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整体セラピスト

整体院と整骨院・接骨院の違いとは?

整体と整骨は、どちらも身体の不調を改善するための施術を提供しますが、そのアプローチや資格要件には大きな違いがあります。
整体師と整骨師の違いを理解することで、自分に合った治療法を選ぶ際の指針となります。
身体にちょっとした不調や痛みを感じた場合、頼りになるのが整体です。でも、実際に施術を受けようとしたとき、整体や整骨、接骨などどこに行けばよいのか分からないという経験をした方も多いかもしれません。今回は整体院と整骨院、接骨院の違いについてご紹介します。

同じもの?違うもの?整体院と整骨院・接骨院の違いについて
目次

01整体の基本知識とその背景

整体は、日本において多くの人々が健康維持や痛みの緩和を求めて利用する治療法です。
しかし、整体の歴史や定義、資格制度に関する理解が深まることで、利用者はより効果的な選択ができるようになります。
ここでは、整体の基本的な知識とその背景について、詳しく解説していきます。

1-1整体とは何か?その定義と起源

整体とは、身体の歪みを整え、自然治癒力を高めることを目的とした手技療法です。
その手法は、東洋医学の考え方に基づいており、特に骨格や筋肉のバランスを整えることに重点を置いています。
整体の起源は古く、中国や日本の伝統的な手技療法から発展してきました。
現代においては、身体の調整を通じて、痛みの緩和や健康増進を図る手法として広く認知されています。
整体は、筋肉や骨格の不均衡を手技によって調整することで、体の不調や痛みを改善することが目的です。
この治療法は、特に腰痛や肩こり、姿勢の改善に効果的とされています。
また、整体は東洋医学の「気」の概念にも基づいており、エネルギーの流れを整えることで、身体全体のバランスを整えると考えられています。

1-2民間資格と国家資格の違いとは?

整体師としての活動には資格が必要ですが、資格には民間資格と国家資格の2種類があります。
ここでは、それぞれの資格の違いと、整体師として活動するために必要な資格について詳しく解説します。

整体師の資格とその種類

民間資格と国家資格の違いを理解するためには、まず整体師が取得できる資格の種類を把握することが重要です。
整体師として活動するための資格は、主に民間の団体が発行する資格が中心となります。
これらの資格は、特定の教育機関でのトレーニングを修了した後に取得できます。
一方で、国家資格は理学療法士や柔道整復師のように、国家試験に合格することで取得でき、法律によって定められた業務範囲内での活動が許されています。
整体師の資格は、その教育機関や認定団体によって内容はさまざまです。
例えば、整体に特化した民間資格では、筋肉や骨格の調整技術に焦点を当てています。
一方、国家資格を持つ理学療法士や柔道整復師は、より広範な医療知識と技術を学び、医療機関での実習経験を積むことが求められます。

カイロプラクティックとの違いと選び方

整体と似たような手技療法として、カイロプラクティックがありますが、両者には明確な違いがあります。
カイロプラクティックは、特に脊椎の調整に重点を置いた手技療法であり、神経系の機能を改善することが目的です。
これに対して、整体は骨格全体のバランスを整えることに焦点を当てています。
カイロプラクティックは、アメリカで生まれた治療法で、脊椎を調整することで神経の機能を改善し、健康を促進することを目指しています。
一方、整体は東洋医学に基づいており、身体全体のバランスを重視します。
そのため、腰痛や肩こりなど、局所的な痛みを改善したい場合には整体が、全身のバランスを整えたい場合にはカイロプラクティックが適していると言えるでしょう。

1-3整体とマッサージの関係

整体とマッサージは、共に手技を用いて身体の不調を改善する方法ですが、その目的や技術には違いがあります。
ここでは、整体とマッサージの関係性と、それぞれの特性について詳しく解説します。

整体師が提供するサービスの範囲

整体師が提供するサービスは、主に筋肉や骨格の調整に焦点を当てています。
具体的には、骨盤の歪みを整えたり、肩こりや腰痛の改善を図ったりすることが一般的です。
また、整体師は身体のバランスを調整することで、全身の血流を改善し、自然治癒力を高めることが目的で
す。
整体師の手技は、筋肉の緊張を緩和するためにストレッチや関節の動きを調整することが含まれます。
また、整体師は患者の生活習慣や姿勢の問題を評価し、適切なアドバイスを提供することもあります。
これにより、日常生活における身体の不調を根本から改善することを目指します。

「マッサージ」の表記に関する規制

日本において「マッサージ」という表記を使用するには、あん摩マッサージ指圧師の国家資格が必要です。
整体師はこの資格を持たないため、「マッサージ」という言葉を使用できません。
そのため、整体師が提供するサービスは、あくまで「整体」や「リラクゼーション」として紹介されることが一般的です。
この規制は、利用者が誤解を避けるために設けられており、あん摩マッサージ指圧師の資格を持つ者のみが、法的に「マッサージ」という表記を使用して、特定の手技を提供することが許されています。
したがって、整体師が提供するサービスの説明には、注意が必要です。

02整体院と整骨院の違いを理解する

整体院と整骨院は、どちらも身体の不調を改善するための施設ですが、そのアプローチや法的な位置づけには大きな違いがあります。
これらの違いを理解することで、自分に合った治療法を選ぶ際の参考になるでしょう。
ここでは、整体院と整骨院の基本的な違いから、その資格要件や治療アプローチの違いについて詳しく解説していきます。

2-1整体院と整骨院の基本的な違い

整体院と整骨院は、どちらも手技を用いて身体の不調を改善する施設ですが、その目的や提供されるサービスには明確な違いがあります。
これらの違いを理解することが、最適な治療施設を選ぶ第一歩です。

整骨院を開設するための資格要件

整骨院を開設するためには、国家資格である柔道整復師の資格が必要です。
この資格は、筋肉や骨格の障害に対する治療を行うための専門的な知識と技術を持つことを証明するものです。
柔道整復師は、国家試験に合格することで取得でき、法律に基づいて骨折、脱臼、打撲、捻挫などの治療を行うことが許可されています。
一方、整体院は国家資格を必要とせず、民間資格を取得した整体師が開設することが一般的です。
整体師は、主に骨格や筋肉のバランスを整える手技療法を提供し、健康の維持や改善を図りますが、整骨院のように法律に基づいた医療行為は行いません。
このため、整体院では健康保険の適用がなく、自由診療が主となります。

筋肉や関節に対する整体院のアプローチ

整体院では、筋肉や関節に対するアプローチが独自の手法で行われます。
整体の基本的な考え方は、身体の歪みを整えることで自然治癒力を高め、痛みや不調を改善するものです。
整体師は、患者の体を観察し、筋肉の緊張や関節の動きをチェックした上で、手技を使って体のバランスを調整します。
例えば、腰痛や肩こりの治療においては、整体師は筋肉の緊張を解きほぐしながら、骨盤や背骨の歪みを矯正します。
また、関節の可動域を広げるためのストレッチや、姿勢改善の指導が行われることも多いです。
これにより、患者は慢性的な痛みから解放され、日常生活の質が向上することが期待されます。

2-2接骨院と整骨院はどう異なるのか?

接骨院と整骨院は、名称が似ているため混同されがちですが、その役割や提供されるサービスには違いがあります。
ここでは、接骨院と整骨院の違いについて詳しく解説します。

接骨院の役割と整骨院との違い

接骨院と整骨院は、どちらも柔道整復師が運営する施設であり、骨折や脱臼、打撲、捻挫などの治療を行います。
しかし、接骨院は主に急性期の外傷に対応することに特化しており、スポーツや事故による怪我の治療が中心です。
接骨院では、骨折や脱臼の整復、固定、リハビリテーションを通じて、患者の回復をサポートします。
一方、整骨院は、外傷の治療だけでなく、慢性的な筋肉や関節の不調にも対応します。
整骨院では、姿勢矯正や筋肉の緊張を緩和する手技、さらに関節の可動域を改善するためのリハビリテーションなど、より広範な治療が行われます。
また、整骨院では保険適用外の自由診療として、美容や健康維持を目的とした施術が提供されることも多いです。
このように、接骨院と整骨院はその治療対象や提供されるサービスに違いがありますが、どちらも身体の機能を回復させるために重要な役割を果たしています。
自分の症状や目的に応じて、適切な施設を選ぶことが重要です。

03整体と整骨の費用について知っておくべきこと

整体院や整骨院を利用する際に、費用がどのように設定されているのか、また保険が適用されるかどうかは、治療を受ける前に確認しておくべき重要なポイントです。
費用や保険の適用範囲について理解することで、無駄な支出を避け、最適な治療を選ぶことが可能になります。
ここでは、整体院と整骨院の料金体系と保険適用について詳しく解説していきます。

3-1整体院の料金設定と保険適用の範囲

整体院の費用は多くの場合、自由診療として設定されており、その料金は施術の内容や地域、整体師の経験によって大きく異なります。
また、整体院では保険が適用されないため、全額を自己負担する必要があります。
この点を理解しておくことが、整体院を選ぶ際の重要な判断基準となります。

なぜ整体院は保険適用外なのか?

整体院が保険適用外である理由は、整体が医療行為として認められていないためです。
日本において、保険が適用される治療は、医師や柔道整復師など、国家資格を持つ医療従事者が提供するものに限られています。
整体師は民間資格であり、法律上、医療行為を行うことは許可されていません。
そのため、整体院での施術は、あくまでリラクゼーションや健康維持を目的としたものと位置づけられており、保険適用の対象外となっています。
例えば、腰痛や肩こりの改善を目的とする整体の施術は、保険が適用されないため、施術費用は全額自己負担となります。
このため、整体院を利用する際には、事前に料金を確認し、自分の予算と合致するかどうかを慎重に検討することが重要です。

3-2整骨院の費用と保険適用のルール

整骨院では、保険が適用されるケースが多く見られますが、全ての施術が保険の対象となるわけではありません。
整骨院での費用や保険適用のルールについて正しく理解することで、不要な出費を避け、効果的な治療を受けられます。

整骨院における保険適用の例外と注意点

整骨院では、打撲や捻挫、骨折、脱臼など、急性の外傷に対する治療に対して健康保険が適用されることが一般的です。
しかし、慢性的な痛みやリラクゼーションを目的とした施術については、保険が適用されないことが多いです。
これは、保険制度が急性のケガに対する治療を対象としているためであり、慢性的な症状に対する治療は、自己負担となる場合がほとんどです。
さらに、整骨院で保険適用を受ける際には、適切な診断書や施術の必要性を証明する書類が必要となることがあります。
また、過剰な治療回数や不適切な施術に対しては、保険が適用されない場合もあるため、施術前に整骨院での治療内容と保険適用の範囲についてしっかりと確認することが重要です。
たとえば、肩こりや腰痛で整骨院を訪れる場合、それが急性の捻挫や打撲によるものであれば保険が適用される可能性がありますが、慢性的な疲労によるものであれば、保険が適用されないことがほとんどです。
こうした例外に注意し、無駄な支出を避けるためには、整骨院での治療が保険適用の対象であるかどうかを事前に確認し、必要に応じて他の治療方法を検討することが大切です。

04整体サロンの賢い選び方

整体サロンを利用する際に、信頼できる場所を選ぶことは非常に重要です。
適切な整体師に施術を受けることで、身体の不調が改善され、健康が増進される一方で、不適切な施術を受けると逆効果になりかねません。
ここでは、信頼できる整体サロンを選ぶための具体的なポイントについて詳しく解説します。

4-1信頼できる整体サロンを選ぶポイント

整体サロンを選ぶ際には、いくつかの重要なポイントを押さえておくことが、満足のいく結果を得るための鍵となります。
整体師の技術やサロンの環境、利用者の評価など、総合的な視点で判断することが大切です。
ここでは、特に口コミや評判の活用方法と整体師の資格や経験の確認方法について詳しく解説します。

口コミや評判の活用方法

口コミや評判は、整体サロンを選ぶ際の大きな参考材料となります。
実際にそのサロンを利用した人々の声を聞くことで、施術の質やサービス内容について、より具体的な情報を得られます。
口コミサイトやSNS、地域の掲示板などを活用して、複数の口コミをチェックすることが重要です。
まず、口コミを確認する際には、複数のプラットフォームを利用し、できるだけ多くのレビューを参考にするようにしましょう。
一部の口コミサイトでは、偏った評価が集まることがあるため、異なる視点からの情報を得ることで、より正確な判断が可能になります。
また、最新の口コミを確認することも重要です。
サロンの質やサービスは時間とともに変わる可能性があるため、最新の情報を基に判断することが必要です。
さらに、口コミを読む際には、具体的な施術内容や対応について言及されているかどうかを重視しましょう。
例えば、「肩こりが劇的に改善された」「丁寧なカウンセリングがあり安心できた」といった具体的な内容が含まれている口コミは信頼性が高いと考えられます。
一方で、あまりにも漠然とした内容や極端に良い・悪い評価は、慎重に受け止める必要があります。

整体師の資格と経験を確認する

整体師の資格や経験は、施術の質に直結する重要な要素です。
信頼できる整体サロンを選ぶためには、整体師がどのような資格を持っているのか、どれだけの経験があるのかを事前に確認することが不可欠です。
日本では、整体師になるために国家資格は必要ありませんが、民間の資格やトレーニングを受けた整体師が多くいます。
例えば、筋肉や骨格の専門知識を学んだり、特定の手技を習得したりするために、整体師はさまざまなコースやセミナーを受講します。
こうした資格は、整体師の知識と技術を証明するものであり、信頼性を判断する一つの指標となります。
整体師の経験もまた、選ぶ際の重要なポイントです。長年にわたって多くの患者を施術してきた整体師は、さまざまな症状に対応できる幅広いスキルを持っている可能性が高いです。
整体サロンのウェブサイトやパンフレットには、整体師の経歴や実績が掲載されていることが多いため、これらの情報を確認し、安心して任せられる整体師を選びましょう。
加えて、サロンを訪れる際には、直接整体師に質問することも有効です。
どのようなトレーニングを受けてきたか、特定の症状に対する施術経験があるかどうかなど、具体的に聞いてみることで、信頼性をより確かめられます。

05整体施術の効果とその持続性

整体施術は、身体の不調を和らげ、健康を促進するための手法として広く利用されています。
しかし、施術の効果がどのように現れるのか、またその効果をどのように持続させるかを理解することは、施術を受ける上で非常に重要です。
ここでは、整体施術がもたらす具体的な効果と、その効果を長持ちさせるための方法について詳しく解説していきます。

5-1整体の施術がもたらす具体的な効果

整体の施術は、筋肉や骨格の調整を通じて、身体にさまざまなポジティブな変化をもたらします。
施術の効果は個々の状態によって異なりますが、一般的には筋肉の緊張が緩和され、姿勢が改善されるといった効果が見られます。
また、痛みの軽減や関節の可動域の向上なども、整体の施術による大きな効果の一つです。

筋肉の緊張緩和と姿勢の改善

整体施術の主要な効果の一つは、筋肉の緊張を緩和することです。
筋肉の緊張がほぐれることで、身体全体のバランスが整い、自然と姿勢が改善されます。
日常生活の中で、長時間同じ姿勢を続けることや、ストレスによって筋肉が硬くなることがありますが、整体施術では手技を用いて筋肉のコリやハリを解消します。
この結果、肩こりや腰痛といった慢性的な痛みが軽減され、さらに身体の動きがスムーズになるというメリットがあります。
特に、骨盤や背骨の歪みを矯正することで、正しい姿勢を取り戻しやすくなり、姿勢の悪化からくる二次的な症状を防ぐことが可能です。
これにより、全体的な健康状態の向上が期待できるのです。

痛みの軽減と可動域の向上

整体施術は、痛みの軽減にも大きな効果を発揮します。
筋肉や関節にアプローチすることで、緊張が緩和され、血流が促進されるため、痛みが和らぎます。
また、関節の可動域が広がることで、身体の動きがより自由になり、日常生活が快適になります。
例えば、肩や腰の痛みがひどく、日常の動作に支障をきたしている場合、整体施術を受けることで、痛みが和らぎ、スムーズに動かすことが可能です。
さらに、関節の動きが制限されている場合でも、適切な整体施術を受けることで、可動域が改善され、以前よりも自由に身体を動かせるようになることがあります。
これにより、スポーツや日常の活動においてもパフォーマンスが向上し、生活の質が向上することが期待されます。

5-2整体の効果を持続させるためのポイント

整体施術で得られた効果を長く維持するためには、施術後の日常生活における取り組みが重要です。
施術を受けただけで安心するのではなく、適切なセルフケアを行うことで、効果を持続させ、さらに向上させられます。
ここでは、整体の効果を持続させるために実践すべきポイントについて解説します。

適切なストレッチと運動

整体施術後の効果を維持するためには、日常的なストレッチや運動が欠かせません。
筋肉を柔軟に保つことで、整体施術で得られた効果をさらに強化できます。
特に、整体師から指導されたストレッチやエクササイズを定期的に行うことで、施術による効果を長期にわたって持続させることが可能です。
ストレッチは、筋肉の緊張を緩和し、血流を促進する効果があり、関節の可動域を広げることにも寄与します。
また、適度な運動を取り入れることで、筋肉の強化や代謝の向上が期待でき、結果的に整体の効果をさらに高められます。
重要なのは、自分の体調やフィットネスレベルに合った無理のない範囲で、継続的に行うことです。

生活習慣の見直しと姿勢の意識

整体施術の効果を持続させるためには、日常生活における習慣を見直すことも大切です。
例えば、デスクワークやスマートフォンの使用などで悪い姿勢を取り続けていると、せっかく施術で整えた身体のバランスが再び崩れてしまう可能性があります。
姿勢に対する意識を高め、正しい姿勢を保つことを心がけることで、整体の効果をより長く維持できます。
また、適切な睡眠やバランスの取れた食事も、整体の効果をサポートする重要な要素です。
身体の回復力を高めるために、十分な休息を取り、栄養バランスの良い食事を心がけることが、健康な身体づくりにつながります。
生活習慣全般を見直し、健康的なライフスタイルを維持することで、整体施術で得られた効果を長期的に受けられるでしょう。

01整体院とは

「整体」という言葉は知っていても、具体的にどのようなものなのか分からないという人は多いはず。では整体を行う整体院とはどのような場所なのでしょうか。

1-1施術者は資格を必要としない(無認可手技療法)

整体院で行われる整体は、資格を必要としない施術です。このタイプの施術は「無認可手技療法」と呼ばれています。
「無認可」と聞くと、「許可を得ていない」といった悪いイメージを抱く方もいらっしゃいますが、この場合の無認可とは、国の資格が必要ないということ。
これは整体が生まれた歴史に関わりがあります。整体は身体の歪みを取り去ることで不調の解消を目指すものですが、もともとは中国や日本の伝統的な技術がひとつになって誕生したもの。そのため、「整体」と言っても様々な流派や方法があり、簡単に定義することができません。つまり整体は、整体師によって施術の内容や技術も様々。このような成り立ちの整体は技術の認定を行うことが非常に難しく、結果として無認可という形で営業を行っています。
同じように無認可の手技療法の中にはカイロプラクティックやリフレクソロジーなどがあり、無認可だからといって心配する必要は全くないと言えるでしょう。

1-2得られる効果

それでは、整体院での施術ではどのような効果を得られるのでしょうか。
整体の施術は、身体の歪みの解消を目的に行われます。人間の身体には個人差があり、さらに人によって左右の筋肉や骨格のバランスも異なるため、どうしても歪みやすいもの。さらに日常生活の習慣や身体の使い方のクセによって、歪みはひどくなってしまいます。
もし身体が歪んでしまうと、筋肉は一部分だけ慢性的な緊張を強いられて、血行不良の原因ともなってしまいます。
この筋肉の緊張や血行不良が身体の痛みやコリの正体。
つまり、整体で身体の歪みを整えることは、慢性的な身体の痛みやコリの緩和に役立ちます。
また、整体で身体を整えることは姿勢の改善にも効果的。姿勢が改善すると、リンパや血液の流れも正常化するため、リラクゼーションや美容の効果も期待できます。
そのほかにも、整体で身体の歪みを調整することは、運動パフォーマンスの向上や、身体が本来持っている自然治癒力のアップにもつながると言われています。

02整骨院・接骨院とは

整体院と同じように、見かけることが多いのが「整骨院」や「接骨院」です。では整骨院や接骨院ではどのような治療が行われるのでしょうか。

2-1国家資格である「柔道整復師」を持っている人が行う施術

「整骨院」や「接骨院」の最大の特徴は、治療を行うのが「柔道整復師」であるということ。柔道整復師は国家によって認められた資格で、取得のためには国家試験に合格する必要があります。
柔道整復師は、骨や関節、腱、じん帯などに起きる急性のトラブルに対処する専門家。骨折や脱臼、打撲、捻挫などの緊急のケガに対処を行います。
この治療の特徴が、柔道整復師が行う「非観血的療法」です。非観血的療法とは、出血を伴わない治療法のこと。具体的には、骨の状態を整復し、包帯やテーピング、添え木などによって固定、その後のアフターケアによって治療を行います。
「整骨院」と「接骨院」は同じ存在で、今でも昔の呼び方である「ほねつぎ」と名乗っている治療院もあります。

2-2整骨で施術が認められた症状は、発生して1カ月以内の外傷からくる急性の痛み

整骨院や接骨院のもうひとつの特徴は、痛みの原因が発生して一か月以内の急性の外傷であること。
つまり「なんとなく肩が凝っている」「腰が常にだるい」などの慢性的な痛みは、整骨院や接骨院の施術の対象外になります。
また、柔道整復師は国家資格なので、骨折や捻挫といった一部の治療には保険が適用されるというのも整骨院や接骨院の特徴のひとつです。
また、「介護予防機能訓練指導員」の必要資格のひとつが「柔道整復師」の資格となっていることもあり、柔道整復師が介護予防や要介護者の症状の進行防止を行うこともあります。

03施術院の選び方

様々な部分で異なる整体や整骨・接骨。それでは、実際に身体に不調を感じたときには、どのように施術院を選べばよいのでしょうか。

3-1整体院

もし長期間肩こりや腰痛など身体のトラブルに悩まされているという場合には整体院を選ぶとよいでしょう。
すでに説明した通り、整骨院や接骨院が治療を行うのは急性の痛みやケガが中心。そのため、慢性的なトラブルに対処するのは得意ではありません。
また、癒しやリラクゼーションを求めているときにも整体がおすすめです。
整体は身体をほぐして整える施術が行われますが、この施術によって血行がアップ、さらに副交感神経が刺激されます。
副交感神経は身体をリラックスさせる自律神経で、緊張状態を緩和、心と身体にリラックスの効果をもたらす存在。
そのため、整体院の施術には慢性的な不調を解消したり、癒しを得たりといった効果が期待できます。
さらに整体院の施術ではダイエットや美容といった目的で行われるものもあります。
整体は身体の歪みを整えるものですが、歪みによって滞った血行やリンパの流れを向上させることが代謝のアップやむくみの解消につながるケースも。
その他にも、形成外科などに行っても原因が分からない長期間とれない痛み、手足のしびれも、身体の歪みが原因となっている場合があります。特にレントゲンの結果や検査の数値では不調の原因が見つからないと言った場合、整体院を利用するのがよいでしょう。特に、原因が分からないけれど頭痛がする、手足や肩、首などがしびれると言った場合も、全身の歪みを整えて血行をアップすることで不調が解消されるケースもあります。

3-2整骨院

もし筋肉や関節、じん帯などが痛む、強くぶつけたり捻挫したりといったように、痛みの原因がはっきりしているという場合には整骨院がおすすめです。
整骨院の柔道整復師は、筋肉や関節を治療するプロフェッショナル。国家資格によって処置の内容も厳しく定められているため、安心して治療を受けることができます。
ただし、整骨院ではレントゲンやCT、MRI、血液検査などは行うことはできません。単純な骨折や脱臼、捻挫といった負傷の場合には整骨院でも治療を行うことが可能ですが、症状が深刻な場合や、より重症が疑われる場合には整形外科を受診することが必要です。
さらに現在では、介護予防の目的で整骨院が利用されることもあります。
先ほど説明したように、柔道整復師は介護予防機能訓練指導員としての仕事を行うことが認められています。
介護予防機能訓練指導員は、介護が必要になる前に、筋肉の低下を防ぐ運動やトレーニングの内容を指導する職業。仮に介護が必要になっても、それ以上状態が悪化することを防ぐための指導も行います。
また、高齢者にとって心配なのが転倒などによる骨折ですが、柔道整復師は骨折や打撲のスペシャリスト。もし転倒した場合でも正しい処置を受けることができます。

04まとめ

整体と整骨は、身体の不調を改善するためにそれぞれ異なるアプローチを提供します。
整体は主にリラクゼーションや姿勢の調整に焦点を当て、資格要件は比較的自由です。
一方、整骨は国家資格を持つ柔道整復師が行う医療行為に近い施術で、急性のケガに対応することが多いです。
自身の症状や目的に応じて、最適な治療方法を選ぶためには、それぞれの違いを理解することが重要になります。似ているようでも様々な違いがある施術院。整体や整骨、接骨などの違いを知って、自分にベストな施術を受けることが重要ですね。

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講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
金谷和仁
金谷和仁 先生
まどろみの時間を運営
1973年生まれ。30歳で整体業界へ。
東京と福岡のリラクゼーションサロンの店長を10年経験し、その後独立。現在は、リラクゼーションと心理カウンセリングを融合したサロン「まどろみの時間」を運営している。
金谷和仁

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