こんなにあった!スパイスの効能と効果
料理に加えるだけで本格的な味や香りが楽しめるスパイス。実は味や香りだけでなく、美容や健康にも様々な効果が期待できます。今回はスパイスが持っている美容や健康についての効果や効能についてご紹介します。
- 目次
01スパイスの効能
スパイスには様々な種類がありますが、世界中にあるスパイスは100種類以上存在すると言われています。
スパイスというと、料理の香りづけというイメージがありますが、そのほかにも食材の匂いを消し、素材の味を引き立てるという効果もあります。
また、スパイスには健康に対する効果も豊富で、「天然の薬」とも言われるほど。実際にスパイスの中には漢方などで薬として使用されるものもあり、身体にプラスになる成分が豊富に含まれています。
1-1香りづけ … 風味をプラス、臭み消し
スパイスを料理に取り入れるもっとも大きな目的は、「香りづけ」です。スパイスは複雑な香りを持っているものが多く、料理に風味をプラスするだけでなく、肉や魚が持っている独特のにおいを消して、うま味や風味だけを引き立ててくれます。
1-2辛みづけ … アクセント、味を引き締める
スパイシーな料理の魅力といえば辛さ。辛い味を求めてスパイシーな料理を食べ歩くという人も多いのではないでしょうか。辛さには刺激だけでなく、料理のアクセントとなって単調な風味に起伏をプラスしたり、味を引き締めたりといった役割もあります。そんな辛みをプラスするのもスパイスの大きな役割で、どこの家庭でもある唐辛子やコショウも辛み付けの役割を果たしてくれるスパイスです。
1-3色づけ … 主な色味は赤、黄、見た目をよくする
エスニック料理の特徴といえば、華やかな色どりです。赤や黄色といったあざやかな色は、見て楽しむだけでなく、食欲をアップさせてくれるもの。そんな色付けにもスパイスは役立ちます。特にしっかりと煮込んだ料理といえば、どうしても茶色一緒になりがち。そんな中でスパイスがもたらす彩りは食卓の花になってくれることまちがいありません。
02美容によいとされるスパイス
スパイスの中には、特に美容に良いとされているスパイスも少なくありません。
2-1ターメリック 抗酸化作用、美肌効果
スパイスを使う料理といえばまずカレーを思い浮かべる方も多いかと思います。実際にカレーには複数のスパイスが使われているもの。その中でカレーの黄色のもととなっているのがターメリックです。
ターメリックはショウガ科の植物の根を乾燥されたもので、日本では「ウコン」という名前で知られています。
このターメリックは生薬としても知られていて、肝機能の活性化や消化機能の向上にも効果を発揮しますが、同時に抗酸化作用のあるスパイスとしても知られています。ターメリックには「クルクミン」というポリフェノールが含まれていますが、このクルクミンは体内で発生する活性酸素の活動を抑制、肌荒れやくすみといった肌トラブルの防止に役立つことから、美肌の効果も期待できます。
さらにターメリックは食物繊維も豊富で、摂取すると腸内環境が整うため、美容のためには積極的に摂取したいスパイスと言えます。
2-2シナモン 抗酸化作用アンチエイジング
樹木の内側の皮から取れるシナモンは、紅茶やホットワイン、スイーツなどにも使われるスパイスですが、「桂皮」という名前の生薬としても知られています。このシナモンには、様々な栄養成分が含まれています。
シナモンの美容に関する効果の中で、もっとも重要なのが抗酸化作用によるアンチエイジング効果。人間の身体は日々老化していきますが、シナモンは高い抗酸化作用をもっているため、アンチエイジングの効果が期待できます。さらに毛細血管の傷を修復してくれる効果もあり、髪や肌に充分な栄養を届ける面でも役立ちます。この血流改善によって現れる効果が肌の代謝。
肌は古い角質が剥がれて新しく生まれ変わることでうるおいやツヤを保っていますが、血流が滞ると肌が生まれ変わるための栄養が不足、結果としてお肌のターンオーバーが滞ってしまいます。しかし、シナモンを積極的に摂取すると、肌への血流がアップ、結果として肌のターンオーバーが活発に行われるようになります。
このほかにも、シナモンには不要な水分や老廃物の排出に役立つカリウムが多く含まれているだけでなく、脂肪細胞の燃焼をサポートする役割も期待できます。
2-3レッドペッパー 代謝アップ
スパイスといえば、料理に辛さを加えてくれる存在です。辛さを加えるためのスパイスにはいくつかの種類がありますが、その中で有名なのがレッドペッパーです。このレッドペッパーも、美容に関する絶大な効果を誇っています。
レッドペッパーの美容に関する効果の中でも有名なのが代謝アップ。レッドペッパーにはカプサイシンと言う成分が含まれていますが、このカプサイシンは脂肪の燃焼をサポートするだけでなく、身体を温めることから、痩せやすく太りにくい身体づくりに役立ってくれます。また、レッドペッパーの効果の中で見逃せないのが美肌効果。カプサイシンを摂取すると、脳の中のニューロンが反応、唾液と汗の発汗を促します。この汗の中には水分だけでなく油分も多く含まれているため、肌にうるおいを与えながら肌から水分が蒸発するのを防ぐことで、美しい肌を作ることにつながります。辛いものを食べる習慣のある韓国では美しい肌の女性が多いのは、このレッドペッパーにも理由があるとも言われています。
2-4フェンネル デトックス
セリ科の多年草の一種であるフェンネルは、日本では「ウイキョウ」という名前で知られています。フェンネルはヨーロッパでは魚料理の臭み消しとして用いられていますが、最近では海外のセレブがダイエットなどに愛用していることから注目が集まっています。
フェンネルの中でも、特に重要なのがむくみ解消のデトックス効果。人間の身体の中に塩分が溜まりすぎると、同時に水分も蓄積されていき、それがむくみの原因になります。フェンネルには、塩分の排出を促すカリウムが非常に豊富、その結果、塩分と同時に水分も排出されるだけでなく、不要な老廃物をデトックスする効果も期待できます。さらにフェンネルには新陳代謝を促す効果もあり、肥満の防止にも役立ちます。
スパイスというと、料理の香りづけというイメージがありますが、そのほかにも食材の匂いを消し、素材の味を引き立てるという効果もあります。
また、スパイスには健康に対する効果も豊富で、「天然の薬」とも言われるほど。実際にスパイスの中には漢方などで薬として使用されるものもあり、身体にプラスになる成分が豊富に含まれています。
1-1香りづけ … 風味をプラス、臭み消し
スパイスを料理に取り入れるもっとも大きな目的は、「香りづけ」です。スパイスは複雑な香りを持っているものが多く、料理に風味をプラスするだけでなく、肉や魚が持っている独特のにおいを消して、うま味や風味だけを引き立ててくれます。
1-2辛みづけ … アクセント、味を引き締める
スパイシーな料理の魅力といえば辛さ。辛い味を求めてスパイシーな料理を食べ歩くという人も多いのではないでしょうか。辛さには刺激だけでなく、料理のアクセントとなって単調な風味に起伏をプラスしたり、味を引き締めたりといった役割もあります。そんな辛みをプラスするのもスパイスの大きな役割で、どこの家庭でもある唐辛子やコショウも辛み付けの役割を果たしてくれるスパイスです。
1-3色づけ … 主な色味は赤、黄、見た目をよくする
エスニック料理の特徴といえば、華やかな色どりです。赤や黄色といったあざやかな色は、見て楽しむだけでなく、食欲をアップさせてくれるもの。そんな色付けにもスパイスは役立ちます。特にしっかりと煮込んだ料理といえば、どうしても茶色一緒になりがち。そんな中でスパイスがもたらす彩りは食卓の花になってくれることまちがいありません。
2-1ターメリック 抗酸化作用、美肌効果
スパイスを使う料理といえばまずカレーを思い浮かべる方も多いかと思います。実際にカレーには複数のスパイスが使われているもの。その中でカレーの黄色のもととなっているのがターメリックです。
ターメリックはショウガ科の植物の根を乾燥されたもので、日本では「ウコン」という名前で知られています。
このターメリックは生薬としても知られていて、肝機能の活性化や消化機能の向上にも効果を発揮しますが、同時に抗酸化作用のあるスパイスとしても知られています。ターメリックには「クルクミン」というポリフェノールが含まれていますが、このクルクミンは体内で発生する活性酸素の活動を抑制、肌荒れやくすみといった肌トラブルの防止に役立つことから、美肌の効果も期待できます。
さらにターメリックは食物繊維も豊富で、摂取すると腸内環境が整うため、美容のためには積極的に摂取したいスパイスと言えます。
2-2シナモン 抗酸化作用アンチエイジング
樹木の内側の皮から取れるシナモンは、紅茶やホットワイン、スイーツなどにも使われるスパイスですが、「桂皮」という名前の生薬としても知られています。このシナモンには、様々な栄養成分が含まれています。
シナモンの美容に関する効果の中で、もっとも重要なのが抗酸化作用によるアンチエイジング効果。人間の身体は日々老化していきますが、シナモンは高い抗酸化作用をもっているため、アンチエイジングの効果が期待できます。さらに毛細血管の傷を修復してくれる効果もあり、髪や肌に充分な栄養を届ける面でも役立ちます。この血流改善によって現れる効果が肌の代謝。
肌は古い角質が剥がれて新しく生まれ変わることでうるおいやツヤを保っていますが、血流が滞ると肌が生まれ変わるための栄養が不足、結果としてお肌のターンオーバーが滞ってしまいます。しかし、シナモンを積極的に摂取すると、肌への血流がアップ、結果として肌のターンオーバーが活発に行われるようになります。
このほかにも、シナモンには不要な水分や老廃物の排出に役立つカリウムが多く含まれているだけでなく、脂肪細胞の燃焼をサポートする役割も期待できます。
2-3レッドペッパー 代謝アップ
スパイスといえば、料理に辛さを加えてくれる存在です。辛さを加えるためのスパイスにはいくつかの種類がありますが、その中で有名なのがレッドペッパーです。このレッドペッパーも、美容に関する絶大な効果を誇っています。
レッドペッパーの美容に関する効果の中でも有名なのが代謝アップ。レッドペッパーにはカプサイシンと言う成分が含まれていますが、このカプサイシンは脂肪の燃焼をサポートするだけでなく、身体を温めることから、痩せやすく太りにくい身体づくりに役立ってくれます。また、レッドペッパーの効果の中で見逃せないのが美肌効果。カプサイシンを摂取すると、脳の中のニューロンが反応、唾液と汗の発汗を促します。この汗の中には水分だけでなく油分も多く含まれているため、肌にうるおいを与えながら肌から水分が蒸発するのを防ぐことで、美しい肌を作ることにつながります。辛いものを食べる習慣のある韓国では美しい肌の女性が多いのは、このレッドペッパーにも理由があるとも言われています。
2-4フェンネル デトックス
セリ科の多年草の一種であるフェンネルは、日本では「ウイキョウ」という名前で知られています。フェンネルはヨーロッパでは魚料理の臭み消しとして用いられていますが、最近では海外のセレブがダイエットなどに愛用していることから注目が集まっています。
フェンネルの中でも、特に重要なのがむくみ解消のデトックス効果。人間の身体の中に塩分が溜まりすぎると、同時に水分も蓄積されていき、それがむくみの原因になります。フェンネルには、塩分の排出を促すカリウムが非常に豊富、その結果、塩分と同時に水分も排出されるだけでなく、不要な老廃物をデトックスする効果も期待できます。さらにフェンネルには新陳代謝を促す効果もあり、肥満の防止にも役立ちます。
03健康増進におすすめのスパイス
スパイスの中には、美容に効果が期待できると同時に、健康の増進に役立つ成分も豊富に含まれているものがあります。
3-1ブラックペッパー 血行促進冷え性改善
スパイスの王様とも呼ばれるほど身近な存在であるコショウ。かつてのヨーロッパでは同じ量の金と同じ価格で取引されるほどの高級品でした。そんなブラックペッパーは様々なビタミンやミネラルを含んでいますが、特に重要なのが血行促進による冷え性改善。ブラックペッパーには「ピペリン」という成分が含まれていますが、このピペリンを摂取すると交感神経が刺激され血流がアップ。そのため、末端の血管まで血液が行き届き、冷え性改善効果が期待できます。
なお、コショウにはブラックやホワイトなどの種類がありますが、これらの色の違いは加工の工程の差から生まれるもので、どの色のコショウを摂取しても同様の健康効果が期待できます。
3-2クミン 整腸、解毒作用
クミンはカレーの香りの中心となるスパイスですが、香りだけでなく豊富な健康作用のあるスパイスです。クミンには食欲増進や消化の促進などの効果がありますが、特に整腸や解毒作用などに効果を発揮します。クミンを摂取すると消化液の分泌が活発化、その結果として胃腸のトラブルを緩和してくれます。また、ビタミンやミネラルも非常に豊富なので、普段から身体の調子を整えたいという人にも最適のスパイスだと言えるでしょう。
3-3コリアンダー 食欲増進、血液浄化
ヨーロッパではコリアンダーとして知られるスパイスは、タイではパクチー、中国ではシャンツァイ(香菜)とも呼ばれ、世界各国で愛されているスパイスです。日本ではコリアンダーというと葉を食べるものというイメージですが、完熟した実を乾燥させたものはスパイスとしても使用されます。
コリアンダーは発熱の緩和や食欲増進、血液の浄化など様々な効果を持ったスパイスで、西洋では消化器系の家庭薬としても愛用されています。
コリアンダーの葉は独特の青臭さがあり、好き嫌いの分かれる食べ物ですが、スパイスとして使用されるコリアンダーシードは葉とは異なりクセがなく、誰もが好むさわやかな香りが特徴。そのため、多くの料理にも使用されています。
04まとめ
美容や健康に様々な効果と効能を発揮するスパイス。もちろん料理の味をアップさせるためにも効果的です。ほんの少し加えるだけでも十分な効果が期待できるため、毎日の食卓にプラスしてみてはいかがでしょうか。
3-1ブラックペッパー 血行促進冷え性改善
スパイスの王様とも呼ばれるほど身近な存在であるコショウ。かつてのヨーロッパでは同じ量の金と同じ価格で取引されるほどの高級品でした。そんなブラックペッパーは様々なビタミンやミネラルを含んでいますが、特に重要なのが血行促進による冷え性改善。ブラックペッパーには「ピペリン」という成分が含まれていますが、このピペリンを摂取すると交感神経が刺激され血流がアップ。そのため、末端の血管まで血液が行き届き、冷え性改善効果が期待できます。
なお、コショウにはブラックやホワイトなどの種類がありますが、これらの色の違いは加工の工程の差から生まれるもので、どの色のコショウを摂取しても同様の健康効果が期待できます。
3-2クミン 整腸、解毒作用
クミンはカレーの香りの中心となるスパイスですが、香りだけでなく豊富な健康作用のあるスパイスです。クミンには食欲増進や消化の促進などの効果がありますが、特に整腸や解毒作用などに効果を発揮します。クミンを摂取すると消化液の分泌が活発化、その結果として胃腸のトラブルを緩和してくれます。また、ビタミンやミネラルも非常に豊富なので、普段から身体の調子を整えたいという人にも最適のスパイスだと言えるでしょう。
3-3コリアンダー 食欲増進、血液浄化
ヨーロッパではコリアンダーとして知られるスパイスは、タイではパクチー、中国ではシャンツァイ(香菜)とも呼ばれ、世界各国で愛されているスパイスです。日本ではコリアンダーというと葉を食べるものというイメージですが、完熟した実を乾燥させたものはスパイスとしても使用されます。
コリアンダーは発熱の緩和や食欲増進、血液の浄化など様々な効果を持ったスパイスで、西洋では消化器系の家庭薬としても愛用されています。
コリアンダーの葉は独特の青臭さがあり、好き嫌いの分かれる食べ物ですが、スパイスとして使用されるコリアンダーシードは葉とは異なりクセがなく、誰もが好むさわやかな香りが特徴。そのため、多くの料理にも使用されています。
この講座は!プロの監修を受けています!
秋田大学卒業後、食品会社のスパイス部門立ち上げ、マーケティングベンチャー企業を経て独立。
東京都内でのカフェ経営、講師活動後、移住。
現在は岡山県備前市「レストランCROISEMENT」を拠点としている。
『スパイス&ハーブ料理の発想と組み立て』(中国・台湾で翻訳)他、著書多数。
- これでお店の味に!肉料理、魚料理に合うスパイス&ハーブ
- なぜ?香辛料で下痢になる原因と対策
- どう使い分ける?ホールスパイスとパウダースパイスについて
- どうちがう?ハーブとスパイスの違いについて
- どうすればいい?スパイスの保存方法と賞味期限
- 初心者でも簡単!スパイスの使い方
- こんなにあった!スパイスの効能と効果
- 知っておきたい、スパイスのテンパリング方法
- これさえあればOK!カレーで使われる基本スパイス
- カレー以外にも!ガラムマサラの効能と使い方
- スパイスとケーキの相性はバツグン!?絶品レシピ
- 余ることの多いスパイス!保存はどうやってしたら良い?
- 辛いものに強い人、弱い人
- ホールスパイスとパウダースパイスの使い分けとは
- 5つのスタータースパイスを使いこなそう
- 【スパイス資格】のおすすめ7選!試験内容・難易度・受講料を解説