レジンとは?種類や特徴、基本知識について解説
レジンは、多くのクラフト愛好者に親しまれている素材で、アクセサリーやオブジェの制作に利用されています。
しかし、レジンにはUVレジンとエポキシレジンの2種類があり、それぞれ異なる特性を持つため、目的や作りたい作品に応じた選び方が大切です。
短時間で硬化するUVレジンと、時間をかけて丈夫に仕上がるエポキシレジンについての基本知識を理解し、失敗しないレジン選びのコツを学びましょう。
最近、女性に大人気のハンドクラフト。中でも自分だけのオリジナルアクセサリーを作りたいという人から人気を集めているのがレジンです。レジンは百円ショップでも購入できるため、始めたいと思っている人も多いのではないでしょうか。今回はレジンの種類や選び方など、基礎知識についてご紹介します。
- 目次
- 1. レジンの基本的な分類と選び方
- 1-1. UVレジンとエポキシレジンの違いを理解する
- 1-2. UVレジンの特徴的なポイント
- 1-3. エポキシレジンの特長と用途
- 2. UVレジンの詳細とその特性
- 2-1. UVレジンの基本的な扱い方
- 2-2. 安全で効果的な使用方法
- 2-3. UV硬化の仕組みと利便性
- 2-4. UVレジンの利点と考慮点
- 2-5. 短時間で完成するメリット
- 2-6. 使用時に注意が必要なデメリット
- 3. エポキシレジンの特徴と使い方
- 3-1. エポキシレジンの使いやすさと注意点
- 3-2. 長時間硬化の仕組みとその利点
- 3-3. エポキシレジンを使用する際の注意事項
- 3-4. エポキシレジンの利点と欠点
- 3-5. 耐久性と透明度の高いメリット
- 3-6. 扱いが難しい点とその対策
- 4. レジン選びで失敗しないためのポイント
- 4-1. プロジェクトに応じたレジンの選択基準
- 4-2. 小物製作に向いているUVレジン
- 4-3. 大型作品に適したエポキシレジン
- 5. レジンクラフトを楽しむためのコツ
- 5-1. 初心者向けの簡単なレジン作品
- 5-2. 初めてのUVレジン作品に挑戦
- 5-3. エポキシレジンで作る基本的なアイテム
- 5-4. より高度なレジン作品の制作方法
- 5-5. 複雑なデザインに挑戦する際の注意点
- 5-6. 異なる素材との組み合わせテクニック
- 6. レジンの種類は?
- 7. UVレジンとは?
- 7-1. UV(紫外線)によって硬化するもの
- 7-2. 厚みはでない
- 7-3. UVを当てないと固まらないため、パーツを調整しやすい
- 8. エポキシレジンとは?
- 8-1. 主剤と硬化剤の2液混合タイプ
- 8-2. ぷっくりと厚みがでる
- 8-3. ツヤが合って高級感ある仕上がりになる
- 9. まとめ
01レジンの基本的な分類と選び方
1-1UVレジンとエポキシレジンの違いを理解する
レジンを選ぶ際には、まずUVレジンとエポキシレジンの違いを理解することが大切です。 どちらのレジンも固まることで硬くなり、透明感のある美しい仕上がりを得られますが、硬化方法や使用感に大きな違いがあります。 それぞれの違いを正しく理解し、プロジェクトに最適なレジンを選択することで、仕上がりの質を高め、作業を効率化できます。
UVレジンの特徴的なポイント
UVレジンは、紫外線を当てることで瞬時に硬化するレジンです。 この特徴により、短時間で作品を完成させたい場合に非常に便利です。 UVランプや太陽光に当てるだけで数分で硬化するため、忙しい中でもスピーディーに制作を進められるのがUVレジンの大きな魅力といえます。 さらに、UVレジンは扱いやすいという点も初心者にとってのメリットです。 液体状のレジンを型に流し込み、気泡を取り除いた後、硬化させるだけで簡単にアクセサリーや小物が作れます。 また、硬化後の仕上がりは透明感があり、繊細な表現が可能です。 ただし、UVレジンは光が当たらない部分は硬化しにくいため、細部まで均一に光を当てる工夫が必要です。
エポキシレジンの特長と用途
エポキシレジンは、UVレジンとは異なり、自然に硬化するタイプのレジンです。 硬化には数時間から1日程度かかるため、即座に作品を完成させることはできませんが、その分、時間をかけて丁寧に作業を進めたい場合には適しています。 エポキシレジンは、時間をかけて硬化することで、硬度や耐久性に優れた仕上がりを得られるのが特徴です。 また、エポキシレジンは大型の作品や厚みのあるものに適しており、テーブルやインテリアオブジェなどの制作にも利用されます。 UVレジンに比べて、気泡が入りにくいという点もエポキシレジンの利点の一つです。 硬化に時間がかかる分、気泡を抜く作業がしやすく、作品全体をクリアで美しく仕上げることが可能です。 これらの特徴を考慮し、短時間で小物を作りたい場合はUVレジン、大型の作品や高い耐久性を求める場合はエポキシレジンを選ぶと良いでしょう。
01UVレジンの詳細とその特性
1-1UVレジンの基本的な扱い方
UVレジンを使いこなすためには、正しい扱い方を理解することが重要です。 特に、初心者にとっては操作がシンプルである一方で、安全性や硬化の仕組みを正しく理解することで、より良い作品を作り上げることが可能です。 ここでは、UVレジンの使用時に気をつけるべき基本的なポイントについて詳しく解説します。
安全で効果的な使用方法
UVレジンは、扱いが簡単ですが、適切な安全対策を講じることが不可欠です。 まず、作業を行う際は必ず換気の良い場所で行うようにしましょう。 レジン液は硬化前に揮発性の化学物質を放出することがあり、これを長時間吸い込むことは健康に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、レジン液が肌に直接触れることを防ぐために、手袋やエプロンの着用を推奨します。 効果的な使用方法としては、レジン液を型に流し込む際に気泡が発生しないよう注意が必要です。 もし気泡が入ってしまった場合は、爪楊枝やピンセットなどを使って慎重に取り除きます。 さらに、硬化させる際にはUVランプや太陽光を均一に当てることが重要で、光の当たりにくい部分は硬化が不十分になる可能性があるため、まんべんなく光を当てる工夫をしましょう。
UV硬化の仕組みと利便性
UVレジンは、紫外線を当てることで液体から固体へと硬化します。 この硬化プロセスは、光に反応する特殊な化学成分が含まれているためであり、これにより短時間での作業が可能となっています。 UVランプを使うことで、わずか数分で完全に硬化させることができ、これがUVレジンの大きな利便性の一つです。 また、硬化の過程で生じる収縮は少なく、型に入れた通りの形状を保ちやすい点も、クラフト制作における大きなメリットと言えるでしょう。 UVレジンを使うことで、時間をかけずに高品質な作品を短期間で完成させられます。
1-1UVレジンの利点と考慮点
UVレジンには、数多くの利点がありますが、使用する際にはいくつかの考慮すべき点も存在します。 短時間で硬化するため、作業効率が非常に高い反面、使用環境や取り扱いに注意しないとトラブルが生じる可能性もあります。 UVレジンの主なメリットと、注意すべきデメリットについて詳しく解説していきます。
短時間で完成するメリット
UVレジンの最も大きなメリットの一つは、非常に短時間で作品を完成させられる点です。 UVランプを使えば数分で硬化するため、数時間や数日を必要とする他のレジンに比べて、即座に仕上がりを確認できるのが大きな利点です。 これにより、制作過程の中で修正や調整がしやすく、複数の作品を同時進行で作る際にも非常に効率的です。 また、UVレジンは硬化後すぐに触れることができ、追加の加工や装飾もすぐに施せるため、作品作りの幅が広がります。 特に、アクセサリー作りや立体的な小物の制作では、作業がスムーズに進むため、限られた時間での制作に最適な素材と言えるでしょう。
使用時に注意が必要なデメリット
一方で、UVレジンにはいくつかの注意点も存在します。 まず、硬化には紫外線が必要なため、作業環境にUVランプが必須です。 屋外で太陽光を使って硬化させることも可能ですが、光の当たり具合や天候によっては硬化が不十分になることがあります。 また、紫外線が直接当たらない部分や厚みのある作品では、硬化が不均一になることがあるため、薄く均等にレジンを流し込む工夫が必要です。 さらに、UVレジンは時間が経過するにつれて黄変することがあります。 透明感が損なわれるため、長期的に保存する作品や高い透明度が求められる作品には不向きな場合があります。 この点を考慮し、どのような作品にUVレジンを使用するかを慎重に検討する必要があります。 UVレジンを効果的に使用するためには、これらのメリットとデメリットを理解した上で、適切な使用方法を心掛けることが重要です。
01エポキシレジンの特徴と使い方
1-1エポキシレジンの使いやすさと注意点
エポキシレジンを使用する際には、その特徴を十分に理解して作業を進めることが重要です。 硬化に時間がかかるため、急いで仕上げたい作品には不向きですが、その一方で、時間をかけて丁寧に仕上げることで、非常に美しい仕上がりを得ることができます。 エポキシレジンを使う際に気をつけるべきポイントについて詳しく見ていきましょう。
長時間硬化の仕組みとその利点
エポキシレジンは、混合した成分が化学反応を起こすことで自然に硬化します。 この過程には通常、数時間から数日かかることが一般的です。 硬化時間が長いことは一見不便に感じるかもしれませんが、実はこれがエポキシレジンの最大の利点の一つでもあります。 硬化中に時間的余裕があるため、作品を細部まで調整したり、気泡を取り除いたりする時間が確保できます。 これにより、最終的な仕上がりが非常に高品質なものとなり、透明度や仕上がりの滑らかさが際立つ作品を作ることが可能です。 また、エポキシレジンは厚みのある作品にも適しており、一度に大量のレジンを注いでも均一に硬化するため、大型の作品やインテリアアイテムの制作にも最適です。 このため、アーティストや家具職人の間でも広く愛用されています。
エポキシレジンを使用する際の注意事項
エポキシレジンを使用する際には、いくつかの重要な注意点があります。 まず、硬化中はレジンが周囲の温度や湿度に敏感であるため、安定した環境で作業を行うことが必要です。 特に湿度が高い環境では硬化が不均一になりやすく、表面がベタつくことがあります。 そのため、作業前には環境を整えることが重要です。 さらに、エポキシレジンは強力な化学物質を含むため、使用時には換気を十分に行い、手袋や保護メガネを着用することを忘れないようにしましょう。 また、混合比率が正確でないと硬化不良を起こす可能性があるため、取扱説明書に従って慎重に計量し、しっかりと混ぜ合わせることが必要です。
1-1エポキシレジンの利点と欠点
エポキシレジンには、硬化に時間がかかるという特徴に加えて、他のレジンにはない多くの利点があります。 しかし、その一方で扱いが難しい点やデメリットも存在します。 これらの点を理解することで、プロジェクトに最適な選択ができるでしょう。
耐久性と透明度の高いメリット
エポキシレジンの大きな利点の一つは、その耐久性と高い透明度です。 硬化後のエポキシレジンは非常に硬く、傷がつきにくいため、長期間にわたり美しい状態を保つことができます。 また、透明度が非常に高く、光を透過することで作品に深みを与えられるため、特にクリアな仕上がりが求められるプロジェクトには最適です。 この透明感は、ジュエリーやインテリア装飾品など、視覚的に美しさを求められる作品において大きなアドバンテージとなります。 また、UVレジンに比べて黄変しにくいという点も、エポキシレジンの魅力の一つです。
扱いが難しい点とその対策
一方で、エポキシレジンは扱いが難しいというデメリットもあります。 硬化時間が長いため、作業中に埃やゴミが付着しやすく、環境の管理が厳しく求められます。 また、混合比率や混合方法に慎重さが求められるため、初心者にとっては取り扱いが難しい場合もあります。 特に、正確な比率で混合しないと硬化不良や表面のベタつきが発生することがあるため、計量には十分な注意が必要です。 このような扱いにくさに対処するためには、作業環境の整備が重要です。 埃やゴミが入らないように、カバーをかけたり、清潔な場所で作業を行ったりすることが推奨されます。 また、十分に換気を行い、化学物質の影響を最小限に抑えることが大切です。 扱いが難しい点を理解しつつ、適切な準備を行うことで、エポキシレジンの美しい仕上がりを最大限に活かせるでしょう。 このように、エポキシレジンはその特性を理解し、適切に使いこなすことで、非常に高品質な作品を作り上げられる素材です。 利点と欠点を踏まえて、使う場面に応じて最適な使用方法を選択することが成功の鍵となります。
01レジン選びで失敗しないためのポイント
1-1プロジェクトに応じたレジンの選択基準
レジンを選ぶ際には、どのような作品を作るのかをまず明確にすることが必要です。 小さなアクセサリーや簡単なデコレーションを作りたい場合と、大型のインテリアや家具を作る場合では、選ぶべきレジンの種類が異なります。 プロジェクトの規模や目的に応じた適切なレジンの選び方を理解することで、作業効率や仕上がりの質が大きく向上します。 小物製作や大型作品に最適なレジンについて、それぞれ詳しく見ていきましょう。
小物製作に向いているUVレジン
UVレジンは、小さなアクセサリーや手軽なクラフト作品に非常に適した素材です。 その最大の特徴は、紫外線を当てることで瞬時に硬化する点で、短時間で作品を完成させられます。 特に、ピアスやリング、ストラップなどの小型アイテムを作る際には、迅速な作業が可能で、完成品の透明感も美しいため、仕上がりが非常に良好です。 さらに、UVレジンは初心者にも扱いやすく、少量のレジンを使うことでコストを抑えながら作品を作ることができます。 硬化時間が短いことで、作業中に気泡が入りにくく、すぐに次の作業に移れるため、複数のアイテムを効率よく作成することが可能です。 ただし、UVレジンは厚みのある作品や大型のプロジェクトには向いておらず、光が当たらない部分が硬化しないため、細かな部分に注意が必要です。
大型作品に適したエポキシレジン
一方で、大型の作品や厚みのあるクラフトにはエポキシレジンが最適です。 エポキシレジンは、自然に硬化するため、紫外線を必要とせず、厚みのある部分でも均一に硬化する特性があります。 このため、テーブルやランプ、彫刻など、インテリアやアート作品としての大型プロジェクトに適しています。 また、エポキシレジンは非常に高い耐久性と透明度を持っているため、時間をかけて美しい仕上がりを追求したい場合にも最適です。 さらに、エポキシレジンは気泡が入りにくいという点も、大型作品を作る際の大きなメリットです。 硬化時間が長いため、作業中に発生した気泡を取り除く時間的余裕があり、クリアな仕上がりが得られます。 UVレジンに比べて硬化までに時間がかかりますが、その分、完成品は非常に高い品質となり、耐久性もあるため、長期間使用できる作品を作りたい場合に最適です。 このように、プロジェクトの規模や目的に応じて、UVレジンとエポキシレジンを使い分けることで、作品の仕上がりや作業効率を大きく向上させられます。 それぞれのレジンの特性を理解し、最適な選択をすることが、レジンクラフトの成功への鍵となります。
01レジンクラフトを楽しむためのコツ
1-1初心者向けの簡単なレジン作品
レジンクラフトを始める際には、まずは簡単な作品からスタートするのがおすすめです。 初心者でも手軽に扱えるUVレジンやエポキシレジンを使って、基本的な作品を作りながら、レジンの扱いに慣れていくことがポイントです。 初心者向けの作品の作り方と、それぞれのレジンを使った簡単なアイテムについて解説していきます。
初めてのUVレジン作品に挑戦
UVレジンは、初心者にとって最も扱いやすい素材の一つです。 短時間で硬化するため、作業がスムーズに進み、失敗してもすぐにやり直すことができます。 まずは、シンプルなアクセサリーやチャーム作りに挑戦してみましょう。 好きな型にUVレジンを流し込み、好みのパーツやカラーを加えて、UVライトで硬化させるだけで、あっという間に可愛らしい作品が完成します。 作業の際には、レジン液が固まる前に気泡ができていないか確認し、細かい部分は爪楊枝やピンセットで修正しましょう。 硬化後にラメやホログラムを追加するなど、自由な発想でカスタマイズも可能です。
エポキシレジンで作る基本的なアイテム
エポキシレジンは、硬化に時間がかかるものの、その透明度と耐久性から多くの作品に利用されています。 初心者向けには、コースターや小さなトレイなど、平面で扱いやすいアイテムから始めるのがおすすめです。 エポキシレジンを使う場合は、混合比率を守ることが重要で、正確に計量してからしっかりと混ぜ合わせます。 時間をかけて硬化するエポキシレジンは、気泡が入りにくく、クリアで美しい仕上がりを期待できます。 自然素材やドライフラワーなどを閉じ込めた作品は、インテリアとしてもおしゃれで、初心者でも比較的簡単に挑戦できるプロジェクトです。
1-1より高度なレジン作品の制作方法
レジンクラフトに慣れてきたら、さらに高度な作品に挑戦することで、技術を磨き、オリジナリティあふれる作品を作ることができます。 複雑なデザインや異なる素材を組み合わせることで、作品の幅が広がり、よりプロフェッショナルな仕上がりを目指すことが可能です。 ここでは、より高度なレジン作品を作る際の注意点やテクニックについて解説します。
複雑なデザインに挑戦する際の注意点
複雑なデザインの作品を作る際には、計画性と慎重な作業が必要です。 レジンは一度硬化してしまうと修正が難しいため、デザインを事前にしっかり考え、作業の順序を決めてから取り掛かることが成功の鍵です。 例えば、多層構造の作品や立体的なアイテムを作る場合、各層ごとにレジンを流し込んで硬化させる必要があります。 急ぎすぎてレジンが完全に硬化する前に次の工程に進んでしまうと、層が崩れてしまうことがあるため、焦らず丁寧に進めましょう。 また、色を重ねる際も、透明度や発色を考慮し、各層の濃度や厚みを調整することが重要です。
異なる素材との組み合わせテクニック
レジンクラフトでは、異なる素材との組み合わせによって作品に独自性を加えられます。 例えば、木材や金属、布、ドライフラワーなどをレジンに閉じ込めることで、自然な風合いや立体感を持つ作品を作ることができます。 ただし、異素材を使用する際には、素材ごとに異なる特性を理解し、適切に処理する必要があります。 木材や紙などの吸湿性のある素材は、レジンと反応して気泡が発生しやすいため、事前に防水処理を施すようにしましょう。 また、金属パーツを使う際には、錆びや変色を防ぐためにコーティングを施したり、レジンと相性の良いパーツを選んだりすることが重要です。 これらのテクニックを駆使することで、作品の質感やデザインに幅を持たせ、唯一無二の作品を作り上げられます。 このように、レジンクラフトは初心者から上級者まで楽しめる趣味であり、様々な技法や素材を組み合わせることで、オリジナリティあふれる作品を作れます。 技術を磨きながら、自分だけの作品作りを楽しんでください。
01レジンの種類は?
使いこなすことができれば様々な形になり、応用ができるレジン。レジンにはいくつかの種類がありますが、そもそもレジンとはどのようなものでしょうか。レジンとは人工的に作られた樹脂のこと。その特徴や性質、材質などによって、レジンは種類分けされています。
このレジンは大きく分けれると、ふたつの種類に分けることができます。
まず一つ目の種類は「固まると透明になるもの」。このタイプのレジンは整形する際、中に入れたものが透けて見えるため、幅広いハンドクラフトに使用することができます。
もう一つのレジンの種類は「固まると不透明になるもの」。このタイプはプラスチックの質感に似ていることが特徴で、染料を使うことができるため、ボタンなどのアクセサリーに使用されることもあります。
さらにレジンの種類は、特徴や素材、固まり方によっても分けることができます。
固まると透明になるもののレジンでは、「UVレジン」「エポキシレジン」が代表的な存在です。
固まると不透明になるレジンには「ポリウレタンレジン」や「ポリエステルレジン」などがあります。
これらはそれぞれ特徴が異なり、扱い方などにも違いがあるため、自分がどのようなものを作りたいのかなどによって使い分けることが必要になります。
02UVレジンとは?
レジンの中でも、もっともハンドクラフトに適していて、初心者でも扱いやすいのがUVレジンです。
2-1UV(紫外線)によって硬化するもの
UVレジンとは、紫外線によって固まるタイプのレジンです。UVレジンはもともとは工業用の接着剤などとして使用されていたもので、コンパクトなUVライトなどがリーズナブルな価格で販売されるようになってからは、ハンドクラフトにも使用されるようになりました。
ただし、もともとはハンドクラフト用に開発されたものではなく、工業用の接着剤というルーツを持っているため、かつては品質の悪いものも少なくありませんでしたが、最近ではかなり品質の高いものも販売されるようになったため、非常に大きな人気を集めています。
2-2厚みはでない
UVレジンは初心者におすすめのレジンですが、知っておきたい特徴もあります。それは、UVレジンは厚さは出すことができないということ。
というのも、UVレジンの場合にはレジンを固めるために紫外線が必要になりますが、分厚くなってしまうと奥まで紫外線が届かず、その部分を固めることができなくなってしまいます。そのため、薄いものを作る場合にはUVレジンは向いていますが、分厚い作品を作るには不向きな素材です。
また、紫外線が当たらない部分は固まりにくくなるため、凹凸が多い作品の場合にはしっかりと影になる部分にもライトを当てておかないと、その部分を固めることができなくなってしまいます。
2-3UVを当てないと固まらないため、パーツを調整しやすい
ハンドクラフトの素材としてレジンを選ぶときに重要となるのが下降のしやすさですが、UVレジンの場合、紫外線を当てなければ固まらないため、ゆっくりと時間をかけて成型を行ったり、パーツ調整を行うことができるというのが大きなメリットです。
また、固まると透明になるタイプのレジンを使ってハンドクラフト作品を制作するとき、大きな悩みの種になるのが「気泡」です。気泡ができると作品が台無しになってしまうこともあるため、注意を払わなければいけませんが、それでも初心者の場合には、どうしても空気が入ってしまうことも少なくありません。しかし、UVレジンの場合、紫外線を当てるまでは加工が可能なため、もし空気が入って気泡ができてしまっても、固める前に気泡を取り除いてから紫外線を当てると、クリアで透明な状態を保つことができます。
このように、初心者にはメリットの多いUVレジンですが、注意しなければならないこともあります。
すでに説明したように、UVレジンは工業用の接着剤として開発されたものなので、直接肌に接触した場合にはレジンのアレルギーを起こしてしまうことも少なくありません。もちろん、人によってアレルギーが出るかどうかは体質の違いなどによって様々ですが、注意することに越したことはありません。
また、気密性の高い部屋や密閉された空間でUVレジンを使用すると、気化した化学物質によって同様の反応が起きることもあります。
そのため、UVレジンを使用するときには、手袋を着用し、しっかり換気の行き届いた空間で作業することがおすすめです。
03エポキシレジンとは?
UVレジンと同様、固まると透明になるのがエポキシレジン。エポキシレジンはUVレジンと比べるとやや扱いが難しい部分もありますが、独特の質感を持っているレジンです。
3-1主剤と硬化剤の2液混合タイプ
エポキシレジンは二種類の異なる成分の薬剤を混ぜて使用するレジンです。薬剤は主剤と硬化剤に分かれていて、これらを混合することで化学反応が起きて硬化を起こします。
この二種類の薬剤を混ぜる場合には、デジタルの計量器などを使用してそれぞれの分量を正確に守ることが必要。目分量で行うと、きちんと硬化を起こさない場合があります。特に大きな塊を成型しようとした場合、化学反応が急激に進んで発熱を起こすこともあるため、取り扱いには注意が必要です。
混合比は商品によって異なるだけでなく、作業する場所の気温などによって硬さが異なることもあります。
そのため、ライトや日光を当てるだけのUVレジンと比べるとややハードルが高く感じられるかもしれません。
また、最短で五分ほどで固まるUVレジンとは異なり、エポキシレジンの場合しっかりと固まるまでには三日程度かかる場合もあります。
3-2ぷっくりと厚みがでる
このように取り扱いが難しい点もあるエポキシレジンですが、UVレジンでは不可能な厚みのある成型ができるというメリットがあります。UVレジンを使用した場合には、どうしても薄いものしか作ることができないため、作品作りには制限があり思うようなものが作れないということも珍しくありませんが、しっかりとした厚みが出るエポキシレジンの場合、自分のイメージ通りの作品を作ることができます。
そのため、まずUVレジンでレジンの扱いを学び、その後、自分のイメージや作りたいものがはっきりと固まったらエポキシレジンを使用するという方も多いようです。
3-3ツヤが合って高級感ある仕上がりになる
エポキシレジンは別名「クリスタルレジン」とも呼ばれます。その理由は、固まった後の透明感。エポキシレジンはUVレジンと比べると、まるでガラスのように透き通った質感を得ることができます。また、固まった後は非常に硬くなるため、高級感のある仕上がりになります。
さらに、エポキシレジンの特徴は独特のツヤと重さ。手触りがよく、ゴージャスな作品を作ることができる素材です。
01まとめ
レジンクラフトは初心者から上級者まで楽しめる、幅広い可能性を持つアートです。
UVレジンは短時間で硬化し、繊細な小物作りに最適ですが、エポキシレジンは時間をかけて耐久性の高い作品を作り上げるのに適しています。
プロジェクトの内容や目的に応じて、適切なレジンを選ぶことが、作品の成功につながります。
それぞれの特徴を活かし、自分のアイデアを形にして楽しめるでしょう。
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runrun 先生
アクセサリーショップ運営
静岡県浜松市出身。物流業界のOLを経てハンドメイド(UVレジン)の世界へ。 minneギャラリーにてハンドメイドアクセサリーショップ「Ange.mignon〜アンジュ.ミニョン」運営。
70,000人以上が受講申し込みしている諒設計アーキテクトラーニングの通信講座
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このレジンは大きく分けれると、ふたつの種類に分けることができます。
まず一つ目の種類は「固まると透明になるもの」。このタイプのレジンは整形する際、中に入れたものが透けて見えるため、幅広いハンドクラフトに使用することができます。
もう一つのレジンの種類は「固まると不透明になるもの」。このタイプはプラスチックの質感に似ていることが特徴で、染料を使うことができるため、ボタンなどのアクセサリーに使用されることもあります。
さらにレジンの種類は、特徴や素材、固まり方によっても分けることができます。
固まると透明になるもののレジンでは、「UVレジン」「エポキシレジン」が代表的な存在です。
固まると不透明になるレジンには「ポリウレタンレジン」や「ポリエステルレジン」などがあります。
これらはそれぞれ特徴が異なり、扱い方などにも違いがあるため、自分がどのようなものを作りたいのかなどによって使い分けることが必要になります。
2-1UV(紫外線)によって硬化するもの
UVレジンとは、紫外線によって固まるタイプのレジンです。UVレジンはもともとは工業用の接着剤などとして使用されていたもので、コンパクトなUVライトなどがリーズナブルな価格で販売されるようになってからは、ハンドクラフトにも使用されるようになりました。
ただし、もともとはハンドクラフト用に開発されたものではなく、工業用の接着剤というルーツを持っているため、かつては品質の悪いものも少なくありませんでしたが、最近ではかなり品質の高いものも販売されるようになったため、非常に大きな人気を集めています。
2-2厚みはでない
UVレジンは初心者におすすめのレジンですが、知っておきたい特徴もあります。それは、UVレジンは厚さは出すことができないということ。
というのも、UVレジンの場合にはレジンを固めるために紫外線が必要になりますが、分厚くなってしまうと奥まで紫外線が届かず、その部分を固めることができなくなってしまいます。そのため、薄いものを作る場合にはUVレジンは向いていますが、分厚い作品を作るには不向きな素材です。
また、紫外線が当たらない部分は固まりにくくなるため、凹凸が多い作品の場合にはしっかりと影になる部分にもライトを当てておかないと、その部分を固めることができなくなってしまいます。
2-3UVを当てないと固まらないため、パーツを調整しやすい
ハンドクラフトの素材としてレジンを選ぶときに重要となるのが下降のしやすさですが、UVレジンの場合、紫外線を当てなければ固まらないため、ゆっくりと時間をかけて成型を行ったり、パーツ調整を行うことができるというのが大きなメリットです。
また、固まると透明になるタイプのレジンを使ってハンドクラフト作品を制作するとき、大きな悩みの種になるのが「気泡」です。気泡ができると作品が台無しになってしまうこともあるため、注意を払わなければいけませんが、それでも初心者の場合には、どうしても空気が入ってしまうことも少なくありません。しかし、UVレジンの場合、紫外線を当てるまでは加工が可能なため、もし空気が入って気泡ができてしまっても、固める前に気泡を取り除いてから紫外線を当てると、クリアで透明な状態を保つことができます。
このように、初心者にはメリットの多いUVレジンですが、注意しなければならないこともあります。
すでに説明したように、UVレジンは工業用の接着剤として開発されたものなので、直接肌に接触した場合にはレジンのアレルギーを起こしてしまうことも少なくありません。もちろん、人によってアレルギーが出るかどうかは体質の違いなどによって様々ですが、注意することに越したことはありません。
また、気密性の高い部屋や密閉された空間でUVレジンを使用すると、気化した化学物質によって同様の反応が起きることもあります。
そのため、UVレジンを使用するときには、手袋を着用し、しっかり換気の行き届いた空間で作業することがおすすめです。
03エポキシレジンとは?
UVレジンと同様、固まると透明になるのがエポキシレジン。エポキシレジンはUVレジンと比べるとやや扱いが難しい部分もありますが、独特の質感を持っているレジンです。
3-1主剤と硬化剤の2液混合タイプ
エポキシレジンは二種類の異なる成分の薬剤を混ぜて使用するレジンです。薬剤は主剤と硬化剤に分かれていて、これらを混合することで化学反応が起きて硬化を起こします。
この二種類の薬剤を混ぜる場合には、デジタルの計量器などを使用してそれぞれの分量を正確に守ることが必要。目分量で行うと、きちんと硬化を起こさない場合があります。特に大きな塊を成型しようとした場合、化学反応が急激に進んで発熱を起こすこともあるため、取り扱いには注意が必要です。
混合比は商品によって異なるだけでなく、作業する場所の気温などによって硬さが異なることもあります。
そのため、ライトや日光を当てるだけのUVレジンと比べるとややハードルが高く感じられるかもしれません。
また、最短で五分ほどで固まるUVレジンとは異なり、エポキシレジンの場合しっかりと固まるまでには三日程度かかる場合もあります。
3-2ぷっくりと厚みがでる
このように取り扱いが難しい点もあるエポキシレジンですが、UVレジンでは不可能な厚みのある成型ができるというメリットがあります。UVレジンを使用した場合には、どうしても薄いものしか作ることができないため、作品作りには制限があり思うようなものが作れないということも珍しくありませんが、しっかりとした厚みが出るエポキシレジンの場合、自分のイメージ通りの作品を作ることができます。
そのため、まずUVレジンでレジンの扱いを学び、その後、自分のイメージや作りたいものがはっきりと固まったらエポキシレジンを使用するという方も多いようです。
3-3ツヤが合って高級感ある仕上がりになる
エポキシレジンは別名「クリスタルレジン」とも呼ばれます。その理由は、固まった後の透明感。エポキシレジンはUVレジンと比べると、まるでガラスのように透き通った質感を得ることができます。また、固まった後は非常に硬くなるため、高級感のある仕上がりになります。
さらに、エポキシレジンの特徴は独特のツヤと重さ。手触りがよく、ゴージャスな作品を作ることができる素材です。
01まとめ
レジンクラフトは初心者から上級者まで楽しめる、幅広い可能性を持つアートです。
UVレジンは短時間で硬化し、繊細な小物作りに最適ですが、エポキシレジンは時間をかけて耐久性の高い作品を作り上げるのに適しています。
プロジェクトの内容や目的に応じて、適切なレジンを選ぶことが、作品の成功につながります。
それぞれの特徴を活かし、自分のアイデアを形にして楽しめるでしょう。
3-1主剤と硬化剤の2液混合タイプ
エポキシレジンは二種類の異なる成分の薬剤を混ぜて使用するレジンです。薬剤は主剤と硬化剤に分かれていて、これらを混合することで化学反応が起きて硬化を起こします。
この二種類の薬剤を混ぜる場合には、デジタルの計量器などを使用してそれぞれの分量を正確に守ることが必要。目分量で行うと、きちんと硬化を起こさない場合があります。特に大きな塊を成型しようとした場合、化学反応が急激に進んで発熱を起こすこともあるため、取り扱いには注意が必要です。
混合比は商品によって異なるだけでなく、作業する場所の気温などによって硬さが異なることもあります。
そのため、ライトや日光を当てるだけのUVレジンと比べるとややハードルが高く感じられるかもしれません。
また、最短で五分ほどで固まるUVレジンとは異なり、エポキシレジンの場合しっかりと固まるまでには三日程度かかる場合もあります。
3-2ぷっくりと厚みがでる
このように取り扱いが難しい点もあるエポキシレジンですが、UVレジンでは不可能な厚みのある成型ができるというメリットがあります。UVレジンを使用した場合には、どうしても薄いものしか作ることができないため、作品作りには制限があり思うようなものが作れないということも珍しくありませんが、しっかりとした厚みが出るエポキシレジンの場合、自分のイメージ通りの作品を作ることができます。
そのため、まずUVレジンでレジンの扱いを学び、その後、自分のイメージや作りたいものがはっきりと固まったらエポキシレジンを使用するという方も多いようです。
3-3ツヤが合って高級感ある仕上がりになる
エポキシレジンは別名「クリスタルレジン」とも呼ばれます。その理由は、固まった後の透明感。エポキシレジンはUVレジンと比べると、まるでガラスのように透き通った質感を得ることができます。また、固まった後は非常に硬くなるため、高級感のある仕上がりになります。
さらに、エポキシレジンの特徴は独特のツヤと重さ。手触りがよく、ゴージャスな作品を作ることができる素材です。