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陰ヨガと陽ヨガとの違いと効果とは?

陰ヨガは、ゆったりとしたポーズを長時間キープすることで、心身のバランスを整える効果が期待できるヨガの一種です。
現代の忙しい生活の中で、ストレスや疲れを感じている方にとって、陰ヨガは内面の静けさを取り戻すための最適な方法です。
ストレス解消やボディラインの調整など様々な効果があるヨガ。女性の方の中には、実際に毎日に取り入れているという方も多いかもしれません。そんなヨガの中でも今注目を集めているのが「陰ヨガ」。陰ヨガとは一体どのようなものなのでしょうか。今回は陰ヨガについてご紹介します。

陰ヨガってなに?陽ヨガとの違いと効果とは
目次

01陰ヨガの基本概念とアプローチ

陰ヨガは、現代の忙しい生活の中で心身のバランスを整えるために人気が高まっているヨガの一種です。
陰ヨガの特徴は、動きの少ないポーズを長時間保つことで、体の深層に働きかけることにあります。

ここでは、陰ヨガの基本的な概念とアプローチについて詳しく解説します。

1-1穏やかなポーズで心身をリラックス

陰ヨガは、ゆったりとしたポーズを通じて、心と体のリラックスを促進します。
多くのヨガスタイルとは異なり、陰ヨガでは動きよりも静止を重視し、ポーズを長時間保持することで深いリラクゼーションを得られることが特徴です。

数分間キープするポーズの特徴

陰ヨガの特徴的なアプローチは、ポーズを数分間にわたってキープする点にあります。
この長時間の静止により、筋肉を超えて関節や結合組織にも働きかけられます。

通常のヨガでは数秒から1分程度のポーズ保持が一般的ですが、陰ヨガでは3分から5分、場合によってはそれ以上の時間をかけてポーズを維持します。
このアプローチにより、身体全体が深くほぐれ、心地よいリラックス感が得られるのです。

1-2内観を促すヨガのスタイル

陰ヨガは、外部の動きに依存せず、内側に意識を向けるヨガのスタイルです。
この内観的なアプローチは、心の静けさを養い、自己との深い対話を促します。

特に、ストレスの多い日常生活から一歩離れ、自分自身と向き合う時間を持つために非常に有効です。

心を落ち着ける陰ヨガの役割

陰ヨガでは、ポーズを保つ時間を利用して、呼吸と心の状態に集中します。
この過程で、心が静まり、内なる平穏が得られることが期待できます。

静かな環境で行う陰ヨガは、瞑想の要素も含んでおり、心の雑音を取り除き、より深いリラクゼーションを追求するのに適しています。

02陰ヨガと陽ヨガの違いを理解する

陰ヨガと陽ヨガは、同じ「ヨガ」という枠組みの中でも異なる特性を持ち、それぞれのアプローチによって身体や心に与える影響が大きく異なります。
陰ヨガと陽ヨガの違いを深く理解するために、それぞれの特徴や効果、そしてどのように選び分けるべきかについて詳しく解説します。

2-1陽ヨガと陰ヨガの特徴比較

まず、陽ヨガと陰ヨガの基本的な違いを見てみましょう。
陽ヨガは動きのある、エネルギッシュなスタイルであるのに対し、陰ヨガは静的で内観的なスタイルです。

これらの違いは、ヨガを行う目的やその後の体の反応に大きく影響します。

陽ヨガの運動量と身体への影響

陽ヨガは、筋肉を積極的に使い、動きを伴う一連のポーズを通じて身体を鍛えるスタイルです。
ヴィンヤサやパワーヨガなどが代表的で、これらのスタイルは心拍数を上げ、体力を向上させられます。

陽ヨガを行うことで、筋力の強化やスタミナの向上が期待できるほか、エネルギッシュで活力に満ちた感覚が得られます。
また、陽ヨガはストレス解消にも効果的で、動きの中でリズムを感じることで心身の調和を図ります。

陰ヨガが狙う深層の結合組織とは

一方、陰ヨガはポーズを長時間保持することで、筋肉よりも深層の結合組織や関節に働きかけます。
このアプローチにより、体全体の柔軟性が向上し、より深いリラクゼーションが得られます。

結合組織とは、筋膜、靭帯、腱などを指し、これらは通常の運動では刺激されにくい部分です。
陰ヨガは、これらの部分を優しく刺激することで、体の奥深くまでほぐす効果があります。

また、ポーズを数分間保持することで、心を静め、内観を促す効果も期待できます。

2-2陰陽ヨガの選び方と使い分け

陰ヨガと陽ヨガのどちらを選ぶかは、その時の体調や心の状態、そして目指す効果によって変わります。
陽ヨガは、エネルギーを高めたいときや体力をつけたいときに適しており、陰ヨガはリラックスしたいときや心を落ち着けたいときに最適です。

また、両者を組み合わせて行うことで、心身のバランスをより効果的に保てます。

陽ヨガを選ぶ際のポイント

陽ヨガを選ぶ際には、自分の体力や目的に応じたスタイルを選ぶことが重要です。
初心者には、基本的なポーズを学ぶことができるハタヨガが適しており、さらに運動量を増やしたい場合にはヴィンヤサヨガやパワーヨガを選ぶと良いでしょう。

また、陽ヨガは体力を使うため、体調や疲労感を考慮して、無理のない範囲で行うことが大切です。

陰ヨガを選ぶ際のポイント

陰ヨガを選ぶ際には、心を落ち着けることを重視するのか、身体の柔軟性を高めることを目指すのかを明確にすることが大切です。
陰ヨガは、静かな環境で行うことが推奨され、ポーズを長時間保つため、快適な場所と時間を確保することが必要です。

また、陰ヨガは運動不足や高齢者にも適しており、ゆったりとしたリズムで心身を整えたい方には特におすすめです。

このように、陰ヨガと陽ヨガの違いを理解し、自分のニーズや状態に合わせて選び分けることで、より効果的なヨガの実践が可能となります。

03陰ヨガの効果とメリット

陰ヨガは、体の深部に働きかけることで、心身の調和を促進し、様々な健康効果をもたらすヨガの一種です。
ここでは、陰ヨガがもたらす効果とそのメリットについて詳しく解説します。

特にリラックス効果、柔軟性の向上、そしてダイエットへの効果について、陰ヨガのアプローチがどのように役立つかを見ていきましょう。

3-1心身のリラックスを促進する

陰ヨガは、ゆっくりとした動きとポーズを長時間保持することで、心身のリラックスを深める効果があります。
特に現代社会で多くの人々が抱えるストレスを和らげるために、陰ヨガは非常に効果的です。

ストレス軽減とリラクゼーション効果

陰ヨガのゆったりとした動きと呼吸法は、副交感神経を活性化させ、心身をリラックスさせる効果があります。
ポーズを数分間キープすることで、心拍数が下がり、緊張した筋肉がほぐれるとともに、心が静まり、ストレスの軽減が期待できます。

このようなリラクゼーション効果は、日常生活でのストレスを軽減し、心の平静を保つのに有効です。
さらに、陰ヨガを続けることで、慢性的なストレスによる体調不良の予防にもつながります。

3-2柔軟性を高めるためのアプローチ

陰ヨガのもう一つの大きなメリットは、体の柔軟性を向上させることです。
陰ヨガは、筋肉の表層だけでなく、より深い結合組織に働きかけるため、長期的な柔軟性の向上が期待できます。

身体の柔軟性向上とその重要性

陰ヨガで行うポーズは、長時間保持することで結合組織や関節をじっくりと伸ばし、柔軟性を高めます。
これにより、関節の可動域が広がり、運動能力の向上やケガの予防につながります。

柔軟性が高まることで、日常生活での動作が楽になり、体全体のバランスが改善されます。
また、柔軟性の向上は、ヨガ以外のスポーツや運動にも良い影響を与え、より効率的なトレーニングが可能です。

3-3ダイエットにも役立つ陰ヨガ

陰ヨガは、直接的な運動量は少ないものの、体重管理やダイエットにも役立つ効果を持っています。
陰ヨガが提供するリラックス効果や柔軟性向上の効果が、結果として健康的な体重管理をサポートします。

健康的な体重管理と陰ヨガの相乗効果

陰ヨガは、ストレスの軽減やホルモンバランスの改善を通じて、健康的な体重管理をサポートします。
ストレスが軽減されることで、過食や不規則な食生活の改善が期待でき、健康的な食習慣の維持が可能になります。

また、柔軟性の向上は代謝を促進し、体脂肪の燃焼を助けるため、ダイエットにも効果的です。
陰ヨガは、体と心の調和を図ることで、持続可能なダイエットを実現するのに役立ちます。

このように、陰ヨガは心身のリラックス、柔軟性の向上、ダイエットサポートという多くのメリットを提供します。
それぞれの効果を最大限に引き出すためには、定期的な練習と一貫した取り組みが必要です。

日常生活に陰ヨガを取り入れることで、心身の健康を維持し、より充実した生活を送れるでしょう。

04陰ヨガを始めるのに適した人

陰ヨガは、体と心の両面に深いリラクゼーションをもたらす、穏やかなヨガのスタイルです。
その特性から、特に特定のニーズを持つ人々に非常に適しています。

ここでは、陰ヨガを始めるのに最適な人々について詳しく解説します。

4-1心身の緊張を和らげたい人におすすめ

現代社会では、日常生活の中で多くの人がストレスや心身の緊張を抱えています。
陰ヨガは、そのような心身の疲れを和らげるための理想的な手段です。

陰ヨガのポーズは、静かな動きを通じて心身をリラックスさせ、深いリフレッシュ感を提供します。

ストレスや疲労を感じている人への効果

陰ヨガは、ストレスや疲労を感じている人に特に効果的です。
陰ヨガのポーズは、長時間保持されることで、身体の深層部分に働きかけ、蓄積された緊張や疲労を解消します。

さらに、静かな呼吸とともに行われるため、副交感神経を活性化し、心拍数や血圧を下げる効果が期待できます。
これにより、精神的なストレスを軽減し、心の安定を取り戻せるのです。

また、陰ヨガは、体のエネルギーフローを整えることで、心身のバランスを回復させる助けとなります。

4-2ゆっくりとした動きでリフレッシュしたい人

陰ヨガは、ゆっくりとしたペースで行うことが特徴であり、このリズムは心と体のリフレッシュに最適です。
激しい運動や急激な動きを好まない人や、心身のリラックスを求める人にとって、陰ヨガは理想的な選択です。

高齢者や運動不足の方でも取り組みやすいヨガ

陰ヨガは、高齢者や運動不足の方にも適しています。
動きが少なく、ゆったりとしたペースで行われるため、体力や柔軟性に自信がない人でも無理なく始められます。

ポーズは長時間保つことが求められるため、筋肉や関節に過度な負担をかけることなく、体を柔軟にし、心を落ち着ける効果があります。
また、陰ヨガは、体の奥深くにある結合組織を柔らかくすることで、年齢とともに硬くなりがちな関節の柔軟性を保つのにも有効です。

これにより、体の可動域が広がり、日常生活での動作が楽になる効果が期待できます。

陰ヨガは、ストレスや疲労を感じている人、心身のリフレッシュを求める人、高齢者や運動不足の方にとって、最適なヨガのスタイルです。
それぞれのニーズに応じて、陰ヨガを取り入れることで、より健康的でバランスの取れた生活を送れるでしょう。

05陰ヨガの代表的なポーズとその効果

陰ヨガは、ゆっくりとした動きと長時間保持するポーズを通じて、体の深層に働きかけ、心身をリラックスさせる効果があります。
その中でも、特に代表的なポーズであるバタフライポーズとドラゴンポーズは、柔軟性の向上や深層のストレッチに優れた効果を発揮します。

ここでは、これらのポーズの取り方とその効果について詳しく解説します。

5-1バタフライポーズの取り方と効果

バタフライポーズは、陰ヨガの中でも特に人気があり、初心者でも取り組みやすいポーズです。
このポーズは、股関節の柔軟性を高めることを主な目的としており、座りながら行うシンプルなポーズでありながら、深いリラクゼーションをもたらします。

股関節の柔軟性を高めるバタフライポーズのポイント

バタフライポーズは、股関節を開き、膝を外側に倒して足の裏を合わせることで、股関節の柔軟性を高められます。
ポーズを取る際には、背筋を伸ばし、リラックスした状態で体を前に倒していくことがポイントです。

重要なのは、無理に深く前屈するのではなく、自然な呼吸とともに、体の重さを利用してゆっくりと前屈していくことです。
このポーズを数分間保持することで、股関節周りの筋肉や腱がゆっくりと伸び、柔軟性が向上します。

また、股関節の柔軟性を高めることで、腰痛の予防や改善にも効果的です。

5-2ドラゴンポーズの意義と利点

ドラゴンポーズは、陰ヨガの中で骨盤周りの深層筋を効果的にストレッチするポーズとして知られています。
このポーズは、股関節の可動域を広げるだけでなく、骨盤周りの緊張を和らげる効果があります。

骨盤周りの深層を伸ばすドラゴンポーズのメリット

ドラゴンポーズは、片膝を前方に出し、後ろの脚を伸ばして、腰を落とすようにポーズを取ります。
このポーズは、前方に出した脚の股関節を深く伸ばすと同時に、後方に伸ばした脚の太ももの前部や股関節屈筋を効果的にストレッチします。

特に、デスクワークや長時間座りっぱなしの生活を送る人にとって、このポーズは非常に有益です。
なぜなら、長時間座っていると硬くなりがちな骨盤周りの筋肉を柔らかくし、姿勢の改善や腰痛の緩和に寄与するからです。

また、ドラゴンポーズは、骨盤周りの血流を促進し、体全体のエネルギーフローを整える効果も期待できます。

陰ヨガのこれらのポーズは、定期的に実践することで、体の深層に働きかけ、柔軟性を高めるとともに、心身のリラックスを深められます。
それぞれのポーズが持つ効果を理解し、正しい方法で取り組むことで、陰ヨガの恩恵を最大限に受けられるでしょう。

06陰ヨガの実践環境と準備

陰ヨガは、心身の深いリラックスを促すヨガスタイルであり、その効果を最大限に引き出すためには、適切な環境と準備が欠かせません。
ここでは、陰ヨガを実践する際に必要な環境や道具、服装について詳しく解説します。

6-1静かな環境での陰ヨガの重要性

陰ヨガは、静かな環境で行うことで、その効果をより深く感じられます。
静寂は集中力を高め、内観を深めるための重要な要素です。

環境が整っていないと、外部の刺激によって気が散り、ヨガの効果が半減してしまうことがあります。

集中力を高めるための環境づくり

陰ヨガを行う際には、できるだけ静かで落ち着いた場所を選ぶことが大切です。
例えば、室内の照明を柔らかくし、雑音を遮るためにドアを閉めるなどの工夫が必要です。

また、アロマオイルやお香を使用して、リラックスできる香りを取り入れるのも効果的です。
自然光を取り入れたり、自然音のBGMを流したりすることで、さらに心を落ち着けられます。

こうした環境づくりは、心を静め、深い集中状態に入る助けとなり、陰ヨガの持つリラクゼーション効果を最大限に引き出します。

6-2適切な道具と服装の選び方

陰ヨガを快適に行うためには、適切な道具と服装が必要です。
これらは、ポーズを長時間保持する際のサポートや快適さを提供し、実践の質を高めます。

快適なヨガマットとサポート具の活用

陰ヨガでは、ポーズを長時間保持することが多いため、快適なヨガマットの使用が重要です。
厚めのマットを選ぶことで、体への圧力を和らげ、快適にポーズを保持できます。

また、ブロックやボルスター、ブランケットといったサポート具を活用することで、体を支え、ポーズの深さを調整できます。
特に柔軟性に自信がない場合や、体の一部に負担がかかりやすい場合には、これらの道具をうまく使うことで、無理なく陰ヨガを続けられます。

動きやすさを重視した服装のポイント

陰ヨガの実践には、リラックスできる服装が適しています。
体を締め付けない、柔らかく伸縮性のある素材のウェアを選びましょう。

また、温度調節がしやすいように、レイヤードができる服装もおすすめです。
陰ヨガは、動きが少ないため、体が冷えやすくなります。必要に応じて、靴下や軽い羽織物を用意しておくとよいでしょう。

これにより、ポーズを長時間保持する際にも、快適に過ごせます。

適切な環境と準備が整えば、陰ヨガの実践はさらに深いものとなり、その効果を最大限に引き出せます。
陰ヨガを始める際には、今回紹介したポイントを参考に、心身ともにリラックスできる環境を整え、快適にヨガを楽しんでください。

01陰ヨガとは?

ヨガには様々な種類や流派が存在します。陰ヨガと呼ばれているのは、このうちのひとつです。

1-1ポーズを数分間キープしてほぐすヨガ

陰ヨガは、簡単に言うとひとつのポーズを数分間キープ、じっくり身体の緊張を緩めて、筋肉の内部からほぐしていくヨガのことです。通常のヨガの場合でも、ポーズを取ったあとキープするというスタイルは珍しくありませんが、陰ヨガの場合には、キープの時間が約三分から五分と比較的長いのが特徴です。この長時間のキープによって、身体の奥深くに働きかけ、柔軟性をアップさせていくのが目的となります。

1-2内観的なヨガ

陰ヨガの特徴を一言で言うならば、陰ヨガは「内観的なヨガ」ということになります。陰ヨガは古代中国から伝わる思想である「陰陽思想」に大きな影響を受けています。
陰陽思想とは、宇宙を構成しているすべての要素は、陰陽どちらかの性質を持っているというもの。といっても、陰がいい、陽がいいというものではなく、この陰陽のバランスを取ることが非常に重要という考え方です。
たとえば、陽の要素には動的であることや素早い行動、積極性、男性性などが挙げられますが、現代社会ではどうしても心とバランスが陽に傾きがち。陰ヨガでは、陽になってしまいがちな心と体のバランスを調和させることが目的とされています。
そのため、陰ヨガは激しい動きや高度なポーズではなく、できるだけ身体をリラックスされて意識を内側に静かに向けることが必要なのです。

1-3運動不足のひとや高齢者でも始めやすい

このように、陰ヨガはそれほど運動量が多くなく、身体と心をリラックスさせることが大きな目的。
そのため、普段運動をしていない人や、高齢者でも始めやすいヨガと言われています。

02陽ヨガとの違いは?

陰ヨガに対して、「陽ヨガ」と呼ばれるスタイルも存在します。それでは陰ヨガと陽ヨガはどのように異なるのでしょうか。

2-1陽ヨガは運動量が多い

陽ヨガの特徴は、陰ヨガと比べると運動量がはるかに多いことです。
すでに説明したように、陰陽の思想で考えると、陽はアクティブで積極的なものを司っています。そのため、陽ヨガは身体を陽の状態に持って行くことを目的としています。
つまり、陽ヨガでは身体に負荷をかけることで筋肉を鍛え、発汗を促すことが重要。
結果的に運動量も増えるため、思い切ってダイエットしたいという人や身体を使い、汗をかくことでリフレッシュしたいという方に向いています。

2-2陰ヨガは筋肉より深い結合組織に働きかける

一方の陰ヨガは、身体と心をリラックスさせることが大きな目的です。
そのときに重要になるのが、筋肉ではなく、身体の奥深くにある結合組織。
たとえば、腰や背中、骨盤の周りにある結合組織は、日常生活の影響を受けやすく、どうしても固まりがちになってしまうもの。普段の生活では問題はなくても、疲労が蓄積するとぎっくり腰などのトラブルが現れます。また、そこまで重症にならない場合でも「なんとなくだるい」「すっきりしない」といった症状が現れることも珍しくありません。
陰ヨガでは、身体の柔軟性を高め、身体の深い部分にある結合組織を緩めることで心と身体に対するリラックス効果を目指したヨガです。

03陰ヨガの効果

誰にでも取り組みやすい陰ヨガ。ではどのような効果やメリットがあるのでしょうか。

3-1リラックス

陰ヨガの効果のうち、もっとも大きなものはリラックス効果です。陰ヨガはゆっくり呼吸しながら長時間ポーズをキープするスタイル。そのため、筋肉や神経の緊張を解きほぐすことができます。
さらに内面とじっくり向き合うことができることで、瞑想に近い効果をもたらします。

3-2柔軟性を高める

陰ヨガは身体の深い部分の結合組織や関節を伸ばす効果があります。普段行っているストレッチは大きな筋肉を伸ばす目的のものが中心ですが、陰ヨガは深い部分をゆっくりとほぐすもの。そのため、筋肉が伸びるだけでなく、それぞれの可動域を広げることができます。

3-3ダイエット効果

先ほど、思い切ったダイエットには陽ヨガが効果的という説明を行いましたが、陰ヨガにもダイエット効果があります。
陰ヨガのダイエット効果として特に注目したいのが下半身痩せ。陰ヨガを行うことで、下半身のラインを整えることができます。
というのも、下半身が太ってしまう原因は、リンパ液の流れが悪くなってしまうということ。
リンパ液は身体の不要な水分や老廃物の排出に大きな役割を発揮しますが、下半身のリンパ液はどうしても滞りやすいもの。しかし、陰ヨガを行うことでリンパ液の流れを活性化、その結果、下半身痩せを行うことができます。

04陰ヨガがおすすめなひと

陰ヨガと陽ヨガにはそれぞれのメリットがありますが、陰ヨガはどんな人におすすめなのでしょうか。

4-1心身の緊張をほぐしたいひと

陰ヨガはリラックスには最適なヨガ。仕事などでストレスを感じていたり、なかなかストレス解消の方法が見つからない人に向いています。

4-2ゆっくりとしたヨガをしたいひと

通常のヨガの場合、どうしてもポーズをキープすることだけが意識されてしまうため、ゆっくりとヨガを楽しむことができません。しかし、陰ヨガはポーズも簡単。ゆっくりとヨガを楽しみながら、内面と向き合いたい人に最適です。

4-3運動不足のひと

普段運動をしていないと、筋肉も柔軟性も低下しがち。そんなときに無理に激しい運動をすると、かえってケガの原因になってしまいます。
しかし、陰ヨガは運動量や身体の負担も少ないため、運動不足の人や運動から遠ざかっているという人にもおすすめです。

05陰ヨガの代表ポーズ

様々なメリットがある陰ヨガの代表的なポーズをご紹介します。

5-1バタフライポーズ

バタフライポーズを行うときは、まず足の裏を合わせてマットに座ります。
その後、両膝を床に近づけて、深呼吸をしながらゆっくりと身体を前傾させていきます。このとき、苦しいようなら足の位置を動かしても構いません。
深呼吸をしながら三分から五分身体をキープ、リラックスしたまま状態を起こします。

5-2ドラゴンポーズ

ドラゴンポーズを行うときは、まず片方の足を踏み出します。そのご、背筋を伸ばして前の膝の上に両手を置きます。
その後深呼吸を続けながら、ゆっくりと腰を下ろしていきます。
このとき、前足のかかとが浮かないように注意。
その後、三分から五分身体をキープしてゆっくり前足を戻していきます。

5-3クレイドルスターラップ

クレイドルスターラップは横になって行うポーズです。
まず仰向けに横になり、膝を胸の前に近づけます。膝が前に来たらゆっくりと膝を左右に開きます。このとき、両足の裏はくっつけた状態。
さらに膝が開ききったら、足の裏を離して天井に向けて一分程度キープします。
その後、再び両膝を抱える姿勢に戻ります。

07まとめ

陰ヨガは、ゆっくりとした動きとポーズの長時間保持を特徴とし、内面的な静けさと柔軟性の向上を目指すヨガです。
陽ヨガとの違いを理解し、自分に合ったスタイルを選ぶことで、より効果的なヨガ体験が得られます。

特に、ストレス解消やリラックスを求める方にとって、陰ヨガは日常の緊張を解放し、心身の調和を促す強力な手段となります。
定期的に実践することで、心身の健康を維持し、より豊かな生活を送れるでしょう。

この講座は!プロの監修を受けています!

講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
浜北恵 先生
自宅サロン運営
1976年生まれ。埼玉県出身。十数年のアパレル業界での販売、そしてブランドの40店舗総括する管理職を経験。忙しい日々と大きなプレッシャーで心身ともに健康であることが必要だと思うようになり、スポーツクラブでインストラクターの道へ。

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