを使うと、耐久性のある複製を作っておくことができます。