手作り石鹸で使用する苛性ソーダとは?取扱いの注意点!
手作り石鹸の作成には、化学反応を利用するため、苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)という強力なアルカリが必要です。
この物質は石鹸の形状を決める重要な役割を果たしますが、取り扱いには慎重さが求められます。
本格的に石鹸を手作りするときに欠かせないのが苛性ソーダです。苛性ソーダは非常に強い薬品で取扱いには注意が必要。今回は石鹸と苛性ソーダの関係や、苛性ソーダの保管と廃棄の方法などについてご紹介します。
- 目次
- 1. 手作り石鹸の基本と苛性ソーダの役割
- 1-1. 石鹸作りにおける重要な要素
- 1-2. 油脂の選択とその影響
- 1-3. 正確な計量と混合
- 1-4. 苛性ソーダが果たす化学的な役割
- 1-5. けん化反応のメカニズム
- 1-6. 苛性ソーダの適切な使用量
- 2. 苛性ソーダの性質とその特性
- 2-1. 苛性ソーダの定義と特徴
- 2-2. アルカリ性の強さと腐食性
- 2-3. 水との反応
- 2-4. 劇物としての苛性ソーダ
- 2-5. 法的規制と管理
- 2-6. 健康への影響と危険性
- 3. 苛性ソーダの購入と取り扱い方法
- 3-1. 苛性ソーダを安全に入手するためのポイント
- 3-2. 信頼できる供給元を選ぶ
- 3-3. 法的な制限を理解する
- 3-4. 取り扱いにおける安全確保の重要性
- 3-5. 防護具の使用
- 3-6. 緊急時の対応策
- 4. 苛性ソーダ使用時の安全対策
- 4-1. 皮膚や目に対する保護策
- 4-2. 適切な防護具の選択
- 4-3. 皮膚や目に付着した場合の対応
- 4-4. 吸入・経口のリスクとその防止策
- 4-5. 換気の重要性と防護マスクの使用
- 4-6. 経口摂取を避けるための注意点
- 5. 苛性ソーダの保管と廃棄における注意点
- 5-1. 安全な保管方法と管理のコツ
- 5-2. 密閉容器と耐腐食性の重要性
- 5-3. 保管場所の選定と注意点
- 5-4. 廃棄における禁止事項と適切な方法
- 5-5. 排水への投棄の禁止
- 5-6. 安全な廃棄方法
- 6. 手作り石鹸と苛性ソーダの関係
- 6-1. 苛性ソーダの役割
- 6-2. 苛性ソーダは石鹸に残留する
- 7. 苛性ソーダとは?
- 7-1. 苛性ソーダは劇物
- 7-2. 1滴でも目にはいると失明のおそれ
- 7-3. 入手方法
- 8. 苛性ソーダの取り扱いの注意点
- 8-1. 目や皮膚に付着しないようにする
- 8-2. 水を注がない
- 9. 苛性ソーダの保管
- 9-1. ジャムなどのガラス瓶に保存しない
- 9-2. プラスチックやゴムを用いる
- 10. 苛性ソーダの廃棄
- 11. 手作り石鹸は苛性ソーダなしでも作れる
- 12. まとめ
01手作り石鹸の基本と苛性ソーダの役割
1-1石鹸作りにおける重要な要素
手作り石鹸を作るためには、いくつかの材料と道具を揃えることが不可欠です。 石鹸の主成分は、油脂とアルカリ性物質である苛性ソーダです。この2つが反応することで、石鹸が形成されます。 石鹸作りにおいて重要なポイントは、適切な材料の選択と正確な計量です。
油脂の選択とその影響
石鹸の質感や泡立ち、保湿効果は、使用する油脂の種類によって異なります。 例えば、オリーブオイルは保湿力が高く、肌に優しい石鹸が作れる一方、ココナッツオイルは泡立ちが良く、洗浄力の強い石鹸に仕上がります。 これらの油脂をバランスよく配合することで、自分好みの石鹸を作ることが可能です。
正確な計量と混合
石鹸作りでは、油脂と苛性ソーダの正確な量が重要です。 量が少なすぎると、石鹸は十分に固まらず、逆に多すぎると肌への刺激が強くなる可能性があります。 また、油脂と苛性ソーダを混ぜる際には、温度管理も重要であり、適切な温度での混合がスムーズな反応を促進します。
1-1苛性ソーダが果たす化学的な役割
苛性ソーダは、石鹸を作る過程で欠かせない成分であり、その役割は単にアルカリ性を提供するだけではありません。 油脂と苛性ソーダの間で起こる化学反応、いわゆる「けん化反応」は、石鹸の形成において中心的な役割を果たします。 苛性ソーダの化学的な役割とその重要性について詳しく解説していきます。
けん化反応のメカニズム
けん化反応とは、油脂に含まれる脂肪酸と苛性ソーダが反応して石鹸とグリセリンを生成する化学反応です。 この反応がなければ、石鹸としての機能を持つ固形物は形成されません。 反応の進行中に生じるグリセリンは、石鹸に保湿効果を与えるため、天然の保湿成分としても重要な役割を果たしています。
苛性ソーダの適切な使用量
けん化反応を適切に進行させるためには、苛性ソーダの量を正確に調整する必要があります。 苛性ソーダが少なすぎると、油脂が完全にけん化せず、使用時に油脂分が残る「脂っぽい」石鹸ができてしまいます。 一方、苛性ソーダが過剰に使用されると、石鹸がアルカリ性に偏りすぎてしまい、肌に対する刺激が強くなる可能性があります。 そのため、各材料の適切なバランスを保つことが、肌に優しい石鹸を作るためのポイントです。 このように、石鹸作りにおいて苛性ソーダは単なる成分ではなく、化学的に重要な役割を担っており、適切に使用することで高品質な手作り石鹸を作ることができます。
01苛性ソーダの性質とその特性
1-1苛性ソーダの定義と特徴
苛性ソーダ(化学式:NaOH)は、別名「水酸化ナトリウム」とも呼ばれ、強アルカリ性の無機化合物です。 固体としては白色の結晶やペレット状で、市販されているものは通常、水に溶かして液体状態で使用されます。 この物質は強力な腐食性を持ち、特定の材料や生物に接触すると、深刻なダメージを引き起こす可能性があります。 まず、苛性ソーダの基本的な特性について見ていきましょう。
アルカリ性の強さと腐食性
苛性ソーダの最大の特徴は、その強いアルカリ性です。 pH値は通常13以上に達し、これはほとんどの物質に対して強力な反応を引き起こすほどの強さです。 特に有機物に対しては、苛性ソーダが接触すると分解や溶解を引き起こすため、腐食性が非常に高いという点が注目されます。 これにより、石鹸作りやクリーニング製品、化学工業などさまざまな用途で利用されていますが、その強力な反応性ゆえに、適切な取扱いが不可欠です。
水との反応
苛性ソーダは水と接触すると強い発熱反応を起こし、短時間で大量の熱を放出します。 これは特に液体化する際に注意が必要な特性で、水を加える量やスピードを誤ると、予期せぬ化学反応によって火傷や爆発的な反応が発生する可能性があります。 苛性ソーダを使用する際には、この水との反応をしっかり理解し、慎重な手順を守ることが重要です。
1-1劇物としての苛性ソーダ
苛性ソーダは、家庭での使用もある一方で、日本の法規制では「劇物」として扱われています。 劇物とは、人間や動物に対して強い毒性や危険性を持つ物質であり、適切な取り扱いや保管が求められます。 ここでは、苛性ソーダが劇物に分類される理由と、その取り扱いにおける注意点を詳しく解説します。
法的規制と管理
日本では、苛性ソーダは「毒物及び劇物取締法」によって規制されています。 この法律の下で、劇物としての苛性ソーダは厳格な管理が求められ、一般家庭での大量購入や保管には制限があります。 劇物を取り扱う業者や個人は、必ず適切な資格や免許を持ち、法律に従った取り扱いを行わなければなりません。 また、苛性ソーダを安全に保管するためには、密閉できる耐腐食性の容器が推奨され、子供やペットの手が届かない場所に保管することが義務付けられています。
健康への影響と危険性
苛性ソーダは皮膚や目、呼吸器に対して強い刺激を与えます。 皮膚に接触すると、短時間で化学火傷を引き起こし、目に入ると失明の危険性もあります。 また、吸入や誤飲した場合は、内臓に深刻な損傷を与える可能性があるため、極めて危険です。 そのため、苛性ソーダを取り扱う際には、必ず防護具を着用し、換気の良い場所で作業することが求められます。 これらの健康リスクを避けるためには、取扱説明書に従った安全な使用が不可欠です。 このように、苛性ソーダは便利な反面、非常に危険な物質であるため、取り扱いには慎重さと知識が求められます。
01苛性ソーダの購入と取り扱い方法
1-1苛性ソーダを安全に入手するためのポイント
苛性ソーダは、日常的に使用される物質ではあるものの、劇物として法的な制限がかかっています。 これを安全に購入し、使用するためには、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。 適切なルートで入手すること、品質を確認すること、そして法的な要件を遵守することが非常に重要です。
信頼できる供給元を選ぶ
苛性ソーダを購入する際には、信頼できる供給元から購入することが大切です。 通常、苛性ソーダは化学薬品の取り扱いがある専門店やオンラインショップで購入できますが、購入先が信頼できる業者であるか確認することが必要です。 特に、劇物に指定されているため、資格のある販売者からのみ購入することが求められます。 これにより、品質の保証された商品を入手でき、万が一のトラブルを回避できます。
法的な制限を理解する
日本では、苛性ソーダは「毒物及び劇物取締法」によって規制されており、一般の消費者が購入するには特定の条件を満たす必要があります。 例えば、少量であれば家庭用として購入することが可能ですが、一定量を超える場合や業務用に使用する場合には、適切な資格や許可が必要です。 購入前に、必要な手続きや資格の有無を確認し、法律を遵守することが不可欠です。
1-1取り扱いにおける安全確保の重要性
苛性ソーダを安全に使用するためには、その取り扱い方法についてしっかりと理解しておくことが必要です。 誤った扱い方をすれば、重大な事故や健康被害を引き起こす可能性があります。 ここでは、取り扱い時に考慮すべき安全確保のためのポイントについて詳しく解説します。
防護具の使用
苛性ソーダは非常に強力な腐食性を持つため、取り扱う際には適切な防護具を使用することが重要です。 例えば、ゴム手袋や防護ゴーグル、耐薬品性のエプロンを着用することで、皮膚や目への直接的な接触を防ぐことができます。 また、作業中は風通しの良い場所で行い、飛散したり吸入したりしないように注意を払いましょう。
緊急時の対応策
万が一、苛性ソーダが皮膚や目に付着した場合、すぐに大量の水で洗い流すことが推奨されます。 特に目に入った場合は、目を開けた状態で15分以上流水で洗浄し、すぐに医療機関を受診することが重要です。 また、苛性ソーダを吸入してしまった場合は、新鮮な空気を確保し、呼吸が困難な場合は速やかに医師の診察を受ける必要があります。 これらの対応策を事前に把握しておくことで、万が一の事故にも迅速に対処できます。 苛性ソーダの取り扱いには十分な注意が必要であり、適切な防護措置を講じることで、事故やトラブルを未然に防ぐことができます。
01苛性ソーダ使用時の安全対策
1-1皮膚や目に対する保護策
苛性ソーダは、皮膚や目に触れると深刻な化学火傷を引き起こすため、これらの部位を適切に保護することが最優先です。 安全な作業を行うためには、必ず防護具を使用し、予防措置を徹底することが重要です。
適切な防護具の選択
苛性ソーダを取り扱う際には、ゴム製の手袋や耐薬品性のエプロン、防護ゴーグルの使用が推奨されます。 特に、手袋は耐久性があり、化学物質に対して強い素材のものを選びましょう。 また、防護ゴーグルは目をしっかりと覆い、苛性ソーダの飛沫が入るのを防ぐ必要があります。 これらの防護具は、作業中に苛性ソーダが直接肌に触れるリスクを大幅に減らします。
皮膚や目に付着した場合の対応
万が一、苛性ソーダが皮膚や目に付着した場合、迅速な対応が求められます。 皮膚に付着した場合は、すぐに大量の水で洗い流し、痛みや異常が続く場合は医療機関を受診してください。 目に入った場合は、15分以上流水で洗浄し、直ちに眼科医に相談することが重要です。 これにより、化学火傷や視力障害などの深刻な被害を最小限に抑えられます。
1-1吸入・経口のリスクとその防止策
苛性ソーダは、吸入や誤飲によっても人体に有害な影響を及ぼします。 これらのリスクを防ぐためには、作業環境を整え、慎重に取り扱うことが不可欠です。 ここでは、吸入や経口摂取のリスクを減らすための具体的な予防策について解説します。
換気の重要性と防護マスクの使用
苛性ソーダを取り扱う際には、十分な換気を確保することが非常に重要です。 特に、粉末や液体が揮発する場合は、気体や蒸気を吸い込むことがないよう、風通しの良い場所で作業を行いましょう。 さらに、適切な防護マスクを着用することで、吸入リスクを低減できます。マ スクは、苛性ソーダの細かい粉末や揮発したガスをブロックできるものを選び、作業中は常に装着することを心掛けてください。
経口摂取を避けるための注意点
苛性ソーダを誤って飲み込むことは、重篤な健康被害を引き起こす可能性があります。 そのため、作業する際には、苛性ソーダが食べ物や飲み物と混同されないように十分に注意することが必要です。 また、作業中は絶対に飲食を避け、手や作業スペースが苛性ソーダに汚染されていないことを確認しましょう。 万が一、経口摂取してしまった場合は、すぐに水を大量に飲んで希釈し、ただちに医療機関を受診してください。 苛性ソーダを安全に使用するためには、これらのリスクを理解し、十分な予防策を講じることが不可欠です。 防護具の使用、換気の確保、そして適切な対処方法を知っておくことで、万が一の事故を防ぐことができます。
01苛性ソーダの保管と廃棄における注意点
1-1安全な保管方法と管理のコツ
苛性ソーダを取り扱う際には、保管場所や条件を適切に管理することが重要です。 不適切な保管によっては、事故や火災などの危険を引き起こす可能性があるため、確実な保管対策を行う必要があります。 ここでは、苛性ソーダを安全に保管するための具体的な方法と管理のコツについて解説します。
密閉容器と耐腐食性の重要性
苛性ソーダは強力な腐食性を持つため、保管する際には耐腐食性のある密閉容器を使用することが必須です。 プラスチック製の容器やガラス製の耐化学薬品容器が推奨され、空気や湿気の侵入を防ぐため、蓋をしっかりと閉じておく必要があります。 また、金属製の容器は腐食する可能性が高いため、使用は避けるべきです。 特に、湿気に触れると苛性ソーダは反応しやすくなるため、乾燥した環境で保管することが望ましいです。
保管場所の選定と注意点
苛性ソーダを保管する場所は、直射日光や高温を避け、換気が十分に行き届いた涼しい場所が適しています。 また、家庭で保管する場合は、子供やペットの手が届かない高い場所や、鍵のかかるキャビネットなどに保管することが推奨されます。 これにより、誤って触れるリスクを減らし、安全性を確保できます。 さらに、万が一の漏洩やこぼれがあっても対応できるよう、保管場所には適切な清掃用品や防護具を備えておくと安心です。
1-1廃棄における禁止事項と適切な方法
苛性ソーダはその強力な化学性質から、廃棄の際にも特別な注意が必要です。 不適切な廃棄は、人体や環境に重大な悪影響を及ぼす可能性があるため、正しい処理方法を理解し、厳守することが求められます。 廃棄する際の禁止事項と、適切な処理方法について詳しく見ていきましょう。
排水への投棄の禁止
苛性ソーダは水に溶けやすいため、排水に流して廃棄することは一見簡単に思えるかもしれませんが、これは非常に危険です。 排水管や下水処理施設に悪影響を及ぼすだけでなく、環境汚染の原因にもなりかねません。 特に、苛性ソーダは生物や水質に対して強い腐食性を持つため、排水への投棄は法律で禁止されています。 このため、廃棄の際には専門的な処理方法が必要です。
安全な廃棄方法
苛性ソーダを廃棄する際には、専門の廃棄業者に依頼するのが最も安全な方法です。 多くの自治体では、危険物としての処理を行っており、回収サービスを利用できます。 また、小量の苛性ソーダであっても、一般のゴミとして処理することは避け、必ず指定された廃棄方法を遵守しましょう。 特に、紙や布などに包んで捨てることは、反応性を引き起こす可能性があるため避けるべきです。 廃棄時には、必ず取扱説明書や自治体の指示に従い、安全に処理することが重要です。 苛性ソーダの保管と廃棄における適切な対策を講じることで、事故や環境への影響を最小限に抑え、安心して使用できます。
01手作り石鹸と苛性ソーダの関係
手づくりの石鹸には様々な方法がありますが、本格的なものを作りたいと思った場合、苛性ソーダを使うのがベスト。では、手作り石鹸と苛性ソーダはどのような関係にあるのでしょうか。
1-1苛性ソーダの役割
そもそも、石鹸はどのようなもので出来ているのでしょうか。石鹸の主な原料はふたつ。ひとつがパーム油やココナツオイルなどの油脂。そしてもうひとつがアルカリです。
アルカリは油脂と混ざり合うことで油脂を脂肪酸ナトリウムに変化、油脂を固めて石鹸の形にする「鹸化」を起こします。
このときに使われるアルカリの代表的な存在が苛性ソーダ。
苛性ソーダは「水酸化ナトリウム」とも呼ばれる化学薬品で、非常にアルカリ性の強い物質。
アルカリは油汚れを落とす性質などがありますが、苛性ソーダはカビ取りなどに使われる洗剤の約五十倍の濃度があると言われています。
1-2苛性ソーダは石鹸に残留する
苛性ソーダは石鹸づくりに便利な薬品ですが、実は苛性ソーダは石鹸の状態になってもまだわずかながら成分の中に残留しています。
特に作りたての場合、まだ強いアルカリの性質を残しているため、作ったばかりの石鹸を使うと、肌が痛くなったり、ぴりぴりしたりすることがあるもの。アルカリの濃度によっては肌荒れが起きることがあります。
それを避けるために欠かせないのが、「熟成」と呼ばれる工程です。熟成の工程では、手作り石鹸を乾燥させて、アルカリの性質を低下させていきます。そうすることでアルカリの成分が抜けて、石鹸を安全に使用することができます。
そのため、手作り石鹸を作るときには、十分に乾燥の時間を設けることが必要です。
02苛性ソーダとは?
それでは、手作り石鹸に欠かせない苛性ソーダとはどのような薬品なのでしょうか。
2-1苛性ソーダは劇物
苛性ソーダは非常に強い性質を持っていることから、「毒物および劇物取締法」という法律で劇薬に指定されています。
苛性ソーダはたんぱく質を溶かす性質を持っていて、皮膚などについた場合、火傷のような症状を引き起こします。
たとえば、アルカリ性の洗剤などが手についてしまったとき、指先がぬるぬるするような感触がありますが、実はそれは皮膚の表面が溶けている状態。
そのため、洗剤を洗い落としたあとでも、指先の皮膚が荒れて、痛みを感じることがあるはず。洗剤の場合、アルカリの成分は水などで薄められていますが、それでもそれほど強い力を持っています。
2-21滴でも目にはいると失明のおそれ
このように非常に強いアルカリ性の性質を持った苛性ソーダ。もし一滴でも目に入った場合には失明の恐れがあります。
また、直接目に入らない場合でも、苛性ソーダが付着した布などで目を触るなどしても失明の危険が残っています。
そのため、苛性ソーダを取り扱うときには十分な注意が必要になります。
2-3入手方法
苛性ソーダは危険な薬品。そのため、他の薬のように簡単に薬局で購入することはできません。
苛性ソーダを購入するときは、薬局やドラッグストアの処方箋受付に申請することが必要で、その際には身分を証明できる書類の提示が求められます。
また、苛性ソーダを購入するときには、書類に住所や氏名、苛性ソーダを使用する目的などを記入、捺印を行う必要があります。
なお、苛性ソーダは十八歳以上でなければ購入することはできません。
03苛性ソーダの取り扱いの注意点
非常に危険な薬品である苛性ソーダ。では苛性ソーダはどのように取り扱えばよいのでしょうか。
3-1目や皮膚に付着しないようにする
すでに説明したように、苛性ソーダが肌に付着した場合には火傷のような症状を起こし、目に入ると失明の危険があります。
そのため、苛性ソーダを取り扱うときには、ゴーグルやマスク、手袋、エプロンなどを着用し、できるだけ皮膚を表に出さないことが必要です。
もし苛性ソーダが肌に触れてしまった場合、その部分をできるだけ多量の水で洗い流しましょう。目に入った場合は、最低でも十五分以上は水で洗い、専門医の診察を受けることが必要です。
また、苛性ソーダが熱くなると、苛性ソーダを含んだ蒸気が発生することがあります。この蒸気を吸った場合、気管支や鼻の粘膜がダメージを受けます。
そのため、苛性ソーダを扱うときには換気扇を使用することが必要です。
3-2水を注がない
苛性ソーダは水とまじりあうと、急激に熱を発します。もしガラス容器などに入れて作業をした場合、ガラス容器が膨張、ガラスが割れて中の苛性ソーダが飛び散ってしまうことも。
水の量が少ない場合、すぐに高温になってしまうこともあるため、注意が必要です。
04苛性ソーダの保管
子どもやペットがいる家庭では、苛性ソーダに触れさせないことが重要です。では苛性ソーダはどのように保管すればよいのでしょうか。
4-1ジャムなどのガラス瓶に保存しない
苛性ソーダを保存する場合には、ガラス瓶などは避けたほうがよいでしょう。特にジャムの瓶などを再利用するのはNG。
もし瓶を洗った水分が残っている場合、発熱して瓶が割れることがあります。
4-2プラスチックやゴムを用いる
苛性ソーダを保存するときには、密閉できるプラスチックやゴムの容器を使うのがよいでしょう。
苛性ソーダは湿気に弱いため、水分を含むとすぐに溶けてしまいます。溶けた苛性ソーダに触れると大けがの原因ともなるため、できるだけ密閉できる容器を選びましょう。
05苛性ソーダの廃棄
劇薬である苛性ソーダは廃棄するときにも注意が必要です。
もし苛性ソーダを捨てるときには、紙に包んでそのまま捨てたりするのは辞めましょう。ゴミを回収する作業員が大けがをする可能性もあるだけでなく、苛性ソーダをそのまま捨てることは法律によって禁じられています。
また、排水に流すと、排水口の中で発熱してガスが発生、排水口に穴が開くこともあります。さらに近くの河川などを汚染してしまうため、そのまま排水口に流してはいけません。
苛性ソーダは酢によって中和できると書かれていることもありますが、強アルカリ性の苛性ソーダに対して、酢の酸性では不足。酢では苛性ソーダをきちんと中和することはできません。
もし苛性ソーダを廃棄したい場合には、油と混ぜて、ある程度酸化させてから捨てるようにしましょう。
その場合には、空き容器や、石鹸づくりに使用したボウルなどに苛性ソーダが残らないように注意することも必要です。
06手作り石鹸は苛性ソーダなしでも作れる
このように、苛性ソーダは非常に取り扱いに注意が必要なもの。石鹸を作りたいと思っている方の中には、苛性ソーダが怖いからやめようと考え始めている方も多いかもしれません。
もし苛性ソーダが怖いという場合には、「灰」を使った昔ながらの石鹸の作り方がおすすめです。
灰の中には炭酸カリウムというアルカリの性質を持ったものが含まれていて、この性質を利用すると、灰を使って石鹸を作ることができます。
灰を使って石鹸を作るときには、灰を水に溶かして上澄みだけを煮詰め、アルカリの成分を取り出して使用します。
01まとめ
手作り石鹸に欠かせない苛性ソーダは、その化学反応により石鹸を作り上げる重要な役割を果たしますが、取り扱いには十分な注意が必要です。
苛性ソーダの強力なアルカリ性や腐食性を理解し、適切な保管・廃棄方法を守ることで、安全に作業を行えます。
石鹸作りを楽しむためには、苛性ソーダの特性とリスクをしっかり把握し、安全対策を徹底することが大切です。
この講座は!プロの監修を受けています!
講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
あめお 先生
手作り石鹸教室講師
住宅設計・アクセサリーデザインなど幅広い”作る”仕事を経て、日本初の手作り石鹸専門スタジオ「手作り石鹸教室Ciao*soap(チャオソープ)」を2014年に東京都練馬区に開設。
石鹸の原料をより深く理解するために”シニアオイルソムリエ”を取得、スペインでの石鹸作りディプロマも持つ。
教室の受講者数は2023年11月現在で述べ16000名を超える。
現在は、石鹸作り指導の枠を飛び出して、企業へのレシピ提供なども行う。
2022年にスタジオを東京都墨田区へ移転し、「化粧品製造販売業」許可取得。
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1-1苛性ソーダの役割
そもそも、石鹸はどのようなもので出来ているのでしょうか。石鹸の主な原料はふたつ。ひとつがパーム油やココナツオイルなどの油脂。そしてもうひとつがアルカリです。
アルカリは油脂と混ざり合うことで油脂を脂肪酸ナトリウムに変化、油脂を固めて石鹸の形にする「鹸化」を起こします。
このときに使われるアルカリの代表的な存在が苛性ソーダ。
苛性ソーダは「水酸化ナトリウム」とも呼ばれる化学薬品で、非常にアルカリ性の強い物質。
アルカリは油汚れを落とす性質などがありますが、苛性ソーダはカビ取りなどに使われる洗剤の約五十倍の濃度があると言われています。
1-2苛性ソーダは石鹸に残留する
苛性ソーダは石鹸づくりに便利な薬品ですが、実は苛性ソーダは石鹸の状態になってもまだわずかながら成分の中に残留しています。
特に作りたての場合、まだ強いアルカリの性質を残しているため、作ったばかりの石鹸を使うと、肌が痛くなったり、ぴりぴりしたりすることがあるもの。アルカリの濃度によっては肌荒れが起きることがあります。
それを避けるために欠かせないのが、「熟成」と呼ばれる工程です。熟成の工程では、手作り石鹸を乾燥させて、アルカリの性質を低下させていきます。そうすることでアルカリの成分が抜けて、石鹸を安全に使用することができます。
そのため、手作り石鹸を作るときには、十分に乾燥の時間を設けることが必要です。
2-1苛性ソーダは劇物
苛性ソーダは非常に強い性質を持っていることから、「毒物および劇物取締法」という法律で劇薬に指定されています。
苛性ソーダはたんぱく質を溶かす性質を持っていて、皮膚などについた場合、火傷のような症状を引き起こします。
たとえば、アルカリ性の洗剤などが手についてしまったとき、指先がぬるぬるするような感触がありますが、実はそれは皮膚の表面が溶けている状態。
そのため、洗剤を洗い落としたあとでも、指先の皮膚が荒れて、痛みを感じることがあるはず。洗剤の場合、アルカリの成分は水などで薄められていますが、それでもそれほど強い力を持っています。
2-21滴でも目にはいると失明のおそれ
このように非常に強いアルカリ性の性質を持った苛性ソーダ。もし一滴でも目に入った場合には失明の恐れがあります。
また、直接目に入らない場合でも、苛性ソーダが付着した布などで目を触るなどしても失明の危険が残っています。
そのため、苛性ソーダを取り扱うときには十分な注意が必要になります。
2-3入手方法
苛性ソーダは危険な薬品。そのため、他の薬のように簡単に薬局で購入することはできません。
苛性ソーダを購入するときは、薬局やドラッグストアの処方箋受付に申請することが必要で、その際には身分を証明できる書類の提示が求められます。
また、苛性ソーダを購入するときには、書類に住所や氏名、苛性ソーダを使用する目的などを記入、捺印を行う必要があります。
なお、苛性ソーダは十八歳以上でなければ購入することはできません。
03苛性ソーダの取り扱いの注意点
非常に危険な薬品である苛性ソーダ。では苛性ソーダはどのように取り扱えばよいのでしょうか。
3-1目や皮膚に付着しないようにする
すでに説明したように、苛性ソーダが肌に付着した場合には火傷のような症状を起こし、目に入ると失明の危険があります。
そのため、苛性ソーダを取り扱うときには、ゴーグルやマスク、手袋、エプロンなどを着用し、できるだけ皮膚を表に出さないことが必要です。
もし苛性ソーダが肌に触れてしまった場合、その部分をできるだけ多量の水で洗い流しましょう。目に入った場合は、最低でも十五分以上は水で洗い、専門医の診察を受けることが必要です。
また、苛性ソーダが熱くなると、苛性ソーダを含んだ蒸気が発生することがあります。この蒸気を吸った場合、気管支や鼻の粘膜がダメージを受けます。
そのため、苛性ソーダを扱うときには換気扇を使用することが必要です。
3-2水を注がない
苛性ソーダは水とまじりあうと、急激に熱を発します。もしガラス容器などに入れて作業をした場合、ガラス容器が膨張、ガラスが割れて中の苛性ソーダが飛び散ってしまうことも。
水の量が少ない場合、すぐに高温になってしまうこともあるため、注意が必要です。
04苛性ソーダの保管
子どもやペットがいる家庭では、苛性ソーダに触れさせないことが重要です。では苛性ソーダはどのように保管すればよいのでしょうか。
4-1ジャムなどのガラス瓶に保存しない
苛性ソーダを保存する場合には、ガラス瓶などは避けたほうがよいでしょう。特にジャムの瓶などを再利用するのはNG。
もし瓶を洗った水分が残っている場合、発熱して瓶が割れることがあります。
4-2プラスチックやゴムを用いる
苛性ソーダを保存するときには、密閉できるプラスチックやゴムの容器を使うのがよいでしょう。
苛性ソーダは湿気に弱いため、水分を含むとすぐに溶けてしまいます。溶けた苛性ソーダに触れると大けがの原因ともなるため、できるだけ密閉できる容器を選びましょう。
05苛性ソーダの廃棄
劇薬である苛性ソーダは廃棄するときにも注意が必要です。
もし苛性ソーダを捨てるときには、紙に包んでそのまま捨てたりするのは辞めましょう。ゴミを回収する作業員が大けがをする可能性もあるだけでなく、苛性ソーダをそのまま捨てることは法律によって禁じられています。
また、排水に流すと、排水口の中で発熱してガスが発生、排水口に穴が開くこともあります。さらに近くの河川などを汚染してしまうため、そのまま排水口に流してはいけません。
苛性ソーダは酢によって中和できると書かれていることもありますが、強アルカリ性の苛性ソーダに対して、酢の酸性では不足。酢では苛性ソーダをきちんと中和することはできません。
もし苛性ソーダを廃棄したい場合には、油と混ぜて、ある程度酸化させてから捨てるようにしましょう。
その場合には、空き容器や、石鹸づくりに使用したボウルなどに苛性ソーダが残らないように注意することも必要です。
06手作り石鹸は苛性ソーダなしでも作れる
このように、苛性ソーダは非常に取り扱いに注意が必要なもの。石鹸を作りたいと思っている方の中には、苛性ソーダが怖いからやめようと考え始めている方も多いかもしれません。
もし苛性ソーダが怖いという場合には、「灰」を使った昔ながらの石鹸の作り方がおすすめです。
灰の中には炭酸カリウムというアルカリの性質を持ったものが含まれていて、この性質を利用すると、灰を使って石鹸を作ることができます。
灰を使って石鹸を作るときには、灰を水に溶かして上澄みだけを煮詰め、アルカリの成分を取り出して使用します。
01まとめ
手作り石鹸に欠かせない苛性ソーダは、その化学反応により石鹸を作り上げる重要な役割を果たしますが、取り扱いには十分な注意が必要です。
苛性ソーダの強力なアルカリ性や腐食性を理解し、適切な保管・廃棄方法を守ることで、安全に作業を行えます。
石鹸作りを楽しむためには、苛性ソーダの特性とリスクをしっかり把握し、安全対策を徹底することが大切です。
3-1目や皮膚に付着しないようにする
すでに説明したように、苛性ソーダが肌に付着した場合には火傷のような症状を起こし、目に入ると失明の危険があります。
そのため、苛性ソーダを取り扱うときには、ゴーグルやマスク、手袋、エプロンなどを着用し、できるだけ皮膚を表に出さないことが必要です。
もし苛性ソーダが肌に触れてしまった場合、その部分をできるだけ多量の水で洗い流しましょう。目に入った場合は、最低でも十五分以上は水で洗い、専門医の診察を受けることが必要です。
また、苛性ソーダが熱くなると、苛性ソーダを含んだ蒸気が発生することがあります。この蒸気を吸った場合、気管支や鼻の粘膜がダメージを受けます。
そのため、苛性ソーダを扱うときには換気扇を使用することが必要です。
3-2水を注がない
苛性ソーダは水とまじりあうと、急激に熱を発します。もしガラス容器などに入れて作業をした場合、ガラス容器が膨張、ガラスが割れて中の苛性ソーダが飛び散ってしまうことも。
水の量が少ない場合、すぐに高温になってしまうこともあるため、注意が必要です。
4-1ジャムなどのガラス瓶に保存しない
苛性ソーダを保存する場合には、ガラス瓶などは避けたほうがよいでしょう。特にジャムの瓶などを再利用するのはNG。
もし瓶を洗った水分が残っている場合、発熱して瓶が割れることがあります。
4-2プラスチックやゴムを用いる
苛性ソーダを保存するときには、密閉できるプラスチックやゴムの容器を使うのがよいでしょう。
苛性ソーダは湿気に弱いため、水分を含むとすぐに溶けてしまいます。溶けた苛性ソーダに触れると大けがの原因ともなるため、できるだけ密閉できる容器を選びましょう。
05苛性ソーダの廃棄
劇薬である苛性ソーダは廃棄するときにも注意が必要です。
もし苛性ソーダを捨てるときには、紙に包んでそのまま捨てたりするのは辞めましょう。ゴミを回収する作業員が大けがをする可能性もあるだけでなく、苛性ソーダをそのまま捨てることは法律によって禁じられています。
また、排水に流すと、排水口の中で発熱してガスが発生、排水口に穴が開くこともあります。さらに近くの河川などを汚染してしまうため、そのまま排水口に流してはいけません。
苛性ソーダは酢によって中和できると書かれていることもありますが、強アルカリ性の苛性ソーダに対して、酢の酸性では不足。酢では苛性ソーダをきちんと中和することはできません。
もし苛性ソーダを廃棄したい場合には、油と混ぜて、ある程度酸化させてから捨てるようにしましょう。
その場合には、空き容器や、石鹸づくりに使用したボウルなどに苛性ソーダが残らないように注意することも必要です。
06手作り石鹸は苛性ソーダなしでも作れる
このように、苛性ソーダは非常に取り扱いに注意が必要なもの。石鹸を作りたいと思っている方の中には、苛性ソーダが怖いからやめようと考え始めている方も多いかもしれません。
もし苛性ソーダが怖いという場合には、「灰」を使った昔ながらの石鹸の作り方がおすすめです。
灰の中には炭酸カリウムというアルカリの性質を持ったものが含まれていて、この性質を利用すると、灰を使って石鹸を作ることができます。
灰を使って石鹸を作るときには、灰を水に溶かして上澄みだけを煮詰め、アルカリの成分を取り出して使用します。
01まとめ
手作り石鹸に欠かせない苛性ソーダは、その化学反応により石鹸を作り上げる重要な役割を果たしますが、取り扱いには十分な注意が必要です。
苛性ソーダの強力なアルカリ性や腐食性を理解し、適切な保管・廃棄方法を守ることで、安全に作業を行えます。
石鹸作りを楽しむためには、苛性ソーダの特性とリスクをしっかり把握し、安全対策を徹底することが大切です。
もし苛性ソーダを捨てるときには、紙に包んでそのまま捨てたりするのは辞めましょう。ゴミを回収する作業員が大けがをする可能性もあるだけでなく、苛性ソーダをそのまま捨てることは法律によって禁じられています。
また、排水に流すと、排水口の中で発熱してガスが発生、排水口に穴が開くこともあります。さらに近くの河川などを汚染してしまうため、そのまま排水口に流してはいけません。
苛性ソーダは酢によって中和できると書かれていることもありますが、強アルカリ性の苛性ソーダに対して、酢の酸性では不足。酢では苛性ソーダをきちんと中和することはできません。
もし苛性ソーダを廃棄したい場合には、油と混ぜて、ある程度酸化させてから捨てるようにしましょう。
その場合には、空き容器や、石鹸づくりに使用したボウルなどに苛性ソーダが残らないように注意することも必要です。
もし苛性ソーダが怖いという場合には、「灰」を使った昔ながらの石鹸の作り方がおすすめです。
灰の中には炭酸カリウムというアルカリの性質を持ったものが含まれていて、この性質を利用すると、灰を使って石鹸を作ることができます。
灰を使って石鹸を作るときには、灰を水に溶かして上澄みだけを煮詰め、アルカリの成分を取り出して使用します。
01まとめ
この講座は!プロの監修を受けています!
石鹸の原料をより深く理解するために”シニアオイルソムリエ”を取得、スペインでの石鹸作りディプロマも持つ。
教室の受講者数は2023年11月現在で述べ16000名を超える。
現在は、石鹸作り指導の枠を飛び出して、企業へのレシピ提供なども行う。
2022年にスタジオを東京都墨田区へ移転し、「化粧品製造販売業」許可取得。
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