コールドプロセス製法の手作り石鹸とは?基本や課題、注意点!
コールドプロセス製法で作られる手作り石鹸は、その自然な成分と高い保湿効果で人気を集めています。
この製法は、他の石鹸作りの方法とは異なり、低温でゆっくりと進む化学反応により、成分の効果を最大限に引き出すことが可能です。
肌に優しい石鹸を探している、そんな人の中には「コールドプロセス製法」という言葉を聞いたことがあるという方も多いかもしれません。肌に優しく刺激が少ないというイメージのコールドプロセス製法の石鹸。では、そもそもコールドプロセス製法とはどのようなものなのでしょうか。またどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。今回はコールドプロセス製法で作られる手作り石鹸についてご紹介します。
- 目次
- 1. コールドプロセス製法の基本を理解する
- 1-1. コールドプロセス製法とは
- 1-2. ホットプロセスとの主な違い
- 1-3. 温度と時間の違いがもたらす影響
- 1-4. 成分の扱い方の違い
- 2. コールドプロセス製法の利点を知る
- 2-1. 保湿力の高い石鹸を作る方法
- 2-2. コールドプロセスの保湿効果の理由
- 2-3. 成分の自由な組み合わせによる可能性
- 2-4. 使用できる天然成分のバリエーション
- 3. コールドプロセス製法の課題と注意点
- 3-1. 製作にかかる時間とその対策
- 3-2. 長期熟成の理由と影響
- 3-3. 泡立ちの弱さを克服する方法
- 3-4. 泡立ちを良くする成分の選び方
- 4. コールドプロセス石鹸作りのステップ
- 4-1. 必要な材料と道具の準備
- 4-2. 安全に作業するための必需品
- 4-3. 石鹸作りの基本的な手順
- 4-4. 成分の計量と混合
- 4-5. 型入れから熟成までの流れ
- 5. コールドプロセス製法の石鹸の活用方法
- 5-1. 日常のスキンケアにおける石鹸の使い方
- 5-2. 長期間使用するための保存方法
- 5-3. 石鹸の乾燥と保管環境
- 5-4. カビの防止と乾燥のバランス
- 6. コールドプロセス製法とは?
- 6-1. 従来の加熱けん化法(ホットプロセス)は90℃以上でけん化し短時間で作る
- 6-2. ホットプロセスと比較して低い温度のため冷製法とも呼ばれる
- 6-3. ホットプロセスよりも熱による成分のダメージが少ない
- 7. コールドプロセス製法のメリット
- 7-1. 保湿効果が高い石鹸ができる
- 7-2. 使用する成分を組み合わせる自由度がある
- 8. コールドプロセス製法のデメリット
- 8-1. 強アルカリ薬品の除去に2ヵ月程度の乾燥工程が必要
- 8-2. 泡立ちにくい
- 9. コールドプロセス法による石鹸づくりの流れ
- 10. まとめ
01コールドプロセス製法の基本を理解する
1-1コールドプロセス製法とは
コールドプロセス製法は、石鹸の主な製法のひとつで、基本的には油脂とアルカリ溶液(水酸化ナトリウムを溶かした水溶液)を混ぜることで石鹸を作ります。 最大の特徴は、石鹸を熱せずに常温または低温で化学反応を進める点です。 これにより、油脂が持つ天然の栄養素や香りがそのまま残り、肌にやさしい石鹸が完成します。 この製法では、化学反応がゆっくり進行するため、完成までに数週間の熟成期間が必要です。 時間はかかりますが、石鹸が硬くなり、使い心地の良い石鹸が出来上がるという利点があります。 自然な形で作り上げるこの工程が、コールドプロセス製法の最大の魅力です。
1-1ホットプロセスとの主な違い
コールドプロセス製法を理解するためには、もうひとつの代表的な製法であるホットプロセスとの違いを知ることが重要です。 ホットプロセスでは、石鹸を作る際に加熱を行い、反応を早めることで石鹸の完成を短縮します。 これにより、作成後すぐに使用できる石鹸が作れるという利点があります。
温度と時間の違いがもたらす影響
コールドプロセス製法とホットプロセス製法の最大の違いは、製造にかかる時間と温度です。 コールドプロセスでは加熱を行わないため、化学反応(鹸化反応)は非常にゆっくりと進行します。 そのため、反応が完全に終了するまで数週間を要し、石鹸が硬くなるまでの時間も長くかかります。 一方、ホットプロセスでは混合した油脂とアルカリ溶液を加熱し、化学反応を短時間で進行させます。 これにより、数時間から1日程度で石鹸が完成し、すぐに使用可能な状態にすることが可能です。 しかし、加熱によって一部の天然成分が劣化したり、香りが飛んだりすることもあります。 つまり、温度と時間の違いが、石鹸の品質や成分の保持に大きく影響するのです。
成分の扱い方の違い
ホットプロセスとコールドプロセスでは、成分の扱い方にも大きな違いがあります。 コールドプロセス製法では、低温でゆっくりと反応が進むため、使用する油脂や精油などの成分が熱による劣化を受けにくく、その効果や香りを最大限に引き出せます。 特に、ビタミンや抗酸化成分を含むデリケートな材料を使用する際に、この製法が有利です。 ホットプロセスでは、加熱によって成分が一部失われるリスクがあります。 特に香り成分やビタミン類は熱に弱いため、加熱過程で飛んでしまったり、効果が減少してしまったりすることがあります。 ただし、ホットプロセスでも成分を後から加えることで、ある程度これを補うことが可能です。 コールドプロセスとホットプロセスの違いを理解することで、自分に合った石鹸作りの方法を選ぶための重要なポイントが見えてきます。 時間をかけてじっくりと作りたい場合はコールドプロセス製法を、すぐに使いたい石鹸を作りたい場合はホットプロセス製法を選択するなど、用途や目的に応じて使い分けることが可能です。
01コールドプロセス製法の利点を知る
1-1保湿力の高い石鹸を作る方法
コールドプロセス製法を用いることで、保湿力の高い石鹸を作ることが可能です。 これは、石鹸に含まれる天然のオイルやバターが、そのままの形で石鹸に残るからです。 特に乾燥肌や敏感肌の方にとって、保湿力のある石鹸はスキンケアの基本となる重要なアイテムです。
コールドプロセスの保湿効果の理由
コールドプロセス製法が保湿力の高い石鹸を作る理由の一つは、グリセリンの自然生成にあります。 コールドプロセスでは、石鹸を作る過程で天然のグリセリンが生成されます。 このグリセリンは、保湿効果が非常に高い成分であり、肌の水分を保持する働きを持っています。 市販の石鹸では、このグリセリンが取り除かれることが多いのですが、コールドプロセス石鹸ではそのまま残るため、使用後も肌をしっとりと保つことが可能です。 さらに、コールドプロセスでは熱を加えないため、使用するオイルやバターの栄養素が失われにくいという特徴があります。 例えば、シアバターやアボカドオイルなど、保湿効果の高い成分をそのままの形で石鹸に取り込めるため、石鹸自体が肌に優しく、保湿力を高める効果が期待できます。
1-1成分の自由な組み合わせによる可能性
コールドプロセス製法のもう一つの大きな魅力は、使用する成分の組み合わせが自由であることです。 これは、手作り石鹸を作る際に、さまざまな種類のオイルやバター、ハーブ、エッセンシャルオイルなどを自分の好みに合わせて選び、組み合わせられるという意味です。 この自由度の高さは、他の製法では得られない、独自の石鹸を作る楽しさを提供します。
使用できる天然成分のバリエーション
コールドプロセス石鹸では、天然成分を豊富に使用することが可能です。 例えば、オリーブオイルは肌に優しく、保湿効果も高いため、敏感肌や乾燥肌の方に適しています。 また、ココナッツオイルは泡立ちを良くし、清潔感のある使用感を提供してくれます。 その他にも、アーモンドオイル、ホホバオイル、アルガンオイルなど、さまざまな種類のオイルを自由に組み合わせることで、自分にぴったりの石鹸を作れます。 さらに、ハーブや花びら、エッセンシャルオイルを加えることで、香りや色、さらには肌への効果も加えることが可能です。 例えば、ラベンダーのエッセンシャルオイルを使用することでリラックス効果のある香りを楽しめたり、カレンデュラの花びらを加えたりすることで、抗炎症作用のある石鹸を作ることができます。 このように、使用する成分のバリエーションが豊富であるため、個々のニーズに合わせた石鹸作りが可能です。 コールドプロセス製法では、成分を自在に組み合わせることで、オリジナルの石鹸を作り出す楽しさと同時に、自分の肌に最適なケアアイテムを作成できるという点が大きな魅力です。
01コールドプロセス製法の課題と注意点
1-1製作にかかる時間とその対策
コールドプロセス製法の最も大きな課題のひとつは、石鹸が完成するまでに時間がかかることです。 通常、石鹸を作ってから最低でも4週間、場合によっては6週間以上の熟成期間が必要です。 この長い待ち時間が、初心者や早く石鹸を使いたい方にとっては大きなデメリットとなります。 しかし、この待ち時間には重要な理由があり、その影響を理解することで、より良い石鹸を作るための対策も見えてきます。
長期熟成の理由と影響
コールドプロセス製法では、石鹸が固まった直後に使用することはできません。 それは、石鹸に含まれる水分が完全に蒸発し、石鹸自体が硬くなるために時間がかかるからです。 この熟成期間は、石鹸の質を向上させるために非常に重要です。 熟成中に、石鹸はさらに固くなり、使い心地も滑らかになります。 また、熟成が進むことで、pHレベルも安定し、より肌に優しい石鹸が完成します。 熟成が長いほど、石鹸の持ちも良くなりますが、もちろんその間の保管環境も重要です。 直射日光を避け、風通しの良い場所で熟成させることで、石鹸の品質を維持し、最適な硬さと使用感を得ることができます。 この長い熟成期間を耐えられるよう、あらかじめ数バッチを同時に作っておくか、計画的に石鹸作りを行うことが推奨されます。
1-1泡立ちの弱さを克服する方法
コールドプロセス石鹸のもう一つの課題は、泡立ちが他の製法に比べて弱いことです。 特に、保湿成分を重視して作った石鹸では、泡が少なくなりやすい傾向があります。 泡立ちが良い石鹸を作るためには、成分選びが重要です。 成分を適切に選び、バランスを調整することで、コールドプロセス製法でも十分な泡立ちを得ることが可能です。
泡立ちを良くする成分の選び方
コールドプロセス石鹸で泡立ちを良くするためには、泡立ちをサポートする成分を加えることが有効です。 例えば、ココナッツオイルは非常に泡立ちが良く、石鹸に豊かな泡をもたらしてくれます。 ただし、ココナッツオイルを大量に使用すると乾燥しやすくなるため、オリーブオイルやシアバターなど、保湿効果の高い成分とバランスを取りながら使うことが重要です。 また、キャスターオイル(ひまし油)も泡立ちを助ける成分の一つです。 キャスターオイルを加えることで、クリーミーで細かい泡を作り出すことができ、洗い心地が向上します。 これらの成分を上手く組み合わせることで、泡立ちの良い石鹸を作ることが可能です。 さらに、石鹸の作り方だけでなく、使用方法にも工夫を凝らすことで泡立ちを向上させられます。 例えば、泡立てネットを使うことで、石鹸が本来持つ泡立ちのポテンシャルを最大限に引き出せます。
01コールドプロセス石鹸作りのステップ
1-1必要な材料と道具の準備
コールドプロセス石鹸作りを始めるにあたって、まずは必要な材料と道具を揃えることが重要です。 材料の選び方によって石鹸の仕上がりや効果が変わるため、慎重に選びましょう。また、道具の準備も安全な作業に不可欠です。 基本的な材料と道具、そして安全に作業を進めるための必需品について解説していきます。
安全に作業するための必需品
コールドプロセス石鹸作りでは、苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)を使用するため、安全な作業環境を整えることが何よりも重要です。 苛性ソーダは強アルカリ性で、皮膚や目に触れると深刻なダメージを与える可能性があるため、必ず以下のアイテムを揃えて作業に臨んでください。 ゴム手袋 苛性ソーダが皮膚に直接触れないようにするための必需品です。 防護眼鏡 目に入ると非常に危険なため、作業中は必ず防護眼鏡を着用します。 エプロンと長袖 肌の露出を最小限にするために、エプロンや長袖の衣服を着用しましょう。 換気の良い作業場所 苛性ソーダと水を混ぜる際に強い煙が出るため、換気の良い場所で作業することが推奨されます。 これらの道具を揃えることで、安全に石鹸作りを進められます。 特に苛性ソーダを扱う際には注意が必要なので、事前の準備を怠らないようにしましょう。
1-1石鹸作りの基本的な手順
コールドプロセス石鹸作りには、いくつかの基本的な手順があり、これらを正確に行うことで高品質な石鹸を作ることができます。 成分の計量から型入れ、そして熟成まで、全てのステップをしっかりと理解し、丁寧に作業を進めていくことが大切です。
成分の計量と混合
まず、石鹸作りに欠かせないのは正確な成分の計量です。 コールドプロセスでは、主にオイル、苛性ソーダ、水が使用されますが、これらを正確に計量することで、石鹸の品質が決まります。 デジタルスケールを使って、グラム単位で全ての成分を計量しましょう。 オイルの計量 オリーブオイル、ココナッツオイル、シアバターなど、使用するオイルをそれぞれ計量します。 オイルの種類によって、石鹸の硬さや泡立ちが変わるため、バランスを考慮しましょう。 苛性ソーダの計量 苛性ソーダは特に慎重に扱う必要があります。 正確に計量し、水にゆっくりと加えて混ぜます。このとき、苛性ソーダを水に注ぎ、逆にしないことが重要です。 混合 苛性ソーダと水の混合液を冷ました後、オイルに加えます。 ブレンダーを使用してしっかりと混ぜ合わせ、トレース(濃度がスープ状からプディング状に変わること)を確認します。
型入れから熟成までの流れ
成分がしっかりと混ざり合い、トレースを確認したら、次に行うのは型入れの工程です。 石鹸液を型に流し込む際の注意点と、その後の熟成プロセスについて解説します。 型入れ 石鹸液を型に注ぎます。 このとき、気泡が入らないように、型を軽くトントンと叩いて平らに整えます。 型はシリコン型や木型など、様々な種類が使えますが、好みに応じて選びましょう。 保温 石鹸を型に入れた後、布やタオルで包み、24時間から48時間程度そのまま置いておきます。 この間、石鹸はゆっくりと固まり、化学反応が進行します。 熟成 石鹸が固まったら型から取り出し、切り分けて風通しの良い場所で熟成させます。 この熟成期間は、最低でも4週間以上が推奨されます。 熟成中に石鹸内の水分が蒸発し、硬くて長持ちする石鹸に仕上がります。 これらのステップを経て、ようやく完成したコールドプロセス石鹸は、使い心地が良く、肌に優しい仕上がりになります。 時間と手間をかけて作るこの石鹸は、市販品にはない独自の魅力を持っています。
01コールドプロセス製法の石鹸の活用方法
1-1日常のスキンケアにおける石鹸の使い方
コールドプロセス石鹸は、天然成分がそのまま残っているため、特に敏感肌や乾燥肌の方にとって優れたスキンケアアイテムとなります。 市販の洗顔料やボディソープに含まれる合成成分に敏感な方でも、手作りのコールドプロセス石鹸は安心して使用でき、肌にやさしいのが特徴です。 まず、顔の洗顔においては、コールドプロセス石鹸は過度に皮脂を取り除かないため、洗い上がりがつっぱることなく、しっとりとした肌感を得られます。 オリーブオイルやシアバターなどの保湿成分を多く含んだ石鹸を選ぶことで、乾燥しがちな肌をしっかりと保湿できます。 ボディケアにおいても、同様に優れた効果を発揮します。 乾燥しやすい冬場などは、コールドプロセス石鹸で全身を優しく洗うことで、肌に必要な潤いを保ちつつ、清潔感を維持することが可能です。 また、香り付けに使われるエッセンシャルオイルの効果で、リラックス効果も期待できるため、入浴時のひとときが心地よい時間となるでしょう。 さらに、コールドプロセス石鹸はシャンプーバーとしても使用可能です。 頭皮の汚れを落としつつ、髪に適度な潤いを与えるため、乾燥しがちな髪や頭皮に悩んでいる方に最適です。 しっかりと泡立ててから、頭皮を優しくマッサージするように洗うことで、健やかな髪を保つことができます。
1-1長期間使用するための保存方法
コールドプロセス石鹸は、その自然な成分ゆえに、保存方法に気をつけることで長く使用できます。 正しい保存方法を知っておくことで、石鹸が乾燥しすぎたり、カビが発生したりするのを防ぎ、使用期限を延ばすことができます。
石鹸の乾燥と保管環境
コールドプロセス石鹸は、使用する際には湿気を吸いやすい性質があります。 そのため、使い終わった後はしっかりと水気を切り、風通しの良い場所で保管することが大切です。 特に、浴室内などの湿気が多い場所に長時間置きっぱなしにすると、石鹸が溶けやすくなるため、石鹸置きに水切りの良いタイプを使用するか、シャワー後は浴室外で保管することをおすすめします。 さらに、長期間使用するためには、複数の石鹸を作った場合、未使用の石鹸を冷暗所に保管することで、品質を長く維持できます。 太陽光や直射日光が当たる場所では、石鹸が劣化しやすくなるため、密閉できる容器や布で包んで、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。
カビの防止と乾燥のバランス
コールドプロセス石鹸は天然成分を多く含むため、保存環境が悪いとカビが発生することがあります。 特に、湿気の多い環境ではカビのリスクが高くなるため、常に乾燥した場所での保管が必要です。 しかし、乾燥させすぎると石鹸がひび割れたり、品質が損なわれたりすることもあるため、適度な湿度を保つことが重要です。 そのため、石鹸を複数作った際は、保存の際にひとつひとつ通気性の良い布や紙で包み、空気の流れが良い場所で熟成させることが推奨されます。 熟成期間を経た後も、使用前には定期的に石鹸の状態を確認し、カビやひび割れがないかをチェックすることが大切です。 正しい保存方法を実践することで、コールドプロセス石鹸を長く、そして安心して使い続けられるでしょう。
01コールドプロセス製法とは?
石鹸とひとくちに言っても、実は様々な作り方があります。コールドプロセス製法もそのひとつ。では、コールドプロセス製法とはどのような方法なのでしょうか。
1-1従来の加熱けん化法(ホットプロセス)は90℃以上でけん化し短時間で作る
コールドプロセス製法の作り方を見ていく前に、基本的な石鹸の作り方についてご説明します。
石鹸に必要となる原材料は、油脂とアルカリ。この油脂とアルカリを反応させて固めていくことで、お馴染みの石鹸が誕生します。
一般的な製法の場合、油脂とアルカリを混ぜ合わせたものを加熱、石鹸の状態にする「けん化」を行います。
このときの温度は約90℃と高温になるため、この方法は加熱けん化法、またはホットプロセスと呼ばれています。
加熱けん化法を用いるメリットは、短時間で石鹸を作れるということ。加熱によって熱が加わることで油脂とアルカリの反応を早く進めることができます。
1-2ホットプロセスと比較して低い温度のため冷製法とも呼ばれる
勘のいい方ならもうお気づきかもしれませんが、コールドプロセス製法はホットプロセス製法とは逆、つまり熱を加えない製造方法です。熱を加えないため、「冷製法」と呼ばれることもあるコールドプロセス製法ですが、「冷製法」という名前からちょっとした誤解を受けることがあります。
それは、コールドプロセス製法は熱を加えないだけでなく、冷たい環境で作られているというもの。
しかし、実際にはコールドプロセス製法といっても、まったく熱が発生しないわけではありません。そもそも、石鹸は油脂とアルカリを加えたときに起きる反応を利用したものですが、このとき、反応によって熱が生まれます。
そのため、実際のコールドプロセス製法でも50℃前後の熱が加わります。
1-3ホットプロセスよりも熱による成分のダメージが少ない
コールドプロセス製法でもまったく熱を加えないというわけではありませんが、その温度はホットプロセス製法の約半分程度。
このことがコールドプロセス製法の石鹸の特徴を生み出します。
ホットプロセス製法の場合、石鹸は90℃の加熱を行っているときに美容成分などの薬品を加えることもありますが、その後も約四時間から五時間にわたって加熱が続けられるため、多くの薬品は加熱によってダメージを受けてしまいます。
また、薬品の種類によっては熱に弱いため、石鹸に加えられないものも。
しかし、比較的低い熱によって作られるコールドプロセス製法の石鹸では、これら熱に弱い美容成分を配合することも可能です。
02コールドプロセス製法のメリット
お肌によいというイメージのコールドプロセス製法。では実際にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
2-1保湿効果が高い石鹸ができる
コールドプロセス製法のメリットのひとつは、保湿効果の高い石鹸を作ることができるという点です。
ではなぜコールドプロセス製法で作った石鹸には保湿効果があるのでしょうか。
その理由は低温で作られるということが関係しています。
石鹸の原料となる油脂は、高温に耐えられる物質ですが、ホットプロセス製法の場合、熱が加わることでどうしても劣化が進んでしまいます。そうすると、どれだけ質がよい油脂を使っても、その特徴を発揮することができません。
また、保湿に重要なのは油脂に含まれるグリセリンやスクワラン。しかし、これらの物質は石鹸づくりにどうしても必要というわけではないため、製法によっては取り除かれてしまうことがあります。
そうすると石鹸としての純度は上がりますが、逆に保湿効果は低下。
しかし、コールドプロセス製法では、グリセリンやスクワランがしっかりと石鹸の中に残っているため、高い保湿効果を生むことができるのです。
2-2使用する成分を組み合わせる自由度がある
コールドプロセス製法のもうひとつのメリットは、使用する成分を自由に組み合わせることができるという点です。
石鹸に使用する保湿や美容のための成分は非常に多くの種類がありますが、熱に弱いものも多く、ホットプロセス製法では加えても製造途中で成分が失われてしまいます。
しかし、コールドプロセス製法は比較的穏やかな熱しか生まれないため、どのような成分の物質でも安心して石鹸に加えることができるのです。
03コールドプロセス製法のデメリット
一見、よいことばかりのように見えるコールドプロセス製法。しかし、コールドプロセス製法にはデメリットもあります。
3-1強アルカリ薬品の除去に2ヵ月程度の乾燥工程が必要
石鹸を作るときに使われるのは、油脂とアルカリです。このアルカリは、性質が弱い場合には人の肌に触れても問題はありませんが、強いアルカリの性質を持っている場合、手に触れると火傷のような症状を引き起こしてしまいます。
そして、コールドプロセス製法で用いられるアルカリは、非常に強いアルカリの性質を持った薬品です。
そのため、出来たばかりのコールドプロセス製法の石鹸を使うと、肌が荒れたり、ピリピリとした刺激を感じたりすることも。
それを避けるために、コールドプロセス製法の石鹸は乾燥という過程が必要になります。
アルカリは乾燥に弱いため、乾燥すると強いアルカリの性質はなくなっていきます。
この乾燥期間を設けなければいけないというのが、コールドプロセス製法の石鹸のデメリットのひとつです。
また、油脂は長時間放置していると劣化してしまうため、なるべく早く使い切ることが必要です。
3-2泡立ちにくい
石鹸は泡立てることで洗浄力がアップしますが、コールドプロセス製法の石鹸の場合、洗浄力はホットプロセス製法のものに比べるとやや控えめ。
また、泡立ち自体もよくないため、泡立てようとする場合にはネットなどを使う必要があります。
04コールドプロセス法による石鹸づくりの流れ
それでは、家庭でコールドプロセス製法の石鹸を作ろうとした場合、どのような方法があるのでしょうか。
家庭でコールドプロセス製法の石鹸を作る場合、まずは原料となる油脂の準備を行います。
油脂の種類はなんでも構いませんが、常温で固形になるものの場合、あらかじめ湯煎して液体に溶かしておくことが必要です。
また、石鹸に必要なもうひとつの材料がアルカリ。
アルカリには様々な種類がありますが、手に入りやすい苛性ソーダを使うのが便利でしょう。
苛性ソーダはあらかじめ精製水に溶かして水溶液にしておきます。
このとき、苛性ソーダが水と反応して高温になり、刺激臭のあるガスが発生します。ゴーグルや手袋を準備して、換気をきちんと行いましょう。
油脂とアクリルの準備ができたら、このふたつを混ぜ合わせていきます。すると少しずつ生地が固まっていきますので、完全に固まってしまう前に型に流し込んでいきます。
生地が型に収まったら、後は厚手のタオルなどでくるんで約二十四時間保温、その後、三日から六日ほどでしっかりと固まるため、切り出すことができます。
01まとめ
コールドプロセス製法で作られる手作り石鹸は、自然な成分が豊富に含まれており、保湿効果や肌への優しさが魅力です。
時間をかけて作ることで成分の劣化を防ぎ、独自の石鹸を作る楽しさも提供します。
一方で、熟成期間の長さや泡立ちの弱さなどの課題もありますが、これらは成分選びや適切な対策で克服可能です。
自分のニーズに合った石鹸作りを楽しみ、肌に優しいケアを取り入れましょう。
この講座は!プロの監修を受けています!
講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
あめお 先生
手作り石鹸教室講師
住宅設計・アクセサリーデザインなど幅広い”作る”仕事を経て、日本初の手作り石鹸専門スタジオ「手作り石鹸教室Ciao*soap(チャオソープ)」を2014年に東京都練馬区に開設。
石鹸の原料をより深く理解するために”シニアオイルソムリエ”を取得、スペインでの石鹸作りディプロマも持つ。
教室の受講者数は2023年11月現在で述べ16000名を超える。
現在は、石鹸作り指導の枠を飛び出して、企業へのレシピ提供なども行う。
2022年にスタジオを東京都墨田区へ移転し、「化粧品製造販売業」許可取得。
70,000人以上が受講申し込みしている諒設計アーキテクトラーニングの通信講座
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1-1従来の加熱けん化法(ホットプロセス)は90℃以上でけん化し短時間で作る
コールドプロセス製法の作り方を見ていく前に、基本的な石鹸の作り方についてご説明します。
石鹸に必要となる原材料は、油脂とアルカリ。この油脂とアルカリを反応させて固めていくことで、お馴染みの石鹸が誕生します。
一般的な製法の場合、油脂とアルカリを混ぜ合わせたものを加熱、石鹸の状態にする「けん化」を行います。
このときの温度は約90℃と高温になるため、この方法は加熱けん化法、またはホットプロセスと呼ばれています。
加熱けん化法を用いるメリットは、短時間で石鹸を作れるということ。加熱によって熱が加わることで油脂とアルカリの反応を早く進めることができます。
1-2ホットプロセスと比較して低い温度のため冷製法とも呼ばれる
勘のいい方ならもうお気づきかもしれませんが、コールドプロセス製法はホットプロセス製法とは逆、つまり熱を加えない製造方法です。熱を加えないため、「冷製法」と呼ばれることもあるコールドプロセス製法ですが、「冷製法」という名前からちょっとした誤解を受けることがあります。
それは、コールドプロセス製法は熱を加えないだけでなく、冷たい環境で作られているというもの。
しかし、実際にはコールドプロセス製法といっても、まったく熱が発生しないわけではありません。そもそも、石鹸は油脂とアルカリを加えたときに起きる反応を利用したものですが、このとき、反応によって熱が生まれます。
そのため、実際のコールドプロセス製法でも50℃前後の熱が加わります。
1-3ホットプロセスよりも熱による成分のダメージが少ない
コールドプロセス製法でもまったく熱を加えないというわけではありませんが、その温度はホットプロセス製法の約半分程度。
このことがコールドプロセス製法の石鹸の特徴を生み出します。
ホットプロセス製法の場合、石鹸は90℃の加熱を行っているときに美容成分などの薬品を加えることもありますが、その後も約四時間から五時間にわたって加熱が続けられるため、多くの薬品は加熱によってダメージを受けてしまいます。
また、薬品の種類によっては熱に弱いため、石鹸に加えられないものも。
しかし、比較的低い熱によって作られるコールドプロセス製法の石鹸では、これら熱に弱い美容成分を配合することも可能です。
2-1保湿効果が高い石鹸ができる
コールドプロセス製法のメリットのひとつは、保湿効果の高い石鹸を作ることができるという点です。
ではなぜコールドプロセス製法で作った石鹸には保湿効果があるのでしょうか。
その理由は低温で作られるということが関係しています。
石鹸の原料となる油脂は、高温に耐えられる物質ですが、ホットプロセス製法の場合、熱が加わることでどうしても劣化が進んでしまいます。そうすると、どれだけ質がよい油脂を使っても、その特徴を発揮することができません。
また、保湿に重要なのは油脂に含まれるグリセリンやスクワラン。しかし、これらの物質は石鹸づくりにどうしても必要というわけではないため、製法によっては取り除かれてしまうことがあります。
そうすると石鹸としての純度は上がりますが、逆に保湿効果は低下。
しかし、コールドプロセス製法では、グリセリンやスクワランがしっかりと石鹸の中に残っているため、高い保湿効果を生むことができるのです。
2-2使用する成分を組み合わせる自由度がある
コールドプロセス製法のもうひとつのメリットは、使用する成分を自由に組み合わせることができるという点です。
石鹸に使用する保湿や美容のための成分は非常に多くの種類がありますが、熱に弱いものも多く、ホットプロセス製法では加えても製造途中で成分が失われてしまいます。
しかし、コールドプロセス製法は比較的穏やかな熱しか生まれないため、どのような成分の物質でも安心して石鹸に加えることができるのです。
03コールドプロセス製法のデメリット
一見、よいことばかりのように見えるコールドプロセス製法。しかし、コールドプロセス製法にはデメリットもあります。
3-1強アルカリ薬品の除去に2ヵ月程度の乾燥工程が必要
石鹸を作るときに使われるのは、油脂とアルカリです。このアルカリは、性質が弱い場合には人の肌に触れても問題はありませんが、強いアルカリの性質を持っている場合、手に触れると火傷のような症状を引き起こしてしまいます。
そして、コールドプロセス製法で用いられるアルカリは、非常に強いアルカリの性質を持った薬品です。
そのため、出来たばかりのコールドプロセス製法の石鹸を使うと、肌が荒れたり、ピリピリとした刺激を感じたりすることも。
それを避けるために、コールドプロセス製法の石鹸は乾燥という過程が必要になります。
アルカリは乾燥に弱いため、乾燥すると強いアルカリの性質はなくなっていきます。
この乾燥期間を設けなければいけないというのが、コールドプロセス製法の石鹸のデメリットのひとつです。
また、油脂は長時間放置していると劣化してしまうため、なるべく早く使い切ることが必要です。
3-2泡立ちにくい
石鹸は泡立てることで洗浄力がアップしますが、コールドプロセス製法の石鹸の場合、洗浄力はホットプロセス製法のものに比べるとやや控えめ。
また、泡立ち自体もよくないため、泡立てようとする場合にはネットなどを使う必要があります。
04コールドプロセス法による石鹸づくりの流れ
それでは、家庭でコールドプロセス製法の石鹸を作ろうとした場合、どのような方法があるのでしょうか。
家庭でコールドプロセス製法の石鹸を作る場合、まずは原料となる油脂の準備を行います。
油脂の種類はなんでも構いませんが、常温で固形になるものの場合、あらかじめ湯煎して液体に溶かしておくことが必要です。
また、石鹸に必要なもうひとつの材料がアルカリ。
アルカリには様々な種類がありますが、手に入りやすい苛性ソーダを使うのが便利でしょう。
苛性ソーダはあらかじめ精製水に溶かして水溶液にしておきます。
このとき、苛性ソーダが水と反応して高温になり、刺激臭のあるガスが発生します。ゴーグルや手袋を準備して、換気をきちんと行いましょう。
油脂とアクリルの準備ができたら、このふたつを混ぜ合わせていきます。すると少しずつ生地が固まっていきますので、完全に固まってしまう前に型に流し込んでいきます。
生地が型に収まったら、後は厚手のタオルなどでくるんで約二十四時間保温、その後、三日から六日ほどでしっかりと固まるため、切り出すことができます。
01まとめ
コールドプロセス製法で作られる手作り石鹸は、自然な成分が豊富に含まれており、保湿効果や肌への優しさが魅力です。
時間をかけて作ることで成分の劣化を防ぎ、独自の石鹸を作る楽しさも提供します。
一方で、熟成期間の長さや泡立ちの弱さなどの課題もありますが、これらは成分選びや適切な対策で克服可能です。
自分のニーズに合った石鹸作りを楽しみ、肌に優しいケアを取り入れましょう。
3-1強アルカリ薬品の除去に2ヵ月程度の乾燥工程が必要
石鹸を作るときに使われるのは、油脂とアルカリです。このアルカリは、性質が弱い場合には人の肌に触れても問題はありませんが、強いアルカリの性質を持っている場合、手に触れると火傷のような症状を引き起こしてしまいます。
そして、コールドプロセス製法で用いられるアルカリは、非常に強いアルカリの性質を持った薬品です。
そのため、出来たばかりのコールドプロセス製法の石鹸を使うと、肌が荒れたり、ピリピリとした刺激を感じたりすることも。
それを避けるために、コールドプロセス製法の石鹸は乾燥という過程が必要になります。
アルカリは乾燥に弱いため、乾燥すると強いアルカリの性質はなくなっていきます。
この乾燥期間を設けなければいけないというのが、コールドプロセス製法の石鹸のデメリットのひとつです。
また、油脂は長時間放置していると劣化してしまうため、なるべく早く使い切ることが必要です。
3-2泡立ちにくい
石鹸は泡立てることで洗浄力がアップしますが、コールドプロセス製法の石鹸の場合、洗浄力はホットプロセス製法のものに比べるとやや控えめ。
また、泡立ち自体もよくないため、泡立てようとする場合にはネットなどを使う必要があります。
家庭でコールドプロセス製法の石鹸を作る場合、まずは原料となる油脂の準備を行います。
油脂の種類はなんでも構いませんが、常温で固形になるものの場合、あらかじめ湯煎して液体に溶かしておくことが必要です。
また、石鹸に必要なもうひとつの材料がアルカリ。
アルカリには様々な種類がありますが、手に入りやすい苛性ソーダを使うのが便利でしょう。
苛性ソーダはあらかじめ精製水に溶かして水溶液にしておきます。
このとき、苛性ソーダが水と反応して高温になり、刺激臭のあるガスが発生します。ゴーグルや手袋を準備して、換気をきちんと行いましょう。
油脂とアクリルの準備ができたら、このふたつを混ぜ合わせていきます。すると少しずつ生地が固まっていきますので、完全に固まってしまう前に型に流し込んでいきます。
生地が型に収まったら、後は厚手のタオルなどでくるんで約二十四時間保温、その後、三日から六日ほどでしっかりと固まるため、切り出すことができます。
01まとめ
この講座は!プロの監修を受けています!
石鹸の原料をより深く理解するために”シニアオイルソムリエ”を取得、スペインでの石鹸作りディプロマも持つ。
教室の受講者数は2023年11月現在で述べ16000名を超える。
現在は、石鹸作り指導の枠を飛び出して、企業へのレシピ提供なども行う。
2022年にスタジオを東京都墨田区へ移転し、「化粧品製造販売業」許可取得。
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