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漢方・薬膳

薬膳茶とは?基本知識とおすすめの薬膳茶

薬膳茶は、中国の伝統医学に基づいて作られた健康茶です。
体調に合わせて選べる種類が豊富で、体を温めたり冷やしたりと様々な効能が期待できます。
薬膳茶を上手に作るには、使用する漢方薬の組み合わせや炊き時間、水量などに気をつける必要があるでしょう。
生薬を食材と組み合わせた健康料理、薬膳。試してみたいけどちょっと敷居が高いと考えている方も多いのではないでしょうか。そんな方にお勧めなのが「薬膳茶」です。今回は薬膳茶の基本的な知識とおすすめの薬膳茶を紹介します。

薬膳茶とは?基本知識とおすすめの薬膳茶
目次

01薬膳茶とは

薬膳茶とは以下の通りです。
・薬膳茶の定義と特徴
・薬膳茶の起源と歴史
・薬膳茶のベースとなる5大栄養素と6味
こちらを順にご紹介します。

1-1薬膳茶の定義と特徴

漢方薬などの生薬を使用しているため、体を温めたり冷やしたりと、体調に合わせた効能が期待できます。
代表的な生薬には、きんぎょうひ(桂皮)やにんじん、どくだみなどがあり、これらは抗炎症作用や疲労回復など、様々な効果が期待できます。
次に、煎じ茶の形で手軽に薬膳の恩恵を受けられるのが特徴です。
生薬の煎じ汁を飲むことで、体の不調を改善できる可能性があります。
加えて、漢方の理論に基づき、体調に合わせて処方できるのも魅力の1つです。
冷え症や血行不良など、個人差のある不調にも対応できるのが薬膳茶の強みといえます。
このように、薬膳茶は中国の伝統医学に基づいた健康茶で、手軽な服用方法と体調に合わせた処方が特徴的です。

1-2薬膳茶の起源と歴史

薬膳茶の起源は古代中国にまで遡ります。
中国の伝統医学「薬膳」の考え方は、紀元前2世紀頃に登場したと考えられています。
当時の中国では、食べ物の性質と体質の関係性に着目し、体調に合わせた食事を心がけていました。
この「薬膳」の考え方が、やがて煎じ薬の製法にも応用されていきます。
煎じ薬に漢方薬を組み合わせて飲む習慣は、唐時代(7世紀〜10世紀)から広まりました。
特に、中国の医聖と呼ばれる孫思探検が著した『備急千金要方』では、漢方薬を使った煎じ薬の処方が詳しく記されています。
その後、明時代(14世紀〜17世紀)には「薬膳」の概念が確立し、漢方薬を使った健康茶が一般庶民にも広まっていきました。
茶の種類も徐々に増え、現代の薬膳茶の原型が形作られていったのです。
このように、薬膳茶の歴史は古代中国に端を発し、長い伝統の末に現在の姿となりました。
体調に合わせた健康茶として、今日でも多くの人々に愛され続けているのが特徴的です。

1-3薬膳茶のベースとなる5大栄養素と6味

5大栄養素とは、気(きエネルギー)・血(けつ)・津液(しんえき)・精(せい)・神(しん)のことで、これらのバランスが健康の基盤となります。
薬膳茶ではこれらの栄養素を適切に補うことを目的としています。
一方、6味とは酸(そう)・甘(かん)・苦(く)・辛(から)・塩(えん)・渋(しゅう)の6つの基本味のことです。
これらの味は、それぞれ臓器や経絡(けいらく)、体性機能に影響を与えると考えられています。
薬膳茶ではこの6味のバランスを整えることで、体内の各部位を調整するのが特徴です。
例えば、身体を温める作用のある生薬は辛味が多く、逆に体を冷やす生薬は苦味が強いといった具合です。
この5大栄養素と6味のバランスを考慮して、漢方薬の組み合わせを決めるのが薬膳茶作りの基本となります。
つまり、薬膳茶は中国伝統医学の理論に基づいた健康茶なのです。
これらの基本原理を理解することで、より効果的な薬膳茶を楽しめるでしょう。

02薬膳茶の効能

薬膳茶の効能 は以下の通りです。
・免疫力の向上
・美肌効果
・ストレス解消
・冷え性の改善
・消化器系の調整
こちらを順にご紹介します。

2-1免疫力の向上

薬膳茶に含まれる漢方生薬には、免疫系に作用する成分が多数含まれています。
代表的なものに、シソやごぼう、にんにくなどがあり、これらには抗炎症作用や抗酸化作用があり、免疫細胞の活性化に寄与します。
また、薬膳茶には生薬の相乗効果により、より強力な免疫機能の増強が期待できるでしょう。
例えば、ごぼうとにんにくを組み合わせると、単独の場合よりも強い免疫賦活作用が発揮されます。
さらに、薬膳茶には体を温める効果もあります。
適度な体温上昇は免疫細胞の働きを活性化させるため、体調管理の面でも免疫力向上に役立ちます。
加えて、薬膳茶は消化吸収が良好であるため、生薬の有効成分がスムーズに体内に取り込まれ、これにより、免疫機能の底上げにも貢献するのです。
このように、薬膳茶には多角的に免疫力を高める効果があるといえます。
日頃の健康維持や風邪予防に、薬膳茶の活用が期待できるでしょう。

2-2美肌効果

薬膳茶には抗酸化作用の強い成分が多く含まれています。
代表的なものにはルチンやカテキン、ビタミンCなどがあり、これらの成分は、肌の老化を促進する活性酸素を除去する働きがあり、肌の健康維持に貢献します。
また、薬膳茶にはコラーゲンの生成を促進する成分も含まれ、コラーゲンは肌の弾力性を高める重要な要素ですが、加齢とともに減少していきます。
薬膳茶にはそれを補う効果があるのです。
さらに、薬膳茶にはメラニン色素の生成を抑制する成分も含まれ、これにより、シミやそばかすの予防にも役立ちます。
加えて、薬膳茶は血行促進効果も持っています。
血流がよくなることで、肌への栄養供給が活発になり、健やかな肌の維持につながるでしょう。
このように、薬膳茶には肌の老化を防ぎ、健やかな肌を保つ多様な効果があるのが特徴です。
日頃の美容ケアに取り入れると、うるおいのある美肌を手に入れられるでしょう。

2-3ストレス解消

薬膳茶には神経系に作用する生薬が含まれていることが大きな特徴です。
代表的なものに、カミツレやレモンバーム、ラベンダーなどがあり、これらの成分には鎮静作用や抗不安効果があり、ストレスを和らげる効果が期待できます。
また、薬膳茶には体を温める作用のある生薬が多く含まれています。
適度な体温上昇は自律神経の調整に役立ち、ストレス反応を和らげる効果が期待できるでしょう。
さらに、薬膳茶にはリラックス効果も期待でき、香り成分やテルペン類などが、嗅覚や味覚を通じて脳に働きかけ、リラックス状態を引き出すことが知られています。
加えて、薬膳茶にはうつ病予防効果も示唆されています。
抑うつ傾向を和らげる作用のある生薬が含まれており、気分の安定化に役立つと考えられます。
このように、薬膳茶にはストレス解消に多様な効果が期待でき、日頃の健康管理に取り入れることで、ストレスから解放されることでしょう。

2-4冷え性の改善

薬膳茶には体を温める作用のある生薬が多く含まれています。
代表的なものに、生姜やシナモン、ごぼうなどがあり、これらの成分が体内の血行を促進し、末端の冷えを改善する効果が期待できます。
また、薬膳茶には利尿作用のある生薬も含まれ、これにより、体内の老廃物の排出が促進され、血行の改善にもつながるでしょう。
さらに、冷えの要因となる浮腫の軽減にも役立ちます。
加えて、薬膳茶には免疫力を高める作用もあり、免疫機能が高まれば、自律神経の調整にも好影響を及ぼし、冷えの改善に寄与します。
さらに、薬膳茶には抗炎症作用のある成分も含まれ、これにより、痛みや違和感を伴う冷えの症状にも効果が期待できるでしょう。
このように、薬膳茶には体の内外両面から冷え性の改善に働きかける優れた特徴があります。
日頃の健康維持に取り入れることで、手足の冷えなどの症状が和らぐことが期待できるでしょう。

2-5消化器系の調整

薬膳茶には消化を促進する生薬が多く含まれています。
代表的なものにキャベツ、にんじん、ごぼうなどがあり、これらの成分には胃腸の運動を活性化する作用があり、消化吸収を高める効果が期待できます。
また、薬膳茶には整腸作用のある生薬も含まれています。
カモミール、ペパーミント、ウイキョウなどがその代表例です。
これらの成分には抗炎症作用や平滑筋の弛緩作用があり、便秘や下痢などの症状の改善に役立ちます。
さらに、薬膳茶には肝臓機能の向上にも効果が期待できます。
ショウガ、アシタバ、クミンなどの成分には、肝臓の解毒機能を高める作用があり、これにより、消化吸収の改善や代謝の活性化が期待できるでしょう。
加えて、薬膳茶にはストレス緩和効果も期待できます。
ストレスの蓄積は消化器系の調子を乱しがちです。薬膳茶のリラックス効果によって、そうした悪影響を軽減できるでしょう。
このように、薬膳茶には消化器系の調整に多角的に作用する優れた特徴があり、消化機能の改善に悩む方に、ぜひ試してみてもらいたい飲み物です。

03おすすめの薬膳茶

おすすめの薬膳茶 は以下の通りです。
・生姜茶
・黒豆茶
・ルイボスティー
・菊花茶
・甘草茶
・陳皮茶
・五味子茶
・決明子茶
こちらを順にご紹介します。

3-1生姜茶

生姜には強力な温活作用があります。
生姜に含まれるジンゲロールやショウガオールといった成分が、体を内側から温めてくれます。
特に冷え性に悩む方にとって、生姜茶は重宝する一品でしょう。
また、生姜には消化促進作用もあります。
生姜は胃腸の運動を活性化し、消化吸収を助けてくれるので、胃腸の調子が気になる方にもおすすめです。
さらに、生姜にはストレス解消効果も期待できます。
生姜特有の香りが脳を刺激し、リラックス効果を発揮します。
日常的なストレスに悩む人にとっても、生姜茶は心強い味方となるでしょう。
加えて、生姜には免疫力を高める作用もあります。寒い季節に生姜茶を飲むことで、体の抵抗力を高められるかもしれません。
このように、生姜茶にはさまざまな健康面での魅力が詰まっています。

3-2黒豆茶

黒豆には豊富なポリフェノールが含まれており、強力な抗酸化作用で体内の老化を防ぐのに役立ちます。
特に、黒豆特有のアントシアニンは非常に強い抗酸化力を発揮します。
また、黒豆にはたんぱく質やミネラル、食物繊維も豊富に含まれ、これらの栄養素が、健康維持に欠かせない役割を果たしてくれるでしょう。
さらに、黒豆茶にはさらなる魅力があります。
黒豆には血糖値上昇を抑える作用があり、糖尿病の予防や改善に効果的です。
また、LDLコレステロールの低下にも寄与するため、動脈硬化の予防にもつながります。
加えて、黒豆茶にはストレス解消効果も期待でき、豊富な食物繊維が腸内環境を整え、ストレスに強い体づくりを助けてくれます。
このように、黒豆茶はとても魅力的な薬膳茶といえるでしょう。

3-3ルイボスティー

ルイボスティーには強力な抗酸化作用があります。
ルイボスには、カテキンやフラボノイドなどの優れた抗酸化成分が含まれ、これらの成分が体内の老化を防ぎ、免疫力の維持にも役立ちます。
また、ルイボスティーには優れた健康維持効果が認められているでしょう。
ルイボスには、血糖値上昇を抑える働きや、悪玉コレステロールを低下させる作用があります。
そのため、生活習慣病の予防に効果的だと考えられています。
さらに、ルイボスティーにはストレス解消効果も期待できるでしょう。
ルイボスに含まれるアシルアミノ酸が、神経系の調整に寄与します。
心の健康維持にも優れた効果が期待できるのです。
加えて、ルイボスティーにはカフェインが含まれていないという特徴もあります。
そのため、カフェインに敏感な方でも安心して飲むことができるでしょう。
このように、ルイボスティーには様々な健康面での利点が備わっています。

3-4菊花茶

菊花には強力な抗炎症作用があります。
菊花に含まれる成分が、体内の炎症を抑制してくれます。
そのため、関節痛や筋肉痛の緩和に効果的だと考えられています。
また、菊花茶にはアレルギー症状の緩和効果も期待できるでしょう。
菊花には抗ヒスタミン作用があり、鼻炎やアトピー性皮膚炎などのアレルギー反応を抑える可能性があります。
さらに、菊花茶には強力な解毒作用があります。
菊花に含まれる成分が肝臓の解毒機能を高め、体内の毒素を排出してくれ、そのため、ストレスの蓄積やむくみの改善にも役立つでしょう。
加えて、菊花茶にはリラックス効果も期待できます。
菊花の香りが心を落ち着かせ、ストレス解消に効果的です。寝付きの悪い方にも良い影響を与えるかもしれません。

3-5甘草茶

甘草には強力な抗炎症作用があります。
甘草に含まれるグリチルリチン酸が、体内の炎症を抑制してくれます。
そのため、胃腸の調子を整えたり、関節痛の緩和にも効果的です。
また、甘草茶には強力な免疫力強化効果も期待できるでしょう。
甘草に含まれる成分が、白血球の働きを活性化し、体の抵抗力を高めてくれ、ストレスによる体調不良の改善にも役立つでしょう。
さらに、甘草茶にはストレス解消効果も備わっています。
甘草の甘い風味が心を落ち着かせ、リラックス効果を発揮します。
睡眠の質の向上にも寄与する可能性があるでしょう。
加えて、甘草茶にはダイエット効果も期待できます。
甘草に含まれるサポニンが、脂肪の燃焼を促進する作用があります。代謝の向上にも役立つでしょう。

3-6陳皮茶

陳皮には強力な消化促進作用があります。
陳皮に含まれる成分が、胃腸の働きを活性化し、消化吸収を良くしてくれるので、胃腸の調子が気になる方におすすめです。
また、陳皮茶にはストレス解消効果も期待できます。
陳皮の爽やかな香りが心を落ち着かせ、リラックス効果を発揮し、精神的なストレスの緩和にも役立つでしょう。
さらに、陳皮茶には体重管理効果も期待できます。
陳皮に含まれるシネフリンが、基礎代謝の向上に寄与します。
ダイエットをサポートしてくれる可能性があるでしょう。
加えて、陳皮茶には免疫力強化効果も備わっています。
陳皮に含まれるビタミンCやポリフェノールが、体の抵抗力を高めてくれます。風邪予防にも効果的かもしれません。

3-7五味子茶

五味子には強力な免疫力強化作用があります。
五味子に含まれる成分が、白血球の活性化を促し、体の抵抗力を高めてくれ、風邪予防や体調管理に効果的だと考えられています。
また、五味子茶にはアンチエイジング効果も期待できるでしょう。
五味子に含まれる豊富な抗酸化成分が、体内の老化を抑制してくれます。
肌の弾力性を高めたり、認知機能の維持にも役立つかもしれません。
さらに、五味子茶にはストレス解消効果も備わっています。
五味子の独特の香りと甘みが心を落ち着かせ、リラックス効果を発揮し、睡眠の質の向上にも寄与する可能性があります。
加えて、五味子茶には消化促進作用も期待できます。
五味子に含まれる成分が、胃腸の働きを活性化し、消化吸収を良くしてくれるので、胃腸の調子が気になる方におすすめです。

3-8決明子茶

決明子に含まれるフラボノイド成分が、眼の健康を守ってくれます。
視力低下や眼精疲労の改善に役立つと考えられています。
パソコンやスマートフォンの長時間使用で目が疲れている方におすすめです。
また、決明子茶にはストレス解消効果も期待できます。
決明子の独特の香りが心を落ち着かせ、リラックス効果を発揮し、精神的なストレスの緩和にも寄与するでしょう。
さらに、決明子茶には利尿作用があります。
決明子に含まれる成分が、余分な水分の排出を促進してくれます。
むくみ改善や体内環境の調整に効果的だと考えられています。
加えて、決明子茶にはダイエット効果も期待できるでしょう。
決明子に含まれる成分が、脂肪の燃焼を促進し、代謝の向上に寄与する可能性があります。

04作る時のポイント

作る時のポイント は以下の通りです。
・使用する食材の選び方
・調合の比率
・抽出方法
・保存方法
こちらを順にご紹介します。

4-1使用する食材の選び方

薬膳茶に使う食材は、できるだけ有機栽培や無農薬のものを選ぶことが大切です。
化学肥料や農薬が残留していると、本来の薬効が弱まる可能性があり、安全性の高い食材を使うことが基本となります。
次に、食材の新鮮さにも注目しましょう。
薬膳茶作りには、できるだけ最新の食材を使うのがベストです。
古い食材を使うと、香りや風味が損なわれる可能性があり、できる限り収穫後間もないものを選びましょう。
さらに、食材の産地にも注目すると良いでしょう。
同じ種類の食材でも、産地によって含有成分が異なる場合があり、薬効の高い産地のものを選ぶと、より効果的な薬膳茶が作れます。
加えて、食材の組み合わせも重要です。相乗効果が期待できる食材を組み合わせることで、相互作用によって相乗効果が生まれます。
このように、薬膳茶作りには食材選びのポイントがいくつかあります。
安全性、新鮮さ、産地、組み合わせなどに気を付けることで、より効果的な薬膳茶が作れるでしょう。

4-2調合の比率

主たる食材の量を決めるのが重要です。
薬膳茶の主な食材は、目的に合わせて選びます。
例えば、免疫力アップならば五味子を多めに、眼の健康ならば決明子を多めにするといった具合です。
主たる食材の量感が薬膳茶全体の効果を左右します。
次に、補助食材の量も検討しましょう。
主たる食材を引き立てるための補助食材を、適切な量で加えます。
例えば、甘草や生姜などです。補助食材のバランスが良くないと、薬膳茶全体のバランスが崩れてしまうでしょう。
さらに、食材の組み合わせにも気を付ける必要があります。
相乗効果が期待できる食材を組み合わせることで、より高い薬効が得られます。
例えば、五味子と甘草は好相性です。
食材の組み合わせを工夫すると良いでしょう。
加えて、水の量も重要です。食材に合わせて適量の水を加えることで、食材の旨味や風味を最大限引き出せます。
水の量が少なすぎると濃厚すぎ、多すぎると薄まってしまう可能性があります。
食材の選び方と同様に、こまめな試行錯誤が大切です。

4-3抽出方法

食材を適切な大きさに切ったり、粉砕したりすることが大切です。
食材の表面積を広げることで、より効率的な抽出が期待できます。
食材の形状を工夫することで、より多くの有効成分を引き出せるでしょう。
次に、食材の抽出時間にも注目しましょう。
時間が短すぎると有効成分の抽出が不十分、長すぎると成分が変質してしまう可能性があり、食材の特性に合わせて適切な抽出時間を設定することが重要です。
さらに、抽出温度も重要なポイントです。
低温抽出だと成分の抽出が遅く、高温抽出だと成分が変質する可能性があり、食材に合った適切な温度設定が必要不可欠です。
加えて、抽出液の濾過方法にも気を付ける必要があります。
食材の残渣を完全に取り除くことで、より純度の高い抽出液が得られます。
濾材の選択や濾過方法の工夫が大切です。
このように、薬膳茶の抽出方法には様々なポイントがあります。
食材の特性に合わせて、適切な切り方、抽出時間、温度設定、濾過方法を組み合わせることが重要です。
これらのポイントを押さえることで、より高品質な薬膳茶が作れるでしょう。

4-4保存方法

薬膳茶の成分は光や熱、湿気に弱く、劣化しやすいのです。
遮光容器に密閉して冷暗所で保存するのがおすすめです。
次に、酸素との接触を最小限に抑えることも重要です。
酸素に触れると、薬膳茶の成分が酸化して変質してしまう可能性があります。
密閉容器に入れるなど、空気の入り込みを防ぐ工夫が必要です。
さらに、保存期間にも気を付ける必要があります。
薬膳茶は新鮮なうちが一番効果的です。できるだけ早めに飲み切るようにしましょう。
長期保存は避け、1週間程度を目安に使い切るのがベストです。
加えて、保存容器の選び方にも注意が必要です。
ガラスや金属容器などの密閉性の高い容器が適しています。
プラスチック容器は避けるのが無難です。
容器の材質が薬膳茶の成分に影響を及ぼすことがあるためです。
このように、薬膳茶の保存方法にはいくつかのポイントがあります。
光や熱、湿気、酸素を避け、短期間で使い切ることが大切です。
適切な保存方法を用いれば、作った薬膳茶の鮮度と効果を長く保てるでしょう。

05飲み方のアドバイス

飲み方のアドバイスは以下の通りです。
・薬膳茶の楽しみ方
・気分に合わせた選び方
・毎日の習慣に取り入れる
こちらを順にご紹介します。

5-1薬膳茶の楽しみ方

薬膳茶の効能を考えながら飲むことが大切です。
自分の目的や体調に合わせて、適した薬膳茶を選びましょう。
例えば、リフレッシュ効果を期待するなら柚子茶がおすすめ、免疫力アップなら五味子茶がよいでしょう。
次に、味わい方にも工夫が効きます。
薬膳茶を細かくちびちび飲むのもよいですし、じっくりと味わいながら飲むのもいいでしょう。
茶葉や果実を口に含んで噛むのも楽しみ方の1つです。
さらに、薬膳茶をアレンジして楽しむのも面白いです。
蜂蜜や生姜、レモンなどを加えて味わいを変化させたり、アイスにして冷たく飲むなど、工夫の余地は広がります。
加えて、薬膳茶を飲む際の雰囲気作りにも注目しましょう。
お気に入りのカップを使ったり、落ち着いた空間で静かに飲むのがよいでしょう。
リラックスした気分で薬膳茶を楽しめば、より良い効果が期待できます。
このように、薬膳茶の飲み方にはいくつかのポイントがあります。
効能を考えつつ、味わい方や雰囲気作りを工夫することで、薬膳茶をより一層楽しめるはずです。

5-2気分に合わせた選び方

リフレッシュしたい時は柚子茶がよいでしょう。
柚子には爽快感のある香りと、リラックス効果が期待でき、気分転換にちょうど良い飲み物といえます。
一方、元気が欲しい時は五味子茶がおすすめです。
五味子には強い生命力が宿っており、体の中からじわじわと活性化してくれるので、倦怠感を感じる時に、ぜひ試してみてください。
ストレスを感じている時は、甘草茶がおすすめです。
甘草には鎮静作用があり、心を落ち着かせてくれ、心身ともにリラックスできる贅沢な一杯になるでしょう。
疲労回復したい時は、シナモン茶がよいでしょう。
シナモンには血行促進効果があり、疲れた体を活性化してくれ、気分転換と体調回復の両方が期待できる薬膳茶です。
このように、薬膳茶にはそれぞれ独特の効能があります。
自分の状況に合わせて適切な種類を選ぶことで、より良い効果が期待できます。

5-3毎日の習慣に取り入れる

朝の目覚めに飲むのがおすすめです。
体調を整えるのに最適な時間帯です。
1日1〜2回、1回につき1杯程度が適量です。
薬膳茶には濃縮成分が含まれているため、1杯でも十分な効果が期待できます。
また、飲む際のタイミングも大切です。
薬膳茶を空腹時に飲むのがベストです。
体が効能成分を吸収しやすい状態になるためです。
朝食前や昼食前、夕食前が最適な時間といえます。
さらに、続けることも重要です。
薬膳茶の効果を実感するには、長期的な飲用が必要です。
1週間や1か月程度続けて飲むことで、徐々にその効果を感じられるはずです。
最後に、薬膳茶を楽しむ工夫も忘れずに。
飲む場所や雰囲気を整えたり、ほかの食べ物と組み合わせたりするなど、自分なりのスタイルを見つけましょう。
このように、薬膳茶を毎日の習慣に取り入れるためのポイントがあります。
朝の1杯から始め、続けることで、心身ともに健やかな1日を過ごせるはずです。

02おすすめの素材と薬膳茶

それでは、初心者でも簡単に手に入る素材をつかったおすすめの薬膳茶をご紹介します。

2-1マイカイカ…マイカイ黒豆茶

「マイカイカ」はバラやハマナスの花のつぼみを乾燥させたものです。やや苦味があり、お湯に入れるとバラの香りが立ち上るため、女性にとってはおすすめの素材です。
このマイカイカに黒豆を合わせたものが、マイカイ黒豆茶です。マイカイカにも黒豆にも身体を温める効果があるため、冷え性で悩んでいる女性にはぴったり。また、マイカイカにはストレス緩和の効果があるため、毎日の仕事で忙しくストレスが溜まっているという方にもおすすめ。
薬膳茶に慣れていない人にとっても、黒豆の香ばしさが感じられるまろやかな味わいで、
作り方は非常に簡単で、マイカイカと黒豆をひとつまみずつカップに入れてお湯を注ぎ、1分から2分程度蒸らすだけ。
まず薬膳茶を試してみたいという方にはうってつけでしょう。

2-2ナツメ…ナツメ生姜茶

様々な栄養や健康効果があるナツメも薬膳では登場する機会の多い食材です。もし薬膳茶として楽しむなら、ショウガと合わせたナツメ生姜茶がおすすめです。ショウガの身体を温める効果はよく知られていますが、ナツメにも同様の効果があり、さらに精神の安定や消化機能の促進といった効果も期待できるため、ちょっと気分がすぐれない、体調が悪いという場合にはぜひ試したい一杯です。
作り方は刻んだナツメと生姜をカップに入れて、お湯を注いで3分から5分程度蒸らします。さらに効果を高めたい場合、鍋で5分程度に出すとさらに薬効成分が抽出できます。

2-3シソ茶

シ薬膳の素材というと、なかなか普段のスーパーでは手に入らないものばかりと考えている方にお勧めしたいのがシソ茶です。シソには発汗解熱、利尿、食欲増進などの効果があり、冷え性予防にも効能があります。また、スーパーなどでも手に入りやすく、最初の薬膳茶としてはもってこいの素材です。
シソ茶の作り方は、シソ一枚を鍋に入れ三十分ほど放置して薬効成分を抽出します。その後、鍋を火にかけ、ショウガスライス2かけを加えて沸騰、火を止めて五分程度蒸らします。あとはお好みで黒砂糖などを加えれば、香り高く飲みやすいシソ茶が完成します。
甘いものが苦手という方は、黒砂糖を抜いてもよいでしょう。
このほか、薬膳茶ではクコの実や紅花、サンザシといった素材が用いられます。これらの素材を組み合わせることで、自分の好きな香りや味を探すという楽しみもあります。

03自宅で薬膳茶を作るポイントは?

意外に簡単に作れるのが薬膳茶の魅力のひとつ。では、自宅で薬膳茶を作るときには、どのような点に注意すればよいのでしょうか。

3-1旬の物をいれてみる

オリジナルの薬膳茶を作るとき、おすすめなのが旬の素材を加えることです。旬の素材は、冷凍物などとは異なり、その時期にしか味わえないもの。当然、自然のエネルギーをたっぷり含んでいます。また、旬の食材はその時期に起こりがちなトラブルへの効能があることも多いもの。たとえば春の山菜には、冬の間にため込んだ毒素を排出する働きがあり、デトックス効果を求める方には最適。
このほか、夏の野菜には利尿作用によるむくみ防止、秋の食材には乾燥から肌を守る効果、冬は身体を温める効果など、その季節に身体が求めている効能を含んでいるものが多いため、ぜひ積極的に活用してみるとよいでしょう。
なお、ちょっと飲みにくいと感じる場合には、紅茶に素材を加えて薬膳茶を作るのもおすすめ。紅茶をベースにすると、薬膳の素材を使用しても独特の香りや苦味が抑えられるため、飲みやすい薬膳茶を作ることができます。

3-2豆と豆などブレンド素材を同じ大きさや形状にする(抽出時間が均等になる)

複数の素材で薬膳茶を作るときには、同じ大きさの素材を使ったり、同じ大きさに切り分けたりといった作業も重要になります。
もし素材の大きさがまったく異なるという場合、抽出時間が異なるため、きちんと素材の成分を引き出すことができなくなります。そのため、大きさを揃えて、抽出時間が均等になるように注意しましょう。
また、素材によって煮だす時間や入れる順番を変えることも効果的です。たとえば花や香りの強い素材を使う場合、長時間お湯に付けていると香りも揮発して薬効もなくなり、逆に苦味だけが出てしまうことがあります。それを避けるため、花などを使用するときは短時間の抽出を行いましょう。
なお、砕けた茶葉や花、散らばりやすいものなどを使用する場合、お茶のパックに包んでから抽出すると、後でお茶を濾す手間が省けるので非常に便利です。

04まとめ

体調に合わせて温活や滋養効果の高い漢方薬を組み合わせましょう。
次に、優しく煮出すことで薬効が逃げないよう気をつけます。
水の量も重要で、漢方薬の量に合わせて調整しましょう。
最後に、時間をかけてゆっくり飲むことで、じっくりと体に染み渡る効果が期待できます。
このように、薬膳茶を作る際は漢方薬の組み合わせや抽出方法、水量など、様々な点に気をつける必要があります。
丁寧に作ることで、体の不調を改善するお茶を楽しめるでしょう。美容と健康に効能を持っている薬膳茶は思っているよりも簡単に楽しめるものです。ブレンドによってもさらに効果が高まり、続ければ続けるほど効果が高くなっていきます。もし興味が出てきたという方は、まずチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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1978年生まれ。札幌市出身。 フードアナリストの資格を持つ占い師として、風水や西洋占星術など占いを活用した「ラッキー〇〇」として有名企業の企画の執筆も手掛ける。

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