意外と簡単だった!家庭でできる食育活動のすすめ
生きるための基本である「食」を通じて、健全に生きるための力を身につける「食育」。学校での教育が中心となると考えがちですが、食育には家庭の役割が非常に重要になります。今回は家庭における食育の重要性と、家庭で食育活動を行うヒントを紹介します。
- 目次
01家庭における食育の重要性
学校だけでなく、食育には家庭での取り組みが重要になります。なぜ家庭での食育が重要なのでしょうか。
1-1食育は特別なことではなく、継続的な習慣づけが重要
「食育」というと、栄養についての教育や、生産者とのかかわりなどを思い浮かべるかもしれません。それも食育には必要なことですが、食育にはそれ以外にも様々な目的があります。
そもそも、なぜ食育が行われるのかを考えてみましょう。
まず食育の目的の中でも重要なのが、子どもの食習慣を確立することです。食べ物の好みのほとんどは幼少期に決められるといいます。子どもの頃に濃い味のものを好む人は、大きくなってもその好みのままで、その場合、繊細な味や和風のダシの味などを食べても「薄い」「美味しくない」と感じてしまいます。
また、子どもは大人に比べて味を感じる味蕾(みらい)の数がはるかに多く、その働きも非常に敏感。つまり、子どもの頃に様々な食の経験を積んでおかなければ、細やかな味を区別できない大人になってしまいます。
1-2家庭での取り組みがとても大切
これら味覚に関する教育は、一朝一夕で行うことはできません。そのため、味覚については学校で授業を行うよりも、家庭での習慣的な継続が重要になるのです。
なによりも、子どもはほとんどの食事を家庭で食べるもの。現代社会では、一人で食事を食べる「孤食」や、家族がばらばらのものを食べる「個食」なども大きな問題となっていますが、そういった状況では、子どもが健全な食習慣を身につけることはできません。そのままの状況を放置すると、大人になったときに味が分からないだけでなく、塩分や脂質の多いファストフードやコンビニ弁当だけを好むようになり、肥満や高血圧、心臓病、糖尿病のリスクを抱えるようになってしまいます。
自分の身体を作っている食べ物に対する関心を高め、健康な生涯を送るためには、家庭での食育の取り組みがとても大切なのです。
02家庭での食育活動
家庭での食育の重要性を紹介しましたが、実際に家で食育を行おうとしても困ってしまう方も多いはず。栄養学などの専門的知識を持っている人や、プロのシェフなどの経験があれば別ですが、一般の人が子どもに食育を行うことなど可能なのでしょうか?
実は家庭での食育はそれほど難しいものではありません。普段の食事づくりなどに一工夫を加えるだけでも、子どもにとっては大切な食育となります。
2-1子どもと一緒に料理する
子どもと一緒に料理をするというのも、非常に重要な食育となります。以前は、男性は台所に立たない、料理はしないといった時代もありますが、現代では男性でも料理は常識。さらに、どのようにすれば食材が料理に変わるのかを体験させることは、子どもにとっては非常に重要です。
たとえば、サラダづくりを考えてみましょう。買ってきたレタスなどの葉物野菜は、まず水で洗わなければいけません。「なぜ水で洗わなければならないの?」と考えることが、子どもにとっては非常に重要。都会で育つ子どもにとって、野菜が育つ現場を知るのはなかなか難しいもの。土から野菜が生えているということを知らない子どもも、決して少なくありません。しかし、野菜を洗うという作業を通じて、子どもは野菜が土から生えていることを学ぶことができます。
そのほか、卵ひとつ取っても、目玉焼きや玉子焼き、ゆで卵など様々な料理を作ることができますが、ひとつの卵から複数の料理ができるというのも、子どもにとっては新鮮な知識となるはず。小さな子どもであれば、卵を割る、卵を混ぜる、ゆで卵のカラをむくといったことも、ひとつひとつが重要な体験となります。
また、料理をするときには刃物やコンロの火など、危険の多いものも必要になります。危険だからといってただ遠ざけるだけでなく、危険だけど便利なものであることや、正しい使い方をすることなど、危険なものの取り扱い方を教えるチャンスにもなります。
2-2お手伝いをさせる
料理の前の買い物や、食事の用意や片付けなどのお手伝いをすることも、重要な食育のひとつです。たとえば買い物に一緒に行くことで、子どもは食材の名前や産地、旬などについて学ぶことができます。
お手伝いをすることは、食材を生産してくれる人や、食事を作ってくれる人への感謝の心を育むこともできます。
食育の目的のひとつは、食を通じて他人を思いやる子どもの心を作ること。
そのためにも、お手伝いをさせることは非常に効果的な食育です。
ただし、子どものお手伝いは時間のないときなど、ありがたいけど迷惑なこともあります。また、子どもはそういった親の心理には非常に敏感。もしお手伝いをさせるときには、ちょっとしたことで怒らないような気分のときを選びましょう。
2-3規則正しく食べる習慣をつける
食育の目的のひとつには、規則正しく食べる習慣を身につけるということもあります。三食を同じ時間にしっかり食べることで、1日の生活リズムが安定、それは身体だけでなく、精神的な安定にもつながります。この習慣を幼少期から身につけておくと、将来、学校に通い始めたときにも非常に役立ちます。
2-4みんなで食卓を囲む
幼少期の過程での食育のもっとも重要な役割は、「食事は楽しいもの」と教えることです。どんなに身体にいいものでも、楽しくないものは身に付きません。共働き世帯も増加し、家族が忙しい現代社会ですが、週に一度は家族みんなでおしゃべりをしながら食卓を囲む、ときにはお友達も交えて食事をするということを心がけたいものです。
2-5食事のマナーを教える
食事を楽しむためにはマナーも重要。「いただきます」「ごちそうさま」といった挨拶やお箸やお椀の持ち方などは、家庭でしっかり身につけておくと、将来必ず子どものためになります。あまり小さなうちから厳しくしつける必要はありませんが、ある程度の年齢になれば、きちんとしたマナーを少しずつ身につけていくことも必要です。
1-1食育は特別なことではなく、継続的な習慣づけが重要
「食育」というと、栄養についての教育や、生産者とのかかわりなどを思い浮かべるかもしれません。それも食育には必要なことですが、食育にはそれ以外にも様々な目的があります。
そもそも、なぜ食育が行われるのかを考えてみましょう。
まず食育の目的の中でも重要なのが、子どもの食習慣を確立することです。食べ物の好みのほとんどは幼少期に決められるといいます。子どもの頃に濃い味のものを好む人は、大きくなってもその好みのままで、その場合、繊細な味や和風のダシの味などを食べても「薄い」「美味しくない」と感じてしまいます。
また、子どもは大人に比べて味を感じる味蕾(みらい)の数がはるかに多く、その働きも非常に敏感。つまり、子どもの頃に様々な食の経験を積んでおかなければ、細やかな味を区別できない大人になってしまいます。
1-2家庭での取り組みがとても大切
これら味覚に関する教育は、一朝一夕で行うことはできません。そのため、味覚については学校で授業を行うよりも、家庭での習慣的な継続が重要になるのです。
なによりも、子どもはほとんどの食事を家庭で食べるもの。現代社会では、一人で食事を食べる「孤食」や、家族がばらばらのものを食べる「個食」なども大きな問題となっていますが、そういった状況では、子どもが健全な食習慣を身につけることはできません。そのままの状況を放置すると、大人になったときに味が分からないだけでなく、塩分や脂質の多いファストフードやコンビニ弁当だけを好むようになり、肥満や高血圧、心臓病、糖尿病のリスクを抱えるようになってしまいます。
自分の身体を作っている食べ物に対する関心を高め、健康な生涯を送るためには、家庭での食育の取り組みがとても大切なのです。
実は家庭での食育はそれほど難しいものではありません。普段の食事づくりなどに一工夫を加えるだけでも、子どもにとっては大切な食育となります。
2-1子どもと一緒に料理する
子どもと一緒に料理をするというのも、非常に重要な食育となります。以前は、男性は台所に立たない、料理はしないといった時代もありますが、現代では男性でも料理は常識。さらに、どのようにすれば食材が料理に変わるのかを体験させることは、子どもにとっては非常に重要です。
たとえば、サラダづくりを考えてみましょう。買ってきたレタスなどの葉物野菜は、まず水で洗わなければいけません。「なぜ水で洗わなければならないの?」と考えることが、子どもにとっては非常に重要。都会で育つ子どもにとって、野菜が育つ現場を知るのはなかなか難しいもの。土から野菜が生えているということを知らない子どもも、決して少なくありません。しかし、野菜を洗うという作業を通じて、子どもは野菜が土から生えていることを学ぶことができます。
そのほか、卵ひとつ取っても、目玉焼きや玉子焼き、ゆで卵など様々な料理を作ることができますが、ひとつの卵から複数の料理ができるというのも、子どもにとっては新鮮な知識となるはず。小さな子どもであれば、卵を割る、卵を混ぜる、ゆで卵のカラをむくといったことも、ひとつひとつが重要な体験となります。
また、料理をするときには刃物やコンロの火など、危険の多いものも必要になります。危険だからといってただ遠ざけるだけでなく、危険だけど便利なものであることや、正しい使い方をすることなど、危険なものの取り扱い方を教えるチャンスにもなります。
2-2お手伝いをさせる
料理の前の買い物や、食事の用意や片付けなどのお手伝いをすることも、重要な食育のひとつです。たとえば買い物に一緒に行くことで、子どもは食材の名前や産地、旬などについて学ぶことができます。
お手伝いをすることは、食材を生産してくれる人や、食事を作ってくれる人への感謝の心を育むこともできます。
食育の目的のひとつは、食を通じて他人を思いやる子どもの心を作ること。
そのためにも、お手伝いをさせることは非常に効果的な食育です。
ただし、子どものお手伝いは時間のないときなど、ありがたいけど迷惑なこともあります。また、子どもはそういった親の心理には非常に敏感。もしお手伝いをさせるときには、ちょっとしたことで怒らないような気分のときを選びましょう。
2-3規則正しく食べる習慣をつける
食育の目的のひとつには、規則正しく食べる習慣を身につけるということもあります。三食を同じ時間にしっかり食べることで、1日の生活リズムが安定、それは身体だけでなく、精神的な安定にもつながります。この習慣を幼少期から身につけておくと、将来、学校に通い始めたときにも非常に役立ちます。
2-4みんなで食卓を囲む
幼少期の過程での食育のもっとも重要な役割は、「食事は楽しいもの」と教えることです。どんなに身体にいいものでも、楽しくないものは身に付きません。共働き世帯も増加し、家族が忙しい現代社会ですが、週に一度は家族みんなでおしゃべりをしながら食卓を囲む、ときにはお友達も交えて食事をするということを心がけたいものです。
2-5食事のマナーを教える
食事を楽しむためにはマナーも重要。「いただきます」「ごちそうさま」といった挨拶やお箸やお椀の持ち方などは、家庭でしっかり身につけておくと、将来必ず子どものためになります。あまり小さなうちから厳しくしつける必要はありませんが、ある程度の年齢になれば、きちんとしたマナーを少しずつ身につけていくことも必要です。
03その他家庭できること
そのほかにも、家庭では様々な食育を行うことができます。
3-1食に関する絵本を読む
子どもの食への関心を高めるために、特に幼児期におすすめしたいのが食に関する絵本を読むこと。食育のための絵本には「好き嫌いをなくすもの」「食材に感謝する心を育むもの」など様々な種類があります。
3-2食に関するクイズで楽しむ
たとえば、「食事の前の挨拶はなに?」といったクイズであれば、子どもでも簡単に参加することができます。他にも食卓に上った食材の産地をクイズにするなど、家庭でも気軽に取り入れることができます。
3-3親子料理教室への参加
料理に関心がわいてきた場合、親子で参加できる料理教室で料理を習ってみるというのもおすすめです。クリスマスやハロウィンなどのイベントの前は、親子で参加できる料理教室も数多く開催されているため、お母さんだけでなくお父さんと一緒に参加するというお子さんも少なくないようです。
04まとめ
食育を行うときには、家庭での役割が非常に重要になります。まずは気軽に取り組める、お手伝いや食卓づくりといったことから始めてみるのがいいかもしれません。
3-1食に関する絵本を読む
子どもの食への関心を高めるために、特に幼児期におすすめしたいのが食に関する絵本を読むこと。食育のための絵本には「好き嫌いをなくすもの」「食材に感謝する心を育むもの」など様々な種類があります。
3-2食に関するクイズで楽しむ
たとえば、「食事の前の挨拶はなに?」といったクイズであれば、子どもでも簡単に参加することができます。他にも食卓に上った食材の産地をクイズにするなど、家庭でも気軽に取り入れることができます。
3-3親子料理教室への参加
料理に関心がわいてきた場合、親子で参加できる料理教室で料理を習ってみるというのもおすすめです。クリスマスやハロウィンなどのイベントの前は、親子で参加できる料理教室も数多く開催されているため、お母さんだけでなくお父さんと一緒に参加するというお子さんも少なくないようです。
この講座は!プロの監修を受けています!
フードアナリストの資格を持つ占い師として、風水や西洋占星術など占いを活用した「ラッキー〇〇」として有名企業の企画の執筆も手掛ける。