漢方の資格おすすめ9種類!取得方法や活かせる仕事を徹底解説
中医学でよく聞かれる「漢方」。
すごく難しいイメージをもつ方も多いのではないでしょうか?
「漢方」をうまく生活に取り入れると、毎日健康に過ごせます。
「漢方資格」はそんな「漢方」の知識を持ったスペシャリストの資格。
薬剤師など医療に関わる資格を持つ人しか取れないと思っている方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
この記事では、誰でも勉強すれば取得できる「漢方資格」について、その種類や取得方法を詳しくご説明していきます。
- 目次
- 1. 漢方資格とは?
- 2. 漢方資格を取得する方法は?独学でもOK?
- 2-1. 独学
- 2-2. スクール
- 2-3. 通信講座
- 3. 漢方資格のおすすめ9選
- 3-1. 漢方コーディネーター
- 3-2. 薬膳調整師
- 3-3. 漢方アドバイザー
- 3-4. 薬膳漢方マイスター
- 3-5. 漢方養生指導士
- 3-6. 漢方スタイリスト
- 3-7. 漢方薬膳スタイリスト
- 3-8. 漢方臨床指導士
- 3-9. 中国漢方ライフアドバイザー
- 4. 漢方資格を最短2ヵ月で取得する方法
- 5. 漢方資格は仕事にどう活かせる?
- 5-1. カウンセリング
- 5-2. 食品・製薬メーカー
- 5-3. 飲食店
- 5-4. エステサロンなど美容関係
- 5-5. 調剤薬局や漢方薬局
- 6. 漢方資格を取得して生活も変わる
- 7. 漢方の資格について
- 7-1. 漢方の資格の種類は多い
- 7-2. 漢方には医療用漢方と一般用漢方がある
- 7-3. 目的に合った資格を取ることがポイント
- 8. 漢方の資格にはどんな種類がある?
- 8-1. 医療用医薬品として保険が漢方を扱える資格
- 8-2. 漢方薬の選定・アドバイスが出来る資格(民間)
- 8-3. 漢方・薬膳の基礎を習得した人に与えられる資格
- 9. 資格はどうやったら取れる?
- 10. まとめ
01漢方資格とは?
さまざまな効能がある生薬を組み合わせて、病気や不調に対応できる「漢方薬」。「漢方」は中国から伝わった中医学を元に日本で発展した伝統医学です。
中国のものだと思われがちですが、一般的に日本で知られている「漢方」は日本人の体質や気候に合わせて改良されたもの。効果が高いためか、中国人がわざわざ日本の漢方薬を買いに来ることもあるようです。
「漢方資格」は、「漢方」についての知識が十分にあり、患者の症状・体質に合わせたアドバイスや漢方薬を提供できる方が取得できます。
「漢方資格」は国家資格ではありません。民間団体が認定する資格です。
資格にはいくつか種類がありますが、中には「薬剤師(国家資格)」など別の資格取得を求められるものがあるため、自分に受験資格があるかどうか調べておく必要があります。
02漢方資格を取得する方法は?独学でもOK?
一見難しそうな漢方資格。どうすれば取得できるのでしょうか?
取得方法は大きくわけて「独学」「スクール」「通信講座」の3つです。どの方法にもメリット・デメリットがあるため、自分に最適な方法を選ぶとよいでしょう。
ここではそれぞれのメリット・デメリットについてご説明します。
2-1独学
まずは参考書やインターネットを利用して自分で学ぶ方法です。
この方法のメリットは、時間に縛られず自分のペースで学習できること。日中お仕事をしている方や育児・介護をしている方は限られた時間でしか勉強できません。独学だと、自分に都合のよい時間を見つけて学習できます。
認定資格の中には参考書やテキストが販売されているものがあり、取りたい資格に合った教材を選ぶと効率的です。またスクールや通信講座で学習するよりもお金がかからないのもメリットの一つ。参考書やテキスト代だけで学習を進められます。
一方独学には大きなデメリットもあります。それは挫折してしまう方が多いこと。
自分一人で勉強することになり、励まし合える仲間や質問できる先生がいません。資格取得にむけて自分で適切な計画を立て、着実にすすめられる意思の強い方でなければ、独学での資格取得は難しいかもしれません。
資格の中には、スクールや指定の講座を受講しないと取得できないものがあります。つまり独学だと取得できる資格が限られてしまうため、受験条件を見ながらどの資格を取得できるか事前に確認が必要です。
2-2スクール
次に漢方の資格を取得できるスクールに通う方法です。
この方法のメリットは直接講師に教えてもらえることです。
目の前で授業をしてくれるため、わからないことがあればその場で質問して答えてもらえます。プライベートと学習環境をしっかり分けたい方にもスクールはピッタリです。一緒に学ぶ仲間がそばにいるとモチベーションも高まります。
しかしこちらの方法にもデメリットはあります。
まず受講できる場所や授業時間が限られていることです。
全国どこにでもスクールがあればまだしも、残念なことに東京など限られた場所にしかないスクールもあります。遠方から通っている方もいますが、何度も通うのは大変です。
また授業時間が決められているため、日中勤務している方や子育て・介護などでまとまった時間を取りにくい方にはハードルが高いです。
受講料が高いこともデメリットです。直接講師に教えてもらう分、独学や通信講座に比べてお金がかかります。
しかしスクールに通わないと取得できない資格もあるため、メリットとデメリットを踏まえた上で決めるとよいでしょう。
2-3通信講座
最後に通信講座を利用して資格を取得する方法です。
この方法のメリットは自分のペースで無駄なく学習できること。まとまった時間が取れない方や、勤務で夜間しか学習時間にあてられない方も都合がよいときに学習可能です。さらに資格取得に最適な教材が用意されているため、教材選びで迷うことなく学習を進められます。
独学でネックとなる孤独感も、通信講座を利用すれば解消できます。ともに学習している仲間とオンラインで情報共有したり、わからないことを講師の先生に質問したりできるため、モチベーションを維持しやすいでしょう。
通信講座のデメリットは独学に比べて費用がかかること。講座にもよりますが数万円かかることが多いです。
なお通信講座の中には受講修了のみで資格取得できるものがあります。費用や試験の有無を考慮しつつ、どの通信講座を選ぶべきか考えるようおすすめします。
03漢方資格のおすすめ9選
ここからはおすすめの漢方資格を9つご紹介します。
3-1漢方コーディネーター
「漢方コーディネーター」は「日本安全食料料理協会(JSFCA)」が認定する資格です。漢方の基礎知識や漢方独自の診断方法・使い方など、一定以上の理解がある方に認定されます。
この資格は誰でも受験可能です。受験料は10,000円(税込)。在宅で受験可能です。
この認定資格は「諒設計アーキテクトラーニング」が提供する講座の受講でも取得できます。興味のある方はこちらの「諒設計アーキテクトラーニング」の公式ページをご覧ください。
漢方・薬膳の資格が取れる講座はこちら
3-2薬膳調整師
「薬膳調整師」は「日本安全食料料理協会(JSFCA)」が認定する資格。薬膳の基礎知識や、漢方的な観点から見た食材の効能について知識を持っている方が取得できます。
「薬膳と漢方は違うのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、薬膳と漢方は非常に密接な関係にあります。実は漢方と栄養学の知識が合わさったのが薬膳です。
そのため薬膳の知識は漢方の学習にも役立つといえます。
この資格に受験資格はありません。誰でも受験が可能です。
受験料は10,000円(税込)で、在宅受験が可能です。
こちらの認定資格も、「諒設計アーキテクトラーニング」の通信講座にて取得できます。気になる方はこちらの「諒設計アーキテクトラーニング」を見てください。
漢方・薬膳の資格が取れる講座はこちら
3-3漢方アドバイザー
「漢方アドバイザー」は「一般社団法人日本技能開発協会」が認定する資格です。漢方の基礎知識から服用方法について幅広い知識を持つ方が取得できます。
協会がテキスト教材も販売していて添削課題もあるため、自分のペースで勉強したい人も学習しやすいでしょう。
試験のみなら必要コストは11,000円。テキスト教材も含めると49,500円です。
認定試験は在宅受験のスタイルで行われます。
3-4薬膳漢方マイスター
「薬膳漢方マイスター」は「一般社団法人日本能力教育促進協会(JAFA)」が認定する資格。取得により、中医学の理論や料理への活用法だけではなく、美容・健康にもアプローチできる薬膳・漢方の知識があると証明してもらえます。
この資格は協会が指定する講座を受講しなければ受験できません。なお受験料は講座受講料に含まれています。
試験は講座のカリキュラム修了後にいつでも在宅で受けられます。
3-5漢方養生指導士
「漢方養生指導士初級」は「日本漢方養生学協会」が認定する資格です。漢方の知識を使ってセルフメディケーションができる方に認定されます。有資格者は、養生(食事・運動・休養・環境など)の考え方を生活で実践できることが証明されます。
この資格は協会が開催している講座を修了した方だけが受験できます。受験料は6,600円(税込)。講座受講料が別途必要です。
試験はスクールで受ける筆記試験と、全国にあるテストセンターで受けるコンピューターを使った試験の2種類があります。
3-6漢方スタイリスト
「漢方スタイリスト」は先ほどご紹介した漢方養生指導士初級の上位資格です。一人ひとりに合わせた生活養生の提案をしたり、その人の体質や問題点を診たりなど、代表的な漢方薬の選定法・症状を分析する力を持つ方が取得できます。
この資格は漢方養生指導士初級の取得者で、協会が開催する講座を修了された方が受験できます。受験料は8,800円(税込)。別途受講料が必要になるためご注意ください。
試験方法は漢方養生指導士初級と同様、スクールで受ける方法とテストセンターで受ける方法があります。
3-7漢方薬膳スタイリスト
「漢方薬膳スタイリスト」は漢方スタイリストの上位資格。漢方理論をベースに、現代人に適した薬膳を実践できる方に認定されます。
取得するには漢方スタイリストの資格を保有し、協会が指定する講座を受講しなければなりません。試験はなく講座の課題をクリアすれば取得可能です。
3-8漢方臨床指導士
「漢方臨床指導士」も漢方スタイリストの上位資格です。取得には漢方の知識のほかに、病気改善を目的とした処方選択や予防・予後の生活指導ができることが求められます。有資格者は、正しく患者の状態を診て適切な処方ができることが証明されます。
こちらの資格は漢方スタイリストの取得者かつ指定の講座コースを修了された方のみが受験できます。受験料は17,600円(税込)。試験は会場で行われる筆記試験のみです。
3-9中国漢方ライフアドバイザー
「中国漢方ライフアドバイザー」は「一般財団法人日本能力開発推進協会」が認定する資格。漢方の基礎知識および症状別漢方の専門知識、さらに美容や料理への取り入れ方など、幅広い知識が必要です。
この資格は協会が指定する教育機関で講座を受講しなければ取得できません。受験料は5,600円(税込)。カリキュラム修了後にいつでも在宅で受験できます。
04漢方資格を最短2ヵ月で取得する方法
さまざまな漢方資格をご紹介しましたが、漢方資格の取得なら「諒設計アーキテクトラーニング」の「漢方・薬膳W資格取得講座」がおすすめです。この講座では「漢方コーディネーター」と「薬膳調整師」の2つの資格を最短2ヵ月で同時取得できます。
1日30分程度の学習時間でも約6ヵ月で修了可能。通信講座であるため無理なく自分のペースで学習を進められます。
サポート体制も整っており、わからないことは講師にすぐ聞けるため安心です。さらにわかりやすいテキストで理解が深まります。
この講座は通常講座とスペシャル講座との2種類に分かれています。スペシャル講座の場合、課題をこなせば試験免除で2つの資格を同時取得可能です。
興味のある方はぜひこちらの「諒設計アーキテクトラーニングの漢方・薬膳W資格取得講座」をご覧ください。
漢方・薬膳の資格が取れる講座はこちら
05漢方資格は仕事にどう活かせる?
漢方資格の取り方や種類についてご説明しましたが、取得後に資格を仕事に活かしたい方は多いでしょう。
活用方法を順番にご説明します。
5-1カウンセリング
身体の不調や体質で悩む方はたくさんいます。そういった方に漢方の視点でカウンセリングを行えます。
薬ではカバーできない領域で漢方を活かせる場面は少なくありません。漢方資格で得た知識を使えば、一人ひとりに合わせたアドバイスができます。
5-2食品・製薬メーカー
最近は漢方・薬膳を用いた商品を多く見かけるようになりました。健康を意識している方は非常に多いです。
食品や製薬メーカーにお勤めの方であれば、商品開発に漢方資格の知識を活かすのもよい方法です。
5-3飲食店
薬膳専門のお店や健康志向の強い飲食店が増えています。そのようなお店でも漢方資格の知識は活かせます。
例えば調理やメニュー開発の即戦力として得た知識を活用できるでしょう。
5-4エステサロンなど美容関係
漢方は健康だけではなく美容にも役立ちます。特にエステサロンでお客様のセルフケアに漢方の知識を取り入れるのはよい方法です。
また漢方の目線でお客様の身体の問題点を見つけ、改善のアドバイスをしてあげられます。
5-5調剤薬局や漢方薬局
調剤薬局や漢方薬局で漢方のスペシャリストとして働くことも可能です。患者の悩みや体調を聞きながら、最適な漢方を処方できます。
ただしこの仕事は薬剤師の資格が必要なことが多いためご注意ください。
06漢方資格を取得して生活も変わる
漢方資格は仕事に活用できるだけではありません。自分の体質・生活を見直し健康維持に役立てることもできます。
「未病」という言葉があるように、病気になる前から身体のケアをすることは大切です。食事面から生活面まであらゆるシーンで漢方の知識が役立ちます。
01漢方の資格について
漢方について学びたいとき、資格の勉強を通じた学習が一番です。では、漢方にはどんな資格があるのでしょうか。
1-1漢方の資格の種類は多い
実は漢方に関する資格は数多く存在します。ただし、薬剤師を除くと漢方に関わる資格のほとんどは民間の団体が主催する資格です。
また、資格の内容や扱う漢方の範囲についても様々なので、その資格がどんなものなのか、自分がどのような目的で資格を取得するかをしっかり考えることが必要です。
1-2漢方には医療用漢方と一般用漢方がある
また、漢方には「医療用漢方」と「一般用漢方」の二種類があります。
医療用漢方とは、医師が診察したうえで処方される漢方薬のこと。つまり、医療用漢方には医師の処方箋が必要ということになります。この医療用漢方は調剤が必要な薬なので、薬剤師しか出すことができません。
一方の一般用漢方とは、処方箋が必要ない漢方薬のこと。薬局やドラッグストアなどで購入することができ、中には漢方薬を専門に扱う漢方薬もあります。
1-3目的に合った資格を取ることがポイント
ひとくちに漢方薬といってもその種類は無数にあり、資格に関しても漢方とのかかわりは様々です。
資格には比較的簡単に合格できるものと、しっかりと準備しても合格が難しい、難易度の高いものもあります。
そのため、まず漢方について詳しくしりたい、漢方を仕事に活かしたい、就職などを有利にしたいなど、自分の目的をしっかり決めたうえで、それに最適の資格を選ぶことが重要です。
02漢方の資格にはどんな種類がある?
漢方には、医療用漢方と一般用漢方の二種類があることはすでに説明した通り。では、漢方に関する資格にはどのような種類があるのでしょうか。
2-1医療用医薬品として保険が漢方を扱える資格
漢方に関する資格の中でも、もっとも専門的なのが「国際中医師」や「漢方薬剤師」の資格です。
国際中医師は、中国政府が国際的に許可している資格です。この資格は、東洋医学をベースに診療行為を行う「中医」と同じレベルの漢方についての知識を有している専門家です。
また、国際中医師は「世界中医薬学会連合会」が認定する国際資格で、世界中で非常に信頼を置かれている資格です。
そのため、試験も非常にハイレベルで、しっかり時間をかけても合格は非常に狭き門だと言われています。
一方、漢方薬剤師は漢方薬を処方するための技術や知識を身につけている証となる仕事です。この漢方薬剤師は日本薬剤師研修センターが認定している資格で、研修を受けたあと、試験に合格する必要があります。
ただし、この資格を持っているからといって、いきなり医療用漢方薬を販売することはできません。薬を調剤するためには薬剤師、販売するためには登録販売者という別の資格が必要です。
2-2漢方薬の選定・アドバイスが出来る資格(民間)
民間の資格では、漢方薬の選定やアドバイスを行えるものとしては「漢方養生指導士」「漢方臨床指導士」などがあります。
漢方養生指導士は日本漢方養成学協会が認定する資格で、漢方に関する基本的な理論や知識を学ぶことができます。初級から上級までの三段階があり、そこからさらに派生した資格も取得できるので、まったく漢方の知識がない人から、ある程度漢方の知識を身につけていて、そこからさらに発展させたいという人にも最適です。特に中級の資格を取得すると、漢方スタイリストを名乗ることもできるため、自分で漢方を仕事にしたいという人にも向いていると言えるでしょう。
また、中級を取得していると、漢方臨床指導士の講座を受けることができます。漢方臨床指導士は日常生活での漢方の使い方を理解し、生活指導を行うことができます。漢方臨床指導士はいわば漢方のカウンセラーで、この知識を身につけることで、正しく人の状態を診断することができ、さらに的確な処方を行うことができます。
2-3漢方・薬膳の基礎を習得した人に与えられる資格
漢方や薬膳の基礎的な知識を習得した人に与えられるのが「漢方コーディネーター®」「薬膳調整師®」などの資格です。
漢方コーディネーター®は日本安全食料料理協会が主催する資格で、取得のためには症例別の漢方の知識と、一般漢方薬の知識が求められます。漢方コーディネーター®の資格を取得するには記述式の試験に合格する必要がありますが、在宅でも受験できるというメリットもあります。
この資格は漢方薬の基礎知識を身につけるだけでなく、薬局やドラッグストアで働いている人や、福祉施設などで働いている人にも、より詳しい実践的な知識を身につけることができるため人気が高くなっています。
一方、薬膳調整師®は漢方の中でも薬膳を中心に知識を身につけることができる資格です。薬膳とは、中医学の理論に基づいて食材と漢方を組み合わせた料理のこと。松の実やサンザシ、クコの実など漢方の中でも、食材として用いられる生薬を中心に作られる料理で、最近では普段から健康を気遣う人や自然派志向の人に大きな人気を集めています。
この薬膳のスペシャリストを目指すのが薬膳調整師®です。
薬膳調整師®は日本安全食料料理協会が認定する資格で、薬膳の基本的な理論や知識を学ぶことができます。薬膳調整師®のさらに上級の資格としては中医薬膳指導員や中医薬膳調理師があるため、それらの上級資格への最初のステップとして取得を目指すほかにも、飲食店経営者や介護・福祉業界、美容業界などで働く人たちにも人気の資格となっています。特に薬膳調整師®の場合、日本安全食料料理協会が指定する講座や、学会と契約している教育施設で一定の時間以上講習を履修することで資格が取得できるため、漢方に関わる最初のステップとしておすすめです。
中国のものだと思われがちですが、一般的に日本で知られている「漢方」は日本人の体質や気候に合わせて改良されたもの。効果が高いためか、中国人がわざわざ日本の漢方薬を買いに来ることもあるようです。
「漢方資格」は、「漢方」についての知識が十分にあり、患者の症状・体質に合わせたアドバイスや漢方薬を提供できる方が取得できます。
「漢方資格」は国家資格ではありません。民間団体が認定する資格です。
資格にはいくつか種類がありますが、中には「薬剤師(国家資格)」など別の資格取得を求められるものがあるため、自分に受験資格があるかどうか調べておく必要があります。
取得方法は大きくわけて「独学」「スクール」「通信講座」の3つです。どの方法にもメリット・デメリットがあるため、自分に最適な方法を選ぶとよいでしょう。
ここではそれぞれのメリット・デメリットについてご説明します。
2-1独学
まずは参考書やインターネットを利用して自分で学ぶ方法です。
この方法のメリットは、時間に縛られず自分のペースで学習できること。日中お仕事をしている方や育児・介護をしている方は限られた時間でしか勉強できません。独学だと、自分に都合のよい時間を見つけて学習できます。
認定資格の中には参考書やテキストが販売されているものがあり、取りたい資格に合った教材を選ぶと効率的です。またスクールや通信講座で学習するよりもお金がかからないのもメリットの一つ。参考書やテキスト代だけで学習を進められます。
一方独学には大きなデメリットもあります。それは挫折してしまう方が多いこと。
自分一人で勉強することになり、励まし合える仲間や質問できる先生がいません。資格取得にむけて自分で適切な計画を立て、着実にすすめられる意思の強い方でなければ、独学での資格取得は難しいかもしれません。
資格の中には、スクールや指定の講座を受講しないと取得できないものがあります。つまり独学だと取得できる資格が限られてしまうため、受験条件を見ながらどの資格を取得できるか事前に確認が必要です。
2-2スクール
次に漢方の資格を取得できるスクールに通う方法です。
この方法のメリットは直接講師に教えてもらえることです。
目の前で授業をしてくれるため、わからないことがあればその場で質問して答えてもらえます。プライベートと学習環境をしっかり分けたい方にもスクールはピッタリです。一緒に学ぶ仲間がそばにいるとモチベーションも高まります。
しかしこちらの方法にもデメリットはあります。
まず受講できる場所や授業時間が限られていることです。
全国どこにでもスクールがあればまだしも、残念なことに東京など限られた場所にしかないスクールもあります。遠方から通っている方もいますが、何度も通うのは大変です。
また授業時間が決められているため、日中勤務している方や子育て・介護などでまとまった時間を取りにくい方にはハードルが高いです。
受講料が高いこともデメリットです。直接講師に教えてもらう分、独学や通信講座に比べてお金がかかります。
しかしスクールに通わないと取得できない資格もあるため、メリットとデメリットを踏まえた上で決めるとよいでしょう。
2-3通信講座
最後に通信講座を利用して資格を取得する方法です。
この方法のメリットは自分のペースで無駄なく学習できること。まとまった時間が取れない方や、勤務で夜間しか学習時間にあてられない方も都合がよいときに学習可能です。さらに資格取得に最適な教材が用意されているため、教材選びで迷うことなく学習を進められます。
独学でネックとなる孤独感も、通信講座を利用すれば解消できます。ともに学習している仲間とオンラインで情報共有したり、わからないことを講師の先生に質問したりできるため、モチベーションを維持しやすいでしょう。
通信講座のデメリットは独学に比べて費用がかかること。講座にもよりますが数万円かかることが多いです。
なお通信講座の中には受講修了のみで資格取得できるものがあります。費用や試験の有無を考慮しつつ、どの通信講座を選ぶべきか考えるようおすすめします。
03漢方資格のおすすめ9選
ここからはおすすめの漢方資格を9つご紹介します。
3-1漢方コーディネーター
「漢方コーディネーター」は「日本安全食料料理協会(JSFCA)」が認定する資格です。漢方の基礎知識や漢方独自の診断方法・使い方など、一定以上の理解がある方に認定されます。
この資格は誰でも受験可能です。受験料は10,000円(税込)。在宅で受験可能です。
この認定資格は「諒設計アーキテクトラーニング」が提供する講座の受講でも取得できます。興味のある方はこちらの「諒設計アーキテクトラーニング」の公式ページをご覧ください。
漢方・薬膳の資格が取れる講座はこちら
3-2薬膳調整師
「薬膳調整師」は「日本安全食料料理協会(JSFCA)」が認定する資格。薬膳の基礎知識や、漢方的な観点から見た食材の効能について知識を持っている方が取得できます。
「薬膳と漢方は違うのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、薬膳と漢方は非常に密接な関係にあります。実は漢方と栄養学の知識が合わさったのが薬膳です。
そのため薬膳の知識は漢方の学習にも役立つといえます。
この資格に受験資格はありません。誰でも受験が可能です。
受験料は10,000円(税込)で、在宅受験が可能です。
こちらの認定資格も、「諒設計アーキテクトラーニング」の通信講座にて取得できます。気になる方はこちらの「諒設計アーキテクトラーニング」を見てください。
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3-3漢方アドバイザー
「漢方アドバイザー」は「一般社団法人日本技能開発協会」が認定する資格です。漢方の基礎知識から服用方法について幅広い知識を持つ方が取得できます。
協会がテキスト教材も販売していて添削課題もあるため、自分のペースで勉強したい人も学習しやすいでしょう。
試験のみなら必要コストは11,000円。テキスト教材も含めると49,500円です。
認定試験は在宅受験のスタイルで行われます。
3-4薬膳漢方マイスター
「薬膳漢方マイスター」は「一般社団法人日本能力教育促進協会(JAFA)」が認定する資格。取得により、中医学の理論や料理への活用法だけではなく、美容・健康にもアプローチできる薬膳・漢方の知識があると証明してもらえます。
この資格は協会が指定する講座を受講しなければ受験できません。なお受験料は講座受講料に含まれています。
試験は講座のカリキュラム修了後にいつでも在宅で受けられます。
3-5漢方養生指導士
「漢方養生指導士初級」は「日本漢方養生学協会」が認定する資格です。漢方の知識を使ってセルフメディケーションができる方に認定されます。有資格者は、養生(食事・運動・休養・環境など)の考え方を生活で実践できることが証明されます。
この資格は協会が開催している講座を修了した方だけが受験できます。受験料は6,600円(税込)。講座受講料が別途必要です。
試験はスクールで受ける筆記試験と、全国にあるテストセンターで受けるコンピューターを使った試験の2種類があります。
3-6漢方スタイリスト
「漢方スタイリスト」は先ほどご紹介した漢方養生指導士初級の上位資格です。一人ひとりに合わせた生活養生の提案をしたり、その人の体質や問題点を診たりなど、代表的な漢方薬の選定法・症状を分析する力を持つ方が取得できます。
この資格は漢方養生指導士初級の取得者で、協会が開催する講座を修了された方が受験できます。受験料は8,800円(税込)。別途受講料が必要になるためご注意ください。
試験方法は漢方養生指導士初級と同様、スクールで受ける方法とテストセンターで受ける方法があります。
3-7漢方薬膳スタイリスト
「漢方薬膳スタイリスト」は漢方スタイリストの上位資格。漢方理論をベースに、現代人に適した薬膳を実践できる方に認定されます。
取得するには漢方スタイリストの資格を保有し、協会が指定する講座を受講しなければなりません。試験はなく講座の課題をクリアすれば取得可能です。
3-8漢方臨床指導士
「漢方臨床指導士」も漢方スタイリストの上位資格です。取得には漢方の知識のほかに、病気改善を目的とした処方選択や予防・予後の生活指導ができることが求められます。有資格者は、正しく患者の状態を診て適切な処方ができることが証明されます。
こちらの資格は漢方スタイリストの取得者かつ指定の講座コースを修了された方のみが受験できます。受験料は17,600円(税込)。試験は会場で行われる筆記試験のみです。
3-9中国漢方ライフアドバイザー
「中国漢方ライフアドバイザー」は「一般財団法人日本能力開発推進協会」が認定する資格。漢方の基礎知識および症状別漢方の専門知識、さらに美容や料理への取り入れ方など、幅広い知識が必要です。
この資格は協会が指定する教育機関で講座を受講しなければ取得できません。受験料は5,600円(税込)。カリキュラム修了後にいつでも在宅で受験できます。
04漢方資格を最短2ヵ月で取得する方法
さまざまな漢方資格をご紹介しましたが、漢方資格の取得なら「諒設計アーキテクトラーニング」の「漢方・薬膳W資格取得講座」がおすすめです。この講座では「漢方コーディネーター」と「薬膳調整師」の2つの資格を最短2ヵ月で同時取得できます。
1日30分程度の学習時間でも約6ヵ月で修了可能。通信講座であるため無理なく自分のペースで学習を進められます。
サポート体制も整っており、わからないことは講師にすぐ聞けるため安心です。さらにわかりやすいテキストで理解が深まります。
この講座は通常講座とスペシャル講座との2種類に分かれています。スペシャル講座の場合、課題をこなせば試験免除で2つの資格を同時取得可能です。
興味のある方はぜひこちらの「諒設計アーキテクトラーニングの漢方・薬膳W資格取得講座」をご覧ください。
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05漢方資格は仕事にどう活かせる?
漢方資格の取り方や種類についてご説明しましたが、取得後に資格を仕事に活かしたい方は多いでしょう。
活用方法を順番にご説明します。
5-1カウンセリング
身体の不調や体質で悩む方はたくさんいます。そういった方に漢方の視点でカウンセリングを行えます。
薬ではカバーできない領域で漢方を活かせる場面は少なくありません。漢方資格で得た知識を使えば、一人ひとりに合わせたアドバイスができます。
5-2食品・製薬メーカー
最近は漢方・薬膳を用いた商品を多く見かけるようになりました。健康を意識している方は非常に多いです。
食品や製薬メーカーにお勤めの方であれば、商品開発に漢方資格の知識を活かすのもよい方法です。
5-3飲食店
薬膳専門のお店や健康志向の強い飲食店が増えています。そのようなお店でも漢方資格の知識は活かせます。
例えば調理やメニュー開発の即戦力として得た知識を活用できるでしょう。
5-4エステサロンなど美容関係
漢方は健康だけではなく美容にも役立ちます。特にエステサロンでお客様のセルフケアに漢方の知識を取り入れるのはよい方法です。
また漢方の目線でお客様の身体の問題点を見つけ、改善のアドバイスをしてあげられます。
5-5調剤薬局や漢方薬局
調剤薬局や漢方薬局で漢方のスペシャリストとして働くことも可能です。患者の悩みや体調を聞きながら、最適な漢方を処方できます。
ただしこの仕事は薬剤師の資格が必要なことが多いためご注意ください。
06漢方資格を取得して生活も変わる
漢方資格は仕事に活用できるだけではありません。自分の体質・生活を見直し健康維持に役立てることもできます。
「未病」という言葉があるように、病気になる前から身体のケアをすることは大切です。食事面から生活面まであらゆるシーンで漢方の知識が役立ちます。
01漢方の資格について
漢方について学びたいとき、資格の勉強を通じた学習が一番です。では、漢方にはどんな資格があるのでしょうか。
1-1漢方の資格の種類は多い
実は漢方に関する資格は数多く存在します。ただし、薬剤師を除くと漢方に関わる資格のほとんどは民間の団体が主催する資格です。
また、資格の内容や扱う漢方の範囲についても様々なので、その資格がどんなものなのか、自分がどのような目的で資格を取得するかをしっかり考えることが必要です。
1-2漢方には医療用漢方と一般用漢方がある
また、漢方には「医療用漢方」と「一般用漢方」の二種類があります。
医療用漢方とは、医師が診察したうえで処方される漢方薬のこと。つまり、医療用漢方には医師の処方箋が必要ということになります。この医療用漢方は調剤が必要な薬なので、薬剤師しか出すことができません。
一方の一般用漢方とは、処方箋が必要ない漢方薬のこと。薬局やドラッグストアなどで購入することができ、中には漢方薬を専門に扱う漢方薬もあります。
1-3目的に合った資格を取ることがポイント
ひとくちに漢方薬といってもその種類は無数にあり、資格に関しても漢方とのかかわりは様々です。
資格には比較的簡単に合格できるものと、しっかりと準備しても合格が難しい、難易度の高いものもあります。
そのため、まず漢方について詳しくしりたい、漢方を仕事に活かしたい、就職などを有利にしたいなど、自分の目的をしっかり決めたうえで、それに最適の資格を選ぶことが重要です。
02漢方の資格にはどんな種類がある?
漢方には、医療用漢方と一般用漢方の二種類があることはすでに説明した通り。では、漢方に関する資格にはどのような種類があるのでしょうか。
2-1医療用医薬品として保険が漢方を扱える資格
漢方に関する資格の中でも、もっとも専門的なのが「国際中医師」や「漢方薬剤師」の資格です。
国際中医師は、中国政府が国際的に許可している資格です。この資格は、東洋医学をベースに診療行為を行う「中医」と同じレベルの漢方についての知識を有している専門家です。
また、国際中医師は「世界中医薬学会連合会」が認定する国際資格で、世界中で非常に信頼を置かれている資格です。
そのため、試験も非常にハイレベルで、しっかり時間をかけても合格は非常に狭き門だと言われています。
一方、漢方薬剤師は漢方薬を処方するための技術や知識を身につけている証となる仕事です。この漢方薬剤師は日本薬剤師研修センターが認定している資格で、研修を受けたあと、試験に合格する必要があります。
ただし、この資格を持っているからといって、いきなり医療用漢方薬を販売することはできません。薬を調剤するためには薬剤師、販売するためには登録販売者という別の資格が必要です。
2-2漢方薬の選定・アドバイスが出来る資格(民間)
民間の資格では、漢方薬の選定やアドバイスを行えるものとしては「漢方養生指導士」「漢方臨床指導士」などがあります。
漢方養生指導士は日本漢方養成学協会が認定する資格で、漢方に関する基本的な理論や知識を学ぶことができます。初級から上級までの三段階があり、そこからさらに派生した資格も取得できるので、まったく漢方の知識がない人から、ある程度漢方の知識を身につけていて、そこからさらに発展させたいという人にも最適です。特に中級の資格を取得すると、漢方スタイリストを名乗ることもできるため、自分で漢方を仕事にしたいという人にも向いていると言えるでしょう。
また、中級を取得していると、漢方臨床指導士の講座を受けることができます。漢方臨床指導士は日常生活での漢方の使い方を理解し、生活指導を行うことができます。漢方臨床指導士はいわば漢方のカウンセラーで、この知識を身につけることで、正しく人の状態を診断することができ、さらに的確な処方を行うことができます。
2-3漢方・薬膳の基礎を習得した人に与えられる資格
漢方や薬膳の基礎的な知識を習得した人に与えられるのが「漢方コーディネーター®」「薬膳調整師®」などの資格です。
漢方コーディネーター®は日本安全食料料理協会が主催する資格で、取得のためには症例別の漢方の知識と、一般漢方薬の知識が求められます。漢方コーディネーター®の資格を取得するには記述式の試験に合格する必要がありますが、在宅でも受験できるというメリットもあります。
この資格は漢方薬の基礎知識を身につけるだけでなく、薬局やドラッグストアで働いている人や、福祉施設などで働いている人にも、より詳しい実践的な知識を身につけることができるため人気が高くなっています。
一方、薬膳調整師®は漢方の中でも薬膳を中心に知識を身につけることができる資格です。薬膳とは、中医学の理論に基づいて食材と漢方を組み合わせた料理のこと。松の実やサンザシ、クコの実など漢方の中でも、食材として用いられる生薬を中心に作られる料理で、最近では普段から健康を気遣う人や自然派志向の人に大きな人気を集めています。
この薬膳のスペシャリストを目指すのが薬膳調整師®です。
薬膳調整師®は日本安全食料料理協会が認定する資格で、薬膳の基本的な理論や知識を学ぶことができます。薬膳調整師®のさらに上級の資格としては中医薬膳指導員や中医薬膳調理師があるため、それらの上級資格への最初のステップとして取得を目指すほかにも、飲食店経営者や介護・福祉業界、美容業界などで働く人たちにも人気の資格となっています。特に薬膳調整師®の場合、日本安全食料料理協会が指定する講座や、学会と契約している教育施設で一定の時間以上講習を履修することで資格が取得できるため、漢方に関わる最初のステップとしておすすめです。
3-1漢方コーディネーター
「漢方コーディネーター」は「日本安全食料料理協会(JSFCA)」が認定する資格です。漢方の基礎知識や漢方独自の診断方法・使い方など、一定以上の理解がある方に認定されます。
この資格は誰でも受験可能です。受験料は10,000円(税込)。在宅で受験可能です。
この認定資格は「諒設計アーキテクトラーニング」が提供する講座の受講でも取得できます。興味のある方はこちらの「諒設計アーキテクトラーニング」の公式ページをご覧ください。
3-2薬膳調整師
「薬膳調整師」は「日本安全食料料理協会(JSFCA)」が認定する資格。薬膳の基礎知識や、漢方的な観点から見た食材の効能について知識を持っている方が取得できます。
「薬膳と漢方は違うのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、薬膳と漢方は非常に密接な関係にあります。実は漢方と栄養学の知識が合わさったのが薬膳です。
そのため薬膳の知識は漢方の学習にも役立つといえます。
この資格に受験資格はありません。誰でも受験が可能です。
受験料は10,000円(税込)で、在宅受験が可能です。
こちらの認定資格も、「諒設計アーキテクトラーニング」の通信講座にて取得できます。気になる方はこちらの「諒設計アーキテクトラーニング」を見てください。
3-3漢方アドバイザー
「漢方アドバイザー」は「一般社団法人日本技能開発協会」が認定する資格です。漢方の基礎知識から服用方法について幅広い知識を持つ方が取得できます。
協会がテキスト教材も販売していて添削課題もあるため、自分のペースで勉強したい人も学習しやすいでしょう。
試験のみなら必要コストは11,000円。テキスト教材も含めると49,500円です。
認定試験は在宅受験のスタイルで行われます。
3-4薬膳漢方マイスター
「薬膳漢方マイスター」は「一般社団法人日本能力教育促進協会(JAFA)」が認定する資格。取得により、中医学の理論や料理への活用法だけではなく、美容・健康にもアプローチできる薬膳・漢方の知識があると証明してもらえます。
この資格は協会が指定する講座を受講しなければ受験できません。なお受験料は講座受講料に含まれています。
試験は講座のカリキュラム修了後にいつでも在宅で受けられます。
3-5漢方養生指導士
「漢方養生指導士初級」は「日本漢方養生学協会」が認定する資格です。漢方の知識を使ってセルフメディケーションができる方に認定されます。有資格者は、養生(食事・運動・休養・環境など)の考え方を生活で実践できることが証明されます。
この資格は協会が開催している講座を修了した方だけが受験できます。受験料は6,600円(税込)。講座受講料が別途必要です。
試験はスクールで受ける筆記試験と、全国にあるテストセンターで受けるコンピューターを使った試験の2種類があります。
3-6漢方スタイリスト
「漢方スタイリスト」は先ほどご紹介した漢方養生指導士初級の上位資格です。一人ひとりに合わせた生活養生の提案をしたり、その人の体質や問題点を診たりなど、代表的な漢方薬の選定法・症状を分析する力を持つ方が取得できます。
この資格は漢方養生指導士初級の取得者で、協会が開催する講座を修了された方が受験できます。受験料は8,800円(税込)。別途受講料が必要になるためご注意ください。
試験方法は漢方養生指導士初級と同様、スクールで受ける方法とテストセンターで受ける方法があります。
3-7漢方薬膳スタイリスト
「漢方薬膳スタイリスト」は漢方スタイリストの上位資格。漢方理論をベースに、現代人に適した薬膳を実践できる方に認定されます。
取得するには漢方スタイリストの資格を保有し、協会が指定する講座を受講しなければなりません。試験はなく講座の課題をクリアすれば取得可能です。
3-8漢方臨床指導士
「漢方臨床指導士」も漢方スタイリストの上位資格です。取得には漢方の知識のほかに、病気改善を目的とした処方選択や予防・予後の生活指導ができることが求められます。有資格者は、正しく患者の状態を診て適切な処方ができることが証明されます。
こちらの資格は漢方スタイリストの取得者かつ指定の講座コースを修了された方のみが受験できます。受験料は17,600円(税込)。試験は会場で行われる筆記試験のみです。
3-9中国漢方ライフアドバイザー
「中国漢方ライフアドバイザー」は「一般財団法人日本能力開発推進協会」が認定する資格。漢方の基礎知識および症状別漢方の専門知識、さらに美容や料理への取り入れ方など、幅広い知識が必要です。
この資格は協会が指定する教育機関で講座を受講しなければ取得できません。受験料は5,600円(税込)。カリキュラム修了後にいつでも在宅で受験できます。
1日30分程度の学習時間でも約6ヵ月で修了可能。通信講座であるため無理なく自分のペースで学習を進められます。
サポート体制も整っており、わからないことは講師にすぐ聞けるため安心です。さらにわかりやすいテキストで理解が深まります。
この講座は通常講座とスペシャル講座との2種類に分かれています。スペシャル講座の場合、課題をこなせば試験免除で2つの資格を同時取得可能です。
興味のある方はぜひこちらの「諒設計アーキテクトラーニングの漢方・薬膳W資格取得講座」をご覧ください。
05漢方資格は仕事にどう活かせる?
漢方資格の取り方や種類についてご説明しましたが、取得後に資格を仕事に活かしたい方は多いでしょう。
活用方法を順番にご説明します。
5-1カウンセリング
身体の不調や体質で悩む方はたくさんいます。そういった方に漢方の視点でカウンセリングを行えます。
薬ではカバーできない領域で漢方を活かせる場面は少なくありません。漢方資格で得た知識を使えば、一人ひとりに合わせたアドバイスができます。
5-2食品・製薬メーカー
最近は漢方・薬膳を用いた商品を多く見かけるようになりました。健康を意識している方は非常に多いです。
食品や製薬メーカーにお勤めの方であれば、商品開発に漢方資格の知識を活かすのもよい方法です。
5-3飲食店
薬膳専門のお店や健康志向の強い飲食店が増えています。そのようなお店でも漢方資格の知識は活かせます。
例えば調理やメニュー開発の即戦力として得た知識を活用できるでしょう。
5-4エステサロンなど美容関係
漢方は健康だけではなく美容にも役立ちます。特にエステサロンでお客様のセルフケアに漢方の知識を取り入れるのはよい方法です。
また漢方の目線でお客様の身体の問題点を見つけ、改善のアドバイスをしてあげられます。
5-5調剤薬局や漢方薬局
調剤薬局や漢方薬局で漢方のスペシャリストとして働くことも可能です。患者の悩みや体調を聞きながら、最適な漢方を処方できます。
ただしこの仕事は薬剤師の資格が必要なことが多いためご注意ください。
06漢方資格を取得して生活も変わる
漢方資格は仕事に活用できるだけではありません。自分の体質・生活を見直し健康維持に役立てることもできます。
「未病」という言葉があるように、病気になる前から身体のケアをすることは大切です。食事面から生活面まであらゆるシーンで漢方の知識が役立ちます。
01漢方の資格について
漢方について学びたいとき、資格の勉強を通じた学習が一番です。では、漢方にはどんな資格があるのでしょうか。
1-1漢方の資格の種類は多い
実は漢方に関する資格は数多く存在します。ただし、薬剤師を除くと漢方に関わる資格のほとんどは民間の団体が主催する資格です。
また、資格の内容や扱う漢方の範囲についても様々なので、その資格がどんなものなのか、自分がどのような目的で資格を取得するかをしっかり考えることが必要です。
1-2漢方には医療用漢方と一般用漢方がある
また、漢方には「医療用漢方」と「一般用漢方」の二種類があります。
医療用漢方とは、医師が診察したうえで処方される漢方薬のこと。つまり、医療用漢方には医師の処方箋が必要ということになります。この医療用漢方は調剤が必要な薬なので、薬剤師しか出すことができません。
一方の一般用漢方とは、処方箋が必要ない漢方薬のこと。薬局やドラッグストアなどで購入することができ、中には漢方薬を専門に扱う漢方薬もあります。
1-3目的に合った資格を取ることがポイント
ひとくちに漢方薬といってもその種類は無数にあり、資格に関しても漢方とのかかわりは様々です。
資格には比較的簡単に合格できるものと、しっかりと準備しても合格が難しい、難易度の高いものもあります。
そのため、まず漢方について詳しくしりたい、漢方を仕事に活かしたい、就職などを有利にしたいなど、自分の目的をしっかり決めたうえで、それに最適の資格を選ぶことが重要です。
02漢方の資格にはどんな種類がある?
漢方には、医療用漢方と一般用漢方の二種類があることはすでに説明した通り。では、漢方に関する資格にはどのような種類があるのでしょうか。
2-1医療用医薬品として保険が漢方を扱える資格
漢方に関する資格の中でも、もっとも専門的なのが「国際中医師」や「漢方薬剤師」の資格です。
国際中医師は、中国政府が国際的に許可している資格です。この資格は、東洋医学をベースに診療行為を行う「中医」と同じレベルの漢方についての知識を有している専門家です。
また、国際中医師は「世界中医薬学会連合会」が認定する国際資格で、世界中で非常に信頼を置かれている資格です。
そのため、試験も非常にハイレベルで、しっかり時間をかけても合格は非常に狭き門だと言われています。
一方、漢方薬剤師は漢方薬を処方するための技術や知識を身につけている証となる仕事です。この漢方薬剤師は日本薬剤師研修センターが認定している資格で、研修を受けたあと、試験に合格する必要があります。
ただし、この資格を持っているからといって、いきなり医療用漢方薬を販売することはできません。薬を調剤するためには薬剤師、販売するためには登録販売者という別の資格が必要です。
2-2漢方薬の選定・アドバイスが出来る資格(民間)
民間の資格では、漢方薬の選定やアドバイスを行えるものとしては「漢方養生指導士」「漢方臨床指導士」などがあります。
漢方養生指導士は日本漢方養成学協会が認定する資格で、漢方に関する基本的な理論や知識を学ぶことができます。初級から上級までの三段階があり、そこからさらに派生した資格も取得できるので、まったく漢方の知識がない人から、ある程度漢方の知識を身につけていて、そこからさらに発展させたいという人にも最適です。特に中級の資格を取得すると、漢方スタイリストを名乗ることもできるため、自分で漢方を仕事にしたいという人にも向いていると言えるでしょう。
また、中級を取得していると、漢方臨床指導士の講座を受けることができます。漢方臨床指導士は日常生活での漢方の使い方を理解し、生活指導を行うことができます。漢方臨床指導士はいわば漢方のカウンセラーで、この知識を身につけることで、正しく人の状態を診断することができ、さらに的確な処方を行うことができます。
2-3漢方・薬膳の基礎を習得した人に与えられる資格
漢方や薬膳の基礎的な知識を習得した人に与えられるのが「漢方コーディネーター®」「薬膳調整師®」などの資格です。
漢方コーディネーター®は日本安全食料料理協会が主催する資格で、取得のためには症例別の漢方の知識と、一般漢方薬の知識が求められます。漢方コーディネーター®の資格を取得するには記述式の試験に合格する必要がありますが、在宅でも受験できるというメリットもあります。
この資格は漢方薬の基礎知識を身につけるだけでなく、薬局やドラッグストアで働いている人や、福祉施設などで働いている人にも、より詳しい実践的な知識を身につけることができるため人気が高くなっています。
一方、薬膳調整師®は漢方の中でも薬膳を中心に知識を身につけることができる資格です。薬膳とは、中医学の理論に基づいて食材と漢方を組み合わせた料理のこと。松の実やサンザシ、クコの実など漢方の中でも、食材として用いられる生薬を中心に作られる料理で、最近では普段から健康を気遣う人や自然派志向の人に大きな人気を集めています。
この薬膳のスペシャリストを目指すのが薬膳調整師®です。
薬膳調整師®は日本安全食料料理協会が認定する資格で、薬膳の基本的な理論や知識を学ぶことができます。薬膳調整師®のさらに上級の資格としては中医薬膳指導員や中医薬膳調理師があるため、それらの上級資格への最初のステップとして取得を目指すほかにも、飲食店経営者や介護・福祉業界、美容業界などで働く人たちにも人気の資格となっています。特に薬膳調整師®の場合、日本安全食料料理協会が指定する講座や、学会と契約している教育施設で一定の時間以上講習を履修することで資格が取得できるため、漢方に関わる最初のステップとしておすすめです。
活用方法を順番にご説明します。
5-1カウンセリング
身体の不調や体質で悩む方はたくさんいます。そういった方に漢方の視点でカウンセリングを行えます。
薬ではカバーできない領域で漢方を活かせる場面は少なくありません。漢方資格で得た知識を使えば、一人ひとりに合わせたアドバイスができます。
5-2食品・製薬メーカー
最近は漢方・薬膳を用いた商品を多く見かけるようになりました。健康を意識している方は非常に多いです。
食品や製薬メーカーにお勤めの方であれば、商品開発に漢方資格の知識を活かすのもよい方法です。
5-3飲食店
薬膳専門のお店や健康志向の強い飲食店が増えています。そのようなお店でも漢方資格の知識は活かせます。
例えば調理やメニュー開発の即戦力として得た知識を活用できるでしょう。
5-4エステサロンなど美容関係
漢方は健康だけではなく美容にも役立ちます。特にエステサロンでお客様のセルフケアに漢方の知識を取り入れるのはよい方法です。
また漢方の目線でお客様の身体の問題点を見つけ、改善のアドバイスをしてあげられます。
5-5調剤薬局や漢方薬局
調剤薬局や漢方薬局で漢方のスペシャリストとして働くことも可能です。患者の悩みや体調を聞きながら、最適な漢方を処方できます。
ただしこの仕事は薬剤師の資格が必要なことが多いためご注意ください。
「未病」という言葉があるように、病気になる前から身体のケアをすることは大切です。食事面から生活面まであらゆるシーンで漢方の知識が役立ちます。
01漢方の資格について
漢方について学びたいとき、資格の勉強を通じた学習が一番です。では、漢方にはどんな資格があるのでしょうか。
1-1漢方の資格の種類は多い
実は漢方に関する資格は数多く存在します。ただし、薬剤師を除くと漢方に関わる資格のほとんどは民間の団体が主催する資格です。
また、資格の内容や扱う漢方の範囲についても様々なので、その資格がどんなものなのか、自分がどのような目的で資格を取得するかをしっかり考えることが必要です。
1-2漢方には医療用漢方と一般用漢方がある
また、漢方には「医療用漢方」と「一般用漢方」の二種類があります。
医療用漢方とは、医師が診察したうえで処方される漢方薬のこと。つまり、医療用漢方には医師の処方箋が必要ということになります。この医療用漢方は調剤が必要な薬なので、薬剤師しか出すことができません。
一方の一般用漢方とは、処方箋が必要ない漢方薬のこと。薬局やドラッグストアなどで購入することができ、中には漢方薬を専門に扱う漢方薬もあります。
1-3目的に合った資格を取ることがポイント
ひとくちに漢方薬といってもその種類は無数にあり、資格に関しても漢方とのかかわりは様々です。
資格には比較的簡単に合格できるものと、しっかりと準備しても合格が難しい、難易度の高いものもあります。
そのため、まず漢方について詳しくしりたい、漢方を仕事に活かしたい、就職などを有利にしたいなど、自分の目的をしっかり決めたうえで、それに最適の資格を選ぶことが重要です。
02漢方の資格にはどんな種類がある?
漢方には、医療用漢方と一般用漢方の二種類があることはすでに説明した通り。では、漢方に関する資格にはどのような種類があるのでしょうか。
2-1医療用医薬品として保険が漢方を扱える資格
漢方に関する資格の中でも、もっとも専門的なのが「国際中医師」や「漢方薬剤師」の資格です。
国際中医師は、中国政府が国際的に許可している資格です。この資格は、東洋医学をベースに診療行為を行う「中医」と同じレベルの漢方についての知識を有している専門家です。
また、国際中医師は「世界中医薬学会連合会」が認定する国際資格で、世界中で非常に信頼を置かれている資格です。
そのため、試験も非常にハイレベルで、しっかり時間をかけても合格は非常に狭き門だと言われています。
一方、漢方薬剤師は漢方薬を処方するための技術や知識を身につけている証となる仕事です。この漢方薬剤師は日本薬剤師研修センターが認定している資格で、研修を受けたあと、試験に合格する必要があります。
ただし、この資格を持っているからといって、いきなり医療用漢方薬を販売することはできません。薬を調剤するためには薬剤師、販売するためには登録販売者という別の資格が必要です。
2-2漢方薬の選定・アドバイスが出来る資格(民間)
民間の資格では、漢方薬の選定やアドバイスを行えるものとしては「漢方養生指導士」「漢方臨床指導士」などがあります。
漢方養生指導士は日本漢方養成学協会が認定する資格で、漢方に関する基本的な理論や知識を学ぶことができます。初級から上級までの三段階があり、そこからさらに派生した資格も取得できるので、まったく漢方の知識がない人から、ある程度漢方の知識を身につけていて、そこからさらに発展させたいという人にも最適です。特に中級の資格を取得すると、漢方スタイリストを名乗ることもできるため、自分で漢方を仕事にしたいという人にも向いていると言えるでしょう。
また、中級を取得していると、漢方臨床指導士の講座を受けることができます。漢方臨床指導士は日常生活での漢方の使い方を理解し、生活指導を行うことができます。漢方臨床指導士はいわば漢方のカウンセラーで、この知識を身につけることで、正しく人の状態を診断することができ、さらに的確な処方を行うことができます。
2-3漢方・薬膳の基礎を習得した人に与えられる資格
漢方や薬膳の基礎的な知識を習得した人に与えられるのが「漢方コーディネーター®」「薬膳調整師®」などの資格です。
漢方コーディネーター®は日本安全食料料理協会が主催する資格で、取得のためには症例別の漢方の知識と、一般漢方薬の知識が求められます。漢方コーディネーター®の資格を取得するには記述式の試験に合格する必要がありますが、在宅でも受験できるというメリットもあります。
この資格は漢方薬の基礎知識を身につけるだけでなく、薬局やドラッグストアで働いている人や、福祉施設などで働いている人にも、より詳しい実践的な知識を身につけることができるため人気が高くなっています。
一方、薬膳調整師®は漢方の中でも薬膳を中心に知識を身につけることができる資格です。薬膳とは、中医学の理論に基づいて食材と漢方を組み合わせた料理のこと。松の実やサンザシ、クコの実など漢方の中でも、食材として用いられる生薬を中心に作られる料理で、最近では普段から健康を気遣う人や自然派志向の人に大きな人気を集めています。
この薬膳のスペシャリストを目指すのが薬膳調整師®です。
薬膳調整師®は日本安全食料料理協会が認定する資格で、薬膳の基本的な理論や知識を学ぶことができます。薬膳調整師®のさらに上級の資格としては中医薬膳指導員や中医薬膳調理師があるため、それらの上級資格への最初のステップとして取得を目指すほかにも、飲食店経営者や介護・福祉業界、美容業界などで働く人たちにも人気の資格となっています。特に薬膳調整師®の場合、日本安全食料料理協会が指定する講座や、学会と契約している教育施設で一定の時間以上講習を履修することで資格が取得できるため、漢方に関わる最初のステップとしておすすめです。
1-1漢方の資格の種類は多い
実は漢方に関する資格は数多く存在します。ただし、薬剤師を除くと漢方に関わる資格のほとんどは民間の団体が主催する資格です。
また、資格の内容や扱う漢方の範囲についても様々なので、その資格がどんなものなのか、自分がどのような目的で資格を取得するかをしっかり考えることが必要です。
1-2漢方には医療用漢方と一般用漢方がある
また、漢方には「医療用漢方」と「一般用漢方」の二種類があります。
医療用漢方とは、医師が診察したうえで処方される漢方薬のこと。つまり、医療用漢方には医師の処方箋が必要ということになります。この医療用漢方は調剤が必要な薬なので、薬剤師しか出すことができません。
一方の一般用漢方とは、処方箋が必要ない漢方薬のこと。薬局やドラッグストアなどで購入することができ、中には漢方薬を専門に扱う漢方薬もあります。
1-3目的に合った資格を取ることがポイント
ひとくちに漢方薬といってもその種類は無数にあり、資格に関しても漢方とのかかわりは様々です。
資格には比較的簡単に合格できるものと、しっかりと準備しても合格が難しい、難易度の高いものもあります。
そのため、まず漢方について詳しくしりたい、漢方を仕事に活かしたい、就職などを有利にしたいなど、自分の目的をしっかり決めたうえで、それに最適の資格を選ぶことが重要です。
2-1医療用医薬品として保険が漢方を扱える資格
漢方に関する資格の中でも、もっとも専門的なのが「国際中医師」や「漢方薬剤師」の資格です。
国際中医師は、中国政府が国際的に許可している資格です。この資格は、東洋医学をベースに診療行為を行う「中医」と同じレベルの漢方についての知識を有している専門家です。
また、国際中医師は「世界中医薬学会連合会」が認定する国際資格で、世界中で非常に信頼を置かれている資格です。
そのため、試験も非常にハイレベルで、しっかり時間をかけても合格は非常に狭き門だと言われています。
一方、漢方薬剤師は漢方薬を処方するための技術や知識を身につけている証となる仕事です。この漢方薬剤師は日本薬剤師研修センターが認定している資格で、研修を受けたあと、試験に合格する必要があります。
ただし、この資格を持っているからといって、いきなり医療用漢方薬を販売することはできません。薬を調剤するためには薬剤師、販売するためには登録販売者という別の資格が必要です。
2-2漢方薬の選定・アドバイスが出来る資格(民間)
民間の資格では、漢方薬の選定やアドバイスを行えるものとしては「漢方養生指導士」「漢方臨床指導士」などがあります。
漢方養生指導士は日本漢方養成学協会が認定する資格で、漢方に関する基本的な理論や知識を学ぶことができます。初級から上級までの三段階があり、そこからさらに派生した資格も取得できるので、まったく漢方の知識がない人から、ある程度漢方の知識を身につけていて、そこからさらに発展させたいという人にも最適です。特に中級の資格を取得すると、漢方スタイリストを名乗ることもできるため、自分で漢方を仕事にしたいという人にも向いていると言えるでしょう。
また、中級を取得していると、漢方臨床指導士の講座を受けることができます。漢方臨床指導士は日常生活での漢方の使い方を理解し、生活指導を行うことができます。漢方臨床指導士はいわば漢方のカウンセラーで、この知識を身につけることで、正しく人の状態を診断することができ、さらに的確な処方を行うことができます。
2-3漢方・薬膳の基礎を習得した人に与えられる資格
漢方や薬膳の基礎的な知識を習得した人に与えられるのが「漢方コーディネーター®」「薬膳調整師®」などの資格です。
漢方コーディネーター®は日本安全食料料理協会が主催する資格で、取得のためには症例別の漢方の知識と、一般漢方薬の知識が求められます。漢方コーディネーター®の資格を取得するには記述式の試験に合格する必要がありますが、在宅でも受験できるというメリットもあります。
この資格は漢方薬の基礎知識を身につけるだけでなく、薬局やドラッグストアで働いている人や、福祉施設などで働いている人にも、より詳しい実践的な知識を身につけることができるため人気が高くなっています。
一方、薬膳調整師®は漢方の中でも薬膳を中心に知識を身につけることができる資格です。薬膳とは、中医学の理論に基づいて食材と漢方を組み合わせた料理のこと。松の実やサンザシ、クコの実など漢方の中でも、食材として用いられる生薬を中心に作られる料理で、最近では普段から健康を気遣う人や自然派志向の人に大きな人気を集めています。
この薬膳のスペシャリストを目指すのが薬膳調整師®です。
薬膳調整師®は日本安全食料料理協会が認定する資格で、薬膳の基本的な理論や知識を学ぶことができます。薬膳調整師®のさらに上級の資格としては中医薬膳指導員や中医薬膳調理師があるため、それらの上級資格への最初のステップとして取得を目指すほかにも、飲食店経営者や介護・福祉業界、美容業界などで働く人たちにも人気の資格となっています。特に薬膳調整師®の場合、日本安全食料料理協会が指定する講座や、学会と契約している教育施設で一定の時間以上講習を履修することで資格が取得できるため、漢方に関わる最初のステップとしておすすめです。
03資格はどうやったら取れる?
では、これら漢方の資格は具体的にはどのようにすれば取得できるのでしょうか。
実は取りたい資格によって、難易度や取得法は異なります。その内容は、一定の期間、講習を受講する必要があるものや試験に合格しなければならないものなど様々です。特に上級の資格になればなるほど、要求される専門的な知識は増えるために、しっかりと準備を行うことが必要になります。
試験に合格する必要がある資格の取得を目指す場合、独学で勉強することも可能ですが、まったく初めてという人や、ほとんど知識がないという人の場合、効率などを考えると通信教育や通学が一般的です。
特におすすめなのは通信教育。通信教育なら、他に仕事をしながらでも勉強して資格の取得を目指すことができます。また、主婦の方や子育て中の方でも、自分の自由な時間を使ってマイペースで勉強を進められるというメリットもあります。
07まとめ
たくさんの漢方資格をご紹介しました。漢方と聞くととても難しいイメージがあるかもしれませんが、勉強方法しだいではたった2ヵ月で取得できるものもあります。
自分のライフワークや目的に合わせて、どの資格をどのような方法で取得するか考えるとよいです。
「健康」に注目が集まる昨今。漢方資格の活躍の場はどんどん広がっていくことが予想されます。自分自身の健康のためにも漢方資格を取得するのはいかがでしょうか。
実は取りたい資格によって、難易度や取得法は異なります。その内容は、一定の期間、講習を受講する必要があるものや試験に合格しなければならないものなど様々です。特に上級の資格になればなるほど、要求される専門的な知識は増えるために、しっかりと準備を行うことが必要になります。
試験に合格する必要がある資格の取得を目指す場合、独学で勉強することも可能ですが、まったく初めてという人や、ほとんど知識がないという人の場合、効率などを考えると通信教育や通学が一般的です。
特におすすめなのは通信教育。通信教育なら、他に仕事をしながらでも勉強して資格の取得を目指すことができます。また、主婦の方や子育て中の方でも、自分の自由な時間を使ってマイペースで勉強を進められるというメリットもあります。
自分のライフワークや目的に合わせて、どの資格をどのような方法で取得するか考えるとよいです。
「健康」に注目が集まる昨今。漢方資格の活躍の場はどんどん広がっていくことが予想されます。自分自身の健康のためにも漢方資格を取得するのはいかがでしょうか。