レジンのコーティング方法とは?仕上げ方や成功のコツ!
レジンは手作り作品やアートアイテムに美しい光沢と強度を加える素材として、広く使用されています。
特に、コーティング技術を活用すれば、折り紙やプラパン、押し花などのデリケートな素材を保護しつつ、独特の輝きを引き出すことが可能です。
ハンドクラフトで人気のレジン。レジンというと、透明に固めた中に好きなモチーフを閉じ込めるというイメージですが、実はコーティングの素材としても便利に使うことができます。今回はレジンでのコーティング方法ときれいな仕上げ方についてご紹介します。
- 目次
- 1. レジンを用いたコーティング加工の基礎知識
- 1-1. レジンの特徴と役割
- 1-2. レジンの硬化プロセスと適用範囲
- 1-3. さまざまな素材への応用可能性
- 1-4. 特殊な素材とレジンの相性
- 1-5. レジンコーティングが人気の理由
- 1-6. レジン加工におけるコストと効率
- 2. コーティング対象の素材とその仕上がり
- 2-1. 素材ごとのコーティング効果
- 2-2. 薄い素材へのコーティングの利点
- 2-3. 折り紙を使った美しい仕上げ
- 2-4. コーティングの手順とコツ
- 2-5. プラパンを使用した加工法
- 2-6. 縮小後のプラパンへのコーティングの注意点
- 2-7. 押し花をコーティングする際のポイント
- 2-8. 押し花の表面にレジンを均一に塗布する技術
- 3. レジンコーティングの基本ステップ
- 3-1. 材料の準備と注意点
- 3-2. 作業環境の整備
- 3-3. 表面を整えるコツ
- 3-4. サンディングと表面調整のテクニック
- 3-5. 均一にコーティングするための方法
- 3-6. 気泡を防ぐためのテクニック
- 4. 完成度を高めるための仕上げの技術
- 4-1. 凸凹やバリを整えるためのやすりの使い方
- 4-2. 適切なやすりの選び方と使い方
- 4-3. レジンの表面を滑らかに仕上げる筆使い
- 4-4. 均一にレジンを塗布するための筆の動かし方
- 4-5. コーティングを長持ちさせるためのアドバイス
- 4-6. 保管方法と定期的なメンテナンスの重要性
- 5. レジン加工を成功させるためのコツ
- 5-1. 温度や湿度が与える影響と対策
- 5-2. 理想的な作業環境の温度と湿度
- 5-3. 作業環境を整えるポイント
- 5-4. 照明と空気の流れに注意
- 5-5. 作業台の準備と道具の配置
- 5-6. 初心者でも簡単にできるコーティングテクニック
- 5-7. レジンの適量を見極めるコツ
- 5-8. 気泡を防ぐための簡単な方法
- 6. レジンを使ったコーティング加工とは?
- 6-1. レジン液で閉じ込めるのではなく素材そのものをコーティング
- 6-2. ハンドメイドアクセサリーをレジンでコーティング
- 6-3. 折り紙やプラバンなどをきれいに仕上げる
- 7. コーティング方法
- 7-1. 折り紙やマステのコーティング
- 7-2. 押し花のコーティング
- 7-3. プラバンのコーティング
- 8. 仕上げとしてのコーティング
- 9. まとめ
01レジンを用いたコーティング加工の基礎知識
1-1レジンの特徴と役割
レジンは、液体から硬化する過程で高い透明度を保ちながら、強度のある表面を形成します。 この特性により、アート作品やアクセサリーの保護材として優れた選択肢となっています。 さらに、紫外線や湿度に対する耐性もあるため、長期間にわたって美しい状態を保つことが可能です。 特に、硬化後の表面はガラスのような光沢を持つため、作品の美しさを引き立てます。 また、液状のレジンを使用することで、繊細なデザインや複雑な形状にも対応できます。 例えば、折り紙や押し花のような薄くて繊細な素材でも、レジンでコーティングすることで強度を持たせることができ、破損しにくくなるのです。
レジンの硬化プロセスと適用範囲
レジンは、硬化剤や紫外線ライトによって液状から固体に変化します。 この硬化プロセスは、数分から数時間で完了し、コーティングが完成します。 硬化後は、透明度の高い仕上がりとなり、表面がなめらかで光沢のある状態が持続します。 硬化プロセスを理解することで、最適なタイミングや条件下で作業を進めることができ、仕上がりの質を向上させることが可能です。
1-1さまざまな素材への応用可能性
レジンは、コーティングの用途として非常に幅広い素材に対応可能です。 伝統的な紙やプラスチックはもちろん、自然素材である花や木材、金属にも使用できます。 それぞれの素材には異なる特性があり、レジンのコーティングはそれらの特性を引き立てつつ、保護する役割を果たします。 例えば、折り紙や押し花のようなデリケートな素材には、レジンが表面を保護しつつ、透明感を活かした美しい仕上がりを提供します。 一方、プラパンや金属に使用する際には、表面の強度を増し、傷や汚れから守ることが可能です。 これにより、アート作品だけでなく、実用的なアイテムにもレジンの応用範囲は広がっています。
特殊な素材とレジンの相性
特殊な素材、例えば布や革のような柔軟性のある素材に対しても、レジンは適応できますが、硬化後の仕上がりが硬くなるため、扱いには注意が必要です。 柔らかさを保ちたい素材の場合は、薄い層でレジンを塗布し、柔軟性を残すことがポイントとなります。 また、金属や木材の場合は、表面を滑らかに仕上げるための研磨作業が重要です。 これにより、素材の特性を保ちながら、レジンの美しさと保護効果を最大限に引き出せます。
1-1レジンコーティングが人気の理由
レジンコーティングが広く支持される理由の一つは、その使いやすさと仕上がりの美しさです。 初心者でも簡単に扱うことができ、作業自体が直感的であるため、多くのハンドメイド愛好者に選ばれています。 また、コーティング後の透明感や光沢が、作品を一段と魅力的に仕上げることも人気の理由の一つです。 さらに、レジンは様々な効果を加えることができるカスタマイズ性が高く、色を混ぜたり、ラメやドライフラワーを封入したりすることで、オリジナリティのある作品を作ることが可能です。 これにより、単なる保護コーティングの枠を超え、デザインの一部として活用できる点が魅力です。
レジン加工におけるコストと効率
レジンは比較的低コストで入手でき、少量で広範囲に使用できるため、費用対効果が高いです。 特に、手作りアイテムやアクセサリーの制作においては、コストを抑えつつ高品質な仕上がりが期待できます。
01コーティング対象の素材とその仕上がり
1-1素材ごとのコーティング効果
それぞれの素材には独自の特徴があり、レジンコーティングを施すことで、その素材が持つ魅力を引き出せます。 例えば、紙やプラスチックなどの薄い素材には、レジンが保護膜となり、強度を高めつつ、透明感のある光沢を与えます。 一方で、木材や金属などの堅い素材には、より滑らかな表面を作り出し、耐久性を持たせることが可能です。
薄い素材へのコーティングの利点
薄い素材、例えば折り紙やプラパンのような繊細な素材に対しては、レジンが破損を防ぎつつ、その美しい色彩やデザインを保護する役割を果たします。 特に折り紙や押し花にレジンをコーティングすることで、透明で光沢のある表面を作り、作品の美しさを長持ちさせることができます。 こうした素材には、均一に薄くレジンを塗布することがポイントです。
1-1折り紙を使った美しい仕上げ
折り紙はその繊細な質感とカラフルな色合いが特徴ですが、時間が経つと色あせや破れのリスクがあります。 レジンを用いたコーティングを施すことで、折り紙の強度を増し、色あせや劣化を防ぐことができます。 また、折り紙の表面に透明なコーティングを施すことで、まるでガラス細工のような光沢を持たせることが可能です。
コーティングの手順とコツ
折り紙にレジンコーティングを行う際は、まず折り紙を平らにし、塵や汚れを取り除いてから作業を始めます。 その後、薄く均一にレジンを塗布し、紫外線ライトで硬化させます。 この時、レジンが紙の隙間に入り込みすぎないように注意することが重要です。 硬化後、表面に光沢が出てくるため、より華やかな仕上がりを実現できます。
1-1プラパンを使用した加工法
プラパン(プラスチックシート)は、加熱することで縮小し、厚みが増して固くなる性質を持っています。 レジンコーティングは、プラパンの表面をさらに強化し、透明感と輝きを加えるために最適です。 特に、プラパンに絵を描いたり、デザインを加えたりした後にレジンでコーティングすることで、アート作品の完成度を高められます。
縮小後のプラパンへのコーティングの注意点
プラパンは加熱によって縮小するため、縮小後にレジンを適用するのが理想的です。 これにより、レジンが素材の表面に均一に広がり、仕上がりが滑らかになります。 また、プラパンの表面は縮小後に凹凸が出やすいため、事前に軽く研磨しておくことで、レジンコーティングをより美しく仕上げることが可能です。
1-1押し花をコーティングする際のポイント
押し花は、その繊細な美しさを保存するために、レジンコーティングが効果的です。 しかし、花びらの薄さと脆さにより、慎重にコーティングを行う必要があります。 押し花にレジンを施すことで、時間が経っても色あせず、鮮やかな色合いを保ちながら、立体的な美しさを引き出せます。
押し花の表面にレジンを均一に塗布する技術
押し花は非常に薄いため、レジンを塗布する際は細心の注意が必要です。 まず、押し花を平らな状態で固定し、レジンを少量ずつ塗布します。 この際、筆や細いツールを使って慎重に表面に広げ、ムラができないようにします。 また、硬化する際には一度に多くのレジンを使用せず、薄く塗り重ねることが、花びらを美しく保つ秘訣です。
01レジンコーティングの基本ステップ
1-1材料の準備と注意点
レジンコーティングを行う前に、まず必要な材料を揃え、適切に準備することが重要です。 レジンそのものに加え、硬化剤や紫外線ライト、塗布用のツールや手袋など、作業に必要なアイテムを用意します。 また、コーティングする素材も事前にしっかりと準備しておくことで、作業がスムーズに進みます。 特に、使用するレジンの種類を選ぶ際には、硬化速度や透明度、作業環境に適したものを選定することが重要です。 レジンには主にUVレジンとエポキシレジンがあり、それぞれ特徴が異なります。 UVレジンは紫外線ライトで素早く硬化する一方で、エポキシレジンは自然に硬化するまでに時間がかかりますが、透明度が高く、大きな面積のコーティングに向いています。
作業環境の整備
レジンコーティングは、環境によって仕上がりが左右されやすい作業です。 気温や湿度が高すぎると、レジンが均一に硬化しない可能性があります。 作業環境は涼しく、乾燥した場所が最適で、風や埃が舞い上がらないように注意を払うことが大切です。 さらに、レジンは皮膚や呼吸器への影響があるため、換気の良い場所で作業することや、保護手袋やマスクを着用することも推奨されます。
1-1表面を整えるコツ
レジンを使用する前に、コーティングする素材の表面をしっかりと整えることが、美しい仕上がりの鍵となります。 表面が凸凹していたり、汚れが付着していたりする場合、レジンが均一に広がらず、仕上がりにムラが出てしまう可能性があるからです。 まず、コーティングする素材はしっかりと清掃し、ほこりや汚れを取り除くことが必要です。 特に押し花や折り紙など繊細な素材の場合は、丁寧に清掃を行い、傷がつかないように気を配ることが大切です。 また、プラパンや金属など硬い素材をコーティングする場合は、表面を軽く研磨し、凹凸をなだらかにすることで、レジンが滑らかに広がります。
サンディングと表面調整のテクニック
表面の研磨には、細かい粒子のサンドペーパーを使って行います。 プラパンや木材などの素材は、軽くサンディングすることで表面が整い、レジンがより密着しやすくなります。 ただし、研磨しすぎると素材を傷つけてしまうため、適度に研磨を行うことが重要です。 研磨後は、必ず表面の粉や埃を完全に取り除き、清潔な状態にしてからレジンを塗布します。
1-1均一にコーティングするための方法
レジンを均一にコーティングすることは、美しい仕上がりを得るための重要なポイントです。 コーティングがムラになってしまうと、仕上がりに影響が出るだけでなく、硬化不良を引き起こすこともあります。 そのため、適切な手順でレジンを塗布することが求められます。 まず、少量のレジンを素材に滴下し、ヘラやシリコンスティックなどで均一に広げていきます。 コーティングの際は、素材全体にレジンが行き渡るよう、端から端まで丁寧に広げることがポイントです。 この時、気泡が発生しないように注意し、もし気泡ができた場合は、ピンや針で素早く取り除くことが重要です。
気泡を防ぐためのテクニック
レジンコーティングでは、気泡が発生することが避けられませんが、その数を最小限に抑えるための工夫がいくつかあります。 まず、レジンをかき混ぜる際は、ゆっくりと混ぜることで気泡の発生を抑えられます。 また、塗布後に気泡ができた場合は、温めた針やライターで軽く炙り、表面の気泡を取り除く方法も効果的です。
01完成度を高めるための仕上げの技術
1-1凸凹やバリを整えるためのやすりの使い方
レジンの硬化後、表面に小さな凸凹やバリができることがあります。 これらを取り除かないと、仕上がりが粗く見えてしまうため、やすりを使って整える作業が必要です。 適切なやすりを使い、細かな作業を行うことで、プロのような仕上がりを目指せます。
適切なやすりの選び方と使い方
凸凹やバリを整える際には、粒度の異なるやすりを使い分けることが重要です。 最初は粗目のやすりで大まかに削り、仕上げに向けて細かい粒度のやすりを使って滑らかにします。 プラスチックや金属などの硬い素材に対しては、やすりを軽く動かしながら削ることで、余計な削り過ぎを防ぎつつ、バリや不規則な部分を均一に整えられます。 また、角や狭い部分には、専用の細いやすりを使うと作業がしやすく、細部までしっかりと仕上げることが可能です。 やすりがけを行った後は、必ず柔らかい布で表面の粉や削りかすを丁寧に拭き取り、次の作業に備えましょう。
1-1レジンの表面を滑らかに仕上げる筆使い
やすりで表面を整えた後、さらに滑らかさを追求するために、筆を使ってレジンを再度塗布する仕上げの作業が必要です。 この工程では、均一な筆使いが重要であり、レジンの厚みやムラを避けることが完成度に影響を与えます。
均一にレジンを塗布するための筆の動かし方
レジンを塗布する際、筆を使って表面全体に均一に広げることが肝心です。 筆をあまり強く押し付けず、軽く滑らせるように動かすことで、レジンが均等に広がります。 特に、端から中央に向かって筆を動かすと、余分なレジンが溜まらず、ムラなく仕上がります。 また、細かい部分は、小さめの筆を使って丁寧に塗布し、全体のバランスを保ちましょう。 レジンが硬化する前に、表面の滑らかさを確認しながら慎重に作業を進めることが重要です。 この段階で気泡やムラがあれば、硬化前に取り除くことができます。 最終的に、筆で仕上げたレジンの表面は、ガラスのような透明感と光沢を持つ美しい仕上がりになります。
1-1コーティングを長持ちさせるためのアドバイス
レジンコーティングの仕上げを完了した後、作品を美しい状態で保つためには、長持ちさせるための管理方法やコツを押さえる必要があります。 レジンは耐久性が高いものの、適切な保管とメンテナンスが欠かせません。 レジンコーティングを長期間維持するためのポイントについて解説していきます。
保管方法と定期的なメンテナンスの重要性
レジンコーティングを施した作品は、直射日光や高温多湿の環境に弱いため、涼しく乾燥した場所で保管することが大切です。 また、紫外線による劣化を防ぐために、紫外線防止スプレーを使用するのも効果的です。 さらに、作品を扱う際は、表面に傷がつかないように注意が必要です。 定期的に柔らかい布でほこりを拭き取るなどのメンテナンスを行うことで、長期間美しい状態を保つことができます。
01レジン加工を成功させるためのコツ
1-1温度や湿度が与える影響と対策
レジン加工において、作業中の温度や湿度は仕上がりに大きな影響を与える要因です。 気温が高すぎたり、湿度が高すぎたりする場合、レジンの硬化が不均一になることがあります。 また、低温すぎる環境では、硬化に時間がかかり、表面にムラができやすくなります。 適切な温度と湿度を保つことが、レジン加工を成功させるための鍵です。
理想的な作業環境の温度と湿度
一般的に、レジン加工を行う際の理想的な温度は20〜25度前後、湿度は40〜60%程度が適しています。 温度が低すぎるとレジンが硬化しにくくなり、また湿度が高いと表面に白い曇り(曇り現象)が発生しやすくなります。 そのため、特に梅雨や冬場など湿度や温度が不安定な時期には、エアコンや除湿機を活用し、作業環境を整えることが必要です。 また、室内の温度や湿度だけでなく、使用するレジン自体の温度管理も重要です。 レジンが冷えすぎている場合、硬化不良が起きやすいため、作業前には室温に慣らすことが推奨されます。
1-1作業環境を整えるポイント
レジン加工を行う際には、作業環境自体も非常に重要です。 適切な環境を整えることで、作業の効率が上がり、仕上がりにも大きく影響を与えます。 作業場の整備や照明の使い方、周囲の空気の流れなど、細かい要素にも気を配ることが、レジン加工を成功させる秘訣です。
照明と空気の流れに注意
レジン加工は細かい作業を伴うため、明るい照明環境が欠かせません。 作業スペースには、なるべく自然光に近い明るさの照明を用意し、影ができないように工夫することが大切です。 また、空気の流れも注意が必要で、風が直接当たる環境では、レジンの表面にほこりやゴミが付着しやすくなります。 そのため、空気の流れをコントロールし、静かな環境で作業することを心がけましょう。
作業台の準備と道具の配置
作業台の表面が水平で安定していることも、均一な仕上がりを得るために重要です。 レジンは液体のため、作業台が傾いていると流れが偏り、コーティングが不均一になることがあります。 また、必要な道具は手の届く範囲に整然と配置し、作業中に無駄な動きが出ないように準備することも、効率的な作業をサポートします。
1-1初心者でも簡単にできるコーティングテクニック
初心者がレジン加工を始める際、最初は難しそうに感じるかもしれませんが、いくつかの基本的なテクニックを押さえることで、スムーズに進められます。 ここでは、初心者でも取り組みやすいコーティングテクニックを紹介し、きれいな仕上がりを得るためのヒントをお伝えします。
レジンの適量を見極めるコツ
初心者にとって最も難しいのが、レジンの適切な量を見極めることです。 レジンが多すぎると硬化に時間がかかり、少なすぎると十分なコーティング効果を得られないため、適量を意識して作業することが大切です。 少量ずつレジンを垂らし、ヘラやシリコンスティックを使って、全体に均一に広げるテクニックを身につけましょう。
気泡を防ぐための簡単な方法
気泡はレジン加工において避けられない問題ですが、初心者でも簡単にできる気泡除去方法があります。 まず、レジンを混ぜる際は、ゆっくりと丁寧に混ぜることで気泡の発生を抑えることが可能です。 もし気泡が発生した場合は、ピンや針を使って素早く取り除いたり、表面に温かい空気を軽く吹きかけたりして気泡を消すことも効果的です。 これらの基本的なテクニックを取り入れることで、初心者でも美しいレジンコーティングを施すことができます。
01レジンを使ったコーティング加工とは?
レジンとは簡単に言うと「樹脂」のこと。好きな形に成型することができる素材ですが、そのレジンを使ってコーティングするとどのようなメリットがあるのでしょうか。
1-1レジン液で閉じ込めるのではなく素材そのものをコーティング
通常、レジンを使用するときには、小さなお皿やシリコン製のモールド、枠などに流し込んで透明な塊として使用するのが一般的。しかし、レジンの使い方はそれだけではありません。
通常、レジンは液状のもので、そこに紫外線を当てたり、別の薬剤を加えて化学反応を起こすことで硬化させてしようします。
しかし液体なので、固まりとして使用するだけでなく、別の素材の表面に塗ることも可能。そうしてレジンを表面に塗り、硬化させることでレジンによるコーティングを行うことができます。
1-2ハンドメイドアクセサリーをレジンでコーティング
せっかく作ったハンドメイドのアクセサリーは、長く大切に使いたいものです。しかし、素材によってはぶつけたり落としてしまったりすることで割れてしまったり壊れてしまうことも少なくありません。
また、ネックレスやピアスなどの場合、水分や化粧品などが付着することもありますが、そうするとそこがシミになったり、その部分から劣化が始まってしまうこともあります。
そんなとき、レジンでコーティングしておくと、衝撃や汚れからアクセサリーを守ることができます。
1-3折り紙やプラバンなどをきれいに仕上げる
レジンによるコーティングには、アクセサリーを傷や汚れから守る以外の用途もあります。
たとえば、素敵な折り紙。折り紙はそのまま置いておくと湿気を吸ってすぐによれてしまったり、触っているうちに手垢などで汚れてたりしてしまうものですが、レジン液を塗ってコーティングしておくと、いつまでも出来たときのツヤやしっかりとした質感を楽しむこともできます。
また、プラスチックの板であるプラバンとレジン液によるコーティングだけでも、ちょっとしたアクセサリーを作ることもできます。たとえば好みの形に切り抜いたプラスチックの板の上に、トレーシングペーパーなどのカラフルな紙を置き、底にレジンを塗るだけで簡単なアクセサリーが完成します。通常、ゼロからレジンを使用してアクセサリーを作る場合、乾燥に時間がかかることもありますが、この方法であれば使用するレジンの量が少ないため乾燥までの時間を大幅に短縮することができます。
02コーティング方法
様々な形で応用ができるレジン液によるコーティング。それでは、どのようにすれば美しいレジンのコーティングができるのか、素材ごとに見ていきましょう。
2-1折り紙やマステのコーティング
折り紙やマスキングテープなどにコーティングを行うときには、まず紙質に注意しましょう。一般的なコピー用紙、折り紙などの場合、水分を吸収する吸収率の高い素材が多いため、レジン液を塗るとその中の水分が染み込んで、下が透けることがあります。これは紙の性質によって仕方がないものですが、どうしても発色が悪くなり、文字などが書いてある場合にはにじんだり色が落ちることもあるため、注意が必要です。
また、表面にビニール加工がされている「オーロラ紙」の場合、撥水性が高いため一般的な紙とは逆の注意をしなければいけません。
オーロラ紙のように撥水性の高い紙は、水分が吸収されにくく、レジン液をはじいてしまいがち。そのため、少し多めに塗る必要がありますが、多めのレジン液を均等に塗るのは非常に難しく、どうしても凹凸ができてしまうことがあります。
オーロラ紙は光沢があり、きれいな折り紙に使われることも多い種類なので、もしオーロラ紙をレジンでコーティングしたいときには、できるだけ幅の広い筆などを使い、均等に、多めに塗ることを心がけましょう。そうすると、本来の発色を活かしてきれいにコーティングすることができます。
もし、コーティングやレジン液の扱いに慣れていない、自信がないという場合には、「トレーシングペーパー」がおすすめです。トレーシングペーパーは薄手の紙ですが、水分を吸収しすぎず、はじきすぎないという性質を持っています。そのため、レジン液をしっかり全体に塗ることができます。最近では百円ショップなどで、きれいな柄なども多く揃っているため、紙をレジンでコーティングしたいというときには便利な存在です。
紙をコーティングするときには画用紙もおすすめの紙です。画用紙は水を吸いやすい性質を持っていますが、厚みがあるため、レジン液をコーティングしても透けた感じがなく、色もしっかりと発色を保ってくれます。
もし、レジンによるコーティングには向かない紙質だけど何とかしたいという場合には、レジンのコーティングを行う前に下処理をしておくという方法もあります。
手芸店や文具店に行くと、紙への液体の染み込みを防ぐ「ジェルメディウム」「ジェッソ」などの下塗り材が販売されています。それらを塗って乾かしておくと、レジンによるコーティングが簡単になります。これらの下塗り材が手に入らないというときには、木工ボンドを薄塗りすることで代用できるので、ぜひ試してみることをおすすめします。
2-2押し花のコーティング
お花はそのままの状態を保たせたい素材のひとつです。そのため、レジンによるコーティングを行いたくなりますが、残念ながら生花の状態でコーティングを行うことはできないため、まずはお花を押し花に加工する必要があります。
その際、押し花にあらかじめ着色しておくと、時間が経っても色が変色しにくくなります。
押し花にコーティングを行うときには、シリコンマットなどがあると便利です。シリコンマットにあらかじめレジン液を塗り、その上に押し花を乗せて、さらにレジン液を乗せていきます。最初のレジン液は押し花の固定だけでなく、あとにレジン液を乗せたときの反りかえりを防ぐという意味があります。
また、あとにレジン液を乗せるときには、多めにレジン液を使用しましょう。レジン液が不足している場合、押し花が反りかえってしまうことがあります。
2-3プラバンのコーティング
プラバンにコーティングを行うときには、しっかりとプラスチックを固めるため、オーブンで下焼きを行う必要があります。
ただし、下焼きを行うとプラスチックは予想よりもぎゅっと小さくなってしまうため、少し大きめに作っておくことが必要になります。
03仕上げとしてのコーティング
レジンのコーティングには作品を守る以外にも、見た目や触り心地をアップさせる仕上げとしての意味もあります。
そのときに必要なのがやすり。レジンで作った作品にはどうしても余った部分ができるため、その部分をやすりで削ります。
その後、コーティングのレジンを塗りますが、その場合には塗る方法以外にも、全体をレジンに漬ける方法もあります。こうしておくと、全体を均一にコーティングすることができます。
01まとめ
レジンコーティングは、美しい仕上がりと保護機能を兼ね備えた方法として多くの作品に活用されています。
成功のポイントは、温度や湿度の管理、作業環境の整備、そして初心者でも実践しやすいテクニックを取り入れることです。
適切な道具と手順を守ることで、コーティングの質が向上し、長く美しい状態を保つことができます。
レジン加工を楽しみながら、作品の完成度をさらに高めましょう。
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runrun 先生
アクセサリーショップ運営
静岡県浜松市出身。物流業界のOLを経てハンドメイド(UVレジン)の世界へ。 minneギャラリーにてハンドメイドアクセサリーショップ「Ange.mignon〜アンジュ.ミニョン」運営。
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1-1レジン液で閉じ込めるのではなく素材そのものをコーティング
通常、レジンを使用するときには、小さなお皿やシリコン製のモールド、枠などに流し込んで透明な塊として使用するのが一般的。しかし、レジンの使い方はそれだけではありません。
通常、レジンは液状のもので、そこに紫外線を当てたり、別の薬剤を加えて化学反応を起こすことで硬化させてしようします。
しかし液体なので、固まりとして使用するだけでなく、別の素材の表面に塗ることも可能。そうしてレジンを表面に塗り、硬化させることでレジンによるコーティングを行うことができます。
1-2ハンドメイドアクセサリーをレジンでコーティング
せっかく作ったハンドメイドのアクセサリーは、長く大切に使いたいものです。しかし、素材によってはぶつけたり落としてしまったりすることで割れてしまったり壊れてしまうことも少なくありません。
また、ネックレスやピアスなどの場合、水分や化粧品などが付着することもありますが、そうするとそこがシミになったり、その部分から劣化が始まってしまうこともあります。
そんなとき、レジンでコーティングしておくと、衝撃や汚れからアクセサリーを守ることができます。
1-3折り紙やプラバンなどをきれいに仕上げる
レジンによるコーティングには、アクセサリーを傷や汚れから守る以外の用途もあります。
たとえば、素敵な折り紙。折り紙はそのまま置いておくと湿気を吸ってすぐによれてしまったり、触っているうちに手垢などで汚れてたりしてしまうものですが、レジン液を塗ってコーティングしておくと、いつまでも出来たときのツヤやしっかりとした質感を楽しむこともできます。
また、プラスチックの板であるプラバンとレジン液によるコーティングだけでも、ちょっとしたアクセサリーを作ることもできます。たとえば好みの形に切り抜いたプラスチックの板の上に、トレーシングペーパーなどのカラフルな紙を置き、底にレジンを塗るだけで簡単なアクセサリーが完成します。通常、ゼロからレジンを使用してアクセサリーを作る場合、乾燥に時間がかかることもありますが、この方法であれば使用するレジンの量が少ないため乾燥までの時間を大幅に短縮することができます。
2-1折り紙やマステのコーティング
折り紙やマスキングテープなどにコーティングを行うときには、まず紙質に注意しましょう。一般的なコピー用紙、折り紙などの場合、水分を吸収する吸収率の高い素材が多いため、レジン液を塗るとその中の水分が染み込んで、下が透けることがあります。これは紙の性質によって仕方がないものですが、どうしても発色が悪くなり、文字などが書いてある場合にはにじんだり色が落ちることもあるため、注意が必要です。
また、表面にビニール加工がされている「オーロラ紙」の場合、撥水性が高いため一般的な紙とは逆の注意をしなければいけません。
オーロラ紙のように撥水性の高い紙は、水分が吸収されにくく、レジン液をはじいてしまいがち。そのため、少し多めに塗る必要がありますが、多めのレジン液を均等に塗るのは非常に難しく、どうしても凹凸ができてしまうことがあります。
オーロラ紙は光沢があり、きれいな折り紙に使われることも多い種類なので、もしオーロラ紙をレジンでコーティングしたいときには、できるだけ幅の広い筆などを使い、均等に、多めに塗ることを心がけましょう。そうすると、本来の発色を活かしてきれいにコーティングすることができます。
もし、コーティングやレジン液の扱いに慣れていない、自信がないという場合には、「トレーシングペーパー」がおすすめです。トレーシングペーパーは薄手の紙ですが、水分を吸収しすぎず、はじきすぎないという性質を持っています。そのため、レジン液をしっかり全体に塗ることができます。最近では百円ショップなどで、きれいな柄なども多く揃っているため、紙をレジンでコーティングしたいというときには便利な存在です。
紙をコーティングするときには画用紙もおすすめの紙です。画用紙は水を吸いやすい性質を持っていますが、厚みがあるため、レジン液をコーティングしても透けた感じがなく、色もしっかりと発色を保ってくれます。
もし、レジンによるコーティングには向かない紙質だけど何とかしたいという場合には、レジンのコーティングを行う前に下処理をしておくという方法もあります。
手芸店や文具店に行くと、紙への液体の染み込みを防ぐ「ジェルメディウム」「ジェッソ」などの下塗り材が販売されています。それらを塗って乾かしておくと、レジンによるコーティングが簡単になります。これらの下塗り材が手に入らないというときには、木工ボンドを薄塗りすることで代用できるので、ぜひ試してみることをおすすめします。
2-2押し花のコーティング
お花はそのままの状態を保たせたい素材のひとつです。そのため、レジンによるコーティングを行いたくなりますが、残念ながら生花の状態でコーティングを行うことはできないため、まずはお花を押し花に加工する必要があります。
その際、押し花にあらかじめ着色しておくと、時間が経っても色が変色しにくくなります。
押し花にコーティングを行うときには、シリコンマットなどがあると便利です。シリコンマットにあらかじめレジン液を塗り、その上に押し花を乗せて、さらにレジン液を乗せていきます。最初のレジン液は押し花の固定だけでなく、あとにレジン液を乗せたときの反りかえりを防ぐという意味があります。
また、あとにレジン液を乗せるときには、多めにレジン液を使用しましょう。レジン液が不足している場合、押し花が反りかえってしまうことがあります。
2-3プラバンのコーティング
プラバンにコーティングを行うときには、しっかりとプラスチックを固めるため、オーブンで下焼きを行う必要があります。
ただし、下焼きを行うとプラスチックは予想よりもぎゅっと小さくなってしまうため、少し大きめに作っておくことが必要になります。
03仕上げとしてのコーティング
レジンのコーティングには作品を守る以外にも、見た目や触り心地をアップさせる仕上げとしての意味もあります。
そのときに必要なのがやすり。レジンで作った作品にはどうしても余った部分ができるため、その部分をやすりで削ります。
その後、コーティングのレジンを塗りますが、その場合には塗る方法以外にも、全体をレジンに漬ける方法もあります。こうしておくと、全体を均一にコーティングすることができます。
01まとめ
レジンコーティングは、美しい仕上がりと保護機能を兼ね備えた方法として多くの作品に活用されています。
成功のポイントは、温度や湿度の管理、作業環境の整備、そして初心者でも実践しやすいテクニックを取り入れることです。
適切な道具と手順を守ることで、コーティングの質が向上し、長く美しい状態を保つことができます。
レジン加工を楽しみながら、作品の完成度をさらに高めましょう。
そのときに必要なのがやすり。レジンで作った作品にはどうしても余った部分ができるため、その部分をやすりで削ります。
その後、コーティングのレジンを塗りますが、その場合には塗る方法以外にも、全体をレジンに漬ける方法もあります。こうしておくと、全体を均一にコーティングすることができます。