整体師として独立開業するには?
整体師として独立し、開業を目指すことは、多くの人にとって夢の実現であり、大きなステップです。
しかし、その成功には綿密な計画と準備が不可欠です。
開業後の経営を安定させるためには、効果的なマーケティング戦略の立案や経営状況の定期的な分析が重要な要素となります。
整体師として働く場合、最終的な目標となるのが独立開業です。独立開業して成功すると、自分好みの働き方を実現することはもちろん、大幅な収入アップの可能性も高まります。では整体師として独立開業するためにはどのような方法があるのでしょうか。今回は整体師として独立開業するための方法をご紹介します。
- 目次
- 1. 整体師としての独立・開業を考える前に
- 1-1. 独立のメリットとデメリット
- 1-2. 自己分析と強みの活かし方
- 1-3. 自分の強みを見つける方法
- 1-4. 弱みの克服とビジネスへの反映
- 1-5. 強みを活かした施術とサービスの展開
- 2. 開業に必要な基本知識と準備
- 2-1. 整体院開業に求められるスキルと技術
- 2-2. スキルの向上と顧客満足度の関係
- 2-3. 技術研修と実地訓練の重要性
- 2-4. 資格取得の重要性とその選択肢
- 2-5. 資格取得のメリットとデメリット
- 2-6. 資格選びのポイント
- 2-7. 経営ノウハウの基礎
- 2-8. マーケティング戦略の重要性
- 2-9. 経営管理の基礎知識
- 3. 整体院開業のステップと手順
- 3-1. 整体院のコンセプトと方向性の決定
- 3-2. ターゲット顧客の設定と市場分析
- 3-3. コンセプトに基づいたサービスの設計
- 3-4. 設備と備品の準備
- 3-5. 設備選びのポイント
- 3-6. 備品の管理とコスト削減の方法
- 3-7. 法的手続きと保険加入の手順
- 3-8. 保険加入の重要性と種類
- 3-9. 法的手続きの流れと必要書類
- 4. 開業スタイル別の初期費用と必要条件
- 4-1. 出張・訪問専門の整体院の特徴と準備
- 4-2. 出張サービスにおける信頼構築のポイント
- 4-3. 出張範囲と交通手段の選択
- 4-4. 自宅開業の利点と注意点
- 4-5. 自宅開業におけるスペースの確保とレイアウト
- 4-6. 自宅開業の際の集客方法と近隣への配慮
- 4-7. 物件を借りて開業する場合の注意事項
- 4-8. 物件契約時のチェックポイント
- 4-9. 開業後の運営コストと収支計画
- 5. 開業後の運営管理と費用の把握
- 5-1. 効果的なマーケティング戦略の立案
- 5-2. オンラインとオフラインのマーケティング手法
- 5-3. 経営状況の定期的な分析と改善策
- 5-4. 財務管理とコスト削減のポイント
- 5-5. 顧客フィードバックの活用とサービス改善
- 6. 整体師として独立・開業するには?
- 6-1. 開業するのに資格は必要ない
- 6-2. 整体院で知識と技術を磨いてから開業したほうがよい
- 6-3. 経営ノウハウも必要となる
- 7. 整体院開業の手順
- 7-1. 整体院の方向性を決める
- 7-2. 必要な設備・備品を揃える
- 7-3. 集客
- 7-4. 法的手続き
- 8. 整体院の開業スタイルと初期費用
- 8-1. 出張・訪問専門
- 8-2. 自宅開業(おうちサロン)
- 8-3. 店舗用物件を借りて開業
- 9. 整体院開業後の費用
- 9-1. 自宅開業でも費用は必要
- 9-2. 運転資金の確保を
- 10. まとめ
01整体師としての独立・開業を考える前に
しかし、その道を歩む前に、さまざまな要素をしっかりと理解し、準備を整えることが重要です。
独立・開業にはメリットもあれば、当然デメリットも存在します。
また、成功するためには自己分析を行い、自身の強みを最大限に活かす方法を見つけることが不可欠です。
ここでは、独立に関するメリットとデメリット、そして自己分析の重要性について詳しく解説していきます。
1-1独立のメリットとデメリット
整体師として独立することは、自由と自立を手に入れる大きなチャンスです。
しかし、同時にその決断には多くのリスクと責任が伴います。
ここでは、独立の主なメリットとデメリットについて具体的に解説します。
独立のメリットとしてまず挙げられるのは、自由な経営が可能になる点です。
自分自身がオーナーとなることで、勤務時間や施術の方針、使用する技術や器具の選定など、すべての決定権が自分に委ねられます。
これは、より自分の理想に近い整体院を運営できるという大きな魅力となります。
一方で、デメリットとしては、経営に関する全責任が自分に降りかかるというプレッシャーがあります。
例えば、顧客が思うように集まらない場合や、経済的な不安定さに直面した場合、その責任を全て自分で背負わなければなりません。
また、資金面での負担も大きく、初期投資やランニングコストを自分でカバーする必要があるため、経済的リスクを理解しておく必要があります。
さらに、独立することで孤立感を覚えることもあるでしょう。
特に、スタッフや同僚と一緒に働く環境から一転して、一人での経営を行うことになるため、精神的な負担が増す可能性があります。
これらのメリットとデメリットを十分に考慮し、自分自身がどのようなビジネスを展開したいのか、そしてそのリスクに対してどれだけの覚悟があるのかを見極めることが、独立に向けた最初の一歩となります。
1-2自己分析と強みの活かし方
独立を決意する前に、自分自身を深く理解することが不可欠です。
自己分析を通じて、自分の強みと弱みを把握し、それらをどのように活かしていくかを考えることで、成功への道筋が見えてきます。
自己分析の第一歩として、自分の強みを認識することが重要です。
強みとは、他の人に比べて優れている点や、自然にできること、得意とする技術や知識のことを指します。
例えば、特定の施術技術に秀でている、顧客とのコミュニケーション能力が高い、もしくは長年の経験からくる豊富な知識を持っているなど、これらがあなたの強みとなるでしょう。
次に、強みを最大限に活かす方法を考えます。
独立後、自分の強みをどのようにビジネスに取り入れていくかを計画することが重要です。
自分の強みを見つける方法
自分の強みを見つけるためには、これまでの経験や実績を振り返ることが有効です。
過去に成功した施術や、顧客から高く評価されたサービス、または自分が情熱を持って取り組んできた分野に焦点を当てると良いでしょう。
また、他人からのフィードバックを参考にすることも、自分では気づかなかった強みを見つける手助けとなります。
弱みの克服とビジネスへの反映
強みを活かす一方で、弱みを認識し、それをどのように克服するかも重要です。
例えば、技術的に未熟な部分がある場合は、研修や勉強会に参加してスキルを向上させる必要があります。
また、経営に関する知識が不足している場合は、ビジネスセミナーや専門家の助言を求めることで補完することが可能です。
強みを活かした施術とサービスの展開
自己分析を通じて見つけた強みを、実際の施術やサービスに反映させることで、他の整体院との差別化を図れます。
例えば、特定の技術に特化したサービスを提供することで、専門性をアピールし、顧客の信頼を得られるでしょう。
また、自分の強みを前面に出したマーケティング戦略を展開することで、より多くの顧客を引き寄せることが可能です。
自己分析を通じて得た知見を基に、独自の整体院を作り上げることが、成功への鍵となります。
02開業に必要な基本知識と準備
開業を目指すにあたり、必要となるスキルや技術、資格の取得、そして経営ノウハウについて深く理解しておくことが、後々の成功へとつながります。
ここでは、それぞれの要素について詳しく解説していきます。
2-1整体院開業に求められるスキルと技術
整体院を開業する際、何よりも重要なのは、確かな技術とスキルです。
顧客が整体院に求めるのは、専門的な技術とその効果です。
そのため、整体師としての技術力を磨き続けることが不可欠です。
整体師としての技術には、解剖学や生理学の基礎知識、各種手技療法、そして顧客の症状に応じた適切な施術方法を選択する能力が含まれます。
これらの技術は、日々の練習と実践を通じて向上させることが求められます。
また、最新の技術や治療法を学ぶための継続的な教育も重要です。
これにより、顧客に対して常に最適な施術を提供できるようになります。
スキルの向上と顧客満足度の関係
高い技術力を持つことで、顧客の信頼を得られ、それがリピーターの獲得につながります。
特に、初回の施術で顧客の期待を超える成果を提供できると、その後の口コミや評判にも大きく影響します。
したがって、整体院を開業する前に、技術力の向上に努めることは、長期的な成功のための重要なステップです。
技術研修と実地訓練の重要性
整体師としての技術は、単に座学だけではなく、実際の訓練を通じて磨かれます。
特に、専門学校や研修プログラムでの実地訓練は、即戦力としての技術を身につける上で非常に効果的です。
また、現場での経験を積むことで、より多くのケースに対応できる能力が養われます。
2-2資格取得の重要性とその選択肢
整体院を開業するためには、特定の資格が必須ではありませんが、信頼性を高めるために、資格取得は非常に有効です。
資格を持つことで、顧客に対して自分の技術や知識が認められた証明となり、整体院の信頼度を高められます。
資格にはさまざまな種類があり、それぞれの資格には特定のスキルや知識が必要です。
例えば、整体師資格やカイロプラクティック資格、リフレクソロジー資格など、開業する整体院の方針に合わせて選択できます。
また、複数の資格を持つことで、提供できるサービスの幅が広がり、より多くの顧客ニーズに対応できるようになります。
資格取得のメリットとデメリット
資格を取得することで得られる最大のメリットは、顧客からの信頼を得やすくなることです。
しかし、一方で資格取得には時間と費用がかかるため、そのコストとリターンをしっかりと考慮する必要があります。
また、資格を持っているからといって、それだけで成功するわけではなく、日々の努力と技術の向上が不可欠です。
資格選びのポイント
どの資格を取得するかを決める際には、自分がどのような施術を行いたいのか、そしてどのような顧客層をターゲットにするのかを明確にすることが重要です。
また、各資格の取得に必要な時間や費用、資格の有効性や更新の必要性なども考慮して選択することが求められます。
2-3経営ノウハウの基礎
整体院を成功させるためには、技術力だけではなく、経営に関する基本的な知識とノウハウも必要です。
経営ノウハウを持つことで、開業後の運営をスムーズに進められ、収益を安定させることが可能になります。
経営ノウハウには、まず経営計画の立案があります。
これは、開業前に整体院のコンセプトやターゲット顧客、競合分析、そして収支計画を明確にするための重要なステップです。
計画を立てることで、具体的な目標を設定し、その達成に向けた道筋を描けます。
マーケティング戦略の重要性
開業後、整体院を成功させるためには、効果的なマーケティング戦略を立てることが不可欠です。
これは、潜在的な顧客に整体院の存在を知ってもらい、来院してもらうための施策を考えることを意味します。
広告やSNSを活用したプロモーション、また口コミを促進する施策など、さまざまな手段があります。
経営管理の基礎知識
日々の経営管理も重要な要素です。
これは、売上管理やコスト管理、在庫管理など、整体院の運営に関わるあらゆる業務を効率的に行うための知識を指します。
適切な管理を行うことで、無駄を省き、収益を最大化することが可能です。
また、経営状況を定期的に分析し、改善策を講じることも成功への鍵となります。
整体院の開業は、多くの準備と知識を必要としますが、それらをしっかりと身につけることで、成功の可能性が高まります。
03整体院開業のステップと手順
無計画に始めると、後々の運営に支障が出る可能性が高くなります。
まずは整体院のコンセプトや方向性を明確にし、次に必要な設備や備品を整え、最後に法的な手続きや保険加入を完了させる必要があります。
これらのプロセスをしっかりと踏むことで、成功への土台を築けます。
3-1整体院のコンセプトと方向性の決定
整体院を開業する際の最初のステップとして、明確なコンセプトと方向性を決定することが重要です。
この段階では、どのような整体院を目指すのか、どのような顧客層をターゲットにするのか、そしてどのような施術やサービスを提供するのかを明確にする必要があります。
整体院のコンセプトは、院のブランディングやマーケティング戦略にも大きな影響を与えます。
例えば、リラクゼーションを重視する整体院と、スポーツ選手向けのリハビリを専門とする整体院では、提供するサービスやターゲットとなる顧客層が大きく異なります。
そのため、自分の強みや市場のニーズを踏まえた上で、独自のコンセプトを築くことが成功のポイントです。
ターゲット顧客の設定と市場分析
ターゲット顧客を設定することは、整体院の方向性を決定する上で不可欠な要素です。
顧客層によって求められるサービスや価格帯、立地条件が変わってくるため、しっかりと市場を分析し、どのような顧客層にアプローチするかを決定する必要があります。
また、競合他社の分析も重要であり、競合との差別化を図るための独自のサービスや施術内容を考案することが求められます。
コンセプトに基づいたサービスの設計
決定したコンセプトに基づき、提供するサービスや施術内容を具体的に設計します。
例えば、リラクゼーションを重視する場合は、リラックスできる空間作りやアロマセラピーの導入などが考えられます。
逆に、スポーツ選手向けであれば、筋肉の深部までアプローチできる施術やリハビリ機器の導入が必要になるでしょう。
このように、コンセプトに沿ったサービスを設計することで、顧客に一貫したメッセージを伝えることが可能になります。
3-2設備と備品の準備
整体院を運営するためには、適切な設備と備品を準備することが不可欠です。
設備や備品は、提供する施術内容に応じて選定する必要があり、品質の高いものを選ぶことが、顧客満足度の向上につながります。
整体院で必要となる設備には、施術ベッド、タオルウォーマー、消毒用具、施術用オイルやローションなどが含まれます。
これらの設備や備品は、施術の効果を高めるだけでなく、衛生面でも重要な役割を果たします。
そのため、信頼性の高いメーカーやサプライヤーから購入し、定期的にメンテナンスを行うことが大切です。
設備選びのポイント
設備を選ぶ際には、施術の内容やコンセプトに合ったものを選ぶことが重要です。
例えば、リラクゼーションを重視する場合は、快適な施術ベッドや落ち着いた照明を選ぶことが求められます。
また、コストパフォーマンスも考慮し、長期的に見てコスト削減ができる設備を選定することも大切です。
さらに、顧客の安全と衛生を確保するために、消毒用具やタオルウォーマーなどの衛生管理用品も欠かせません。
備品の管理とコスト削減の方法
整体院の運営において、備品の管理も重要な業務の一つです。
定期的に備品をチェックし、必要に応じて補充や交換を行うことで、スムーズな施術を提供できます。
また、備品のコスト削減のためには、まとめ買いや定期購入を利用することも一つの方法です。
これにより、コストを抑えつつ、安定した供給を確保できます。
3-3法的手続きと保険加入の手順
整体院を開業するには、法的な手続きと保険加入が必要不可欠です。
これらの手続きを怠ると、後々トラブルに発展する可能性があるため、開業前にしっかりと準備を整えることが重要です。
法的手続きには、事業登録や開業届の提出が含まれます。
これにより、整体院が正式に営業を開始できるようになります。
また、地域ごとに異なる規制や条例が存在する場合があるため、事前に地元の役所や専門家に相談して、必要な手続きを確認しておくことが大切です。
保険加入の重要性と種類
整体院を開業する際には、各種保険に加入するようにしましょう。
特に、顧客が施術中にケガをした場合や、施術によって健康被害が生じた場合に備えるため、賠償責任保険は必須です。
また、従業員がいる場合は、労働災害保険への加入も必要です。
これにより、従業員が業務中にケガをした際に補償が行われます。
法的手続きの流れと必要書類
法的手続きを進める際には、事業登録や開業届の他にも、消防署への届け出や、地域によっては保健所の許可が必要となる場合もあります。
これらの手続きに必要な書類や手数料についても、事前に確認しておくことが大切です。
スムーズに開業手続きを完了させるためには、早めに準備を始め、必要書類を整えておくことが重要です。
これらのステップと手順をしっかりと踏むことで、整体院を円滑に開業し、成功への道を築けます。
04開業スタイル別の初期費用と必要条件
開業スタイルによって、初期費用や必要となる条件が大きく異なります。
出張・訪問専門、自宅での開業、そして物件を借りての開業、それぞれのスタイルには独自の特徴と準備が求められます。
これらを理解し、適切な準備を整えることで、スムーズに開業を進められます。
4-1出張・訪問専門の整体院の特徴と準備
出張・訪問専門の整体院は、物理的な店舗を持たず、顧客の自宅やオフィスなどに出向いて施術を行うスタイルです。
この形式は、店舗維持費がかからないため、初期費用を抑えられる一方で、特有の準備や対応が必要となります。
出張・訪問専門の整体院では、施術を行うための基本的な道具を持ち運ぶ必要があります。
折りたたみ式の施術ベッドやタオル、消毒用品などがその例です。
また、顧客の自宅やオフィスに合わせた柔軟な対応が求められるため、施術スペースの確保や環境調整のスキルが重要です。
出張サービスにおける信頼構築のポイント
出張サービスを行う際、顧客との信頼関係を築くことが特に重要です。
顧客のプライベートな空間に入るため、セキュリティやプライバシーに対する配慮が必要です。
また、時間厳守や丁寧な対応が信頼を得る鍵となります。
初回の訪問時には、名刺やライセンスの提示を行い、プロフェッショナルな印象を与えることが大切です。
出張範囲と交通手段の選択
出張・訪問専門の整体院では、サービス提供範囲をどの程度に設定するかが重要な課題です。
広範囲にわたる出張を行う場合、交通手段や時間管理が求められます。
車での移動が基本となるため、交通費や移動時間を考慮した料金設定が必要です。
また、公共交通機関を利用する場合は、移動の利便性も計画に含める必要があります。
4-2自宅開業の利点と注意点
自宅を整体院として利用する開業スタイルは、初期費用を大幅に抑えられるため、非常に魅力的です。
しかし、家庭内での運営には特有の利点と注意点が存在します。
自宅開業の最大の利点は、物件費用や通勤時間がかからない点です。
これにより、経済的な負担を軽減し、時間を有効活用することが可能です。
また、家庭的な雰囲気を活かしたリラックスできる空間を提供できる点も強みとなります。
一方で、自宅開業にはいくつかの注意点も存在します。
家庭内のプライベート空間と施術スペースをしっかりと分けることが求められます。
また、家族がいる場合は、施術中に家庭の騒音や日常生活の影響を受けないように配慮が必要です。
自宅開業におけるスペースの確保とレイアウト
自宅で開業する際には、施術スペースをどのように確保するかが重要です。
専用の部屋を設けることが理想ですが、スペースが限られている場合でも、プライバシーを保ちつつリラックスできる環境を整えることが求められます。
シンプルで清潔感のあるインテリアを心がけ、顧客が安心して施術を受けられるように工夫しましょう。
自宅開業の際の集客方法と近隣への配慮
自宅開業では、地域密着型の集客が重要となります。
口コミや地域のコミュニティを活用した宣伝が効果的です。
また、近隣住民への配慮も忘れてはなりません。来客が増えることで騒音や駐車場の問題が発生する可能性があるため、事前に近隣への説明や理解を得ることが大切です。
4-3物件を借りて開業する場合の注意事項
物件を借りて整体院を開業する場合、立地選びや物件契約、運営コストなど、さまざまな要素を慎重に考慮する必要があります。
物件選びが成功の鍵を握ると言っても過言ではありません。
物件選びの際には、顧客層に合った立地を選ぶことが重要です。
例えば、駅に近い繁華街であれば通行人が多く、自然な集客が期待できます。
また、周囲の競合状況も確認し、競争が激しいエリアでは、差別化戦略が必要です。
さらに、契約前には物件の条件や規制を細かく確認し、予期せぬトラブルを避けるようにしましょう。
物件契約時のチェックポイント
物件を契約する際には、契約条件や賃料、管理費の他に、物件の用途制限や改装の可否などを事前に確認しておくことが必要です。
また、光熱費や内装工事費用も予算に含めることを忘れないようにしましょう。
さらに、長期的な視点で物件選びを行い、成長に伴って必要となる拡張性を考慮することも重要です。
開業後の運営コストと収支計画
物件を借りて開業する場合、賃料だけでなく、光熱費、宣伝費、保険料などの運営コストがかかります。
これらのコストを正確に見積もり、収支計画を立てることが求められます。
また、初期費用を回収するまでの期間を見越し、十分な運転資金を確保しておくことが重要です。
これらの要素をしっかりと把握し、それぞれの開業スタイルに合った準備を整えることで、成功する整体院を運営するための第一歩を踏み出せます。
05開業後の運営管理と費用の把握
特に、マーケティング戦略の立案と実行、そして経営状況の定期的な分析と改善策の実施は、経営を安定させるための重要な要素です。
これらの要素をしっかりと把握し、実践することで、整体院の成長と持続可能な運営が可能となります。
5-1効果的なマーケティング戦略の立案
開業後の運営において、顧客を集めるためには効果的なマーケティング戦略が不可欠です。
マーケティングは、新規顧客の獲得だけでなく、既存顧客のリテンション(保持)を図るための重要な手段でもあります。
そこで、マーケティング戦略をどのように立案し、実行するかが経営の鍵を握ります。
まず、マーケティング戦略を立案する際には、自院のターゲット顧客層を明確にすることが重要です。
ターゲット顧客層に応じた広告媒体の選定や、魅力的なプロモーションの展開が必要となります。
例えば、若年層をターゲットにする場合は、SNSを活用したプロモーションが効果的です。
また、シニア層を対象とする場合は、地域のチラシや新聞広告が有効です。
オンラインとオフラインのマーケティング手法
オンラインマーケティングには、ウェブサイトやSNSを活用した情報発信が含まれます。
特に、ブログや動画コンテンツを通じて、整体の効果や院の特徴を発信することで、検索エンジンからの流入を狙います。
一方、オフラインでは、地域イベントへの参加や口コミの促進など、直接的なコミュニケーションを通じて信頼を築く方法があります。
これらの手法を組み合わせることで、より広範な顧客層にアプローチが可能です。
5-2経営状況の定期的な分析と改善策
開業後、整体院の経営状況を定期的に分析し、改善を図ることは、持続的な成長を維持するために欠かせません。
経営状況を分析することで、どの施策が成功しているのか、逆に改善が必要な部分はどこかを明確に把握できます。
経営状況の分析には、売上や利益の追跡が基本となりますが、それだけでは不十分です。
顧客数の推移やリピート率、顧客満足度、スタッフの効率など、複数の指標を組み合わせて総合的に判断することが求められます。
これにより、問題点を早期に発見し、迅速に改善策を講じることが可能となります。
財務管理とコスト削減のポイント
経営の安定を図るためには、財務管理が重要です。
特に、毎月の収支を詳細に追跡し、無駄な支出を削減する努力が必要です。
コスト削減の一環として、備品の適切な管理や、効率的なスタッフ配置を検討することも効果的です。
また、資金繰りを円滑にするために、緊急時の資金を確保しておくことも重要になります。
顧客フィードバックの活用とサービス改善
経営状況の改善策の一つとして、顧客からのフィードバックを活用する方法があります。
顧客の声を定期的に集め、施術の質やサービス内容を見直すことで、リピート率の向上や新規顧客の獲得に繋がります。
また、顧客のニーズに応じた新しいサービスの導入や、スタッフの接客態度の改善など、具体的な行動を起こすことが重要です。
これらのステップをしっかりと実践することで、整体院の運営が安定し、持続的な成長を遂げられます。
01整体師として独立・開業するには?
1-1開業するのに資格は必要ない
整体師として独立開業しようと思ったとき、まず気になるのが資格や免許が必要かどうかという点です。
結論から言えば、整体師として開業するためには特別な資格は必要ありません。「あんまマッサージ指圧」や「鍼灸」の場合、開業するためには国家試験に合格し、国家資格を取得することが必要ですが、整体師は国家資格が存在しない仕事。そのため、特別な資格が求められることはありません。
1-2整体院で知識と技術を磨いてから開業したほうがよい
整体師として開業するために資格は必要ないとは言っても、いきなり店舗を構えて開業するのは少々無理があります。
まず、整体師として整体院やリラクゼーションサロンなどで経験を積み、技術を磨いてから開業するのがおすすめの方法。
実際に整体院などで勤務すると、知識や技術を身につけられるだけでなく、人脈を広げるといったメリットもあります。
1-3経営ノウハウも必要となる
整体師として独立開業する場合、必要なのは知識と技術だけではありません。きちんと収入を安定させ、事業を長く続けていくためには経営ノウハウも必要です。
整体院を成功させるためには立地や集客、マーケティング、価格設定、従業員給与など様々なポイントがあります。
行き当たりばったりで開業しても、失敗は目に見えているもの。開業する前には経営の知識なども身につけておくことが重要です。
02整体院開業の手順
2-1整体院の方向性を決める
独立開業を考える場合、最初に決めておきたいのが方向性です。どのようなスタイルのお店なのか、どういった層をターゲットにするのかなどによって、行うべき準備も異なります。
最初の方向性がはっきりしていないと、準備も進められなくなってしまうもの。まずはしっかりとイメージを具体的に固めていきましょう。
2-2必要な設備・備品を揃える
整体の施術は基本的には道具ではなく、手足を使った手技を中心に行われます。
そのため、整体院に必要な備品はそれほど多くはありません。
基本となるのは施術を行うベッドまたはマットレス、枕、シーツ類、タオル類など。また、問診表や領収書、印鑑などの事務用品、顧客管理などのためのパソコンやタブレットも必要になります。
また、お店の規模によってはスタッフの確保も必要。ただし、小規模な店舗の場合、整体師ひとりだけというケースも少なくありません。
2-3集客
独立開業のために、もっとも重要になるのが集客です。「お店をオープンさせればすぐに人は集まるだろう」といった考え方をしていると、お客が一人も来てくれずすぐに閉店という結果につながってしまいます。
そうならないためにも事前の準備が重要。お店のサイトを作り、SNSを通じた宣伝活動を行う、チラシを配る、わかりやすい広告を設置するなど集客の方法は様々。予算と相談しながら、効果的な方法を探しましょう。
2-4法的手続き
整体院を開業するためには特別な資格はありませんが、お店を始めるためには税務署への開業届の提出が必要になります。開業届を提出しないと青色申告ができなくなってしまうため、忘れないように準備しましょう。
また、整体はお客様の身体に触れる仕事。万が一の時のために傷害保険にも加入しておくことをおすすめします。
03整体院の開業スタイルと初期費用
3-1出張・訪問専門
初期費用を抑えて開業したいなら、出張や訪問専門のスタイルがおすすめです。出張や訪問形式の場合には、お店を構える必要がないため、家賃などの費用が不要。
また、ベッドやタオル、施術着などもお客さんのものを使用できるため、最低限の事務用品や移動のための車だけを揃えれば、100000円を切る程度の資金でも開業することができます。
ただし、店舗がないため、認知されにくいというメリットも。そのため、ある程度の人脈があり、すぐに開業したいという方におすすめです。
3-2自宅開業(おうちサロン)
もし自宅のスペースに余裕がある場合、自宅の一部分を改装して整体院として開業するという方法もあります。
この場合、改装費は必要ですが、店舗を借りる場合に比べると費用はかなりリーズナブル。
マンション・アパートを借りて開業する場合、仮に家賃100000円の物件を借りたとすると、敷金や礼金、保証金などを合わせて約100万円程度の費用が必要になることも。
さらにお店として開業するためには内装や引越し、設備や備品などを整えるための費用が掛かります。
3-3店舗用物件を借りて開業
店舗を構えて独立開業をする場合、店舗用の物件を借りてお店をオープンさせることになります。
店舗用の物件は、住居用のマンションやアパートよりもテナント料が高め。さらに保証金や敷金も割高です。保証金や敷金の制度は地方や不動産会社によっても異なりますが、家賃の10カ月から15カ月分の保証金や敷金が必要となるケースも。仮にテナント料が10万円なら200万円近くの費用が必要になります。また、店舗を構える場合には内装や設備費も必要。
ただし、店舗用の物件の場合は立地がよいというメリットも。開業には立地と集客が重要になるため、予算と相談しながらどの開業スタイルを選ぶべきなのか、しっかり考えることが必要です。
04整体院開業後の費用
4-1自宅開業でも費用は必要
もし自宅を改装して開業した場合、開業のための費用だけで十分と考えてしまいますが、実際には自宅開業でも年間で100000円程度の費用が必要になります。
たとえばタオルやシーツなどの消耗品や、洗濯のための電気代・水道代は思っているよりもかかるもの。
また、欠かせないのが広告宣伝費です。
その他にも傷害保険料や、整体師の協会などに加入している場合には、その会費も必要です。
もし自宅ではなく、賃貸物件の場合にはそこに毎月の賃料が加わります。
4-2運転資金の確保を
開業したらお客さんが来てくれるから大丈夫、そう考えている方もいらっしゃいますが、実際にはそう簡単にはいかないもの。
お客さんが来てくれても、定期的に通ってくれるリピーターができるためにはある程度の時間が必要です。
そのため、もしお客さんが来てくれなくても営業ができるように、運転資金はしっかり確保しておきましょう。
05まとめ
特に、マーケティング戦略の適切な実行や、経営状況の継続的な見直しが不可欠です。
また、顧客の声を反映させたサービスの改善も、長期的な成功を支える要素です。
これらのステップをしっかりと実行することで、持続可能な整体院経営を実現できるでしょう。整体師として独立開業するためには、様々な手続きや準備が必要。また、開業の形式によっては初期費用も必要になります。といっても、ひとつひとつクリアすれば必ず独立開業に近づけるもの。独立開業すべきかどうか迷っているという方は、まずできることから始めることが一番の近道といえるでしょう。
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東京と福岡のリラクゼーションサロンの店長を10年経験し、その後独立。現在は、リラクゼーションと心理カウンセリングを融合したサロン「まどろみの時間」を運営している。
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