整体師の仕事内容と働き方について
整体師は、患者の体調を改善する専門家として、その日常業務に多くの役割と責任を負っています。
施術を通じて痛みを和らげるだけでなく、患者の生活の質全体を向上させるために尽力しています。
信頼関係を築きながら、適切なケアを提供することが、整体師としての成功のポイントです。
患者さんの身体を癒す整体師のお仕事。実は整体師の仕事には実際の施術だけでなく、その他にも様々な業務があります。今回は整体師の仕事の内容や働き方についてご紹介します。
- 目次
- 1. 整体師の仕事とは?その役割と日常業務
- 1-1. 多岐にわたる整体師の職務内容
- 1-2. カウンセリングによる患者の理解
- 1-3. 効果的な施術の実践
- 1-4. 健康維持を支えるアドバイス
- 1-5. 患者記録の管理と分析
- 1-6. 環境整備と衛生管理の重要性
- 1-7. 新人教育とチーム内での成長
- 2. 整体師としての働き方:多様なキャリアパス
- 2-1. 自立したキャリアを目指す独立開業
- 2-2. 経営者としての責任と成長の機会
- 2-3. 安定した職場環境を求める施設勤務
- 2-4. スキルの向上とキャリアパスの拡大
- 2-5. 自由な働き方を選ぶフリーランス
- 2-6. 自己管理とマーケティングの重要性
- 2-7. 複数の場で経験を積む複合的勤務
- 2-8. バランスと効率的な働き方
- 3. 整体師の勤務形態:それぞれの特徴とメリット
- 3-1. 独立開業での経営と実務の両立
- 3-2. 経営者としての挑戦と達成感
- 3-3. 施設勤務の安定とチームワーク
- 3-4. 安定した環境での成長とキャリアアップ
- 3-5. フリーランスとしての自由と責任
- 3-6. 自由な働き方と求められる自己管理能力
- 4. 整体師の活動分野と将来性
- 4-1. 医療・リハビリ分野での貢献
- 4-2. 患者のリハビリを支える整体技術の応用
- 4-3. スポーツ業界での整体師の役割
- 4-4. アスリートのパフォーマンスを最大限に引き出すサポート
- 4-5. 高齢者ケア分野でのニーズ
- 4-6. 高齢者の生活の質を向上させる整体ケア
- 4-7. 健康と美容を支える整体師
- 4-8. 美容と健康を両立させる整体のアプローチ
- 5. 整体師の基本的な業務とその重要性
- 5-1. 医師との職務の違い
- 5-2. 整体師の治療アプローチとその限界
- 5-3. 柔道整復師との役割の違い
- 5-4. 柔道整復師の専門性と整体師の補完的役割
- 5-5. 体力を求められる整体師の仕事
- 5-6. 整体師としての体力維持と自己管理
- 6. 整体師の仕事とは?
- 6-1. 手足を使った技術を用いて背骨・骨盤の矯正や筋肉の疲れを回復させる整体を行う
- 6-2. 医師との違い
- 6-3. 柔道整復師との違い
- 6-4. 体力を消耗する仕事
- 7. 整体師の仕事の流れ
- 8. 整体師の仕事内容
- 8-1. カウンセリング
- 8-2. 施術
- 8-3. 洗濯、片付け
- 8-4. 新人育成
- 9. まとめ
01整体師の仕事とは?その役割と日常業務
整体師は、患者一人ひとりの体調や生活習慣に合わせたケアを提供し、体のバランスを整えることで、痛みの軽減や健康の維持を図ります。
そのためには、患者との信頼関係を築くことが不可欠であり、日常業務にはそのための多くの努力が含まれています。
1-1多岐にわたる整体師の職務内容
整体師の仕事は、施術だけではなく、患者の健康を総合的にサポートするためのさまざまな業務を含みます。
整体師としての職務は多岐にわたり、どれも患者の健康に直結する重要な役割を果たしています。
ここでは、整体師の日常業務の具体的な内容について解説します。
カウンセリングによる患者の理解
整体師の仕事は、まず患者を理解することから始まります。
初めての患者であれ、長年の患者であれ、カウンセリングを通じて、患者の体調、生活習慣、過去のケガや病気などを詳しく聞き出します。
このプロセスは、効果的な施術を行うための土台となります。
カウンセリングでは、患者の主訴だけでなく、その背景にある要因を探ることが重要です。
例えば、肩こりを訴える患者がいた場合、単に肩を施術するだけでなく、デスクワークの習慣やストレスの有無なども考慮し、根本的な原因を特定する努力が求められます。
これにより、整体師は患者に適した最適な施術プランを立てられるのです。
効果的な施術の実践
カウンセリングを通じて得た情報をもとに、整体師は具体的な施術を行います。
施術には、患者の体の状態やニーズに応じた技術が使用されます。
整体の技術は多岐にわたりますが、共通する目的は、体のバランスを整え、自然治癒力を高めることです。
施術中、整体師は患者の体の反応を常に観察しながら、適切な力加減や技術を選択します。
施術の効果を最大限に引き出すためには、患者とのコミュニケーションが不可欠です。
施術の過程で感じる違和感や痛みなどをリアルタイムで確認し、施術の進行を調整することで、患者にとって最も効果的なケアを提供します。
健康維持を支えるアドバイス
整体師の役割は、施術だけにとどまりません。
患者が健康を維持し、再発を防ぐためには、日常生活での注意点や自己管理の方法を指導することも重要です。
整体師は、患者が自宅でできる簡単なストレッチや運動、姿勢の改善方法などをアドバイスし、日常生活の中で健康を維持できるようサポートします。
このアドバイスは、患者の生活習慣や職業、体の状態に合わせたものでなければなりません。
例えば、長時間のデスクワークをする患者には、定期的に立ち上がって体を動かすことや、椅子の座り方を見直すよう指導します。
こうしたアドバイスを通じて、整体師は患者が健康を維持し、施術の効果を長持ちさせる手助けをします。
患者記録の管理と分析
整体師にとって、患者の記録管理も重要な業務の一つです。
カウンセリング内容や施術内容、患者の体調の変化などを詳細に記録することで、次回以降の施術に役立てます。
これにより、継続的なケアが可能となり、患者の健康状態の改善を図れます。
また、記録を分析することで、施術の効果や改善点を見つけ出すことが可能です。
例えば、ある施術が特定の患者に対してどのような効果をもたらしたかを記録し、同様の症状を持つ他の患者に対しても適用できます。
こうした記録と分析は、整体師の技術向上にもつながります。
環境整備と衛生管理の重要性
整体院の環境整備や衛生管理も、整体師の日常業務の一環です。
清潔で整った環境は、患者が安心して施術を受けられる空間を提供します。
施術台の消毒や器具の清掃、院内の整理整頓など、衛生管理を徹底することで、感染症の予防や患者の信頼を得られます。
また、リラックスできる環境を作ることも大切です。
施術中に患者がリラックスできるよう、整体師は照明や音楽、香りなどの環境要素にも気を配ります。
これにより、施術の効果を高めるだけでなく、患者の満足度を向上させられます。
新人教育とチーム内での成長
整体師としての経験を積む中で、新人の教育やチーム内での成長にも貢献することが求められます。
新人教育は、整体師としての技術や知識を次世代に伝える大切な役割です。
教育を通じて、新人整体師が一人前になるまでのサポートを行い、チーム全体の技術向上を図ります。
教育の際には、実践的な指導が不可欠です。
施術技術だけでなく、患者とのコミュニケーションや記録管理の方法など、日常業務のすべてにわたって指導します。
また、新人に対してフィードバックを行い、改善点を指摘しながら成長を促すことも重要です。
02整体師としての働き方:多様なキャリアパス
整体師としての道を進む上で、どのようなキャリアパスが考えられるのか、詳しく見ていきましょう。
2-1自立したキャリアを目指す独立開業
独立開業は、自分自身のビジョンに基づいた施術やサービスを提供できる、最も自由度の高いキャリアパスです。
整体師として一定の経験と信頼を築いた後、独立することを考える方も多いでしょう。
独立開業には、自身の施術スタイルや経営方針を自由に決められる利点があります。
例えば、自分の得意とする施術法を全面に押し出したり、特定の顧客層に特化したサービスを展開したりすることも可能です。
また、勤務時間や休日も自分で決められるため、ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方ができるのも魅力の一つです。
経営者としての責任と成長の機会
独立開業には、経営者としての責任が伴います。
施術だけでなく、集客や経費管理、スタッフの採用・育成など、経営全般に関わる多くの業務をこなす必要があります。
これにはリスクが伴うものの、成功した場合には大きな成長と達成感を得られます。
経営者としてのスキルは、整体師としての技術とは異なる部分も多く、学びと成長の機会が豊富です。
マーケティングや財務管理、人材育成など、経営全般に関する知識を深めることで、独立開業の成功率を高められます。
また、顧客からのフィードバックを直接受け取ることで、サービスの質を高め続けることも可能です。
2-2安定した職場環境を求める施設勤務
整体師としてのキャリアを考える際、多くの人がまず思い浮かべるのが施設勤務です。
施設勤務には、安定した収入と職場環境、そしてチームワークを重視した働き方が求められます。
施設勤務の最大の利点は、経営のリスクを負わずに整体師としての仕事に集中できる点です。
給与が安定しており、福利厚生や労働環境も整っているため、長期的に安心して働けます。
また、同僚や上司と協力し合いながら仕事を進めるため、チームワークが重要視される環境です。
スキルの向上とキャリアパスの拡大
施設勤務では、定期的な研修や教育プログラムを通じてスキルを磨く機会が多く提供されます。
特に大規模な施設では、最新の技術や知識を学べる環境が整っており、整体師としての成長を促せます。
また、施設内での昇進や異動を通じて、キャリアパスを拡大することも可能です。
例えば、リーダーシップを発揮してチームを率いるポジションに就くことや、新しいサービスの立ち上げに関わることも考えられます。
このように、施設勤務は安定した環境の中でキャリアを築き、成長するための多くのチャンスを提供してくれる働き方です。
2-3自由な働き方を選ぶフリーランス
フリーランスとして働く整体師は、自分のペースで仕事を進められるため、自由度の高い働き方を求める方にとって魅力的な選択肢です。
フリーランス整体師は、自分で仕事を獲得し、自分で施術を提供することで収入を得ます。
フリーランスの大きな特徴は、勤務場所や時間に制約が少ない点です。
クライアントのニーズに合わせて自宅や出張先で施術を行え、スケジュールも柔軟に調整できます。
また、自分の得意分野や興味のある分野に特化したサービスを提供できるため、自己表現の場としても最適です。
自己管理とマーケティングの重要性
フリーランスとして成功するためには、自己管理能力とマーケティングスキルが不可欠です。
スケジュール管理や顧客対応、財務管理など、すべての業務を自分でこなす必要があります。
また、新規クライアントを獲得するためには、効果的なマーケティング戦略が必要です。
フリーランス整体師は、自身のブランドを築き、信頼を得ることが成功への鍵となります。
口コミやSNSを活用した宣伝、または既存顧客からの紹介など、さまざまな方法で新規顧客を獲得し、持続的なビジネスを展開することが求められます。
2-4複数の場で経験を積む複合的勤務
複合的勤務とは、複数の勤務形態を組み合わせて働くスタイルです。
例えば、平日は施設で勤務し、週末はフリーランスとして活動する、あるいは別の整体院でパートタイムで働くなど、一つの場所に拘束されずにさまざまな経験を積めます。
複合的勤務の利点は、異なる環境で多様なスキルを身につけることができる点です。
施設勤務では安定した収入を得ながら、フリーランス活動では自分のペースで仕事を進める自由を享受できます。
また、異なる職場で得た知識や経験を活かし、新たな価値を提供できるため、総合的なスキルアップにつながります。
バランスと効率的な働き方
複合的勤務を成功させるためには、効果的なバランスと効率的な働き方が求められます。
複数の職場や活動を両立させるためには、スケジュール管理が非常に重要です。
また、それぞれの職場で求められるスキルや対応が異なるため、柔軟に対応できる能力が必要です。
この働き方は、整体師としてのキャリアを多方面にわたり発展させるチャンスを提供します。
異なる環境での経験が、独自の視点やスキルを磨く手助けとなり、最終的には自身の市場価値を高めることにもつながります。
03整体師の勤務形態:それぞれの特徴とメリット
自身のキャリアビジョンやライフスタイルに合わせて適切な働き方を選ぶことが、長期的な成功につながるでしょう。
ここでは、代表的な勤務形態について詳しく解説していきます。
3-1独立開業での経営と実務の両立
独立開業は、自分自身の理念やビジョンに基づいた整体院を運営できる、最も自由度の高い勤務形態です。
しかし、その自由さには経営者としての責任が伴います。
経営と実務を両立させるためには、高い自己管理能力と経営知識が求められます。
経営者としての挑戦と達成感
独立開業には、施術者であると同時に経営者としての役割も担う必要があります。
顧客の集客やマーケティング、財務管理、スタッフの雇用と育成など、経営に関わるすべての業務を管理しなければなりません。
これは大きな挑戦ですが、同時に成功したときの達成感は非常に大きなものです。
また、経営者としての視点を持つことで、より効果的なサービスを提供するためのアイデアや施策を実行に移せます。
例えば、顧客のニーズに応じた新しいサービスの導入や、施術技術の向上のための投資など、独立開業ならではの柔軟な対応が可能です。
3-2施設勤務の安定とチームワーク
施設勤務は、整体師としてのスキルを発揮しつつ、安定した職場環境と収入を得られる働き方です。
大規模な施設やチェーン展開している整体院での勤務は、安定性を重視する整体師にとって魅力的な選択肢となります。
安定した環境での成長とキャリアアップ
施設勤務の最大のメリットは、安定した給与と福利厚生に加え、整った労働環境で働けることです。
また、施設内では同僚や上司とのチームワークが求められるため、人間関係の構築やコミュニケーション能力の向上が期待できます。
さらに、施設勤務では定期的な研修や教育プログラムが提供されることが多く、整体師としてのスキルを継続的に磨く機会が豊富です。
また、施設内でのキャリアアップの道も開かれており、リーダーシップを発揮してチームをまとめるポジションや、新しいサービスの企画・導入に携わるチャンスもあります。
3-3フリーランスとしての自由と責任
フリーランス整体師は、自分のペースで仕事を進められる自由度の高い働き方を選べます。
しかし、その自由には自己管理と責任が伴います。
フリーランスとしての成功は、自身のスキルとビジネス能力にかかっています。
自由な働き方と求められる自己管理能力
フリーランスとして働く整体師は、勤務時間や場所に縛られず、自分のスケジュールに合わせて仕事を進められます。
これは、ライフスタイルに合わせた働き方を実現したい方にとって大きな魅力です。
しかし、その自由さの裏には、自己管理能力が強く求められます。
フリーランスとして成功するためには、顧客との信頼関係を築き、定期的な仕事を確保するための努力が必要です。
また、収入が不安定になる可能性もあるため、財務管理やマーケティングスキルも重要となります。
フリーランス整体師としてのキャリアを成功させるには、施術の技術だけでなく、ビジネスセンスも磨くことが求められるのです。
04整体師の活動分野と将来性
整体師の活動領域は多岐にわたり、それぞれの分野で独自の専門性が求められます。
これらの分野での経験は、将来性のあるキャリアパスを切り開くための重要なステップです。
整体師が活躍できる主な分野とその将来性について詳しく見ていきましょう。
4-1医療・リハビリ分野での貢献
整体師は、医療・リハビリ分野において、患者の回復をサポートする重要な役割を果たしています。
この分野では、医学的知識と整体技術を組み合わせることで、患者の身体機能の回復や痛みの軽減に寄与します。
患者のリハビリを支える整体技術の応用
医療・リハビリ分野での整体師の役割は、手術後のリハビリや慢性的な痛みの管理など、多岐にわたります。
整体師は、患者の身体状況に応じて施術を行い、筋肉や関節の機能回復を促進します。
また、リハビリプログラムの一環として、患者が日常生活を再び営むためのサポートも行います。
この分野での整体師の将来性は高く、特に高齢化社会においては、リハビリを必要とする患者が増加しているため、整体師の需要もますます高まる可能性が高いです。
医療機関やリハビリセンターとの連携を深めることで、さらなるキャリアの発展が期待できます。
4-2スポーツ業界での整体師の役割
スポーツ業界において、整体師はアスリートの身体のケアやパフォーマンス向上のために重要な役割を担っています。
この分野では、競技者の身体を最適な状態に保つための専門的な知識と技術が求められます。
アスリートのパフォーマンスを最大限に引き出すサポート
スポーツ整体師は、試合前後のケアや、怪我の予防とリハビリを担当します。
アスリートが最高のパフォーマンスを発揮できるよう、筋肉の緊張を和らげ、関節の可動域を広げる施術を行います。
また、怪我の早期回復を促すために、個別にカスタマイズされた施術プランを提供することも重要です。
この分野での将来性は非常に高く、プロスポーツチームやアスリート個人と契約するチャンスも多くあります。
また、スポーツイベントやトレーニングキャンプでの活動も期待されており、スポーツ整体師としてのキャリアは多岐にわたる可能性を秘めています。
4-3高齢者ケア分野でのニーズ
高齢化社会が進む中で、高齢者の健康維持と生活の質向上を支える整体師の需要が増えています。
この分野では、年齢に伴う体の変化や、慢性的な痛みを抱える高齢者に対して、適切なケアを提供することが求められます。
高齢者の生活の質を向上させる整体ケア
高齢者ケア分野での整体師の役割は、関節の柔軟性を保ち、筋力を維持するための施術を行うことです。
また、転倒予防や慢性疾患の管理を目的としたケアも重要です。
整体師は、個々の高齢者の健康状態に合わせた施術を提供し、高齢者ができるだけ自立した生活を送れるようサポートします。
この分野での整体師の将来性は非常に高く、高齢者人口の増加に伴い、介護施設や在宅ケアでの需要が急増しています。
高齢者のニーズに対応した専門的な知識と技術を身につけることで、キャリアの安定と成長が期待できます。
4-4健康と美容を支える整体師
整体師は、健康管理だけでなく、美容分野でも活躍しています。
この分野では、外見の美しさと内面的な健康を両立させるための施術が求められます。
特に、美容整体は近年人気が高まっており、整体師としての新たなキャリアの可能性を広げています。
美容と健康を両立させる整体のアプローチ
美容整体は、体の歪みを整え、姿勢を改善することで、外見の美しさを引き出す施術を行います。
例えば、小顔矯正や骨盤矯正といった施術は、見た目の改善だけでなく、体内の循環を促進し、健康状態を改善する効果もあります。
また、ストレス緩和やリラクゼーションを目的とした整体も、美容分野での重要な役割です。
この分野での将来性も非常に高く、健康志向の高まりとともに、より多くの人々が美容整体に関心を持つようになっています。
美容業界とのコラボレーションや、健康と美容を融合させた新しい施術メニューの開発を通じて、整体師としてのキャリアをさらに発展させられます。
05整体師の基本的な業務とその重要性
整体師は、患者の生活の質を向上させるために、体のバランスを整え、自然治癒力を引き出すことを目指しています。
そのため、整体師が行う施術やケアは、患者の日常生活に直接影響を与える重要な役割を果たしています。
整体師の業務がどのように重要であり、医師や柔道整復師との違いについて詳しく見ていきましょう。
5-1医師との職務の違い
整体師と医師は、いずれも患者の健康をサポートする専門職ですが、その役割には大きな違いがあります。
医師は、医学的な診断や治療を行い、薬物療法や手術を通じて病気を治療するのが主な役割です。
一方、整体師は、体のバランスを整えることで自然治癒力を高め、健康を維持するサポートを行います。
整体師の治療アプローチとその限界
整体師は、患者の体の歪みを矯正し、筋肉や関節の調整を行うことで、痛みや不調を軽減することに重点を置いています。
しかし、整体師は医学的な診断や薬物治療を行うことができないため、医師との連携が不可欠です。
例えば、重篤な疾患が疑われる場合は、速やかに医師の診察を受けるよう患者に指導する必要があります。
このように、整体師は患者の健康を守るために、医師との協力体制を築くことが重要です。
5-2柔道整復師との役割の違い
柔道整復師と整体師は、どちらも手技を用いて体の不調を改善する点で共通していますが、その資格や役割には明確な違いがあります。
柔道整復師は、国家資格を持ち、骨折や脱臼の治療を行える点で、整体師とは異なります。
柔道整復師の専門性と整体師の補完的役割
柔道整復師は、骨や関節に関する専門的な知識と技術を持ち、外傷に対する治療を行います。
一方、整体師は、体全体のバランスを調整することで、痛みや不調の原因を根本から改善することが目的です。
例えば、肩こりや腰痛などの慢性的な症状に対しては、整体師が施術を行い、柔道整復師が必要に応じて医療的な処置を行うことで、より包括的なケアが提供されます。
このように、柔道整復師と整体師は、それぞれの専門性を活かしながら、患者の健康を総合的にサポートすることが求められます。
5-3体力を求められる整体師の仕事
整体師の仕事は、見た目以上に体力を必要とします。毎日、多くの患者に対して手技を用いた施術を行うため、整体師自身の体力や健康管理が非常に重要です。
体力を維持し、患者に対して常にベストな施術を提供するためには、整体師自身が健康であることが求められます。
整体師としての体力維持と自己管理
整体師は、一日に何人もの患者を施術することがあり、手や腕、腰に負担がかかることが多い職業です。
そのため、日々のストレッチや適度な運動を取り入れ、体のコンディションを整えることが大切です。
また、無理な姿勢や過度な力を避けることで、自身の体を守りながら施術を行う技術も必要です。
さらに、長時間の施術による疲労を軽減するために、適切な休息と栄養補給も欠かせません。
整体師としての体力維持は、患者に対する施術の質を保つために不可欠です。
自己管理を徹底することで、長期にわたって健康的に働き続けられ、結果として患者に対するケアの質も向上します。
これにより、整体師は患者からの信頼を得ることができ、キャリアの発展にもつながるのです。
01整体師の仕事とは?
1-1手足を使った技術を用いて背骨・骨盤の矯正や筋肉の疲れを回復させる整体を行う
整体とは、簡単に言えば「身体の歪みを整えることで不調を改善に導く施術」ということになります。
その際に重要なのが、「手足を使った技術を用いる」ということ。整体といえば、固い棒などでぐりぐりと背中を押される、ハリなどを行うといったイメージを持っている方もいますが、実際には基本的に道具を用いることはありません。
用いられるのは手足を使った手技のみ。
同じように手技だけを用いる療法にはマッサージやあんまなどがありますが、整体の基本となるのは、背骨や骨盤といった歪みが現れやすい場所に対して矯正を行うこと。
身体の歪みによって血行が悪化したり、筋肉が片側しか使わないことによって起きた疲れなどを、矯正することで回復に導くのが整体の技術です。
1-2医師との違い
病気を治すといえば医師の仕事。では、整体師と医師ではどのような違いがあるのでしょうか。
整体師と医師の大きな違いは、整体師は症状の緩和に関わることはできるものの「治療」はできないということです。
というのも、医師は国家試験を合格して医師免許を与えられることで治療を行うことが許されている仕事。一方の整体師の場合、国家資格がないため免許を持つことはなく、法律によって治療を行うことが禁じられています。
もし患者さんに医学的な処置が必要になる場合には、整形外科医が治療を行うことが必要になります。
1-3柔道整復師との違い
整体師と同じような存在として「柔道整復師」があります。
実は整体師と柔道整復師では仕事の内容は大きく異なります。柔道整復師は脱臼や骨折、捻挫など骨や関節、筋や靭帯などの損傷を手術せずに治療する仕事。「整復」「固定」といった方法を用いて患者さんの治療を行います。この柔道整復師も医師と同じく国家資格が必要で、資格を取得することで「整骨」「接骨」と名乗って施術を行うことができます。一方、整体師も同じような手技を用いることはありますが、「整骨」や「接骨」という言葉を使うことはできません。
1-4体力を消耗する仕事
整体師は免許がないため「治療」を行うことはできません。しかし、患者さんに対して施術を行うときに体力や精神力が必要になるのは、柔道整復師や医師と変わりありません。
特に整体師の場合、1日に何人もの施術をおこなうため、体力を消耗する仕事だと言われています。
基本的には整体師は座ることがなく、一日中立ちっぱなしの仕事。さらに力を入れて患者さんの筋肉に施術を行う機会も多く、腱鞘炎になってしまうことも少なくありません。
また、患者さんと一対一で向き合う仕事なので、精神的にも疲労を感じることも整体師の苦労のひとつです。
02整体師の仕事の流れ
まず患者さんの施術を行う前には、患者さんがどのような状態なのか、どういった不調を感じているのかなどを聞き取るためのカウンセリングが行われます。その後、簡単な検査やカルテ作成が行われたあと、実際の施術に入ります。
整体は施術が終わったあとのアフターフォローも重要になります。施術によって見つかった身体の歪みは生活習慣や普段の姿勢が原因のものも多いため、日常生活へのアドバイスを行うことが再発防止のためには欠かせません。
03整体師の仕事内容
3-1カウンセリング
実際に整体を行う場合、施術の前のカウンセリングは非常に重要です。
カウンセリングの目的は、患者さんの症状や病歴について聞き取ること。といっても、すべての患者さんが自分の身体の状態を説明できるわけではありません。また、不調の原因が痛みなどを感じる部分だけでなく、別の場所にあることも。
さらにカウンセリングでは施術の方針をきちんと理解してもらうことも必要になります。
そのため、整体師には施術の能力だけでなく、患者さんとのコミュニケーション能力も求められます。
3-2施術
整体の施術は、整体師によって様々です。すでに説明したように、整体の目的は身体の歪みを取り去ることで、自然治癒力を高めたり、不調や痛みを取り除くこと。しかし実際に身体の歪みにアプローチするためには様々な方法があります。
整体師の中には柔道整復師や鍼灸師、あんまマッサージ指圧師など他の資格を取得している人も多く、その場合はそれらの技術を組み合わせるなどの工夫を行ったり、患者さんの状態に合ったものを用いたりすることによってオリジナルの施術を行います。
さらに患者さんによっては日常生活の姿勢や生活習慣などが不調の原因になっていることも多く、生活を行う上でのアドバイスなどを行うことも必要です。特に身体の痛みがひどい場合など、それが原因でメンタルをそこなってしまうこともあり、身体の一部分だけでなく全体を見て施術を行うことも求められています。
最近の整体では、身体の不調やトラブルだけでなく、美容を目的とした施術も人気を集めています。たとえば骨盤矯正やO脚矯正、小顔矯正などを行うこともあり、リラクゼーションサロンなどでは、ふくらはぎや足の裏を中心としたフットリフレクソロジー、頭皮の血行アップを目的にしたヘッドスパなどをメニューに加えているお店も増加しています。
また、美容整体の中でも最近人気があるのが産後整体。産後整体は出産によって歪んでしまった骨盤の矯正を中心に行う整体で、女性特有の症状に効果が期待できるといわれています。
それ以外にも、スポーツに取り組むアスリートなどを対象にしたスポーツ整体やダイエットを目的にしたものなど、整体の施術には様々な種類があります。
3-3洗濯、片付け
整体師の仕事はカウンセリングや施術だけではありません。
後片付けも重要な整体師の仕事。特に整体ではタオルを大量に使用するため、タオルの洗濯も必要になります。また、整体院によっては施術着を用意しているところもありますが、その場合には施術着の洗濯も加わります。
このようなタオルや施術着の洗濯や乾燥は専門の業者に依頼することもありますが、個人経営の整体院の場合、スタッフが行うことがほとんどです。
3-4新人育成
整体は資格や免許が必要な仕事ではありません。そのため、活躍している整体師に弟子入りして技術を身につけたいという人も多いもの。その場合には新人の育成も重要な仕事になります。
また、企業などが経営する整体院やリラクゼーションサロンサロンでも、先輩社員が入社したばかりの新人教育を担当することも。全国展開を行う大規模な企業の場合、新人教育を専門に行う整体師も珍しくありません。
04まとめ
カウンセリングから始まり、施術、健康アドバイス、環境整備、新人教育まで、多岐にわたる業務が患者の健康維持を支えています。
これらの業務を通じて、整体師は患者との深い信頼関係を築き、結果として、より効果的な施術を提供することが可能となります。
整体師としての責任と役割を理解し、日々の業務に取り組むことが、成功への鍵となります。整体師には整体院やリラクゼーションサロンでの勤務や独立開業、病院、介護施設など様々な場所での活躍が期待されています。自分も整体師として働いてみたいと思った方は、思い切ってチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
この講座は!プロの監修を受けています!
東京と福岡のリラクゼーションサロンの店長を10年経験し、その後独立。現在は、リラクゼーションと心理カウンセリングを融合したサロン「まどろみの時間」を運営している。
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