実はこれが原因だった!水耕栽培における失敗例と対策法
お部屋の中で簡単に野菜や植物を栽培できる水耕栽培。趣味として始めている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実際に水耕栽培を行っていると失敗してしまうことも少なくないもの。では水耕栽培の失敗はどのようなことが原因なのでしょうか。また、どのように対策を行えばよいのでしょうか。今回は水耕栽培の失敗例や対策方法をご紹介します。
- 目次
01水耕栽培で失敗する要素
水耕栽培は土で育てることに比べれば比較的ハードルは低いもの。それでも失敗してしまうという場合、いくつかの要素が原因かもしれません。
1-1道具
水耕栽培の心配の原因として多いのが道具。水耕栽培では、容器や土台、培地など、必要な道具の数はそれほど多くありません。また、その多くは家庭にあるもので代用できるか、百円ショップなどで購入できるもの。そのため手軽に始められる趣味ですが、道具の使い方やケアの仕方を間違うと、失敗の原因になってしまうことがあります。
1-2日照量
室内で植物を育てる水耕栽培では、どうしても日照量が不足しがち。本来、植物は土と太陽が必要なものなので、しっかりと日照量を確保する工夫をしなければ失敗につながってしまいます。
1-3温度
室内で栽培を行う水耕栽培では、野外で野菜を育てるときに比べると、温度管理には比較的気を使う必要はありません。
といっても、植物の種類によっては、苦手な温度や好みの温度があるもの。それを無視していると、植物があまり育たない、弱弱しくなってしまうなどの失敗が起きてしまいます。
1-4水分・肥料の与え方
植物の様子を毎日観察できるのが水耕栽培の楽しみのひとつ。そのため、どうしても植物の様子が気になって、ちょっと元気がないと思ったら水分や肥料を与えてしまうことがあります。
実はそれが失敗の原因になっているかも。もし肥料が多すぎる場合、植物にとっては負担が大きくなり、生命力がなくなってしまいます。
もちろん、水や肥料が足りなくても、植物はきちんと成長することができません。
1-5細菌
水耕栽培は土に比べて虫が発生しにくく、清潔に栽培できるといわれています。しかし、まったく無菌というわけではありません。何日も水を溜めておくと、その中にホコリやゴミなどが入って細菌が繁殖、植物に影響を与えてしまうこともあります。
02水耕栽培でよくある失敗の例
ここからは実際に水耕栽培を行っているときによくある失敗例をご紹介します。
2-1根が伸びない
水耕栽培は水だけを使う栽培方法。そのため、植物は水をしっかり吸収するために根っこを伸ばしていくもの。しかし、植物を育てていてもなかなか根が伸びてくれないことも。
この場合、スポンジなどの土台の固さが関係しているかもしれません。水耕栽培では、植物を固定するための土台としてスポンジを使うことがありますが、このスポンジが固かった場合、植物がなかなか根を伸ばすことができません。
2-2芽が出ない
もしきちんと種をまいて、水分の管理を行っても芽が出ないという場合、考えられるのは種まきの時期がずれているということ。
水耕栽培は室内で行う栽培方法のため、温度はある程度保たれている環境。そのため、季節を無視して種をまいてしまう人がいますが、実は植物は季節の変化には非常に敏感。適度な温度はもちろん、朝晩の温度変化を感じ取っています。種はラベルなどに記載されている時期をしっかり守ってまきましょう。
2-3枯れる
植物を育てていると、突然枯れてしまうことがあります。水耕栽培の場合、植物が枯れてしまう原因は水切れや肥料の濃度などが挙げられます。
また、植物の葉が容器のふちに当たっているのが原因で葉が枯れてしまうこともあるので、もし植物が枯れてしまったときには栽培の環境を見直してみることが必要になります。
2-4葉物野菜の茎ばかり太く育つ
水耕栽培に最適なのが葉物野菜ですが、レタスなどの葉物野菜は茎だけが太くなったり、細長くなったりすることがあります。
これは日照量の不足が原因である可能性があります。
葉物野菜は日照量が不足している場合、太陽の光を求めて長く成長しようとする性質があります。そうすると、先の葉を支えられなくなりどうしても茎が太くなるもの。
さらにその状態でも日照量が足りないと、丈が伸びて茎が太くなるのを繰り返し、結果として茎ばかりが成長してしまいます。
2-5カビが生える
水耕栽培で多いのが、「カビ」のお悩みです。水耕栽培は水を多く使うため、どうしてもカビが生えやすいもの。また、ちょっとした理由でもカビは繁殖してしまいます。
カビが増える理由として多いのが水の与えすぎ。水を与えすぎても植物の吸い込む量は変わらないため、カビの繁殖スペースだけが大きくなってしまいます。また、水耕栽培に使う水は、液体肥料が溶けているため、さらにカビが増えてしまいます。
カビが生えてしまうもうひとつの理由は換気や洗浄の不足。
カビは放置すると次々に増えてしまうため、定期的に換気を行い、容器を洗浄することで、カビを元から防ぐことができます。
なお、カビは太陽の光が苦手なもの。できるだけ日当たりのよい場所に置くか、水耕栽培用のランプなどを使用するとカビを減らすことができます。
2-6徒長とは?
水耕栽培を行っていると起こりがちな失敗が「徒長」。徒長とはどのようなものなのでしょうか。
2-7間延びした芽になってしまうこと
徒長とは、発芽した芽が間延びしてひょろひょろのものになってしまうこと。一度徒長を起こしてしまうと、芽はひょろひょろのままで成長してしまうため、成長しても折れたり枯れたりしやすく、実もできなくなってしまいます。
また、弱った状態のため、細菌や病気になりやすく、周囲の植物にも影響を与えてしまうことがあります。
2-8原因
それでは、徒長の原因となるのはどのようなものなのでしょうか。
徒長の原因は、主に「日光不足」「水分過多」「栄養過多」の三つだと言われています。
もし植物に必要な日光が不足した場合、芽はできるだけ長さを伸ばして日光を得ようとします。すでにご紹介したように、一度伸びた芽は戻ることができず、結果として茎ばかりが太い植物になってしまいます。
これを防ぐためには、植物に十分な太陽の光を与えること。容器を日当たりのよい場所に移すか、部屋の日当たりが悪いという場合には、水耕栽培用のランプなどを用意するとよいでしょう。
一方「水分過多」の場合、植物の細胞は水をたっぷり含んだ状態。しかし、細胞の壁の厚みは変わらないため、どんどん壁が薄くなってしまいます。そのため、水分過多の植物は折れやすく、弱りやすくなってしまいます。
水耕栽培の場合、培養液が減った分だけ与えるようにしましょう。
もうひとつの「栄養過多」のケースでは、栄養を与えすぎないという以外にも、「間引き」が重要な対処法になります。
間引きとは、成長が遅いものや弱った苗を引き抜く方法。間引きを行うと、元気な苗に栄養が集中するだけでなく、植物全体に光がいきわたり、健康な状態を保つことができます。また、風通しがよくなるため、カビを防止する結果につながることも。
水耕栽培の場合、水分だけが蒸発、培養液の中の肥料の成分がいつの間にか濃くなっていることもあるので、定期的に水全体を交換してあげるのもよいでしょう。
03まとめ
水耕栽培の失敗は原因を特定し、改善を行えば必ずクリアできるもの。失敗しても落ち込まず、まずはなにが原因だったのかを冷静に考えてみましょう。
この講座は!プロの監修を受けています!
講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
やまさん 先生
NHKテレビ番組「所さん大変ですよ」に出演。
1987年生まれ。栃木県出身。山形大学にて化学学士及び横浜市立大学にて生物修士を取得。
卒業後、大手メーカーの研究開発業務を約10年間経験。
学生時代の生物、化学の知識及びメーカーでの研究開発経験を活かし、水耕栽培を行っています。DFT/NFT水耕栽培装置を試作し、これまでに約50種類程度の野菜の水耕栽培に
成功。NHKテレビ番組「所さん大変ですよ」に出演。
70,000人以上が受講申し込みしている諒設計アーキテクトラーニングの通信講座
あなたも早速受講して、資格を取得しましょう!
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- こんな野菜も育てられる!室内で楽しむ家庭菜園と栽培できる野菜について
- リサイクルにも!ペットボトルを用いた水耕栽培の方法について
- 家庭用でもOK!スポンジではじめる水耕栽培の方法について
- 地球に優しい!「アクアポニックス」とは?
1-1道具
水耕栽培の心配の原因として多いのが道具。水耕栽培では、容器や土台、培地など、必要な道具の数はそれほど多くありません。また、その多くは家庭にあるもので代用できるか、百円ショップなどで購入できるもの。そのため手軽に始められる趣味ですが、道具の使い方やケアの仕方を間違うと、失敗の原因になってしまうことがあります。
1-2日照量
室内で植物を育てる水耕栽培では、どうしても日照量が不足しがち。本来、植物は土と太陽が必要なものなので、しっかりと日照量を確保する工夫をしなければ失敗につながってしまいます。
1-3温度
室内で栽培を行う水耕栽培では、野外で野菜を育てるときに比べると、温度管理には比較的気を使う必要はありません。
といっても、植物の種類によっては、苦手な温度や好みの温度があるもの。それを無視していると、植物があまり育たない、弱弱しくなってしまうなどの失敗が起きてしまいます。
1-4水分・肥料の与え方
植物の様子を毎日観察できるのが水耕栽培の楽しみのひとつ。そのため、どうしても植物の様子が気になって、ちょっと元気がないと思ったら水分や肥料を与えてしまうことがあります。
実はそれが失敗の原因になっているかも。もし肥料が多すぎる場合、植物にとっては負担が大きくなり、生命力がなくなってしまいます。
もちろん、水や肥料が足りなくても、植物はきちんと成長することができません。
1-5細菌
水耕栽培は土に比べて虫が発生しにくく、清潔に栽培できるといわれています。しかし、まったく無菌というわけではありません。何日も水を溜めておくと、その中にホコリやゴミなどが入って細菌が繁殖、植物に影響を与えてしまうこともあります。
02水耕栽培でよくある失敗の例
ここからは実際に水耕栽培を行っているときによくある失敗例をご紹介します。
2-1根が伸びない
水耕栽培は水だけを使う栽培方法。そのため、植物は水をしっかり吸収するために根っこを伸ばしていくもの。しかし、植物を育てていてもなかなか根が伸びてくれないことも。
この場合、スポンジなどの土台の固さが関係しているかもしれません。水耕栽培では、植物を固定するための土台としてスポンジを使うことがありますが、このスポンジが固かった場合、植物がなかなか根を伸ばすことができません。
2-2芽が出ない
もしきちんと種をまいて、水分の管理を行っても芽が出ないという場合、考えられるのは種まきの時期がずれているということ。
水耕栽培は室内で行う栽培方法のため、温度はある程度保たれている環境。そのため、季節を無視して種をまいてしまう人がいますが、実は植物は季節の変化には非常に敏感。適度な温度はもちろん、朝晩の温度変化を感じ取っています。種はラベルなどに記載されている時期をしっかり守ってまきましょう。
2-3枯れる
植物を育てていると、突然枯れてしまうことがあります。水耕栽培の場合、植物が枯れてしまう原因は水切れや肥料の濃度などが挙げられます。
また、植物の葉が容器のふちに当たっているのが原因で葉が枯れてしまうこともあるので、もし植物が枯れてしまったときには栽培の環境を見直してみることが必要になります。
2-4葉物野菜の茎ばかり太く育つ
水耕栽培に最適なのが葉物野菜ですが、レタスなどの葉物野菜は茎だけが太くなったり、細長くなったりすることがあります。
これは日照量の不足が原因である可能性があります。
葉物野菜は日照量が不足している場合、太陽の光を求めて長く成長しようとする性質があります。そうすると、先の葉を支えられなくなりどうしても茎が太くなるもの。
さらにその状態でも日照量が足りないと、丈が伸びて茎が太くなるのを繰り返し、結果として茎ばかりが成長してしまいます。
2-5カビが生える
水耕栽培で多いのが、「カビ」のお悩みです。水耕栽培は水を多く使うため、どうしてもカビが生えやすいもの。また、ちょっとした理由でもカビは繁殖してしまいます。
カビが増える理由として多いのが水の与えすぎ。水を与えすぎても植物の吸い込む量は変わらないため、カビの繁殖スペースだけが大きくなってしまいます。また、水耕栽培に使う水は、液体肥料が溶けているため、さらにカビが増えてしまいます。
カビが生えてしまうもうひとつの理由は換気や洗浄の不足。
カビは放置すると次々に増えてしまうため、定期的に換気を行い、容器を洗浄することで、カビを元から防ぐことができます。
なお、カビは太陽の光が苦手なもの。できるだけ日当たりのよい場所に置くか、水耕栽培用のランプなどを使用するとカビを減らすことができます。
2-6徒長とは?
水耕栽培を行っていると起こりがちな失敗が「徒長」。徒長とはどのようなものなのでしょうか。
2-7間延びした芽になってしまうこと
徒長とは、発芽した芽が間延びしてひょろひょろのものになってしまうこと。一度徒長を起こしてしまうと、芽はひょろひょろのままで成長してしまうため、成長しても折れたり枯れたりしやすく、実もできなくなってしまいます。
また、弱った状態のため、細菌や病気になりやすく、周囲の植物にも影響を与えてしまうことがあります。
2-8原因
それでは、徒長の原因となるのはどのようなものなのでしょうか。
徒長の原因は、主に「日光不足」「水分過多」「栄養過多」の三つだと言われています。
もし植物に必要な日光が不足した場合、芽はできるだけ長さを伸ばして日光を得ようとします。すでにご紹介したように、一度伸びた芽は戻ることができず、結果として茎ばかりが太い植物になってしまいます。
これを防ぐためには、植物に十分な太陽の光を与えること。容器を日当たりのよい場所に移すか、部屋の日当たりが悪いという場合には、水耕栽培用のランプなどを用意するとよいでしょう。
一方「水分過多」の場合、植物の細胞は水をたっぷり含んだ状態。しかし、細胞の壁の厚みは変わらないため、どんどん壁が薄くなってしまいます。そのため、水分過多の植物は折れやすく、弱りやすくなってしまいます。
水耕栽培の場合、培養液が減った分だけ与えるようにしましょう。
もうひとつの「栄養過多」のケースでは、栄養を与えすぎないという以外にも、「間引き」が重要な対処法になります。
間引きとは、成長が遅いものや弱った苗を引き抜く方法。間引きを行うと、元気な苗に栄養が集中するだけでなく、植物全体に光がいきわたり、健康な状態を保つことができます。また、風通しがよくなるため、カビを防止する結果につながることも。
水耕栽培の場合、水分だけが蒸発、培養液の中の肥料の成分がいつの間にか濃くなっていることもあるので、定期的に水全体を交換してあげるのもよいでしょう。
03まとめ
水耕栽培の失敗は原因を特定し、改善を行えば必ずクリアできるもの。失敗しても落ち込まず、まずはなにが原因だったのかを冷静に考えてみましょう。
この講座は!プロの監修を受けています!
講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
やまさん 先生
NHKテレビ番組「所さん大変ですよ」に出演。
1987年生まれ。栃木県出身。山形大学にて化学学士及び横浜市立大学にて生物修士を取得。
卒業後、大手メーカーの研究開発業務を約10年間経験。
学生時代の生物、化学の知識及びメーカーでの研究開発経験を活かし、水耕栽培を行っています。DFT/NFT水耕栽培装置を試作し、これまでに約50種類程度の野菜の水耕栽培に
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2-1根が伸びない
水耕栽培は水だけを使う栽培方法。そのため、植物は水をしっかり吸収するために根っこを伸ばしていくもの。しかし、植物を育てていてもなかなか根が伸びてくれないことも。
この場合、スポンジなどの土台の固さが関係しているかもしれません。水耕栽培では、植物を固定するための土台としてスポンジを使うことがありますが、このスポンジが固かった場合、植物がなかなか根を伸ばすことができません。
2-2芽が出ない
もしきちんと種をまいて、水分の管理を行っても芽が出ないという場合、考えられるのは種まきの時期がずれているということ。
水耕栽培は室内で行う栽培方法のため、温度はある程度保たれている環境。そのため、季節を無視して種をまいてしまう人がいますが、実は植物は季節の変化には非常に敏感。適度な温度はもちろん、朝晩の温度変化を感じ取っています。種はラベルなどに記載されている時期をしっかり守ってまきましょう。
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また、植物の葉が容器のふちに当たっているのが原因で葉が枯れてしまうこともあるので、もし植物が枯れてしまったときには栽培の環境を見直してみることが必要になります。
2-4葉物野菜の茎ばかり太く育つ
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これは日照量の不足が原因である可能性があります。
葉物野菜は日照量が不足している場合、太陽の光を求めて長く成長しようとする性質があります。そうすると、先の葉を支えられなくなりどうしても茎が太くなるもの。
さらにその状態でも日照量が足りないと、丈が伸びて茎が太くなるのを繰り返し、結果として茎ばかりが成長してしまいます。
2-5カビが生える
水耕栽培で多いのが、「カビ」のお悩みです。水耕栽培は水を多く使うため、どうしてもカビが生えやすいもの。また、ちょっとした理由でもカビは繁殖してしまいます。
カビが増える理由として多いのが水の与えすぎ。水を与えすぎても植物の吸い込む量は変わらないため、カビの繁殖スペースだけが大きくなってしまいます。また、水耕栽培に使う水は、液体肥料が溶けているため、さらにカビが増えてしまいます。
カビが生えてしまうもうひとつの理由は換気や洗浄の不足。
カビは放置すると次々に増えてしまうため、定期的に換気を行い、容器を洗浄することで、カビを元から防ぐことができます。
なお、カビは太陽の光が苦手なもの。できるだけ日当たりのよい場所に置くか、水耕栽培用のランプなどを使用するとカビを減らすことができます。
2-6徒長とは?
水耕栽培を行っていると起こりがちな失敗が「徒長」。徒長とはどのようなものなのでしょうか。
2-7間延びした芽になってしまうこと
徒長とは、発芽した芽が間延びしてひょろひょろのものになってしまうこと。一度徒長を起こしてしまうと、芽はひょろひょろのままで成長してしまうため、成長しても折れたり枯れたりしやすく、実もできなくなってしまいます。
また、弱った状態のため、細菌や病気になりやすく、周囲の植物にも影響を与えてしまうことがあります。
2-8原因
それでは、徒長の原因となるのはどのようなものなのでしょうか。
徒長の原因は、主に「日光不足」「水分過多」「栄養過多」の三つだと言われています。
もし植物に必要な日光が不足した場合、芽はできるだけ長さを伸ばして日光を得ようとします。すでにご紹介したように、一度伸びた芽は戻ることができず、結果として茎ばかりが太い植物になってしまいます。
これを防ぐためには、植物に十分な太陽の光を与えること。容器を日当たりのよい場所に移すか、部屋の日当たりが悪いという場合には、水耕栽培用のランプなどを用意するとよいでしょう。
一方「水分過多」の場合、植物の細胞は水をたっぷり含んだ状態。しかし、細胞の壁の厚みは変わらないため、どんどん壁が薄くなってしまいます。そのため、水分過多の植物は折れやすく、弱りやすくなってしまいます。
水耕栽培の場合、培養液が減った分だけ与えるようにしましょう。
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やまさん 先生
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卒業後、大手メーカーの研究開発業務を約10年間経験。
学生時代の生物、化学の知識及びメーカーでの研究開発経験を活かし、水耕栽培を行っています。DFT/NFT水耕栽培装置を試作し、これまでに約50種類程度の野菜の水耕栽培に
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