どうすればいい?スパイスの保存方法と賞味期限
料理やお菓子に少し加えただけでも味と香りのグレードをアップしてくれるスパイスですが、どうしても使い残してしまうことが多いもの。ではスパイスを保存するときにはどうすればよいのでしょうか。今回はスパイスの保存方法や賞味期限についてご紹介します。
- 目次
01スパイスの賞味期限
スパイスの保存を考えるとき、気になるのがスパイスの賞味期限です。スパイスには賞味期限はあるのでしょうか。また、あるとすればどれぐらいなのでしょうか。
1-1スパイス自体は腐らないが風味が落ちる
スパイスは保存の状況にもよりますが、完全に乾燥させたうえで、密閉された状態で出荷されるため、かなりの長期保存が可能です。
もっともよい状態で保存した場合、最大で5年から10年の保存が可能だと言われています。ただし、ホールスパイスに比べると、粉にしたパウダースパイスは劣化しやすいため、注意が必要です。
また、年月を経過した場合にはスパイスの風味はどうしても低下してしまうため、できるだけ早く消費したほうがよいでしょう。
もし賞味期限が気になる場合、パッケージに印刷されている消費期限を参考にするか、パウダースパイスで購入してから約1年、ホールスパイスの場合で約2年を目安にするとよいでしょう。
1-2開封後は半年を目安に
スパイスの賞味期限はかなり長期間にわたりますが、それは未開封の場合に限られます。もしパッケージを開封してしまうと、空気に触れやすくなるため、スパイスの香りや風味は刻一刻と失われていきます。特にパウダースパイスの場合、空気に触れる面積が広いため、劣化の速度は非常に早いことから注意することが必要になります。
スパイスの開封後は、約半年を目安に使い切るのがよいでしょう。
02スパイスを保存する基本
少しずつしか使わないため、どうしても保存する必要があるスパイスですが、保存するときにはどんな点に注意すればよいのでしょうか。
2-1基本は乾物の食品と同様
スパイスは乾燥している食材なので、どうやって保存すればよいのか分からないことも珍しくありません。といっても、難しく考える必要はなく、他の乾物と同様にすれば間違いはありません。
たとえば乾燥剤を使用する、密閉できるジッパー付きの保存袋を使用するといった工夫で美味しい状態を長持ちさせることができます。
2-23つの基本
スパイスの保存には三つの基本があります。
まずは「直射日光は避ける」ということ。日光には紫外線が含まれていますが、この紫外線が食材に当たると酸化が進み、香りも味も悪くなってしまいます。特にガラスの戸棚などに置いておくと、時間によって日光が当たってしまうこともあるので注意が必要です。スパイスを保存するときには、どの時間帯でも光が当たらない場所に置くか、蓋のついた陶器や缶などに入れて保存するのがよいでしょう。
スパイスを保存するときには「熱を避ける」ことも重要です。高い熱が当たると、どうしてもスパイスの命ともいえる香りが飛んでなくなってしまいます。
また、熱を避けるのと同じくスパイスの保存には「湿度を避ける」ことにも気を使いましょう。すでに述べたようにスパイスの保存は乾物と同じようにするのが基本なので、できるだけ湿度からは遠ざけたほうがよいでしょう。
2-3温度変化の少ない場所で保存する
スパイスは乾物なので長期の保存も可能ですが、それは温度の変化が少ない場所という条件が必要です。たとえば、キッチンのキャビネットの中に置いておく場合でも、近くにオーブンや炊飯器があると意外に温度の変化が激しく、結果としてスパイスの風味を損なってしまいます。そのため、スパイスを保存するときには、できるだけ電化製品などから話して置いておくのがよいでしょう。
また、シンクの下なども空気がこもりやすいため、スパイスの保存場所としてはおすすめできません。特に夏場など、熱い空気がこもってしまうため、意外なほど高温多湿になっていることがあります。そうなると、虫がついたり、カビが生える原因になってしまうので、できるだけ風通しのよい場所に置いておくのがよいでしょう。
1-1スパイス自体は腐らないが風味が落ちる
スパイスは保存の状況にもよりますが、完全に乾燥させたうえで、密閉された状態で出荷されるため、かなりの長期保存が可能です。
もっともよい状態で保存した場合、最大で5年から10年の保存が可能だと言われています。ただし、ホールスパイスに比べると、粉にしたパウダースパイスは劣化しやすいため、注意が必要です。
また、年月を経過した場合にはスパイスの風味はどうしても低下してしまうため、できるだけ早く消費したほうがよいでしょう。
もし賞味期限が気になる場合、パッケージに印刷されている消費期限を参考にするか、パウダースパイスで購入してから約1年、ホールスパイスの場合で約2年を目安にするとよいでしょう。
1-2開封後は半年を目安に
スパイスの賞味期限はかなり長期間にわたりますが、それは未開封の場合に限られます。もしパッケージを開封してしまうと、空気に触れやすくなるため、スパイスの香りや風味は刻一刻と失われていきます。特にパウダースパイスの場合、空気に触れる面積が広いため、劣化の速度は非常に早いことから注意することが必要になります。
スパイスの開封後は、約半年を目安に使い切るのがよいでしょう。
2-1基本は乾物の食品と同様
スパイスは乾燥している食材なので、どうやって保存すればよいのか分からないことも珍しくありません。といっても、難しく考える必要はなく、他の乾物と同様にすれば間違いはありません。
たとえば乾燥剤を使用する、密閉できるジッパー付きの保存袋を使用するといった工夫で美味しい状態を長持ちさせることができます。
2-23つの基本
スパイスの保存には三つの基本があります。
まずは「直射日光は避ける」ということ。日光には紫外線が含まれていますが、この紫外線が食材に当たると酸化が進み、香りも味も悪くなってしまいます。特にガラスの戸棚などに置いておくと、時間によって日光が当たってしまうこともあるので注意が必要です。スパイスを保存するときには、どの時間帯でも光が当たらない場所に置くか、蓋のついた陶器や缶などに入れて保存するのがよいでしょう。
スパイスを保存するときには「熱を避ける」ことも重要です。高い熱が当たると、どうしてもスパイスの命ともいえる香りが飛んでなくなってしまいます。
また、熱を避けるのと同じくスパイスの保存には「湿度を避ける」ことにも気を使いましょう。すでに述べたようにスパイスの保存は乾物と同じようにするのが基本なので、できるだけ湿度からは遠ざけたほうがよいでしょう。
2-3温度変化の少ない場所で保存する
スパイスは乾物なので長期の保存も可能ですが、それは温度の変化が少ない場所という条件が必要です。たとえば、キッチンのキャビネットの中に置いておく場合でも、近くにオーブンや炊飯器があると意外に温度の変化が激しく、結果としてスパイスの風味を損なってしまいます。そのため、スパイスを保存するときには、できるだけ電化製品などから話して置いておくのがよいでしょう。
また、シンクの下なども空気がこもりやすいため、スパイスの保存場所としてはおすすめできません。特に夏場など、熱い空気がこもってしまうため、意外なほど高温多湿になっていることがあります。そうなると、虫がついたり、カビが生える原因になってしまうので、できるだけ風通しのよい場所に置いておくのがよいでしょう。
03スパイスの保存方法
では、実際にスパイスを保存する場合にはどのような方法がもっとも適しているのでしょうか。
スパイスの劣化を早める原因は空気に触れることなので、まずきっちりと密閉できるよう気を選ぶとよいでしょう。特にスパイスは香りが重要なので、香味成分が揮発しにくい入れ物で保存することが大切です。また、すでに述べたようにスパイスは日光にも大きく影響を受けます。スパイスを保存するとき、見た目や使いやすさからガラスの容器を選ぶ人も多いかもしれませんが、もし戸棚などの外に置いておく場合には、ガラスのものは避けたほうが良いかもしれません。
パウダースパイスの場合にはできるだけ湿気と温度変化は避けたいもの。パウダースパイスを料理に使うときには、加熱した鍋の上に容器から直接振り入れることもありますが、そうすると湯気や温度などの影響を受けやすくなってしまいます。
それを避けるためにも、料理などに使用するときは一度使う量を小皿などに取ってから料理に加えるとよいでしょう。
04風味を守る保存方法
スパイスの風味を守りながらできるだけ長期間保存したい。そんな場合におすすめなのが、冷凍保存です。冷凍庫は気温も安定して光も当たらない場所。そのため、長期間にわたってスパイスの風味を損なわずに保存することができます。
このとき注意したいのが、密閉できるフリーザーバッグなどを使用するということ。スパイスにとって冷凍庫は適した環境ですが、空気に触れているとどうしても風味が落ちてしまいがち。さらに空気の中に含まれている水分が凍って霜になってしまうこともあります。
それを防ぐためにも、フリーザーバッグを使用するときにはできるだけ空気を抜いてから密閉するのがよいでしょう。
なお、冷凍したスパイスを使用するときには解凍する必要はありません。そのままの状態ですぐに使用できるのも冷凍庫保存の便利な点です。
05気をつけたい保存場所
スパイスを保存するときには、特に避けたいいくつかの場所があります。
5-1コンロ付近 火の熱で劣化する
料理にスパイスをよく使用するという方の中には、コンロ周りにスパイスを置いているという方も多いかもしれませんが、実はこれはおすすめできません。
というのもコンロの近くは調理中、非常に高温になっています。そのためスパイスの品質の劣化が早くなってしまうもの。できるだけ別の場所に置くか、すぐに使い切れる量だけにしておくとよいでしょう。
5-2冷蔵庫 結露する可能性がある
スパイスの保存に冷蔵庫を使っているという方もいらっしゃいますが、実はこれもおすすめできない場所です。冷蔵庫は温度も低く、光も当たりませんが、開閉を繰り返していると密閉した袋の中でも結露が発生、水滴がついてしまうことがあります。この水滴はスパイスにとって命とり。香りや味が変化するだけでなく、長期間の保存ではカビの原因にもなってしまいます。
そのため、スパイスを保存するときには冷蔵庫は避けたほうがよいでしょう。
06まとめ
保存の方法や場所に気を配れば、スパイスは長期保存にも向いた食品です。ちょっとした気配りだけでいつまでも香りと味を楽しむこともできるので、スパイスを使うときには保存の方法や場所にも気を付けてみましょう。
スパイスの劣化を早める原因は空気に触れることなので、まずきっちりと密閉できるよう気を選ぶとよいでしょう。特にスパイスは香りが重要なので、香味成分が揮発しにくい入れ物で保存することが大切です。また、すでに述べたようにスパイスは日光にも大きく影響を受けます。スパイスを保存するとき、見た目や使いやすさからガラスの容器を選ぶ人も多いかもしれませんが、もし戸棚などの外に置いておく場合には、ガラスのものは避けたほうが良いかもしれません。
パウダースパイスの場合にはできるだけ湿気と温度変化は避けたいもの。パウダースパイスを料理に使うときには、加熱した鍋の上に容器から直接振り入れることもありますが、そうすると湯気や温度などの影響を受けやすくなってしまいます。
それを避けるためにも、料理などに使用するときは一度使う量を小皿などに取ってから料理に加えるとよいでしょう。
このとき注意したいのが、密閉できるフリーザーバッグなどを使用するということ。スパイスにとって冷凍庫は適した環境ですが、空気に触れているとどうしても風味が落ちてしまいがち。さらに空気の中に含まれている水分が凍って霜になってしまうこともあります。
それを防ぐためにも、フリーザーバッグを使用するときにはできるだけ空気を抜いてから密閉するのがよいでしょう。
なお、冷凍したスパイスを使用するときには解凍する必要はありません。そのままの状態ですぐに使用できるのも冷凍庫保存の便利な点です。
05気をつけたい保存場所
スパイスを保存するときには、特に避けたいいくつかの場所があります。
5-1コンロ付近 火の熱で劣化する
料理にスパイスをよく使用するという方の中には、コンロ周りにスパイスを置いているという方も多いかもしれませんが、実はこれはおすすめできません。
というのもコンロの近くは調理中、非常に高温になっています。そのためスパイスの品質の劣化が早くなってしまうもの。できるだけ別の場所に置くか、すぐに使い切れる量だけにしておくとよいでしょう。
5-2冷蔵庫 結露する可能性がある
スパイスの保存に冷蔵庫を使っているという方もいらっしゃいますが、実はこれもおすすめできない場所です。冷蔵庫は温度も低く、光も当たりませんが、開閉を繰り返していると密閉した袋の中でも結露が発生、水滴がついてしまうことがあります。この水滴はスパイスにとって命とり。香りや味が変化するだけでなく、長期間の保存ではカビの原因にもなってしまいます。
そのため、スパイスを保存するときには冷蔵庫は避けたほうがよいでしょう。
06まとめ
保存の方法や場所に気を配れば、スパイスは長期保存にも向いた食品です。ちょっとした気配りだけでいつまでも香りと味を楽しむこともできるので、スパイスを使うときには保存の方法や場所にも気を付けてみましょう。
5-1コンロ付近 火の熱で劣化する
料理にスパイスをよく使用するという方の中には、コンロ周りにスパイスを置いているという方も多いかもしれませんが、実はこれはおすすめできません。
というのもコンロの近くは調理中、非常に高温になっています。そのためスパイスの品質の劣化が早くなってしまうもの。できるだけ別の場所に置くか、すぐに使い切れる量だけにしておくとよいでしょう。
5-2冷蔵庫 結露する可能性がある
スパイスの保存に冷蔵庫を使っているという方もいらっしゃいますが、実はこれもおすすめできない場所です。冷蔵庫は温度も低く、光も当たりませんが、開閉を繰り返していると密閉した袋の中でも結露が発生、水滴がついてしまうことがあります。この水滴はスパイスにとって命とり。香りや味が変化するだけでなく、長期間の保存ではカビの原因にもなってしまいます。
そのため、スパイスを保存するときには冷蔵庫は避けたほうがよいでしょう。
この講座は!プロの監修を受けています!
秋田大学卒業後、食品会社のスパイス部門立ち上げ、マーケティングベンチャー企業を経て独立。
東京都内でのカフェ経営、講師活動後、移住。
現在は岡山県備前市「レストランCROISEMENT」を拠点としている。
『スパイス&ハーブ料理の発想と組み立て』(中国・台湾で翻訳)他、著書多数。
- これでお店の味に!肉料理、魚料理に合うスパイス&ハーブ
- なぜ?香辛料で下痢になる原因と対策
- どう使い分ける?ホールスパイスとパウダースパイスについて
- どうちがう?ハーブとスパイスの違いについて
- どうすればいい?スパイスの保存方法と賞味期限
- 初心者でも簡単!スパイスの使い方
- こんなにあった!スパイスの効能と効果
- 知っておきたい、スパイスのテンパリング方法
- これさえあればOK!カレーで使われる基本スパイス
- カレー以外にも!ガラムマサラの効能と使い方
- スパイスとケーキの相性はバツグン!?絶品レシピ
- 余ることの多いスパイス!保存はどうやってしたら良い?
- 辛いものに強い人、弱い人
- ホールスパイスとパウダースパイスの使い分けとは
- 5つのスタータースパイスを使いこなそう
- 【スパイス資格】のおすすめ7選!試験内容・難易度・受講料を解説