石鹸と合成洗剤の違いとは?関係性や界面活性剤のメリット・課題!
石鹸と合成洗剤は、私たちの日常生活に欠かせない洗浄アイテムです。
しかし、これら2つには異なる成分と特性があり、どちらを選ぶべきか迷うこともあるでしょう。
石鹸は天然成分を使用しており、肌に優しい点が魅力ですが、合成洗剤は強力な洗浄力で頑固な汚れに対応します。
日常の生活に欠かせない石鹸や合成洗剤。また、この中に含まれているのが「界面活性剤」と呼ばれるものです。では、石鹸と合成洗剤にはどのような違いがあるのでしょうか。また、界面活性剤とはどのようなものなのでしょうか。今回は石鹸の界面活性剤と、合成洗剤との違いについてご紹介します。
- 目次
- 1. 石鹸と洗浄の基本原理
- 1-1. 石鹸が持つ洗浄力の仕組み
- 1-2. 界面活性剤の役割と重要性
- 1-3. 親水性と親油性の特徴
- 2. 界面活性剤の多様な活用方法
- 2-1. 界面活性剤の幅広い用途
- 2-2. 身の回りで使われている界面活性剤の例
- 2-3. 美容・衛生における活用シーン
- 3. 界面活性剤のメリットと課題
- 3-1. 界面活性剤の利便性と効能
- 3-2. 界面活性剤の注意点とリスク
- 3-3. 環境への影響と安全性
- 4. 石鹸と合成洗剤の違いを理解する
- 4-1. 天然素材から作られる石鹸
- 4-2. 化学的に合成された洗剤の特徴
- 4-3. 使用感や成分の違いによる選択ポイント
- 5. 石鹸と合成洗剤を正しく見分けるコツ
- 5-1. ラベル表示の見方と理解
- 5-2. 成分表に注目した選び方
- 5-3. 購入時に気をつけるポイント
- 6. 石鹸と界面活性剤
- 6-1. 石鹸も界面活性剤の一種
- 6-2. 界面活性剤がないと体や髪を洗うことはできない
- 7. 界面活性剤とは?
- 7-1. 「親水性」と「親油性」を併せ持つ
- 7-2. デメリットとして肌や髪への負担や乾燥がある
- 8. 石鹸と合成洗剤の違い
- 8-1. どちらも界面活性剤、合成であるかの違い
- 9. 石鹸と合成洗剤の見分け方
- 9-1. 商品の場合、成分表示が違う
- 10. まとめ
01石鹸と洗浄の基本原理
1-1石鹸が持つ洗浄力の仕組み
石鹸の洗浄力は、単なる表面的な汚れの除去に留まらず、肌や物質にこびりついた油脂汚れを効果的に落とす能力にあります。 では、石鹸がどのようにしてこの洗浄力を発揮しているのでしょうか? その秘密は、石鹸の分子構造にあります。 石鹸分子は、長い鎖状の「親油性」部分と、末端に「親水性」部分を持つ両親媒性分子です。 親油性部分は油脂や脂質に強く引き寄せられ、一方で親水性部分は水と強く結びつきます。 この2つの特性が組み合わさることで、石鹸は油分を水で洗い流すことが可能になるのです。 具体的には、親油性部分が油脂を取り囲み、これを水中に分散させるミセルという構造を形成します。 ミセルは、汚れや油脂を捕らえ、そのまま水と一緒に流すことで、洗浄が実現します。 こうしたミセルの形成が、石鹸が汚れを効果的に除去できる理由の一つです。 この仕組みは、界面活性剤としての石鹸の役割と深く関わっています。
1-1界面活性剤の役割と重要性
石鹸が持つ洗浄力は、単に「石鹸」という物質の力ではなく、界面活性剤としての作用によるものです。 界面活性剤は、異なる性質を持つ2つの物質、例えば油と水を混ぜ合わせる助けをする化学物質の一種です。 この界面活性作用により、石鹸は油汚れを効率よく水と共に取り除くことができます。 界面活性剤には、石鹸をはじめ、多くの家庭用洗剤や化粧品にも含まれており、生活の様々な場面で利用されています。 その役割は単純に汚れを落とすことに留まらず、洗浄後に皮膚や衣類を保護したり、製品の感触や効果を向上させたりする点でも重要です。 しかし、界面活性剤はすべて同じというわけではありません。 種類によって洗浄力や特性が異なり、その選択は使用する目的や環境に応じて変わります。 次に、界面活性剤がどのように働いているのか、その基礎となる「親水性」と「親油性」について詳しく解説していきます。
親水性と親油性の特徴
界面活性剤の効果を理解する上で重要なのが、「親水性」と「親油性」という2つの性質です。 これらは、界面活性剤分子の異なる部分がどのようにして汚れを取り除くのかを説明するための鍵となります。 親水性とは、水に溶けやすい性質を指し、界面活性剤分子の一部が水分子と結びつきやすいという特徴を持っています。 この部分は水に強く引き寄せられるため、洗浄時に水と一緒に流れやすくなります。 一方、親油性は、油脂に対して強く引き寄せられる性質です。 界面活性剤の親油性部分は、皮膚や物体表面に付着した油分や脂質を取り囲み、これらをミセルとして水中に分散させます。 この働きによって、油分を効果的に取り除けるのです。 この親水性と親油性のバランスが、界面活性剤の持つ多機能性を支えています。 石鹸や洗剤は、こうした性質を活用して、様々な汚れや環境に対応した洗浄を可能にしているのです。
01界面活性剤の多様な活用方法
1-1界面活性剤の幅広い用途
界面活性剤は、洗浄力だけでなく、多くの機能を持っています。 例えば、食品添加物として使用される界面活性剤は、乳化剤として役割を果たし、油と水のように混ざり合わないものを安定的に混合させることが可能です。 また、医薬品においては、有効成分を体内に効果的に届けるための重要な成分としても利用されており、健康維持や治療に寄与しています。 さらに、工業用途では、界面活性剤が潤滑剤や防腐剤としての役割を果たし、機械や製品の長寿命化や効率的な動作を支えています。 このように、界面活性剤は単なる洗浄効果を超え、非常に多機能な物質として広く応用されているのです。 次に、私たちの身近な生活の中で、具体的にどのような製品に界面活性剤が使用されているのか、その具体例をいくつか紹介します。
1-1身の回りで使われている界面活性剤の例
私たちが日々使用する製品には、多くの界面活性剤が含まれています。 最も一般的な例としては、シャンプーやボディソープ、洗顔料などの洗浄製品が挙げられます。 これらは、髪や肌に付着した皮脂や汚れを効果的に取り除くために、界面活性剤が必須の役割を果たしているのです。 また、化粧品にも多くの界面活性剤が含まれています。 乳液やクリームは、油分と水分を安定的に混合させるために界面活性剤が必要です。 これにより、製品は肌に均一に塗布され、保湿効果や栄養成分がしっかりと浸透することが可能になります。 さらに、台所用洗剤や洗濯洗剤にも界面活性剤が含まれており、食器や衣類に付着した油汚れや食べかすを効果的に除去します。 界面活性剤がなければ、日常的な清潔を保つことは困難になります。 美容や衛生分野における具体的な活用シーンについて、さらに詳しく見ていきましょう。
美容・衛生における活用シーン
美容と衛生の分野では、界面活性剤は極めて重要な役割を担っています。 まず、美容製品においては、乳液やクリームだけでなく、ファンデーションや日焼け止めにも界面活性剤が使用されています。 これらの製品は、肌に均一に塗布するための乳化作用や、汗や皮脂による崩れを防ぐ効果が求められるため、界面活性剤の存在が欠かせません。 さらに、ヘアケア製品でも界面活性剤は重要な成分です。 シャンプーやコンディショナーは、髪の汚れを落とすだけでなく、髪に必要な栄養を補給し、健康な状態を保つための役割を果たしています。 界面活性剤は、これらの成分を髪全体に均一に行き渡らせ、潤いを保つための基礎となっています。 衛生面では、消毒液や手洗い用ソープにも界面活性剤が含まれており、ウイルスや細菌の除去に寄与しています。 特に近年の衛生意識の高まりとともに、これらの製品の需要は増加しており、界面活性剤の役割もますます重要になっているのです。 美容と衛生における界面活性剤の利用は、私たちの健康と美しさを支える大切な要素です。 このように、界面活性剤は多くの製品に含まれ、日々の生活を豊かにしているのです。
01界面活性剤のメリットと課題
1-1界面活性剤の利便性と効能
界面活性剤の最大の利点は、その優れた洗浄力にあります。 界面活性剤は、親水性と親油性の両方の特性を持つ分子構造により、水と油を効果的に混合させられるため、油汚れや脂質を簡単に取り除くことが可能です。 これは、私たちが使用する石鹸やシャンプー、台所用洗剤、洗濯用洗剤などで非常に重要な役割を果たしています。 加えて、界面活性剤は食品や医薬品の分野でも活躍しています。 食品添加物として使用される乳化剤は、クリーム状の製品やドレッシング、アイスクリームなど、安定した食感を提供するために重要です。 また、医薬品では、有効成分を均一に分散させたり、薬の効き目を最大化したりするために界面活性剤が使用されており、健康や美容においても欠かせない存在となっています。 このように、界面活性剤は私たちの日常生活を快適にし、製品の効能を高める多機能な成分です。 しかし、その効果を最大限に活かすためには、使用方法や適切な濃度を守ることが重要です。 次に、界面活性剤を使用する際の注意点とリスクについて解説していきます。
1-1界面活性剤の注意点とリスク
界面活性剤の利便性は高いものの、使用する際にはいくつかのリスクや注意点があります。 特に、肌や環境に与える影響には注意を払う必要があります。 界面活性剤は、強力な洗浄力を持つため、皮膚に長時間触れていると、必要な油分まで取り除いてしまい、肌荒れや乾燥の原因になることがあります。 敏感肌の人やアレルギーを持つ人にとっては、適切な製品の選択が非常に重要です。 また、界面活性剤の使用に関しては、その濃度や使用頻度を守ることが大切です。 過剰に使用すると、皮膚や髪にダメージを与える可能性があるため、説明書や製品ラベルをよく確認することが推奨されます。 次に、環境への影響についても詳しく見ていきましょう。
環境への影響と安全性
界面活性剤の使用におけるもう一つの大きな課題は、環境への影響です。 特に合成界面活性剤は、使用後に排水として自然界に流れ出るため、水質汚染の原因となることがあります。 これにより、水中の生態系に悪影響を与えることが懸念されています。 合成界面活性剤は分解されにくいものもあり、河川や海洋に蓄積することで、魚類やその他の水生生物に害を及ぼすことがあります。 そのため、環境に優しい生分解性の界面活性剤を選ぶことが重要視されているのです。 近年では、環境への負荷を軽減するため、植物由来の天然界面活性剤や、より分解されやすい製品の開発が進められています。 また、製品の安全性に関しても、各国の規制に従い、一定の基準をクリアしたものだけが市場に流通しています。 消費者としては、こうした製品の成分表示や、環境に配慮したラベルの確認が推奨されます。 界面活性剤は、私たちの生活に多くの利便性をもたらす一方で、その使用に伴うリスクや環境への影響を十分に理解し、適切な製品選びを行うことが求められているのです。 このようにして、界面活性剤の恩恵を最大限に享受しながら、持続可能な社会に向けた行動を心がけることが大切です。
01石鹸と合成洗剤の違いを理解する
1-1天然素材から作られる石鹸
石鹸は、古くから使用されてきた洗浄剤で、その起源は紀元前に遡るほど歴史があります。 石鹸は、主に天然の油脂や動植物の脂肪と、アルカリ性の物質(通常は水酸化ナトリウム)を反応させることで作られます。 この反応を「けん化」と呼び、その結果、油脂の中に含まれる脂肪酸が分解され、石鹸分子が形成されます。 天然素材で作られた石鹸の特徴は、環境に優しく、使用後も自然に分解される点です。 成分がシンプルであるため、敏感肌やアレルギーを持つ方に適していることが多く、石鹸の洗い上がりは一般的に「優しい」と感じられることが多いです。 また、石鹸は、肌や髪をしっとりと保湿する効果が期待できる場合もあります。 一方で、石鹸は硬水(カルシウムやマグネシウムが多く含まれる水)では泡立ちが悪く、洗浄力が低下するというデメリットがあります。 このため、硬水地域では石鹸の使用が少し不便になることがあります。
1-1化学的に合成された洗剤の特徴
合成洗剤は、石鹸とは異なり、化学的に作られた洗浄成分が使用されています。 石油由来の成分や植物油を基にして、化学的な反応を通じて作られることが多いです。 合成洗剤の最大の特徴は、洗浄力が非常に強いことです。 特に油汚れや頑固な汚れに対して効果的で、硬水でも変わらず高い洗浄力を発揮します。 また、合成洗剤は洗浄成分以外にも、泡立ちをよくする成分、香料、着色料、保存料など、さまざまな添加物が含まれることが一般的です。 これにより、香りや泡立ちの良さ、保存性などが向上しますが、敏感肌の人にとっては刺激が強くなることがあります。 さらに、合成洗剤はその成分によっては、生分解性が低く、環境への影響が懸念される場合があります。 一部の合成洗剤は使用後に水質汚染を引き起こす可能性があるため、環境に配慮した製品選びが重要となります。 次に、石鹸と合成洗剤の使用感や成分の違いによる選択ポイントを詳しく見ていきましょう。
使用感や成分の違いによる選択ポイント
石鹸と合成洗剤を選ぶ際、使用感や成分の違いを理解することは非常に重要です。 まず、石鹸は天然成分を使用しているため、肌への優しさを重視する方や環境に配慮したい方には最適です。 自然素材から作られているため、肌に対する刺激が少なく、また自然に分解されるため、環境への負担も少ないです。 一方、合成洗剤は、強力な洗浄力と便利さを求める方に向いています。 硬水地域や油汚れが多い場所での使用には、合成洗剤のほうが適しています。 また、泡立ちが良く、香りのバリエーションが豊富なため、より豊かな洗浄体験を求める方には魅力的です。 ただし、合成洗剤には添加物が含まれていることが多く、敏感肌の人にとっては注意が必要です。 成分表を確認し、自分の肌質や健康状態に合った製品を選ぶことが大切です。 さらに、環境への影響も考慮することが求められます。 石鹸は自然に分解されやすい一方、合成洗剤の中には分解されにくい成分が含まれていることがあり、長期的な環境負荷を考慮して選択することが必要です。 このように、石鹸と合成洗剤にはそれぞれの特徴とメリットがあり、使用するシーンや個々のニーズに応じて選ぶことが重要です。
01石鹸と合成洗剤を正しく見分けるコツ
1-1ラベル表示の見方と理解
製品を選ぶ際に、最初に目にするのがラベル表示です。 石鹸と合成洗剤を見分けるためには、まずラベルに記載されている表示を正しく理解することが大切です。 石鹸には、「石鹸」と明記されていることが多く、これはその製品が主に天然の油脂を使って作られていることを示しています。 一方、合成洗剤には「洗剤」や「合成洗剤」という表示がされており、これは化学的に合成された成分を含んでいるという意味です。 また、環境に配慮した製品には「生分解性」や「天然由来」といった表示がラベルに記載されていることもあります。 こうしたキーワードがある製品は、環境負荷が少なく、自然に優しい選択と言えます。 ラベルには、その製品の性質や使用方法、さらにはメーカーが伝えたい特徴が凝縮されていますので、ラベル表示をしっかり確認することで、自分に合った製品を選ぶための手がかりとなります。 次に、ラベル表示だけでは見えない部分にも注目して、成分表を確認することが重要です。 具体的にどのような成分が含まれているかについて理解を深めていきましょう。
1-1成分表に注目した選び方
ラベルの次に確認すべきなのが「成分表」です。 石鹸と合成洗剤を選ぶ際、成分表をチェックすることは、肌への影響や環境への配慮に直結します。 石鹸の成分表には、一般的に「脂肪酸ナトリウム」や「グリセリン」といった天然成分が多く含まれており、これらは肌に優しく、自然に分解されやすいのが特徴です。 一方、合成洗剤の成分表には、通常「界面活性剤」や「香料」、「防腐剤」などの化学的に合成された成分が記載されています。 界面活性剤は洗浄力を高めるために重要な成分ですが、その種類によっては、敏感肌の人に刺激を与えることがあります。 例えば、「ラウリル硫酸ナトリウム」や「アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム」といった成分は、強力な洗浄力を持つ反面、肌に刺激を与える可能性があるため、注意が必要です。 さらに、成分表をチェックする際には、合成香料や着色料、防腐剤の有無も確認することが大切です。 これらの添加物は製品の見た目や香りを良くするために使われますが、敏感肌の人にはアレルギー反応を引き起こす場合もあります。 自然由来の成分を使用しているかどうかや、添加物が少ない製品を選ぶことで、肌への負担を軽減できます。 次に、実際に購入する際に注意すべきポイントについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
購入時に気をつけるポイント
石鹸や合成洗剤を選ぶ際、成分表やラベル表示以外にも、いくつかの重要なポイントに注意する必要があります。 まず、製品の使用目的を明確にすることが大切です。 顔や体、髪に使用する場合には、できるだけ刺激の少ない成分を含む石鹸や洗剤を選ぶべきです。 特に、敏感肌やアレルギー体質の方は、天然由来成分を中心とした製品を選ぶと良いでしょう。 また、保湿効果が期待できる成分が含まれている製品は、乾燥肌を防ぐ助けとなります。 さらに、環境に配慮した選択も大切です。 生分解性の高い製品や、環境に優しい包装材を使用しているブランドを選ぶことで、環境保護にも貢献できます。 製品が認証を受けている場合、「エコラベル」や「グリーン認証」などのマークが付いていることが多く、これも購入時の判断材料となります。 また、価格だけで選ばないことも重要です。 安価な製品は大量に生産された合成洗剤が多く、成分的に刺激が強い場合があります。 逆に、価格が高いからといって必ずしも肌や環境に良いというわけではないため、ラベル表示と成分表をしっかりと確認することが必要です。 このように、石鹸と合成洗剤を選ぶ際には、成分やラベル表示に注目し、使用目的や環境への影響を考慮して、賢い選択を行うことが重要です。
01石鹸と界面活性剤
ボディソープや合成洗剤の成分表に記載されている「界面活性剤」。では、石鹸と界面活性剤とはどのような関係にあるのでしょうか。
1-1石鹸も界面活性剤の一種
「界面活性剤」といえば、化学的に作られたもの、あまり身体によくないものというイメージ。そのため、できるだけ界面活性剤を使わないようにしているという方も多いかもしれません。
しかし、実は界面活性剤は必ずしも身体に悪いものというわけではありません。
実は石鹸も界面活性剤の一種。さらには界面活性剤の歴史の中でもっとも古いものが石鹸だと言われています。
石鹸の歴史は約一万年前にさかのぼります。人間が火を使うようになり、狩猟採集によって手に入れた肉を焼いて食べる過程で生まれたのが石鹸です。
人類最古の石鹸は、肉を焼くことで落ちた油と灰が反応して生まれたもの。
そうして生まれたものの中に汚れを落とす効果があることが発見され、石鹸の歴史が始まりました。
1-2界面活性剤がないと体や髪を洗うことはできない
このように、自然の素材だけを使った石鹸にも界面活性剤は含まれています。
この界面活性剤が含まれていることで、石鹸は汚れを落とす力を持っているもの。
つまり、界面活性剤が含まれていないと、石けんで汚れを落とすことができず、身体や髪を洗うことができないということになります。
02界面活性剤とは?
それでは、そもそも界面活性剤とはどのようなものなのでしょうか。
2-1「親水性」と「親油性」を併せ持つ
界面活性剤とは、簡単に言えば物質と物質の境目である「界面」に作用するもののことです。
界面活性剤は界面に働きかけて性質を変化させます。その秘密が界面活性剤の構造。
界面活性剤はひとつの分子の中に、水になじみやすい「親水性」と、油に馴染みやすい「親油性」の二つの特徴を持っていて、それが働くことで水と油がまじりあうことになり、汚れを落とすことに役立ってくれます。
この界面活性剤は、油の汚れを落とすだけでなく、乳化、分散、帯電防止、殺菌など色々な用途に使われます。
2-2デメリットとして肌や髪への負担や乾燥がある
界面活性剤は汚れを落とすための石鹸や洗剤だけでなく、肌に直接使用する乳液やクリーム、食品に含まれる乳化剤にも使用されるもの。
このように、界面活性剤は決して身体に悪いものではありません。ただし、界面活性剤のデメリットには、肌や髪への負担や乾燥などがあります。
03石鹸と合成洗剤の違い
石鹸と同じように汚れを落とすための存在として毎日の生活でおなじみになっているのが「合成洗剤」です。では石鹸と合成洗剤にはどのような違いがあるのでしょうか。
3-1どちらも界面活性剤、合成であるかの違い
石鹸も合成洗剤も、どちらも計綿活性剤の一種であるという点では変わりはありません。ふたつの違いは、合成であるかどうかということ。
石鹸の場合、素材は天然の油脂とアルカリ。ヤシの油や菜種油、パーム油、牛脂など、動植物の油をアルカリで似て作られるのが石鹸です。
そのため、材料さえそろっていれば、石鹸を手作りすることも可能。
そんな石鹸のメリットは、簡単に水ですすぐことができるという点。また、肌に成分が残ったとしても、肌荒れの原因になりにくいのが石鹸の特徴です。
というのも、石鹸はアルカリ性で、酸性の皮膚によって中和されるため、肌に残っても働き続けることがなく、肌を傷つけることがありません。
さらに石鹸は天然由来の成分で作られているもの。そのため、石鹸カスを排水に流しても、微生物の働きによってそれらは水と炭酸ガスに分解され、生態系の中にリサイクルされていきます。
このように、肌に使用するときや環境に対して、優しく安心して使えるのが石鹸のメリットですが、残念なことにデメリットもあります。
石鹸のデメリットとして挙げられるのが、泡立ちが少ないということ。石鹸は天然の成分に由来しているアルカリ性の物質なので、ミネラル豊富な硬水の場合、ほとんど働くことができません。
また、石鹸は優しいイメージがありますが、実は刺激が強いという特徴があります。そのため、使用するときは目に入らないように注意する必要があります。
一方の合成洗剤の素材となるのは、主に石油。石油を高温・高圧の環境下で加工して作られるのが合成洗剤です。この加工の過程は非常に複雑で、もし材料が揃っていたとしても、合成洗剤を手作りすることができません。このように、合成洗剤は科学的に合成されたものなので、あまり使いたくないと考える人も多いかもしれません。
ただし、合成洗剤にもメリットがあります。まず大きなメリットは、泡立ちがよく使いやすいということ。もし汚れがひどい場合や、水で薄まった場合、なかなか汚れが落ちないという経験をした人も多いかもしれませんが、合成洗剤は様々な環境や汚れの状態を想定して作られているため、どんなときでも使いやすいというのが大きなメリットです。
そのため、洗濯などに使うときには布地を傷めにくいという長所もあります。
また、種類が多いというのも合成洗剤の特徴です。
食器洗い洗剤や洗濯洗剤、ボディソープ、シャンプーなどの多くは合成洗剤。そのため、自分の好みの香りや適当な価格の商品を選ぶことができます。
ただし、合成洗剤の場合、なかなか水に流れず残りやすいというデメリットも。
食器を洗っているとき、しばらく洗っていても洗剤が落ちないという経験がある人も多いかもしれませんが、合成洗剤はしっかり洗い落とさないと、なかなか成分が落ちません。
そのため、すすぎ残してしまうことや、すすぎのために多くの時間と水が必要になることがデメリットです。もしボディソープなどをすすぎ残してしまうと、肌荒れなどの原因にもなります。
さらに合成洗剤は、石鹸と比べると成分が分解されるまで長い時間がかかります。成分によっては、完全に分解されないことも。
そういった合成洗剤を排水口に流してしまうと、自然環境に大きなダメージを与えるリスクもあります。
04石鹸と合成洗剤の見分け方
似ているようで大きな違いがある石鹸と合成洗剤。といっても、出来るかぎり肌や髪、環境などに優しい製品と使いたいもの。それでは、石鹸と合成洗剤はどのように見分ければよいのでしょうか。
4-1商品の場合、成分表示が違う
商品を購入する場合、石鹸と合成洗剤を見分けるために重要なのは、パッケージなどの裏側に記載されている成分表示です。
もし合成洗剤の場合、表示には「石鹸」という文字は含まれません。
「石鹸」と書かれていない場合や、「界面活性剤〇〇%」といった表示がある場合、その製品は合成洗剤だと考えてよいでしょう。
逆に石鹸の場合には「石けん素地」、「カリ石ケン素地」、「純石けん分(脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウム)〇〇%」といった表記が行われています。
石鹸を購入したいという場合には、これらの表示を参考にするとよいでしょう。
01まとめ
石鹸と合成洗剤は、それぞれ異なる特徴とメリットを持つ洗浄剤です。
石鹸は天然成分を使用しており、環境に優しく肌に優しい特性がありますが、合成洗剤は強力な洗浄力を持ち、油汚れにも効果的です。
自分の肌質や目的に合った製品を選ぶことが大切です。
また、ラベルや成分表をしっかり確認し、環境への影響を考慮した選択も重要になります。
正しい知識をもって賢い洗浄剤選びを行いましょう。
この講座は!プロの監修を受けています!
講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
あめお 先生
手作り石鹸教室講師
住宅設計・アクセサリーデザインなど幅広い”作る”仕事を経て、日本初の手作り石鹸専門スタジオ「手作り石鹸教室Ciao*soap(チャオソープ)」を2014年に東京都練馬区に開設。
石鹸の原料をより深く理解するために”シニアオイルソムリエ”を取得、スペインでの石鹸作りディプロマも持つ。
教室の受講者数は2023年11月現在で述べ16000名を超える。
現在は、石鹸作り指導の枠を飛び出して、企業へのレシピ提供なども行う。
2022年にスタジオを東京都墨田区へ移転し、「化粧品製造販売業」許可取得。
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1-1石鹸も界面活性剤の一種
「界面活性剤」といえば、化学的に作られたもの、あまり身体によくないものというイメージ。そのため、できるだけ界面活性剤を使わないようにしているという方も多いかもしれません。
しかし、実は界面活性剤は必ずしも身体に悪いものというわけではありません。
実は石鹸も界面活性剤の一種。さらには界面活性剤の歴史の中でもっとも古いものが石鹸だと言われています。
石鹸の歴史は約一万年前にさかのぼります。人間が火を使うようになり、狩猟採集によって手に入れた肉を焼いて食べる過程で生まれたのが石鹸です。
人類最古の石鹸は、肉を焼くことで落ちた油と灰が反応して生まれたもの。
そうして生まれたものの中に汚れを落とす効果があることが発見され、石鹸の歴史が始まりました。
1-2界面活性剤がないと体や髪を洗うことはできない
このように、自然の素材だけを使った石鹸にも界面活性剤は含まれています。
この界面活性剤が含まれていることで、石鹸は汚れを落とす力を持っているもの。
つまり、界面活性剤が含まれていないと、石けんで汚れを落とすことができず、身体や髪を洗うことができないということになります。
2-1「親水性」と「親油性」を併せ持つ
界面活性剤とは、簡単に言えば物質と物質の境目である「界面」に作用するもののことです。
界面活性剤は界面に働きかけて性質を変化させます。その秘密が界面活性剤の構造。
界面活性剤はひとつの分子の中に、水になじみやすい「親水性」と、油に馴染みやすい「親油性」の二つの特徴を持っていて、それが働くことで水と油がまじりあうことになり、汚れを落とすことに役立ってくれます。
この界面活性剤は、油の汚れを落とすだけでなく、乳化、分散、帯電防止、殺菌など色々な用途に使われます。
2-2デメリットとして肌や髪への負担や乾燥がある
界面活性剤は汚れを落とすための石鹸や洗剤だけでなく、肌に直接使用する乳液やクリーム、食品に含まれる乳化剤にも使用されるもの。
このように、界面活性剤は決して身体に悪いものではありません。ただし、界面活性剤のデメリットには、肌や髪への負担や乾燥などがあります。
03石鹸と合成洗剤の違い
石鹸と同じように汚れを落とすための存在として毎日の生活でおなじみになっているのが「合成洗剤」です。では石鹸と合成洗剤にはどのような違いがあるのでしょうか。
3-1どちらも界面活性剤、合成であるかの違い
石鹸も合成洗剤も、どちらも計綿活性剤の一種であるという点では変わりはありません。ふたつの違いは、合成であるかどうかということ。
石鹸の場合、素材は天然の油脂とアルカリ。ヤシの油や菜種油、パーム油、牛脂など、動植物の油をアルカリで似て作られるのが石鹸です。
そのため、材料さえそろっていれば、石鹸を手作りすることも可能。
そんな石鹸のメリットは、簡単に水ですすぐことができるという点。また、肌に成分が残ったとしても、肌荒れの原因になりにくいのが石鹸の特徴です。
というのも、石鹸はアルカリ性で、酸性の皮膚によって中和されるため、肌に残っても働き続けることがなく、肌を傷つけることがありません。
さらに石鹸は天然由来の成分で作られているもの。そのため、石鹸カスを排水に流しても、微生物の働きによってそれらは水と炭酸ガスに分解され、生態系の中にリサイクルされていきます。
このように、肌に使用するときや環境に対して、優しく安心して使えるのが石鹸のメリットですが、残念なことにデメリットもあります。
石鹸のデメリットとして挙げられるのが、泡立ちが少ないということ。石鹸は天然の成分に由来しているアルカリ性の物質なので、ミネラル豊富な硬水の場合、ほとんど働くことができません。
また、石鹸は優しいイメージがありますが、実は刺激が強いという特徴があります。そのため、使用するときは目に入らないように注意する必要があります。
一方の合成洗剤の素材となるのは、主に石油。石油を高温・高圧の環境下で加工して作られるのが合成洗剤です。この加工の過程は非常に複雑で、もし材料が揃っていたとしても、合成洗剤を手作りすることができません。このように、合成洗剤は科学的に合成されたものなので、あまり使いたくないと考える人も多いかもしれません。
ただし、合成洗剤にもメリットがあります。まず大きなメリットは、泡立ちがよく使いやすいということ。もし汚れがひどい場合や、水で薄まった場合、なかなか汚れが落ちないという経験をした人も多いかもしれませんが、合成洗剤は様々な環境や汚れの状態を想定して作られているため、どんなときでも使いやすいというのが大きなメリットです。
そのため、洗濯などに使うときには布地を傷めにくいという長所もあります。
また、種類が多いというのも合成洗剤の特徴です。
食器洗い洗剤や洗濯洗剤、ボディソープ、シャンプーなどの多くは合成洗剤。そのため、自分の好みの香りや適当な価格の商品を選ぶことができます。
ただし、合成洗剤の場合、なかなか水に流れず残りやすいというデメリットも。
食器を洗っているとき、しばらく洗っていても洗剤が落ちないという経験がある人も多いかもしれませんが、合成洗剤はしっかり洗い落とさないと、なかなか成分が落ちません。
そのため、すすぎ残してしまうことや、すすぎのために多くの時間と水が必要になることがデメリットです。もしボディソープなどをすすぎ残してしまうと、肌荒れなどの原因にもなります。
さらに合成洗剤は、石鹸と比べると成分が分解されるまで長い時間がかかります。成分によっては、完全に分解されないことも。
そういった合成洗剤を排水口に流してしまうと、自然環境に大きなダメージを与えるリスクもあります。
04石鹸と合成洗剤の見分け方
似ているようで大きな違いがある石鹸と合成洗剤。といっても、出来るかぎり肌や髪、環境などに優しい製品と使いたいもの。それでは、石鹸と合成洗剤はどのように見分ければよいのでしょうか。
4-1商品の場合、成分表示が違う
商品を購入する場合、石鹸と合成洗剤を見分けるために重要なのは、パッケージなどの裏側に記載されている成分表示です。
もし合成洗剤の場合、表示には「石鹸」という文字は含まれません。
「石鹸」と書かれていない場合や、「界面活性剤〇〇%」といった表示がある場合、その製品は合成洗剤だと考えてよいでしょう。
逆に石鹸の場合には「石けん素地」、「カリ石ケン素地」、「純石けん分(脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウム)〇〇%」といった表記が行われています。
石鹸を購入したいという場合には、これらの表示を参考にするとよいでしょう。
01まとめ
石鹸と合成洗剤は、それぞれ異なる特徴とメリットを持つ洗浄剤です。
石鹸は天然成分を使用しており、環境に優しく肌に優しい特性がありますが、合成洗剤は強力な洗浄力を持ち、油汚れにも効果的です。
自分の肌質や目的に合った製品を選ぶことが大切です。
また、ラベルや成分表をしっかり確認し、環境への影響を考慮した選択も重要になります。
正しい知識をもって賢い洗浄剤選びを行いましょう。
3-1どちらも界面活性剤、合成であるかの違い
石鹸も合成洗剤も、どちらも計綿活性剤の一種であるという点では変わりはありません。ふたつの違いは、合成であるかどうかということ。
石鹸の場合、素材は天然の油脂とアルカリ。ヤシの油や菜種油、パーム油、牛脂など、動植物の油をアルカリで似て作られるのが石鹸です。
そのため、材料さえそろっていれば、石鹸を手作りすることも可能。
そんな石鹸のメリットは、簡単に水ですすぐことができるという点。また、肌に成分が残ったとしても、肌荒れの原因になりにくいのが石鹸の特徴です。
というのも、石鹸はアルカリ性で、酸性の皮膚によって中和されるため、肌に残っても働き続けることがなく、肌を傷つけることがありません。
さらに石鹸は天然由来の成分で作られているもの。そのため、石鹸カスを排水に流しても、微生物の働きによってそれらは水と炭酸ガスに分解され、生態系の中にリサイクルされていきます。
このように、肌に使用するときや環境に対して、優しく安心して使えるのが石鹸のメリットですが、残念なことにデメリットもあります。
石鹸のデメリットとして挙げられるのが、泡立ちが少ないということ。石鹸は天然の成分に由来しているアルカリ性の物質なので、ミネラル豊富な硬水の場合、ほとんど働くことができません。
また、石鹸は優しいイメージがありますが、実は刺激が強いという特徴があります。そのため、使用するときは目に入らないように注意する必要があります。
一方の合成洗剤の素材となるのは、主に石油。石油を高温・高圧の環境下で加工して作られるのが合成洗剤です。この加工の過程は非常に複雑で、もし材料が揃っていたとしても、合成洗剤を手作りすることができません。このように、合成洗剤は科学的に合成されたものなので、あまり使いたくないと考える人も多いかもしれません。
ただし、合成洗剤にもメリットがあります。まず大きなメリットは、泡立ちがよく使いやすいということ。もし汚れがひどい場合や、水で薄まった場合、なかなか汚れが落ちないという経験をした人も多いかもしれませんが、合成洗剤は様々な環境や汚れの状態を想定して作られているため、どんなときでも使いやすいというのが大きなメリットです。
そのため、洗濯などに使うときには布地を傷めにくいという長所もあります。
また、種類が多いというのも合成洗剤の特徴です。
食器洗い洗剤や洗濯洗剤、ボディソープ、シャンプーなどの多くは合成洗剤。そのため、自分の好みの香りや適当な価格の商品を選ぶことができます。
ただし、合成洗剤の場合、なかなか水に流れず残りやすいというデメリットも。
食器を洗っているとき、しばらく洗っていても洗剤が落ちないという経験がある人も多いかもしれませんが、合成洗剤はしっかり洗い落とさないと、なかなか成分が落ちません。
そのため、すすぎ残してしまうことや、すすぎのために多くの時間と水が必要になることがデメリットです。もしボディソープなどをすすぎ残してしまうと、肌荒れなどの原因にもなります。
さらに合成洗剤は、石鹸と比べると成分が分解されるまで長い時間がかかります。成分によっては、完全に分解されないことも。
そういった合成洗剤を排水口に流してしまうと、自然環境に大きなダメージを与えるリスクもあります。
4-1商品の場合、成分表示が違う
商品を購入する場合、石鹸と合成洗剤を見分けるために重要なのは、パッケージなどの裏側に記載されている成分表示です。
もし合成洗剤の場合、表示には「石鹸」という文字は含まれません。
「石鹸」と書かれていない場合や、「界面活性剤〇〇%」といった表示がある場合、その製品は合成洗剤だと考えてよいでしょう。
逆に石鹸の場合には「石けん素地」、「カリ石ケン素地」、「純石けん分(脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウム)〇〇%」といった表記が行われています。
石鹸を購入したいという場合には、これらの表示を参考にするとよいでしょう。
01まとめ
この講座は!プロの監修を受けています!
石鹸の原料をより深く理解するために”シニアオイルソムリエ”を取得、スペインでの石鹸作りディプロマも持つ。
教室の受講者数は2023年11月現在で述べ16000名を超える。
現在は、石鹸作り指導の枠を飛び出して、企業へのレシピ提供なども行う。
2022年にスタジオを東京都墨田区へ移転し、「化粧品製造販売業」許可取得。
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