家庭用でもOK!スポンジではじめる水耕栽培の方法について
簡単にできる趣味として人気の高い水耕栽培。ちょっとしたインテリアとしても楽しむことができます。そんな水耕栽培はスポンジでも始められることをご存じでしょうか。今回はスポンジで始める水耕栽培の方法についてご紹介します。

01スポンジ水耕栽培とは?
1-1スポンジで保湿し種から発芽させる
水耕栽培に必要なのは、植物の種や苗、それらを入れる道具、そして植物に水分を与えて固定する役割を果たす土台です。
この土台にスポンジを使用したものがスポンジ水耕栽培です。
スポンジ水耕栽培は家庭にあるスポンジや、百円ショップで手に入るものでもどちらでも始められるため、費用もかからずとてもリーズナブル。さらスポンジは植物の発芽に必要な吸水性や保水性、通気性を兼ね備えています。
一般的なガーデニングやベランダ菜園では、種はなかなか発芽しないため、やや割高な苗から栽培を始めることが一般的ですが、スポンジを使えば種を発芽させることも簡単です。
1-2スポンジの種類
一口にスポンジといっても、様々な種類があるもの。それでは水耕栽培に使用するスポンジの場合はどのようなタイプのものを選べばよいのでしょうか。
水耕栽培に使用するスポンジは、ごく普通の台所用のスポンジでOK。台所用のスポンジは吸水性や保水性、通気性など、発芽に必要な条件がそろっています。
逆に反発性のあるメラミンなどの高密度のスポンジは、水耕栽培には適していません。
これらのスポンジは適当なサイズにカットしやすいため、一見便利なように思えますが、水を含むと反発がなくなってしまうため、野菜を固定することができません。種類によっては、通気性が低く、種が空気を吸えないこともあるため、使用は避けたほうがよいでしょう。
なお、水耕栽培のためのスポンジには、専用のものも販売されています。
こちらはすでに適当な大きさにカットしてある、保水性が高いなど、メリットもありますが、やはり通常のスポンジと比べるとやや割高です。
02スポンジ水耕栽培で育てやすい植物
スポンジ水耕栽培は、支えているのが土かスポンジかという違いだけで、一般的な野菜作りとほとんど変わりはありません。
さらにスポンジ水耕栽培の場合、根を伸ばすときに土が邪魔にならず成長が早いというメリットもあります。また、成長のためにたくさんの水を吸い上げる必要のある野菜などに向いています。
そのため、葉物野菜やハーブのほかにも、豆苗やカイワレなどのスプラウト類の栽培に最適です。
また、トマトなどの種は単に土にまいてもなかなか発芽してくれないものですが、常に適度な水分を与えられるスポンジの水耕栽培なら発芽も簡単。そのため、発芽しにくい野菜の苗づくりとしても利用することができます。
03スポンジ水耕栽培のやり方
3-1スポンジ培地の作り方
栽培を始めるときに必要なのが、スポンジ培地の準備です。
家庭用のスポンジの場合、研磨剤の入った固い部分を取り除いてから、2.5セントから3センチ程度の大きさに切り分けます。
その後、種が入る場所を作るため、スポンジの表面に十字の切込みをいれます。
準備が出来たスポンジは、適度な深さのトレイなどに並べていきましょう。プラスチックのトレイだけでなく、水切りかごなども適度な水分がカットできるため、水耕栽培には便利です。
スポンジは種まきの前にたっぷりの水に漬けてしっかり吸水を行います。その際、一度しっかりスポンジを押さえておくと、スポンジの奥までしっかり水を吸わせることができます。
3-2種植え
スポンジの準備が出来たら、次に種植えを行います。
まず、ピンセットなどを使用して種をスポンジの切込みの中央に置きます。このとき、指を使っても構いませんが、一粒ずつ取り上げるのが難しいもの。ピンセットがない場合には、つまようじや串などを使うと便利です。
次に、種の上にトイレットペーパーをかぶせます。これは種を乾燥から防ぎ、発芽しやすくするため。さらに芽が出た場合でも、邪魔にならず、水に溶けるため掃除の必要もありません。
そのためティッシュペーパーではなく水溶性のトイレットペーパーを使用すること。また、同じトイレットペーパーでも、ダブルの紙は芽が突き破れず、葉や茎が傷んでしまうこともありますので、植物の様子を見ながら調節を行いましょう。
3-3発芽後
きちんと種を巻いたら、数日で発芽するはず。発芽したら容器を日当たりのよい場所に移動し、本葉が見えるほど成長したら、自分の好みの大きめの容器に移し替えます。
3-4肥料のやり方
通常の植物は土から栄養を吸い上げますが、水耕栽培の場合、土を使わず水だけで育てるもの。そのため、水の中に水溶性の肥料を与える必要があります。
肥料を与えるときは、種類によってラベルに書いてある分量を守りましょう。多く肥料を与えても早く成長するわけではありません。
さらに重要なのが、肥料は水に溶いたら上からかけるのではなく、容器の下に入れて植物の根に吸わせるようにすること。
植物は根から栄養を吸収するため、葉や茎に与えても、肥料を取り入れることができません。
04スポンジ水耕栽培の注意点
4-1水切れ、肥料切れしないように気を付ける
水耕栽培で一番注意しなければならないのが水切れ。土の場合には水をやらなくてもある程度土が水を含んでいますが、水耕栽培では与える水だけが頼り。そのため、水切れを起こさないように注意が必要になります。
また、室内で育てるとどうしても肥料が足りなくなることもあるため、肥料切れにも注意が必要になります。
4-2陽当たり・風通し・換気
室内で植物を育てていると、日照不足になりがちです。そのため、できるだけ日の当たる場所を選んで植物を育てるようにしましょう。特に午前中の明るい太陽は植物にとっては重要なので、時間帯によって栽培する場所を変えて揚げるのも良い方法です。
また、風通しや換気も非常に重要。水耕栽培の植物を風通しと換気が悪い場所で育てていると、水やスポンジにカビが生えてしまいます。なお、しっかり太陽の光を当てておくと、カビが生えにくくなります。
さらに、室内ではどうしてもホコリが水の中に入りがち。そのホコリにカビや細菌が寄ってきてあっと言う間に繁殖してしまうこともあります。
そのため、水はこまめに交換し、容器などもぬめりが出ないように清潔な状態を保ちましょう。
もしどうしても日当たりが悪いという場合には、市販のLEDライトなどを利用する方法もあります。自動的に水を循環させてくれるシステムもあるため、さらにこだわって水耕栽培をしたいという方にはおすすめです。
05まとめ
- 通信講座の諒設計アーキテクトラーニング編集部
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280講座以上の資格取得できる通信講座を運営する諒設計アーキテクトラーニング編集部が運営するコラムです。心理カウンセラー、ドッグトレーナー、リンパケアセラピストなど、実践的で需要の高い資格を提供しており、学習者は自分のペースで学べる柔軟なカリキュラムを受けることができます。専門知識を短期間で習得できるよう設計されており、仕事や趣味に役立つスキルを身につけることが可能です。
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